JP2009139225A - 欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置 - Google Patents

欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009139225A
JP2009139225A JP2007315897A JP2007315897A JP2009139225A JP 2009139225 A JP2009139225 A JP 2009139225A JP 2007315897 A JP2007315897 A JP 2007315897A JP 2007315897 A JP2007315897 A JP 2007315897A JP 2009139225 A JP2009139225 A JP 2009139225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defect
transducers
pair
dimensional image
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007315897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5250248B2 (ja
Inventor
Satoru Shiroshita
悟 城下
Tatsuyuki Nagai
辰之 永井
Shin Ryuo
晋 龍王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Non Destructive Inspection Co Ltd
Original Assignee
Non Destructive Inspection Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Non Destructive Inspection Co Ltd filed Critical Non Destructive Inspection Co Ltd
Priority to JP2007315897A priority Critical patent/JP5250248B2/ja
Publication of JP2009139225A publication Critical patent/JP2009139225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5250248B2 publication Critical patent/JP5250248B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 欠陥等の端部を簡便且つ正確に検出することの可能な欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置を提供すること。
【解決手段】欠陥等200に対し振動子8,9より超音波を送受信することにより、この欠陥等200の検査基準方向Fに対する端部200aを検出する。検査基準方向Fに直交する基準面300について、一対の振動子8,9を面対称に配置する。これら一対の振動子8,9をこの検査基準方向Fに移動させると共にこれら一対の振動子8,9に超音波を送受信させる。受信信号の二次元画像を記録し、各振動子8,9の記録された二次元画像が合成された合成二次元画像における欠陥信号の交差部Eにより端部200aを検出する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置に関する。さらに詳しくは、面状の欠陥又は材料の非連続部(以下、欠陥等)に対し振動子より超音波を送受信することによりこの欠陥等の検査基準方向に対する端部を検出する欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置に関する。
従来、欠陥の検出のための超音波送受信方法として、例えば特許文献1,2に記載の如きものが知られている。特許文献1に記載の方法によれば、種々の条件での受信信号からくさび内エコー、底面エコー及び欠陥エコー等のピーク位置やピーク値等を算出し、それらの値から位置やサイズ等を求めている。そのため、受信信号の処理が煩雑であると共に、測定作業も煩雑となっていた。しかも、表示される波形から簡便に欠陥の端部を検出することは困難であった。
また、特許文献2に記載の方法によれば、所謂またぎ走査を前提とする方法であり、例えば検査対象となる溶接部の溶接線の両側に探触子を挟んで配置していた。そのため、探触子の配置が限定されるため、適用部位が限定されていた。
一方、サイジングの測定方法として、dBドロップ法やL線カット法が知られている。しかし、これらの方法では欠陥長さを推定することは可能であるが、正確に欠陥長さを測定することは困難であった。また、他の測定方法として、TOFD法や端部エコー法も知られている。しかし、TOFD法では、欠陥を跨ぐように探触子を配置しなければならず、適用できる部位が限定されていた。また、端部エコー法では、端部エコーの特定に試験者の技量や経験が必要であり、測定結果にばらつきが生じていた。
特開平9−257773号公報 特開平11−352111号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、欠陥等の端部を簡便且つ正確に検出することの可能な欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る欠陥等端部の検出方法の特徴は、欠陥等に対し振動子より超音波を送受信することによりこの欠陥等の検査基準方向に対する端部を検出する方法において、前記検査基準方向に直交する基準面について一対の振動子を面対称に配置し、これら一対の振動子をこの検査基準方向に移動させると共にこれら一対の振動子に超音波を送受信させて受信信号の二次元画像を記録し、各振動子の記録された二次元画像が合成された合成二次元画像における欠陥信号の交差部により前記端部を検出することにある。
上記特徴によれば、一対の振動子の受信信号から合成された合成二次元画像上に信号の交差部が形成される。この交差部は幾何学的に位置が特定できるので、画像上から容易に欠陥端部を検出することができる。そして、前記端部の検出を欠陥等の前記検査基準方向における両端に対して行うことにより欠陥等の長さを求めることができる。
前記一対の振動子を並列接続すると共に、これら各振動子に対して前記超音波を同時に送受信させることにより、前記合成を行うことが望ましい。同特徴によれば、超音波を同時に送受信することで、簡易に合成二次元画像を得ることができる。また、前記各振動子毎の受信信号の二次元画像を個別に記録し合成することにより前記合成二次元画像を得ても構わない。
前記一対の振動子は、複数の振動子を備えたフェーズドアレイ探触子の複数の振動子から選択しても構わない。係る場合、前記振動子の移動が前記選択によりなされることが望ましい。
また、本発明に係る欠陥等端部の検出装置の特徴は、欠陥等に対し振動子より超音波を送受信することによりこの欠陥等の検査基準方向に対する端部を検出する構成において、前記検査基準方向に直交する基準面について面対称に配置する一対の振動子と、これら一対の振動子をこの検査基準方向に移動させた時にこれら一対の振動子に超音波を送受信させて受信信号の二次元画像を記録する記録手段と、各振動子の記録された二次元画像が合成された合成二次元画像を得る合成手段とを備え、前記合成二次元画像における欠陥信号の交差部により前記端部を検出することにある。
上記構成において、前記一対の振動子は、ケーシング内に取り付けられた超音波を送受信可能な探触子であり、前記一対の振動子の入出力を互いに接続することにより前記合成手段を構成するとよい。
前記合成手段は前記一対の振動子を並列接続すると共にこれら各振動子に対して前記超音波を同時に送受信させることにより前記合成を行うようにしても構わない。また、前記記録手段は前記各振動子毎の受信信号の二次元画像を個別に記録するものであり、前記合成手段はこれらの記録手段の画像を合成することにより前記合成二次元画像を得てもよい。
上記本発明に係る欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置の特徴によれば、欠陥等の端部を簡便且つ正確に検出することが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
次に、図1〜図14を参照しながら、本発明の第一の実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明に係る検出装置1は、PC等の信号処理装置2、信号処理部3、パルサーレシバー4、位置検出用のエンコーダ5、表示部7及び対をなす第一、第二振動子8,9で構成されている。本実施形態において、欠陥等として、図2,3に示す如き鋼板等の被検査体100の内部に存在する面状欠陥200を例に説明する。この欠陥200は、同図に示すように、一定の長さを有し、且つその長さ方向が推定可能なものである。
本実施形態において、一対の振動子8,9は、それぞれ振動子を備えた一対の第一、第二探触子10,20により構成されている。パルサーレシバー4で発生させた送信信号を一対の探触子10,20に入力し、一対の探触子10,20から同時に超音波を送信する。送信された超音波は被検査体100に入射し、欠陥200で反射する。その欠陥からの反射信号を一対の探触子10,20でそれぞれ受信して、パルサーレシバー4に出力する。出力された各受信信号は、信号処理装置2、信号処理部3を介して二次元画像として記録されると共に、これら二次元画像を合成した合成二次元画像が表示器7に表示される。図4に表示部7に表示される合成二次元画像の例を示す。同図において、縦軸は超音波伝搬距離、横軸は走査距離を示す。なお、以下に示す図においても同様である。
エンコーダ5は、一対の探触子10,20と連動し、これら探触子10,20の走査位置を検出する。エンコーダ5からの信号を信号処理装置2に入力し、演算処理をすることで一対の探触子10,20の位置データを取得している。
図1〜3に示すように、第一探触子10は、斜角探触子であり、大略、第一振動子8となる振動子11と楔12とコネクタ13とを有する。楔12は入射角調整用であり、例えばアクリル製のものが用いられる。この振動子11で励起した超音波を楔12を介して試験体表面100aに入射させる。その際、楔12と試験体表面100aとの間には接触媒質を介在させておく。また、対をなす第二探触子20には、第一探触子10と同一構造の斜角探触子を用いている。符号21は、振動子11と対をなす第二振動子9となる振動子である。また、符号22は楔12、符号23はコネクタ13にそれぞれ対応する。
図1〜3に示すように、一対の探触子10,20は、その探触子間距離の中点を含み被検査体表面100aと直交する基準面となる平面300に対し対称となるように連結部材14で固定されている。そして、この基準面300が検査基準方向となるX軸方向と直交するように被検査体100に載置される。また、一対の振動子11,21は、被検査体表面100aへの入射角が同一となり、超音波の送受信方向軸が基準面300上で交差するように位置が設定されている。このような基準面300に対する面対称の配置によって、基準面300と欠陥200との交点と振動子11,21間の超音波の伝播距離は等しくなる。
一対の探触子10,20の各振動子11,21は、パルサーレシバー4にコネクタ13,23を介して電気的に並列に接続されている。これにより、一対の振動子11,21において超音波を同時に送受信することができる。振動子11から送信された超音波は欠陥で反射し、その反射信号が振動子11,21でそれぞれ受信される。また、振動子21から送信された超音波は欠陥で反射し、その反射信号が振動子11,21でそれぞれ受信される。そして、これら受信信号にエンコーダ5の位置情報が付加された二次元画像が記録される。超音波を同時に送受信することで、各受信信号の二次元画像から図4に示す如き合成二次元画像を得ることが可能となる。すなわち、本実施形態において、電気的に並列に接続された一対の振動子11,21が合成手段を構成する。そして、図1に示すように、一対の振動子11,21間でそれぞれ超音波の送受信を行い、被検査体100内部に生じた欠陥端部200a,bを検出する。
次に、本実施形態における欠陥端部の検出手順について説明する。
まず、欠陥200の近傍にエンコーダ5を取り付けた一対の探触子10,20を上述の基準面300が欠陥200の長手方向と直交するように配置する。この欠陥200は、図1〜3に示すように、X軸方向に一定の長さを有すると共にZ軸方向に深さを有する亀裂等の面状欠陥である。
次に、一対の探触子10,20で超音波を同時に送受信し、被検査体100上を欠陥200の長手方向Xに走査する。この走査方向が検査基準方向Fであり、基準面300と直交する。そして、エンコーダ5から送られた一対の探触子10,20の位置信号と、各振動子11,21で受信された超音波の受信信号から二次元画像を得る。得られた各二次元画像を信号処理装置2,信号処理部3を介し、図4に例示する合成二次元画像を生成し、表示器7に表示する。
ここで、生成される合成二次元画像での欠陥端部の検出原理について説明する。
図5に合成二次元画像の模式図を示す。符号A1,B1,C1は第一探触子10の位置を示し、符号A2,B2,C2は対をなす第二探触子20の位置を示す。また、符号A1,A2の中央を基点A、B1,B2の中央を基点B、C1,C2の中央を基点Cとする。なお、この基点A〜Cは説明の便宜上の基準に過ぎず、基点として探触子の位置A1〜C1,A2〜C2を用いても構わない。
同図に示すように、一対の探触子10,20を基点Aから基点Cへ移動させた場合、合成二次元画像上には、1本の略水平な第一の信号P1、右肩上がりの第二の信号P2及び右肩下がりの第三の信号P3が表れる。
第一の信号P1は、第一、第二探触子10,20で送信した超音波が欠陥200で反射し、その反射信号を第二、第一探触子20,10で受信して得られる信号である。第一探触子10と第二探触子20とは、上述の如く基準面300に対し面対称に配置してあるので、第一、第二探触子10,20間の超音波の伝搬距離はほぼ一定となり、略水平な波形として表れる。
第二の信号P2は、第一探触子10において超音波を送信し、欠陥端部200aで反射した超音波を第一探触子10で受信した信号である。また、第三の信号P3は、第二探触子20において送受信した欠陥端部200aからの反射信号である。
一対の探触子10,20を検査基準方向Fに沿って基点Aから基点Cへ移動させると、第一探触子10は欠陥端部200aに接近していくので、第一探触子10で送受信する超音波の伝搬経路は縮小していく。そのため、第二の信号P2は右肩上がりの傾斜した波形として表れる。一方、第二探触子20は欠陥端部200aから遠ざかるので、超音波の伝搬経路は拡大していく。そのため、第三の信号P3は右肩下がりの傾斜した波形として表れる。
基点Aは、欠陥端部200aと基準面300が一致する地点である。一対の探触子10,20は基準面300に対して面対称に配置してあるので、第一探触子10での超音波の伝搬距離と第二探触子20での超音波の伝搬距離は等しくなる。そして、第一、第二探触子10,20間の超音波の伝搬距離とも等しくなる。そのため、これらの各信号P1〜3は互いに交差して交差部Eが形成される。この交差部Eにより、欠陥端部200aを検出することができる。
また、他方端部200bにおいても同様に、上述の原理により交差部が形成される。従って、基準面300と直交する検査基準方向Fとなる面状欠陥200の長手方向に走査することで、両交差部Eの位置から欠陥の長さLを簡便に測定することが可能となる。
本実施形態において、面状欠陥は図2,3に示す如き形状に限らず、様々な形状においてもその端部を検出することができる。以下、その検出例について説明する。
裏面側に開口するスリットを模擬欠陥として形成したSUS板において、上述と同様に走査した。その走査結果の合成二次元画像を図6に示す。同図に示す如く、第一の信号P1と第二、第三信号P2,P3との交差部Eが明瞭に表れており、端部の位置を特定可能であることが伺える。
また、上述のスリットにおいて、一方端部を先細りさせた模擬欠陥を形成したSUS板にて同様に走査した結果を図7に示す。同図に示す合成二次元画像においても、上記と同様に交差部Eが表れており、先細りの端部形状であってもその端部を検出することが可能である。
さらに、適用されうる被検査体の部位も限定されるものではない。例えば、SUS溶接部に形成したスリットの場合においても、図8に示す如く、第一の信号P1と第二、第三信号P2,P3との交差部Eが表れており、欠陥端部を検出することができる。また、両交差部E,Eから求まる欠陥長さL2は実測値と一致した。また、図9にSUS溶接部内部のSCC(応力腐食割れ)を示す。この溶接部を走査した結果の合成二次元画像を図10に示す。図10(a)は合成された合成二次元画像であり、図10(b)は図10(a)における信号P1〜P3を示す図である。図10に示すように、第一の信号P1と第二、第三信号P2,P3との交差部Eが表れており、端部の検出が可能である。そして、検出した端部から欠陥長さL3の測定が可能であり、図9に示す実測値L3と一致した。このように、一対の探触子を溶接部の溶接線を挟んで配置しなくても端部の検出が可能である。
さらに他の検出例について説明する。上述の検出例では、超音波の送受信方向を欠陥の位置する方向に向けて探触子を配置した。しかし、本適用例においては、図11に示すように、超音波の送受信方向を検査基準方向Fに沿って互いに対向させて対をなす探触子10,20を基準面300に対して上述の如き面対称に配置する。対向配置した場合においても、基準面300に対し超音波の伝搬距離は等しくなる。
対向配置した場合には、図12に示す如き、第一部材111と第二部材112よりなるT継手110における溶接部211,212での溶け込み量を測定することができる。一対の探触子10,20を検査基準方向Fに沿う溶接部の幅方向に走査すると、図13に示すように、溶接部端部211a,b、212a,bに対応して合成二次元画像上に交差部E1〜4が表れた。この交差部E1〜4により溶接部の各端部が検出できる。そして、交差部E2,3から溶接部211,212間の溶け込み量Lを測定することができる。一方、図14に示すTOFD法を用いた場合には、略水平な信号Qは表れるものの、端部からの信号が表れないため、画像上から溶接部の端部の特定は困難であり、溶け込み量を測定することも困難であることが伺える。なお、T継手110を例に説明したが、片継手であっても同様に溶け込み量を測定することは可能である。
また、図15に示すように、第一部材121と第二部材122とを積層した被検査体120のスポット溶接部220における端部220a,bを検出することも可能である。ここで、端部220a,bはスポット溶接部220と第一、第二部材121,122の接合面123との境界部である。このような被検査体120においても端部220a,bを検出することができ、その端部220a,b間の長さからナゲット径Lを測定可能である。
このように、一対の探触子は超音波の送受信方向を欠陥等の位置する方向に向けて面対称に配置する場合の他、面対称に対向配置させても欠陥等端部を検出し、その長さを測定することができる。また、面状欠陥に限らず、溶接部等の材料の非連続部において端部の検出及び長さの測定が可能である。
最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。なお、以下の実施形態において、上記実施形態と同様の部材等には同様の符号を付してある。
上記実施形態において、対をなす振動子8,9は、対をなす同一構造の探触子10,20により構成した。しかし、探触子を一対用いる必要はなく、対をなす振動子を有していればよい。図16に示す実施形態では、ケーシング内部に対をなす振動子を設けた探触子30を用いる点で上記実施形態と異なる。
探触子30には、大略、一対の振動子31a,bと、一対の楔32a,bとがケーシング35内部に設けられている。一対の振動子31a,bは、上記実施形態と同様に基準面300に対して面対称となるように取り付けられている。また、各振動子31a,bはリード線36を介して電気的に並列にパルサーレシバー4に接続されている。すなわち、本実施形態において、一対の振動子31a,bが合成手段を構成する。一対の振動子31a,bをケーシング35に内蔵することにより、検査装置をより簡素化できる。そして、この探触子30を基準面300と直交する検査基準方向Fに沿って走査して欠陥端部の検出を行う。なお、本実施形態においても、ケーシング35内部で一対の振動子31a,bを対向させて取り付けることも可能である。
上記各実施形態において、一対の振動子8,9から同時に超音波を送受信して二次元画像をそれぞれ記録すると共に合成二次元画像を生成した。しかし、超音波は同時に送受信される場合の他、時間をおいて超音波を送信しても構わない。
係る場合、図17に示すように、マルチプレクサ40の第1チャンネル41に第一の探触子10を接続し、第2チャンネル42に第二の探触子20を接続する。そして、マルチプレクサ40内部のスイッチを切り替えて信号を入出力させる。まず、第1チャンネル41を介して第一探触子10から送信信号を送出し、第一探触子10から超音波を送信する。そして、欠陥等200において反射した反射信号を第二探触子20で受信し、第2チャンネル42を介して受信信号を出力し、図18(a)に示す如き第一の二次元画像G1を記録する。第一の二次元画像G1には第一の信号P1が表れる。
次に、第2チャンネル42のスイッチを切り替えて、第2チャンネル42を介して第二探触子20において超音波を送受信し、同図(b)に示す第二の二次元画像G2を記録する。第二の二次元画像G2には第三の信号P3が表れる。そして、第1チャンネル41に切り替え、第1チャンネル41を介して第一探触子10において超音波を送受信し、同図(c)に示す第三の二次元画像G3を記録する。第三の二次元画像G3には第三の信号P2が表れる。得られた各二次元画像G1〜3を信号処理部3で画像処理して合成することで、同図(d)に示す合成二次元画像Iを得る。この合成二次元画像I上には、第一の信号P1と第二、第三の信号P2,P3との交差部Eが形成され、この交差部Eにより端部を検出することができる。
また、上記各実施形態において、一対の振動子8,9を用いたが、振動子は上記構成のものに限らない。例えばフェーズドアレイ探触子を用いて欠陥端部を検出することも可能である。係る場合、検査基準方向に対し直交する基準面に対して面対称となる位置にある振動子を一対選択すればよい。また、フェーズドアレイ探触子を用いる場合には、フェーズドアレイ探触子自体を移動させて走査してもよく、一対の振動子の選択を検査基準方向に電気的に行うことで走査しても構わない。なお、本実施形態においても、上述のマルチプレクサ40を用いて合成二次元画像を得る。
上記第一、第二実施形態において、対をなす振動子から超音波を同時に送受信させて合成二次元画像を得た。しかし、超音波を例えば第一の振動子のみから送信させ、双方の振動子で受信させてもよい。係る場合、図5に示す合成二次元画像に第三の信号P3は表れない。しかし、第一の信号P1と第二の信号P2との交差部Eが形成されるので、この交差部Eにより欠陥等端部の検出及び長さ測定が可能である。
なお、振動子は、送信子取付中心軸と試験体表面の法線とのなす角で与えられる入射角を適宜調整可能に構成してもよい。
本発明は、面状の欠陥又は材料の非連続部に対し、その端部を検出し、長さを測定する検出方法及び検出装置として利用することができる。
本発明に係る検査装置を示すブロック図である。 探触子と欠陥との位置関係を示す概略平面図である。 探触子と欠陥との位置関係を示す概略断面図である。 合成二次元画像の一例を示す図である。 合成二次元画像における端部検出の原理を説明する図である。 他の検出例における合成二次元画像の一例を示す図である。 さらに他の検出例における合成二次元画像の例を示す図である。 さらに他の検出例における合成二次元画像の例を示す図である。 SUS溶接部におけるSCCを示す図である。 図9における合成二次元画像の一例を示す図である。 探触子と欠陥との他の位置関係を示す図1相当図である。 T継手における探触子の配置を示す概略図である。 図12における合成二次元画像の一例を示す図である。 TOFDを用いた比較例を示す図13相当図である。 スポット溶接部における探触子の配置を示す概略図である。 探触子の他の実施形態を示す概略図である。 さらに他の実施形態を示す概略図である。 図17における二次元画像の模式図である。
符号の説明
1:検出装置、2:信号処理装置、3:信号処理部、4:パルサーレシーバー、5:エンコーダ、7:表示器、8:第一振動子、9:第二振動子、10:第一探触子、11:第一振動子、12:楔、13:コネクタ、14:連結部材、20:第二探触子、21:第二振動子、22:楔、23:コネクタ、30:探触子、31a,b:振動子、32a,b:楔、33:コネクタ、35:ケーシング、36:リード線、40:マルチプレク、41:第1チャンネル、42:第2チャンネル、100:被検査体、100a:表面、110:被検査体(T継手)、111:第一部材、112:第二部材、120:被検査体、121:第一部材、122:第二部材、123:接合面、200:面状欠陥(欠陥等)、200a,b:端部、210:溶接部(欠陥等)、211,212:溶接部、220:スポット溶接部(欠陥等)、220a,b:端部(境界部)、300:検査対象部、E:交差部、G1〜G3:二次元画像、I:合成二次元画像、L:長さ、P1〜P3,Q:受信信号、

Claims (10)

  1. 面状の欠陥又は材料の非連続部(以下、欠陥等)に対し振動子より超音波を送受信することによりこの欠陥等の検査基準方向に対する端部を検出する欠陥等端部の検出方法であって、
    前記検査基準方向に直交する基準面について一対の振動子を面対称に配置し、これら一対の振動子をこの検査基準方向に移動させると共にこれら一対の振動子に超音波を送受信させて受信信号の二次元画像を記録し、各振動子の記録された二次元画像が合成された合成二次元画像における欠陥信号の交差部により前記端部を検出する欠陥等端部の検出方法。
  2. 前記端部の検出を欠陥等の前記検査基準方向における両端に対して行うことにより欠陥等の長さを求める請求項1記載の欠陥等端部の検出方法。
  3. 前記一対の振動子を並列接続すると共にこれら各振動子に対して前記超音波を同時に送受信させることにより前記合成を行う請求項1又2に記載の欠陥等端部の検出方法。
  4. 前記各振動子毎の受信信号の二次元画像を個別に記録し合成することにより前記合成二次元画像を得る請求項1又2に記載の欠陥等端部の検出方法。
  5. 前記一対の振動子は、複数の振動子を備えたフェーズドアレイ探触子の複数の振動子から選択される請求項1又2に記載の欠陥等端部の検出方法。
  6. 前記振動子の移動が前記選択によりなされる請求項5に記載の欠陥等端部の検出方法。
  7. 欠陥等に対し振動子より超音波を送受信することによりこの欠陥等の検査基準方向に対する端部を検出する欠陥等端部の検出装置であって、
    前記検査基準方向に直交する基準面について面対称に配置する一対の振動子と、これら一対の振動子をこの検査基準方向に移動させた時にこれら一対の振動子に超音波を送受信させて受信信号の二次元画像を記録する記録手段と、各振動子の記録された二次元画像が合成された合成二次元画像を得る合成手段とを備え、前記合成二次元画像における欠陥信号の交差部により前記端部を検出する欠陥等端部の検出装置。
  8. 前記一対の振動子は、ケーシング内に取り付けられた超音波を送受信可能な探触子であり、前記一対の振動子の入出力を互いに接続することにより前記合成手段を構成する請求項7記載の欠陥等端部の検出装置。
  9. 前記合成手段は前記一対の振動子を並列接続すると共にこれら各振動子に対して前記超音波を同時に送受信させることにより前記合成を行うものである請求項7に記載の欠陥等端部の検出装置。
  10. 前記記録手段は前記各振動子毎の受信信号の二次元画像を個別に記録するものであり、前記合成手段はこれらの記録手段の画像を合成することにより前記合成二次元画像を得るものである請求項7又は8に記載の欠陥等端部の検出装置。
JP2007315897A 2007-12-06 2007-12-06 欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置 Active JP5250248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007315897A JP5250248B2 (ja) 2007-12-06 2007-12-06 欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007315897A JP5250248B2 (ja) 2007-12-06 2007-12-06 欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009139225A true JP2009139225A (ja) 2009-06-25
JP5250248B2 JP5250248B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=40869979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007315897A Active JP5250248B2 (ja) 2007-12-06 2007-12-06 欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5250248B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064577A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービン用ロータディスクの超音波探傷装置及び超音波探傷方法
JP2013057681A (ja) * 2012-11-19 2013-03-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービン用ロータディスクの超音波探傷装置
JP2017075866A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 東京理学検査株式会社 測定装置および測定方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61134663A (ja) * 1984-12-06 1986-06-21 Toshiba Corp 超音波探傷装置
JP2007046913A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 溶接構造体探傷試験方法、及び鋼溶接構造体探傷装置
JP2007187631A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Non-Destructive Inspection Co Ltd 境界面位置検出方法及び境界面位置検出装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61134663A (ja) * 1984-12-06 1986-06-21 Toshiba Corp 超音波探傷装置
JP2007046913A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 溶接構造体探傷試験方法、及び鋼溶接構造体探傷装置
JP2007187631A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Non-Destructive Inspection Co Ltd 境界面位置検出方法及び境界面位置検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064577A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービン用ロータディスクの超音波探傷装置及び超音波探傷方法
JP2013057681A (ja) * 2012-11-19 2013-03-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd タービン用ロータディスクの超音波探傷装置
JP2017075866A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 東京理学検査株式会社 測定装置および測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5250248B2 (ja) 2013-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5618529B2 (ja) 三次元超音波検査装置
KR101928946B1 (ko) 3차원 매트릭스 위상 어레이 점 용접 검사 시스템
EP1709418B1 (en) Method and apparatus for examining the interior material of an object, such as a pipeline or a human body from a surface of the object using ultrasound
JP5841026B2 (ja) 超音波探傷法及び超音波探傷装置
JP4470655B2 (ja) 超音波によるスポット溶接部の評価方法及び装置
JP2007046913A (ja) 溶接構造体探傷試験方法、及び鋼溶接構造体探傷装置
US9816964B1 (en) Ultrasonic method and device for volumetric examination of aluminothermic rail welds
JP4838697B2 (ja) 超音波探傷装置及び超音波探傷用ウェッジ
JP5829175B2 (ja) Tofd法による超音波探傷方法と装置
JP2011247649A (ja) 超音波探傷試験体の表面形状の同定方法並びに同定プログラム、開口合成処理プログラム及びフェーズドアレイ探傷プログラム
JP4728838B2 (ja) 超音波によるスポット溶接部の評価方法及び装置
JP5574731B2 (ja) 超音波探傷試験方法
KR101698746B1 (ko) 위상배열초음파탐사장치 및 이를 이용한 비파괴검사방법
JP5250248B2 (ja) 欠陥等端部の検出方法及び欠陥等端部の検出装置
JP2002062281A (ja) 欠陥深さ測定方法および装置
JP2004150875A (ja) 超音波による内部欠陥の映像化方法、及び、装置
RU2651431C1 (ru) Способ промышленной ультразвуковой диагностики вертикально ориентированных дефектов призматической металлопродукции и устройство для его осуществления
WO2020039850A1 (ja) 接合界面の評価方法および接合界面の評価装置
KR20150023434A (ko) 강재의 품질 평가 방법 및 품질 평가 장치
JP6870980B2 (ja) 超音波検査装置および超音波検査方法および接合ブロック材の製造方法
JP2011122827A (ja) アレイ探触子の測定方法及びその測定装置
JP4731358B2 (ja) 超音波によるスポット溶接部の評価方法及び装置
JP4175762B2 (ja) 超音波探傷装置
JP3765417B2 (ja) 超音波探傷方法及びその装置
JP3754669B2 (ja) 超音波探傷装置及び超音波探傷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250