JP2009137711A - エレベータのケーブル引っ掛かり防止装置 - Google Patents

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友彦 松岡
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Abstract

【課題】昇降路内に容易に設置することができ、また昇降路内の部材へのケーブルの引っ掛かりの防止をより確実に図ることができるエレベータのケーブル揺れ止め装置を得る。
【解決手段】昇降路内には、昇降路内の部材に対する調速機ロープの引っ掛かりを防止するためのケーブル引っ掛かり防止装置19が設けられている。ケーブル引っ掛かり防止装置19は、調速機ロープの揺れを規制する帯板状の規制部材21と、規制部材21に摺動可能に設けられ、規制部材21に対する摺動により昇降路の内壁面に接離可能なスライド体22と、昇降路の内壁面に接触する方向へスライド体22を付勢する付勢ばね23とを有している。例えば地震の発生等により、昇降路の内壁面が規制部材21に対して変位された場合、昇降路の内壁面にスライド体22が接触したまま、スライド体22が規制部材21を摺動される。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えばかごとともに移動される主ロープや調速機ロープ、あるいは制御盤及びかご間を結ぶ移動配線等、昇降路内に存在するケーブルの揺れを抑制して昇降路内の部材にケーブルが引っ掛かることの防止を図るエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置に関するものである。
一般のエレベータでは、レールを支持するために、昇降路内に複数のブラケットが上下方向へ間隔を置いて配置されている。従って、例えば地震等が発生すると、昇降路内のロープや移動配線が揺れてブラケットに引っ掛かることがある。
従来、地震等の揺れによるロープ等のブラケットに対する引っ掛かりを防止するために、各ブラケット間にワイヤを張ったエレベータが提案されている。これにより、ロープ等が揺れても各ブラケット間にロープ等が入ることが抑制される(例えば、特許文献1参照)。
実公昭59−43339号公報
しかし、ブラケットの数が多い場合には、各ブラケット間にワイヤを張る作業に多大な手間と労力を要してしまう。
また、ロープ等の引っ掛かりを防止するために、昇降路の内壁面とブラケットとの間を結ぶワイヤを張ることも考えられるが、ワイヤを張る作業に手間がかかるとともに、地震の発生によってブラケットが昇降路に対して変位されるときには、ワイヤが外れたり切れたりしてしまうおそれもある。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、昇降路内に容易に設置することができ、また昇降路内の部材へのケーブルの引っ掛かりの防止をより確実に図ることができるエレベータのケーブル揺れ止め装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのケーブル揺れ止め装置は、昇降路内に配置され、昇降路内に存在するケーブルの揺れを規制する規制部材、規制部材に摺動可能に設けられ、規制部材に対する摺動により昇降路の内壁面に接離可能なスライド体、及び昇降路の内壁面に接触する方向へスライド体を付勢する付勢体を備えている。
この発明に係るエレベータのケーブル揺れ止め装置では、スライド体の規制部材に対する摺動によりスライド体が昇降路の内壁面に接離可能になっており、昇降路の内壁面に接触する方向へスライド体が付勢ばねにより付勢されているので、例えば地震の発生等により、昇降路の内壁面が規制部材に対して変位された場合であっても、スライド体が規制部材に対して摺動されることにより、昇降路の内壁面にスライド体が接触した状態を保つことができる。従って、昇降路内の部材へのケーブルの引っ掛かりの防止をより確実に図ることができる。また、ケーブル引っ掛かり防止装置の昇降路内への設置は、スライド体を昇降路の内壁面に押し付けながら規制部材を固定すればよいので、ケーブル引っ掛かり防止装置を昇降路内に容易に設置することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す平面図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2と、一対の釣合おもりガイドレール3とが設置されている。各かごガイドレール2及び各釣合おもりガイドレール3は、昇降路1の内壁面にボルトで固定された複数の支持ブラケット4によりそれぞれ支持されている。
各かごガイドレール2間には、かご5が昇降可能に配置されている。各釣合おもりガイドレール3間には、釣合おもり6が昇降可能に配置されている。かご5の下部には、一対のかご吊り車7が設けられている。釣合おもり6の上部には、釣合おもり吊り車8が設けられている。
昇降路1内の底部には、かご5及び釣合おもり6を昇降させる巻上機(駆動装置)9が設けられている。巻上機9は、モータを含む巻上機本体10と、巻上機本体10の駆動力により回転される駆動シーブ11とを有している。昇降路1内の上部には、かご側返し車12及び釣合おもり側返し車13が設けられている。
かご5及び釣合おもり6は、複数本の主ロープ14により昇降路1内に吊り下げられている。昇降路1内の上部には、各主ロープ14の一端部14aが接続された第1の綱止め装置と、各主ロープ14の他端部14bが接続された第2の綱止め装置とが設けられている(いずれも図示せず)。各主ロープ14は、一端部14aから、一対のかご吊り車7、かご側返し車12、駆動シーブ11、釣合おもり側返し車13及び釣合おもり吊り車8の順に巻き掛けられ、他端部14bに達している。即ち、かご5及び釣合おもり6は、一対のかご吊り車7、かご側返し車12、駆動シーブ11、釣合おもり側返し車13及び釣合おもり吊り車8に連続的に巻き掛けられた主ロープ14により、昇降路1内に吊り下げられている。
かご5及び釣合おもり6は、巻上機9の駆動力によって駆動シーブ11が回転されることにより昇降路1内を昇降される。かご5及び釣合おもり6が昇降路1内を昇降されるときには、かご5は各かごガイドレール2に案内され、釣合おもり6は各釣合おもりガイドレール3に案内される。
昇降路1内の上部には、エレベータの運転を制御する制御盤(図示せず)が設けられている。かご5及び制御盤間には、動力線及び信号線を含む帯状の制御ケーブル(移動ケーブル)15が接続されている。制御ケーブル15は、エレベータの運転を制御するための情報をかご5と制御盤との間で伝送する。
昇降路1内の中間部には、水平に配置された保持板16が配置されている。保持板16は、一方のかごガイドレール2に取り付けられている。かご5には、水平に配置された巻き取り棒17が設けられている。制御ケーブル15は、保持板16に保持されているとともに、巻き取り棒17に巻かれている。また、制御ケーブル15は、保持板16と巻き取り棒17との間で昇降路1内に垂れ下がっている。
昇降路1内の上部には、調速機シーブを有する調速機(図示せず)が設けられている。昇降路1内の下部には、張り車(図示せず)が設けられている。調速機シーブ及び張り車間には、調速機ロープ(調速機ケーブル)18が巻き掛けられている。調速機ロープ18は、かご5に搭載された非常止め装置(図示せず)に接続されている。従って、調速機ロープ18は、かご5とともに移動される。調速機シーブは、調速機ロープ18の移動に応じて回転される。
調速機は、調速機シーブの回転速度が所定の速度に達すると、調速機ロープ18を拘束する。調速機ロープ18の移動は、調速機ロープ18の調速機による拘束により停止される。非常止め装置は、調速機により拘束された調速機ロープ18に対してかご5が移動されることにより、各かごガイドレール2を把持する動作を行う。かご5の移動は、非常止め装置の把持の動作により停止される。
制御ケーブル15及び調速機ロープ18は、例えば地震の発生等によって、水平方向へ大きく揺れることがある。従って、昇降路1内には、制御ケーブル15及び調速機ロープ18の揺れを抑えて制御ケーブル15及び調速機ロープ18が昇降路1内の部材(例えばエレベータ機器や構造物)に引っ掛かることを防止するための複数(この例では2つ)のケーブル引っ掛かり防止装置19,20が設けられている。
この例では、調速機ロープ18の揺れが一方のケーブル引っ掛かり防止装置19により抑えられ、制御ケーブル15の揺れが他方のケーブル引っ掛かり防止装置20により抑えられる。即ち、この例では、制御ケーブル15及び調速機ロープ18のうち、揺れを抑える対象となるケーブルが各ケーブル引っ掛かり防止装置19,20で異なっている。
各ケーブル引っ掛かり防止装置19,20は、共通のかごガイドレール2(一方のかごガイドレール2)に取り付けられている。また、他方のケーブル引っ掛かり防止装置20は、保持板16の下方に配置されている。
図2は、図1のケーブル引っ掛かり防止装置19,20を示す斜視図である。また、図3は、図2の一方のケーブル引っ掛かり防止装置19を示す平面図である。さらに、図4は、図3の一方のケーブル引っ掛かり防止装置19を示す正面図である。図において、各ケーブル引っ掛かり防止装置19,20は、昇降路1内に水平に配置された帯板状の規制部材21と、規制部材21に摺動可能に設けられ、規制部材21に対する摺動により昇降路1の内壁面に接離可能なスライド体22と、昇降路1の内壁面に接触する方向へスライド体22を付勢する付勢ばね(付勢体)23とを有している。
規制部材21は、かごガイドレール2に保持手段24により保持されている。保持手段24は、規制部材21の一端部に設けられている。また、保持手段24は、図3に示すように、規制部材21の一端部との間でかごガイドレール2を挟むレールクリップ25と、規制部材21の一端部及びレールクリップ25間を締め付けるボルト26及びナット27とを有している。保持手段24は、ボルト26及びナット27の締め付けにより、規制部材21をかごガイドレール2に保持している。規制部材21の他端部は、昇降路1の垂直な内壁面から離れて配置されている。
規制部材21とかご5との間には、揺れを抑える対象となるケーブルが通されている。即ち、この例では、図1に示すように、一方のケーブル引っ掛かり防止装置19の規制部材21とかご5との間に調速機ロープ18が通され、他方のケーブル引っ掛かり防止装置20の規制部材21とかご5との間に制御ケーブル15が通されている。各規制部材21は、揺れを抑える対象とされたケーブルの揺れをそれぞれ規制する。
スライド体22は、規制部材21に対して水平方向へ摺動可能になっている。また、スライド体22は、例えばゴム等により構成された柔軟性部材(スライド体本体)とされている。従って、スライド体22は、規制部材21よりも高い柔軟性を持っている。
スライド体22には、規制部材21に対するスライド体22の摺動により昇降路1の内壁面に接離する接触面22aが設けられている。また、スライド体22には、スライド体22が規制部材21に対して摺動される方向へ延びる挿入穴28が設けられている。挿入穴28には、規制部材21の他端部が摺動可能に挿入されている。これにより、スライド体22は、規制部材21に対して水平方向へ摺動可能になっている。
スライド体22が規制部材21を摺動される方向についてのスライド体22の長さは、昇降路1の内壁面と規制部材21の他端部との間の間隔よりも長くされている。従って、スライド体22が規制部材21から外れることが防止されている。
付勢ばね23は、挿入穴28内に配置されている。また、付勢ばね23は、規制部材21の他端部と挿入穴28の内面との間で縮められている。スライド体22は、付勢ばね23の弾性復元力により、接触面22aが規制部材21の他端部から離れる方向へ規制部材21に沿って付勢されている。これにより、スライド体22が規制部材21に保持されたまま、スライド体22の接触面22aが昇降路1の内壁面に押し付けられている。
なお、かごガイドレール2には、支持ブラケット4上に載せられた取付ブラケット29が保持されている(図2)。取付ブラケット29のかごガイドレール2に対する保持は、規制部材21と同様に、保持手段24により行われている。取付ブラケット29は、溶接により支持ブラケット4に固定されている。
次に、例えば地震の発生等により昇降路1の内壁面が各ケーブル引っ掛かり防止装置19,20に対して変位したときの動作を説明する。図5は、図3の昇降路1の内壁面が一方のケーブル引っ掛かり防止装置19に対して変位されたときの状態を示す要部拡大図であり、図5(a)は規制部材21との間隔を維持したまま昇降路1の内壁面が水平方向一方側へ変位されたときの状態を示す図、図5(b)は規制部材21との間隔を維持したまま昇降路1の内壁面が水平方向他方側へ変位されたときの状態を示す図、図5(c)は規制部材21から離れる方向へ昇降路1の内壁面が水平に変位されたときの状態を示す図、図5(d)は規制部材21に近づく方向へ昇降路1の内壁面が水平に変位されたときの状態を示す図である。
図に示すように、昇降路1の内壁面が規制部材21に対して変位されると、スライド体22は、昇降路1の内壁面に接触したまま、昇降路1の内壁面の変位に応じて変形する。このとき、付勢ばね23もスライド体22の変形に応じて変形する。これにより、スライド体22は、昇降路1の内壁面が規制部材21に対して変位されたときに、破損することはない。
このようなエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置19,20では、スライド体22の規制部材21に対する摺動によりスライド体22が昇降路1の内壁面に接離可能になっており、昇降路1の内壁面に接触する方向へスライド体22が付勢ばね23により付勢されているので、例えば地震の発生等により、昇降路1の内壁面が規制部材21に対して変位された場合であっても、スライド体22が規制部材21に対して摺動されることにより、昇降路1の内壁面にスライド体22が接触した状態を保つことができる。これにより、昇降路1の内壁面とケーブル引っ掛かり防止装置19,20との間に隙間が生じることを防止することができる。従って、ケーブル引っ掛かり防止装置19,20によって制御ケーブル15や調速機ロープ18等のケーブルの揺れをより確実に抑制することができ、昇降路1内の部材へのケーブルの引っ掛かりの防止をより確実に図ることができる。
また、ケーブル引っ掛かり防止装置19,20の昇降路1内への設置は、スライド体22を昇降路1の内壁面に押し付けながら規制部材21を固定すればよいので、ケーブル引っ掛かり防止装置19,20を昇降路1内に容易に設置することができる。
また、スライド体22は、規制部材21よりも高い柔軟性を持つ柔軟性部材とされているので、昇降路1の内壁面が規制部材21に対して変位された場合であっても、スライド体22が昇降路1の内壁面に接触したまま、昇降路1の内壁面の変位に応じてスライド体22を変形させることができる。これにより、スライド体22を破損させずに、昇降路1の内壁面とスライド体22との間に隙間が生じることを防止することができる。
また、スライド体22には、規制部材21が摺動可能に挿入された挿入穴28が設けられているので、スライド体22を規制部材21に保持させたまま摺動させる構成を簡単にすることができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置を示す平面図である。また、図7は、図6のケーブル引っ掛かり防止装置を示す正面図である。図において、スライド体22は、規制部材21に対して摺動されるスライド体本体31と、昇降路1の内壁面に接触しながら転動可能なローラ32と、ローラ32をスライド体本体31に保持するローラ保持体33とを有している。
スライド体本体31には、規制部材21の他端部が摺動可能に挿入された挿入穴28が設けられている。挿入穴28は、スライド体22が規制部材21に対して摺動される方向へ延びている。規制部材21の他端部と挿入穴28の内面との間には、付勢ばね23が縮めて配置されている。スライド体22は、付勢ばね23の弾性復元力により、ローラ32が昇降路1の内壁面に接触する方向へ付勢されている。
スライド体本体31は、例えばゴム等により構成された柔軟性部材とされている。従って、スライド体本体31は、規制部材21よりも高い柔軟性を持っている。また、ローラ32も、例えばゴム等により構成されている。
ローラ保持体33は、スライド体本体31の端部に固定された支持軸34と、支持軸34の軸線を中心に回転自在に設けられ、ローラ32を回転自在に保持する軸受35とを有している。支持軸34は、スライド体本体31が規制部材21を摺動される方向に沿って配置されている。ローラ32は、支持軸34の軸線に垂直な軸線を中心に回転可能になっている。即ち、ローラ保持体33は、支持軸34の軸線を中心としてローラ32の転動方向を変化させるようになっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置では、昇降路1の内壁面に接触しながら転動可能なローラ32がスライド体本体31にローラ保持体33を介して保持されており、ローラ保持体33は、スライド体本体31が規制部材21を摺動される方向に沿った軸線を中心にローラ32の転動方向を変化させるようになっているので、昇降路1の内壁面が規制部材21に対して変位した場合であっても、ローラ32が転動されることにより、昇降路1の内壁面に接触させながらスライド体22を昇降路1の内壁面に対して円滑に変位させることができる。従って、スライド体22を破損させずに、昇降路1の内壁面とスライド体22との間に隙間が生じることを防止することができる。
なお、上記の例では、スライド体本体31が規制部材21よりも高い柔軟性を持つ柔軟性部材とされているが、これに限定されず、例えば柔軟性が規制部材21と同じであってもよいし、柔軟性が規制部材21よりも低くなっていてもよい。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置を示す平面図である。また、図9は、図8のケーブル引っ掛かり防止装置を示す正面図である。図において、スライド体22は、規制部材21に対して摺動されるスライド体本体41と、昇降路1の内壁面に接触しながら転動可能な球体42と、球体42をスライド体本体41に保持する球体保持体43とを有している。
スライド体本体41には、規制部材21の他端部が摺動可能に挿入された挿入穴28が設けられている。挿入穴28は、スライド体22が規制部材21に対して摺動される方向へ延びている。規制部材21の他端部と挿入穴28の内面との間には、付勢ばね23が縮めて配置されている。スライド体22は、付勢ばね23の弾性復元力により、球体42が昇降路1の内壁面に接触する方向へ付勢されている。
スライド体本体41は、例えばゴム等により構成された柔軟性部材とされている。従って、スライド体本体41は、規制部材21よりも高い柔軟性を持っている。また、球体42は、金属製とされている。
スライド体本体41の端部には、凹部44が設けられている。球体保持体43は、凹部44内に設けられている。また、球体保持体43には、球体42の表面に沿った滑らかな内面が設けられている。球体保持体43は、球体42の一部を包むことにより、球体42を回転自在に保持している。球体42は、球体保持体43の開口部を弾性的に広げながら球体保持体43内に押し込まれることにより、球体保持体43に嵌められている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置では、昇降路1の内壁面に接触しながら転動可能な球体42がスライド体本体41に球体保持体43を介して保持されているので、昇降路1の内壁面が規制部材21に対して変位した場合であっても、球体42が転動されることにより、昇降路1の内壁面に接触させながらスライド体22を昇降路1の内壁面に対して円滑に変位させることができる。従って、スライド体22を破損させずに、昇降路1の内壁面とスライド体22との間に隙間が生じることを防止することができる。
なお、上記の例では、スライド体本体41が規制部材21よりも高い柔軟性を持つ柔軟性部材とされているが、これに限定されず、例えば柔軟性が規制部材21と同じであってもよいし、柔軟性が規制部材21よりも低くなっていてもよい。
実施の形態4.
図10は、この発明の実施の形態4によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置を示す要部正面図である。図において、スライド体22には、付勢ばね23の付勢力に逆らって、昇降路1の内壁面から離れた状態でスライド体22を規制部材21に留めるためのセットボルト51が設けられている。セットボルト51は、スライド体22に設けられたねじ穴52に螺合されている。ねじ穴52は、挿入穴28内からスライド体22外へ貫通している。従って、セットボルト51は、挿入穴28内へ突出可能になっている。セットボルト51の挿入穴28内への突出量は、セットボルト51を回すことにより調整される。スライド体22は、セットボルト51の挿入穴28内に突出される部分が規制部材21に押し当てられることにより、規制部材21に保持される。なお、この例では、セットボルト51が六角ボルトとされている。
昇降路1の内壁面から離れた状態でスライド体22を規制部材21に留めるときには、まず、セットボルト51を緩めた状態で、付勢ばね23の付勢力に逆らって、昇降路1の内壁面から離れる方向へスライド体22を変位させる。この後、セットボルト51を回し、挿入穴28内の規制部材21にセットボルト51を押し当てる。これにより、昇降路1の内壁面から離れた状態でスライド体22が規制部材21に保持される。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置では、付勢ばね23の付勢力に逆らって、昇降路1の内壁面から離れた状態でスライド体22を規制部材21に留めるためのセットボルト51がスライド体22に設けられているので、ケーブル引っ掛かり防止装置の輸送時や据付時にスライド体22が規制部材21から外れることを防止することができる。また、スライド体22を規制部材21に仮留めしておくことができるので、スライド体22が昇降路1の内壁面から離れた状態でケーブル引っ掛かり防止装置の据付作業を行うことができる。従って、ケーブル引っ掛かり防止装置の据付作業を容易にすることができる。
なお、上記の例では、セットボルト51が六角ボルトとされているが、これに限定されず、セットボルト51を例えば蝶ボルトとしてもよい。セットボルト51を蝶ボルトとすることにより、工具を使うことなく、スライド体22の規制部材21に対する保持及びその解除を行うことができる。
また、上記の例では、実施の形態1におけるスライド体22にセットボルト51が設けられているが、図11に示すように、実施の形態2におけるスライド体本体31にセットボルト51を設けてもよい。このようにしても、スライド体22を規制部材21に留めておくことができ、ケーブル引っ掛かり防止装置の輸送時や据付時にスライド体22が規制部材21から外れることを防止することができ、ケーブル引っ掛かり防止装置の据付作業を容易にすることができる。
また、上記の例では、実施の形態1におけるスライド体22にセットボルト51が設けられているが、図12に示すように、実施の形態3におけるスライド体本体41にセットボルト51を設けてもよい。このようにしても、スライド体22を規制部材21に留めておくことができ、ケーブル引っ掛かり防止装置の輸送時や据付時にスライド体22が規制部材21から外れることを防止することができ、ケーブル引っ掛かり防止装置の据付作業を容易にすることができる。
なお、各上記実施の形態では、挿入穴28がスライド体22に設けられ、規制部材21が挿入穴28に摺動可能に挿入されているが、これに限定されず、例えば規制部材21にレールを設け、スライド体22をレールに沿って摺動させるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す平面図である。 図1のケーブル引っ掛かり防止装置を示す斜視図である。 図2の一方のケーブル引っ掛かり防止装置を示す平面図である。 図3の一方のケーブル引っ掛かり防止装置を示す正面図である。 図3の昇降路の内壁面が一方のケーブル引っ掛かり防止装置に対して変位されたときの状態を示す要部拡大図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置を示す平面図である。 図6のケーブル引っ掛かり防止装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置を示す平面図である。 図8のケーブル引っ掛かり防止装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置を示す要部正面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置の他の例を示す要部正面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置の他の例を示す要部正面図である。
符号の説明
1 昇降路、15 制御ケーブル、18 調速機ロープ(調速機ケーブル)、19,20 ケーブル引っ掛かり防止装置、21 規制部材、22 スライド体、23 付勢ばね(付勢体)、28 挿入穴、31,41 スライド体本体、32 ローラ、33 ローラ保持体、42 球体、43 球体保持体、51 セットボルト。

Claims (6)

  1. 昇降路内に配置され、上記昇降路内に存在するケーブルの揺れを規制する規制部材、
    上記規制部材に摺動可能に設けられ、上記規制部材に対する摺動により上記昇降路の内壁面に接離可能なスライド体、及び
    上記昇降路の内壁面に接触する方向へ上記スライド体を付勢する付勢体
    を備えていることを特徴とするエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置。
  2. 上記スライド体は、柔軟性を持つスライド体本体を有し、
    上記昇降路の内壁面には、上記スライド体本体が接離可能になっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置。
  3. 上記スライド体は、上記規制部材に対して摺動されるスライド体本体と、上記昇降路の内壁面に接触しながら転動可能なローラと、上記ローラを上記スライド体本体に保持し、上記スライド体本体が上記規制部材を摺動される方向に沿った軸線を中心として上記ローラの転動方向を変化させるローラ保持体とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置。
  4. 上記スライド体は、上記規制部材に対して摺動されるスライド体本体と、上記昇降路の内壁面に接触しながら転動可能な球体と、上記球体を上記スライド体本体に保持する球体保持体とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置。
  5. 上記スライド体本体には、上記スライド体が上記規制部材に対して摺動される方向へ延びる挿入穴が設けられ、
    上記挿入穴内には、上記規制部材が摺動可能に挿入されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置。
  6. 上記付勢体の付勢力に逆らって、上記昇降路の内壁面から離れた状態で上記スライド体を上記規制部材に留めるためのセットボルトが上記スライド体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のエレベータのケーブル引っ掛かり防止装置。
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