JP2009136905A - エンボス付金属板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表面に傷が付きにくく、傷が付いても目立ちにくく、汚れを除去し易く、摩耗に対する耐久性が高く、デザイン性のある細かなエンボスが設けられたエンボス付金属板。
【解決手段】 圧延加工方法またはプレス加工方法によって加工された凹凸状のエンボス(61)を有するエンボス付金属板(60)。エンボスは、二次元的な繰り返しパターンとして設けられている。エンボスの突起部の高さ(H)は、0.05mm〜1.0mmである。突起部の頂上部分(63)は、曲率半径が10mm以下の球面状の形態を有する。突起部の裾野部分(64)は、曲率半径が1mm以上の曲面状の形態を有する。隣り合う2つのエンボスの裾野同士の間隔(W)は、2mm〜10mmである。
【選択図】 図6

Description

本発明は、エンボス付金属板に関し、例えばステンレス製のキッチンカウンターの製造に好適なエンボス付金属板に関するものである。
ステンレス製キッチンカウンターには、表面に傷が付きにくいように、また付いた傷が目立ちにくいように、意匠性を考慮したエンボス模様が形成されている。すなわち、凹凸状のエンボスを有するエンボス付金属板を用いて、キッチンカウンターなどを製造している。
しかしながら、従来のエンボス付金属板では、エンボスの突起部の頂上部分が平面状になり、調理具や食器等の接触面積が大きくなるため、表面に傷が付き易く、また付いた傷が目立ち易い。また、突起部の裾野部分が角張った形状になるため、裾野部分に付着した汚れを布巾などの清掃具で除去しにくく、裾野部分に汚れが溜まり易い。
また、形成される突起部の高さが比較的低いため、摩耗により突起部が実質的に消失し易く、摩耗に対する耐久性が低い。また、食器等をずらすと、突起部の角に食器等の底が当たり、耳障りな音が生じ易い。さらに、突起部の硬度が不足しがちであり、調理器具の衝撃によって突起部がつぶれ易い。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、表面に傷が付きにくく、傷が付いても目立ちにくく、汚れを除去し易く、摩耗に対する耐久性が高く、デザイン性のある細かなエンボスが設けられたエンボス付金属板を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、凹凸状のエンボスを有するエンボス付金属板であって、
前記エンボスの突起部の高さは、0.05mm〜1.0mmであり、
前記突起部の頂上部分は、曲率半径が10mm以下の球面状の形態を有し、
前記突起部の裾野部分は、曲率半径が1mm以上の曲面状の形態を有し、
隣り合う2つの突起部の裾野同士の間隔は、2mm〜10mmであることを特徴とするエンボス付金属板を提供する。
第1形態の好ましい態様によれば、前記エンボスは、前記金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けられている。あるいは、前記エンボスは前記金属板の部分領域に繰り返しパターンとして設けられ、該部分領域は前記金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けられている。
本発明の第2形態では、第1形態のエンボス付金属板が用いられていることを特徴とするキッチン、燃焼機器、換気フード、冷蔵庫、浴室を提供する。
本発明の第3形態では、第1形態のエンボス付金属板が用いられていることを特徴とする車両、住宅、ビル、エスカレーター、エレベーター、その他建築用内外装材を提供する。
本発明のエンボス付金属板は、圧延加工方法またはプレス加工方法によって加工される。凹凸状のエンボスは、二次元的な繰り返しパターンとして設けられ、例えば金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けられる。あるいは、エンボスは金属板の部分領域に繰り返しパターンとして設けられ、この部分領域は金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けられる。
本発明のエンボス付金属板では、エンボスの突起部の高さが、0.05mm〜1.0mmである。エンボスの突起部は、繰り返し摩耗作用を受ける。本発明では、エンボスの突起部の高さを0.05mm〜1.0mmに設定することにより、繰り返し摩耗作用を受けてもエンボス間の平面部に傷が付きにくくなり、ひいては高い耐久性を確保することができる。
また、本発明のエンボス付金属板において、エンボスの突起部の頂上部分は、曲率半径が10mm以下の球面状の形態を有する。エンボスの突起部のトップが平面状である場合、食器などとの接触により突起部のトップ面に付いた傷が目立ち易い。本発明では、エンボスの突起部の頂上部分を、曲率半径が10mm以下の球面状(半球面状)に形成することにより、突起部の頂上部分に付いた傷が肉眼では見えにくくなり、ひいては傷が目立たなくなる。
また、本発明のエンボス付金属板において、エンボスの突起部の裾野部分は、曲率半径が1mm以上の曲面状の形態を有する。通常のエンボス金属板では、エンボスの裾野部分が鋭角になるため、布巾などで汚れを拭き取っても裾野部分に汚れが残る。本発明では、エンボスの突起部の裾野部分を、曲率半径が1mm以上の曲面状に形成することにより、裾野部分に布巾などの繊維が入り込み易くなり、ひいては良好な清掃性を確保することができる。
また、本発明のエンボス付金属板において、隣り合う2つのエンボスの間隔(任意の2つのエンボスの間隔の最小値)は、2mm〜10mmである。エンボスの間隔、すなわちエンボス間の平面部の長さが2mmよりも短いと、布巾などで汚れを拭き取っても、布巾がエンボス間の平面部に届きにくく、汚れが残ってしまう。逆に、エンボス間の平面部の長さが10mmよりも長いと、食器などの角がエンボス間の平面部に届き易くなり、傷が付き易くなる。本発明では、エンボスの間隔を2mm〜10mmに設定することにより、清掃性と傷付き防止性とを両立させることができる。
こうして、本発明では、表面に傷が付きにくく、傷が付いても目立ちにくく、汚れを除去し易く、摩耗に対する耐久性が高く、デザイン性のある細かなエンボスが設けられたエンボス付金属板を実現することができる。なお、本発明のエンボス付金属板を、例えばキッチン、燃焼機器、換気フード、冷蔵庫、浴室に適用することができる。特に、キッチンのワークトップに本発明のエンボス付金属板を使用した場合、ステンレス鋼による従来のエンボス付金属板の課題を解決することが可能になる。
また、本発明のエンボス付金属板を、例えば車両、住宅、ビル、エスカレーター、エレベーター、その他建築用内外装材に適用することができる。特に、列車や車両の床、壁面、住宅やビルの天井、床、壁面、エスカレーターの床、内壁、扉、エレベーターの側壁等に、本発明のエンボス付金属板を使用することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるエンボス付金属板を製造するための圧延エンボス加工方法の原理を説明する図であって、圧延エンボス加工方法を実施するための装置の要部構成を概略的に示す図である。図1に示す装置は、彫刻ロール(エンボスロール)1と、彫刻ロール1に対向するように配置されたワークロール2とを備えている。
彫刻ロール(第1ロール)1は、凹凸状の表面部を有し、軸線1a廻りに回転するように構成されている。ワークロール(第2ロール)2は、平坦な表面部を有し、軸線2a廻りに回転するように構成されている。彫刻ロール1およびワークロール2は、凹凸状の表面部と平坦な表面部との間に所定の間隔が形成されるように配置されている。彫刻ロール1およびワークロール2は、例えば鋼鉄のような金属により形成されている。各ロール1,2の回転軸線1a,2aは、例えば鉛直方向に延びる1つの直線に沿って配置されている。
図1の圧延エンボス加工方法および装置では、例えば0.6mm〜1.0mmの厚さを有するステンレス鋼板10のような金属板の表面(図1中上側の面)に紙11を重ね合わせた状態で、ステンレス鋼板10と紙11とが、矢印F11で示す方向(図中水平方向)に沿って、回転する彫刻ロール1とワークロール2との間に挿入される。このとき、ステンレス鋼板10と紙11とに所要の圧縮力が作用するように、ワークロール2には圧下力が加えられる。
こうして、回転する彫刻ロール1とワークロール2との間でステンレス鋼板10と紙11とに所要の圧縮力を加えてエンボス加工を施すことにより、ステンレス製キッチンカウンターのようなエンボス付金属板(エンボス加工金属板)が得られる。なお、紙11として、例えば天然のセルロース繊維により形成された紙、例えば上質紙、古紙、板紙、塗工紙、エンボス紙などを用いることができる。さらに、紙11に代えて、例えば合成紙、不織布など、各種繊維で形成された弾性を有するシートを用いることができる。一般に、紙11として、あるいは紙11に代えて、圧力と曲げ力とが作用すると半球状に局部変形する紙またはその他のシートを用いることができる。紙11は、単層形態または複層形態で、例えば100μm〜1200μmの厚さを有する。
ここで、ステンレス鋼板10の表面とは、最終的に製造されるステンレス製キッチンカウンターの表面(調理具や食器等が載置される表面)に対応する面である。ステンレス鋼板10と紙11とは、紙11がワークロール2の平坦な表面部に接するような姿勢、すなわちステンレス鋼板10の裏面が彫刻ロール1の凹凸状の表面部に接するような姿勢で、彫刻ロール1とワークロール2との間に挿入される。
以下、本実施形態の具体的な説明に先立って、従来の圧延エンボス加工の不都合について図2を参照して説明する。従来の圧延エンボス加工では、図2(a)に模式的に示すように、凹凸状の表面部21aを有する彫刻ロール21と平坦な表面部22aを有するワークロール22との間に、ステンレス鋼板20のような金属板が単体で挿入される。彫刻ロール21の表面部21aには、ステンレス鋼板20に形成すべきエンボス模様の位置に対応して、複数の凹部21bが二次元的に形成されている(図2(a)では1つだけを示している)。
この場合、矢印F21で示す方向に沿って彫刻ロール21に圧下力が加わると、彫刻ロール21とワークロール22との間でステンレス鋼板20に圧縮力が加わり、ステンレス鋼板20のステンレス材料(一般には金属材料)が矢印F22で示す方向に沿って彫刻ロール21の凹部21bに流れ込む。その結果、彫刻ロール21の凹部21bに対応するステンレス鋼板20の位置には、図2(b)に模式的に示すように、エンボス模様としての突起部20aが形成される。ここで、図2(b)の上側面は、最終的に製造されるステンレス製キッチンカウンターの表面に対応している。
従来の圧延エンボス加工では、形成されるエンボス模様の突起部20aの頂上部分20aaが平面状になり、調理具や食器等の接触面積が大きくなるため、表面に傷が付き易く、また付いた傷が目立ち易い。また、食器の糸尻でシンク表面をこすった場合に、突起部20aの角にあたり、傷つき音が発生する。また、突起部20aの裾野部分20abが角張った形状になるため、裾野部分20abに付着した汚れを布巾などの清掃具で除去しにくく、裾野部分20abに汚れが溜まり易い。さらに、形成される突起部20aの高さH1が比較的低い(例えば50μm以下)ため、摩耗により突起部20aが実質的に消失し易く、摩耗に対する耐久性が低い。
図3は、図1の圧延エンボス加工方法および装置の作用を具体的に説明する図である。図1の圧延エンボス加工方法および装置では、図3(a)に模式的に示すように、ステンレス鋼板10と紙11とが互いに重ね合わされた状態で、凹凸状の表面部1bを有する彫刻ロール1と平坦な表面部2bを有するワークロール2との間に挿入される。このとき、ステンレス鋼板10は彫刻ロール1の凹凸状の表面部1bに接し、紙11はワークロール2の平坦な表面部2bに接する。彫刻ロール1の表面部1bには、ステンレス鋼板10に形成すべきエンボス模様の位置に対応して、複数の凸部1cが二次元的に形成されている(図3(a)では1つだけを示している)。
この場合、矢印F31で示す方向に沿ってワークロール2に圧下力が加わると、彫刻ロール1とワークロール2との間でステンレス鋼板10および紙11に圧縮力と曲げ力が作用し、彫刻ロール1の凸部1cに対応する位置においてステンレス鋼板10が図中上側(紙11の側)に半球凸状に局部変形するとともに、このステンレス鋼板10の半球凸状の局部変形に対応するように紙11が半球凹状に局部変形を起こす。その結果、彫刻ロール1の凸部1cに対応するステンレス鋼板10の位置には、図3(b)に模式的に示すように、紙11の半球凹状の弾塑性的な局部変形の作用により、エンボス模様として角の生じない半球状の突起部10aが形成される。ここで、図3(b)の上側面は、最終的に製造されるステンレス製キッチンカウンターの表面に対応している。
図1の圧延エンボス加工方法および装置では、形成されるエンボス模様の突起部10aの頂上部分10aaが球面状になり、調理具や食器等の接触面積が小さくほぼ点接触になるため、表面に傷が付きにくく、また傷が付いても目立ちにくい。また、傷つき音も小さくなる。また、突起部10aの裾野部分10abが比較的なだらかな形状になるため、裾野部分10abに付着した汚れを布巾などの清掃具で除去し易く、裾野部分10abに汚れが溜まりにくい。さらに、形成される突起部10aの高さH2が比較的高く(例えば70μm〜100μm)なるため、摩耗により突起部10aが実質的に消失しにくく、摩耗に対する耐久性が向上する。また、突起部10aの幅を比較的小さく形成することにより、細かなデザインを実現することができる。
こうして、図1の圧延エンボス加工方法および装置では、表面に傷が付きにくく、傷が付いても目立ちにくく、汚れを除去し易く、摩耗に対する耐久性の高い、ステンレス製キッチンカウンターのようなエンボス付金属板を製造することができる。換言すると、図1の圧延エンボス加工方法および装置では、例えばステンレス製キッチンカウンターの耐傷性、清掃性および耐久性の向上を図ることができる。特に、天然資源である紙を用いているので、使用済みの紙についてマテリアルリサイクルが容易であり、環境的に優れた圧延エンボス加工技術を実現することができる。
以下、図4を参照して、図1の圧延エンボス加工方法を実施するための装置の具体的な構成例を説明する。図4に示す圧延エンボス加工装置は、エンボス加工を施すべき金属板としてのコイル状のステンレス鋼板10が巻き付けられたドラム41を備えている。ドラム41から送り出されたステンレス鋼板10は、案内ロール42を介した後、ほぼ水平な経路に沿って、回転する彫刻ロール1とワークロール2との間に送給される。
ドラム41からステンレス鋼板10が送り出される際に、ステンレス鋼板10とともに「合紙」と呼ばれる中間紙13もドラム41から送り出される。これは、ステンレス鋼板10の重なり合う金属面同士の接触による傷の発生を防ぐために、ステンレス鋼板10と中間紙13とが互いに重なり合うようにドラム41に一緒に巻き込まれているからである。ドラム41から送り出された中間紙13は、リール43により巻き取られる。
また、図4の圧延エンボス加工装置は、回転する彫刻ロール1とワークロール2との間でステンレス鋼板10とともに圧延すべきロール状の紙(以下、「圧延紙」という)が巻き付けられたドラム44を備えている。ドラム44から送り出された圧延紙11は、エキスパンションロールとして機能するシワ防止ロール45を介した後、水平に近い経路に沿って、回転する彫刻ロール1とワークロール2との間に送給される。なお、中間紙13は、圧延紙11に比してかなり薄い紙である。
このように、ドラム41、案内ロール42、ドラム44、およびシワ防止ロール45は、ステンレス鋼板10の一方の面に圧延紙11を重ね合わせた状態で且つ圧延紙11がワークロール2の平坦な表面部に接するような姿勢で、ステンレス鋼板10と圧延紙11とを一対のロール1と2との間へ送給する送給手段を構成している。こうして、送給手段(41,42,44,45)の作用により、ステンレス鋼板10に圧延紙11を重ね合わせた状態で、ステンレス鋼板10と圧延紙11とが図中水平方向に沿って、回転する彫刻ロール1とワークロール2との間に挿入される。
そして、回転する彫刻ロール1とワークロール2との間でステンレス鋼板10と圧延紙11とに所要の圧縮力が加えられてエンボス加工が施される。一対のロール1,2からほぼ水平な経路に沿って送り出されたステンレス鋼板、すなわちエンボス加工されたステンレス鋼板10aは、案内ロール46を介した後、ドラム47に巻き取られる。このとき、エンボス加工されたステンレス鋼板10aの重なり合う金属面同士の接触による傷の発生を防ぐために、エンボス加工されたステンレス鋼板10aと中間紙13とが互いに重なり合うようにドラム47に一緒に巻き込まれる必要がある。
この目的のため、図4の圧延エンボス加工装置は、エンボス加工されたステンレス鋼板10aとともにドラム47に巻き込まれるべきロール状の中間紙13が巻き付けられたリール48を備えている。こうして、リール48から送り出された中間紙13は、エンボス加工されたステンレス鋼板10aに重なり合うようにドラム47に巻き取られる。一方、一対のロール1,2から水平に近い経路に沿って送り出された使用済みの圧延紙11aは、エキスパンションロールとして機能するシワ防止ロール49を介した後、ドラム50に巻き取られる。
前述したように、エンボス加工に際して、ステンレス鋼板10および圧延紙11には圧縮力が作用し、ステンレス鋼板10が半球状に局部変形するとともに、圧延紙11も半球状に局部変形を起こす。したがって、エンボス加工の位置の近傍、すなわち一対のロール1,2へ挿入される直前の部分および一対のロール1,2を経た直後の部分において圧延紙11にシワが発生し易い。圧延紙11にシワが発生すると、ステンレス鋼板10にシワが写ってしまう。また、シワを修正するために圧延を一時中断すると、ステンレス鋼板10の停止時点でのロールとの接触位置に線状の跡が発生してしまう。その結果、所要のエンボス加工を施すことができなくなる。
そこで、図4の圧延エンボス加工装置は、一対のロール1,2へ挿入される前の圧延紙11の所要部分および一対のロール1,2を経た後の圧延紙11の所要部分に適切な張力を付与する張力付与手段として、圧延紙11の送給経路に沿って一対のロール1,2の前後に配置された一対のシワ防止ロール45,49を付設している。一対のシワ防止ロール45,49の作用により、所定の経路に沿って一対のロール1と2との間に圧延紙11を安定的に送給するとともに、エンボス加工に際して圧延紙11に有害なシワが発生するのを防止することができる。
なお、図4の構成では、シワ防止ロール45を介した圧延紙11を、水平に近い経路に沿って一対のロール1と2との間に送給している。しかしながら、これに限定されることなく、例えば図5に示すように、水平面に対して比較的角度の大きい傾斜面に沿った経路に沿って一対のロール1と2との間に圧延紙11が送給されるように、一対のシワ防止ロール45,49を図4の構成よりも高い位置に配置することもできる。図5の変形例では、図4の構成よりもさらに安定的に圧延紙11を送給するとともに、圧延紙11におけるシワの発生を図4の構成よりもさらに良好に防止することができるものと期待される。
図6は、本発明の実施形態にかかるエンボス付金属板の断面形状を概略的に示す図である。図6を参照すると、本実施形態のエンボス付金属板60は、例えば図4に示す装置により圧延加工方法によって加工された凹凸状のエンボス61を有する。凹凸状のエンボス61は、例えば金属板のほぼ全体に亘って二次元的な繰り返しパターンとして設けられる。具体的には、例えば図7に示すように千鳥状のパターンにしたがってエンボス61が設けられる場合、エンボス61の裾野同士の間隔は2mm〜10mm程度である。
あるいは、凹凸状のエンボス61は、金属板の部分領域に繰り返しパターンとして設けられ、この部分領域は金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けられる。具体的には、例えば図7に示すように千鳥状のパターンにしたがってエンボスが設けられた部分領域を、金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けることもできる。以下、本実施形態のエンボス付金属板60の特徴的構成について説明する。
本実施形態のエンボス付金属板60では、エンボス61の突起部の高さHが0.05mm〜1.0mmである。本実施形態では、エンボス61の突起部の高さHが0.05mm〜1.0mmに形成されているので、繰り返し摩耗作用を受けても、エンボス61の間の平面部62に傷が付きにくく、ひいては高い耐久性が確保される。実験によれば、エンボス61の突起部の高さHが0.3mm程度のときに最も大きくなり、調理器具の衝撃によって突起部が最もつぶれにくくなる。
また、エンボス61の突起部の頂上部分(図中破線の円63で示す部分)は、曲率半径が10mm以下の球面状の形態を有する。エンボスの突起部のトップが平面状である場合、食器などとの接触により突起部のトップ面に付いた傷が目立ち易い。本実施形態では、エンボス61の突起部の頂上部分63が10mm以下の曲率半径を有する球面状に形成されているので、突起部の頂上部分63に付いた傷が肉眼では見えにくく、ひいては傷が目立ちにくい。
実際に、陶器の底で磨耗を5回繰り返す実験を行った。その結果、エンボス61の突起部の頂上部分63の曲率半径が7mm以下の場合、60cmの距離から陶器の底の糸じり傷が見えなかった。また、エンボス61の突起部の頂上部分63の曲率半径が10mm以下の場合は、60cmの距離から陶器の底の糸じり傷は目立つものではなかった。しかしながら、エンボス61の突起部の頂上部分63の曲率半径が18mmの場合には、60cmの距離から陶器の底の糸じり傷が見えた。
また、エンボス61の突起部の裾野部分(図中破線の円64で示す部分)は、曲率半径が1mm以上の曲面状の形態を有する。通常のコイニング金属板では、エンボスの裾野部分が鋭角になるため、布巾などで汚れを拭き取っても裾野部分に汚れが残る。本実施形態では、エンボス61の突起部の裾野部分64が、1mm以上の曲率半径を有する曲面状に形成されているので、裾野部分64に布巾などの繊維が入り込み易く、ひいては良好な清掃性が確保される。
実際に、ウエスによる水拭き2回で汚染物の除去が可能であるか否かの実験を行った。その結果、エンボス61の突起部の裾野部分64の曲率半径が7.0mmおよび5.4mmの場合、汚染物の除去が可能であった。エンボス61の突起部の裾野部分64の曲率半径が1.1mmの場合、汚染物の除去が一部可能であった。しかしながら、エンボス61の突起部の裾野部分64の曲率半径が0.1mmの場合には、汚染物の除去が不可能であった。
また、隣り合う2つのエンボス61の間隔(任意の2つのエンボス61の間隔の最小値:特に図7を参照)Wは、2mm〜10mmである。エンボス61の間隔、すなわちエンボス61の間の平面部62の長さWが2mmよりも短いと、布巾などで汚れを拭き取っても、布巾が平面部62に届きにくく、汚れが残ってしまう。平面部62の長さWが10mmよりも長いと、食器などの角が平面部62に届き易くなり、傷が付き易くなる。本実施形態では、エンボス61の間隔Wが2mm〜10mmに規定されているので、清掃性と傷付き防止性との両立が可能である。
なお、上述の説明では、圧延加工方法によって凹凸状のエンボスを加工する例を示しているが、これに限定されることなく、例えばプレス加工方法によって本発明の特徴的構成を有するエンボス付金属板を製造することもできる。図8は、プレス加工方法によって本発明のエンボス付金属板を製造する際に使用されるプレス加工装置の構成を概略的に示す図である。図8のプレス加工装置は、凹凸状の表面部を有する凹凸型81と、平坦な表面部を有する平坦型82とを備えている。凹凸型81および平坦型82は、例えば鋼鉄のような金属により形成されている。
図8のプレス加工装置では、例えば0.6mm〜1.0mmの厚さを有するステンレス鋼板10のような金属板の表面(図8中上側の面)に紙11を重ね合わせた状態で、凹凸型81と平坦型82との間に位置決めする。そして、ステンレス鋼板10と紙11とに所要の圧縮力が作用するように、平坦型82には圧下力が加えられる。こうして、凹凸型81と平坦型82との間でステンレス鋼板10と紙11とに所要の圧縮力を加えてエンボス加工を施すことにより、本発明のエンボス付金属板が得られる。
また、上述の説明では、ステンレス鋼板10を用いてキッチンカウンターを製造する例を示している。しかしながら、これに限定されることなく、ステンレス鋼板を用いてキッチンカウンター以外のエンボス加工金属製品を製造することもできるし、例えばアルミニウム、銅、鉄、鋼、チタン、またはこれらの合金あるいは複合材などからなる金属板(塗装板やメッキ板を含む)を用いてキッチンカウンターを含む様々なエンボス加工金属製品を製造することもできる。
具体的に、キッチンカウンター以外の厨房機器関連や、バス、バスフロア、扉、取手等の浴室関連や、エスカレーター、手摺り、ドアノブ等の建材関連や、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機等の家電製品関連や、自動車関連などのエンボス加工金属製品に対して本発明を適用することができる。また、圧延エンボス加工に先立って、あるいは圧延エンボス加工の後に、エンボス加工面(キッチンカウンターの表面に対応する面)に撥水性、親水性、撥油性などの機能性コーティングを施すことにより、清掃性をさらに向上させることができる。その機能性コーティング材の塗布の際にも、本発明の金属板では突起部10aが曲面で形成されるため、同じ高さを有する、角のある突起部に比べて均等に塗布を行うことができる。
また、上述の説明では、比較的高いエンボスを形成することを目的としているが、彫刻ロールの模様を比較的低いものにして、薄い紙を使用することも可能である。なお、本発明において、「エンボス加工」とは、圧延により金属板に凹凸をつけることを意味し、エンボス、コイニング、張り出しといった加工方法の違いによりその内容が限定されるものではない。
本発明の実施形態にかかるエンボス付金属板を製造するための圧延エンボス加工方法の原理を説明する図であって、圧延エンボス加工方法を実施するための装置の要部構成を概略的に示す図である。 従来の圧延エンボス加工の不都合について説明する図である。 図1の圧延エンボス加工方法および装置の作用を具体的に説明する図である。 図1の圧延エンボス加工方法を実施するための装置の具体的な構成例を概略的に示す図である。 図4の装置とは異なる位置に配置された一対のシワ防止ロールを有する変形例の要部構成を概略的に示す図である。 本発明の実施形態にかかるエンボス付金属板の断面形状を概略的に示す図である。 千鳥状のパターンにしたがってエンボスが設けられたエンボス付金属板の上面図である。 プレス加工方法によって本発明のエンボス付金属板を製造する際に使用されるプレス加工装置の構成を概略的に示す図である。
符号の説明
1 彫刻ロール(エンボスロール)
1b 凹凸状の表面部
1c 凸部
2 ワークロール
2b 平坦な表面部
10,10a ステンレス鋼板(金属板)
11,11a 紙
13 中間紙(合紙)
60 エンボス付金属板
61 エンボス
62 平面部
63 頂上部分
64 裾野部分

Claims (3)

  1. 凹凸状のエンボスを有するエンボス付金属板であって、
    前記エンボスの突起部の高さは、0.05mm〜1.0mmであり、
    前記突起部の頂上部分は、曲率半径が10mm以下の球面状の形態を有し、
    前記突起部の裾野部分は、曲率半径が1mm以上の曲面状の形態を有し、
    隣り合う2つの突起部の裾野同士の間隔は、2mm〜10mmであることを特徴とするエンボス付金属板。
  2. 前記エンボスは、前記金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエンボス付金属板。
  3. 前記エンボスは前記金属板の部分領域に繰り返しパターンとして設けられ、該部分領域は前記金属板のほぼ全体に亘って繰り返しパターンとして設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエンボス付金属板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013523454A (ja) * 2010-04-01 2013-06-17 コンステリウム フランス 台車が上を走行する産業用床を製造するための金属縞薄板、圧延によりこのような薄板を得ることを可能にする彫刻ロール

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