JP2009136541A - 眼球内物質測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼球内の測定対象の物質の濃度を精度よく測定することができるようにする。
【解決手段】エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1の光の反射光を第1光検出器及び第2光検出器によって検出して(100〜106)、各受光量の比を算出する(108)。算出された受光量の比が、所定範囲内である場合(110)、算出された受光量の比に基づいて、被測定者の眼球の視線方向を特定し(112)、特定された視線方向に対する第1光源12の入射角、及びテーブル記憶部36の光路長決定テーブルに基づいて、第1光源12からの波長λ2の光の房水における光路長を推定する(114)。光の吸収特性が現れる波長λ2の光の反射光を第1光検出器によって検出し(116、118)、第1光検出器で検出された各受光量、推定された光路長、及び既知の吸収係数を用いて、眼球の房水内のエタノール濃度を算出する(120)。
【選択図】図8

Description

本発明は、眼球内物質測定装置に係り、特に、被測定者の眼球の特定部位内に含有される物質の濃度を測定する眼球内物質測定装置に関する。
従来より、眼内の物質の濃度を測定する計測器が知られている(例えば、特許文献1)。この計測器では、測定光ビームと基準光ビームとを眼内に照射し、眼底から反射した光を検出して、眼中の物質濃度を決定している。
特表2004−537356号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、眼球の視線方向が傾いた場合に、眼球内の測定対象の物質を含有可能な領域における光路長が変化することを考慮していないため、物質の濃度を精度よく測定することができない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、眼球内の測定対象の物質の濃度を精度よく測定することができる眼球内物質測定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る眼球内物質測定装置は、被測定者の眼球内の測定対象の物質を含有可能な特定部位を透過して網膜で反射され、かつ、前記物質による光の吸収特性が現れる第1波長を含む波長の第1の光を受光して、受光量を検出すると共に、前記特定部位を透過して網膜で反射され、かつ、前記第1波長を含まない波長の第2の光を受光して、受光量を検出する受光手段と、前記被測定者の眼球の視線方向を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された視線方向に基づいて、前記特定部位における前記第1の光の光路長を推定する光路長推定手段と、前記受光手段によって検出された前記第1の光の受光量、前記検出された前記第2の光の受光量、及び前記光路長推定手段によって推定された前記光路長に基づいて、前記特定部位内の前記物質の濃度を算出する濃度算出手段とを含んで構成されている。
本発明に係る眼球内物質測定装置によれば、被測定者の眼球内の測定対象の物質を含有可能な特定部位を透過して網膜で反射され、かつ、物質による光の吸収特性が現れる第1波長を含む波長の第1の光を、受光手段によって受光して、受光量を検出する。また、特定部位を透過して網膜で反射され、かつ、第1波長を含まない波長の第2の光を、受光手段によって受光して、受光量を検出する。
また、特定手段によって、被測定者の眼球の視線方向を特定し、そして、光路長推定手段によって、特定手段によって特定された視線方向に基づいて、特定部位における第1の光の光路長を推定する。
そして、濃度算出手段によって、受光手段によって検出された第1の光の受光量、検出された第2の光の受光量、及び光路長推定手段によって推定された光路長に基づいて、特定部位内の物質の濃度を算出する。
このように、測定対象の物質を含有可能な特定部位における、光の吸収特性が現れる波長を含む波長の光の光路長を考慮して、特定部位を透過して網膜で反射された光の受光量に基づいて、眼球の特定部位内の物質の濃度を算出することにより、眼球内の測定対象の物質の濃度を精度よく測定することができる。
本発明に係る眼球内物質測定装置は、特定部位を透過して網膜に照射されるように、第1の光及び第2の光を発光する光源を更に含むことができる。
本発明に係る光源は、異なる2つの位置から、特定部位を透過して網膜に照射されるように同じ波長の光を発光し、受光手段は、2つの位置からの光の反射光を受光して、受光量を各々検出し、特定手段は、受光手段によって検出された2つの位置からの光の反射光の受光量に基づいて、視線方向を特定することができる。これによって、2つの位置から特定部位を透過して網膜に照射されるように発光された光の受光量に基づいて、視線方向を特定することができる。また、上記の特定手段は、受光手段によって検出された2つの位置からの光の反射光の受光量を比較して、視線方向を特定することができる。
上記の2つの位置から発光する光源は、異なる2つの位置から眼球の網膜に対して第2の光を発光し、濃度算出手段は、受光手段によって検出された2つの位置の何れか一方からの第2の光の受光量、検出された第1の光の受光量、及び光路長推定手段によって推定された光路長に基づいて、特定部位内の物質の濃度を算出することができる。これによって、視線方向の特定用と物質濃度の測定用とに、同じ1つの位置から発光する光を用いるため、簡易な構成とすることができる。
上記の2つの位置から同じ波長の光を発光する発明に係る濃度算出手段は、受光手段によって検出された2つの位置からの光の反射光の受光量の比が所定範囲内でない場合には、特定部位内の測定対象の物質の濃度を算出しないようにすることができる。これによって、眼球が濃度測定可能な条件下でない場合に、誤測定を防止することができる。
上記の光源は、電流変調により、第1の光及び第2の光を切り替えて発光することができる。
本発明に係る眼球内物質測定装置は、特定部位を透過して網膜に照射されるように、第1の光の波長及び第2の光の波長を含む波長の光を発光する光源を更に含み、受光手段は、第1の光の波長の光を透過させる第1フィルタ及び第2光の波長の光を透過させる第2フィルタを備え、第1フィルタを透過した第1の光を受光して、受光量を検出すると共に、第2フィルタを透過した第2の光を受光して、受光量を検出することができる。
上記の第2の光を、測定対象の物質による光の吸収特性が現れない波長の光とすることができる。これによって、測定対象の物質による光の吸収特性が現れる波長の光と、光の吸収特性が現れない波長の光とを用いて、物質の濃度を精度よく測定することができる。
以上説明したように、本発明の眼球内物質測定装置によれば、測定対象の物質を含有可能な特定部位における、光の吸収特性が現れる波長を含む波長の光の光路長を考慮して、特定部位を透過して網膜で反射された光の受光量に基づいて、眼球の特定部位内の物質の濃度を算出することにより、眼球内の測定対象の物質の濃度を精度よく測定することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、被測定者の眼球内のエタノール濃度を測定する眼球内物質測定装置に本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る眼球内物質測定装置10は、被測定者の眼球に対して、エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1の光、及びエタノールによる光の吸収特性が現れる波長λ2の光を、電流変調により切り替えて発光する第1光源12と、第1光源12から発光された照射光の反射光を受光して、受光量を検出する第1光検出器14と、第1光源12からの照射光を通過させると共に、眼球内で反射された反射光を反射させて第1光検出器14へ導くハーフミラー16と、被測定者の眼球に対して、エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1の光を発光する第2光源18と、第2光源18から発光された照射光の反射光を受光して、受光量を検出する第2光検出器20と、第2光源18からの照射光を通過させると共に、眼球内で反射された反射光を反射させて第2光検出器20へ導くハーフミラー22と、第1光源12及び第2光源18による発光を制御すると共に、第1光検出器14及び第2光検出器20の検出結果に基づいて、眼球内のエタノール濃度を測定するコンピュータ24とを備えている。コンピュータ24は、第1光源12、第1光検出器14、第2光源18、及び第2光検出器20の各々と接続されている。
第1光源12と第2光源18とは、眼球の視線方向が正面を向いているときの視軸に対して対称となる位置に配置されている。また、第1光源12及び第2光源18は、被測定者の眼球内のエタノールを含有可能な房水を透過して網膜の眼底部で反射されるように、光を発光する。
ここで、白色光源(波長400nm〜1700nm)を豚の眼球に照射し、眼底から反射された光の一部を光スペクトルアナライザにて検出する実験を行なうと、図2に示すような結果が得られる。この実験結果から、反射光の受光量による測定に使用できる波長域は、1400nm以下であり、800nm付近の波長の光を使用すると、最も強い反射光を得ることができることがわかる。
そこで、本実施の形態では、第1光源12及び第2光源18は、エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1の光として、例えば、1400nm以下の波長域の光を用いればよく、特に、800nm付近の波長の光を用いることが好ましい。また、使用する波長λ1の光として、後述するエタノールによる光の吸収が0に近い波長の光を用いることが望ましく、例えば、890nmの波長の光を用いればよい。
また、エタノール濃度が1000mg/dLである水溶液の吸収スペクトルと純水の吸収スペクトルとの差(吸光度差スペクトル)を測定する実験を行なうと、図3に示すような実験結果が得られる。この実験結果では、波長906nm付近と1185nm付近とに、エタノールによる光の吸収特性が現れることがわかる。従って、本実施の形態では、第1光源12は、エタノールによる光の吸収特性が現れる波長λ2の光として、例えば、906nmの波長の光を用いればよい。
コンピュータ24は、CPU、後述する濃度測定処理ルーチンのプログラムを記憶したROM、データ等を記憶するRAM、HDD、及びこれらを接続するバスを含んで構成されている。このコンピュータ24を、ハードウエアとソフトウエアとに基づいて定まる機能実現手段毎に分割した機能ブロックで説明すると、図4に示すように、第1光源12及び第2光源18の各々の発光を制御する光源制御部30と、第1光検出器14によって検出された波長λ1の光の受光量、波長λ2の光の受光量、及び第2光検出器20によって検出された波長λ1の光の受光量を取得する受光量取得部32と、第1光検出器14による波長λ1の光の受光量及び第2光検出器20による波長λ1の光の受光量に基づいて、被測定者の眼球の視線方向を特定する視線方向特定部34と、視線方向と眼球の房水における第1光源12からの波長λ2の光の光路長との関係を示した光路長決定テーブルを記憶したテーブル記憶部36と、視線方向特定部34によって特定された視線方向及び光路長決定テーブルに基づいて、眼球の房水における第1光源12からの波長λ2の光の光路長を推定する光路長推定部38と、推定された光路長、第1光検出器14による波長λ1の光の受光量、及び波長λ2の光の受光量に基づいて、眼球の房水内のエタノール濃度を算出する濃度算出部40と、ディスプレイで構成され、算出されたエタノール濃度を表示する表示部42とを備えている。
次に、被測定者の視線方向の特定方法について説明する。まず、人の目は再帰性の反射特性を示すことが知られている。再帰性の反射特性とは、図5に示すように、光源から眼球に向かって光を照射すると、網膜の眼底部で反射された光が、照射光と同じ光路上を戻る特性である。また、反射光量は、目の視軸に対する入射角度に依存し、視軸に対する入射角度が大きくなるほど、反射光量が小さくなることが知られている(渡邊他、「網膜再帰反射を利用した遠隔サッカード検出手法の研究」、日本バーチャルリアリティ学会論文誌、Vol9、No.1、pp.105−114、2004)。
上記図1に示すように、第1光源12と第2光源18とを眼球から等距離に配置して、同一波長λ1の光を眼球に対して照射すると、第1光検出器14及び第2光検出器20の各々によって、図6に示すような受光量Iが検出される。
上記図6において、φは視軸の方向(視線方向)の角度であり、θ1、θ2は、視軸の方向の角度が0(正面)の状態における、第1光源12及び第2光源18の各々の光路の視軸に対する角度である。θ1=θ2である場合、φが0であると、第1光検出器14及び第2光検出器20の出力はほぼ同じとなる。また、φが正の方向へ傾くと、第1光検出器14の出力が減り、第2光検出器20の出力が増え、一方、φが負の方向へ傾くと、第1光検出器14の出力が増え、第2光検出器20の出力が減る。すなわち、第1光検出器14及び第2光検出器20の出力の比を取ると、φ=0の時、出力比が1となり、φが傾いた場合は、出力比が1より大きくなるか、1より小さくなる。従って、第1光検出器14及び第2光検出器20の出力比から、視軸の方向(視線方向)を特定することができる。
従って、本実施の形態では、上記図6に示すような、視線方向と、第1光検出器14の受光量及び第2光検出器20の受光量の各々との関係から、視線方向と、第1光検出器14の受光量及び第2光検出器20の受光量の比との関係を求めておく。また、視線方向特定部34において、第1光検出器14によって検出された波長λ1の受光量と第2光検出器20によって検出された波長λ1の受光量との比に基づいて、上記のように求められた視線方向と第1光検出器14及び第2光検出器20の受光量の比との関係から、被測定者の視線方向を特定する。
また、第1光検出器14によって検出された波長λ1の受光量と第2光検出器20によって検出された波長λ1の受光量との比が所定の範囲を超える場合、対象となる眼球が測定可能な条件下に無い(視線方向が測定可能な範囲を超えている場合や、目を閉じている場合等)と判断することができる。
次に、眼球の房水における波長λ2の光の光路長の推定方法について説明する。まず、眼球内において、測定対象の物質としてのエタノールを含有可能な特定部位として、角膜と水晶体との間にある房水がある。この房水に光を透過させた場合、エタノールによる光の吸光度は、Lambert−Beerの法則により、以下の(1)式で表される。
Log(I/I)=nkL ・・・(1)
ここで、Iは房水への入射光量、Iは房水からの出射光量、nはエタノールの濃度、Lは光路長、kは光の波長に対する吸収係数である。即ち、入射光と出射光とから濃度nを求める場合、光路長Lの値が既知でなければならないが、光の入射角によって、房水における光路長に変化が生じる。
図7に示すように、光が入射する範囲において、角膜の曲率半径が一定であると仮定すると、視軸(視線方向)に沿った光の房水における光路長Lが入射角θの光の房水における光路長Lθと異なるための幾何的な条件は、角膜の後面曲率半径(房水側の曲率半径)RがLと異なることである。一般に、角膜の後面曲率半径は、6.2〜6.8mmであり、視軸に沿った光の房水における光路長(房水深さ)は、2.4〜4.2mmであることが知られている(田幸敏治ら編、「光学的測定ハンドブック」、朝倉書店、1981)。ここで、L=3.00mm、R=6.00mm、θ=30degとした場合、Lθは3.21mmとなり、視軸に沿った光の房水における光路長に対して、7%の光路長変化を生じることになる。即ち、この変化分を考慮に入れなければ、測定対象の物質の濃度測定に誤差が生じると言える。
本実施の形態では、上述した視線方向(視軸)に対する光の入射角と光路長との関係に基づいて、視線方向に対する入射角毎に、房水における光路長を求めておき、求められた光路長が、視線方向に対する入射角に対応して格納された光路長決定テーブルが、テーブル記憶部36に記憶されている。
また、光路長推定部38は、視線方向特定部34によって特定された視線方向に対する入射角に対応する房水における光路長を、光路長決定テーブルから取得し、光路長の推定値とする。
次に、房水内のエタノール濃度の算出方法について説明する。上記図1に示すように、第1光源12を用いて、エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1(890nm)の光、及び吸収特性が現れる波長λ2(906nm)の光を眼球に照射し、第1光検出器14によって反射光を検出する場合、波長λ1の光の反射光について第1光検出器14で検出される受光量It1は、以下の(2)式で表すことができる。
Figure 2009136541
ここで、I01は、第1光源12による波長λ1の出力光量であり、βは、光路上における全ての光損失を考慮した効率であって、ハーフミラー16での損失、眼球内での損失(エタノールによる損失は含まない)、及び反射光と第1光検出器14との結合損失の影響を含んだ値である。
次に、波長λ2の光の反射光について第1光検出器14で検出される受光量It2は、以下の(3)式で表すことができる。
Figure 2009136541
ここで、I02は第1光源12による波長λ2の出力光量であり、γは、上記βと同様、光路上における全ての光損失を考慮した効率であって、ハーフミラー16での損失、眼球内での損失、及び反射光と光検出器との結合損失の影響を含んだ値である。また、cは眼内でのエタノールの吸収を考慮した効率である。
上記(2)式と上記(3)式との比を求めると、以下の(4)式が得られる。
Figure 2009136541
ここで、(I02×γ)/(I01×β)は一定の値であるので、αとおくと、上記(4)式から、以下の(5)式が得られる。
Figure 2009136541
なお、αについては、眼内にエタノールが含まれていない状態(c=1)で、It1とIt2とを測定することにより求めることができる。
また、cは、以下の(6)式で表わすことができる。
Figure 2009136541
上記(6)式を上記(5)式に代入すると、以下の(7)式が得られる。
Figure 2009136541
ここで、nはエタノールの濃度、kはエタノールの吸収係数、Lは光路長である。上記(7)式よりnを求めると、以下の(8)式が得られる。
Figure 2009136541
従って、本実施の形態では、濃度算出部40において、推定された光路長L、第1光検出器14による波長λ1の光の受光量It1、波長λ2の光の受光量It2、既知の値であるエタノールの吸収係数k、予め求められた値αに基づいて、上記(8)式に従って、眼球の房水内のエタノール濃度nを算出する。
次に、第1の実施の形態に係る眼球内物質測定装置10の作用について説明する。まず、被測定者の眼球の視線方向が正面を向いている状態で、眼球の視軸に対して対称となる位置に、第1光源12及び第2光源18を配置する。そして、コンピュータ24において、図8に示す濃度測定処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ100において、第1光源12から波長λ1の光を発光させると共に、第2光源18から波長λ1の光を発光させる。第1光源12からの照射光は、眼球の房水を透過して、網膜の眼底部で反射し、再度房水を透過して、反射光が眼球の外へ出る。そして、第1光検出器14によって、反射光の受光量It1が検出される。また、第2光源18からの照射光は、照射光を眼球の房水を透過して、網膜の眼底部で反射し、再度房水を透過して、反射光が眼球の外へ出る。そして、第2光検出器20によって、反射光の受光量It0が検出される。
そして、ステップ102において、第1光検出器14で検出された受光量It1を取得し、メモリ(図示省略)に記憶し、ステップ106において、第2光検出器20で検出された受光量It0を取得し、メモリに記憶する。
そして、ステップ108において、上記ステップ102で記憶された受光量It1と上記ステップ106で記憶された受光量It0との比を算出し、ステップ110で、上記ステップ108で算出された受光量の比が、所定範囲内であるか否かを判定する。なお、所定範囲については、実験的または統計的に、眼球の網膜の眼底部で反射するように波長λ1の光を照射したときの受光量の比を予め求め、求められた受光量の比に基づいて、所定範囲を設定すればよい。
上記ステップ110で、受光量の比が、所定範囲外である場合には、対象となる眼球が測定可能な条件下に無いと判断し、エタノール濃度を測定せずに、濃度測定処理ルーチンを終了する。一方、受光量の比が、所定範囲内である場合には、対象となる眼球が測定可能な条件下にあると判断し、ステップ112へ移行する。
ステップ112では、上記ステップ108で算出された受光量の比に基づいて、被測定者の眼球の視線方向を特定し、ステップ114において、上記ステップ112で特定された視線方向に対する第1光源12の入射角、及びテーブル記憶部36の光路長決定テーブルに基づいて、第1光源12からの波長λ2の光の房水における光路長を推定する。
そして、ステップ116において、第1光源12から波長λ2の光を発光させ、照射光を眼球の房水を透過させて、網膜の眼底部で反射させ、第1光検出器14によって、反射光の受光量It2を検出させる。そして、ステップ118において、第1光検出器14で検出された受光量It2を取得し、メモリに記憶する。
次に、ステップ120において、上記ステップ102で記憶された受光量It1、上記ステップ118で記憶された受光量It2、上記ステップ114で推定された光路長L、事前に測定した値α、及び既知の値kを用いて、上記(8)式に従って、眼球の房水内のエタノール濃度nを算出する。そして、ステップ122で、表示部42に上記ステップ120で算出されたエタノール濃度を表示させて、濃度測定処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る眼球内物質測定装置によれば、測定対象となるエタノールを含有可能な房水における、光の吸収特性が現れる波長の光の光路長を考慮して、房水を透過して網膜で反射された光の受光量に基づいて、眼球の房水内のエタノール濃度を算出することにより、眼球内のエタノール濃度を精度よく測定することができる。
また、2つの光検出器で検出された受光量の比が所定範囲外であると判定された場合には、眼球が濃度測定可能な条件下でないと判断して、濃度測定を中止し、誤測定を防止することができる。
また、視線方向の特定とエタノール濃度の測定とを一緒に行なうことができる。
また、房水におけるエタノールによる光の吸光度は、房水における光路長に比例するため、光路長を推定することにより、視線方向のばらつきによる測定誤差を減らすことができる。
また、波長λ1、λ2を発生する光源に、電流変調により波長を切り替える1つの半導体レーザを用いることにより、測定系の小型化と低コスト化とを実現することができる。
また、第1光源からの受光量を用いてエタノール濃度の測定を行なうために、第1光源からの波長λ1、λ2の光をともに同じ光路を通過させるため、上記(5)式におけるαについて、最初に1度測定するだけで済ませることができる。
なお、上記の実施の形態では、目の視軸が正面方向を向いている状態において視軸に対して対称となる位置に、第1光源及び第2光源を配置した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、視軸に対して対称とならない異なる2つの位置に、第1光源及び第2光源を配置してもよい。この場合には、視線方向と、第1光検出器の受光量及び第2光検出器の受光量の各々との関係を求めておき、視線方向と、第1光検出器の受光量及び第2光検出器の受光量の比との関係に基づいて、視線方向を特定すればよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る眼球内物質測定装置の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、鏡を用いた詐称や眼鏡等の反射による誤測定を防止している点が第1の実施の形態と異なっている。
被測定者が鏡を用いた場合や、被測定者が眼鏡等をかけている場合には、以下に説明するように、誤測定が起こりうる。
図9に示すように、第1光源12と第2光源18とによって、同一波長λ1の光を眼球に向かって照射し、眼球の視線方向を特定する場合に、眼球の前に鏡を特定の角度で置くと、第2光源18から出た光(図9の照射光1参照)は、鏡で反射され、反射された光(図9の反射光1参照)が第1光検出器14によって検出される。逆に、第1光源12から出た光(図9の照射光2参照)は鏡で反射され、反射された光(図9の反射光2参照)が第2光検出器20によって検出される。このとき、第1光検出器14によって検出された受光量と第2光検出器20によって検出された受光量とが一定以上であれば、測定対象となる眼球が測定可能な条件下にあると判断されてしまう可能性がある。
第2の実施の形態に係る眼球内物質測定装置では、以下に説明するように、第1光源12及び第2光源18による発光を時間的に分けて行なう。まず、第2光源18のみによる発光を行い、第2光検出器20によって受光量を検出する。次に、第2光源18による発光を止め、第1光源12のみによる発光を行い、第1光検出器14によって受光量を検出する。
このように第1光源12及び第2光源18による発光を時間的に分けると、網膜の再帰性反射を利用するため、詐称が無い場合には、第1光検出器14及び第2光検出器20の各々で、一定以上の受光量が検出される。一方、詐称がある場合には、第1光検出器14及び第2光検出器20の各々で検出される受光量が一定以下になる。従って、第1光検出器14及び第2光検出器20の各々で検出される受光量が一定以下である場合には、対象となる眼球が測定可能な条件下にないと判断することができる。これによって、鏡を用いた詐称や、眼鏡等の反射による誤測定を防止することができる。
なお、眼球内物質測定装置の他の動作については第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態に係る眼球内物質測定装置の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、眼球内のエタノール濃度を測定する処理のプロセスの中で、鏡を用いた詐称や眼鏡等の反射による誤測定を防止している点が、第2の実施の形態と異なっている。
第3の実施の形態に係る眼球内物質測定装置によれば、図10に示すように、第1光源12によって波長λ1及び波長λ2の光を発光して、眼球内のエタノール濃度を測定するが、鏡などによる詐称が行われた場合は、反射光が第1光検出器14で検出されないため、第1光検出器14で検出される受光量が一定以下となる。従って、第1光検出器14で検出される波長λ1の光の受光量又は波長λ2の光の受光量が、一定以下である場合に、対象となる眼球が測定可能な条件下にないと判断することができる。これによって、鏡を用いた詐称や眼鏡等の反射による誤測定を防止することができる。
なお、眼球内物質測定装置の他の動作については第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施の形態では、光検出器にフィルタを設け、所定波長の光の受光量を検出している点が第1の実施の形態と異なっている。
図11に示すように、第4の実施の形態に係る眼球内物質測定装置410は、被測定者の眼球に対して、エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1、及びエタノールによる光の吸収特性が現れる波長λ2を含む波長域の光を発光する第1光源412と、第1光源412から発光された照射光の反射光のうち、波長λ1の光及び波長λ2の光の各々を受光して、受光量を検出する第1光検出器414と、ハーフミラー16と、被測定者の眼球に対して、エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1を含む波長域の光を発光する第2光源418と、第2光源418から発光された照射光の反射光のうち、波長λ1の光を受光して、受光量を検出する第2光検出器420と、ハーフミラー22と、第1光源412及び第2光源418による発光を制御すると共に、第1光検出器414で検出する光の波長を切り替え、第1光検出器414及び第2光検出器420の検出結果に基づいて、眼球内のエタノール濃度を測定するコンピュータ424とを備えている。
第1光検出器414は、波長λ1の光を透過させる第1フィルタ及び波長λ2の光を透過させる第2フィルタからなるフィルタ群414Aを備え、コンピュータ424による制御に応じて、受光面の前にセットするフィルタを切り替える。第1光検出器414は、受光面の前に第1フィルタをセットした場合に、第1フィルタを透過した波長λ1の光を受光して、受光量を検出し、受光面の前に第2フィルタをセットした場合、第2フィルタを透過した波長λ2の光を受光して、受光量を検出する。
第2光検出器420は、受光面の前に、波長λ1の光を透過させるフィルタ420Aを備え、フィルタ420Aを透過した波長λ1の光を受光して、受光量を検出する。
また、コンピュータ424において、濃度測定処理ルーチンを実行すると、まず、第1光検出器414の受光面の前に、波長λ1の光を透過させるフィルタをセットさせる。そして、第1光源412によって光を発光させ、照射光を眼球の房水を透過させて、網膜の眼底部で反射させ、第1光検出器414によって、フィルタを透過した波長λ1の反射光の受光量を検出させる。また、第2光源418によって光を発光させ、照射光を眼球の房水を透過させて、網膜の眼底部で反射させ、第2光検出器420によって、フィルタ420Aを透過した波長λ1の反射光の受光量を検出させる。
そして、検出された受光量の比に基づいて、被測定者の眼球の視線方向を特定し、特定された視線方向に対する第1光源412からの光の入射角、及び光路長決定テーブルに基づいて、第1光源412からの波長λ2の光の房水における光路長を推定する。
次に、第1光検出器414の受光面の前に、波長λ2の光を透過させるフィルタをセットさせ、第1光源412によって光を発光させ、照射光を眼球の房水を透過させて、網膜の眼底部で反射させ、第1光検出器414によって、フィルタを透過した波長λ2の反射光の受光量を検出させる。そして、検出された各受光量及び推定された光路長に基づいて、眼球の房水内のエタノール濃度を算出する。
次に、第5の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第5の実施の形態では、エタノールによる光の吸収特性が現れる波長の光と光の吸収特性が現れない波長の光とが異なる光源によって発光されている点が第1の実施の形態と異なっている。
図12に示すように、第5の実施の形態に係る眼球内物質測定装置510は、被測定者の眼球に対して、エタノールによる光の吸収特性が現れない波長λ1の光を発光する第1光源512と、第1光検出器14と、ハーフミラー16と、第2光源18と、第2光検出器20と、ハーフミラー22と、エタノールによる光の吸収特性が現れる波長λ2の光を発光する第3光源522と、第3光源522から発光された照射光の反射光を受光して、受光量を検出する第3光検出器524と、第1光源522からの照射光を通過させると共に、眼球内で反射された反射光を反射させて第3光検出器524へ導くハーフミラー526と、第1光源512、第2光源18、及び第3光源522による発光を制御すると共に、第1光検出器14、第2光検出器20、及び第3光検出器524の検出結果に基づいて、眼球内のエタノール濃度を測定するコンピュータ524とを備えている。
コンピュータ524では、視線方向に対する第3光源522からの光の入射角と第3光源522からの光の光路長との関係に基づいて予め求められた光路長が格納された光路長決定テーブルが、テーブル記憶部36に記憶されている。また、光路長推定部38は、特定された視線方向に対する入射角に対応する光路長を、光路長決定テーブルから取得し、第3光源522からの光路長の推定値とする。
なお、眼球内物質測定装置510の他の構成については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。また、動作については第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、上記の第1の実施の形態〜第5の実施の形態では、視線方向に対する入射角と光路長との関係を格納した光路長決定テーブルを用いて、光路長を推定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、視線方向に対する入射角と光路長との関係を示す関係式を求めておき、この関係式に従って、視線方向に対する入射角に対応する光路長を推定するようにしてもよい。
また、エタノールによる光の吸収特性が現れる波長の第1の光と、吸収特性が現れない波長の第2の光とを眼球に対して発光する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、第1の光の波長を、吸収特性が現れる波長を含む波長としてもよく、また、第2の光の波長を、第1の光に含まれる吸収特性が現れる波長を含まない波長としてもよい。また、第2の光は、第1の光に含まれる吸収特性が現れる波長を含まなければ、吸収特性が現れる波長を含んでいてもよい。この場合には、第1の光に対する光の吸収係数と、第2の光に対する光の吸収係数とを考慮して導出された式に従って、エタノール濃度を算出するようにすればよい。
また、測定対象の物質をエタノールとした場合を例に説明したが、これに限定するものではなく、例えば、グルコースを測定対象の物質とし、眼球内の特定部位に含まれるグルコースの濃度を測定するようにしてもよい。
また、第1光検出器の受光量及び第2光検出器の受光量を用いて、眼球の視線方向を特定した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、カメラによって眼球を撮像し、撮像画像に対して画像認識処理を行うことにより、眼球の視線方向を特定するようにしてもよい。
また、エタノールを含有可能な部位が、眼球内の房水である場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、エタノールを含有可能であって、視軸上に存在する部位であればよい。例えば、エタノールを含有可能な部位を、結晶体または硝子体としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る眼球内物質測定装置の構成を示した概略図である。 照射する光の波長に応じた反射光の受光量を示すグラフである。 照射する光の波長に応じた吸光度の大きさを示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る眼球内物質測定装置のコンピュータの構成を示した概略図である。 眼球の再帰性の反射特性を示すイメージ図である。 第1光検出器の出力、第2光検出器の出力、及び視線方向の関係を示すグラフである。 眼球の房水において、視軸に沿った光の房水における光路長と、入射角θの光の房水における光路長とを説明するためのイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコンピュータで実行される濃度測定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 眼球の前に鏡を置く詐称が行なわれた場合を示すイメージ図である。 眼球の前に鏡を置く詐称が行われた場合に、反射光が第1光検出器で検出されない様子を示すイメージ図である。 本発明の第4の実施の形態に係る眼球内物質測定装置の構成を示す概略図である。 本発明の第5の実施の形態に係る眼球内物質測定装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
10、410、510 眼球内物質測定装置
12、412、512 第1光源
14、414 第1光検出器
16、22、526 ハーフミラー
18、418 第2光源
20、420 第2光検出器
24、424、524 コンピュータ
30 光源制御部
34 視線方向特定部
36 テーブル記憶部
38 光路長推定部
40 濃度算出部
414A フィルタ群
420A フィルタ
522 第3光源
524 第3光検出器

Claims (8)

  1. 被測定者の眼球内の測定対象の物質を含有可能な特定部位を透過して網膜で反射され、かつ、前記物質による光の吸収特性が現れる第1波長を含む波長の第1の光を受光して、受光量を検出すると共に、前記特定部位を透過して網膜で反射され、かつ、前記第1波長を含まない波長の第2の光を受光して、受光量を検出する受光手段と、
    前記被測定者の眼球の視線方向を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された視線方向に基づいて、前記特定部位における前記第1の光の光路長を推定する光路長推定手段と、
    前記受光手段によって検出された前記第1の光の受光量、前記検出された前記第2の光の受光量、及び前記光路長推定手段によって推定された前記光路長に基づいて、前記特定部位内の前記物質の濃度を算出する濃度算出手段と、
    を含む眼球内物質測定装置。
  2. 前記特定部位を透過して網膜に照射されるように、前記第1の光及び前記第2の光を発光する光源を更に含む請求項1記載の眼球内物質測定装置。
  3. 前記光源は、異なる2つの位置から、前記特定部位を透過して網膜に照射されるように同じ波長の光を発光し、
    前記受光手段は、前記2つの位置からの前記光の反射光を受光して、受光量を各々検出し、
    前記特定手段は、前記受光手段によって検出された前記2つの位置からの前記光の反射光の受光量に基づいて、前記視線方向を特定する請求項2記載の眼球内物質測定装置。
  4. 前記光源は、前記異なる2つの位置から前記眼球の網膜に対して前記第2の光を発光し、
    前記濃度算出手段は、前記受光手段によって検出された前記2つの位置の何れか一方からの前記第2の光の受光量、前記検出された前記第1の光の受光量、及び前記光路長推定手段によって推定された前記光路長に基づいて、前記特定部位内の前記物質の濃度を算出する請求項3記載の眼球内物質測定装置。
  5. 前記濃度算出手段は、前記受光手段によって検出された前記2つの位置からの前記光の反射光の受光量の比が所定範囲内でない場合には、前記特定部位内の測定対象の物質の濃度を算出しない請求項3又は4記載の眼球内物質測定装置。
  6. 前記光源は、電流変調により、前記第1の光及び前記第2の光を切り替えて発光する請求項2〜請求項5の何れか1項記載の眼球内物質測定装置。
  7. 前記特定部位を透過して網膜に照射されるように、前記第1の光の波長及び前記第2の光の波長を含む波長の光を発光する光源を更に含み、
    前記受光手段は、前記第1の光の波長の光を透過させる第1フィルタ及び前記第2光の波長の光を透過させる第2フィルタを備え、前記第1フィルタを透過した前記第1の光を受光して、受光量を検出すると共に、前記第2フィルタを透過した前記第2の光を受光して、受光量を検出する請求項1記載の眼球内物質測定装置。
  8. 前記第2の光を、前記測定対象の物質による光の吸収特性が現れない波長の光とした請求項1〜請求項7の何れか1項記載の眼球内物質測定装置。
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