JP2009136232A - 培養装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】培養環境を維持する全ての部分を滅菌できるようにする。
【解決手段】培養装置は、インキュベータを滅菌する場合、電磁バルブAを開いて、電磁バルブBと電磁バルブCを閉じることで、電磁バルブDを通過した滅菌ガスは、電磁バルブAを通過してインキュベータ側に流れこみ、インキュベータ内部空間に注入される。一方、インキュベータの滅菌処理終了後、加湿部を滅菌する場合、電磁バルブBを開いて、電磁バルブAと電磁バルブCを閉じることで、電磁バルブDを通過した滅菌ガスは、電磁バルブBを通過して、加湿空気導入部72側に流れ込み、加湿部の内部に注入される。本発明は、生体試料を培養する生体試料培養装置に適用できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、培養装置に関し、特に、培養環境を維持する全ての部分を滅菌できるようにした培養装置に関する。
試料を培養する培養装置においては、培養環境を維持する全ての部分に関して、滅菌処理を実施する必要がある。すなわち、培養装置内で細胞を培養する際、コンタミネーションによる偶発的な培養環境の悪化が発生するので、滅菌処理を実施することにより、コンタミネーションの原因である細胞等の繁殖を低減させ、ひいては、コンタミネーションの発生を低減させることが可能となる。
コンタミネーションの発生を抑制している培養装置としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2004−16194号公報
しかしながら、培養装置においては、培養環境を維持する全ての部分に対して滅菌処理を実施する必要があるが、いわゆる加湿方式を採用しているインキュベータでは、インキュベータのみの滅菌をしても、培養環境を維持する全ての部分に対して滅菌処理を施したことにはならず、滅菌処理が実施されていない加湿部がコンタミネーション発生の温床になるという問題があった。
つまり、一般的な培養装置では、インキュベータ内部に、通常パットと称される加湿用の水皿が設置されており、インキュベータを滅菌することで、培養環境を維持する全ての部分を滅菌することが可能となる。一方、加湿方式を採用していると、インキュベータ内部を高湿度に維持するための加湿部についても滅菌する必要が出てくるが、加湿部はインキュベータとは別の場所に設置されるため、インキュベータを滅菌しただけでは、加湿部についての滅菌を行ったことにはならず、結果として、培養環境を維持する全ての部分を滅菌したことにはならない。
上記の特許文献1では、継代培養に伴う全ての作業を、気密に形成された筐体内で外部環境と隔離した状態で行うことで、コンタミネーションの発生を抑制するようにしているが、加湿部についての滅菌処理は実施されておらず、加湿部に起因してコンタミネーションが発生する可能性がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、培養環境を維持する全ての部分を滅菌できるようにするものである。
本発明の培養装置は、加湿方式を採用している培養装置において、試料を入れた培養容器を格納して、所定の環境条件で試料を培養する培養手段と、培養手段の内部空間を加湿する加湿手段と、滅菌ガスを出力する滅菌手段と、培養手段または加湿手段のいずれか一方に滅菌ガスが注入されるように、滅菌手段から出力される滅菌ガスの入力先を切り替える切り替え手段とを備え、滅菌手段は、切り替え手段による滅菌ガスの入力先が培養手段側に切り替えられている場合、培養手段の内部空間に滅菌ガスを注入し、切り替え手段による滅菌ガスの入力先が加湿手段側に切り替えられている場合、加湿手段に滅菌ガスを注入することを特徴とする。
本発明によれば、培養環境を維持する全ての部分を滅菌できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した培養装置の外観を示す図である。
図1の例では、培養装置1は、インキュベータ部11と、その下側に配置される架台部12から構成される。図1において、インキュベータ部11は、扉で密閉されているが、その内部では細胞を培養するのに適した環境(以下、細胞培養環境と称する)が維持されるように制御されている。例えば、インキュベータ部11の内部には、ペルチェ素子が用いられる温度調節装置等からなる温度制御機構、霧を噴霧する加湿部42(図2)等からなる湿度制御機構、外部の二酸化炭素ボンベに接続されるガス導入部等からなるガス制御機構、内部空間の細胞培養環境を検出する環境センサ等(いずれも図示せず)が設けられている。また、インキュベータ部11の内側は断熱材で覆われている。これにより、インキュベータ部11の内部空間の細胞培養環境は、例えば温度37℃、湿度90%、二酸化炭素濃度5%等に維持される。
インキュベータ部11には、開閉自在の扉が取り付けられており、その扉の表面には、培養装置1の操作に用いられる操作パネル13が設けられる。操作パネル13は、例えば、ユーザにより操作されるタッチパネルであり、その表示部に、細胞を培養するスケジュールを設定するためのスケジュール設定画面や、インキュベータ部11等を滅菌するスケジュールを設定するための滅菌スケジュール画面等のGUI(Graphical User Interface)を表示する。操作パネル13は、それらの画面に対するユーザの操作に応じた操作信号を、後述する制御装置41(図2)に供給する。
なお、培養装置1には、滅菌装置2による滅菌ガス注入時に、インキュベータ部11が不用意に開放されないようにするための開閉ドアの電磁ロック機構が設けられている。
架台部12は、図1では扉が閉じている状態を図示しているが、その内部には、培養装置1の各部を制御する制御装置41(図2)や観察ユニットの一部等が収納されている。なお、観察ユニットは、図示はしないが、培養容器で培養される細胞に光を照射する照明部や、その細胞を撮像する撮像部等を有しており、かかる細胞の画像を撮像する。
また、培養装置1は、インキュベータ部11等を滅菌するための滅菌装置2を取り付けられる構造を有している。すなわち、培養装置1および滅菌装置2のそれぞれは、滅菌に使用する滅菌ガスを注入するための滅菌ガス入力ポート22と、その注入した気体を外部へ安全に排出するための滅菌ガス出力ポート23とを有している。これにより、滅菌装置2より滅菌ガス入力ポート22を介して培養装置1に注入された滅菌ガスは、滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2に循環することになる。
さらに、培養装置1と滅菌装置2とは、各種の情報を送受信する通信ケーブル21を介して接続されており、培養装置1側の制御装置41(図2)は、通信ケーブル21を介して滅菌装置2の動作を制御する。つまり、滅菌装置2は、培養装置1の制御にしたがって、滅菌処理を行う。
加湿ユニット14は、上記の湿度制御機構を有しており、霧を噴霧する加湿部42(図2)によってインキュベータ部11の内部空間の湿度を調整することで、細胞培養環境を維持している。つまり、培養装置1は、加湿方式を採用しているといえる。
図2は、図1の培養装置1において、加湿ユニット14の扉14Aと、架台部12の左側の扉12Aとを開いた状態を示す図である。加湿ユニット14には、加湿部42と、給水ボトル43が設けられており、加湿部42は、例えば、給水ボトル43に貯められた水を、純水導入部75(図5)を介して超音波により霧にして、インキュベータ部11の内部空間に噴霧することで、インキュベータ部11の内部空間を加湿する。また、架台部12には、培養装置1の各部の動作を制御する制御装置41が収納されている。制御装置41は、例えば、培養装置1内で実施される滅菌処理を行う各部の動作を制御する。
図3は、かかる制御装置41の構成例を示すブロック図である。
図3において、制御装置41は、CPU51乃至ドライブ60から構成される。
CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、およびRAM(Random Access Memory)53は、バス54を介して相互に接続されており、また、バス54には、入出力インターフェース55も接続されている。入出力インターフェース55には、バス54の他、入力部56、出力部57、記録部58、通信部59、およびドライブ60が接続されている。
CPU51は、ROM52に記録されているプログラム、または、記録部58から入出力インターフェース55等を介してRAM53にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行する。ROM52は、CPU51が実行するプログラムを記録している。また、RAM53は、CPU51が実行するプログラムや、CPU51が各種の処理を実行する上で必要となるデータ等を適宜記憶する。
入力部56は、図1の操作パネル13が有する操作ボタンやタッチパネルの入力装置に接続され、操作ボタン等に対するユーザの操作に応じた操作信号を、入出力インターフェース55等を介して、CPU51に供給する。
出力部57は、図1の操作パネル13が有するタッチパネルの表示装置に接続され、CPU51の制御に従い、スケジュール設定画面等のGUIを、タッチパネルの表示装置に表示させる。
記録部58は、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、CPU51が実行するプログラムや、登録済みのスケジュール等のデータを記録する。
通信部59は、モデム、ターミナルアダプタ、その他の通信インターフェース等により構成され、インターネットや、LAN(Local Area Network)、電話回線、CATV(cable television)等を含む各種のネットワーク(図示せず)を介して通信処理を行う。例えば、通信部59を介して図示しないコンピュータが制御装置41に接続されているとき、ユーザは、そのコンピュータから、スケジュールや撮影条件等の設定を行うことができる。
ドライブ60には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア61が適宜装着される。ドライブ60は、リムーバブルメディア61に記録されているデータを読み出し、または、所定のデータをリムーバブルメディア61に記録させる。また、CPU51が実行するプログラムが記録されたリムーバブルメディア61がドライブ60に装着されると、そのプログラムは、ドライブ60により読み出され、入出力インターフェース55を介して、記録部58に記録される。なお、CPU51が実行するプログラムは、上述したようなリムーバブルメディア61を介して記録部58にインストールされる他、通信部59を介して、ダウンロードサイトからダウンロードして記録部58にインストールすることもできる。
以上のようにして、培養装置1は構成される。
ところで、[発明が解決しようとする課題]で上述したように、加湿方式を採用している従来の培養装置では、インキュベータのみを滅菌しても、全ての部分に対して滅菌したことにはならないという問題点を有している。すなわち、加湿部についても滅菌処理を行うことで、結果として、培養環境を維持する全ての部分を滅菌したことになる。そこで、本実施の形態では、インキュベータ部11だけでなく、加湿部42についても滅菌処理を行うことで、培養環境を維持する全ての部分を滅菌できるようにしている。かかる機能を実現する構成について、図4および図5を参照して説明する。
図4は、培養装置1のインキュベータ部11および加湿部42と、滅菌装置2との接続関係を示す図である。なお、図4において、上述した、図1および図2に対応する箇所には同様の符号が付してあり、その説明は繰り返しになるので、適宜省略して説明する。
図4に示すように、滅菌装置2(図中の「OUT」)から出力された滅菌ガスは、滅菌ガス入力ポート22を介してインキュベータ部11(図中の「IN」)に注入され、その注入された滅菌ガスは、インキュベータ部11(図中の「OUT」)から滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2(図中の「IN」)に入力され、循環することになる。
ここで、滅菌ガス入力ポート22には、電磁バルブA、電磁バルブB、および電磁バルブDのそれぞれが取り付けられており、これらのバルブの開閉を制御することで、滅菌ガス入力ポート22を介して滅菌装置2から入力される滅菌ガスは、インキュベータ部11または加湿部42に注入される。
また、滅菌ガス出力ポート23には、電磁バルブCおよび電磁バルブEが取り付けられており、これらのバルブの開閉を制御することで、インキュベータ部11または加湿部42に注入された滅菌ガスは、滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2に入力される。
ここで、図5を参照して、図4に示した複数のバルブの開閉状態による滅菌ガスの流れについて説明する。
図5に示すように、電磁バルブDが開いており、滅菌装置2からの滅菌ガスが注入されている状態で、さらに、電磁バルブAを開いて、電磁バルブBを閉じた場合、ガス透過フィルタ71(例えば2μm以下を透過させる)を通過した滅菌ガスは、電磁バルブAを通過してインキュベータ部11側に流れ込み、インキュベータ部11の内部空間に注入される。また、このとき、大気を導入するための大気導入部73に設けられたガス透過フィルタ74(例えば2μm以下を透過させる)よりも加湿部42側に設けられている電磁バルブCを閉じて、電磁バルブEを開いておくことで、インキュベータ部11の内部空間に注入された滅菌ガスは、滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2に入力する。これにより、インキュベータ部11は、滅菌される。
一方、インキュベータ部11の滅菌処理終了後、電磁バルブDを開いたまま状態で、電磁バルブAを閉じて、電磁バルブBを開いた場合、ガス透過フィルタ71を透過した滅菌ガスは、電磁バルブBを通過した後、加湿空気導入部72を介して加湿部42に注入される。また、このとき、電磁バルブCを閉じて、電磁バルブEを開いておくことで、加湿部42の内部に注入された滅菌ガスは、大気導入部73および滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2に入力する。これにより、加湿部42は、滅菌される。
以上のようにして、培養装置1においては、バルブの開閉を制御して、滅菌ガスの流れを切り替えることで、インキュベータ部11と加湿部42の両方の滅菌処理を行うことができる。
次に、図6のフローチャートを参照して、かかる構成を有する培養装置1により行われる滅菌処理について説明する。
ステップS11において、制御装置41は、滅菌開始準備処理に関する通知を受ける。具体的には、例えば、滅菌装置2は、通信ケーブル21を介して制御装置41からの指示にしたがって、滅菌処理の準備をするとき、制御装置41に対して、まず、滅菌開始前指示を通知し、その後、準備が終了し滅菌処理を開始するとき、滅菌開始指示を通知する。制御装置41は、それらの指示を順次受信することで、滅菌開始準備処理に関する通知を受ける。なお、制御装置41は、滅菌装置2からの通知とは関係なく、内部的な処理として、滅菌開始前指示と滅菌開始指示に応じたイベント処理を実行してもよい。
ステップS12において、制御装置41は、滅菌開始前指示によるイベント処理を行う。例えば、制御装置41は、滅菌開始前指示が通知された場合、滅菌処理を開始する旨のメッセージを操作パネル13に表示させたり、ランプ(図示せず)を点灯させたり、スピーカ(図示せず)から警告音を出力させたり、ユーザ宛の電子メールを送信させる等して、滅菌処理開始前警告を出力する。
制御装置41には、滅菌開始前指示が通知された後、滅菌開始指示が通知される。制御装置41は、ステップS13において、滅菌開始指示によるイベント処理を行う。例えば、制御装置41は、例えば、試料を入れた培養容器の搬出位置への移動を促すメッセージを操作パネル13に表示させる等して、滅菌処理開始報告を出力する。これにより、滅菌処理を開始する前に、培養容器を安全な場所に退避させることが可能となる。
ステップS14において、制御装置41は、滅菌処理前準備を行う。ここで、滅菌処理前準備としては、例えば、次の(1)から(6)までの処理が行われる。
(1)加湿部42による加湿の停止
(2)温度制御機構による温度の設定変更
(3)電磁ロック機構によるドアの密閉(強制)
(4)ガス制御機構による注入ガス(CO2)の停止
(5)電磁バルブD:開
(6)電磁バルブE:開
すなわち、図5に示したように、電磁バルブDと電磁バルブEが開けられることで、滅菌装置2からの滅菌ガスは、滅菌ガス入力ポート22を介してインキュベータ部11または加湿部42に注入され、インキュベータ部11または加湿部42に注入された滅菌ガスは、滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2に入力されることになる。また、滅菌処理中は、細胞培養環境を維持する必要がないので、(1)乃至(4)の処理が実行される。
続いて、ステップS15において、インキュベータ部11は、制御装置41の制御にしたがって、滅菌処理を開始する。このとき、制御装置41は、滅菌処理が開始した旨のメッセージを操作パネル13に表示させる等して、滅菌処理開始警告を出力する。これにより、ユーザは、培養装置1で滅菌処理が行われていることを認識できる。
ステップS16において、制御装置41は、電磁バルブの開閉の状態を、インキュベータ部11の滅菌設定となるように制御する。すなわち、このときの電磁バルブの開閉の状態(以下、インキュベータ滅菌状態と称する)は次の(a)乃至(c)のようになる。
(a)電磁バルブA:開
(b)電磁バルブB:閉
(c)電磁バルブC:閉
すなわち、インキュベータ滅菌状態である場合、図5に示したように、電磁バルブDを通過した滅菌ガスは、電磁バルブB側(すなわち、加湿部42側)には流れずに、電磁バルブAを通過してインキュベータ部11側に流れ込み、インキュベータ部11の内部空間に注入されることになる。また、インキュベータ部11の内部空間に注入された滅菌ガスは、滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2に入力されることになる。すなわち、これで、インキュベータ部11の内部空間を滅菌する準備が整ったといえる。
ステップS17において、インキュベータ部11は、制御装置41の制御にしたがって、滅菌処理を行う。具体的には、制御装置41は、通信ケーブル21を介して滅菌装置2に滅菌ガスを出力する命令を通知すると、滅菌装置2は、滅菌ガス入力ポート22を介して培養装置1に滅菌ガスを出力する。このとき、電磁バルブA乃至電磁バルブCは、インキュベータ滅菌状態になっているので、滅菌装置2からの滅菌ガスは、インキュベータ部11の内部空間に注入され、注入された滅菌ガスは、滅菌装置2に排出される。これにより、インキュベータ部11の内部空間では、滅菌処理が行われることになる。
ステップS18において、制御装置41は、インキュベータ部11を監視することで、インキュベータ部11の滅菌処理が終了したか否かを判定する。ステップS18において、インキュベータ部11の滅菌処理が終了していないと判定された場合、ステップS17に戻り、インキュベータ部11における滅菌処理が終了するまで、判定処理が繰り返される。
その後、ステップS18において、インキュベータ部11の滅菌処理が終了したと判定された場合、ステップS19において、制御装置41は、電磁バルブの開閉を、加湿部42の滅菌設定となるように制御する。すなわち、このときの電磁バルブの開閉の状態(以下、加湿部滅菌状態と称する)は次の(a)乃至(c)のようになる。
(a)電磁バルブA:閉
(b)電磁バルブB:開
(c)電磁バルブC:閉
すなわち、加湿部滅菌状態である場合、図5に示したように、電磁バルブDを通過した滅菌ガスは、電磁バルブA側(すなわち、インキュベータ部11側)には流れずに、電磁バルブBを通過して、加湿空気導入部72を介して加湿部42側に流れ込み、加湿部42の内部に注入されることになる。また、加湿部42の内部に注入された滅菌ガスは、大気導入部73および滅菌ガス出力ポート23を介して滅菌装置2に入力されることになる。すなわち、これで、加湿部42を滅菌する準備が整ったといえる。
ステップS20において、加湿部42は、制御装置41の制御にしたがって、滅菌処理を行う。具体的には、制御装置41は、通信ケーブル21を介して滅菌装置2に滅菌ガスを再度出力する命令を通知すると、滅菌装置2から滅菌ガスが出力される。このとき、電磁バルブA乃至電磁バルブCは、加湿部滅菌状態となっているので、滅菌装置2からの滅菌ガスは、加湿部42の内部に注入され、その後滅菌装置2に排出される。これにより、加湿部42の内部では、滅菌処理が行われることになる。
なお、滅菌装置2による滅菌ガスの出力であるが、インキュベータ部11の滅菌処理終了後、一旦出力を停止し、加湿部42の滅菌処理が開始するとき、その出力を再開するようにしてもよいし、インキュベータ部11と加湿部42の滅菌処理を行っている間は、停止することなく出力し続けるようにしてもよい。
ステップS21において、制御装置41は、加湿部42を監視することで、加湿部42の滅菌処理が終了したか否かを判定する。ステップS21において、加湿部42の滅菌処理が終了していないと判定された場合、ステップS20に戻り、加湿部42における滅菌処理が終了するまで、判定処理が繰り返される。
その後、ステップS21において、加湿部42の滅菌処理が終了したと判定された場合、ステップS22において、加湿部42は、制御装置41の制御にしたがって、滅菌処理を終了する。これにより、インキュベータ部11と加湿部42の滅菌処理が終了したことになる。このとき、制御装置41は、滅菌処理が終了した旨のメッセージを操作パネル13に表示させる等して、滅菌処理終了警告を出力する。これにより、ユーザは、培養装置1での滅菌処理が終了したことを認識できる。
ステップS23において、制御装置41は、通常状態変更処理を行う。ここで、通常状態変更処理としては、例えば、次の(1)から(9)までの処理が行われる。
(1)加湿部42による加湿の開始
(2)温度制御機構による温度の設定変更
(3)電磁ロック機構によるドア通常使用状態(ドア強制密閉の解除)
(4)ガス制御機構による注入ガス(CO2)の開始
(5)電磁バルブA:開
(6)電磁バルブB:開
(7)電磁バルブC:開または閉
(8)電磁バルブD:閉
(9)電磁バルブE:閉
すなわち、図5に示したように、電磁バルブDと電磁バルブEが閉じられることで、培養装置1には、滅菌装置2からの滅菌ガスは入力できないことになる。また、(1)乃至(4)の処理が行われることで、インキュベータ部11の内部空間の細胞培養環境は、例えば温度37℃、湿度90%、二酸化炭素濃度5%等に再度維持される。
そして、ステップS24において、制御装置41は、通常復帰確認処理を行って、滅菌処理は終了する。例えば、制御装置41は、滅菌処理終了後、通常状態に復帰した旨のメッセージを操作パネル13に表示させる等して、通常復帰報告を出力する。これにより、ユーザは、培養装置1を使用して細胞の培養を再開できることを認識することとなる。
以上のように、電磁バルブの開閉の状態を、インキュベータ滅菌状態または加湿部滅菌状態に切り替えることで、インキュベータ部11と、加湿部42の滅菌処理を実施することができる。その結果、培養装置1において、培養環境を維持する全ての部分に関して滅菌処理を実施することが可能となる。
なお、本実施の形態では、インキュベータ部11の滅菌処理をした後、加湿部42の滅菌処理を実施したが、その逆に、加湿部42の滅菌処理をした後、インキュベータ部11の滅菌処理を実施するようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した培養装置の外観を示す図である。 本発明を適用した培養装置の外観を示す図である。 制御装置の構成例を示すブロック図である。 滅菌装置、インキュベータ部、および加湿部のそれぞれの接続関係を示す図である。 複数のバルブの開閉状態による滅菌ガスの流れについて説明する図である。 滅菌処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 培養装置, 2 滅菌装置, 11 インキュベータ部, 12 架台部, 13 操作パネル, 14 加湿ユニット, 21 通信ケーブル, 22 滅菌ガス入力ポート, 23 滅菌ガス出力ポート, 41 制御装置, 42 加湿部, 43 給水ボトル, 51 CPU, 52 ROM, 53 RAM, 56 入力部, 57 出力部, 58 記録部, 59 通信部, 60 ドライブ, 61 リムーバブルメディア, 71 ガス透過フィルタ, 72 加湿空気導入部, 73 大気導入部, 74 ガス透過フィルタ, 75 純水導入部, A乃至E 電磁バルブ

Claims (3)

  1. 加湿方式を採用している培養装置において、
    試料を入れた培養容器を格納して、所定の環境条件で前記試料を培養する培養手段と、
    前記培養手段の内部空間を加湿する加湿手段と、
    滅菌ガスを出力する滅菌手段と、
    前記培養手段または前記加湿手段のいずれか一方に前記滅菌ガスが注入されるように、前記滅菌手段から出力される前記滅菌ガスの入力先を切り替える切り替え手段と
    を備え、
    前記滅菌手段は、前記切り替え手段による前記滅菌ガスの入力先が前記培養手段側に切り替えられている場合、前記培養手段の内部空間に前記滅菌ガスを注入し、前記切り替え手段による前記滅菌ガスの入力先が前記加湿手段側に切り替えられている場合、前記加湿手段に前記滅菌ガスを注入する
    ことを特徴とする培養装置。
  2. 前記切り替え手段は、はじめに、前記滅菌ガスの入力先を前記培養手段側に切り替えておき、前記培養手段の内部空間の滅菌処理が終了した後に、前記滅菌ガスの入力先を前記加湿手段側に切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の培養装置。
  3. 前記切り替え手段は、複数のバルブから構成されており、
    前記複数のバルブは、前記滅菌ガスの入力先に応じた開閉動作をすることにより、前記培養手段または前記加湿手段のいずれか一方に前記滅菌ガスが注入されるようにする
    ことを特徴とする請求項2に記載の培養装置。
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CN112680352A (zh) * 2021-01-07 2021-04-20 上海东富龙医疗装备有限公司 一种培养箱雾化加湿装置

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