JP2009135971A - 送信装置 - Google Patents

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隆宏 岡田
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Abstract

【課題】隣接チャンネルからの影響を、ガードバンドを設けなくとも防ぐ。
【解決手段】マッピング器21−1に入力された情報系列1は、所定の信号点にマッピングされ、周波数変換器22−1に出力される。周波数変換器22−1は、入力された信号の中間周波数に応じた周波数変換を施し、多重化器23に出力する。情報系列2と情報系列3は、それぞれ、情報系列1と同様の処理が施され、多重化器23に出力される。多重化器23は、入力された信号を多重化し、IFFT演算器24は、その多重化された信号を一括して逆フーリエ変換する。逆フーリエ変換された信号は、直交変調器26により直交変調され、さらに周波数変調器28により、RF帯域の信号に変換され、アンテナ30により送信される。
【選択図】図3

Description

本発明は送信装置に関し、特に、ガードバンドを設けなくても受信側において隣接チャンネルの影響を受けずに希望チャンネルの信号が復調できるようにする送信装置に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式はマルチパス妨害に対して耐性のあることから、地上波を用いたデジタル伝送に適した伝送方式として知られている。OFDM伝送方式を用いた伝送を行う場合、隣接するチャンネルの混信を防ぐため、図1に示すように、各チャンネルは所定量の周波数間隔(ガードバンド)をあけて配置されている。図1においては、チャンネル1(ch1)の中心周波数をf1、ch2の中心周波数をf2、ch3の中心周波数をf3とし、各チャンネル間に、ガードバンドが設けられている例を示している。
図2は、送信機1の構成を示すブロック図である。図2に示した送信機1は、ch1乃至ch3の3チャンネル分の信号を送信する場合の構成を示している。マッピング器2−1に入力されたch1の情報系列1は、所定の符号化方式、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調信号点に割り当てられ、IFFT(Inversed Fast Fourier Transform)演算器3−1に出力される。IFFT演算器3−1は、入力された変調信号点を逆フーリエ変換し、ガードインターバル付加器4−1に出力する。
ガードインターバル付加器4−1は、入力された信号に、ガードインターバルを付加し、直交変調器5−1に出力する。直交変調器5−1は、発振器6−1により発振された周波数fIFの搬送波を用いて、入力された信号を直交変調し、周波数変換器7−1に出力する。周波数変換器7−1は、発振器8−1により発振された周波数f1+fIFの搬送波と入力された信号とを乗算し、中間周波数f1のRF帯域の信号に変換し、アンテナ9−1により送信させる。
ch2の情報系列2は、マッピング器2−2に、ch3の情報系列3は、マッピング器2−3に、それぞれ入力され、それぞれ対応する装置により、上述した情報系列1と同様の処理が施されることにより、それぞれ中間周波数f2のRF帯域の信号と、中間周波数f3のRF帯域の信号とにされる。
このようにして生成された3チャンネル分の信号は、図1に示したように、各チャンネル間にガードバンドが設けられることにより、受信側において、希望のチャンネルを検出する際に、その希望のチャンネルに隣接するチャンネルの影響を受けないようにされている。
特開平9−8774号公報
上述したように、ガードバンドは、希望のチャンネルに隣接するチャンネルの影響を受けないように設けられているが、周波数利用効率が低下することになり、周波数の有効利用の点からは好ましくない。しかしながら、ガードバンドを設けなかったり、その間隔を狭くしたりすると、隣接チャンネルからの影響が発生し、受信時のS/Nの劣化を伴うといった課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ガードバンドを設けずとも、受信側において、隣接チャンネルからの影響を受けずに希望のチャンネルを復調できるような信号を送信することにより、周波数利用効率を向上させることを目的とする。
本発明の一側面の送信装置は、複数の情報系列を、それぞれIQ平面上の信号点にマッピングするマッピング手段と、前記マッピング手段から出力される各信号点を、対応する情報系列の中心周波数とガードインターバル長とに基づきそれぞれ移相する移相手段と、前記移相手段から出力される各信号点を一括して逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、前記逆フーリエ変換手段から出力される信号に対して前記ガードインターバル長のガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段とを備える。
前記移相手段は、前記各信号点に対する移相量を累加算する累加算手段を備えるようにすることができる。
前記移相手段は、前記複数の情報系列のうち所定の情報系列の中心周波数と、移相対象の各情報系列の中心周波数との差に基づき、各信号点を移相するようにすることができる。
本発明の一側面の送信装置においては、複数の情報系列が、IQ平面上の信号点にマッピングされ、マッピングされた各信号点が、対応する情報系列の中心周波数に基づきそれぞれ移相され、その移相された各信号点が一括して逆フーリエ変換され、その逆フーリエ変換された信号に対してがオードインターバルが付加される。
本発明の一側面によれば、ガードバンドを設けなくても隣接チャンネルからの影響を受けずに希望のチャンネルの信号を得ることが可能となる。
ガードバンドについて説明する図である。 従来の送信機の一例の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した送信機の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 図3の送信機20から送信される信号を説明する図である。 ガードインターバルについて説明する図である。 図3の周波数変換器20−1の構成を示すブロック図である。 OFDMのサブキャリアについて説明する図である。 受信機の構成を示すブロック図である。
図3は、本発明を適用した送信機の一実施の形態の構成を示すブロック図である。図3に示した送信機20は、多重チャンネル数を3チャンネルとした場合を示している。送信機20から送信される信号は、図4に示したように、チャンネル1(ch1)乃至ch3の信号が、ガードバンドを設けずに配置されている。ch1乃至ch3の中心周波数は、それぞれf1,f2,f3とする。
送信機20のマッピング器21−1には、ch1の情報系列1が、マッピング器21−2には、ch2の情報系列2が、マッピング器21−3には、ch3の情報系列3が、それぞれ入力される。マッピング器21−1乃至21−3は、それぞれ入力された情報系列1乃至3を、所定の符号化方式に従って符号化し、それぞれ対応する周波数変換器22−1乃至22−3に出力する。
周波数変換器22−1乃至22−3は、入力された信号を後述するように周波数変換し、それぞれ多重化器23に出力する。多重化器23は、周波数変換器22−1乃至22−3から入力された信号を多重化し、IFFT演算器24に出力する。IFFT演算器24は、入力された多重化された3チャンネル分の信号を一括して逆フーリエ変換(OFDM変調)し、ガードインターバル付加部25に出力する。
ガードインターバル付加部25は、入力された信号に、ガードインターバルを付加する。OFDM変調方式では、図5に示すように、例えば、16QAMなどを用いて変調された変調波としての搬送波1乃至kが加え合わされることにより送信信号が生成される。送信シンボル期間は、ガードインターバルと有効シンボル期間とから構成される。このガードインターバルは、マルチパス(ゴースト)による影響を軽減するために設けられた信号期間であり、有効シンボル期間の信号波形の一部を巡回して繰り返したものである。
ガードインターバル付加部25から出力された信号は、直交変調器26に入力される。直交変調器26は、発振器27で発振された周波数fIFの搬送波を用いて入力された信号を直交変調し、周波数変換器28に出力する。周波数変換器28は、発振器29により発振された周波数f2+fIFの搬送波と入力された信号とを乗算し、中間周波数f2のRF帯域の信号に変換する。
このようにして生成された3チャンネル分の信号が多重化された中心周波数f2の信号は、アンテナ30により送信される。
ch1の情報系列1は、マッピング器21−1により、例えば、QPSKや16QAMといった符号化方式に従って、信号点にマッピングされる。マッピングされた情報系列1の信号は、周波数変換器22−1に出力される。周波数変換器22−1は、入力された信号をチャンネルの中間周波数に応じて、この場合、ch1なので、周波数f1に応じて、周波数変換する。
図6は、周波数変換器22−1の構成を示すブロック図である。なお、周波数変換器22−2,22−3も同様の構成とされており、その動作も同様なので、ここでは、周波数変換器22−1を例に挙げて説明する。マッピング器21−1から出力された信号点の座標値を(I,Q)、周波数シフト量をΔf、ガードインターバル長をΔTとして表す。周波数シフト量Δfは、各チャンネルの中心周波数と、多重化される3チャンネルの中心周波数との差分をとったものである。すなわち、チャンネル1用の周波数変換器22−1の周波数シフト量Δfはf1−f2であり、チャンネル2用の周波数変換器22−2の周波数シフト量Δfはf2−f2(=0)であり、チャンネル3用の周波数変換器22−3の周波数シフト量Δfはf3−f2である。
マッピング器21−1から出力された信号点(I,Q)は、移相器41に入力され、周波数シフト量Δfとガードインターバル長ΔTは、移相角発生器42に入力される。移相角発生器42は、次式(1)に基づいて、移相角θを発生する。
移相角θ=f(Δf,ΔT)=2πΔf(T+ΔT) ・・・(1)
式(1)において、TはOFDM信号の有効シンボル期間である。従って、(T+ΔT)は、送信シンボル期間である。
移相角発生器42により発生された移相角θは、加算器43に出力され、累加算される。加算器43は、入力された移相角θと1OFDM信号前の移相角θとを加算することにより、累加算された移相量θ’を、移相器41に出力する。移相器41は、加算器43から入力された移相量θ’を、次式(2)に代入することにより、信号点(I,Q)を移相し、周波数変換された信号点(I’,Q’)を算出する。
Figure 2009135971
周波数変換器22−1により、周波数変換された信号は、多重化器23に出力される。情報系列2は、マッピング器21−2と周波数変換器22−2により、情報系列3は、マッピング器21−3と周波数変換器22−3により、それぞれ上述した情報系列1と同様の処理が行われ、多重化器23に入力される。
多重化器23は、周波数変換器22−1乃至22−3から入力された信号を、それぞれのチャンネル配置に従い多重化する。多重化器23により周波数多重された3チャンネル分の信号は、IFFT演算器24により一括して逆フーリエ変換(OFDM変調)される。図7に、多重化されたOFDMベースバンド信号を示す。ch1のOFDMベースバンド信号は、中心周波数f1−f2に、ch2のOFDMベースバンド信号は、中心周波数0に、ch3のOFDMベースバンド信号は、中心周波数f3−f2に、それぞれ周波数変換され、周波数多重されている。
IFFT演算器24により逆フーリエ変換された信号は、ガードインターバル付加器25によりガードインターバルが付加され、直交変調器26に出力される。直交変調器26は、入力した信号を発振器27が発振した周波数fIFの搬送波と乗算することにより直交変調し、周波数変換器28に出力する。周波数変換器28は、直交変調された信号と、発振器29により発振された周波数f2+fIFの信号を乗算することにより、中心周波数がf2の送信周波数に変換し、RF帯域の信号をアンテナ30により送信させる。
このように、複数の情報系列の信号点を、周波数領域で周波数変換して周波数多重化し、一括してOFDM変調することにより、変調された全ての情報系列は、OFDMの直交条件を満たすので、隣接チャンネルによる干渉妨害を防ぐために設けられていたガードバンドを設ける必要がなくなり、もって、周波数利用の効率を高くすることが可能となる。
送信機20により送信されたRF帯域の信号は、図8に示すような受信機50により受信され、復調される。送信機20より送信された中心周波数がf2で、ch1乃至ch3の3チャンネルが多重化された信号は、受信機50のアンテナ51により受信される。アンテナ51により受信された信号は、周波数変換器52に入力される。
周波数変換器52は、入力された信号から発振器53が発振する信号を用いて所望とされる信号を抽出する。発振器53は、ユーザにより選択されたチャンネルに応じた周波数の信号を周波数変換器52に供給する。すなわち、ユーザがチャンネル1を選択した場合、周波数f1+fIFの信号を、チャンネル2の場合、周波数f2+fIFの信号を、チャンネル3の場合、周波数f3+fIFの信号を、周波数変換器52に供給する。周波数変換器52は、発振器53から供給された信号を用いて、RF帯域の信号を中間周波数帯域の信号に変換し、フィルタ54に出力する。
フィルタ54は、入力された中間周波数帯域に変換された信号から、ユーザが選択したチャンネルに対応する信号以外の信号を除去し、直交復調器55に出力する。直交復調器55は、発振器56が発振する周波数fIFの信号を用いて、入力された信号を直交復調し、I信号とQ信号とを抽出し、FFT演算器57に出力する。FFT演算器57は、入力されたI信号とQ信号に対してフーリエ変換(OFDM復調)を実行し、ユーザが選択したチャンネルに対応する情報系列を図示されていない表示デバイスなどに出力する。
上述した実施の形態においては、多重化するチャンネル数を3チャンネルとしたが、3チャンネルに限らず、さらに多くのチャンネルを多重化するようにしてもよい。
本明細書中において、上記処理を実行するコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体には、磁気ディスク、CD-ROMなどの情報記録媒体の他、インターネット、デジタル衛星などのネットワークによる伝送媒体も含まれる。
20 送信機, 21−1乃至21−3 マッピング器, 22−1乃至22−3 周波数変換器, 23 多重化器, 24 IFFT演算器, 25 ガードインターバル付加器, 26 直交変調器, 28 周波数変換器, 41 移相器, 42 移相角発生器, 43 加算

Claims (3)

  1. 複数の情報系列を、それぞれIQ平面上の信号点にマッピングするマッピング手段と、
    前記マッピング手段から出力される各信号点を、対応する情報系列の中心周波数とガードインターバル長とに基づきそれぞれ移相する移相手段と、
    前記移相手段から出力される各信号点を一括して逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、
    前記逆フーリエ変換手段から出力される信号に対して前記ガードインターバル長のガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と
    を備える送信装置。
  2. 前記移相手段は、前記各信号点に対する移相量を累加算する累加算手段を備える
    請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記移相手段は、前記複数の情報系列のうち所定の情報系列の中心周波数と、移相対象の各情報系列の中心周波数との差に基づき、各信号点を移相する
    請求項1に記載の送信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000216748A (ja) * 1999-01-22 2000-08-04 Jisedai Digital Television Hoso System Kenkyusho:Kk 直交周波数分割多重伝送方式及びその送受信装置

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