JP2009135810A - 通信機器及び通信方法及び通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る通信機器100は、送信順序制御部131がイベント生成部120からイベントを受け取り、イベントに含まれた送信先リストにある通信機器100の区分に基づいた受信優先順序情報を参照して、優先順序の高い順に、複数の通信機器の送信先IDと区分とを並べ替えて、イベントをイベント格納バッファ132に格納し、イベント送信部133は、送信先リストの先頭にある通信機器100にイベントを送信し、イベント受信部134は、送信先の通信機器から、イベントを代理転送の可否を示す転送可否結果を含む通信応答を受信し、転送可否結果に応じて他の通信機器にイベントを送信することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
機器間で送達保障が必要なイベント送受信を行う場合は、イベントを送信する機器がイベントを受信する機器とユニキャストで接続して送信する。そのため、イベントの受信先が増加すると送信元はより多くの機器と接続するため、より多くのCPU(Central Proccessing Unit)やメモリなどのハードウェアリソースが必要となる。そして、CPUやメモリなどのハードウェアリソースは有限であるため、設備機器ネットワークにおけるイベントの送信可能数は送信側の機器の処理能力に依存することになる。
そこで、本発明に係る通信機器及びその通信機器を用いたイベント送受信方法(通信方法)では、設備機器の統合システムにおいてCPUやメモリなどのハードウェアリソースが少ない機器のイベント送信処理の負荷を低減し、多くの通知先へイベントを送信できるようにすることを目的とする。
通信ネットワークに接続された通信機器の通信機器ID(IDentifier、識別子)と通信機器の種類に応じた区分とを含む通信機器情報を記憶装置に記憶する通信機器情報記憶部と、
通信機器の種類に応じた区分と、区分に対応したイベントの受信優先順序情報と、区分に対応した代理転送可否情報とを記憶装置に記憶する区分情報記憶部と、
イベントを送信する送信先となる通信機器の通信機器IDを送信先IDとして、上記通信機器情報記憶部により記憶された通信機器情報を参照して、送信先となる複数の通信機器の送信先IDと区分とを送信先リストとして生成して、イベントに含めるイベント生成部と、
通信ネットワークを介してイベントの送受信を行う通信部とを備え、
上記通信部は、
複数の通信機器へ、イベントを送信する際の送信順序を決定する送信順序制御部と、
イベントを格納するイベント格納バッファと、
他の通信機器へ、イベントを送信するイベント送信部と、
他の通信機器から、イベントを受信するイベント受信部とを有し、
上記送信順序制御部は、上記イベント生成部からイベントを受け取り、イベントに含まれた送信先リストにある通信機器の区分に基づいて上記区分情報記憶部に記憶された受信優先順序情報を参照して、受信優先順序情報が示す優先順序の高い順に、送信先リストにある複数の通信機器の送信先IDと区分とを並べ替えて、イベントを上記イベント格納バッファに格納し、
上記イベント送信部は、上記イベント格納バッファに格納されたイベントを取得し、送信先リストを参照して送信先リストの先頭にある通信機器にイベントを送信し、
上記イベント受信部は、上記イベント送信部がイベントを送信した送信先の通信機器から、送信先の通信機器がイベントを代理転送の可否を示す転送可否結果を含む通信応答を受信し、
上記イベント送信部は、送信先の通信機器がイベントを代理転送可であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合にイベントの送信を終了し、送信先の通信機器がイベントを代理転送否であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合に、送信先リストの次の通信機器にイベントを送信する
ことを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図10を用いて説明する。
図6は、本実施の形態に係る通信機器の外観の一例を示す図である。図7は、本実施の形態に係る通信機器100のハードウェア構成の一例を示す図である。図8は、本実施の形態に係る統合システム1000の通信機器100がシステム間連携を行うときに実行されるイベント送信時の動作を示すフローチャートである。図9は、本実施の形態に係る統合システム1000において通信機器100のイベント受信時の動作を示すフローチャートである。図10はシステム間連携の際に通信部130がやり取りするイベント190の内容の変化を示す図である。
本実施の形態の通信機器100は、通信ネットワークに接続されており、複数の通信機器(例えば、他の通信機器100b、100c)を送信先として送信先リストを有するイベントと送受信を行う。通信機器100は、通信機器情報記憶部110、区分情報記憶部112、イベント生成部120、通信部130を備えている。
区分情報記憶部112は、通信機器100の種類に応じた区分と、区分に対応したイベントの受信優先順序情報と、区分に対応した代理転送可否情報とを記憶装置に記憶する。通信機器100の種類に応じた区分とは、例えば、デバイスやサーバなどである。
通信部130により通信ネットワークに接続した他の通信機器100b、100cと通信し、イベントを送受信することができる。通信部130は送信順序制御部131、イベント送信部133、イベント受信部134、イベント格納バッファ132により構成されている。
イベント送信部133は、通信ネットワークを介して他の通信機器100b、100cにイベントを送信する。イベント受信部134は、通信ネットワークを介して他の通信機器100b、100cから送信されてきたイベントを受信する。イベント格納バッファ132は、イベント送信部133が送信すべきイベントを一時的に保管する領域である。送信順序制御部131は、同一のイベントを複数の送信先に送信する時にその送信順序を変更する。
物理セキュリティシステム200は、通行者がカードリーダ210に対してICカードをかざすとその情報が入退出管理装置230へ転送され、入退出管理装置230がICカードに含まれるユーザ情報を用いて入退出の可否を判定し、ドア220の開閉を制御するように動作する。
照明コントローラ410は複数の照明420のON、OFF、調光などを、照明ネットワーク430を通じて制御する。空調コントローラ440は複数の空調450のON、OFF、温度設定、運転モード、風向、省エネレベルなどを、空調ネットワーク460を通じて制御する。
図6において、通信機器100は、システムユニット910、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、入力機器902(キーボード、K/B)、マウス903、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、撮影装置907などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話機931とケーブルで接続され、また、LAN942(ローカルエリアネットワーク)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
図7において、通信機器100は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置ともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信装置915、表示装置901、入力機器902、記憶装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。記憶装置920は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などである。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、記憶装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶部の一例である。
通信装置915、入力機器902などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信装置915、表示装置901などは、出力部、出力装置の一例である。
記憶装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、プログラム群922、ファイル群923が記憶されている。プログラム群922のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921により実行される。
ファイル群923には、実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明するデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
また、各実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、記憶装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
以下に、本実施の形態における通信機器100がイベントを送受信する時の動作について説明する。図4で示した統合システム1000において、以下の各システムの通信部130がイベントを送受信する時の動作(システム間連携)を例に説明する。
(1)社員がカードリーダ210にIDカードをかざして部屋に入室する(ステップS310)。
(2)社員が入室した部屋又は部屋のドア220の近くにセットされた監視カメラ310が映像の記録を開始する(ステップS320)。
(3)ビル管理システム400の照明コントローラ410が社員が入室した部屋の照明420をONにする(ステップS330)。
(4)ビル管理システム400社員が入室した部屋の空調450をONにする(ステップS340)。
(5)PCログイン制御サーバ510が、社員が利用するOA端末540へログインできるように設定を変更する(ステップS350)。
(6)勤怠情報管理サーバ520が、社員の出勤情報(勤怠情報)をセットする(ステップS360)。
(7)ログ管理サーバ530が社員の入室をログに記録する(ステップS370)。
本連携を実現するため、ステップS310で社員がカードリーダ210にIDカードをかざして部屋に入出したときに発行されるイベント190はカードリーダ210から物理セキュリティネットワーク240を介して入退出管理装置230へ通知され、その後、統合ネットワーク700を介して、監視カメラ310、照明コントローラ410、空調コントローラ440、PCログイン制御サーバ510、勤怠情報管理サーバ520、ログ管理サーバ530へ伝達される。
各システムの通信機器100において、予め、通信機器記憶部により通信機器情報600は記憶装置に記憶され(通信機器情報記憶処理)、区分情報記憶部部により区分情報670は記憶装置に記憶されているものとする(区分情報記憶処理)。
カードリーダ210から物理セキュリティネットワーク240を介して入退出管理装置230へ通知されたイベントはステップS110(イベント生成処理)において、入退出管理装置230の通信部130の送信順序制御部131へ渡される。送信順序制御部131へ渡されるイベントの形式は図10(a)で示すステップS110実行後のイベント810となる。メッセージ811は送信先へ伝えるべき任意の内容が格納されており、発行元ID812は入退出管理装置230の自身のIDが記録される。また、送信先IDと区分のリスト815は、イベントを監視カメラ310、照明コントローラ410、空調コントローラ440、PCログイン制御サーバ510、勤怠情報管理サーバ520、ログ管理サーバ530へイベントを伝達するため、それらのID610と区分640との情報が列挙される。なお、本実施の形態における発行元IDと送信元IDは、図5に示したID610である。
上記に示した動作により、本実施の形態では、送信先IDと区分のリスト835の先頭に記載されている送信先IDが「0005」であるPCログイン制御サーバ510へイベントが送信される。
例として、PCログイン制御サーバ510が、社員が利用するOA端末540へログインできるように設定を変更する(ステップS350)の場合を示す。他のステップ(ステップS320〜S370)は略同様の動作であるため説明を省略する。
入退出管理装置230のイベント送信部133から統合ネットワーク700を介してPCログイン制御サーバ510(通信機器100の一例)へ通知されたイベントはステップS210において、PCログイン制御サーバ510の通信部130のイベント受信部134が受信する。この時に受信したイベントの形式は図10(c)で示すステップS150の実行後のイベント830で示した通りである。イベント受信部134はステップS220において、受信したイベント830を転送可否判定部135へ転送する。転送可否判定部135はステップS230において、受信したイベント830を他の送信先へ転送可能か否か判断する。具体的には、イベントの送信元区分834の転送可否660が「転送不可能」の設定であり、自身(PCログイン制御サーバ)の区分640の転送可否660が「転送可能」の設定である場合に「転送可能」、それ以外の場合は「転送不可能」と判断する。本実施の形態では、受信したイベントの送信元区分834が「デバイス」のため転送可否660が「転送不可能」であり、自身の区分640が「サーバ」のため転送可否660が「転送可能」のため、転送可否判定部135は「転送可能」と判断する。転送可否判定部135が「転送可能」と判断した場合、ステップS240でYESへ進み、ステップS250において、イベントの送信元ID833と送信元区分834の情報を削除し、送信先IDと区分のリスト835から自身の情報を削除する。これにより、イベントの形式は図10(d)のステップS250実行後のイベント840で示した通りとなる。最後に、イベント受信部134がステップS260において、転送可否結果を含めて送信元へ応答を返す。尚、ステップS230において、転送可否判定部135が転送不可能と判断した場合、ステップS240でNOへ進みステップS260の処理を実行する。そしてイベント受信処理を終了する。
ステップS170(イベント受信処理)において、イベント送信部133はイベントの送信先から応答を受け取る。尚、応答にはイベントの送信先が他の送信先へイベントを転送可能であるか否かの判定結果(例えば、PCログイン制御サーバ510の転送可否判定部135が判断・判定した結果)が含まれている。イベント送信部133は受け取った判定結果を参照し、転送可能である場合はステップS180でYESに進み処理を終了する。転送不可能である場合はステップS180でNOに進みステップS160を再度実行する。尚、ステップS160を再度実行する時はイベント830の送信先IDと区分のリスト835を更新し、既に送信済みの送信先の情報をリストから削除した後に実行する(第2のイベント送信処理)。
本実施の形態で説明した通信機器は、
通信ネットワークに接続され、複数の通信機器を送信先とする送信先リストを有するイベントの送受信を行う通信機器において、
通信ネットワークに接続された通信機器の通信機器ID(IDentifier、識別子)と通信機器の種類に応じた区分とを含む通信機器情報を記憶装置に記憶する通信機器情報記憶部と、
通信機器の種類に応じた区分と、区分に対応したイベントの受信優先順序情報と、区分に対応した代理転送可否情報とを記憶装置に記憶する区分情報記憶部と、
イベントを送信する送信先となる通信機器の通信機器IDを送信先IDとして、上記通信機器情報記憶部により記憶された通信機器情報を参照して、送信先となる複数の通信機器の送信先IDと区分とを送信先リストとして生成して、イベントに含めるイベント生成部と、
通信ネットワークを介してイベントの送受信を行う通信部とを備え、
上記通信部は、
複数の通信機器へ、イベントを送信する際の送信順序を決定する送信順序制御部と、
イベントを格納するイベント格納バッファと、
他の通信機器へ、イベントを送信するイベント送信部と、
他の通信機器から、イベントを受信するイベント受信部とを有し、
上記送信順序制御部は、上記イベント生成部からイベントを受け取り、イベントに含まれた送信先リストにある通信機器の区分に基づいて上記区分情報記憶部に記憶された受信優先順序情報を参照して、受信優先順序情報が示す優先順序の高い順に、送信先リストにある複数の通信機器の送信先IDと区分とを並べ替えて、イベントを上記イベント格納バッファに格納し、
上記イベント送信部は、上記イベント格納バッファに格納されたイベントを取得し、送信先リストを参照して送信先リストの先頭にある通信機器にイベントを送信し、
上記イベント受信部は、上記イベント送信部がイベントを送信した送信先の通信機器から、送信先の通信機器がイベントを代理転送の可否を示す転送可否結果を含む通信応答を受信し、
上記イベント送信部は、送信先の通信機器がイベントを代理転送可であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合にイベントの送信を終了し、送信先の通信機器がイベントを代理転送否であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合に、送信先リストの次の通信機器にイベントを送信する
ことを特徴とする。
上記通信機器は、さらに、
上記イベント受信部がイベントを受信した場合、送信先リストにある区分に基づいて区分情報記憶部の転送可否情報を参照して上記イベント受信部が受信したイベントを他の通信機器へ代理転送可か否かを判定し、代理転送可な場合には、イベント受信部が受信したイベントをイベント格納バッファに格納する転送可否判定部を備え、
上記イベント受信部は、イベントの代理転送可否の結果を含む通信応答を、イベントを送信した通信機器に送信することを特徴とする。
上記区分情報記憶部は、
システム内で相対的にCPU(Central Processing Unit)やメモリ等のリソースの数が所定の数より大きい通信機器の区分に対してサーバという区分の値を記憶し、リソースの数が所定の数より小さい通信機器の区分に対してデバイスという区分の値を記憶し、
受信優先順序情報と代理転送可否情報として、サーバ区分は、受信優先順序を高く設定した値と代理転送可に設定した値を記憶し、デバイス区分は、受信優先順序を低く設定した値と代理転送否に設定した値を記憶することを特徴とする。
上記区分情報記憶部は、通信機器のCPUやメモリ等のリソースの数に応じて複数の区分を記憶し、リソースの数が大きい区分の順に受信優先順序を高くし、リソースの数が大きい複数の区分に対して代理転送を可に、残りの区分に対して代理転送を否に設定した値を記憶することを特徴とする。
上記イベント受信部は、転送可否判定部が代理転送可と判断して、送信先リストに記載された通信機器に対してイベントをイベント送信部が代理転送した後、イベントの代理転送が完了したことをイベントを発信した通信機器へ通知することを特徴とする。
上記転送可否判定部は、イベントの転送可否を判定する時に、自身の通信装置で優先度の高い処理や負荷の高い処理を実施している間は代理転送を否と判定し、代理転送不可であることを通信応答で伝えることを特徴とする。
通信ネットワークで接続された複数の通信機器がイベントの送受信を行うシステムにおいて、
通信を行う全ての通信機器は、イベントの受信優先順序と代理転送可否の情報の違いにより分類される区分の何れかに属し、通信ネットワークを介してイベントの送受信を行う通信部、複数の機器へイベントを送信する際の送信順序を決定する送信順序制御部、受信したイベントを他機器へ転送可能か否かを判定する転送可否判定部を有し、ある通信機器が複数の通信機器へイベント送信する際に、イベント送信側の通信機器は、送信順序制御部が送信先の区分を参照して受信優先順序の高い通信機器へ先にイベントが送信されるように送信順序を決定してその結果を記録した送信先リストを作成し、
通信部が送信先リストを参照して先頭に記録された通信機器から順にイベントと送信先リストを送信して送信先からの通信応答を受信するという動作を、全ての送信先へ転送し終えるか、送信先の通信機器が代理転送可能である事を通信応答で通知してくるか、まで繰り返し、
イベント受信側の通信機器は、通信部がイベントと送信先リストを受信し、
転送可否判定部が、自身の区分を参照して代理転送可否の情報が否である場合はその事を通信応答で伝え、可で有る場合はその事を通信応答で伝えると共に、送信先リストを参照して自身よりも送信順序が後である通信機器に対してイベントを送信するように動作することを特徴とする。
システム内で相対的にCPUやメモリ等のリソースが豊富な通信機器をサーバ、少ない通信機器をデバイスとして区分を定義し、サーバ区分は受信優先順序を高くすると共に代理転送可に設定し、デバイス区分は受信優先順序を低くすると共に代理転送否に設定して動作することを特徴とする。
本実施の形態で説明した通信機器は、
通信機器のCPUやメモリ等のリソースの多寡に応じて複数の区分を定義し、リソースの多い区分の順に受信優先順序を高くし、リソースの多い複数の区分に対して代理転送を可に、残りの区分に対して代理転送を否に設定して動作することを特徴とする。
イベント受信側の通信機器が送信先リストに記載された自身よりも送信順序が後である全ての通信機器に対してイベントを送信した後で、イベントの送信が完了した事を最初にイベントを発信した通信機器へ通知するように動作することを特徴とする。
本実施の形態について、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態における通信機器100の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態に係る通信機器100のブロック構成図は、実施の形態1のブロック構成図と略同様である。実施の形態1との相違点は、通信部130に転送可否結果バッファ136(結果保持バッファの一例)を付加したことである。また、送信順序制御部131、イベント送信部133の動作が実施の形態1と異なる。他の構成と動作は実施形態1と同一であるため、説明を省略する。
本実施の形態で説明した通信機器は、
イベント送信先の通信機器の通信応答で渡されるイベントの代理転送可否の結果を保持する結果保持バッファを有し、
送信順序制御部は、送信リストに受信優先順序が同一の複数の通信機器が存在した場合に、上記結果保持バッファの代理転送可否の結果を参照して、通信応答として代理転送可の結果を返した通信機器の送信順序が先になるように上記送信先リストを並べ変えることを特徴とする。
イベント送信先の通信機器の通信応答で渡されるイベントの代理転送可否の結果を保持する結果保持バッファを有し、
送信順序制御部は、送信リストに受信優先順序が同一の複数の通信機器が存在した場合に、上記結果保持バッファの代理転送可否の結果を参照して、通信応答として代理転送否の結果を返した通信機器の送信順序が後になるように上記送信先リストを並べ変えることを特徴とする。
本実施の形態について、図12を用いて説明する。図12は、本実施の形態における通信機器100の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態に係る通信機器100のブロック構成図は、実施の形態1のブロック構成図と略同様である。実施形態3の通信機器100は図12に示す通り、通信部130に送信先リストバッファ137(リスト保持バッファの一例)が追加されている。また、送信順序制御部131の動作が実施の形態1と異なる。他の構成と動作は実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
過去の送信先リストを保持するリスト保持バッファを有し、
上記送信順序制御部は、送信リストに受信優先順序が同一の複数の通信機器が存在した場合に、リスト保持バッファの過去の送信先リストを参照して、過去にイベントを送信した時に送信順序が最も高かった通信機器の送信順序が低くなるように上記送信先リストを並べ変えることを特徴とする。
Claims (11)
- 通信ネットワークに接続され、複数の通信機器を送信先とする送信先リストを有するイベントの送受信を行う通信機器において、
通信ネットワークに接続された通信機器の通信機器ID(IDentifier、識別子)と通信機器の種類に応じた区分とを含む通信機器情報を記憶装置に記憶する通信機器情報記憶部と、
通信機器の種類に応じた区分と、区分に対応したイベントの受信優先順序情報と、区分に対応した代理転送可否情報とを記憶装置に記憶する区分情報記憶部と、
イベントを送信する送信先となる通信機器の通信機器IDを送信先IDとして、上記通信機器情報記憶部により記憶された通信機器情報を参照して、送信先となる複数の通信機器の送信先IDと区分とを送信先リストとして生成して、イベントに含めるイベント生成部と、
通信ネットワークを介してイベントの送受信を行う通信部とを備え、
上記通信部は、
複数の通信機器へ、イベントを送信する際の送信順序を決定する送信順序制御部と、
イベントを格納するイベント格納バッファと、
他の通信機器へ、イベントを送信するイベント送信部と
他の通信機器から、イベントを受信するイベント受信部とを有し、
上記送信順序制御部は、上記イベント生成部からイベントを受け取り、イベントに含まれた送信先リストにある通信機器の区分に基づいて上記区分情報記憶部に記憶された受信優先順序情報を参照して、受信優先順序情報が示す優先順序の高い順に、送信先リストにある複数の通信機器の送信先IDと区分とを並べ替えて、イベントを上記イベント格納バッファに格納し、
上記イベント送信部は、上記イベント格納バッファに格納されたイベントを取得し、送信先リストを参照して送信先リストの先頭にある通信機器にイベントを送信し、
上記イベント受信部は、上記イベント送信部がイベントを送信した送信先の通信機器から、送信先の通信機器がイベントを代理転送の可否を示す転送可否結果を含む通信応答を受信し、
上記イベント送信部は、送信先の通信機器がイベントを代理転送可であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合にイベントの送信を終了し、送信先の通信機器がイベントを代理転送否であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合に、送信先リストの次の通信機器にイベントを送信する
ことを特徴とする通信機器。 - 上記区分情報記憶部は、さらに、通信機器の種類に応じた区分に対応して、イベントの転送の可否を示す転送可否情報を記憶装置に記憶し、
上記通信機器は、さらに、
上記イベント受信部がイベントを受信した場合、送信先リストにある区分に基づいて区分情報記憶部の転送可否情報を参照して上記イベント受信部が受信したイベントを他の通信機器へ代理転送可か否かを判定し、代理転送可な場合には、イベント受信部が受信したイベントをイベント格納バッファに格納する転送可否判定部を備え、
上記イベント受信部は、イベントの代理転送可否の結果を含む通信応答を、イベントを送信した通信機器に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の通信機器。 - 請求項1又は2に記載の通信機器において、
上記区分情報記憶部は、
システム内で相対的にCPU(Central Processing Unit)やメモリ等のリソースの数が所定の数より大きい通信機器の区分に対してサーバという区分の値を記憶し、リソースの数が所定の数より小さい通信機器の区分に対してデバイスという区分の値を記憶し、
受信優先順序情報と代理転送可否情報として、サーバ区分は、受信優先順序を高く設定した値と代理転送可に設定した値を記憶し、デバイス区分は、受信優先順序を低く設定した値と代理転送否に設定した値を記憶することを特徴とする通信機器。 - 請求項1から3いずれかに記載の通信機器において、
上記区分情報記憶部は、通信機器のCPUやメモリ等のリソースの数に応じて複数の区分を記憶し、リソースの数が大きい区分の順に受信優先順序を高くし、リソースの数が大きい複数の区分に対して代理転送を可に、残りの区分に対して代理転送を否に設定した値を記憶することを特徴とする通信機器。 - 請求項1から4いずれかに記載の通信機器において、
上記イベント受信部は、転送可否判定部が代理転送可と判断して、送信先リストに記載された通信機器に対してイベントをイベント送信部が代理転送した後、イベントの代理転送が完了したことをイベントを発信した通信機器へ通知することを特徴とする通信機器。 - 請求項1から5いずれかに記載の通信機器において、
上記転送可否判定部は、イベントの転送可否を判定する時に、自身の通信装置で優先度の高い処理や負荷の高い処理を実施している間は代理転送を否と判定し、代理転送不可であることを通信応答で伝えることを特徴とする通信機器。 - 請求項1から6いずれかに記載の通信機器は、さらに、
イベント送信先の通信機器の通信応答で渡されるイベントの代理転送可否の結果を保持する結果保持バッファを有し、
上記送信順序制御部は、送信リストに受信優先順序が同一の複数の通信機器が存在した場合に、上記結果保持バッファの代理転送可否の結果を参照して、通信応答として代理転送可の結果を返した通信機器の送信順序が先になるように上記送信先リストを並べ変えることを特徴とする通信機器。 - 請求項1から7いずれかに記載の通信機器は、さらに、
イベント送信先の通信機器の通信応答で渡されるイベントの代理転送可否の結果を保持する結果保持バッファを有し、
上記送信順序制御部は、送信リストに受信優先順序が同一の複数の通信機器が存在した場合に、上記結果保持バッファの代理転送可否の結果を参照して、通信応答として代理転送否の結果を返した通信機器の送信順序が後になるように上記送信先リストを並べ変えることを特徴とする通信機器。 - 請求項1から8いずれかに記載の通信機器は、さらに、
過去の送信先リストを保持するリスト保持バッファを有し、
上記送信順序制御部は、送信リストに受信優先順序が同一の複数の通信機器が存在した場合に、リスト保持バッファの過去の送信先リストを参照して、過去にイベントを送信した時に送信順序が最も高かった通信機器の送信順序が低くなるように上記送信先リストを並べ変えることを特徴とする通信機器。 - 通信ネットワークに接続され、複数の通信機器を送信先とする送信先リストを有するイベントの送受信を行う通信機器の通信方法において、
通信機器記憶部が、通信ネットワークに接続された通信機器の通信機器ID(IDentifier、識別子)と通信機器の種類に応じた区分とを含む通信機器情報を記憶装置に記憶する通信機器情報記憶処理と、
区分情報記憶部が、通信機器の種類に応じた区分と、区分に対応したイベントの受信優先順序情報と、区分に対応した代理転送可否情報とを記憶装置に記憶する区分情報記憶処理と、
イベント生成部が、イベントを送信する送信先となる通信機器の通信機器IDを送信先IDとして、上記通信機器情報記憶部により記憶された通信機器情報を参照して、送信先となる複数の通信機器の送信先IDと区分とを送信先リストとして生成して、イベントに含めるイベント生成処理と、
通信ネットワークを介してイベントの送受信を行う通信部が、複数の通信機器へ、イベントを送信する際の送信順序を決定する送信順序制御処理と、
上記送信順序制御部は、上記イベント生成部からイベントを受け取り、イベントに含まれた送信先リストにある通信機器の区分に基づいて上記区分情報記憶部に記憶された受信優先順序情報を参照して、受信優先順序情報が示す優先順序の高い順に、送信先リストにある複数の通信機器の送信先IDと区分とを並べ替えて、イベントをイベント格納バッファに格納するイベント格納処理と、
イベント送信部が、上記イベント格納バッファに格納されたイベントを取得し、送信先リストを参照して送信先リストの先頭にある通信機器にイベントを送信する第1のイベント送信処理と、
イベント受信部が、上記イベント送信部がイベントを送信した送信先の通信機器から、送信先の通信機器がイベントを代理転送の可否を示す転送可否結果を含む通信応答を受信するイベント受信処理と、
イベント送信部が、送信先の通信機器がイベントを代理転送可であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合にイベントの送信を終了し、送信先の通信機器がイベントを代理転送否であることを示す転送可否結果を含む通信応答を上記イベント受信部が受信した場合に、送信先リストの次の通信機器にイベントを送信する第2のイベント送信処理と備える
ことを特徴とする通信方法。 - 請求項10記載の通信方法をコンピュータに実行させる通信プログラム。
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