JP2009135030A - メモリカードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリカードコネクタにおいて、先端部の一側部側に切欠部を有するカードが表裏逆に挿入されても、変形しない構成にすること。
【解決手段】先端部の一側部側に切欠部210を有するメモリカード200が挿入されるハウジング110内には、メモリカード200の切欠部210と係合する張り出し部156を有するスライダ150が配設されている。ハウジング110では、スライダ150はハウジング110を構成する一側壁部114側に、カード挿入口102側からカード装着位置まで移動自在に配設されている。この一側壁部114と対向する案内側壁部113におけるカード挿入口側の部分113aには、部分113aを補強する補強板191が配設されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、挿入されたメモリカードを装着位置で保持するメモリカードコネクタに関する。
例えば、デジタルカメラで撮像された画像データを記憶する記録媒体、携帯型音楽再生機で再生される音楽デジタルデータを記憶する記録媒体、或いは、作成した文章データを記憶する記憶媒体として、カード型のメモリカードが知られている。
メモリカードは、一般的に、外観が矩形薄板形状に形成された小型の樹脂製パッケージの内部にフラッシュメモリが収容されており、パッケージにおける一方の裏面の端部に電気的に接続される複数の電極が並設されている。
このように構成されるメモリカードは、デジタルカメラ、携帯型音楽再生機、ノート型パソコン、携帯電話機等の装着される電子機器には、メモリカードコネクタを介して装着される。
メモリカードコネクタとしては、例えば、特許文献1に示すように、先端側の一側辺部に切り欠き部が形成されたメモリーカード用のプッシュプッシュイジェクト(プッシュインプッシュアウト)タイプのメモリカードコネクタが知られている。
このタイプのカードコネクタにおいて、カードの挿入方向に沿うハウジング内の一側には、カード挿抜方向に移動自在に配置され、カードの切り欠き部に係合する張り出し部を有するスライド部材が設けられている。
このコネクタでは、カードをカード挿入口から正しい姿勢で挿入すると、スライド部材の張り出し部と、スライド部材側とは反対側の側面部との間にカード先端部が位置して、カードの切り欠き部にスライド部材の張り出し部が係合する。そして、カードは切り欠き部を介してスライド部材を押し込み、装着位置まで挿入される。
一方、カードが前後逆又は表裏逆に誤挿入された場合、カードは、カード先端部における切り欠き部の側の角部以外の角部でスライド部材の張り出し部と干渉してスライド部材を押し込み、装着位置まで挿入できないようになっている。
特開2005−100836号公報
しかしながら、従来のメモリカードコネクタでは、メモリカードが表裏逆に誤挿入される場合、カードが、ハウジング内においてスライダ部材の張り出し部と、スライド部材側とは反対側の側面部との間を閉塞するようにカード挿入口の開口面に対して傾いた状態で挿入されることがある。すなわち、表裏面を逆にしてカード挿入口から挿入されたカードがコネクタ本体奥方に挿入される場合、カードにおいて切り欠き部と反対側の他側辺部は、ハウジングの一側の開口側縁部及び張り出し部の張り出し端に当接して奥側に傾斜して案内される。すると、カードの一側辺部側では、切り欠き部を構成する後端面部の角部が、ハウジングにおいてスライド部材側とは反対側の側面部におけるカード挿入口近傍の内壁面に当接し、カード自体は、カード挿入口の開口面に対して傾いた状態となる。
カードに大きな負荷を加えて、表裏逆に挿入した場合には、カードは傾いた状態で押し込まれることとなり、切り欠き部を構成する後端面部の角部は、当接するハウジングの内壁面をコネクタの側方に押圧しながら、装着位置まで押し込まれることとなり、コネクタ自体を変形させてしまうという恐れがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、カードが表裏逆に挿入されても、変形しないメモリカードコネクタを提供することを目的とする。
本発明のメモリカードコネクタは、先端部の一側部側に切欠部を有するメモリカードが、一側面で開口するカード挿入口から挿入される扁平箱状のコネクタ本体と、コネクタ本体内にカード挿抜方向に沿って移動自在に配置され、挿入されるカードの前記切欠部と係合する張り出し部を有するスライド部材とを備え、前記スライド部材は、挿入されるカードにより、前記張り出し部が前記切欠部に係合して、前記コネクタ本体の奥側のカード装着位置までスライド移動するメモリカードコネクタであって、前記コネクタ本体は、前記カード挿入口の一辺を形成する一端辺側からカード装着位置まで挿入された前記メモリカードの電極と接触する複数のコンタクトを保持する本体板部を有するとともに、この本体板部の両側辺部から両側壁部がカード装着領域を挟むように互いに対向して立設されてなる樹脂製のハウジングと、前記両側壁部を外側で被覆する側板部を有するとともに、前記カード装着領域を覆うように前記ハウジングに取り付けられる金属製のシールドカバーとで形成され、前記ハウジングでは、前記スライド部材は、前記両側壁部のうち一側壁部側に、前記カード挿入口側からカード装着位置まで移動自在に配設され、前記一側壁部と対向する他側壁部における前記カード挿入口側の部分には、当該部分を補強する補強板が配設されている構成を採る。
本発明によれば、カードが表裏逆に挿入されることによる変形を防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るメモリカードコネクタの構成を示す斜視外観図である。なお、図1は、便宜上、メモリカードコネクタの上面部分を透視した状態を示している。また、本実施の形態のメモリカードコネクタでは、後述するように、スライダ150を付勢するコイルバネ160(図2参照)を有しているが図1では省略している。また、本実施の形態において、コネクタ側における前方は、カード挿入口側を意味する。
図1に示すメモリカードコネクタ(以下。「コネクタ」という)100は、平面視略矩形状の扁平な箱状をなし、内部にカード挿入口102から挿入されるメモリカード200を収容する収容部(カード装着領域)104を備える。
なお、メモリカード200は、種類ごとに決められた寸法、形状に形成されているため、本実施の形態のメモリカードコネクタでは、使用されるメモリカードの寸法、形状に対応しているものとする。
本実施の形態のコネクタ100に装着されるメモリカード(「カード」ともいう)200は、矩形板状をなし、外形寸法を11mm×15mm×1mmとし、先端側の横幅を後端側の横幅11mmよりも狭くして下面に複数の電極が配置されたものとする。
また、本実施の形態のコネクタ100に装着されるメモリカード200では、先端部の一側部(メモリカード200からみてコネクタ100に対する挿入方向を先端側とした右側部)側が切り欠かれてなる切欠部210が形成されている。ここで切欠部210は、矩形状のメモリカードの先端部の一側面(右側面)において角部を含み、他側面と平行な1面とこの一面と傾斜して交差する2面とで四角形に切り落としてなる。よって、この切欠部210によりメモリカード200の先端部は、後端部側よりも幅が狭くなっている。
また、メモリカード200の一側部(挿入方向側を先端側とした右側部)には、切欠部210より基端側に、一側方(右側方)開口する爪係止溝220が形成されている。すなわち、メモリカード200の一側部には、切欠部210と爪係止溝220との間で一側方(右側方)に突出する突起部230が形成された状態となっている。この突起部230の先端側の外面、つまり、切欠部210を形成する基端側面は、メモリカード200の先端側から基端側に向かって右側方に立ち上がる傾斜面212となっている。
コネクタ100のコネクタ本体は、絶縁性を有する材料(ここでは、絶縁性の合成樹脂材)で形成され、コンタクト130を保持する平面視略矩形状のハウジング110に、板状の導電性を有する材料(ここでは、金属板)の両側部をL字状に折り曲げることにより形成されたシールドカバー120を被せることで形成されている。
図2は、本発明の一実施の形態に係るメモリカードコネクタにおいてシールドカバー120を外した状態のハウジングの平面図、図3は図2に示すハウジングの正面図、図4は図2に示すハウジングの左側面図である。
図2〜図4に示すように、ハウジング110は、コンタクト130が配設された平面視略矩形状の底板部(板状本体部)112と、底板部112においてカード挿入口102の開口縁となる前側辺部112aと隣り合う両側辺部から立設し、互いに対向して離間する案内側壁部113及び側壁部114と、底板部112においてカード挿入口102と反対の後側端辺部から立設する後端壁部115とを有する。
底板部112は、収容するカード200の電極に電気的に接触するコンタクト(カンチレバーコンタクト等)130を保持している。具体的には、コンタクト130は、底板部112のほぼ中央部分から後側に向かって上方に傾斜しつつ突出して複数配設されており、接点部132となる先端部をカード挿入口102に対向した状態で配列している。
コンタクト130は、ここでは、板ばね接触子として形成され、インサート成形によってハウジング110に一体的に形成されている。つまり、コンタクト130は、ハウジング110に保持される他の導電部材を含むインサート品の一部であり、ここでは、インサート品は、導電性を有する金属板を加工してなる。
コンタクト130は、挿入されるカード200の挿入方向に沿って、底板部112の上面から後方に突出して配置され、先端が接点部132であるレバー部134を備える。
レバー部134は、底板部112に、先端の接点部132をハウジング110の後端壁部115側で、且つ、カード200の挿入方向と直交する方向に所定間隔をあけて複数整列させた状態で配設されている。
ここでは、コンタクト130は、それぞれ長尺帯状の金属板を平面視V字またはU字形に加工してなる。この金属板の折り返し部分で折り返される一辺部をレバー部134とし、他辺部を底板部112に配設される固定片136とし、レバー部134を、固定片136に対して表面側に折曲することによって形成されている。ここでは、コンタクト130は、底板部112において配線として配設される導電部材とともに一枚の金属板を加工することで形成されている。
レバー部134と、固定片136のうちレバー部134と幅方向で並ぶ部位は、底板部112において開口した部位に配設され、固定片136の基端側部分及び先端側部分(コンタクト130の折り返し部分)はハウジング110の底板部112に固定されている。
固定片136は、底板部112に底面に沿う位置で保持され、固定片136の基端部(コンタクト130の基端部)138は、後端壁部115の後端面から外方(後方)に突出されている。この突出した基端部138は、実装基板にはんだ接合されるリード部となる。
また、底板部112には、側壁部114に沿って、挿入方向に沿って移動自在なスライダ150を備えるロック機構部140が配設されている。このロック機構部140と案内側壁部113との間には、挿入されるメモリカード200の先端部の一側部(具体的には、切欠部210を規定する挿入方向に延在する面)に対向するとともにスライダ150の後端部が当接する案内小壁部116が設けられている。
案内小壁部116は、案内側壁部113の内面と平行に配置され、挿入されたカード200における先端部の一側面(右)に対向して当該カード先端部の位置を側方から規制する対向面を有する。また、案内小壁部116は、対向面と直交して配置され、奥方(後方)に移動したスライダ150の挿入方向への移動を規制して、カード装着位置に配置させる当接面とを備える。
なお、この案内小壁部116は、収容部104にカード200(図1参照)を挿入する際に、カード200の先端部がロック機構部140のハートカム溝部180への挿入することを規制する。
これら底板部112、ロック機構部140において案内側壁部113と対向する部分及び案内小壁部116は、案内側壁部113とともにハウジング110の上面側に開放した凹状を形成し、収容部104の両側面及び底面を構成している。
案内側壁部113は、先端側の端縁で、カード挿入口102の一側辺部を形成しており、底板部112、側壁部114及び後端壁部115とともにハウジング110として一体的に形成されている。
案内側壁部113において、カード挿入口102側の部分(以下、「挿入口側部分」という)113aには、内壁面に沿って補強板191が配設されている。
図5は、本発明の一実施の形態に係るコネクタにおける補強板の説明に供する図である。詳細には、図5は、挿入口側部分を左側方からみた図である。
挿入口側部分113aは、コネクタ100に対してカード200(図1参照)が表裏逆に誤挿入された場合に、カード200が傾いて、スライダ150の張り出し部156に係合する切欠部210の後端面を規制する突起部230が当接する部分である。
すなわち、カード200を表裏逆に誤挿入した際、ハウジング110内において、カードにおける直線状の他側部が、スライダ150の張り出し部156の張り出し端を摺動する。これによりカードの先端部は内部空間を閉塞するように移動することとなり、カードは傾斜し、一端部側の切欠部210に隣接する突起部230の先端が当接する。なお、コネクタ100に対してカード200が斜めに挿入される状態についての詳細は後述する。
ここでは、案内側壁部113における挿入口側部分113aは、側壁部114側において、カード挿入口102側に位置する常態時のスライダ150のロック爪部155と真正面で対向する領域とされ、この領域の略全面に渡って補強板191は配設されている。
補強板191は、樹脂製の案内側壁部113の挿入口側部分113aを補強する金属板からなる。ここでは、コンタクト130ととともにインサート品である金属板の一部を折曲することにより形成されており、インサート成形によって案内側壁部113内に埋設されている。
補強板191は、外面を外部(案内側壁部113の外面側)に露出させて、底板部112において挿入口102側に配置された補強底板部310から直交して立ち上がるように形成されている。なお、補強底板部310は、コンタクト130とともにインサート品の一部として形成されており、案内側壁部113及び側壁部114との間に架設された状態で底板部112内に配設され、案内側壁部113側の端縁から補強板191が立設されている。
補強板191は、ここでは、案内側壁部113の延在方向を長手方向とした外面視矩形板状をなしている。
また、補強板191は、案内側壁部113において、カード挿入口側の端辺部191aを、案内側壁部113のカード挿入口102の開口側の端縁1131よりもハウジング110の奥側(後端側)に位置するように配設されている。案内側壁部113における開口側の端縁1131と補強板119との間には樹脂層が配設されている。
また、補強板191の外面には、外方に突出してシールドカバー120の側板部123に当接する突部192が形成されている。
さらに、補強板191には、表裏面(内外面)を貫通する連通口193が形成され、内面(収容部104側)上には樹脂層が積層されている。この連通口193には、内面側の樹脂層に連続して形成されるとともに、補強板191の外面から突出し、シールドカバー120の係止孔126と係合する取付爪部1135が設けられている。
このようにハウジング110における案内側壁部113の挿入口側部分113aは、補強板191が配設されていることにより、内面側から外面側へ順に樹脂層、補強板191による金属層により構成されている。
図2に戻り、後端壁部115は、挿入により収容部104に収容されたカード200の先端部と近接して対向して配置され、当該収容部104に挿入されるカード200の挿入方向への移動を規制する。
後端壁部115の略中央部分には、収容部104と挿入方向に連通する開口115eが形成され、この開口115e両側に、ハウジング110の後端側角部をそれぞれ形成する壁部115a、115bが配置されている。これら壁部115a、115bのうちロック機構部140側の壁部115bには、底板部112上に立設され前方に突出する案内片115cが形成されている。案内片115cは、底板部112上において、挿入方向に沿って配置されたロック機構部140よりも案内側壁部113側に近い位置に配置され、カード200の先端側の一側縁部(1面で切り落とされた部分)を収める。ここでは、挿入されるカード200において切欠部210を有する先端部の形状に対応して、案内側壁部113との間隔は、案内側壁部113とロック機構部140との間隔よりも切欠部210の深さ分(横方向の長さ分)、狭くなっている。
これら案内側壁部113と案内片115cとが、裏面に配設された電極とコンタクト130が接触するように正しい姿勢で挿入(正規挿入)されたカード200の先端側の横幅を規制する。これにより、カード200の電極と、底板部112に配設されたハウジング側のコンタクト130との位置合わせを正確に行うことができる。
ロック機構部140は、収容部104となる領域の側方(ここでは、収容部104に対して側壁部114側)に挿抜方向に沿って配置されている。このロック機構部140は、挿入されるカード200の切欠部210に係合される張り出し部156を備えるスライダ150と、コイルバネ160と、ロックピン170と、ハートカム溝部180とを有する。
スライダ150は、底板部112上に配置され、収容部104に挿入されるカード200の挿入方向に沿って移動自在に配置され、コイルバネ(付勢部材)160によって、カード200の反挿入方向(抜脱方向)側に付勢されている。
このスライダ150は、コネクタ本体において最もカード挿入口102側に移動した際の位置(カード挿入口側位置)にて、基端側を中心に水平に揺動自在に配置されている。この位置で、スライダ150は、先端側のロック爪部155をメモリカード200の爪係止溝220に係合させ、カード200をコネクタ本体に対して挿抜自在に保持する。この位置を以下では、ハーフロック位置もいう。
図2に示すように、スライダ150は、収容部104側に張り出す張り出し部156を備えるスライダ本体152と、スライダ本体152の先端側(前側)から突出する頸部153と、頸部153の先端部に形成され、カード200の側面の爪係止溝220に出入りするロック爪部155とを有する。
スライダ本体152の収容部104側の側面(傾斜面)156aは、頸部153に連続する先端部から基端部側に向かって、収容部104側、つまり案内側壁部113側に張り出して傾斜する傾斜面となっている。
この傾斜面156aの傾斜が、スライド本体152における張り出し部156を形成しており、挿入方向と交差する斜面である。この傾斜面156aは、カード200の切欠部210を形成する基端側面(傾斜面212)の傾斜に対応している。
スライダ本体152は、正しく挿入されたカード200の爪係止溝220にロック爪部155が係止した際に、切欠部210と嵌り合ってカード200の先端部の側方(挿入方向を前にして右側)に位置することとなる。さらにカード200が収容部104内に挿入されることで、張り出し部156は、カード200によって挿入方向に押圧される。これにより、メモリカード200を収容部104の奥側に挿入するだけで、スライダ150は、スライダ150自体も追従して収容部104の奥側に移動して、カード200が収容部104に完全に収容されるカード装着位置に移動される。
なお、ロック爪部155は、頸部153の先端部から平面視三角形状に突出して形成されている。ロック爪部155は、後端側に向かってカード200における矩形状の爪係止溝220と確実に係止するために、後端側の面155bは頸部の内側面に対して急な勾配が付けられている。また、ロック爪部155の先端側の面155aには、爪係止溝220の出入りを容易にするために緩い勾配が付けられている。
このロック爪部155は、底板部112上に、スライダ150がハーフロック位置(図1に示す挿入口側位置)に位置する際に、収容部104側に対して離間方向に揺動するように配置されている。
図6は、本発明の一実施の形態に係るメモリカードコネクタにおいてシールドカバーを外した状態のハウジングの底面図である。
図6に示すように、スライダ150の下面(スライダ本体152の下面)には、下方に突出し、底板部112に形成されたスリット117に移動自在に遊嵌された案内突起部151が形成されている。
案内突起部151は、挿入方向(前後方向)に延在する突条をなし、スライダ本体152の下面において幅方向の長さよりも前後方向に長く、ハウジング110において前後方向に延在するスリット117内をスリット117にガイドされつつ移動する。
図6に示すように、案内突起部151が遊嵌されたスリット117は、底板部112に、ハウジング110の前後方向に延在するととともに、カード挿入口102側の端部では、収容部104側とは反対側に拡がるように形成されている。
ここでは、スリット117では、カード挿入口側の先端部117aは、側方に向かって拡がる扇状に形成されており、この先端部である扇状部分117aに案内突起部151が位置する場合、案内突起部151は基端部側を中心に揺動自在となっている。この扇状部分117aに案内突起部151が位置した際に、スライダ150自体は、カード挿入口側位置に位置することとなる。
また、案内突起部151は、スリット117の奥側に移動すると長穴状部分117bに沿って直線的に移動して、長穴状部分117bの奥側の端部では、左右方向とともに基端側への移動が規制される。この構成によりスライダ150はハウジング110内における挿抜方向の移動範囲を規制されている。
また、スライダ本体152には、図2に示すように、後端壁部115と対向する基端面には、バネ受け突起157が後方に突出して設けられている。
このバネ受け突起157と、後端壁部115bから前方に突出してバネ受け突起157と対向する突出部115gとに、それぞれ圧縮コイルばねであるコイルバネ160の端部がそれぞれ外嵌されている。コイルバネ160は、スライダ150と後端壁部115bとの間に挿入方向に沿って配置された状態となっている。
これにより、スライダ150は、常に前方(カード挿入口側)に付勢され、カード200が収容部104内に挿入されていない場合、最も前側の移動終了位置である挿入口側の位置で、ロック爪部155が収容部104内に突出した状態で、挿入方向に沿って配置される。
また、スライダ本体152の張り出し部156には、張り出し端部156bの上面を切り欠いてなるピン保持部158が形成されている。ピン保持部158は、上方に開口する孔部を有し、この孔部には、丸棒の両端部が直角に折り曲げられてなるコ字状のロックピン170の他端部(先端部)174を形成する折り曲げ軸が回動自在に挿入されている。
ロックピン170の一端部(基端部)172を構成する折り曲げ軸部は、ハートカム溝部180内に挿入されており、このロックピン170はハートカム溝部180の従動節となっている。これより、スライダ150は、ハートカム溝部180に沿って移動するロックピン170の移動の軌跡に従動して相対変位する。
なお、スライダ150において、スライダ本体152の上面は、上方に配置されるシールドカバー120の上面との干渉を防止するため頸部153、ピン保持部158等と比べて低くなるように形成されている。
ここで、ハートカム溝部180について説明する。図7は、ハートカム溝部の拡大図である。
図7に示すハートカム溝部180の底面は、先端部174をスライダ150に回動自在に接続したロックピン170の基端部172が所定の方向へと案内されるように、段階的な複数のスロープおよび段部182a〜182fが形成されており、いわゆるハートロックカム機構を構成している。ロックピン170の基端部172がハーフロック位置から出発してハーフロック位置へ復帰するまでの各スロープ182a〜182f間の高さ関係は、図8に示すように形成されている。図8は、ハートカム溝部における段階的な斜面及び段部間のメモリカードコネクタの垂直方向における高さ関係を示す図である。
ここでは、スロープ及び段部182a〜182fは、当接するロックピン170の他端部が逆軌跡を描かないように形成されたものである。
図7及び図8に示すように、ハートカム溝部180における軌跡の出発点となる底面182aは、スライダ150の底面と平行する平面となっている。そして、底面182aから立ち上がるようにして斜面となるスロープ182bが形成されている。
斜面としての底面であるスロープ182bを過ぎると、底面182aより高い平面を有する底面182cとなっている。底面182cを過ぎると段差となって、底面182cより低い平面を有する屈曲した底面182dとなる。
すなわち、ロックピン170の基端部172は、スライダ150がカード挿入口側位置からカード固定位置に移動する過程においては、底面182dに到達した際には、底面182cに戻ることはできない。そして、底面182dを過ぎると段差となって、底面182dより低い平面を有する底面182eとなる。
底面182eは、カード挿入口側に突出する平面視V字状の内壁によりV字溝を形成している。ロックピン170の基端部172は、スライダ150がカード挿入口側位置からカード固定位置に移動する過程においては、底面182eに到達した場合には底面182dに戻ることはできない。基端部172がV字溝34の底面182eに到達した状態は、カード200のロック状態又は装着状態である。なお、基端部172が底面182aから底面182eに到る軌跡は往路の軌跡となる。
そして、コイルバネ160の付勢力に抗して、カード200をコネクタ100の奥側、つまり後側に更に挿入すると、ロックピン170の基端部172は、V字溝34から解放されて、底面182eを過ぎると段差となって、底面182eより低い平面を有する底面182fに位置するものとなる。すなわち、底面182fに到達した基端部172は、底面182eに戻ることはできない。
更に、底面182fに連続して底面182fから立ち上がるようにしてカード挿入方側に傾斜した斜面である底面(スロープ)182gが形成されている。
スロープ182gの挿入口側には、スロープ182gより高い平面を有する底面182hが形成されている。この底面182hのカード挿入口102側には、段差が形成され、底面182hより低い平面を有する底面182aが配置されている。
このようにハートカム溝部180は、底面上を摺動するロックピン170の接触点がハート状の平面軌跡を描きつつ、高さ方向には部分的に不可逆な軌跡を描くように形成されている。
また、ハートカム溝部180は、コネクタ100において、収容部104に収容されたメモリカードの先端部と、コネクタ100の一方の側面(カード挿入口102を正面視して右側の側面)に沿って、挿入方向に延在するコイルバネ160との間に配置されている。
つまり、コネクタ100において、ハウジング110上に、収容部104と、スライダ150を付勢するコイルバネ160及びハートカム溝部180を含むロック機構部140とが収まりよく合理的に配置されている。
よって、コネクタ100では、当該コネクタ100の横幅を、メモリカード自体の横幅と、ロック機構部140の横幅とを合わせた長さの幅に近似した長さに形成されており、小型化が図られ、実装スペースの省スペース化が図られている。
上記構成のハウジング110の底板部112上に配置されたスライダ150は、ハウジング110を上方から覆うシールドカバー120の上面121(図1参照)によって、上下方向への移動を規制されている。これによりスライダ150は、前後方向及びスリット117の先端部(扇状部分)117a上での横方向にのみ移動自在となっている。
具体的には、コイルバネ160により前方に付勢されカード挿入口側の位置に位置するスライダ150は、スライダ圧接片122により下方に押圧されているとともに、爪押圧片128によって収容部104側に押圧されている。
また、カード挿入口側に位置するスライダ150には、スライダ圧接片122が圧接されている。このため、スライダ150が、コイルバネ160の付勢力によって、収容部内の最も後端側の位置であるカード保持位置からカード挿入口側の位置に戻る場合、つまり、カード排出動作時において、スライダ圧接片122は、主に爪押圧片128ととともに、付勢力によるスライダ150の移動力を減衰させることができる。
このように爪押圧片128は、スライダ圧接片122及びスライダ150のロック爪部155とともに、カード200の排出時におけるカードの飛び出し防止機構を構成している。本実施の形態では、爪押圧片128は、カード200の収容部104側に突出する折曲部129(図1参照)で、スライダ150に対して水平方向で押圧力を与え、スライダ圧接片122は、スライダ150に対して垂直方向に押圧力を加えている。つまり、爪押圧片128及びスライダ圧接片122は、挿入方向に沿って移動するスライダ150に対して、挿入方向と直交する方向で押圧して、挿入方向の移動力を効果的に抑制している。
次に、上述のように構成されたメモリカードコネクタへのカード200の着脱動作及びロック機構部の動作を説明する。
カード200が挿入されていないカード200コネクタでは、スライダ150は、コイルバネ160によって、コネクタ前方に付勢されるとともに、爪押圧片128によって収容部104側に付勢されている(図2参照)。
これにより、底板部112とシールドカバー120の上面121とで上下方向への移動が規制されているスライダ150では、下面における案内突起部151がスリット117の前側端部に押圧されるとともに、スリット117の先端部117aにおいて収容部104側に押圧される。このため、スライダ150は、カード挿入口側の位置で、抑止ロック爪部155を収容部104内に突出させた状態で、収容部104と逆側に水平方向で揺動自在にとなっている。また、このとき、ハートカム溝部180に挿入されたロックピン170の基端部172は、底面182aの先端側端部側に配置されている。
このような状態のメモリカードコネクタに、カード挿入口102からカード200を挿入して押し込む。すると、カード200の端部によって、収容部104内、つまり挿入領域に存在するロック爪部155の開口側の端面が挿入方向に押圧され、スライダ150自体が収容部104と逆側に水平方向に揺動する。これによりロック爪部155は、収容部104に挿入されるカード200のカード200の側面の突起部230の側面を摺動しつつ、カード200から離間する方向に変位して、爪係止溝220に入り込む。これにより、カード200自体は、挿抜自在なハーフロック状態で保持される(図1参照)。
また、このとき、カード200の切欠部210に対向して張り出し部156が配置されることとなり、切欠部210と張り出し部156が係合した状態となる。
その後、コイルバネ160の付勢力に抗したカード200の挿入方向(A方向)の挿入によって、スライダ150は、ロック爪部155を爪係止溝220に係合させた状態で切欠部210を形成する傾斜面212により傾斜面156aで押圧される。これにより、スライダ150は、スリット117にガイドされてコネクタ100の後端側に向かって移動する。このとき、ロックピン170の基端部172(折り曲げ軸)は、ハートカム溝部180内に配置されているため、ロックピン170自体は底面上を往方向(底面182aからスロープ182b、底面182cを経て底面182dへ至る方向)に移動する。
スライダ150が奥側に挿入されると、ロックピン170の基端部172は、段差のある底面182cから底面182dに落とし込まれる。そして、カード200の押し込み(挿入方向への押圧)を止めると、つまり、カード200が最深部まで押し込まれると、ロックピン170の基端部172は、コイルスプリングの付勢力によって、カード挿入口側に押し戻される。このとき、ロックピン170の基端部172は、底面182よりも高い位置の底面182c側に戻ることなく、底面182eに移動して、V字溝34に掛止される。V字溝34にロックピン170の基端部172が係合している状態では、スライダ150は、コイルスプリングの付勢力による抜脱方向への移動を規制され、カード200の装着位置に固定される。すなわち、カード200は装着状態となる。
図9は本発明の一実施の形態に係るコネクタにおいてスライダがカード装着位置に位置した状態を示すハウジングの平面図である。なお、図9ではコイルバネは便宜上省略している。
図9に示すように、スライダ150が装着位置に位置している間、装着されたカード200における先端側下面の電極が複数のコンタクト(カンチレバーコンタクト)130(図2参照)と接触し、カード200のデータの読み書きを行うことができる。また、このとき、ロック爪部155は、カード200の爪係止溝220に入り係合しているため、カード200がコネクタ100から振動等により容易に抜け出すことがない。
一方、ロック状態を解除して、カード200カードを取り外す場合には、カード200をカード装着状態から、さらにコネクタの奥側に押し込む。
このように、カード200を装着した状態において、コイルスプリングの付勢力に抗して、カード200を挿入方向に更に挿入して、ロックピン170の基端部172(折り曲げ軸)をV字溝34から解放させる。すると、ロックピン170の基端部172は、底面182dに戻らず、底面182fへ移動してV字溝34から離脱し、コイルスプリングの付勢力によって、スロープ182g、底面182hを通り、底面182aに戻る復路の軌跡を描くように移動する(図7及び図8参照)。
このロックピン170の移動に伴い、スライダ150は、コイルバネ160の付勢力により抜脱方向に移動し、傾斜面156aで当接するカード200の傾斜面212を抜脱方向に押圧して、カード200を抜脱方向に移動させる。
このコネクタでは、カード200をイジェクトする際に、スライダ150のロック爪部155をカードの爪係止溝220へ爪押圧片(板バネ)128(図1参照)で付勢することによってカードの抜け止めとなる。さらに、メモリカード200のイジェクト時において、ロック状態のカードを指先で弾いて(挿入方向に押して)ロック解除した際に、加速度を増して共にカード抜脱方向(排出方向)に移動するスライダ150とメモリカード200の勢いを、爪押圧片128(図1参照)と、スライダ150自体を下方に付勢するスライダ圧接片122(図1参照)とによって抑制する。これにより、コネクタから排出されるメモリカード200を直接押圧することがないため、カード200自体の押圧痕を残すことなく当該カード200の飛び出しを防止することができる。そして、スライダ150がカード側位置に位置している状態、つまり、カード200のハーフロック状態において、カード挿入口102から外側に突出しているカード200の端部(基端部)を指でつまみ引っ張る。これにより、ロック爪部155はスライダ150の外側への揺動に伴い変位し、爪係止溝220から抜け出て、突起部230の外縁に沿ってカードの200の切欠部210側に移動する。よって、カード200に対するハーフロック状態は解除され、カード200自体を抜き取ることができる。
次に、上述のように構成されたコネクタ100において、挿入されるカード200が、表裏面逆にして誤挿入された場合について説明する。
図1及び図2に示す状態のコネクタ100に、カード200が表裏面を逆にして挿入された場合、カード200において、切欠部210、爪係止溝220及び突起部230が形成された一側部は、スライダ150が配置された側壁部114側とは反対側の案内側壁部113側に配置される。
一方、カード200の先端部の他側部(切欠部210が形成された一側方とは反対側の側方の左側部)は、側壁部114側のスライダ150側に配置される。
このため、カード200がハウジング110に挿入されると、先端部の他側部の角部は挿入領域側に突出する張り出し部156の傾斜面156aに当接して引っかかる。一方、一側部では、切欠部210より幅狭に形成された先端部は、ロック爪部155の突端と案内側壁部113間には挿入されるが、カード200の先端部の他側部が傾斜面156aと当接する位置付近で、突起部230がカード挿入口102縁部に当接する。このとき、突起部230より先端側において、カード200の先端部と案内側壁部113との間には隙間が形成される。この状態では、カード200は、スライダ150を挿入方向に押圧して直線的に移動させることができず、カード先端部の他側部は、傾斜面156aに沿って摺動し、カード200自体が、側壁部114側に傾く。
すなわち、カード200を表裏逆に誤挿入した際、ハウジング110内において、カード先端部における直線状の他側部が、スライダ150の張り出し部156の傾斜面156を摺動する。これによりカードの先端部は内部空間を閉塞するように移動することとなり、カード200はカード挿入口102により形成される開口面に対して傾斜する。
この状態においても、カード200は押圧方向に押圧されているため、カード200は、カード挿入口102(詳細にはカード挿入口102により形成される開口面)に対して傾いた状態のまま、ハウジング110内に押し込まれる。
カード200では、他側部側が張り出し部156の傾斜面156aに沿って滑り、張り出し端で、案内側壁部113側に案内され、カード先端部の一側部側の突起部230は、その先端を案内側壁部113の内壁面に当接させつつ収容部104内に侵入する。このため、カード200の一側部は、突起部230の突端(切欠部210を形成する基端側面である傾斜面212の突端)で、案内側壁部113を側方に押圧しつつ摺動し、カード200自体はコネクタ100に嵌り込む。
図10は、本発明に係る実施の形態のコネクタにメモリカードが誤挿入された状態を示す図である。
図10に示すように、カード200がコネクタ100に嵌り込んだ際に、案内側壁部113において、突起部230の突端は、挿入口側部分113aを当接しつつ、当該部分113aを外方に押圧する。
図11は、図10に示すコネクタにおいて案内側壁部のカード挿入口側部分を示す拡大図である。図11に示すように、挿入口側部分113aには、補強板191が配設されており、内壁面側から樹脂層1136、金属層を有するように形成されている。
すなわち、本実施の形態のコネクタ100では、ハウジング110では、スライダ150は、側壁部114側に、カード挿入口102側からカード装着位置まで移動自在に配設され、側壁部114と対向する案内側壁部113におけるカード挿入口側部分113aには、当該部分113aを補強する補強板191が部分113aの内壁面に沿って配設されている。
また、案内側壁部113の外面には、シールドカバー120の側板部123が重なるように配設されている。
このように、コネクタ100では、ハウジング110の案内側壁部113と補強板191とが一体的に形成されている。このため、コネクタ100では、側壁部分で、案内側壁部113、補強板191及びシールドカバー120の側板部123(金属プレート)の3層でカード200を受けることとなる。
よって、コネクタ100では、表裏面を逆にしてカード200が挿入された際に、コネクタ本体の側壁部分において、突起部230が当接する部分113aは、補強板191で補強された状態となり、コネクタ自体の変形を防止することができる。
また、カード側部分113aの外面には、補強板191の連通口193を介してハウジング110と一体の樹脂製の取付爪部1135(図5参照)が突設されている。これにより、案内側壁部113の外面において、カード挿入口側の端部(先端部)及び基端部のそれぞれと、側壁部114のカード挿入口側の端部(先端部)及び基端部のそれぞれに取付爪部1135が形成される。
この取付爪部1135は、コンタクト130、特に補強板191となる金属板をインサート品としてハウジング110をインサート成形する際に、補強板191の内側から樹脂が外側に流れることにより形成される。取付爪部1135がシールドケースの係止孔126(図5参照)と係合することによって、ハウジング110にシールドカバー120を安定して取り付けることができる。
また、案内側壁部113の外面の一部を形成する補強板191の外面には、内面側でカード20が当接する部分に対応して突部192(図5参照)が形成され、この突部192は、シールドカバー120の側板部123に接触している。これにより補強板191が誤挿入によりカード200から受けた荷重をシールドカバー120の側板部123に伝えることができる。
また、補強板191自体は、図2に示すように、コネクタ本体においてカードを収容する収容部104の底面部分を規定する底板部112において、幅方向に延在し、案内側壁部113及び側壁部114間に渡って配設された補強底板部310と同一部材にて形成されている。
これにより、誤挿入されたカード200によって、補強板191が収容部104側から押圧されても、カード200と下方で対向する補強底板部310に荷重を分散でき、補強板191は勿論のこと、補強底板部310でもカード200を受けた状態となる。
よって、案内側壁部113の強度を一層向上させることができる。本実施の形態では、案内側壁部113の挿入口側部分113aにおいて、補強板191が無い構成と比較して約2.6倍の強度向上を図ることできる。
本発明に係るメモリカードコネクタは上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。なお、上記本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り、種々の改変をなすことができ、そして本発明が該改変させたものに及ぶことは当然である。
本発明に係るメモリカードコネクタは、先端部の一側部側に切欠部を有するメモリカードカードが表裏逆に挿入されても、変形しにくい効果を有し、マイクロSDカード(登録商標)用のメモリカードコネクタとして有用である。
本発明の一実施の形態に係るメモリカードコネクタの構成を示す斜視外観図 本発明の一実施の形態に係るメモリカードコネクタにおいてシールドカバーを外した状態のハウジングの平面図 図2に示すハウジングの正面図 図2に示すハウジングの左側面図 本発明の一実施の形態に係るコネクタにおける補強板の説明に供する図 本発明の一実施の形態に係るメモリカードコネクタにおいてシールドカバーを外した状態のハウジングの底面図 ハートカム溝部の拡大図 ハートカム溝部における段階的な斜面及び段部間のメモリカードコネクタの垂直方向における高さ関係を示す図 本発明の一実施の形態に係るコネクタにおいてスライダがカード装着位置に位置した状態を示すハウジングの平面図 本発明に係る実施の形態のコネクタにメモリカードが誤挿入された状態を示す図 図10に示すコネクタにおいて案内側壁部のカード挿入口側部分を示す拡大図
符号の説明
34 溝
100 コネクタ
102 カード挿入口
110 ハウジング
112 底板部
112a 前側辺部
113 案内側壁部
113a 挿入口側部分
114 側壁部
120 シールドカバー
123、124 側板部
126 係止孔
130 コンタクト
140 ロック機構部
150 スライダ
155 ロック爪部
156 張り出し部
156a 傾斜面
160 コイルバネ
170 ロックピン
180 ハートカム溝部
191 補強板
192 突部
193 連通口
200 メモリカード
210 切欠部
212 傾斜面
220 爪係止溝
230 突起部
310 補強底板部
1131 端縁
1135 取付爪部
1136 樹脂層

Claims (5)

  1. 先端部の一側部側に切欠部を有するメモリカードが、一側面で開口するカード挿入口から挿入される扁平箱状のコネクタ本体と、コネクタ本体内にカード挿抜方向に沿って移動自在に配置され、挿入されるカードの前記切欠部と係合する張り出し部を有するスライド部材とを備え、前記スライド部材は、挿入されるカードにより、前記張り出し部が前記切欠部に係合して、前記コネクタ本体の奥側のカード装着位置までスライド移動するメモリカードコネクタであって、
    前記コネクタ本体は、前記カード挿入口の一辺を形成する一端辺側からカード装着位置まで挿入された前記メモリカードの電極と接触する複数のコンタクトを保持する本体板部を有するとともに、この本体板部の両側辺部から両側壁部がカード装着領域を挟むように互いに対向して立設されてなる樹脂製のハウジングと、
    前記両側壁部を外側で被覆する側板部を有するとともに、前記カード装着領域を覆うように前記ハウジングに取り付けられる金属製のシールドカバーとで形成され、
    前記ハウジングでは、前記スライド部材は、前記両側壁部のうち一側壁部側に、前記カード挿入口側からカード装着位置まで移動自在に配設され、前記一側壁部と対向する他側壁部における前記カード挿入口側の部分には、当該部分を補強する補強板が配設されていることを特徴とするメモリカードコネクタ。
  2. 前記補強板は、前記コンタクトとともに、前記ハウジングにインサート成形されてなることを特徴とする請求項1記載のメモリカードコネクタ。
  3. 前記シールドカバーは、前記ハウジングに、前記側板部に形成された係止孔を、前記ハウジングの両側壁部の外面に突設された係止爪部に係合することにより取り付けられ、
    前記補強板には、板厚方向に連通する開口部が形成され、
    前記係止爪部は、前記他側壁部のカード挿入口側の部位に、前記開口部を介して、前記補強板の内面に配設された樹脂層から前記補強板の外面から突出して形成されている請求項2記載のメモリカードコネクタ。
  4. 前記補強板の外面は、前記カード挿入口側の部分において、当該部分の外側の側板部に臨むように配置され、
    この外面には、前記カード挿入口側の部分の外側に配置された前記シールドカバーの側板部と当接する突部が形成されている請求項1記載のメモリカードコネクタ。
  5. 前記補強板は、前記他側壁部において、前記カード挿入口の一側縁を形成する端縁よりも奥側に位置していることを特徴とする請求項2記載のメモリカードコネクタ。
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