JP2009134161A - 定着装置用清掃部材および定着装置の清掃方法 - Google Patents

定着装置用清掃部材および定着装置の清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加圧ベルトを介して押圧部材を定着ローラに押圧させて定着ニップを確保する定着装置において、ベルト内周面に塗布された潤滑液を清掃すること。
【解決手段】加圧ベルトの周回路の内側に塗布部材を配し、塗布部材により潤滑液をベルト内周面に塗布する定着装置において、潤滑液を溶かす溶剤15を含浸させてなる清掃部材159を、塗布部材に替えて取り付ける。清掃部材159をベルト内周面に当接させた状態で加圧ベルトを周回運動させることにより、清掃部材159に含浸されている溶剤15がベルト内周面に塗布され、ベルト内周面に付着している潤滑液が溶かされる。溶かされた潤滑液が清掃部材159に回収される。
【選択図】図4

Description

本発明は、周回運動可能なベルトの周回路内側に配された押圧部材を、当該ベルトを介してローラに押圧することにより定着ニップを確保する定着装置の当該ベルトの内周面に塗布された潤滑液を清掃する技術に関する。
複写機等の画像形成装置に備えられる定着装置には、周回運動可能な加圧ベルトを介し、回転しない押圧部材を定着ローラに押圧させて定着ニップを確保し、その定着ニップに記録シートを通過させて記録シート上のトナー像等の未定着画像を定着する、いわゆるベルトニップ方式のものがある。かかるベルトニップ方式の定着装置では、加圧ベルトと押圧部材間の摩擦抵抗によって加圧ベルトと押圧部材間の滑り易さ(以下、「摺動性」という。)が低下した状態で、未定着画像の形成された記録シートが定着ニップを通過すると、定着ローラと加圧ベルトとの周速の違いにより記録シート上の未定着画像がスリップする、いわゆる画像スリップを発生することがある。そこで加圧ベルトと押圧部材間に生じる摩擦抵抗を低減するため、両者の圧接部に潤滑液を塗布している。
特許文献1には、加圧ベルトの周回路内側に、加圧ベルトの内周面(以下、「ベルト内周面」という。)に潤滑液を塗布する塗布部材と、ベルト内周面に塗布された潤滑液のうち、加圧ベルトと押圧部材の圧接部を通過した後の潤滑液を吸収する吸収部材とを配置した構成が開示されている。
この構成によれば、塗布部材からの新たな潤滑液を加圧ベルトと押圧部材の圧接部に供給でき、劣化した潤滑液については吸収部材で吸収できるので、劣化した潤滑液がベルト内周面に滞留し続けて加圧ベルトと押圧部材間の摩擦抵抗が上がって行き、両者間の摺動性が徐々に低下し、最終的に画像スリップが発生するといったことの防止を図れる。
特開2002−323819号公報
特許文献1の構成では、加圧ベルトは、押圧部材だけでなく塗布部材と吸収部材によっても常時、押圧されるので、その押圧によって生じる加圧ベルトと塗布部材間、加圧ベルトと清掃部材間の双方の摩擦抵抗が加圧ベルトへの負荷として作用してしまうと考えられ、特に、ベルト内周面に付着している劣化した潤滑液をより多く吸収しようとすると、吸収部材をより強い力でベルト内周面に押圧する必要が生じ、加圧ベルトへの負荷が増大すると考えられる。
加圧ベルトに掛かる負荷が増大すれば、それだけ加圧ベルトの周回運動が抑制されることになり、加圧ベルトと押圧部材間の摩擦抵抗が大きくなった場合と同様に画像スリップが発生し易くなってしまう。
この画像スリップの発生を防止するには、例えば、吸収部材を、定着装置に常設せず、塗布部材を脱着可能に構成し、吸収が必要な時期に、吸収部材を塗布部材と交換し、吸収部材をベルト内周面に押圧して潤滑液を吸収させる構成が考えられる。
当該構成を採用すれば、吸収時以外の時には塗布部材が、吸収時には吸収部材がベルト内周面を押圧するので、常時塗布部材と吸収部材とがベルト内周面に当接する構成と比べて、ベルト内周面に掛かる負荷を抑制できる。
しかしながら、当該構成を採用しても、吸収部材で潤滑液を吸収する方法では、劣化により粘性の高くなった潤滑液を吸収しきれずに残存してしまうことが考えられる。ベルト内周面に劣化した潤滑液が残ってしまうと、その結果、加圧ベルトと押圧部材間の摩擦抵抗が上昇することになり、画像スリップの発生を防止できない。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、画像スリップを防止しつつベルト内周面の清掃も行うことのできる定着装置用清掃部材および定着装置の清掃方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る定着装置用清掃部材は、周回運動可能なベルトのベルト周回路の内側に配された押圧部材を、当該ベルトを介してローラに押圧することにより定着ニップを確保する定着装置のベルト周回路の内側に取り付けられた塗布部材によりベルト内周面に塗布された潤滑液を回収してベルト内周面を清掃する定着装置用清掃部材であって、前記潤滑液を溶かすための溶剤を保持し、ベルト内周面を清掃する場合に、前記塗布部材と交換され、前記溶剤をベルト内周面に供給することを特徴とする。
また、本発明に係る定着装置の清掃方法は、周回運動可能なベルトのベルト周回路の内側に配された押圧部材を、当該ベルトを介してローラに押圧することにより定着ニップを確保する定着装置の当該ベルト周回路の内側に配されてベルト内周面に潤滑液を塗布する塗布部材を取り外す第1ステップと、前記潤滑液を溶かす溶剤を、当該溶剤を保持可能な部材に保持させてなる清掃部材を準備する第2ステップと、前記塗布部材を取り外した後、前記塗布部材が配されていた位置に、前記清掃部材を取り付ける第3ステップと、前記清掃部材がベルト内周面に当接した状態で前記ベルトを周回運動させることで、溶剤をベルト内周面に供給させつつ溶けた潤滑液を清掃部材に回収させる第4ステップと、を含むステップを実行することを特徴とする。
本発明に係る定着装置用清掃部材および定着装置の清掃方法によれば、ベルト内周面を清掃する場合に、清掃部材は、塗布部材と交換されるので、塗布部材と清掃部材のいずれか一方がベルト内周面に当接することとなり、常時双方が当接する場合と比べて、ベルトの周回運動を抑制することがなく、画像スリップを防止できる。潤滑液を溶かすことのできる溶剤を清掃部材からベルト内周面に供給することにより、劣化した潤滑液を溶かして回収することができ、単にフェルト等の吸収部材により劣化した潤滑液を吸収する場合と比べ、ベルト内周面をよりきれいに清掃することができる。
また、本発明に係る定着装置用清掃部材は、前記塗布部材と同一形状、同一寸法であることを特徴とする。
このような構成を備えることにより、塗布部材との交換作業を容易に行うことができる。
また、不織布あるいは多孔質体に前記溶剤を含浸することにより保持する溶剤含浸部を有し、前記塗布部材と交換されると、前記溶剤含浸部がベルト内周面に当接することを特徴とする。
このような構成を備えることにより、溶剤の保持および供給を簡易な構成で実現できる。
また、不織布あるいは多孔質体で構成されベルト内周面に塗布された潤滑液を回収する回収部と、前記溶剤含浸部および前記回収部を支持する支持部と、を有し、前記塗布部材と交換されると、前記溶剤含浸部とともに前記回収部がベルト内周面に当接することを特徴とする。
このような構成を備えることにより、回収部が潤滑液を専ら回収するので、潤滑液の回収効率を向上させることができる。
また、前記溶剤含浸部と前記回収部との間に介在するように前記支持部に立設され、前記溶剤が前記回収部に移動することを規制する規制部を有することを特徴とする。
このような構成を採用することにより、溶剤含浸部から直接回収部へ溶剤が浸入することを確実に規制(禁止)できる。
また、前記規制部は、前記溶剤含浸部および前記回収部よりも支持部立設面に垂直な方向に沿って突出しており、前記塗布部材と交換されると、前記溶剤含浸部と前記回収部とともに突出端がベルト内周面に当接することを特徴とする。
このような構成を採用することにより、回収部で回収漏れがあったとしても、突出端が回収漏れの潤滑液を掻き取ることができ、潤滑液の回収効率をさらに向上できる。
また、本発明に係る定着装置の清掃方法は、前記定着装置は、前記押圧部材と前記ローラとの間に作用する圧力を調節可能な圧力調節機構を備えており、前記第4ステップ実行前に、前記圧力を、前記定着ニップに未定着画像の形成された記録シートを通して未定着画像を当該記録シートに定着させるのに必要となる定着圧よりも低くするサブステップを実行し、前記第4ステップは、前記定着圧よりも低い圧力で実行されることを特徴とする。
このようなステップを実行することにより、押圧部材の圧接力によるベルトの負荷が下がり、ベルトを周回運動させ易くなる。
また、前記第3ステップ実行前に、定着装置の温度を、前記定着ニップに未定着画像の形成された記録シートを通して当該シート上の未定着画像を記録シートに定着させるのに必要となる定着温度よりも低くするサブステップを実行し、前記第4ステップは、前記定着温度よりも低い環境下で実施されることを特徴とする。
このようなステップを実行することにより、定着温度で実施するよりも溶剤を揮発させ難くすることができ、潤滑液の回収作業を、より時間をかけて行うことができる。
また、前記塗布部材は、前記ローラの軸方向に沿って挿抜により脱着可能に構成されており、前記第1ステップは、前記塗布部材を前記定着装置から抜き出すことにより取り外し、前記第3ステップは、前記清掃部材を前記定着装置に挿入することにより取り付けることを特徴とする。
このようなステップを実行することにより、塗布部材および清掃部材の脱着を容易に行うことができる。
図1は、本実施の形態に係るプリンタ1の構成を示す概略断面図である。
図1に示すように、プリンタ1は、画像プロセス部3、給送部4、定着部5、制御部6および表示部8を備えており、LAN等のネットワークに接続されて、外部の端末装置(図示せず)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラック色からなるカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y、3M、3C、3K、光学部10、中間転写ベルト11、ホッパ20Y、20M、20C、20Kなどを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31、その周囲に配設された帯電器32、現像器33、一次転写ローラ34、感光体ドラム31を清掃するためのクリーナ35などを備えており、感光体ドラム31上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kについても、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では、符号を省略している。
ホッパ20Y〜20Kは、Y〜K色の補充用のトナーを収容し、必要に応じて作像部3Y〜3Kの現像器33にトナーを供給する。
光学部10は、レーザダイオードなどの各色用の発光素子とポリゴンミラーなどを備え、作像部3Y〜3Kの感光体ドラム31を露光走査するためのレーザ光Lを出射する。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13とに張架されて矢印A方向に循環駆動される。
給送部4は、記録シートとしての用紙Sを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙Sを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された用紙Sを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44と、二次転写ローラ45などを備えている。
表示部8は、プリンタ1上部の見やすい位置に配され、プリントジョブの実行指示の内容を表示し、あるいは各種の警告を表示する。
定着ローラ52の近傍には、定着ローラ52を駆動するための駆動モータ156と、定着部5を通過する用紙Sの枚数を計測するための枚数検出センサ92と、定着ローラ52表面の温度を検出するためのサーミスタ94と、定着部5の駆動時間を計る駆動時間計測タイマー93(図5)とが配されている。
制御部6は、外部の端末装置からの画像信号をY〜K色用のデジタル信号に変換し、光学部10の発光素子を駆動させるための駆動信号を生成する。
光学部10は、制御部6からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、作像部3Y〜3Kの感光体ドラム31を露光走査する。この露光走査によって、作像部3Y〜3K毎に、帯電器32により一様に帯電された感光体ドラム31上に静電潜像が形成される。各静電潜像は現像器33によりトナーで顕像化され、各感光体ドラム31上にY〜K色のトナー像が形成される。
各色のトナー像は、一次転写ローラ34に作用する静電力により中間転写ベルト11上に順次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト11上に重ね合わされた各色トナー像は、中間転写ベルト11の周回運動により二次転写位置46に移動する。
一方、重ね合わされた各色トナー像が二次転写位置46に移動するタイミングに合わせて、給送部4からはタイミングローラ対44を介して用紙Sが給送されて来ており、その用紙Sは周回運動する中間転写ベルト11と二次転写ローラ45との間に挟まれて搬送され、二次転写ローラ45に作用する静電力により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して用紙S上に二次転写される。
二次転写位置46を通過した用紙Sは定着部5に搬送され、用紙S上のトナー像(未定着画像)が定着部5において加熱、加圧により用紙Sに定着された後、排出ローラ対71を介して排出トレイ72上に排出される。
<定着部5の構成>
図2は定着部5の概略断面図であり、図3は定着部5の要部分解斜視図である。説明の便宜のため、図3では、定着ローラを二点鎖線で示すと共に装置後側を省略している。
両図に示すように、定着部5は、定着ローラ52、加圧ベルト51、塗布部材59などを備えるベルトニップ方式の定着装置である。
定着ローラ52は、その一端に不図示のギアが取着され、そのギアが駆動モータ156の回転軸と接続されており、駆動モータ156からの回転駆動力を受けることにより、例えばB方向に回転駆動される。定着ローラ52の内部にはヒータ58が配されている。定着ローラ52他端側の軸には、定着ローラ52の回転速度を検出するための検出手段、例えばロータリーエンコーダ91(図7)が接続されている。
定着ローラ52は、ローラ受け部153を介して、両端部が装置本体フレームに取り付けられたローラ保持部152に回転自在に保持されている(図6)。
加圧ベルト51は、無端状ベルトであり、両側が蛇行抑制スリーブ53を介してベルト保持部151に周回運動自在に保持されている(図6)。
加圧ベルト51はその両側で蛇行抑制スリーブ53の内側に突設されたボス部(不図示)に周回運動自在に掛着されており(図3;装置後側は図示せず)、定着ローラ52に圧接された状態で定着ローラ52の回転駆動力を受け矢印C方向に従動して周回運動する。
加圧ベルト51の周回路の内側には、摺動部材54、押圧部材55、塗布部材59、支持部材60などが配されている。これらは定着ローラ52の軸方向(y方向ならびにその逆方向)に伸びる長尺状であり、加圧ベルト51の幅と略等しい。
押圧部材55は、例えばシリコンゴムなどの弾性材からなるパッド56と、これを保持する保持台57とからなる。保持台57はその背面側が支持部材60に支持されている。
押圧部材55は、摩擦抵抗低減用の摺動部材54を介して加圧ベルト51を裏側から押圧し、加圧ベルト51を定着ローラ52に圧接させる。これによって、定着ニップ521が確保される。
支持部材60は、押圧部材55(保持台57)側と反対側の主面に、その長手方向に伸びると共に塗布部材59および後述の清掃部材159を矢印D方向(図3)に案内するガイドレール60aを備える。
押圧部材55および支持部材60は、その両端部で蛇行抑制スリーブ53の各々に固定されており、加圧ベルト51の周回運動に影響されず動かない。
摺動部材54は、布状で、例えば、ガラスクロスの基材にPTFEなどの耐熱性樹脂を含浸させ焼成させてなる。これによって、摺動部材54の加圧ベルト51との圧接部に微細な凹凸が形成され、後述する潤滑液が浸入しやすい。摺動部材54は、その一辺54aを保持台57と支持部材60との間に挟むことにより保持されている。
塗布部材59は、支持部材60の保持台57側と反対の側に存在する。塗布部材59は、例えば、潤滑液としてのシリコーンオイル(以下、「オイル」と略す。)がフェルトに含浸されてなる含浸部591と、これを支持する支持部593とからなる。含浸部591の当接部分591a、591bがベルト内周面510に当接する。
加圧ベルト51がC方向に周回運動することによって、当接部分591a、591bがベルト内周面510に摺擦し、当接部分591a、591bから塗布されたオイルが、ベルト内周面510を伝い、加圧ベルト51と摺動部材54との圧接部に塗布され、当該圧接部で発生する摩擦抵抗を抑制する。
支持部593は、板状であってその主面で含浸部591を支持する。支持部593はその長手縁593a、593bの双方で支持部材60のガイドレール60aとD方向にスライド自在に係合し、塗布部材59が当該ガイドレール60aに脱着自在に取り付けられた構成となっている。支持部593の装置前側の縁593cは蛇行抑制スリーブ53に設けられた切欠部53aから外方へ突出している。ユーザは、装置前側から支持部593の前側縁593cを摘んで手前に引っ張る(抜き出す)ことで塗布部材59を取り出し、次に説明する清掃部材159を逆の手順(ガイドレール60aに挿入すること)で定着部5に取り付けることができる。なお、支持部593は、塑性変形し難い部材、例えば、SUS等のばね材からなり、含浸部591と耐熱性両面テープで接着される。
<清掃部材の構成>
図4(a)は、清掃部材の概略斜視図であり、図4(b)は、清掃部材の製造工程の一部を示した要部工程図である。
図4(a)に示す清掃部材159は、ベルト内周面510を清掃するための部材であり、塗布部材と交換されることを前提に、塗布部材59と同一形状、同一寸法に設定され、塗布部材59と比べ、保持する液が異なるのみである。以下、説明の重複を避けるため、同じ構成については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
清掃部材159の含浸部591は、オイルを溶かす溶剤15、例えば、アセトンがフェルトに含浸されてなる。
アセトンを含浸させることで以下のような作用が生じる。すなわち、図2を用いて塗布部材59を清掃部材159に置き換えて説明すると、清掃部材159を定着部5に取り付け、加圧ベルト51を矢印C方向(ベルト周回方向)に周回運動させる。この加圧ベルト51の周回運動により、含浸部591の当接部分591a、591bがベルト内周面510に摺擦しながら溶剤15をベルト内周面510に塗布する。これにより、すでにベルト内周面510に存在するオイルが溶剤15に溶かされ溶剤15中に分散される。溶剤15中に分散したオイルは、加圧ベルト51の周回運動に伴ってベルト周回方向にほぼ1周して当接部分591bに達する。当接部分591bに達したオイルは、当接部分591bのベルト周回方向上流側の端部において、ベルト内周面510への塗布により溶剤15が出て行った部分の空隙にベルト周回方向上流側から滲み込むことによって、1周した溶剤15ごと当接部分591bに回収される。なお、当接部分591bで回収し切れなかったため、一部のオイルが当接部分591bを通過した場合には、当接部分591aのベルト周回方向上流側の端部で回収される。当接部分591aでも回収されなかったオイルがあれば、これ以降、1周する毎に清掃部材159で回収される。
このように、当接部分591a、591bから溶剤15がベルト内周面510に塗布されると共に、塗布された溶剤15により、ベルト内周面510に付着していた、劣化により粘性の高くなったオイルが溶け出して当接部分591a、591に回収されていき、ベルト内周面510が清掃される。
このような清掃部材159は、例えば、図4(b)に示すように、オイル挿し14を支持部593長手方向に移動させながら板状の支持部593の主面に支持された含浸部591に溶剤15を滴下し含浸させて、作製できる。
この場合、溶剤15としてアセトンを採用する際には、以下の含浸タイミングが考えられる。すなわち、アセトンが常温(JIS;20±15[℃])で揮発し始める特性を考慮し、予め工場で含浸部591にアセトンを含浸させ、清掃作業まで清掃部材159を密封して保存するか、もしくは、支持部593主面に含浸部591が支持されてなる部材とアセトンとを別個に保存しておき、清掃作業の直前にアセトンを含浸部591に含浸させても良い。
既述のようにアセトンは常温で揮発し始めるため、後述するように、清掃前に定着部5の温度を所定の温度まで下げる必要があるが、清掃作業終了後にヒータ58によって定着ローラ52を、記録シートに未定着画像を定着させるのに必要な温度(定着温度)まで昇温させる過程において、自ずと揮発してベルト内周面510から自動的に除去される。
本実施の形態では、潤滑液としてシリコーンオイルを用いたがこれに限定されない。定着温度で揮発せずかつ加圧ベルト51に膨潤し難くて加圧ベルト51と摺動部材54との摩擦抵抗を低減できる液体であれば良い。また、シリコーンオイルを溶かす溶剤15としてアセトンを用いるが、これに限らない。例えば、ヘキサン、トルエン、キシレン、リグロイン、ミネラルスピリット、工業用ガソリン、ヘキシルエーテル、エチルアセテート、イソプロピルラウレート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート、メチルエチルケトン、ラウリルアルコール等の炭化水素系溶剤、塩素化炭化水素などの有機溶剤を用いてもシリコーンオイルを溶かすことができる。シリコーンオイル以外の潤滑液を用いる場合には、これらに限らず、使用される潤滑液を溶かす作用のある、適正な溶剤が選択される。
清掃部材159の後側の縁593dには、縁593a側に偏った位置に凸部593fが設けられている。凸部593fは、清掃部材159が定着部5に取り付けられているか否かを検出するために用いられる。
含浸部591に用いられたフェルトには、公知のもの、ここでは、アラミド繊維のフェルト材が用いられるがこれに限られず、例えば、不織布や織物で起毛したものなどを用いることができ、耐熱性や耐摩耗性などを有するものが好ましい。含浸部591の素材はこれに限定されず、潤滑液や溶剤15を含浸できる素材であればよく、例えば発泡樹脂、スポンジなどの多孔質体などを用いるとしても良い。
本実施の形態では、清掃部材159は、塗布部材59と同一形状、同一寸法としたが、これに限らない。例えば、含浸部591をより幅広にしてベルト内周面510との接触領域がより広くなるようにしても良い。
<塗布部材、清掃部材の脱着の検出>
上記のように、塗布部材59と清掃部材159はいずれか一方が定着部5に装着されるので、いずれが装着されているか検出するための検出機構が装置後側に設けられている。
図5は、定着部5の装置後側を示した要部分解斜視図であり、説明の便宜のため、定着ローラ52、加圧ベルト51を省略している。
同図に示すように、定着装置後側では、蛇行抑制スリーブ53よりも後側の定着装置の本体フレーム(不図示)に塗布部材検出スイッチ154、清掃部材検出スイッチ155が並んで固定されている。塗布部材59の支持部593のうち装置後側縁593dには、縁593b側の位置に凸部593eが設けられており、塗布部材59が矢印D方向に挿入されて取り付けられると、凸部593eが蛇行抑制スリーブ53の切欠部53aを通過し、凸部593eの配置に対応して配された塗布部材検出スイッチ154を押下する。塗布部材59が矢印D方向に引き抜かれて取り外されると、凸部593eが塗布部材検出スイッチ154から離間する。塗布部材検出スイッチ154は、押下されると、制御部6へON信号を送信し、凸部593eが離間すると、制御部6へOFF信号を送信する。これにより、制御部6は塗布部材59が取り付けられているか取り外されているかを検出することができる。
他方、塗布部材59の取り外し後に清掃部材159を取り付けると、凸部593fが、蛇行抑制スリーブ53の切欠部53aを通過し、凸部593fの位置に対応して配された清掃部材検出スイッチ155を押下する。清掃部材159が矢印D方向に引き抜かれて取り外されると、凸部593fが清掃部材検出スイッチ155から離間する。清掃部材検出スイッチ155は、押下されると、制御部6へON信号を送信し、凸部593fが離間すると、制御部6へOFF信号を送信する。これにより、制御部6は清掃部材159が取り付けられているか取り外されているかを検出することができる。
<定着部5の圧力調節機構の構成>
図6は、定着部5の圧力調節機構を示す概略正面図である。同図では、定着部5の後側を示していないが、同様の構成の圧力調節機構が定着部5の後側にも存在する。
同図に示すように、圧力調節機構は、ベルト保持部151、ローラ保持部152、ロッド252、圧縮コイルばね452、圧力調節レバー251などを備える。
定着部5下側では、ベルト保持部151が貫通孔部151bを介してローラ保持部152の軸部152cに矢印F方向およびその逆方向に回動自在に軸支されている。
定着部5上側では、ベルト保持部151に立設されたロッド受け部151cにロッド252が遊嵌する。ロッド252の一端に設けられた係止部252bとロッド受け部151cとの間のロッド252の部分に圧縮コイルばね452が挿入されている。ロッド252は、圧縮コイルばね452の復元力が係止部252bとロッド受け部151cの両者に掛かった状態で、ロッド252他端の貫通孔部252aを介してローラ保持部152の軸部152bに軸支される。
これにより、上記復元力に相当する圧力が、一方においてローラ保持部152およびローラ受け部153を介し、他方においてベルト保持部151および蛇行抑制スリーブ53を介して、定着ローラ52と加圧ベルト51との間に掛かり、図6(a)の要部拡大図に示すように、定着ニップ521が確保される。このときに定着ローラ52と加圧ベルト51との間に作用する力が、未定着画像の形成された記録シートに未定着画像を定着させるために必要な圧力(以下、「定着圧」という。)になるように設定されている。
ロッド252の取り付け位置よりもさらに上側では、必要に応じて、定着ローラ52と加圧ベルト51間に作用する圧力を定着圧と定着圧より低い圧力との間で2段階に調節することのできる圧力調節レバー251が貫通孔部251cを介してベルト保持部151の軸部151aに軸支される。
定着圧の掛かった状態では、圧縮コイルばね452の復元力が、圧力調節レバー251のローラ保持部152側に存在する第1縁251aと、定着装置前方に向けてローラ保持部152に立設された舌片152aとの間に作用する。これにより、第1縁251aと、舌片152aとが互いに圧接する。
図6(a)から図6(b)にかけて示すように、この状態から外力受部251dに外力を加えて圧力調節レバー251を矢印E方向に回動すると、第1縁251aに替わってこれと隣接する第2縁251bが舌片152aと圧接し、ローラ保持部152の装置下側に存在する軸部152cを中心にしてベルト保持部151を矢印F方向に回動することができる。これによって、図6(b)の要部拡大図に示すように、定着ローラ52と加圧ベルト51との間に作用する圧力が定着圧よりも低くなり、定着ニップ521よりもニップ幅の狭いニップ522が確保される。このような構成を備えることにより、例えば、紙詰まり時に定着ローラ52と加圧ベルト51との間に用紙が挟まった状態で詰まっている場合に、ユーザは圧力調節レバー251を操作することで上記圧力を低くして、詰まった紙を容易に除去することができる。また、この圧力調節機構は、後述する清掃実行処理を実行する際にも利用される。
詰まった紙を除去した後や清掃実行処理を実行した後には、圧力調節レバー251を操作して矢印E方向と逆の方向に回動させると、定着圧の掛かった状態(図6(a)の状態)に戻すことができる。
ローラ保持部152の舌片152aと軸部152bとの間には、モーメンタリタイプのプッシュスイッチからなる定着圧検出スイッチ552が配され、かつ圧力調節レバー251の下部に押下部251eが設けられている。図6(a)に示すように、定着圧が掛かった状態では、押下部251eが定着圧検出スイッチ552を押下し、押下された定着圧検出スイッチ552がON信号を制御部6に向けて送信する。一方、図6(b)に示すように、圧力が定着圧よりも低い状態では、押下部251eが定着圧検出スイッチ552から離間し、これにより押下の解除された定着圧検出スイッチ552がOFF信号を制御部6に向けて送信する。これによって、制御部6は、定着圧が掛かった状態か、あるいは圧力が定着圧よりも低い状態かを検出できる。
<制御部6の構成>
図7は、制御部6の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部6は、CPU62、通信インターフェイス(I/F)部63、ROM64、RAM65、閾値記憶部66、用紙枚数記憶部67、駆動時間記憶部68、電流値記憶部69を備える。
I/F部63は、LANカードなどのネットワークに接続するためのインターフェイスである。
RAM65は、CPU62のプログラム実行中のワークエリアとして用いられる。
CPU62は、ROM64から必要なプログラムを読み出して、画像プロセス部3、給送部4、定着部5等の動作を、タイミングを取りながら統一的に制御して円滑なプリント動作を実行させ、必要に応じて表示部8にメッセージを表示させる。CPU62は、駆動モータ156に供給する駆動電流の値をモニターすると共に、ロータリーエンコーダ91からの信号を受信して、定着ローラ52の回転速度をモニターする。そして、各モニター結果に基づいて定着ローラ52の回転速度が所定速度で維持されるように供給電流を変化させるフィードバック制御を行う。また、モニターした電流値のデータを所定間隔毎に電流値記憶部69に上書き保存させる。さらに、サーミスタ94からの信号により定着ローラ52表面の温度を検出し、当該検出温度に基づいてヒータ58への供給電流を制御する。そして、後述する清掃警告処理を実行する。
用紙枚数記憶部67には、定着部5を通過した用紙Sの累積(積算)用紙枚数を示すデータが記憶されており、駆動時間記憶部68には、駆動モータ156の累積(積算)駆動時間を示すデータが記憶されている。これらデータは、CPU62により更新される。
具体的には、CPU62は、定着部5近辺に配置された枚数検出センサ92からの信号を受信して、1枚の用紙Sが定着部5を通過したことが検出される毎に、その時点で用紙枚数記憶部67に記憶されている累積用紙枚数の値に「1」を加算し、その加算後の値を新たな値として上書き保存する。
また、駆動モータ156が駆動される毎にその回転開始から停止するまでの回転時間を計測して出力する駆動時間計測タイマー93からの計測結果を示す信号を受信すると、その時点で駆動時間記憶部68に記憶されている累積駆動時間に、計測された回転時間を加算して、その加算後の値を上書き保存する。
閾値記憶部66は、清掃警告処理において用いられる閾値データを記憶する。閾値としては、例えば潤滑液の粘性が仕様範囲の上限に達したときに駆動モータ156に供給されるであろう電流値を示す値M0が記憶されている。後述する清掃警告処理では、供給電流値が値M0を超えると、清掃警告を行うと判断する。このように電流値を警告出力の判断条件に用いるのは、次の理由による。すなわち、潤滑液の粘性が上昇すると加圧ベルト51の駆動負荷が大きくなり、駆動モータ156へのフィードバック制御による供給電流が増加する。換言すると駆動モータ156への供給電流が増加するとそれだけ潤滑液の粘性が上昇しているといえる。そこで、潤滑液の粘性が仕様範囲の上限に達するときに流れるであろう電流値M0を閾値として予め決めておき、実際の供給電流値が当該閾値に達すると警告を行い、ユーザによる清掃部材159への交換が実行されることで、ベルト内周面510を清掃できるからである。
また、上記電流値だけでなく、潤滑液の粘性が仕様範囲の上限に達すると想定されるときの累積用紙枚数P0、累積駆動時間T01を示すデータも閾値として記憶されている。電流値と同様に累積用紙枚数が多くなり、また累積駆動時間が長くなると、それだけ定着部5の総稼動時間が長くなって潤滑液の粘性も上昇するという関係に基づくものである。
さらに、清掃を行うときの定着部5の目標温度(清掃目標温度)を所定温度Tf0、清掃に必要な清掃時間を所定時間T02、清掃後に加圧ベルト51を周回運動させるときの動作時間を所定時間T03としてそれぞれを示すデータが記憶されている。
ここで、上記の清掃目標温度は、定着温度よりも低く、アセトンの急激な揮発により必要な清掃を行えなくなるといったことが生じ難い温度、例えば常温と同程度の温度とすることができる。また、定着部5の温度が定着温度から常温まで下がるのに時間がかかり、清掃作業を開始するまでのユーザの待ち時間が長くなるような場合には、定着温度と常温の間の、任意の温度とすることもできる。揮発による清掃作業への影響と、定着部5の温度が下がるのに要する時間(ユーザの待ち時間)の長さを比較考量して、適切な値が予め決められる。なお、装置周辺(環境)温度を検出するセンサを設け、当該センサで検出した温度を新たな清掃目標温度とし、以前に記憶された所定温度Tf0を所定間隙毎に新たな清掃目標温度に書き換えるようにすることも可能である。
清掃時間とは、当該清掃目標温度まで定着部5の温度が下がった状態で清掃を行ったときに清掃に要すると想定される時間である。加圧ベルト51の動作時間とは、新しい塗布部材からの潤滑液が、加圧ベルト51の周回運動の開始からベルト内周面510を伝って摺動部材54まで到達し、加圧ベルト51と摺動部材54の圧接部に必要な量、供給されるのに要すると想定される時間である。上記の電流値、温度、時間などの各閾値は、予め実験等によって求められる。
<清掃警告処理の内容>
図8は清掃警告処理の内容を示す制御フローである。当該処理は、図外のメインルーチンに対するサブルーチンであり、ジョブ開始直前や終了直後などジョブを実行していないときにメインルーチンにコールされることにより開始され、処理を終了するとメインルーチンへリターンする。
同図に示すように、電流値記憶部69に記憶されている電流値Mのデータを読み出す(ステップS11)。そして、閾値記憶部66に記憶されている閾値M0のデータを読み出して、読み出した電流値Mが閾値M0以上であるか否かを判断する(ステップS12)。
ここで、電流値Mが閾値M0以上であることを判断すると(ステップS12で「YES」)、使用者(ユーザ)に対し、清掃作業が必要である旨のメッセージ1を表示部8に表示させ(ステップS17)、清掃実行処理に移行する(ステップS18)。
ユーザは、メッセージ1を見て、清掃作業の必要があることを知ることができる。
一方、電流値Mが閾値M0よりも小さいことを判断すると(ステップS12で「NO」)、用紙枚数記憶部67に記憶されている累積用紙枚数Pのデータを読み出す(ステップS13)。そして、閾値記憶部66に記憶されている閾値P0のデータを読み出して、累積用紙枚数Pの値が閾値P0以上であるか否かを判断する(ステップS14)。
累積用紙枚数Pが閾値P0以上であることを判断すると(ステップS14で「YES」)、表示部8にメッセージ1を表示させる(ステップS17)。一方、累積用紙枚数Pが閾値P0よりも小さいことを判断すると(ステップS14で「NO」)、ステップS15に移る。
ステップS15では、駆動時間記憶部68に記憶されている累積駆動時間Tのデータを読み出す。そして、ステップS16では、閾値記憶部66に記憶されている閾値T01のデータを読み出して、累積駆動時間Tの値が閾値T01以上であるか否かを判断する。
累積駆動時間Tが閾値T01以上であることを判断すると(ステップS16で「YES」)、表示部8にメッセージ1を表示させる(ステップS17)。一方、累積駆動時間Tが閾値T01よりも小さいことを判断すると(ステップS16で「NO」)、メインルーチンにリターンする。
図9、図10は、清掃実行処理の内容を示す制御フローである。
図9に示すように、溶剤15の急激な揮発を防止するため、ヒータ58をOFFさせる(ステップS19)。これにより定着部5の温度が低下していく。サーミスタ94からの信号を受信して定着ローラ52の現在の温度Tfを定着部5の温度として検出する(ステップS20)。そして、閾値記憶部66に記憶されている閾値Tf0(清掃目標温度)のデータを読み出して、検出した温度Tfが閾値Tf0以下であるか否かを判断する(ステップS21)。
温度Tfが閾値Tf0以下でないと判断すると(ステップS21で「NO」)、ユーザに対し、メッセージ1に代えて、清掃部材159への交換を待つ旨のメッセージ2を表示部8に表示させる(ステップS30)。温度Tfが閾値Tf0以下になるまで、表示部8はメッセージ2を表示し続け、フローは以降のステップに移行しない。
温度Tfが閾値Tf0以下であると判断すると(ステップS21で「YES」)、定着部5の温度が清掃目標温度まで低下したとして、ステップS22に移行する。
ステップS22では、清掃部材検出スイッチ155がONされているか否かを判断する。清掃部材検出スイッチ155がONされていないと判断すると(ステップS22で「NO」)、ユーザに対し、塗布部材59から清掃部材159へ交換する旨のメッセージ3を表示部8に表示させる(ステップS31)。メッセージ3を見たユーザが清掃部材159へ交換すると、清掃部材159の凸部593eが清掃部材検出スイッチ155を押下する。CPU62は、押下された清掃部材検出スイッチ155が発信したON信号を受け、清掃部材検出スイッチ155がONであることを検出できる。
清掃部材検出スイッチ155がONされていると判断すると(ステップS22で「YES」)、ステップS23へ移行する。ステップS23では、定着圧検出スイッチ552がONされているか否かを判断する。定着圧検出スイッチ552がONされていると判断すると(ステップS23で「YES」)、圧力調節レバー251を操作して定着部5の圧力を下げる旨のメッセージ4を表示部8に表示させる(ステップS32)。メッセージ4を見たユーザが定着部5の圧力を下げると、圧力調節レバー251の押下部251eが定着圧検出スイッチ552から離間する。CPU62は、押下の解除された定着圧検出スイッチ552からのOFF信号を受信することにより、定着圧検出スイッチ552がOFFであることを検出できる。このような処理により、清掃作業に先立って定着ローラ52と加圧ベルト51との間の圧力を定着圧よりも低くし、清掃作業において加圧ベルト51を回転させやすくする。
定着圧検出スイッチ552がONされていないと判断すると(ステップS23で「NO」)、駆動モータ156をONする(ステップS24)。その後、駆動時間計測タイマー93がONされ(ステップS25)、駆動時間計測タイマー93により定着部5の駆動時間TがカウントUPされ、カウントUPされた駆動時間Tを示すデータがCPU62に送信される。これによりCPU62はタイマー93のカウント値を読み込む(ステップS26)。そして、閾値記憶部66に記憶されている閾値T02を読み出して、カウントUPした駆動時間Tが閾値T02以上であるか否かを判断する(ステップS27)。駆動時間Tが閾値T02以上になるまでカウントUPが続行され、カウントUPされた駆動時間Tが閾値T02以上であると判断すると(ステップS27で「YES」)、駆動モータ156がOFFされる(ステップS28)。これら一連の処理により、清掃部材159が加圧ベルト51に当接した状態で加圧ベルト51が周回運動され、時間T02の間、ベルト内周面510の清掃作業が実行される。
その後、ヒータ58をONさせて定着ローラ52を昇温させ、定着ローラ52の温度が定着温度に達すると、これ以降、定着温度が維持されるようにヒータ58への供給電流を制御する(ステップS29)。ヒータ58をONさせた後、図10に示すようにステップS33に移行する。ステップS33では、塗布部材検出スイッチ154がONされているか否かが判断される。塗布部材検出スイッチ154がONされていないと判断すると(ステップS33で「NO」)、ユーザに対し、清掃部材159を取り外して新しい塗布部材に交換する旨のメッセージ5を表示部8に表示させる(ステップS40)。
新しい塗布部材は、塗布部材59と比べ、保持される潤滑液が新しいことのみが異なり、構造上異なるところがなく、したがって同じ位置に凸部593eが存在する。これにより、新しい塗布部材に交換されると、塗布部材検出スイッチ154がONされる。新しい塗布部材により塗布部材検出スイッチ154がONされるまで、表示部8はメッセージ5を表示し続け、フローは以降のステップに移行しない。
塗布部材検出スイッチ154がONされていると判断すると(ステップS33で「YES」)、ステップS24〜28と同様のステップが実行される。すなわち、駆動モータ156をONし(ステップS34)、駆動時間計測タイマー93がONされ(ステップS35)、CPU62はタイマー93のカウント値を読み込む(ステップS36)。そして、閾値記憶部66に記憶されている閾値T03を読み出して、カウントUPした駆動時間Tが閾値T03以上であるか否かを判断する(ステップS37)。カウントUPされた駆動時間Tが閾値T03以上であると判断すると(ステップS37で「YES」)、駆動モータ156をOFF(停止)させる(ステップS38)。これにより、新しい潤滑液がベルト内周面510を伝って加圧ベルト51と摺動部材54の圧接部に供給される。
CPU62は、清掃作業が完了したとして、用紙枚数記憶部67に記憶されている累積用紙枚数のデータと、駆動時間記憶部68に記憶されている駆動モータ156の累積(積算)駆動時間を示すデータをゼロにリセットする。
その後、ステップS39に移行して、定着圧検出スイッチ552がONされているか否かを判断する。定着圧検出スイッチ552がONされていないと判断すると(ステップS39で「NO」)、ユーザに対し、定着部5の圧力を元に戻す旨のメッセージ6を表示部8に表示させる(ステップS40)。定着圧検出スイッチ552がONされるまで、表示部8はメッセージ6を表示し続け、フローは以降のステップに移行しない。
定着圧検出スイッチ552がONされていると判断すると(ステップS39で「YES」)、メインルーチンにリターンする。
以上説明したように、潤滑液を溶かす溶剤15を含浸部591に含浸させてなる清掃部材159を、清掃作業が必要なときに塗布部材59と交換し、清掃部材159から溶剤15を供給するので、供給された溶剤15で粘性の上昇した潤滑液を溶かして回収し、ベルト内周面510を清掃することができる。
なお、上記ではメッセージ1を表示するか否かの判断条件として、駆動モータ156の電流値、累積用紙枚数、累積駆動時間の3つを用いたが、ベルト内周面510と摺動部材54両者の摩擦抵抗の大きさを指標するものであれば、これらに限られることはない。例えば、加圧ベルト51あるいは定着ローラ52の走行距離を用いることができる。また、上記では、3つの判断条件を組み合わせるとしたが、各条件のうちの1つ、または複数を組み合わせて用いるとしても良い。
また、清掃処理において、定着部5の温度を検出するのに、定着ローラ52表面の温度を検出するサーミスタ94を共用したが、定着部5の温度を検出できればこれに限らず、例えば、別途、加圧ベルト51周辺に温度検出手段を設けてもよい。
〔第2の実施の形態〕
図11(a)は、第2の実施の形態における清掃部材の要部斜視図であり、図11(b)は第2の実施の形態における清掃部材が定着装置に取り付けられた状態を示す要部断面図である。本実施の形態では、第1の実施の形態と比べ、清掃部材が回収専用の回収部を有する点が主に異なる。説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と同様の構成ならびにステップについては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11(a)に示すように、本実施の形態に係る清掃部材259は、支持部593の主面5931に垂直な方向に沿って規制部592が当該主面5931に立設され、規制部592を介在させた状態で含浸部591、回収部594が主面5931短手方向に並べられてなる。
回収部594は、含浸部591と同様の素材、例えばフェルト等の不織布、多孔質体からなり、清掃作業するまで何も含浸しておらず、専らベルト内周面510上の潤滑液を回収する役割を担う。
規制部592は、含浸部591と回収部594とを隔て、含浸部591に含浸された溶剤15が回収部594に移動することを規制(禁止)する。これにより、回収部594が何も含浸していない状態を清掃作業するまで維持できる。
図11(b)に示すように、清掃部材259が定着部5のガイドレール60aに取り付けられると、含浸部591は当接部分591aから溶剤15をベルト内周面510に供給する。供給された溶剤15は潤滑液を溶かしながら加圧ベルト51の圧接部を通過し、回収部594の当接部分594aに達する。回収部594は当接部分594aから溶剤15を含めて溶けた潤滑液を回収する。
以上のように、本実施の形態は、潤滑液の回収専用の回収部594を有するので、溶剤15に溶け込んだ潤滑液の回収効率をより向上させることができる。なお、上記では含浸部591が、回収部594よりもベルト周回方向の下流側に位置する構成例を説明したが、例えば両者の位置関係が逆になるように配置する構成とすることも可能である。
〔第3の実施の形態〕
図12(a)は、第3の実施の形態における清掃部材の要部斜視図であり、図12(b)は、第3の実施の形態における清掃部材が定着装置に取り付けられた状態を示す要部断面図である。第2の実施の形態では、規制部692がベルト内周面510に当接していなかったが、本実施の形態では、当接させており、この点が異なっている。
図12(a)に示すように、規制部692の端692aが、含浸部591および回収部594双方よりも支持部主面5931に垂直な方向に沿って突出している。規制部692の突出量は、ベルト内周面510を強く摺擦せず、かつ回収漏れ潤滑液を確実に掻き取ることができるように設定される。
図12(b)に示すように、本実施の形態の清掃部材359が定着部5のガイドレール60aに取り付けられると、規制部692の突出端692aがベルト内周面510に当接される。この状態で清掃作業すれば、回収部594で回収漏れがあったとしても、回収漏れの潤滑液は、ベルト内周面510に当接されている、規制部692の突出端692aにより溶剤15ごと掻き取られる。掻き取られた潤滑液は、規制部692の面を伝って回収部594に回収される。
このように本実施の形態では、規制部692の突出端692aにより回収漏れの潤滑液を掻き取ることができるので、潤滑液の更なる回収効率の向上を図れる。
<変形例>
(1)上記各実施の形態では、圧力調節機構を手動によるものしたが、これに限らない。図13は圧力調節機構の変形例を示した概略正面図であり、図14は変形例に係る清掃実行処理の内容例の一部を抜き出して示したフローである。
図13に示すように、変形例に係る圧力調節機構では、圧力調節レバー251に替わって、扇形状ギア751、ギア852、不図示の圧力調節モータによって圧力調節が自動でなされる。すなわち、圧力調節が必要になったとき圧力調節モータが回転駆動される。この駆動力により、ギア852が矢印G方向に所定の角度だけ回転され、ギア852と噛合する扇形状ギア751がローラ保持部152の軸部152dを中心に矢印E方向に回動し、ロッド252が矢印H方向にスライドして、圧縮コイルばね452の復元力が開放される。これに伴ってベルト保持部151が矢印F方向に回動する圧力低減動作が行われ、定着ローラ52と加圧ベルト51との間に作用する圧力が定着圧よりも低くされる。圧力を元の定着圧に戻す場合には、圧力調節モータが逆転駆動されて、圧力低減動作の反対の動作が実行される。
上記構成をとる場合、清掃実行処理では、図14に示すように、第1の実施の形態のステップS23、S32に替えてステップS43が実行される。すなわち、清掃部材検出スイッチ155がONされていると判断されると(ステップS22で「YES」)、CPU62により圧力調節モータが駆動され、上記圧力低減動作が実行される(ステップS43)。また、図示していないが、清掃後に定着圧に戻す際には、第1の実施の形態のステップS39、S41に替えて、圧力調節モータが所定量だけ逆転駆動される。これにより圧力調節動作と反対の動作が行われて、定着ローラ52と加圧ベルト51との間の圧力が定着圧に戻される。なお、定着圧よりも低くすること自体は、清掃作業実行前に行えば良く、上記のように清掃部材159への交換後に限らず、例えば、交換前に行ってもよい。
(2)上記各実施の形態では、ユーザに対する警告および通知をメッセージ表示で行ったが、これに限定されない。例えば、スピーカーを設けておき、音声を用いるとしても良く、また、プリンタ1と共にネットワークに接続された各情報端末の表示部にメッセージを表示させるとしてもよい。
(3)上記各実施の形態では、塗布部材59、清掃部材159の双方を、板材にフェルト等を貼着させたものとした構成例を説明したが、塗布、清掃を実行できれば、形状、取り付け方法等はこれに限定されない。例えば、棒状部材の周面にフェルトを巻きつけたものを用いることができる。また、第2の実施の形態では、含浸部591と回収部594の間に規制部592を配置するとしたが、これに限られない。例えば、含浸部591と回収部594の間に隙間を設けて、規制部を配置しない構成をとることも可能である。
(4)上記各実施の形態では、本発明に係る定着装置をタンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーやモノクロの画像形成に関わらず、定着ローラと加圧ベルトとを圧接して両者間に定着ニップを確保する定着装置であれば、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等の定着装置に適用できる。
また、上記では、塗布部材59から清掃部材159への交換を行う前に、定着部5の温度を所定温度Tf0以下まで下げる制御を行うとしたが、例えば使用する溶剤15によって温度を下げる必要がない場合や、ある程度の量が揮発しても清掃に影響を与えないような場合などには、当該制御を実行しないとすることもできる。さらに、定着部5の圧力を下げてから清掃部材159の交換を行うとしたが、これに限られない。支障なく交換を行えれば、圧力を下げることなく交換を行うとすることもできる。
また、上記各実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、ベルトニップ方式の定着装置に広く適用することができる。
第1の実施の形態に係るプリンタの構成を示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係る定着部の概略断面図である。 第1の実施の形態に係る定着部の要部分解斜視図である。 (a)は、第1の実施の形態に係る清掃部材の概略斜視図であり、(b)は、第1の実施の形態に係る清掃部材の製造工程の一部を示した要部工程図である。 第1の実施の形態に係る定着部の装置後側を示した要部分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る定着部の圧力調節機構を示す概略正面図である。 第1の実施の形態に係る制御部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る清掃警告処理の内容を示す制御フローである。 第1の実施の形態に係る清掃実行処理の内容を示す制御フローである。 第1の実施の形態に係る清掃実行処理の内容を示す制御フローである。 (a)は第2の実施の形態に係る清掃部材の要部斜視図であり、(b)は第2の実施の形態に係る清掃部材が定着装置に取り付けられた状態を示す要部断面図である。 (a)は第3の実施の形態に係る清掃部材の要部斜視図であり、(b)は第3の実施の形態に係る清掃部材が定着装置に取り付けられた状態を示す要部断面図である。 変形例に係る圧力調節機構を示す概略正面図である。 変形例に係る清掃実行処理の内容例を示したフローである。
符号の説明
1・・・プリンタ
3・・・画像プロセス部
4・・・給送部
5・・・定着部
6・・・制御部
15・・・溶剤
51・・・加圧ベルト
52・・・定着ローラ
53・・・蛇行抑制スリーブ
54・・・摺動部材
55・・・押圧部材
58・・・ヒータ
59・・・塗布部材
94・・・サーミスタ
159、259、359・・・清掃部材
251・・・圧力調節レバー
452・・・圧縮コイルばね
510・・・ベルト内周面
521・・・定着ニップ
522・・・ニップ
591・・・含浸部
592・・・規制部
593・・・支持部
594・・・回収部
692a・・・突出端
5931・・・支持部主面

Claims (10)

  1. 周回運動可能なベルトのベルト周回路の内側に配された押圧部材を、当該ベルトを介してローラに押圧することにより定着ニップを確保する定着装置のベルト周回路の内側に取り付けられた塗布部材によりベルト内周面に塗布された潤滑液を回収してベルト内周面を清掃する定着装置用清掃部材であって、
    前記潤滑液を溶かすための溶剤を保持し、
    ベルト内周面を清掃する場合に、前記塗布部材と交換され、前記溶剤をベルト内周面に供給することを特徴とする定着装置用清掃部材。
  2. 前記塗布部材と同一形状、同一寸法であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置用清掃部材。
  3. 不織布あるいは多孔質体に前記溶剤を含浸することにより保持する溶剤含浸部を有し、
    前記塗布部材と交換されると、前記溶剤含浸部がベルト内周面に当接することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置用清掃部材。
  4. 不織布あるいは多孔質体で構成されベルト内周面に塗布された潤滑液を回収する回収部と、
    前記溶剤含浸部および前記回収部を支持する支持部と、を有し、
    前記塗布部材と交換されると、前記溶剤含浸部とともに前記回収部がベルト内周面に当接することを特徴とする請求項3に記載の定着装置用清掃部材。
  5. 前記溶剤含浸部と前記回収部との間に介在するように前記支持部に立設され、前記溶剤が前記回収部に移動することを規制する規制部を有することを特徴とする請求項4に記載の定着装置用清掃部材。
  6. 前記規制部は、前記溶剤含浸部および前記回収部よりも支持部立設面に垂直な方向に沿って突出しており、
    前記塗布部材と交換されると、前記溶剤含浸部と前記回収部とともに突出端がベルト内周面に当接することを特徴とする請求項5に記載の定着装置用清掃部材。
  7. 周回運動可能なベルトのベルト周回路の内側に配された押圧部材を、当該ベルトを介してローラに押圧することにより定着ニップを確保する定着装置の当該ベルト周回路の内側に配されてベルト内周面に潤滑液を塗布する塗布部材を取り外す第1ステップと、
    前記潤滑液を溶かす溶剤を、当該溶剤を保持可能な部材に保持させてなる清掃部材を準備する第2ステップと、
    前記塗布部材を取り外した後、前記塗布部材が配されていた位置に、前記清掃部材を取り付ける第3ステップと、
    前記清掃部材がベルト内周面に当接した状態で前記ベルトを周回運動させることで、溶剤をベルト内周面に供給させつつ溶けた潤滑液を清掃部材に回収させる第4ステップと、
    を含むステップを実行することを特徴とする定着装置の清掃方法。
  8. 前記定着装置は、前記押圧部材と前記ローラとの間に作用する圧力を調節可能な圧力調節機構を備えており、
    前記第4ステップ実行前に、前記圧力を、前記定着ニップに未定着画像の形成された記録シートを通して未定着画像を当該記録シートに定着させるのに必要となる定着圧よりも低くするサブステップを実行し、
    前記第4ステップは、前記定着圧よりも低い圧力で実行されることを特徴とする請求項7に記載の定着装置の清掃方法。
  9. 前記第3ステップ実行前に、定着装置の温度を、前記定着ニップに未定着画像の形成された記録シートを通して当該シート上の未定着画像を記録シートに定着させるのに必要となる定着温度よりも低くするサブステップを実行し、
    前記第4ステップは、前記定着温度よりも低い環境下で実施されることを特徴とする請求項7または8に記載の定着装置の清掃方法。
  10. 前記塗布部材は、
    前記ローラの軸方向に沿って挿抜により脱着可能に構成されており、
    前記第1ステップは、
    前記塗布部材を前記定着装置から抜き出すことにより取り外し、
    前記第3ステップは、
    前記清掃部材を前記定着装置に挿入することにより取り付けることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の定着装置の清掃方法。
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