JP2009133878A - 外科手術訓練装置 - Google Patents

外科手術訓練装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009133878A
JP2009133878A JP2006057195A JP2006057195A JP2009133878A JP 2009133878 A JP2009133878 A JP 2009133878A JP 2006057195 A JP2006057195 A JP 2006057195A JP 2006057195 A JP2006057195 A JP 2006057195A JP 2009133878 A JP2009133878 A JP 2009133878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulated
wire
connecting member
holding
surgical training
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006057195A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Umetsu
光生 梅津
Eiko Boku
栄光 朴
Yasuyuki Shiraishi
泰之 白石
Masaru Honma
大 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Waseda University
Original Assignee
Waseda University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Waseda University filed Critical Waseda University
Priority to JP2006057195A priority Critical patent/JP2009133878A/ja
Priority to PCT/JP2007/054033 priority patent/WO2007100089A1/ja
Priority to US12/920,871 priority patent/US20110256519A1/en
Publication of JP2009133878A publication Critical patent/JP2009133878A/ja
Priority to US14/198,515 priority patent/US9418574B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B23/00Models for scientific, medical, or mathematical purposes, e.g. full-sized devices for demonstration purposes
    • G09B23/28Models for scientific, medical, or mathematical purposes, e.g. full-sized devices for demonstration purposes for medicine
    • G09B23/30Anatomical models
    • G09B23/303Anatomical models specially adapted to simulate circulation of bodily fluids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Algebra (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)

Abstract

【課題】 モータを用いずに、比較的簡単な構成で、訓練対象となる模擬体に対して所望の動作をさせること。
【解決手段】 外科手術訓練時に所定の処置が施される模擬体83と、この模擬体83を下方から保持する保持体84と、この保持体84を動作可能に支持する支持体85と、保持体84及び支持体85を連結するワイヤ86と、保持体84の動作制御を行う制御ユニット71とを備えて外科手術訓練装置13が構成されている。ワイヤ86は、電流が流れると原形状に対して収縮可能な形状記憶材料により形成されている。制御ユニット71は、ワイヤ86に所定のタイミングで電流を供給する駆動信号発生手段114を備え、この駆動信号発生手段114は、ワイヤ86に対する電流の供給状態を変化させることで、ワイヤ86の形状の変化を伴って保持体84の動作制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は外科手術訓練装置に係り、更に詳しくは、拍動下での心臓外科手術等を想定して、動いた状態の生体組織に対して、吻合、結紮、切断等の各種処置の訓練を行うことができる外科手術訓練装置に関する。
人体の心筋には、冠動脈と呼ばれる動脈が張り巡らされており、この冠動脈が動脈硬化等によって狭窄、閉塞すると、心筋梗塞と呼ばれる心筋壊死が発生する。このような冠動脈の狭窄、閉塞に対する治療として、狭窄、閉塞した血管部位を迂回するように冠動脈の別経路を新たに確保する冠動脈バイパス手術が行われている。この冠動脈バイパス手術時には、手術を行い易くするために患者の心臓を一旦停止させることから、患者の血液の循環状態を維持する人工心肺装置が使われることが多い。ところが、この人工心肺装置を使用することにより、術後の心機能低下や血流の変化に伴う脳障害等が発生する場合があるため、人工心肺装置を使わずに、患者の心臓が拍動した状態で前記手術を行うことが望ましい。しかしながら、このときは心臓が拍動状態にあるため、心筋に張り巡らされた冠動脈に対する切断や吻合等の処置が行い難く、非常に高い手術技能が医師に要求される。換言すれば、患者の心臓を停止させずに行う心臓外科手術は、医師の熟練度を要し、医師が十分な訓練を行っておく必要がある。
ところで、拍動した心臓に対する外科手術の訓練を行うための手術訓練用シミュレーターが提案されている(特許文献1参照)。このシミュレーターは、モータの回転により、当該モータに繋がる伝達機構を介して模擬心臓内に配置された揺動手段が偏心回転することで、模擬心臓の表面を拍動させる構造となっている。
特開2005−202267号公報
しかしながら、前記シミュレーターにあっては、モータの駆動による揺動手段の偏心回転により模擬心臓の表面を拍動させる構造であるため、当該表面の変化に乏しい比較的単純な拍動運動しか得られない。人体における実際の心臓拍動時においては、心臓表面が複雑な動きをし、その動きは病態等に応じて異なるため、このような動きを前記シミュレーターで再現するには、モータ、当該モータに繋がる伝達機構及び揺動手段を更に増やし、各揺動手段を独立して動作させることが必要となる。この場合には、モータ等を含めた機構が複雑且つ大掛かりとなるため、部品点数の増大に伴う装置全体の大型化を招来し、製造コストが増大することになる。
本発明は、このような課題に着目して案出されたものであり、その目的は、モータを用いずに、比較的簡単な構成で、訓練対象となる模擬体に対して所望の動作をさせることができる外科手術訓練装置を提供することにある。
(1)前記目的を達成するため、本発明は、外科手術訓練時に所定の処置が施される模擬体と、この模擬体を保持する保持体と、この保持体を動作可能に支持する支持体と、前記保持体及び支持体を連結する連結部材と、前記保持体の動作を制御する制御ユニットとを備え、
前記連結部材は、電流が流れると原形状に対して収縮可能な形状記憶材料により形成され、
前記制御ユニットは、前記連結部材に所定のタイミングで電流を供給する駆動信号発生手段を備え、
前記駆動信号発生手段は、前記連結部材に対する電流の供給状態を変化させることで、前記連結部材の形状の変化を伴って前記保持体の動作制御を行う、という構成を採っている。
(2)ここで、前記駆動信号発生手段は、所定波形の供給電圧を前記連結部材に印加する、という構成を採ることが好ましい。
(3)この際、前記供給電圧は、矩形波であり、前記駆動信号発生手段は、当該矩形波のデューティー比を調整可能に設けられる、という構成を採ることもできる。
(4)また、前記模擬体、保持体、支持体及び連結部材を収容可能なケースを更に備え、当該ケースは、前記模擬体に上方からアクセス可能に設けられる、という構成も併せて採用することができる。
(5)ここで、前記支持体は、その高さを調整可能に設けられる、という構成を採ることが好ましい。
(6)また、前記支持体には、模擬体の姿勢を可変にし、且つ、当該模擬体を所望の姿勢でロックする機構が設けられる、という構成を採るとよい。
(7)更に、前記保持体は、前記模擬体が取り付けられる保持プレートと、この保持プレートに対して、前記連結部材に電流が流れていない初期状態に復元する方向に付勢する付勢手段とを備える、という構成を採ることが好ましい。
前記(1)の構成によれば、連結部材に対する電流の供給により、連結部材の変形を利用して、モータを使わずに模擬体及び保持体を動作させることができる。ここで、保持体に対する連結部材の連結状態を種々選択し、当該連結部材への電流の供給を独立して制御することにより、模擬体に対して複雑な動きを与えることが可能になり、このようにすることで、病態等の各種条件に応じた心臓表面の複雑な動きを模擬することができる。この際、モータ及びその伝達機構は使わずに、電流の供給を制御するためのプログラムモジュール及び/又は処理回路の調整により対応が可能であるため、簡単な構成により、種々の複雑な動きを模擬体に行わせることができ、部品点数の減少による装置全体の小型化、省コスト化を実現することができる。
前記(2)のように構成することで、模擬体の繰り返し動作等、模擬体の複雑な動きを簡単に実現可能となる。また、供給電圧の大きさを調整することで、連結部材の収縮量を調整し、模擬体の動作の大きさを変えることができる。
前記(3)の構成により、矩形波のデューティー比を変えることで、連結部材の収縮タイミングを調整し、模擬体の動作速度を変えることができる。
前記(4)の構成によれば、ケースの内部空間を胸腔に相当させることができ、より実際の手術に近い状態で訓練者が外科手術訓練を行うことができる。
前記(5)の構成によれば、ケース上部からその内部の模擬体までの距離を変えることができ、体表からの距離が異なる種々の臓器や組織等に対する手術の訓練が可能となり、汎用的となる。
前記(6)の構成によれば、単純な形状の模擬体を使った場合でも、当該模擬体の姿勢を変えることで、例えば、心臓の表面に対する手術や同側部に対する手術等、処置の体勢の異なる手術の訓練を行うことができ、実際の臓器の形状に近似させた模擬体を用意しなくても、実際の手術に即した効果的な訓練を行うことができる。
前記(7)の構成によれば、連結部材に対する電流の供給が停止若しくは低下したときに、付勢手段により、模擬体の初期状態への復元が補助され、メリハリのある模擬体の動きを実現可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態に係る外科手術訓練装置の概略構成図が示されている。この図において、外科手術訓練装置13は、医師や医学生等の訓練者が外科手術訓練を行うための訓練ユニット70と、この訓練ユニット70における訓練部位の動作制御を行う制御ユニット71とを備えて構成されている。
前記訓練ユニット70は、上部が開放する箱型のケース73と、このケース73の上部に被覆されたシート74と、患部に相当するようにケース73内に配置された被処置体75とを備えて構成されている。
前記ケース73は、その内部空間が胸腔に相当するように設けられたものである。このケース73は、図2に示されるように、被処置体75を下方から支持する平面視ほぼ方形状のベース77と、このベースの四隅に起立配置されたほぼ角柱状の支柱78と、これら支柱78の上端側間に連結された平面視ほぼ方形枠状のフレーム79と、ケース73の側方となる各支柱78間にそれぞれ配置されるとともに、透光性を有するアクリル板により形成された側壁80とにより構成されている。
前記シート74は、人体の皮膚部分に相当する部材であり、ラテックス等の所定の弾性を有するゴムにより形成されている。このシート74のほぼ中央には、皮膚の切開部位を模擬した切り込み穴81が形成されており、シート74をケース73の上部に被覆した際に、訓練者は、切り込み穴81を通じて、ケース73の外部上方からその内部の被処置体75にアクセス可能となっている。なお、このシート74は、図示しない固定具によって、フレーム79に固定されるようになっている。
前記被処置体75は、図1に示されるように、外科手術訓練時に所定の処置が施される模擬体83と、この模擬体83を下方から保持する保持体84と、この保持体84を動作可能に支持する支持体85と、保持体84及び支持体85を連結する連結部材としてのワイヤ86とを備えて構成されている。
前記模擬体83は、訓練対象となる生体組織の一部を模擬して形成されており、本実施形態では、図2〜図4に示されるように、冠動脈が表出する心臓表面の一部分を模擬してシリコーン等により形成されている。この模擬体83は、ほぼ直方体状をなす模擬心筋88と、模擬心筋88の上面側における短寸幅方向ほぼ中央に固定され、模擬心筋88の長手方向に沿って延びる模擬血管89とからなる。
前記保持体84は、模擬心筋88の下面側に取り付けられる保持プレート90と、この保持プレート90の下面における中央部分から下向きに突出するほぼ円筒状の中央突部91と、この中央突部91に取り付けられる付勢手段としてのコイルばね92と、保持プレート90の下面における各コーナ側4箇所から下向きに突出するほぼ円筒状のコーナ突部93とを備えて構成されている。
前記保持プレート90は、特に限定されるものではないが、模擬心筋88とほぼ同一の平面形状をなしており、模擬体83を着脱自在に取り付け可能になっているとともに、当該取り付け時には、模擬体83を相対移動不能に固定可能となっている。
前記コイルばね92は、図5に示されるように、その上端部分が中央突部91の外周に巻き付けられて固定されており、図5の初期状態で中央突部91より下方に延びる長さに設定されており、保持プレート90を図5中に上向きに付勢するようになっている。なお、本実施形態では、コイルばね92を用いているが、後述する作用を奏することができれば、他のばねやゴム等の他の付勢手段を代替することも可能である。
前記各コーナ突部93には、前記ワイヤ86が取り付けられており、特に限定されるものではないが、各コーナ突部93の高さは、中央突部91よりも低く設定されている。
前記支持体85は、図2〜図4に示されるように、ベース77に対して着脱自在に起立配置された丸棒状の脚部材95と、前記保持体84及び脚部材95を連結するユニバーサルジョイント96とを備えて構成されている。
前記ユニバーサルジョイント96は、模擬体88の姿勢を可変にし、且つ、当該模擬体88を所望の姿勢でロックするようになっている。すなわち、ユニバーサルジョイント96は、前記保持体84が取り付けられる上側部材98と、脚部材95が取り付けられる下側部材99と、上側部材98の下端側に連なって、上側部材98を下側部材99に対してほぼ全周に首振り回転可能に連結する中間部材100とを備えている。
前記上側部材98は、図5に示されるように、上端側が開放する有底円筒状に設けられており、前記コイルばね92が受容される受容部102と、この受容部102の下方位置で径方向に貫通する貫通穴103と、この貫通穴103に挿通される軸部材104とを備えている。
前記受容部102は、その底部にコイルばね92の下端部分が載置され、装置が作動していない図5の初期状態において、コイルばね92の上部が外側に表出可能となる深さに設定されている。従って、前記初期状態では、保持プレート90の下面と上側部材98の上端との間には隙間Cが生じることになる。
前記軸部材104は、受容部98の外径よりも長く設定されており、延出方向両端側(図5中左右両端側)が受容部98の外側に突出するように固定配置されている。これら突出部分には、軸部材104を貫通する小穴106が設けられている。この小穴106には、後述するように、前記ワイヤ86が挿通されるようになっている。
図2〜図4に示されるように、前記下側部材99は、その下端側から内部に脚部材95の上部を挿入可能に設けられ、ねじS(図4参照)の締め付けにより、下側部材99が脚部材95に固定されるようになっている。ここで、長さの異なる脚部材95を選択的に使用することで、支持体85の全体高さを変えることができる。換言すると、脚部材95の選択により、ケース73(図2参照)の上端側から模擬体83までの距離を変えることができ、体表からの距離が異なる各種の臓器等に対する外科手術を想定した訓練が可能になる。
前記中間部材100は、その下端側の球状部材B(図5参照)を回転中心として、下側部材99に対して上側部材98を図3及び図4の矢印方向に回転可能に設けられている。ここで、上側部材98の外周側に設けられたねじ(図示省略)の締め付けにより、下側部材99に対する上側部材98の角度を所望の値に固定することが可能になっている。この上側部材98は、模擬体83及び保持体84に対してコイルばね92を介して繋がっているため、上側部材98の姿勢の変更に伴って模擬体83の姿勢が変わり、訓練の対象に応じて、支持体85に対する模擬体83の角度を変えて訓練を行うことができる。例えば、心臓の表部における冠動脈の吻合訓練を行う際には、模擬体83の表面がほぼ水平となる向きにセットされ、心臓の側部における冠動脈の吻合訓練を行う際には、模擬体83の表面が傾斜する向きにセットされる。なお、特に限定されるものではないが、模擬体83の模擬血管89から中間部材100の回転中心すなわち球状部材Bまでは、40mm〜45mmに設定されている。
前記ワイヤ86は、例えば、特開2005−193583号公報、特開昭57−141704号公報等に開示されているように、電流が流れると発熱により収縮可能となるTi−Ni系若しくはTi−Ni−Cu系等の形状記憶合金により形成されている。このワイヤ86は、二本設けられ、図6に示されるように、そのうちの一本は、同図中左上のコーナ突部93から軸部材104の小穴106に挿通されて同図中左下のコーナ突部93まで延び、残りの一本は、同図中右上のコーナ突部93から軸部材104の小穴106に挿通されて同図中右下のコーナ突部93まで延びている。図6中左上のコーナ突部93に取り付けられたワイヤ86の端部には、制御ユニット71で制御された電流が流れる入口側電線107が接続されている。また、図6中右上のコーナ突部93に取り付けられたワイヤ86の端部には、アースEに繋がる出口側電線108が接続されている。更に、図6中左下及び右下の各コーナ突部93,93に取り付けられたワイヤ86,86の端部間は、接続用電線109が接続されている。従って、二本のワイヤ86,86は、電気的に直列に接続されることになり、制御ユニット71側からの電流は、図6中左側に配置されたワイヤ86から同右側に配置されたワイヤ86を通ってアースEに流れることになる。また、これらワイヤ86,86は、前記初期状態において、所定の張力が付与された状態で各コーナ突部93に張設されている。なお、特に限定されるものではないが、入口側電線107及び出口側電線108は、図1及び図3に一部示されているが、支持体85の内部空間を通ってベース77からケース73の外側に出されるようになっている。
前記制御ユニット71は、図1に示されるように、電源113と、この電源113からの電流を所定のタイミングでワイヤ86に供給する駆動信号発生手段114とを備えている。この駆動信号発生手段114は、ワイヤ86に対する電流の供給状態を変化させ、ワイヤ86の収縮と原形状への復元とを繰り返し行うことにより、保持体84と一体化された模擬体83の動作制御を行うものである。具体的に、制御ユニット71は、予め設定された所定波形の供給電圧をワイヤ86に供給可能な機器により構成され、図示省略しているが、ファンクションジェネレータ等の信号発生器及び増幅器等の公知の機器により構成されている。また、駆動信号発生手段114では、デューティー比や供給電圧の出力波形を所望の状態に制御できるようになっている。本実施形態では、特に限定されるものではないが、出力波形としてパルス波(矩形波)が用いられており、周波数が0.5Hz〜2Hzの何れかの値に設定され、デューティー比が10%程度に設定されている。なお、信号発生器及び増幅器に代えてコンピュータを用いてもよく、また、パルス波のみならず正弦波等の他の波形を出力波形としてもよい。
次に、前記外科手術訓練装置13の作用について図1〜図5を参照しながら説明する。
先ず、訓練前の準備として、訓練の対象となる部位に応じて所望の長さの脚部材95を選択し、当該脚部材95をベース77及び下側部材99に取り付ける。そして、訓練の対象となる部位に応じて、下側部材99に対して上側部材98を首振り回転して、所望の角度で上側部材98を固定し、模擬体83を所望の姿勢にする。そして、図示しないスイッチを投入すると、制御ユニット71から電流がワイヤ86に供給され、所定のタイミングで電流がON−OFF状にワイヤ86に供給されることになる。ここで、電流が供給されると、前述したワイヤ86の特性により当該ワイヤ86が収縮し、これに伴って、ワイヤ86が取り付けられたコーナ突部93に一体化された保持プレート90に対し、下方への引張力が発生する。この際、保持プレート90の中央突部91に取り付けられたコイルばね92の圧縮を伴って、保持プレート90及び模擬体83が前記初期位置から下方に移動することになる。一方、電流の供給が中断されると、形状が記憶されたワイヤ86が元の長さに復元するように伸長し、コイルばね92の復元力を伴って、保持プレート90及び模擬体83が上方に移動して、前記初期位置に戻る。つまり、制御ユニット71からパルス状の波形となる供給電圧がワイヤ86に印加されることで、模擬体83及び保持体84が支持体85に対して離間接近するように、前記隙間C(図5参照)の範囲内で上下動することになる。この状態を心臓の拍動状態とし、訓練者は、シート74の切り込み穴81から手を入れ、模擬体83の上下動に伴って、その模擬血管89に対して他の模擬血管を吻合する等、冠動脈バイパス手術に関する各種処置の訓練を行う。
ここで、制御ユニット71により、供給電圧の大きさやデューティー比を変えると、模擬体83の拍動状態を変えることができる。例えば、供給電圧を下げると、ワイヤ86への加熱が小さくなり、それに伴ってワイヤ86の収縮量(ひずみ)も小さくなり、振幅の小さい拍動状態を作り出すことができる。また、デューティー比を下げると、電流の供給がOFFになる時間が増大するため、ゆっくりとした動きの拍動状態を作り出すことができる。
従って、このような実施形態によれば、モータ等を使わずに簡単な構造で、心臓表面の拍動状態を模擬して模擬体83を動作させることができるという効果を得る。
また、前記実施形態では、説明を簡単にするため、最もシンプルな1自由度の動作(上下動)を実現可能な構成としたが、更に多くのワイヤ86を用い、これらワイヤ86の保持プレート90への取り付け位置を調整し、且つ、各ワイヤ86に対する電流の供給を独立制御可能にすることで、各ワイヤ86の収縮及び復元を独立させ、模擬体83及び保持体84の直線運動、回転運動及び/又はねじり運動等の種々の動作も実現可能となる。この場合には、制御ユニット71を複数のプログラムモジュール及び/又は処理回路により構成させればよいことになるため、従来のように、モータ等の駆動機器やその駆動機構を多数並存させる必要がなく、簡単な構成で、模擬体83に複雑な動きを与えることができる。
なお、連結手段としては、前述と同様の作用を奏する限りにおいて、薄板状等の他の形状を採用することができ、電流が流れると収縮可能な形状記憶材料であれば、その材質等は特に問わない。
また、前記実施形態では、冠動脈が付いた心臓表面の一部分を模擬した模擬体83を用いたが、他の生体組織に対する模擬体を用いることにより、胃や腸のように、挙動のある生体組織に対する外科手術の訓練装置としても適用可能である。
その他、本発明における装置各部の構成は図示構成例に限定されるものではなく、実質的に同様の作用を奏する限りにおいて、種々の変更が可能である。
本実施形態に係る外科手術訓練装置の概略構成図。 訓練ユニットの概略斜視図。 被処置体の概略正面図。 被処置体の概略側面図。 図3のA−A線に沿う断面図。 被処置体の概略平面図。
符号の説明
13 外科手術訓練装置
70 訓練ユニット
71 制御ユニット
73 ケース
83 模擬体
84 保持体
85 支持体
86 ワイヤ(連結部材)
92 コイルばね(付勢手段)
114 駆動信号発生手段

Claims (7)

  1. 外科手術訓練時に所定の処置が施される模擬体と、この模擬体を保持する保持体と、この保持体を動作可能に支持する支持体と、前記保持体及び支持体を連結する連結部材と、前記保持体の動作を制御する制御ユニットとを備え、
    前記連結部材は、電流が流れると原形状に対して収縮可能な形状記憶材料により形成され、
    前記制御ユニットは、前記連結部材に所定のタイミングで電流を供給する駆動信号発生手段を備え、
    前記駆動信号発生手段は、前記連結部材に対する電流の供給状態を変化させることで、前記連結部材の形状の変化を伴って前記保持体の動作制御を行うことを特徴とする外科手術訓練装置。
  2. 前記駆動信号発生手段は、所定波形の供給電圧を前記連結部材に印加することを特徴とする請求項1記載の外科手術訓練装置。
  3. 前記供給電圧は、矩形波であり、前記駆動信号発生手段は、当該矩形波のデューティー比を調整可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の外科手術訓練装置。
  4. 前記模擬体、保持体、支持体及び連結部材を収容可能なケースを更に備え、当該ケースは、前記模擬体に上方からアクセス可能に設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の外科手術訓練装置。
  5. 前記支持体は、その高さを調整可能に設けられていることを特徴とする請求項4記載の外科手術訓練装置。
  6. 前記支持体には、模擬体の姿勢を可変にし、且つ、当該模擬体を所望の姿勢でロックする機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の外科手術訓練装置。
  7. 前記保持体は、前記模擬体が取り付けられる保持プレートと、この保持プレートに対して、前記連結部材に電流が流れていない初期状態に復元する方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の外科手術訓練装置。
JP2006057195A 2006-03-03 2006-03-03 外科手術訓練装置 Pending JP2009133878A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057195A JP2009133878A (ja) 2006-03-03 2006-03-03 外科手術訓練装置
PCT/JP2007/054033 WO2007100089A1 (ja) 2006-03-03 2007-03-02 外科手術訓練装置
US12/920,871 US20110256519A1 (en) 2006-03-03 2007-03-02 Surgical operation training device
US14/198,515 US9418574B2 (en) 2006-03-03 2014-03-05 Surgical operation training device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057195A JP2009133878A (ja) 2006-03-03 2006-03-03 外科手術訓練装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009133878A true JP2009133878A (ja) 2009-06-18

Family

ID=38459184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006057195A Pending JP2009133878A (ja) 2006-03-03 2006-03-03 外科手術訓練装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20110256519A1 (ja)
JP (1) JP2009133878A (ja)
WO (1) WO2007100089A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011021685A1 (ja) * 2009-08-20 2011-02-24 日本エー・シー・ピー株式会社 外科手術トレーニング装置
JP2013511058A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 レルダル メディカル アクティーゼルスカブ 鼓動シミュレーション装置
JP2014199405A (ja) * 2013-03-14 2014-10-23 フジモリ産業株式会社 施術訓練装置
JP2020003674A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 豊田合成株式会社 手術訓練装置
WO2023223370A1 (ja) * 2022-05-15 2023-11-23 学校法人早稲田大学 冠動脈運動シミュレータ及び血管モデル

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140322688A1 (en) * 2006-03-03 2014-10-30 EBM Corporation System for evaluating cardiac surgery training
US20140051049A1 (en) 2012-08-17 2014-02-20 Intuitive Surgical Operations, Inc. Anatomical model and method for surgical training
WO2015095715A1 (en) 2013-12-20 2015-06-25 Intuitive Surgical Operations, Inc. Simulator system for medical procedure training
WO2017022619A1 (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 テルモ株式会社 手技シミュレータ
ITUB20160496A1 (it) * 2016-01-29 2017-07-29 Francesco Mattioli Apparato dimostrativo del funzionamento di un laser chirurgico.
US20170316719A1 (en) * 2016-05-02 2017-11-02 Greenville Health System Fistula cannulation simulator

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3024568A (en) * 1960-03-09 1962-03-13 Harry E Barnett Toy stethoscope with electronically simulated heartbeat
US3339290A (en) * 1965-06-22 1967-09-05 Marjorie P Doyle Injection training device
US3659844A (en) * 1970-08-17 1972-05-02 Alfred B Cummins Exercises propelled and body supporting spring biased platform
US3857569A (en) * 1973-02-21 1974-12-31 A Goldfarb Dexterity game with indicia boards and play pieces matching the indicia
DE2613734C2 (de) * 1976-03-31 1978-05-03 Helmut 5000 Koeln Fett Vorrichtung zum Üben im Betätigen eines fernsteuerbaren Modellhubschraubers
US4058910A (en) * 1976-11-18 1977-11-22 University Of Iowa Research Foundation Apparatus for teaching the structures and projection of arterial systems
USD320819S (en) * 1989-01-31 1991-10-15 Epoch Company, Ltd. Balancing toy or similar article
JPH0396694A (ja) * 1989-09-06 1991-04-22 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機
US5165897A (en) * 1990-08-10 1992-11-24 Tini Alloy Company Programmable tactile stimulator array system and method of operation
JPH05221469A (ja) * 1992-02-06 1993-08-31 Tokyo Keikaku:Kk コントロールリリースシステム
US5425644A (en) * 1993-05-13 1995-06-20 Gerhard Szinicz Surgical training apparatus and method
US5947743A (en) * 1997-09-26 1999-09-07 Hasson; Harrith M. Apparatus for training for the performance of a medical procedure
JP2000296485A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Minolta Co Ltd マイクロマニピュレータ
JP2001005378A (ja) * 1999-06-24 2001-01-12 Yasuhisa Koki:Kk 手術手技訓練用シミュレータ
US7202851B2 (en) * 2001-05-04 2007-04-10 Immersion Medical Inc. Haptic interface for palpation simulation
AU2003281217A1 (en) * 2002-07-09 2004-01-23 Saeed Behzadipour Light weight parallel manipulators using active/passive cables
US20070166682A1 (en) * 2003-01-22 2007-07-19 Realsim Systems, Llc. Medical training apparatus
JP3096694U (ja) * 2003-03-26 2003-09-26 株式会社ハシモト 電動フィギュア
JP2005017997A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Naotoshi Maeda 左心室壁容積が一定な駆出率可変型の心臓ファントム
JP2005202267A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Mutou Technos:Kk 手術訓練用シミュレーター
JP2006038931A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Konica Minolta Photo Imaging Inc 形状記憶合金を使用したアクチュエータ
US20060275741A1 (en) * 2005-06-02 2006-12-07 Depuy Spine, Inc. Spine simulator system
JP4735060B2 (ja) * 2005-06-06 2011-07-27 コニカミノルタオプト株式会社 駆動装置および手振れ補正システム
US7963770B2 (en) * 2008-08-07 2011-06-21 Kukora John S Surgical-training device and method of manufacturing the same
US20100167253A1 (en) * 2008-12-31 2010-07-01 Haptica Ltd. Surgical training simulator

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011021685A1 (ja) * 2009-08-20 2011-02-24 日本エー・シー・ピー株式会社 外科手術トレーニング装置
JP2013511058A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 レルダル メディカル アクティーゼルスカブ 鼓動シミュレーション装置
JP2014199405A (ja) * 2013-03-14 2014-10-23 フジモリ産業株式会社 施術訓練装置
JP2020003674A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 豊田合成株式会社 手術訓練装置
JP7066137B2 (ja) 2018-06-28 2022-05-13 豊田合成株式会社 手術訓練装置
WO2023223370A1 (ja) * 2022-05-15 2023-11-23 学校法人早稲田大学 冠動脈運動シミュレータ及び血管モデル

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007100089A1 (ja) 2007-09-07
US20110256519A1 (en) 2011-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009133878A (ja) 外科手術訓練装置
US20110217684A1 (en) System for evaluating cardiac surgery training
US9418574B2 (en) Surgical operation training device
US20140322688A1 (en) System for evaluating cardiac surgery training
US7316568B2 (en) Cardiopulmonary patient simulator
EP2810270B1 (en) Cardiac simulation device
US20190206283A1 (en) Cardiac simulation device
GARCIA-RUIZ et al. Robotic surgical instruments for dexterity enhancement in thoracoscopic coronary artery bypass graft
JP3177527U (ja) 内視鏡手術・検査トレーニング用臓器設置装置
JP2006276258A (ja) 心臓シミュレータ
JP2017531838A (ja) 心臓シミュレーションデバイス
JP2010085512A (ja) 経皮手技シミュレータ
US11062626B2 (en) Beating heart controller and simulator
CN107320133B (zh) 尿失禁治疗设备
JP2005202267A (ja) 手術訓練用シミュレーター
US20190206282A1 (en) Surgical simulator
JP2007316343A (ja) 手技訓練用血管モデル
KR101451900B1 (ko) 동물용 수술대
CN111785122B (zh) 一种心脏搭桥模拟器
WO2008044649A1 (fr) Outil auxiliaire pour l'apprentissage d'intervention chirurgicale
RU2743246C1 (ru) Тренажер для обучения технике коронарного шунтирования на работающем сердце
RU172659U1 (ru) Устройство для механической терапии, спортивной тренировки и динамометрии
WO2023223370A1 (ja) 冠動脈運動シミュレータ及び血管モデル
WO2009116123A1 (ja) 外科手術訓練用補助具
EP3175438B1 (en) Cardiac simulation device