JP2009133465A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リップシールタイプの密封装置の組み立てに際しカシメ工程を実施しなくても金属環の内周側にリップシール部材やバックアップリングを組み込むことができ、しかもカシメ加工と同等の部品保持力を発揮する密封装置を提供する。
【解決手段】金属環3の内周側に軸方向一方からリップシール部材8およびバックアップリング9を挿入して抜け止め保持する密封装置1において、金属環3の軸方向端部に径方向内方へ向けて円周上一部の凸部4を設けるとともに凸部4に対応してバックアップリング9に円周上一部の凹部10を設け、凸部4および凹部10を円周上位置合わせして金属環3の内周側へバックアップリング9を挿入し、挿入後金属環3およびバックアップリング9を相対回転させて凸部4にバックアップリング9を係合することよりバックアップリング9を抜け止めする。
【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置に係り、更に詳しくは、リップシール部材およびこれを保持するバックアップリングを有するリップシールタイプの密封装置に関するものである。本発明の密封装置は例えば、カーエアコン用コンプレッサの軸シールとして用いられ、あるいはその他の回転用軸シールとして用いられる。
従来から図5に示すように、板金のプレス品よりなる金属環51を有し、この金属環51の内周側に軸方向一方からエラストマ製リップシール部材52、合成樹脂製リップシール部材53およびバックアップリング54を挿入して抜け止め保持する構造の密封装置が知られている(特許文献1参照)。
しかしながらこの従来技術においては、当該密封装置を組み立てるに際して、金属環51の軸方向一端部(カシメ片)51aを径方向内方へ折り曲げるカシメ工程を実施しなければならず、よって専用の加工器具を必要とする等、多くの手間がかかるものとなっている。
特開2002−364759号公報
本発明は以上の点に鑑みて、リップシールタイプの密封装置を組み立てるに際してカシメ工程を実施しなくても金属環の内周側にリップシール部材やバックアップリングを組み込むことができ、しかもカシメ加工の場合と同等の部品保持力を発揮することが可能な密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による密封装置は、金属環の内周側に軸方向一方からリップシール部材およびバックアップリングを挿入して抜け止め保持する密封装置において、前記金属環の軸方向端部に径方向内方へ向けて円周上一部の凸部を設けるとともに前記凸部に対応して前記バックアップリングに円周上一部の凹部を設け、前記凸部および凹部を円周上位置合わせして前記金属環の内周側へ前記バックアップリングを挿入し、挿入後前記金属環およびバックアップリングを相対回転させて前記凸部に前記バックアップリングを係合することより前記バックアップリングを抜け止めする構造を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、金属環の内周側に挿入されたリップシール部材およびバックアップリングはエラストマ製シールリップを軸方向に圧縮し、その反力により前記バックアップリングが凸部に押し付けられる構造を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、金属環の内周側に挿入されたリップシール部材およびバックアップリングはエラストマ製シールリップを軸方向に圧縮し、その反力により前記バックアップリングが凸部に押し付けられる構造を有し、更に前記バックアップリングには、前記凸部に係合して回り止めをなす円周上一部の回り止め用凹部が設けられていることを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明の密封装置においては、金属環の軸方向端部に径方向内方へ向けて円周上一部の凸部が設けられるとともにこの凸部に対応してバックアップリングに円周上一部の凹部が設けられており、バックアップリングは、凸部と凹部を円周上位置合わせしたとき(円周上の位置が合致したとき)は凸部を通過できるが、位置合わせしていないとき(円周上の位置が合致していないとき)は凸部を通過できない構造とされている。したがって密封装置を組み立てるに際して、凸部と凹部を円周上位置合わせして金属環の内周側へバックアップリングを挿入し、次いで金属環およびバックアップリングを相対回転させて凸部にバックアップリングを係合することよりバックアップリングを抜け止めすることが可能とされている。
またこの抜け止め構造は、バックアップリングを金属環の凸部に係合させるものであって、凸部は上記従来技術におけるカシメ片と同様、金属環にその一部として一体成形されている。したがって上記従来と同様、金属環が直接バックアップリングを抜け止めする構造であることから、従来と同等の部品保持力を確保することができる。凸部は円周上一部に設けられているので、この点で全周に亙るカシメ片とは相違するが、凸部による保持力の大きさは凸部の大きさや数を変更することにより適宜調整することができるので、実用に際して特に不都合を生じる懸念はない。
また、密封装置がエラストマ製シールリップを有する場合は、その弾性を利用して部品相互のガタツキを抑えることが考えられ、すなわち金属環の内周側に挿入したリップシール部材およびバックアップリングによってエラストマ製シールリップを軸方向に圧縮し、その反力によってバックアップリングを凸部に押し付ける。この構造によればエラストマ製シールリップの弾性を利用してバックアップリングが凸部に強く押し付けられるので、部品相互のガタツキを有効に抑えることができる。
更にこの場合、凸部が円周上一部に設けられていることを利用して部品相互の回り止めをなすことが考えられ、すなわちバックアップリングに円周上一部の回り止め用凹部を設け、これを凸部に係合する。この構造によればバックアップリングに設けた回り止め用凹部が金属環の凸部に対して円周方向に係合するので、バックアップリングを金属環に対して有効に回り止めすることができる。バックアップリングはエラストマ製シールリップの弾性・反力により凸部に強く押し付けられるので、この回り止めの係合が外れることはない。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の密封装置においては上記したように、金属環の軸方向端部に径方向内方へ向けて円周上一部の凸部を設けるとともにこの凸部に対応してバックアップリングに円周上一部の凹部を設け、凸部および凹部を円周上位置合わせして金属環の内周側へバックアップリングを挿入し、挿入後金属環およびバックアップリングを相対回転させて凸部にバックアップリングを係合することよりバックアップリングを抜け止めする構造としたために、上記従来のように密封装置を組み立てるに際してカシメ工程を実施する必要がなく、よってこの分、密封装置の製造を容易化することができる。また凸部は金属環に一体成形されて、金属環が直接バックアップリングを抜け止めする構造であることから、カシメ加工の場合と同等の部品保持力を確保することができる。したがって本発明所期の目的どおり、密封装置を組み立てるに際してカシメ工程を実施しなくても金属環の内周側にリップシール部材やバックアップリングを組み込むことができ、しかもカシメ加工の場合と同等の部品保持力を発揮することが可能な密封装置を提供することができる。
また、エラストマ製シールリップの弾性・反力を利用してバックアップリングを凸部に押し付けることにより、部品同士のガタツキを抑えることができ、バックアップリングに設けた回り止め用凹部を凸部に係合することにより、部品同士を回り止めすることができる。したがってこれらにより部品同士の組み立てを強化することができる。
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)金属バックアップリングの外周に凹部を設ける。また、この凹部と同位置の金属製補強環に凸部を設ける。この凹部と凸部は同位置の場合、軸方向一方からエラストマ製リップ側へ移動が可能、位置ずれの場合には移動が不可能な寸法に設定する。
(2)金属バックアップリング外周の凹部と金属製補強環外周の凸部の位置を合わせた後、金属製バックアップリングを軸方向一方より押し込み、金属製バックアップリングの外周凹部が金属製補強環の外周凸部に達した時点で金属製バックアップリングを回転し、凹部と凸部の位置をずらし各部品を結合する。
(3)金属製バックアップリングの回転は、金属バックアップリングに設けた回転用穴、または金属バックアップリングの大気側溝等に凸部を差し込んだ押し込み冶具を回転することにより実施する。
(4)以上により、カシメ工程を削減することが可能となり、安価な製品を供給できる。
(5)金属バックアップリングを押し込み、金属製バックアップリングの回転により各部品の結合を行なう。しかし、振動により金属製バックアップリングが回転し、金属製バックアップリング外周の凹部と金属製補強環の凸部が同位置となり、結合した部品が外れる可能性がある。この対策に、金属製バックアップリングの大気側面の外周凹部と異なる位置に、金属製補強環の凸部が入り込む溝を設ける。金属製バックアップリングを回転し各部品を結合時、金属製補強環の凸部を金属製バックアップリングの大気側に設けた溝に入れ込み振動による回転を防止する。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置1の断面を示している。また図2(A)は金属環3のC方向矢視図、図2(B)はバックアップリング9のC方向矢視図をそれぞれ示している。当該実施例に係る密封装置1は、カーエアコン用コンプレッサの軸シールとして用いられるものであって、以下のように構成されている。
すなわち当該密封装置1は、エラストマ製シールリップ6を加硫接着した金属環(補強環とも称する)3の内周側に軸方向一方(図では左方、装着状態における大気側)から合成樹脂製リップシール部材8およびバックアップリング9を挿入して抜け止め保持する構造の密封装置であって、図2(A)に示すように金属環3における挿入側の軸方向端部に径方向内方へ向けて円周上一部の凸部4が設けられ、図2(B)に示すように凸部4に対応してバックアップリング9の外周部に円周上一部の凹部10が設けられ、凸部4および凹部10を円周上位置合わせして金属環3の内周側へバックアップリング9を挿入し、挿入後、金属環3およびバックアップリング9を相対回転させて凸部4にバックアップリング9を係合することよりバックアップリング9を抜け止めする構造とされている。
各部ないし各部品は以下のように構成されている。
すなわち先ず、金属環3は、板金のプレス加工品であって、筒状部3aの軸方向一方の端部に上記凸部4が一体成形され、軸方向他方(図では右方、装着状態における密封流体側)の端部に径方向内方へ向けて内向きフランジ部3bが一体成形されている。凸部4は複数が円周上等間隔で設けられ、当該実施例では3等配を想定しているが、その数は複数であれば特に限定されるものではない。フランジ部3bは環状である。
金属環3にエラストマ5が加硫接着され、このエラストマ5によってシールリップ6および外周シール部7が一体成形されている。シールリップ6はその基端部6aを金属環3のフランジ部3bの軸方向一方の端面および他方の端面に被着するとともにそのリップ端6bを軸方向他方へ向けて延ばしており、このリップ端6bにおいて装着時、軸の周面に摺動自在に密接する。一方、外周シール部7は装着時、当該密封装置1を嵌合するシールハウジングの軸孔内周面に密接するもので、金属環3の筒状部3aの外周面に被着されている。エラストマ5は金属環3に加硫接着されているので、両者3,5により一体のエラストマ製リップシール部材2が構成されている。
合成樹脂製リップシール部材8は、エラストマ製シールリップ6の基端部6aとバックアップリング9の間に挟み込まれる外周基端部8aを有しており、この基端部8aの内周側に、エラストマ製シールリップ6と同じく軸方向他方へ向けて延びるリップ端8bが一体成形されている。
バックアップリング9は、金属製であって板金のプレス加工品であり、筒状部9aの軸方向一方の端部に径方向外方へ向けて屈曲部9bが設けられてこの屈曲部9bの外周部に上記凹部10が形成され、軸方向他方の端部に径方向内方へ向けて内向きフランジ部9cが一体成形されている。凹部10は凸部4に対応して複数(凸部4と同数)が円周上等間隔で設けられ、当該実施例では3等配を想定しているが、その数は複数であれば特に限定されるものではない。フランジ部9cは環状であり、合成樹脂製リップシール部材8を保持するバックアップ部として機能する。
バックアップリング9は、金属環3の筒状部3aの内周に挿入可能な外径寸法に設定されており、金属環3の筒状部3aに凸部4が設けられていなければバックアップリング9は金属環3の筒状部3aの内周に軸方向一方から挿入することが可能であるが、金属環3の筒状部3aに凸部4が設けられているために挿入時に干渉し、よってバックアップリング9は金属環3の筒状部3aの内周に軸方向一方から挿入することが不可とされている。但しバックアップリング9には凸部4に対応して凹部10が形成されているので、この凸部4と凹部10の円周上位置を合致させると、この場合に限ってバックアップリング9は金属環3の筒状部3aの内周に軸方向一方から挿入することが可能とされている。したがって各部の径寸法は、金属環筒状部3aの内径寸法をd、凸部4を設けた部位における金属環筒状部3aの内径寸法をd、バックアップリング9の外径寸法をd、凹部10を設けた部位におけるバックアップリング9の外径寸法をdとして、d>d>d>dの関係に設定されている。
また、各部の軸方向の寸法につき、エラストマ製シールリップ6の基端部6aおよび凸部4間の軸方向幅wは、合成樹脂製リップシール部材8の基端部8aの厚みwおよびバックアップリング9の筒状部9aの軸方向幅wの和よりも少々小さく設定されており(w<w+w)、よって図1に示すように、金属環3の内周側に合成樹脂製リップシール部材8およびバックアップリング9が組み付けられると、これらはエラストマ製シールリップ6の基端部6aを軸方向に圧縮し、その反力によりバックアップリング9が凸部4に押し付けられる。
また図2(B)に示すように、バックアップリング9のフランジ部9cには、当該密封装置1の組み立て作業時に組み立て冶具を差し込むための穴部11が所要数設けられている。
つぎに、上記密封装置1の組み立て手順を説明する。組み立てるのは上記したように、金属環3にエラストマ5を加硫接着したエラストマ製リップシール部材2、合成樹脂製リップシール部材8、およびバックアップリング9の3部品である。
すなわち先ず、エラストマ製リップシール部材2における金属環3の内周側に軸方向一方から合成樹脂製リップシール部材8を挿入し、次いで、同じく金属環3の内周側に軸方向一方からバックアップリング9を挿入する。このとき上記したように金属環3に凸部4が設けられていなければバックアップリング9を金属環3の内周に挿入することができるが、金属環3に凸部4が設けられているために、バックアップリング9を金属環3の内周に挿入することができない。しかしながらバックアップリング9には凸部4に対応して凹部10が形成されているので、この凸部4と凹部10の円周上位置を合致させると、この場合に限ってバックアップリング9を金属環3の内周に挿入することができる。したがって凸部4と凹部10の円周上位置を合致させ、この状態でバックアップリング9を挿入する。
また、上記したように各部の軸方向の寸法につき、エラストマ製シールリップ6および凸部4間の軸方向幅wは合成樹脂製リップシール部材8の基端部8aの厚みwおよびバックアップリング9の筒状部9aの軸方向幅wの和よりも小さく設定されているので、押し付け荷重を加えて、合成樹脂製リップシール部材8およびバックアップリング9を強く押し込む。これによりエラストマ製シールリップ6の基端部6aは軸方向に圧縮され、反力が生じる。
次いで、バックアップリング9が金属環3の凸部4を通過した段階で、バックアップリング9を金属環3に対して円周方向一方に適宜角度回転させる。すると凸部4と凹部10の円周上位置がずれることから、回転後はバックアップリング9を引き抜こうとしても引き抜けなくなる。
次いで、上記押し付け荷重を解除する。するとエラストマ製シールリップ6の基端部6aの反力によりバックアップリング9が凸部4に押し付けられ、各部品がガタツキなく組み立てられる。
したがって上記構成の密封装置1によれば、上記従来技術のように密封装置1を組み立てるに際してカシメ工程を実施する必要がないことから、この分、密封装置の製造を容易化することができる。また凸部4は金属環3に一体成形されて金属環3が直接バックアップリング9を抜け止めする構造であることから、カシメ加工の場合と同等の部品保持力を確保することができる。
尚、上記実施例では、図2(A)および(B)に示したように、凸部4および凹部10はこれを軸方向一方から見て円弧形ないし半円形の形状に形成されているが、その形状は特に限定されるものではない。図3の他の例では、凸部4および凹部10は、2本の平行な直線状縁辺を180度対称位置に配置した二面幅状のものとして形成されている。
また、上記実施例では、エラストマ製シールリップ6を金属環3に加硫接着する構造としたが、上記従来技術と同様、エラストマ製シールリップ6を金属環3と別体で成形したうえ、合成樹脂製リップシール部材8およびバックアップリング9とともに金属環3の内周に挿入するものとしても良い。この場合、エラストマ製シールリップ6はその基端部6aが軸方向全幅に亙って金属環3のフランジ部3bと合成樹脂製リップシール部材8の基端部8aとの間に挟み込まれることになる。
また、図4に示すように、金属環3の凸部4に対応してバックアップリング9の軸方向一方の端部に回り止め用凹部12を設け、この回り止め用凹部12を凸部4に係合するようにしても良く、これによりバックアップリング9を金属環3に対して回り止めすることができる。バックアップリング9はエラストマ製シールリップ6の弾性・反力により凸部4に強く押し付けられるので、この回り止めの係合が外れることはない。回り止め用凹部12は、凹部10と円周上の位置を違えて凸部4および凹部10と同数形成され、かつ放射状に延びる溝状に形成されている。
本発明の実施例に係る密封装置の半裁断面図 (A)は金属環のC方向矢視図、(B)はバックアップリングのC方向矢視図 本発明の他の実施例に係る金属環およびバックアップリングの分解斜視図 本発明の他の実施例に係る金属環およびバックアップリングの分解斜視図 従来例に係る密封装置の半裁断面図
符号の説明
1 密封装置
2 エラストマ製リップシール部材
3 金属環
3a,9a 筒状部
3b,9c フランジ部
4 凸部
5 エラストマ
6 エラストマ製シールリップ
6a,8a 基端部
6b,8b リップ端
7 外周シール部
8 合成樹脂製リップシール部材
9 バックアップリング
9b 屈曲部
10 凹部
11 冶具差し込み用穴部
12 回り止め用凹部

Claims (3)

  1. 金属環の内周側に軸方向一方からリップシール部材およびバックアップリングを挿入して抜け止め保持する密封装置において、
    前記金属環の軸方向端部に径方向内方へ向けて円周上一部の凸部を設けるとともに前記凸部に対応して前記バックアップリングに円周上一部の凹部を設け、前記凸部および凹部を円周上位置合わせして前記金属環の内周側へ前記バックアップリングを挿入し、挿入後前記金属環およびバックアップリングを相対回転させて前記凸部に前記バックアップリングを係合することより前記バックアップリングを抜け止めする構造を有することを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    金属環の内周側に挿入されたリップシール部材およびバックアップリングはエラストマ製シールリップを軸方向に圧縮し、その反力により前記バックアップリングが凸部に押し付けられる構造を有することを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1記載の密封装置において、
    金属環の内周側に挿入されたリップシール部材およびバックアップリングはエラストマ製シールリップを軸方向に圧縮し、その反力により前記バックアップリングが凸部に押し付けられる構造を有し、
    更に前記バックアップリングには、前記凸部に係合して回り止めをなす円周上一部の回り止め用凹部が設けられていることを特徴とする密封装置。
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