JP2009131771A - 洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境汚染を引き起こすことなく、しかも細部まで確実に洗浄し得る洗浄装置および洗浄方法を提供する。
【解決手段】液体と窒素とを混合およびせん断して窒素マイクロバブル含有水を作製する第1気体せん断部21と、窒素マイクロバブル含有水を更にせん断して窒素ナノバブル含有水を作製する第2気体せん断部22と、窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかける第1活性化手段28と、磁場がかけられた後の窒素ナノバブル含有水を更にせん断する第3気体せん断部4と、第3気体せん断部によって更にせん断された窒素ナノバブル含有水が吐出される槽1と、を有する洗浄装置によって洗浄対象3を洗浄する。
【選択図】図1

Description

本発明は、様々な対象を洗浄するための洗浄装置および洗浄方法に関するものである。
従来から、各種対象を洗浄することを必要とする分野では、様々な洗浄装置および洗浄方法が用いられている。
例えば、従来から、酸性洗浄剤を用いて対象を洗浄する洗浄装置および洗浄方法が用いられている(例えば、非特許文献1参照)。上記酸性洗浄剤は、例えば、無機酸または有機酸と、界面活性剤と、腐蝕抑制剤とで構成される。上記無機酸としては、硝酸、硫酸、塩酸、または、りん酸などが使用され、有機酸としては、クエン酸、酒石酸、ヒドロキシ酢酸、またはスルファミン酸などが使用される。
また、従来から、磁気活水を用いて対象を洗浄する洗浄装置および洗浄方法が用いられている。上記磁気活水を用いる洗浄装置は、例えば、閉鎖系の配管(例えば、工場の冷却水の配管)の洗浄に用いられている。
また、従来から、小さな直径を有する気泡(バブル)には様々な作用があることが知られており、現在、このような気泡を用いた各種装置が用いられている。
上記気泡は、その直径に応じて、マイクロバブル、マイクロナノバブルおよびナノバブルに分類することができる。具体的には、マイクロバブルは、その発生時において10μm〜数十μmの直径を有する気泡であり、マイクロナノバブルは、その発生時において数百nm〜10μmの直径を有する気泡であり、ナノバブルは、その発生時において数百nm以下の直径を有する気泡である。なお、マイクロバブルは、発生後の収縮運動によって、その一部がマイクロナノバブルに変化することがある。また、マイクロバブルの一部は水中にて収縮して、最後には消滅してしまうマイクロバブルもある。一方、ナノバブルは、長期に渡って液体中に存在することができるという性質を有している。
例えば、従来から、様々なナノバブルの利用方法、およびナノバブルを利用した各種装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。より具体的には、特許文献1には、ナノバブルが、浮力の減少、表面積の増加、表面活性の増大、局所高圧場の生成、または静電分極の実現によって、界面活性作用および殺菌作用を示すことが記載されている。更に、特許文献1には、ナノバブルが有する界面活性作用および殺菌作用を用いて、各種対象を洗浄する技術および汚濁水を浄化する技術が記載されている。更に、特許文献1には、ナノバブルを用いて生体の疲労を回復する方法が記載されている。なお、特許文献1では、水を電気分解するとともに、当該水に超音波振動を加えることによって、ナノバブルを作製している。
また、従来から、液体を原料としてナノバブルを作製する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。上記作製方法は、液体中において、1)上記液体の一部を分解ガス化する工程、2)上記液体に超音波を印加する工程、または3)上記液体の一部を分解ガス化する工程および上記液体に超音波を印加する工程、からなるものである。なお、液体の一部を分解ガス化する工程として、電気分解法または光分解法を用いることができることが記載されている。
また、従来から、オゾンガスからなるマイクロバブル(オゾンマイクロバブル)を利用する廃液処理装置が用いられている(例えば、特許文献3参照)。上記廃液処理装置では、オゾン発生装置によって作製されたオゾンガスと廃液とを、加圧ポンプを用いて混合することによって、オゾンガスからなるマイクロバブルを作製している。そして、当該マイクロバブルが廃液中の有機物と反応することによって、廃液中の有機物が酸化分解される。なお、マイクロバブルを利用した洗浄装置も従来から用いられており、当該装置は、機械油等が付着した金属の洗浄、牡蠣の洗浄、または入浴時における人体の洗浄等に利用されている。
特開2004−121962号公報(平成16年4月22日公開) 特開2003−334548号公報(平成15年11月25日公開) 特開2004−321959号公報(平成16年11月18日公開) 「はじめての洗浄技術」、工業調査会発行、日本産業洗浄協議会編、2005年9月1日発行
しかしながら、上記従来の洗浄装置および洗浄方法では、環境汚染を引き起こすことなく、洗浄対象の細部まで確実に洗浄することができないという問題点を有している。
例えば、上記酸を用いる洗浄装置では、多量の酸を用いて対象を洗浄する必要があるので、環境汚染を引き起こすという問題点を有している。また、当該酸を適切に処理しようとすれば、当該処理に対して多くのコストを必要とするという問題点を有している。
また、上記磁気活水を用いる洗浄装置は、洗浄効果が十分ではないので、洗浄対象を十分に洗浄することができないという問題点を有している。
また、上記ナノバブルを用いる洗浄装置でも、洗浄効果が十分ではないので、洗浄対象を十分に洗浄することができないという問題点を有している。
また、上記マイクロバブルを用いる洗浄装置では、バブルのサイズが大きいので、ナノサイズの微細な領域の洗浄が困難であるという問題点を有している。また、マイクロバブルは存在時間が数時間であって、マイクロバブル発生機を停止すれば、すぐにマイクロバブが消滅してしまう。その結果、マイクロバブルを用いる洗浄装置は、洗浄効果が低いという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、環境汚染を引き起こすことなく、しかも細部まで確実に洗浄し得る洗浄装置および洗浄方法を提供することにある。
本願発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、以下の1)〜4)を見出し、本発明を完成させるに至った。つまり、
1)硝酸イオン含有水およびナノバブル含有磁気活水は、ナノバブル含有水よりもマイナス電荷の値が大きく、それ故に、硝酸イオン含有水およびナノバブル含有磁気活水は、ナノバブル含有水よりも強い酸化力および洗浄力を有すること。そして、本願発明の洗浄装置によって作製される窒素ナノバブル含有水は、硝酸イオン含有水としての性質およびナノバブル含有磁気活水としての性質の両方を有するので、非常に強い酸化力および洗浄力を有すること、
2)窒素に磁力を作用させると、窒素から硝酸イオンを効果的に発生させ得ること、
3)第1気体せん断部へ供給する窒素量を調節することによって、製造されるミリバブル、マイクロバブルおよびナノバブルの量比を調節することができ、そして、槽内にて各バブルを有効に活用して、洗浄工程の効率化(品質のアップ)、洗浄工程の短縮化(洗浄時間の短縮化)、省資源化(洗浄水のリサイクル)が可能なこと、
4)槽内の窒素ナノバブル含有水の各種パラメータを各種測定器(例えば、TOC計など)によって測定するとともに、上記窒素ナノバブル含有水を磁気活水作製部、急速ろ過機、または活性炭吸着塔によって処理すれば、槽内の窒素ナノバブル含有水をリサイクル可能な水質にまで処理できること。
本発明の洗浄装置は、上記課題を解決するために、液体と窒素とを混合およびせん断して窒素マイクロバブル含有水を作製する第1気体せん断部と、前記窒素マイクロバブル含有水を更にせん断して窒素ナノバブル含有水を作製する第2気体せん断部と、前記窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかける第1活性化手段と、前記磁場がかけられた後の窒素ナノバブル含有水を更にせん断する第3気体せん断部と、前記第3気体せん断部によって更にせん断された窒素ナノバブル含有水が吐出される槽と、を有することを特徴としている。
上記構成によれば、第1気体せん断部、第2気体せん断部および第3気体せん断部によって、窒素と液体との混合物を、混合・せん断している。したがって、上記構成によれば、窒素からなるナノバブルを多量に発生させることができる。
また、上記構成によれば、窒素ナノバブルを製造する過程において、第1活性化手段によって窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかけている。その結果、最終的に製造される窒素ナノバブルに対して磁気活性を付与することができる。換言すれば、最終的に製造される窒素ナノバブルを磁気活水にすることができる。
また、上記構成によれば、窒素と液体とを混合攪拌されるとともに、強力にせん断される。その結果、窒素が酸化されることによって硝酸イオンを製造することができる。なお、硝酸イオンを製造するには、1ccあたり51万個以上のナノバブルが存在する必要がある。
つまり、上記構成によれば、窒素ナノバブルおよび硝酸イオンを含有するとともに、磁気活水としての性質を有する窒素ナノバブル含有水によって洗浄対象を洗浄することができる。このとき、窒素ナノバブル、硝酸イオン、および磁気活水はそれぞれ洗浄作用を有しているので、上記構成によれば、相乗的に増強された洗浄作用によって洗浄対象を確実かつ効果的に洗浄することができる。
本発明の洗浄装置では、前記第1活性化手段は、前記窒素ナノバブル含有水を通過させるための第1流路を有し、前記第1流路は、磁石のS極として機能する第1面と磁石のN極として機能する第2面とが対向するように配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、上記第1活性化手段は、磁石のS極として機能する第1面と磁石のN極として機能する第2面とが対向するように配置された第1流路を有している。したがって、当該第1流路中を窒素ナノバブル含有水を通過させることによって、当該窒素ナノバブル含有水に磁場をかけることができる。そして、その結果、窒素ナノバブル含有水を磁気活水にすることができる。換言すれば、窒素ナノバブル含有水に、磁気活水としての活性を備えさせることができる。
本発明の洗浄装置では、前記第1気体せん断部に供給される前の窒素に対して磁場をかける第2活性化手段を有することが好ましい。
上記構成によれば、第2活性化手段によって窒素に磁場をかけることができる。そして、その結果、上記窒素に磁気活性を付与することができる。そして当該窒素と液体とを後の工程で、混合およびせん断することによって、さらに洗浄効果のある硝酸イオンを発生させることができる。
本発明の洗浄装置では、前記第2活性化手段は、前記窒素を通過させるための第2流路を有し、前記第2流路は、磁石のS極として機能する第3面と磁石のN極として機能する第4面とが対向するように配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、第2活性化手段は、磁石のS極として機能する第3面と磁石のN極として機能する第4面とが対向するように配置された第2流路を有している。したがって、当該第2流路中を窒素が通過することによって、当該窒素に磁場をかけることができる。そして、その結果、上記窒素に磁気活性を付与することができる。そして当該窒素と液体とを後の工程で、混合およびせん断することによって、さらに洗浄効果のある硝酸イオンを発生させることができる。
本発明の洗浄装置では、前記槽内の前記窒素ナノバブル含有水の全有機炭素を測定するためのTOC計と、前記TOC計の測定結果に基づいて、前記第1気体せん断部に供給する前記液体の量、前記第1気体せん断部に前記液体を供給するタイミング、前記第1気体せん断部に供給する窒素の量、および、前記第1気体せん断部に窒素を供給するタイミングを調節する制御手段と、を有することが好ましい。
上記構成によれば、TOC計によって、槽内の窒素ナノバブル含有水の汚れ具合(TOC濃度)を測定して、評価することができる。そして、当該測定結果に基づいて、製造する窒素ナノバブルの量を調節することができる。
本発明の洗浄装置では、前記TOC計は、COD計、濁度計、または比抵抗計であることが好ましい。
上記構成によれば、槽内の窒素ナノバブル含有水の水質を、様々なパラメータに基づいて管理することができる。その結果、洗浄対象に応じて、槽内の窒素ナノバブル含有水の水質を適切に管理することができる。
本発明の洗浄装置では、前記制御手段は、前記第1気体せん断部に対して前記液体を供給しはじめてから60秒経過した後に、前記第1気体せん断部に対する前記窒素の供給を開始するものであることが好ましい。
上記構成によれば、第1気体せん断部内の液体の流れが安定した時点で第1気体せん断部内に窒素を供給する(換言すれば、第1気体せん断部に設けられている気液混合循環ポンプの出力が確実に最大値に達した時点で、第1気体せん断部に窒素を供給する)ので、多量の窒素マイクロバブルを製造することができる。また、上記構成によれば、気液混合循環ポンプのインペラの破損を防止することができる。
本発明の洗浄装置では、前記制御手段は、前記第1気体せん断部に対して前記液体を毎分1.5リットル〜毎分120リットルにて供給するとともに、前記第1気体せん断部に対して前記窒素を毎分0.3リットル〜1.5リットルにて供給するものであることが好ましい。
上記構成によれば、窒素ナノバブル含有水を安定的に製造することができる。その結果、洗浄対象を安定的に洗浄することができる。
本発明の洗浄装置では、前記層には、異物除去手段が連結されており、前記槽内の窒素ナノバブル含有水は、前記異物除去手段に送られて更に異物が除去されることが好ましい。
上記構成によれば、槽内の窒素ナノバブル含有水の水質が低下した場合などに、当該窒素ナノバブル含有水を異物除去手段に送られる。これによって、窒素ナノバブル含有水中に含まれる各種異物を除去することができる。そして、異物が除去された後の窒素ナノバブル含有水を上記液体として再利用することによって、新しく窒素ナノバブル含有水を製造することができる。
本発明の洗浄装置では、前記異物除去手段は、急速ろ過機、活性炭吸着塔、イオン交換樹脂塔およびキレート樹脂塔からなる群より選択される少なくとも1つであることが好ましい。
上記構成によれば、窒素ナノバブル含有水中に含まれる様々な異物を確実に除去することができる。
本発明の洗浄装置では、前記異物除去手段に供給される前記窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかける第3活性化手段を有することが好ましい。
上記構成によれば、第3活性化手段によって窒素ナノバブル含有水に磁場をかけることができる。そして、その結果、上記窒素ナノバブル含有水に磁気活性を付与することができる。その結果、反応場での活性を高めることができる。
本発明の洗浄装置では、前記第3活性化手段は、前記窒素ナノバブル含有水を通過させるための第3流路を有し、前記第3流路は、磁石のS極として機能する第5面と磁石のN極として機能する第6面とが対向するように配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、上記第3活性化手段は、磁石のS極として機能する第5面と磁石のN極として機能する第6面とが対向するように配置された第3流路を有している。したがって、当該第3流路中を窒素ナノバブル含有水を通過させることによって、当該窒素ナノバブル含有水に磁場をかけることができる。そして、その結果、窒素ナノバブル含有水を磁気活水にすることができる。換言すれば、窒素ナノバブル含有水に、磁気活水としての活性を備えさせることができる。
本発明の洗浄装置では、前記第3気体せん断部が複数設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、槽内の窒素ナノバブルの量を増加させることができる。その結果、洗浄効果を上げることができる。また、様々な角度から、洗浄対象に向かって窒素ナノバブル含有水を吐出することができるので、洗浄効果を上げることができる。
本発明の洗浄装置では、前記槽には、当該槽内の前記窒素ナノバブル含有水に対して超音波をかける超音波発生手段が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、超音波発生手段によって槽内の窒素ナノバブル含有水に対して超音波をかけるので、槽内の窒素ナノバブルのサイズを所定のサイズ以下にそろえることができる。また、超音波の相乗効果によって、洗浄対象の洗浄効果を上げることができる。
本発明の洗浄装置では、前記槽には、前記槽内の窒素ナノバブル含有水の表層を吸引して除去するための吸引手段が設けられていることが好ましい。
槽内の窒素ナノバブル含有水中に含まれる異物に対してバブルが付着すると、当該異物は、槽の表層に浮上する。したがって、上記構成によれば、表層に浮上した異物が、上記吸引手段によって除去される。その結果、槽内の窒素ナノバブル含有水を清潔に保つことができる。
本発明の洗浄装置では、前記液体は、前記槽内に蓄えられている前記窒素ナノバブル含有水であることが好ましい。
上記構成によれば、洗浄装置内で窒素ナノバブル含有水を再利用することができるので、低コストにて洗浄を行うことができる。
本発明の洗浄装置では、前記第1気体せん断部の内部の横断面は楕円形または真円形であるとともに、前記第1気体せん断部の内部は鏡面仕上げによって加工されていることが好ましい。
上記構成によれば、上記第1気体せん断部の内部の横断面の形状が楕円形または真円形であるので、上記気体と上記液体との混合物は、上記第1気体せん断部の内部表面に沿って容易に回転運動を行うことができる。また、上記第1気体せん断部の内部が鏡面仕上げによって加工されているので、第1気体せん断部の内部表面と、上記混合物との摩擦を小さくすることができる。その結果、上記第1気体せん断部の内部にて、上記気体と上記液体との混合物を、旋回乱流が起こらないような状態で高速にて回転運動させることができる。その結果、効率よく窒素をせん断することができるので、第1気体せん断部にて、多量の窒素マイクロバブルを作製することができる。そして、第1気体せん断部にて多量の窒素マイクロバブルを作製することができれば、第2気体せん断部にて、当該窒素マイクロバブルから多量の窒素ナノバブルを作製することができる。
本発明の洗浄装置では、前記第1気体せん断部における前記窒素マイクロバブル含有水の吐出口の口径は、前記第1気体せん断部における前記液体の取り込み口の口径の50%〜80%であることが好ましい。
上記構成によれば、上記第1気体せん断部における気体せん断力を上げることができるので、窒素マイクロバブルを安定的に製造することができる。そしてその結果、安定的に洗浄対象を洗浄することができる。
本発明の洗浄装置では、前記第1気体せん断部の内部の表面には、2本以上の溝が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、上記第1気体せん断部の内部表面に溝を形成することによって、上記第1気体せん断部の内部にて上記気体と上記窒素との混合物を回転運動させた場合に、旋回乱流が生じることを防止することができる。その結果、第1気体せん断部にて、多量の窒素マイクロバブルを作製することができる。そして、第1気体せん断部にて多量の窒素マイクロバブルを作製することができれば、第2気体せん断部にて、当該窒素マイクロバブルから多量の窒素ナノバブルを作製することができる。
本発明の洗浄装置では、前記第1気体せん断部の隔壁の厚さは、6mm〜12mmであることが好ましい。
上記構成によれば、第1気体せん断部の隔壁が厚く形成されているので、第1気体せん断部が振動することがない。つまり、第1気体せん断部の内部にて上記気体と上記窒素との混合物が旋回しても、それによって第1気体せん断部が振動することがない。したがって、第1気体せん断部の内部で旋回している上記混合物の運動エネルギーが、振動として外部(例えば、外部気体)に伝播して失われることがないので、上記混合物を高速で回転運動させることができる。その結果、上記第1気体せん断部にて、効率よく窒素マイクロバブル含有水を作製することができる。
本発明の洗浄装置では、前記第1気体せん断部は、ステンレス、プラスチック、または樹脂によって形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、窒素ナノバブル含有水を安定的に製造することができる。その結果、洗浄対象を安定的に洗浄することができる。
本発明の洗浄装置では、前記第2気体せん断部の内部の横断面は楕円形または真円形であるとともに、前記第2気体せん断部の内部の表面には小孔が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、上記第2気体せん断部の内部の横断面の形状が楕円形または真円形であるので、第2気体せん断部に供給された窒素マイクロバブル含有水は、上記第2気体せん断部の内部表面に沿って容易に回転運動を行うことができる。また、上記第2気体せん断部の内部には小孔が形成されているので、窒素マイクロバブル含有水の運動方向を制御することが容易になる。その結果、上記第2気体せん断部の内部にて、上記窒素マイクロバブル含有水を、旋回乱流が起こらないような状態で高速にて回転運動させることができる。その結果、効率よく窒素をせん断することができるので、第2気体せん断部にて、多量の窒素ナノバブルを作製することができる。
本発明の洗浄装置では、前記第3気体せん断部の内部の横断面は楕円形または真円形であるとともに、前記第3気体せん断部の内部の表面には小孔が形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、上記第3気体せん断部の内部の横断面の形状が楕円形または真円形であるので、第3気体せん断部に供給された窒素ナノバブル含有水は、上記第3気体せん断部の内部表面に沿って容易に回転運動を行うことができる。また、上記第3気体せん断部の内部には小孔が形成されているので、窒素ナノバブル含有水の運動方向を制御することが容易になる。その結果、上記第3気体せん断部の内部にて、上記窒素ナノバブル含有水を、旋回乱流が起こらないような状態で高速にて回転運動させることができる。その結果、効率よく窒素をせん断することができるので、第3気体せん断部にて、多量の窒素ナノバブルを作製することができる。
本発明の洗浄方法は、上記課題を解決するために、洗浄対象を、硝酸イオンおよび窒素ナノバブルを含有する磁気活水によって洗浄する工程を有することを特徴としている。
上記構成によれば、窒素ナノバブルおよび硝酸イオンを含有する磁気活水によって洗浄対象を洗浄することができる。このとき、窒素ナノバブル、硝酸イオン、および磁気活水はそれぞれ洗浄作用を有しているので、上記構成によれば、相乗的に増強された洗浄作用によって洗浄対象を確実かつ効果的に洗浄することができる。
本発明の洗浄装置は、以上のように、液体と窒素とを混合およびせん断して窒素マイクロバブル含有水を作製する第1気体せん断部と、前記窒素マイクロバブル含有水を更にせん断して窒素ナノバブル含有水を作製する第2気体せん断部と、前記窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかける第1活性化手段と、前記磁場がかけられた後の窒素ナノバブル含有水を更にせん断する第3気体せん断部と、前記第3気体せん断部によって更にせん断された窒素ナノバブル含有水が吐出される槽と、を有するものである。
また、本発明の洗浄方法は、以上のように、洗浄対象を、硝酸イオンおよび窒素ナノバブルを含有する磁気活水によって洗浄する工程を有する方法である。
それ故、本発明ではサイズが小さなナノバブル、および硝酸イオンを用いて洗浄するので、一般の洗剤またはマイクロバブルが入り込めない領域にまで到達して、確実に洗浄対象を洗浄することができるという効果を奏する。
また、本発明では、磁気活性を付与された窒素ナノバブル含有水を用いるので、上記磁気活性およびナノバブルによってフリーラジカルを発生させ、反応場を活性化することができる。その結果、当該フリーラジカルに由来する酸化作用によって、例えば槽内の窒素ナノバブル含有水に含まれる異物(例えば、有機物など)を酸化処理することができる。つまり、窒素ナノバブル含有水を清潔に保つことができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本明細書において「ナノバブル」とは、その発生時において数百nm以下の直径を有する気泡が意図される。また、本明細書において「磁気活水」とは、例えば人工的に作り出された磁場中に水を通過させることにより、磁界のエネルギーによって活性化された液体(例えば、水)が意図される。また、本明細書において「磁気活性」とは、磁力線の作用によって、液体または気体が備える活性が意図される。
本実施の形態の洗浄装置は、主として4つの工程を行うことを可能にした洗浄装置である。なお、上記4つの工程とは、洗浄工程、汚濁物除去工程、排水・給水工程、および、洗浄水浄化工程である。
洗浄工程は、槽1内において硝酸イオンおよび窒素ナノバブルを含有する洗浄水(窒素ナノバブル含有水)によって洗浄対象3を洗浄する工程である。
また、汚濁物除去工程は、槽1内のTOC濃度が設定値よりも上昇した場合(TOC濃度が高濃度)に、ナノバブル発生機57に供給する窒素の量を調整することによってマイクロバブルを製造し、当該マイクロバブルが槽1内の汚濁物に付着することによって上記汚濁物を浮上させ、浮上した汚濁物を吸引部2によって除去する工程である。
また、排水・給水工程は、槽1内のTOC濃度が設定値よりも上昇した場合(TOC濃度が中濃度)に、バルブ6によって槽1内に液体(例えば、水など)を供給するとともに、バルブ64によって槽1内の液体を排出する工程である。
また、洗浄水浄化工程は、例えば上記排水・給水工程によっても槽1内の水質の改善が不十分である場合に、急速ろ過機45および活性炭吸着塔52などを用いて槽1内の液体から汚濁物を除去する工程である。
例えば、本実施の形態の洗浄装置は、洗浄工程、汚濁物除去工程、排水・給水工程、および、洗浄水浄化工程の順番に各工程を行った後に、その動作を終了することも可能であるし、当該一連の工程を必要に応じて繰り返すことも可能である。また、必要に応じて所望の工程のみを行うことも可能である。
なお、上記工程および当該工程を行うための各構成については、以下の説明によって明らかになるであろう。
本実施の形態の洗浄装置56は、大まかに言えば、槽1、ナノバブル発生部57、第1活性化部28(第1活性化手段)、第2活性化部39(第2活性化手段)、第3活性化部17(第3活性化手段)、急速ろ過機45(異物除去手段)、および活性炭吸着塔52(異物除去手段)を備えている。また、上記ナノバブル発生部57は、気液混合循環ポンプ20を有する第1気体せん断部21、第2気体せん断部22、第3気体せん断部4、電動ニードルバルブ31、およびこれらを連結する配管を備えている。以下に、各構成について説明する。
〔1.槽〕
槽1には、本実施の形態の洗浄装置によって製造される窒素ナノバブル含有水の材料の1つである液体が貯蔵されている。また、当該槽1内には、本実施の形態の洗浄装置によって製造される窒素ナノバブル含有水が吐出される。つまり、槽1内には、洗浄対象3が配置されており、当該洗浄対象3に向かって窒素ナノバブル含有水が吐出されている。これによって、洗浄対象3が洗浄される。また、図1からも明らかなように、槽1内の液体は本実施の形態の洗浄装置内で循環しており、洗浄対象3から当該液体中に放出される各種混入物(例えば、微粒子状の汚れなど)は、本実施の形態の洗浄装置によって、分解・除去されている。
上記液体としては特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、上記液体としては、水などを用いることが好ましい。なお、上記液体は、バルブ6を開くことによって、配管54を介して槽1内に供給される。また、当該バルブ6の開閉動作は、シーケンサー63(制御手段)によって制御され得る。なお、上記シーケンサー63は、第1気体せん断部21に供給される液体の量、第1気体せん断部21に液体を供給するタイミング、第1気体せん断部21に供給する窒素の量、および、第1気体せん断部21に窒素を供給するタイミングも制御し得る。これらのことに関しては、後述する説明および図1から容易に理解できるであろう。
上記槽54の形は特に限定されず、使用目的に合わせて適宜選択することができる。例えば、上記槽54の形としては、略立方体の収容部を有するものであることが好ましい。
また上記槽54の材質も特に限定されず、使用目的に合わせて適宜選択することができる。例えば、上記槽54の材質は、ステンレスであることが好ましいが、これに限定されない。
上記洗浄対象3としても特に限定されず、適宜洗浄すべき対象を選択することができる。例えば、洗浄対象3としては、半導体の製造に用いる各種ウエハ(例えば、シリコンウエハなど)を挙げることができるが、これに限定されない。
上記槽1には、槽1内の液体の表層を吸引するとともに、当該表層を槽1から除去するための吸引部2(吸引手段)が設けられていることが好ましい。
上記吸引部2は槽1内の液体の表層を吸引するとともに、当該表層を槽1から除去できるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、上記吸引部2は、槽1内に貯蔵される液体の表面が接触する槽1の側壁に設けられる開口であることが好ましい。
後述するように、第1気体せん断部21に供給される窒素量を調整することによって、ナノバブルのみならずマイクロバブルを製造することができる。マイクロバブルは槽1内の液体中に存在する各種異物(例えば、微粒子状の汚れなど)に付着することによって、当該異物を液体の表層に向かって浮上させることができる。そして、表層に向かって浮上した混入物は、上記吸引部によって槽1内から除去される。その結果、槽1内の液体が清潔に保たれるので、洗浄対象3の洗浄効果を上げることが可能になる。なお、上記槽1から除去された混入物を含有する液体を廃水処理設備または再利用設備に送り、当該設備によって更なる処理が施されることも可能である。このとき、上記廃水処理設備および再利用設備としては特に限定されず、適宜公知の設備を用いることが可能である。
また、上記槽1には、槽1内の液体(窒素ナノバブル含有水)のTOC濃度を測定するためのTOC計5が設けられていることが好ましい。なお、上記TOC計5は、TOC調節計8を介してシーケンサー63に接続されていることが好ましい。上記構成によれば、槽1内の液体のTOC濃度に基づいて、シーケンサー63が各種構成を制御することが可能になる。これによって、上述した4つの工程を選択的に行うことが可能になる。
また、上記槽1には、バルブ64が設けられていることが好ましい。当該バルブ64は、槽1内の液体を排水するためのバルブであって、その開閉動作は、信号線7を介してシーケンサー64によって制御されていることが好ましい。上記構成によれば、槽1内の液体の汚染が進んだ場合に、槽1内の液体を排出することができる。
上記槽1内の液体は、ナノバブル発生部57、異物除去部(例えば、急速ろ過機45または活性炭吸着52など)に送られて、更なる処理が施されることになる。以下に、ナノバブル発生部、異物除去部について説明する。
〔2.ナノバブル発生部〕
以下に、ナノバブル発生部57について説明する。
上記ナノバブル発生部57では、槽1から供給される液体と窒素ガスボンベ41から供給される窒素とを用いて、窒素ナノバブル含有水が製造される。
上記窒素としては、例えば、窒素ガス、または亜酸化窒素ガス(化学式NO)を用いることができるが、これらに限定されない。
図1に示すように、基本的に上記ナノバブル発生部57は、気液混合循環ポンプ20を有する第1気体せん断部21、第2気体せん断部22、第3気体せん断部4、電動ニードルバルブ31、およびこれらを連結する配管を備えている。そして、上記第2気体せん断部22と第3気体せん断部4との間には、第1活性化部28が設けられている。以下に、各構成について更に詳細に説明する。
上記第1気体せん断部21は、配管10を介して上記槽1に接続されるとともに、配管32および配管40を介して窒素ガスボンベ41に接続されている。そして、上記配管10を介して第1気体せん断部21に液体が供給されるとともに、上記配管32および配管40を介して第1気体せん断部21に窒素が供給される。そして、上記第1気体せん断部21の中では、上記液体と上記窒素とが混合およびせん断されて、その結果、窒素マイクロバブル含有水が作製される。
上記窒素ガスボンベ41は窒素を第1気体せん断部21に供給し得るものであればよく、特に限定されない。適宜、公知の窒素ガスボンベを用いることが可能である。
上記窒素ガスボンベ41と第1気体せん断部21との間、換言すれば、上記配管32と配管40との間には、窒素に対して磁場をかけるための第2活性化部39が設けられていることが好ましい。なお、上記第2活性化部39は、窒素に対して磁場をかけることができるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
例えば、図1に示すように、上記第2活性化部39は、フランジ33およびフランジ38に挟まれるように設けられ得る。図1に示すように、フランジ33は配管32の端部に接続されており、フランジ38は配管40の端部に接続されている。そして、上記フランジ33とフランジ38との間に上記第2活性化部39が設けられ得る。
上記第2活性化部39は、窒素を通過させるための流路36(第2流路)を有している。そして、当該流路36の少なくとも一部は、磁石のS極として機能する領域と磁石のN極として機能する領域によって挟まれており、これによって、上記流路36中を通過する窒素に磁場をかけることが可能になる。
上記流路36の横断面の形状は特に限定されず適宜設定することができる。上記流路26の横断面の形状としては、例えば、対向する少なくとも1対の面を有するもの(例えば、正方形または長方形など)であることが好ましい。なお、上記流路36の横断面の形状が例えば正方形または長方形である場合には、上記流路36の立体的な形状は、略平板状になることが好ましい。
一例として、図7に、横断面の形状が長方形である流路36を有する第2活性化部39の断面図を示す。図7に示すように、流路36は、互いに対向する面80(第3面)および面81(第4面)を有している。そして、上記面80の側には磁石のS極34が配置されており、上記面81の側には磁石のN極35が配置されている。そして、上記S極34とN極35との間で磁場が形成され、当該磁場の中を窒素が通過する。換言すれば、図1に示すように、上記S極34とN極35との間で形成される磁力線37の中を窒素が通過する。そして、磁場の中を通過することによって、窒素に磁気活性が付与される。
上記面80と上記面81との間の距離は特に限定されず、適宜設定することができる。例えば、上記面80と上記面81との間の距離は、30mm以下であることが好ましい。上記構成によれば、窒素に対して効率よく磁気活性を付与することができる。
また、上記流路36内の磁束密度(残留磁束密度)は、350ミリテスラ(3500ガウス以上であることが好ましく、450ミリテスラ以上であることが、より好ましい。
また、上記面80の側に配置される磁石のS極34の数、および上記面81の側に配置される磁石のN極35の数も特に限定されず、適宜設定することができる。例えば、図1に示すように、S極34およびN極35を各々3つずつ配置することができるが、これに限定されない。
なお、上記第2活性化部39としては、例えば、株式会社ビー・シー・オー製のBK型を用いることも可能であるが、これに限定されない。
上記第1気体せん断部21内への液体の供給は、気液混合循環ポンプ20を動作させることによって行われる。また、上記第1気体せん断部21内への窒素の供給のタイミング、および窒素の供給量の調節は、電動ニードルバルブ31の開閉動作によって調節される。
上記電動ニードルバルブ31の開閉動作のタイミングは特に限定されない。例えば、まず上記気液混合循環ポンプ20の運転を開始することによって上記第1気体せん断部21内に液体を導入するとともに当該液体を攪拌させる。その後、上記気液混合循環ポンプ20の出力が最大値に達した時点以降に上記電動ニードルバルブ31を開いて、これによって上記第1気体せん断部21内に窒素を供給することが好ましい。また、上記気液混合循環ポンプ21の運転を開始してから60秒後以降に上記電動ニードルバルブ31を開いて、これによって上記第1気体せん断部21内に窒素を供給することが、より好ましい。
上記第1気液混合循環ポンプ20の運転開始時に上記電動ニードルバルブ31を開くことも可能であるが、この場合、気液混合循環ポンプ20がキャビテーション現象を起し、その結果、気液混合循環ポンプ20が損傷する恐れがある。しかしながら、上記構成であれば、気液混合循環ポンプ20がキャビテーション現象を起すことを防止することができるので、その結果、気液混合循環ポンプ20が破損することを防ぐことができる。
上記電動ニードルバルブ31を開くことによって上記第1気体せん断部21内に供給される窒素の量は特に限定されない。例えば、上記第1気体せん断部21に対して、1.2リットル/分以下にて窒素を供給することが好ましい。上記構成であれば、効率よく多量の窒素マイクロバブル含有水を作製することができるとともに、最終的に多量の窒素ナノバブル含有水を作製することができる。
また、第1気体せん断部21に対して液体を毎分1.5リットル〜毎分120リットルにて供給するとともに、第1気体せん断部21に対して窒素を毎分0.3リットル〜1.5リットルにて供給することが好ましい。上記構成であれば、効率よく多量の窒素マイクロバブル含有水を作製することができるとともに、最終的に多量の窒素ナノバブル含有水を作製することができる。
次いで、ナノバブル発生部57によって窒素ナノバブル含有水が作製される工程について更に詳細に説明する。なお、上記ナノバブル含有水は、大まかに言えば2つの工程(第1気体せん断工程および第2気体せん断工程)を経て製造される。以下に、第1気体せん断工程および第2気体せん断工程について更に詳細に説明する。
〔2−1:第1気体せん断工程〕
第1気体せん断工程では、窒素と液体とから、窒素マイクロバブル含有水が作製される。換言すれば、配管32を介して第1気体せん断部21に供給される窒素からなる窒素マイクロバブルが作製される。
第1気体せん断工程では、上記第1気体せん断部21において、気液混合循環ポンプ20を用いて窒素と液体との混合物の圧力が流体力学的に制御されるとともに、負圧部に対して窒素が吸入される。なお、「負圧部」とは、窒素と液体との混合物の中で周りと比較して圧力が小さな領域が意図される。そして、上記混合物を高速流体運動させて負圧部を形成しながら気体をせん断することによって、微細なマイクロバブルを発生させることができる。換言すれば、液体と窒素とを効果的に自給混合溶解するとともに、圧送する。これによって、より微細な窒素マイクロバブルを含有する窒素マイクロバブル含有水を形成することができる。
上記気液混合循環ポンプ20としては特に限定されないが、揚程40m以上(4kg/cmの圧力)の高揚程のポンプであることが好ましい。また、気液混合循環ポンプ20としてはトルクが安定している2ポールのポンプを用いることが好ましい。上記構成によれば、第1気体せん断部21内の窒素マイクロバブル含有水に対して所望の圧力を加えることが可能であり、その結果、窒素マイクロバブル含有水に含まれる窒素マイクロバブルをより微細にせん断することができる。
また、上記気液混合循環ポンプ20は、ポンプの圧力が制御されていることが好ましい。例えば、気液混合循環ポンプ20の回転数が、インバーター等の回転制御部(図示せず)によって制御されていることが好ましい。なお、上記回転制御部は、更にシーケンサー63によって制御され得る。上記構成によれば、上記第1気体せん断部21の中の窒素マイクロバブル含有水に対して所望の圧力を加えることが可能となり、その結果、窒素マイクロバブル含有水に含まれる窒素マイクロバブルを所望のサイズに揃えることができる。
上記第1気体せん断部21を構成する材料は特に限定されないが、ステンレス、プラスチック、または樹脂であることが好ましい。上記材料の中では、ステンレスが最も好ましい。上記構成によれば、窒素マイクロバブル含有水中に不純物が混入することを防止することができるとともに、第1気体せん断部21が振動することを防止することができる。
また、上記第1気体せん断部21の厚さ(隔壁の厚さ)は特に限定されないが、6mm〜12mmであることが好ましい。一般的に、第1気体せん断部21の厚さが薄ければ、第1気体せん断部21中の窒素マイクロバブル含有水の運動によって、第1気体せん断部21が振動する。つまり、窒素マイクロバブル含有水の運動エネルギーが振動として外部に伝播して失われるので、窒素マイクロバブル含有水の高速流動運動が低下し、その結果、せん断エネルギーが低下する。しかしながら、上記構成によれば、第1気体せん断部21の振動を防ぐことかできるので、効率よく窒素マイクロバブルを作製することができる。
次いで、気液混合循環ポンプ20を有する第1気体せん断部21が窒素マイクロバブルを発生させるメカニズムについて更に詳細に説明する。
まず、上記第1気体せん断部21において、窒素マイクロバブル含有水の構成成分である液体と窒素とからなる混相旋回流を発生させる。具体的には、インペラと呼ばれる羽を超高速で回転させて、液体と窒素とからなる混相旋回流を発生させる。このとき、第1気体せん断部21の中心部には、高速旋回する気体空洞部が形成される。
次いで、上記気体空洞部を圧力によって竜巻状に細くして、より高速で旋回する回転せん断流を発生させる。このとき、上記気体空洞部に対しては、当該気体空洞部の負圧を利用して、窒素を自動的に供給させる。そして、さらに窒素マイクロバブルを切断・粉砕しながら混相旋回流を回転させる。なお、上記切断・粉砕は、第1気体せん断部21の出口内外における気液二相流体の回転速度の差によって生じる。なお、上記回転速度の差は、500〜600回転/秒であることが好ましい。
すなわち、第1気体せん断部21において、気液混合循環ポンプ20によって窒素マイクロバブル含有水を高速流体運動させることによって負圧部を形成するとともに、流体力学的に窒素マイクロバブル含有水の圧力を制御することによって上記負圧部に対して窒素を供給している。その結果、第1気体せん断部21では、窒素マイクロバブルを発生させることができる。換言すれば、第1気液混合循環ポンプ20を用いて液体と窒素とを効果的に自給混合溶解しながら圧送することにより窒素マイクロバブル含有水を製造することができる。
上記第1気体せん断部21の内腔の横断面の形状は特に限定されないが、楕円形であることが好ましく、真円形であることが最も好ましい。また、上記第1気体せん断部4の内腔表面は、鏡面仕上げによって形成されていることが好ましい。上記構成によれば、第1気体せん断部21の内部表面の摩擦が小さいので、窒素と液体との混合物を高速旋回させることができるとともに、窒素を効率良くせん断することができる。その結果、多くの微細な窒素マイクロバブルを発生させることができるとともに、最終的に多くの窒素ナノバブルを発生させることができる。
また、第1気体せん断部21における窒素マイクロバブル含有水の吐出口の口径は、第1気体せん断部21における液体の取り込み口の口径の50%〜80%であることが好ましい。上記構成によれば、上記第1気体せん断部における気体せん断力を上げることができるので、窒素マイクロバブルを安定的に製造することができる。そしてその結果、安定的に洗浄対象を洗浄することができる。
また、第1気体せん断部21の内部表面(内腔表面)には、溝が設けられていることが好ましい。また、上記溝の数は特に限定されないが、2本以上設けられていることが好ましい。また、上記溝は、第1気体せん断部21の内部表面上に形成され、かつ凹形状を有するものであればよく、その形状は特に限定されない。例えば、上記溝は、深さ略0.3mm〜0.6mm、幅略0.8mm以内であることが好ましい。上記構成によれば、第1気体せん断部21内の液体と窒素との混合物の旋回乱流の発生を制御することができるので、多くの微細な窒素マイクロバブルを発生させることができるとともに、最終的に多くの窒素ナノバブルを発生させることができる。
また、上記第1気体せん断部21へは、配管10を介して液体が供給され、配管70を介して窒素マイクロバブル含有水が吐出されている。このとき、上記液体を第1気体せん断部21へ供給する配管の内腔の横断面の面積は、窒素マイクロバブル含有水を吐出する配管の内腔の横断面の面積よりも大きいことが好ましい。上記構成によれば、窒素マイクロバブル含有水の吐出圧力を高めることができるので、安定的に窒素マイクロバブルを発生させることができる。
〔2−2:第2気体せん断工程〕
第2気体せん断工程では、上記第1気体せん断工程にて作製された窒素マイクロバブル含有水から窒素ナノバブル含有水が作製される。更に詳細には、上記第1気体せん断部21によって作製された窒素マイクロバブル含有水を、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4にて更にせん断して、これによって、窒素ナノバブル含有水を作製している。
図1に示すように第2気体せん断工程では、上記気液混合循環ポンプ20によって、窒素マイクロバブル含有水が第1気体せん断部21から第2気体せん断部22へ、さらには第3気体せん断部4へ圧送される。窒素マイクロバブル含有水が第1気体せん断部21から第2気体せん断部22へ、さらには第3気体せん断部4へと配管を介して圧送される場合には、窒素マイクロバブル含有水が圧送される方向に向かって、徐々にまたは段階的に配管の直径が小さくなることが好ましい。上記構成によれば、窒素マイクロバブル含有水をより高速で流体運動しながら竜巻状に細くすることができる。換言すれば、より高速で旋回する回転せん断流を発生させることができる。その結果、窒素マイクロバブルから窒素ナノバブルを効率よく発生させることができるとともに、窒素ナノバブル含有水中に超高温の極限反応場を形成することができる。
上記極限反応場が形成されると、窒素ナノバブル含有水が局部的に高温高圧状態となり、当該局所にて不安定なフリーラジカルができるとともに、同時に熱が発生される。フリーラジカルは不対電子を有する原子または分子であって、他の原子または分子から電子を奪い取って安定化しようとする。それゆえ、フリーラジカルを含むナノバブル含有水は、強い酸化力を示すことになる。
また、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4は、ステンレス、プラスチック、または樹脂によって形成されていることが好ましい。上記材料の中では、ステンレスによって形成されていることが最も好ましい。
また、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4の内腔の横断面の形状は、楕円形であることが好ましく、真円形であることが最も好ましい。上記構成によれば、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4の内部表面の抵抗(摩擦)が小さいので、窒素マイクロバブル含有水を高速旋回させることができるとともに、窒素マイクロバブル含有水を効率良くせん断することができ、その結果、多くの窒素ナノバブルを発生させることができる。
また、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4の内部表面には、孔が開いていることが好ましい。上記孔の開口の直径は特に限定されないが、4mm〜9mmであることが好ましい。上記構成によれば、上記第2気体せん断部22および第3気体せん断部4の内部におけるバブル含有水の旋回運動を制御することができる。つまり、上記構成によれば、上記第2気体せん断部22および第3気体せん断部4の内部の旋回乱流の発生を制御することができる。その結果、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4によって、安定に窒素ナノバブルを発生させることができる。
また、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4のバブル含有水の吐出口の口径は特に限定されないが、4mm〜9mmであることが好ましい。上記構成によれば、バブル含有水の吐出圧を上げることができる。
なお、上述した気液混合循環ポンプ20、第1気体せん断部21、第2気体せん断部22および第3気体せん断部4の具体的な構成としては、市販のものを用いることが可能である。各々の構成としては特に限定しないが、例えば、株式会社 協和機設社製のバビダスHYK型を用いることが可能である。
次いで、第1活性化部28(第1活性化手段)について説明する。
本実施の形態の洗浄装置では、上記第2気体せん断部22から吐出された窒素ナノバブル含有水は、第1活性化部28に導入される。上記第1活性化部28では、上記第2気体せん断部22にて製造された窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかける。その結果、窒素ナノバブル含有水に対して磁気活水としての活性(磁気活性)を付与することができる。
以下に、第1活性化部28の具体的な構成について説明する。
上記第1活性化部28は、第2気体せん断部22にて製造された窒素ナノバブル含有水に磁場をかけることができるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、図1に示すように、上記第1活性化部28は、フランジ23およびフランジ29に挟まれるように設けられ得る。図1に示すように、フランジ23は配管70の端部に接続されており、フランジ29は配管30の端部に接続されている。そして、上記フランジ23とフランジ29との間に上記第1活性化部28が設けられ得る。
上記第1活性化部28は、窒素ナノバブル含有水を通過させるための流路27(第1流路)を有している。そして、当該流路27の少なくとも一部は、磁石のS極として機能する領域と磁石のN極として機能する領域によって挟まれており、これによって、上記流路27中を通過する窒素ナノバブル含有水に磁場をかけることが可能になる。
上記流路27の横断面の形状は特に限定されず適宜設定することができる。上記流路27の横断面の形状としては、例えば、対向する少なくとも1対の面を有するもの(例えば、正方形または長方形など)であることが好ましい。なお、上記流路27の横断面の形状が例えば正方形または長方形である場合には、上記流路27の立体的な形状は、略平板状になることが好ましい。
一例として、図7に、横断面の形状が長方形である流路27を有する第1活性化部28の断面図を示す。図7に示すように、流路27は、互いに対向する面82(第1面)および面83(第2面)を有している。そして、上記面82の側には磁石のS極24が配置されており、上記面83の側には磁石のN極25が配置されている。そして、上記S極24とN極25との間で磁場が形成され、当該磁場の中を窒素ナノバブル含有水が通過する。換言すれば、図1に示すように、上記S極24とN極25との間で形成される磁力線26の中をバブル含有水が通過する。そして、磁場の中を通過することによって、窒素ナノバブル含有水に磁気活性が付与される。
つまり、磁力線26の中を窒素ナノバブル含有水が通過すると、微弱な電流が発生する。そして、微弱な電流の作用によって水分子同士の結合が崩れ、その結果、クラスター(分子のかたまり)が細分化する。クラスターが細分化された水は、当該クラスターのすき間に酸素を吸収する作用が高いので、外気から大量の酸素を吸収して溶存酸素濃度が高くなる。それと同時に、微弱な電流の作用により、窒素ナノバブル含有水中にラジカルを発生させることが可能になる。その結果、窒素ナノバブル含有水に磁気活性を付与すれば、当該液体中に活性酸素を発生させることが可能になる。したがって、磁気活性を有する窒素ナノバブル含有水は、ナノバブルに由来するフリーラジカルの酸化能力と、上記磁気活水に由来する反応場の活性化に由来する酸化能力の両方を備えることが可能になり、当該強力な酸化能力によって、洗浄対象3を確実に洗浄することができるとともに、窒素ナノバブル含有水中に含まれる有機物等を分解・除去することができる。
上記面82と上記面83との間の距離は特に限定されず、適宜設定することができる。例えば、上記面82と上記面83との間の距離は、30mm以下であることが好ましい。上記構成によれば、窒素ナノバブル含有水に対して効率よく磁気活性を付与することができる。
また、上記流路27内の磁束密度(残留磁束密度)は、350ミリテスラ(3500ガウス以上であることが好ましく、450ミリテスラ以上であることが、より好ましい。
また、上記面82の側に配置される磁石のS極24の数、および上記面83の側に配置される磁石のN極25の数も特に限定されず、適宜設定することができる。例えば、図1に示すように、S極24およびN極25を各々3つずつ配置することができるが、これに限定されない。
なお、上記第1活性化部28としては、例えば、株式会社ビー・シー・オー製のBK型を用いることも可能であるが、これに限定されない。
本実施の形態の入浴装置では、第1活性化部28を通過した窒素ナノバブル含有水は、更に配管30を介して第3気体せん断部4に導入される。上述したように、当該第3気体せん断部4では、窒素ナノバブルが更にせん断される。その結果、窒素ナノバブル含有水中の窒素ナノバブルのサイズを更に小さくするとともに、含有される窒素ナノバブルの量を多くすることができる。第3気体せん断部4としては、第2気体せん断部22と同じ構成を用いることが可能である。なお、第2気体せん断部22の詳細については既に説明したので、第3気体せん断部4に関しては、ここではその説明を省略する。
本実施の形態の入浴装置では、第3気体せん断部4にて製造された窒素ナノバブル含有水は、矢印15に示すように槽1内に吐出される。そして、当該窒素ナノバブル含有水によって、槽1内の洗浄対象3が洗浄される。
また、槽1内に吐出された窒素ナノバブル含有水は洗浄に用いられるとともに、再びナノバブル発生部57に取り込まれて新たに窒素ナノバブル含有水を製造するための材料として用いられるか、あるいは、異物除去部に取り込まれて含有する異物が除去される。
以下に、異物除去部について説明する。
〔3.異物除去部〕
本実施の形態の洗浄装置では、上記槽1は、例えば配管9、配管44および配管50を介して異物除去部(異物除去手段)に接続されており、上記槽1内の窒素ナノバブル含有水は、上記配管群を介して上記異物除去部に導入される。そして、当該異除去部では、窒素ナノバブル含有水中に含まれる様々な異物(例えば、洗浄対象3由来の異物)が除去される。例えば、槽1内の窒素ナノバブル含有水のTOC濃度が、所望の水質に到達していない場合、槽1内の窒素ナノバブル含有水が上記異物除去部に導入されて異物が除去される。異物が除去された後の窒素ナノバブル含有水は、配管53を介して再び槽1内に導入さえるか、または、配管71を介して廃水処理設備または再利用設備に導入される。以下に各構成について説明する。
上記異物除去部は窒素ナノバブル含有水に含まれる異物を除去することができるものであればよく、特に限定されない。上記異物除去部としては、例えば、急速ろ過機、活性炭吸着塔、イオン交換樹脂塔またはキレート樹脂塔を用いることが好ましい。なお、図1には、異物除去部として急速ろ過機45および活性炭吸着塔52を用いる洗浄装置を示しているが、異物除去部は、これらに限定されない。
上記活性炭吸着塔52には、やしがら等の活性炭が充填されていることが好ましい。上記構成によれば、窒素ナノバブル含有水中のTOC成分を吸着除去することができる。また、窒素ナノバブル含有水中のナノバブルは、液体中に1ヶ月以上存在することが可能である。したがって、ナノバブルは活性炭の小孔にまで入りこんで、ナノバブルが有するフリーラジカルの作用によって、活性炭が吸着したTOC成分を酸化分解することができる。その結果、活性炭が有する吸着作用が低下することを防止することができる。
上記配管9には、ポンプ11が備えられており、当該ポンプ11の駆動を制御することによって、異物除去部に対して窒素ナノバブル含有水を供給するか否かを制御することができる。なお、上記ポンプ11としては特に限定されず、適宜公知のポンプを用いることができる。
また、異物除去部に対して窒素ナノバブル含有水を供給するか否かは、バルブ42、バルブ43、バルブ46、バルブ47、バルブ48およびバルブ51によっても制御され得る。なお、これらのバルブは、信号線7を介してシーケンサー63によって制御され得る。
上記シーケンサー63は、信号線7を介してTOC調節計8に接続されている。上記TOC調節計8は、TOC計(全有機炭素計)5によって測定された槽1内の液体のTOC濃度を上記シーケンサー63に送り、当該値に基づいて、上記シーケンサー63はバルブの開閉を調節する。なお、図1に示すように、上記シーケンサー63は、ポンプ11の駆動、電動ニードルバルブ31の開閉、および気液混合循環ポンプ20の出力、バルブ64の開閉も制御することができる。
例えば、上記シーケンサー63によって、槽1内の液体の汚染が進んでいる(例えば、TOC濃度が高い)と判断された場合、シーケンサー63は、バルブ43、バルブ47、バルブ51を開くとともに、バルブ48およびバルブ46を閉じる。これによって、窒素ナノバブル含有水は、まず急速ろ過機45に導入された後、続いて活性炭吸着塔52に導入される。そして、これによって、窒素ナノバブル含有水中の異物が除去される。また、このときバルブ42を開いておけば、異物が除去された窒素ナノバブル含有水は再び槽1内に導入されて、洗浄対象3の洗浄に用いられる。
また、急速ろ過機45に異物が堆積した場合(例えば、所定の使用期間が経過した後)、上記シーケンサー63は、バルブ46およびバルブ48を開くとともに、バルブ43およびバルブ47を閉じる。上記構成によれば、急速ろ過機45内に蓄積した異物を洗浄水とともに除去することができる。そして、急速ろ過機45から排出された洗浄水は、配管71を介して廃水処理設備または再利用設備に導入されて、当該設備において異物が目的に応じて処理されることになる。
また、上記配管9には、槽1と異物除去部との間に第3活性化部17が設けられていることが好ましい。上記第3活性化部17の構成としては、基本的には上述した第1活性化部28と同じ構成を用いることができる。
上記第3活性化部17は、槽1から第3活性化部17へ導入された窒素ナノバブル含有水に磁場をかけることができるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、図1に示すように、上記第3活性化部17は、フランジ12およびフランジ18に挟まれるように設けられ得る。図1に示すように、フランジ12は配管9の端部に接続されており、フランジ18は配管44の端部に接続されている。そして、上記フランジ12とフランジ18との間に上記第1活性化部28が設けられ得る。
上記第3活性化部17は、窒素ナノバブル含有水を通過させるための流路16(第3流路)を有している。そして、当該流路16の少なくとも一部は、磁石のS極として機能する領域と磁石のN極として機能する領域によって挟まれており、これによって、上記流路16中を通過する窒素ナノバブル含有水に磁場をかけることが可能になる。
上記流路16の横断面の形状は特に限定されず適宜設定することができる。上記流路16の横断面の形状としては、例えば、対向する少なくとも1対の面を有するもの(例えば、正方形または長方形など)であることが好ましい。なお、上記流路16の横断面の形状が例えば正方形または長方形である場合には、上記流路16の立体的な形状は、略平板状になることが好ましい。
一例として、図7に、横断面の形状が長方形である流路16を有する第3活性化部17の断面図を示す。図7に示すように、流路16は、互いに対向する面84(第5面)および面85(第6面)を有している。そして、上記面84の側には磁石のS極13が配置されており、上記面85の側には磁石のN極14が配置されている。そして、上記S極13とN極14との間で磁場が形成され、当該磁場の中を窒素ナノバブル含有水が通過する。換言すれば、図1に示すように、上記S極13とN極14との間で形成される磁力線15の中をバブル含有水が通過する。そして、磁場の中を通過することによって、窒素ナノバブル含有水に磁気活性が付与される。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図2に基づいて説明する。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の洗浄装置では、実施の形態1におけるTOC計5およびTOC調節計8のかわりに、COD計65およびCOD調節計66を用いている。つまり、本実施の形態の洗浄装置では、槽1内の水質をCOD計65によって測定している。
上記COD計65としては特に限定されず、適宜公知のCOD計を用いることが可能である。また、上記COD調節計66は、COD計65によって測定されたCOD値をシーケンサー63に入力し得るものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
水質の測定は、TOC計またはCOD計等によって測定することがある。したがって、槽1内に溶解している成分に応じて、TOC計またはCOD計を使い別ければよい。COD計は、TOC計と比較してコストが低い。したがって、本実施の形態の洗浄装置であれば、実施の形態1の洗浄装置よりも製造コストを低くすることができる。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について、図3に基づいて説明する。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の洗浄装置では、実施の形態1におけるTOC計5およびTOC調節計8のかわりに、濁度計49および濁度調節計67を用いている。つまり、本実施の形態の洗浄装置では、槽1内の水質を濁度計49によって測定している。
上記濁度計49としては特に限定されず、適宜公知の濁度計を用いることが可能である。また、上記濁度調節計67は、濁度計49によって測定された濁度をシーケンサー63に入力し得るものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
水質の測定は、TOC計または濁度計等によって測定することがある。したがって、槽1内に溶解している成分に応じて、TOC計または濁度計を使い別ければよい。濁度計は、TOC計と比較してコストが低い。したがって、本実施の形態の洗浄装置であれば、実施の形態1の洗浄装置よりも製造コストを低くすることができる。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について、図4に基づいて説明する。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の洗浄装置では、実施の形態1におけるTOC計5およびTOC調節計8のかわりに、比抵抗計60および比抵抗調節計61を用いている。つまり、本実施の形態の洗浄装置では、槽1内の水質を比抵抗計60によって測定している。
上記比抵抗計60としては特に限定されず、適宜公知の比抵抗計を用いることが可能である。また、上記比抵抗調節計61は、比抵抗計60によって測定された比抵抗をシーケンサー63に入力し得るものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
水質の測定は、TOC計または比抵抗計等によって測定することがある。したがって、槽1内に溶解している成分に応じて、TOC計または比抵抗計を使い別ければよい。なお、水質が一般に良い場合には比抵抗計を用いることが好ましい。比抵抗計は、TOC計と比較してコストが低い。したがって、本実施の形態の洗浄装置であれば、実施の形態1の洗浄装置よりも製造コストを低くすることができる。
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施の形態について、図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の洗浄装置では、複数の第3気体せん断部4が設けられている。上記第3気体せん断部4の数としては特に限定されず、必要に応じて適宜設定することができる。また、第3気体せん断部4の数は、多いほど好ましい。
本実施の形態の洗浄装置では、複数の第3気体せん断部4が設けられているので、洗浄対象3に対して、様々な角度から窒素ナノバブル含有水を吐出することができる。その結果、効率良く、かつ精度良く洗浄対象3を洗浄することができる。なお、第3体せん断部4の数が多いほど、槽1内の窒素ナノバブルの数が増加するので、洗浄対象3の洗浄効率が向上するとともに、短時間の洗浄を可能とする。
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施の形態について、図6に基づいて説明する。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の洗浄装置では、槽1内に超音波発生器59が設けられている。
上記超音波発生器59は、洗浄対象3、および槽1内の窒素ナノバブル含有水に対して超音波をかけることができるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。例えば、上記超音波発生器59としては、適宜公知の超音波発生器を用いることが可能である。
本実施の形態の洗浄装置では、上記超音波によって窒素ナノバブル含有水に超音波をかけることができるので、窒素ナノバブルのサイズを均一化することができる。その結果、窒素ナノバブルと洗浄対象3との接触が、より密になるので、洗浄対象3の洗浄効率を向上させることができる。
〔1.洗浄装置の作製〕
図1に基づいて、洗浄装置を作製した。当該洗浄装置では、槽1の容量を2mとし、2.2kwの電動機からなる気液混合循環ポンプ20を含むナノバブル発生部57を用いた。より具体的には、気液混合循環ポンプ20、第1気体せん断部21、第2気体せん断部22、第3気体せん断部4、および電動ニードルバルブ31を含むナノバブル発生機(株式会社協和機設製のHYK型)を、ナノバブル発生部57として用いた。
また、第1活性化部28および第3活性化部17としては、全長800mm、横幅160mm、縦幅310mmのものを用いた。また、第2活性化部39としては、全長70mm、横幅20mm、縦幅30mmのものを用いた。なお、具体的に上記活性化部としては、株式会社ビー・シー・オー製のBK型を用いた。
また、急速ろ過機45の容量を0.5m、活性炭吸着塔52の容量を1.2mとした。
槽1に純水を給水して、槽1の準備をした。そして機械油が付着したステンレス製の洗浄対象3を槽1内に投入して、洗浄装置を運転した。
洗浄装置を約3時間運転後、ステンレス製の洗浄対象3の表面の機械油をノルマルヘキサンを用いて洗浄して洗いとり、さらに当該洗浄液からノルマルヘキサンを蒸発させて、機械油量を得た。当該機械油の重量を測定し、洗浄による機械油除去率を算出したところ、除去率は98%であった。
〔2.洗浄装置によって製造される窒素ナノバブル含有水〕
上記洗浄装置によって製造される窒素ナノバブル含有水中に含まれるナノバブルおよび硝酸イオンの量を測定するとともに、当該窒素ナノバブル含有水の磁気活水としての特性を検討した。
Figure 2009131771
以上のように、本発明の洗浄装置によって多量のナノバブルと硝酸イオンが製造されることが明らかになった。また、本発明の洗浄装置によって製造される窒素ナノバブル含有水は、磁気活水としての特性を有していることが明らかになった。
本発明は、半導体製造装置などに代表される洗浄工程を必要とする各種装置やその部品を製造する分野に利用することができる。また、本発明は、用水処理装置、排水処理装置、浴槽等に広く利用することができる。
本発明における洗浄装置の実施の一形態を示す模式図である。 本発明における洗浄装置の他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における洗浄装置のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における洗浄装置のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における洗浄装置のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 本発明における洗浄装置のさらに他の実施の形態を示す模式図である。 上記洗浄装置における活性化部の断面図である。
符号の説明
1 槽
3 洗浄対象
4 第3気体せん断部
5 TOC計
6 バルブ
7 信号線
8 TOC調節計
9・10・30・32・40・44・50・53・54・70・71 配管
11 ポンプ
12・18・23・29・33・38 フランジ
13・24・34 S極
14・25・35 N極
15・26・37 磁力線
16 流路(第3流路)
17 第3活性化部(第3活性化手段)
20 気液混合循環ポンプ
21 第1気体せん断部
22 第2気体せん断部
27 流路(第1流路)
28 第1活性化部(第1活性化手段)
31 電動ニードルバルブ
36 流路(第2流路)
39 第2活性化部(第2活性化手段)
41 窒素ガスボンベ
42・43・46・47・48・51・64 バルブ
45 急速ろ過機(第1異物除去手段)
49 濁度計
52 活性炭吸着塔(第2異物除去手段)
56 洗浄装置
57 ナノバブル発生部
59 超音波発生器
60 比抵抗計
61 比抵抗調節計
63 シーケンサー(制御手段)
65 COD計
66 COD調節計
67 濁度調節計
80 面(第3面)
81 面(第4面)
82 面(第1面)
83 面(第2面)
84 面(第5面)
85 面(第6面)

Claims (24)

  1. 液体と窒素とを混合およびせん断して窒素マイクロバブル含有水を作製する第1気体せん断部と、
    前記窒素マイクロバブル含有水を更にせん断して窒素ナノバブル含有水を作製する第2気体せん断部と、
    前記窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかける第1活性化手段と、
    前記磁場がかけられた後の窒素ナノバブル含有水を更にせん断する第3気体せん断部と、
    前記第3気体せん断部によって更にせん断された窒素ナノバブル含有水が吐出される槽と、を有することを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記第1活性化手段は、前記窒素ナノバブル含有水を通過させるための第1流路を有し、
    前記第1流路は、磁石のS極として機能する第1面と磁石のN極として機能する第2面とが対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記第1気体せん断部に供給される前の窒素に対して磁場をかける第2活性化手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄装置。
  4. 前記第2活性化手段は、前記窒素を通過させるための第2流路を有し、
    前記第2流路は、磁石のS極として機能する第3面と磁石のN極として機能する第4面とが対向するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 前記槽内の前記窒素ナノバブル含有水の全有機炭素を測定するためのTOC計と、
    前記TOC計の測定結果に基づいて、前記第1気体せん断部に供給する前記液体の量、前記第1気体せん断部に前記液体を供給するタイミング、前記第1気体せん断部に供給する窒素の量、および、前記第1気体せん断部に窒素を供給するタイミングを調節する制御手段と、を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の洗浄装置。
  6. 前記TOC計は、COD計、濁度計、または比抵抗計であることを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1気体せん断部に対して前記液体を供給しはじめてから60秒経過した後に、前記第1気体せん断部に対する前記窒素の供給を開始するものであることを特徴とする請求項5または6に記載の洗浄装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1気体せん断部に対して前記液体を毎分1.5リットル〜毎分120リットルにて供給するとともに、前記第1気体せん断部に対して前記窒素を毎分0.3リットル〜1.5リットルにて供給するものであることを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の洗浄装置。
  9. 前記層には、異物除去手段が連結されており、
    前記槽内の窒素ナノバブル含有水は、前記異物除去手段に送られて更に異物が除去されることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の洗浄装置。
  10. 前記異物除去手段は、急速ろ過機、活性炭吸着塔、イオン交換樹脂塔およびキレート樹脂塔からなる群より選択される少なくとも1つであることを特徴とする請求項9に記載の洗浄装置。
  11. 前記異物除去手段に供給される前記窒素ナノバブル含有水に対して磁場をかける第3活性化手段を有することを特徴とする請求項9または10に記載の洗浄装置。
  12. 前記第3活性化手段は、前記窒素ナノバブル含有水を通過させるための第3流路を有し、
    前記第3流路は、磁石のS極として機能する第5面と磁石のN極として機能する第6面とが対向するように配置されていることを特徴とする請求項11に記載の洗浄装置。
  13. 前記第3気体せん断部が複数設けられていることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の洗浄装置。
  14. 前記槽には、当該槽内の前記窒素ナノバブル含有水に対して超音波をかける超音波発生手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の洗浄装置。
  15. 前記槽には、前記槽内の窒素ナノバブル含有水の表層を吸引して除去するための吸引手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の洗浄装置。
  16. 前記液体は、前記槽内に蓄えられている前記窒素ナノバブル含有水であることを特徴とする請求項1〜15の何れか1項に記載の洗浄装置。
  17. 前記第1気体せん断部の内部の横断面は楕円形または真円形であるとともに、前記第1気体せん断部の内部は鏡面仕上げによって加工されていることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載の洗浄装置。
  18. 前記第1気体せん断部における前記窒素マイクロバブル含有水の吐出口の口径は、前記第1気体せん断部における前記液体の取り込み口の口径の50%〜80%であることを特徴とする請求項17に記載の洗浄装置。
  19. 前記第1気体せん断部の内部の表面には、2本以上の溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜18の何れか1項に記載の洗浄装置。
  20. 前記第1気体せん断部の隔壁の厚さは、6mm〜12mmであることを特徴とする請求項1〜19の何れか1項に記載の洗浄装置。
  21. 前記第1気体せん断部は、ステンレス、プラスチック、または樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項1〜20の何れか1項に記載の洗浄装置。
  22. 前記第2気体せん断部の内部の横断面は楕円形または真円形であるとともに、前記第2気体せん断部の内部の表面には小孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜21の何れか1項に記載の洗浄装置。
  23. 前記第3気体せん断部の内部の横断面は楕円形または真円形であるとともに、前記第3気体せん断部の内部の表面には小孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜22の何れか1項に記載の洗浄装置。
  24. 洗浄対象を、硝酸イオンおよび窒素ナノバブルを含有する磁気活水によって洗浄する工程を有することを特徴とする洗浄方法。
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