JP2009131750A - シュレッダー用カッター - Google Patents
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Abstract
【課題】紙葉類をその枚数(厚さ)にかかわらず確実にクロスカットできる新規なシュレッダー用カッターを提供する。
【解決手段】カッターディスク12とスペーサー13とを交互に積層した一対のローラーカッター10,20を形成し、一方のカッターディスク12が他方のカッターディスク12間に互いに噛み合うように両者を平行に組み合わせ、かつ、各カッターディスク12とスペーサー13の外周面にこれより径方向に突出するエッジ部12a…、13a…を形成すると共に、それらの噛合部で、一方のカッターディスク12のエッジ部12aと他方のスペーサー13のエッジ部13a同士が互いに摺接するようにする。これによって、縦切りされた紙葉類Pがその噛合部でエッジ部12a…、13a…によって上下に引き千切られるように切断されるため、紙葉類Pをその枚数(厚さ)にかかわらず確実にクロスカットできる。
【選択図】 図1
【解決手段】カッターディスク12とスペーサー13とを交互に積層した一対のローラーカッター10,20を形成し、一方のカッターディスク12が他方のカッターディスク12間に互いに噛み合うように両者を平行に組み合わせ、かつ、各カッターディスク12とスペーサー13の外周面にこれより径方向に突出するエッジ部12a…、13a…を形成すると共に、それらの噛合部で、一方のカッターディスク12のエッジ部12aと他方のスペーサー13のエッジ部13a同士が互いに摺接するようにする。これによって、縦切りされた紙葉類Pがその噛合部でエッジ部12a…、13a…によって上下に引き千切られるように切断されるため、紙葉類Pをその枚数(厚さ)にかかわらず確実にクロスカットできる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば個人情報や機密情報などが記載された書類や情報記録媒体などの紙葉類を復元不可能な程度に細断処理するためのシュレッダー(紙葉細断装置)に係り、特にその紙葉類を縦横に細かく剪断することができるシュレッダー用カッターに関する。
近年、係るシュレッダーに備えられているカッターは、機密性の更なる向上を図るために紙葉類を単に縦方向にリボン状に細断するだけでなく、さらに縦切りと共に横切りを行うことでより細かく剪断可能なクロスカットタイプが主流となっている。
例えば、以下の特許文献1に示すようなシュレッダー用カッターは、回転自在な一対のローラーカッターを平行に噛み合わせると共に、各ローラーカッターを構成する複数のカッターディスクの外面にクロスカット用のエッジ(横切り刃)をその周方法に沿って複数形成したものである。そして、そのローラーカッター間に紙葉類を通過させる際にそのカッターディスクによって紙葉類を細かく縦切りすると共に、それら各カッターディスクのエッジによってその紙葉類を横方向に引き裂くようにすることで、その紙葉類を細かい短冊状に剪断するようにしている。
例えば、以下の特許文献1に示すようなシュレッダー用カッターは、回転自在な一対のローラーカッターを平行に噛み合わせると共に、各ローラーカッターを構成する複数のカッターディスクの外面にクロスカット用のエッジ(横切り刃)をその周方法に沿って複数形成したものである。そして、そのローラーカッター間に紙葉類を通過させる際にそのカッターディスクによって紙葉類を細かく縦切りすると共に、それら各カッターディスクのエッジによってその紙葉類を横方向に引き裂くようにすることで、その紙葉類を細かい短冊状に剪断するようにしている。
また、以下の特許文献2に示すようなシュレッダー用カッターは、紙葉類の投入口の直下に位置する縦切り用のローラーカッターと、この縦切り用のローラーカッターの下方に位置する横切り用のクロスカッターとから構成したものであり、先ず、投入された紙葉類を縦切り用のローラーカッターによって細かくリボン状に縦切りした後、横切り用のクロスカッターによってそのリボン状の剪断片を横切りしてその紙葉類を細かい短冊状に剪断するようにしている。
特開平9−99247号公報
特開2001−9312号公報
ところで、前記特許文献1に示すような構造をしたカッターにあっては、例えば紙葉類を十数枚以上重ねて切断する場合には、比較的良好にクロスカットが行われるが、1枚あるいは数枚程度を切断した場合には、そのカッターディスクのエッジ(横切り刃)がその紙葉類の表面に食い込まずに滑り抜けてしまい、完全なクロスカットが行われずに部分的に繋がった状態で細断されてしまうことがある。
一方、前記特許文献2に示すような構造をしたカッターの場合では、2種類のカッターが必要となるため、構造が複雑となって製造コストが高くなったり、そのカッターの設置スペースが広くなってしまうといった不都合がある。
そこで、本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その主な目的は、紙葉類をその枚数(厚さ)にかかわらず確実にクロスカットできる新規なシュレッダー用カッターを提供することを目的とする。
一方、前記特許文献2に示すような構造をしたカッターの場合では、2種類のカッターが必要となるため、構造が複雑となって製造コストが高くなったり、そのカッターの設置スペースが広くなってしまうといった不都合がある。
そこで、本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その主な目的は、紙葉類をその枚数(厚さ)にかかわらず確実にクロスカットできる新規なシュレッダー用カッターを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために請求項1の発明は、
紙葉類を縦横に細断するシュレッダー用カッターであって、回転軸上に円板状のカッターディスクと当該カッターディスクよりも小径な円板状のスペーサーとを交互に積層した一対のローラーカッターからなると共に、当該一対のローラーカッターのうち、一方のローラーカッターの各カッターディスクが他方のローラーカッターの各カッターディスク間に互いに噛み合うように当該ローラーカッター同士を平行に組み合わせ、かつ、前記各ローラーカッターのカッターディスクとスペーサーの外周面にこれより径方向に突出するエッジ部を形成すると共に、前記一対のローラーカッターがそれぞれ反対方向に回転したときに、当該ローラーカッター同士の噛合部で、前記一方のローラーカッター側のカッターディスクのエッジ部と他方のローラーカッター側のスペーサーのエッジ部同士が互いに摺接するようになっていることを特徴とするシュレッダー用カッターである。
また、請求項2の発明は、
請求項1に記載のシュレッダー用カッターにおいて、前記各ローラーカッターに、前記カッターディスクのエッジ部とスペーサーのエッジ部との回転軌跡に沿って延びるセパレーターを備えたことを特徴とするシュレッダー用カッターである。
紙葉類を縦横に細断するシュレッダー用カッターであって、回転軸上に円板状のカッターディスクと当該カッターディスクよりも小径な円板状のスペーサーとを交互に積層した一対のローラーカッターからなると共に、当該一対のローラーカッターのうち、一方のローラーカッターの各カッターディスクが他方のローラーカッターの各カッターディスク間に互いに噛み合うように当該ローラーカッター同士を平行に組み合わせ、かつ、前記各ローラーカッターのカッターディスクとスペーサーの外周面にこれより径方向に突出するエッジ部を形成すると共に、前記一対のローラーカッターがそれぞれ反対方向に回転したときに、当該ローラーカッター同士の噛合部で、前記一方のローラーカッター側のカッターディスクのエッジ部と他方のローラーカッター側のスペーサーのエッジ部同士が互いに摺接するようになっていることを特徴とするシュレッダー用カッターである。
また、請求項2の発明は、
請求項1に記載のシュレッダー用カッターにおいて、前記各ローラーカッターに、前記カッターディスクのエッジ部とスペーサーのエッジ部との回転軌跡に沿って延びるセパレーターを備えたことを特徴とするシュレッダー用カッターである。
請求項1の発明によれば、一対のローラーカッターがそれぞれ反対方向に回転したときに、これらローラーカッター同士の噛合部で、一方のローラーカッター側のカッターディスクのエッジ部と他方のローラーカッター側のスペーサーのエッジ部同士が所定の速度差をもって互いに摺接するようになる。
従って、紙葉類を十数枚以上重ねて切断する場合は勿論、1枚あるいは数枚程度を切断する場合でも、そのカッターディスクのエッジ部とスペーサーのエッジ部がそれぞれ両側からその紙葉類の表面に食い込んだ後、これを上下に引き千切るように作用するため、その紙葉類Pの枚数(厚さ)にかかわらず確実にクロスカットすることができる。
従って、紙葉類を十数枚以上重ねて切断する場合は勿論、1枚あるいは数枚程度を切断する場合でも、そのカッターディスクのエッジ部とスペーサーのエッジ部がそれぞれ両側からその紙葉類の表面に食い込んだ後、これを上下に引き千切るように作用するため、その紙葉類Pの枚数(厚さ)にかかわらず確実にクロスカットすることができる。
また、このシュレッダー用カッターは、各ローラーカッターのカッターディスクとスペーサーの外周面にこれより径方向に突出するエッジ部を形成した構造であるため、従来のものに比べてもその構造がいたずらに複雑となることがない。
従って、製造コストが高くなったり、そのカッターの設置スペースが広くなってしまうといった不都合を未然に回避することができる。
従って、製造コストが高くなったり、そのカッターの設置スペースが広くなってしまうといった不都合を未然に回避することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1のようにしてクロスカットされた紙葉片がカッターディスクやそのエッジ部などにくっついてしまった場合でも、このセパレーターによってその紙葉片をその表面から確実に分離することができる。
これによって、クロスカットされた紙葉片がローラーカッターに巻き込まれたり、巻き付いて詰まったりするといった不都合を防止することができる。
これによって、クロスカットされた紙葉片がローラーカッターに巻き込まれたり、巻き付いて詰まったりするといった不都合を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本発明に係るシュレッダー用カッター100の実施の一形態を示したものである。
図示するようにこのシュレッダー用カッター100は、一対のローラーカッター10,20と、このローラーカッター10,20を駆動する駆動モータ30とから主に構成されている。
このローラーカッター10,20は、それぞれ断面六角形をした回転軸11、11上にそれぞれ円板状のカッターディスク12と、このカッターディスク12よりも小径な円板状のスペーサー13を複数交互に積層して構成されている。
このカッターディスク12は、図2に示すように略八角形をした板厚数mmの金属製円板から形成されており、その外周面の各角部には、これより径方向に突出した角形状のエッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hがそれぞれ周方向に一定の間隔を隔てて形成されている。
図1および図2は、本発明に係るシュレッダー用カッター100の実施の一形態を示したものである。
図示するようにこのシュレッダー用カッター100は、一対のローラーカッター10,20と、このローラーカッター10,20を駆動する駆動モータ30とから主に構成されている。
このローラーカッター10,20は、それぞれ断面六角形をした回転軸11、11上にそれぞれ円板状のカッターディスク12と、このカッターディスク12よりも小径な円板状のスペーサー13を複数交互に積層して構成されている。
このカッターディスク12は、図2に示すように略八角形をした板厚数mmの金属製円板から形成されており、その外周面の各角部には、これより径方向に突出した角形状のエッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hがそれぞれ周方向に一定の間隔を隔てて形成されている。
また、同図に示すように、スペーサー13もこのカッターディスク12と同様に略八角形をした同じ板厚の金属製円板から形成されており、その外周面の各角部には、これより径方向に突出した角形状のエッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hがそれぞれ周方向に一定の間隔を隔てて形成されている。
そして、図1および図2に示すように、これら一対のローラーカッター10,20のうち、一方のローラーカッター10の各カッターディスク12、12…が他方のローラーカッター20の各カッターディスク12、12…間に互いに密に噛み合うようにしてこれらローラーカッター10,20同士が平行かつ回転自在に組み合わされている。
そして、図1および図2に示すように、これら一対のローラーカッター10,20のうち、一方のローラーカッター10の各カッターディスク12、12…が他方のローラーカッター20の各カッターディスク12、12…間に互いに密に噛み合うようにしてこれらローラーカッター10,20同士が平行かつ回転自在に組み合わされている。
また、図5に示すように、これら相互に噛み合うように組み合わされたローラーカッター10,20は、その一方のローラーカッター10(20)の各カッターディスク12、12…のエッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hと、他方のローラーカッター20(10)の各スペーサー13、13…のエッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h同士は、その噛合部においてその先端部で互いに摺接するような位置関係となっている。
すなわち、このカッターディスク12の周面部に形成された8つのエッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hと、同じくスペーサー13の周面部に形成された8つのエッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hは、それぞれの回転軸11,11の中心に対して一定の中心角、つまり45°の角度でそれぞれ形成されており、各ローラーカッター10,20が反対方向に回転してその噛合部において一方のローラーカッター10(20)のカッターディスク12の各エッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hと、他方のローラーカッター20(10)のスペーサー13のエッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h同士がそれぞれ一時的に摺接(接触)するような位置関係となっている。
また、図1に示すように、これらローラーカッター10,20の回転軸11,11の端部には、それぞれ歯車14,14が設けられており、これら歯車14,14は、回転軸11,11の回転と共に回転自在に互いに噛み合うようになっている。
また、これらローラーカッター10,20のうち、一方のローラーカッター10の回転軸11には、スプロケット15が設けられており、チェーン16を介して駆動モータ30の駆動軸31のスプロケット32に係合するようになっている。
また、図2に示すように、これら各ローラーカッター10,20には、前記カッターディスク12のエッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hと、スペーサー13のエッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hとの回転軌跡に沿って延びる櫛歯状のセパレーター40,40がそれぞれ設けられている。
また、これらローラーカッター10,20のうち、一方のローラーカッター10の回転軸11には、スプロケット15が設けられており、チェーン16を介して駆動モータ30の駆動軸31のスプロケット32に係合するようになっている。
また、図2に示すように、これら各ローラーカッター10,20には、前記カッターディスク12のエッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hと、スペーサー13のエッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hとの回転軌跡に沿って延びる櫛歯状のセパレーター40,40がそれぞれ設けられている。
このセパレーター40は、各ローラーカッター10,20の長手方向に沿って延びる半割筒状のセパレーター本体41の内周面に、その周方向に沿って円弧状の溝部42が複数形成されたものであり、これら各溝部42、42…に各ローラーカッター10,20のカッターディスク12、12…が嵌め込まれるように位置すると共に、各溝部42、42…間の円弧状凸部43,43…にスペーサー13のエッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hがそれぞれ臨むように位置するようになっている。
なお、このシュレッダー用カッター100(の駆動モータ30)は、従来と同様、図示しない制御装置によって制御されるようになっており、例えば、その近傍に設けられた図示しないセンサが細断対象となる紙葉類Pを検出したときに始動し、その紙葉類Pが一定時間未検出状態になったときや非常停止信号があったときに停止したり、あるいは紙詰まりやその回転抵抗が所定値を超えたときなどに逆回転してその紙葉類Pを排出したりするような一般的な制御がなされるようになっている。
次に、このような構成をした本発明のシュレッダー用カッター100の作用および効果を説明する。なお、本実施の形態では、細断対象となる紙葉類Pを数十枚重ねて細断する例で説明するが1枚あるいは数枚程度の紙葉類Pであっても同様な作用・効果が得られることは勿論である。
先ず、図1に示すように、このシュレッダー用カッター100の駆動モータ30を駆動して、一方のローラーカッター10を図中矢印方向(正回転方向)に回転させると、歯車14,14を介して他方のローラーカッター20も同時に同じ回転速度で図中矢印方向(逆回転方向)に回転する。
先ず、図1に示すように、このシュレッダー用カッター100の駆動モータ30を駆動して、一方のローラーカッター10を図中矢印方向(正回転方向)に回転させると、歯車14,14を介して他方のローラーカッター20も同時に同じ回転速度で図中矢印方向(逆回転方向)に回転する。
そして、図2に示すようにこれら互いに反対方向に回転しているローラーカッター10,20の間に細断対象となる紙葉類Pをその上方から送り込むと、互いに噛み合うカッターディスク12、12…によってその紙葉類Pが縦方向に複数のリボン状に細断されると同時に、その両側のカッターディスク12、12のエッジ部12a、12aが紙葉類Pの側面に食い込むように作用することになる。
さらに、このような状態から両ローラーカッター10、20の回転が進行すると、図3に示すように、その縦切りがさらに進行すると共に、一方のローラーカッター10(20)のスペーサー13のエッジ部13aに対して他方のローラーカッター20(10)のカッターディスク12のエッジ部12aが後から追いつくように両者が互いに接近してくる。
さらに、このような状態から両ローラーカッター10、20の回転が進行すると、図3に示すように、その縦切りがさらに進行すると共に、一方のローラーカッター10(20)のスペーサー13のエッジ部13aに対して他方のローラーカッター20(10)のカッターディスク12のエッジ部12aが後から追いつくように両者が互いに接近してくる。
そして、さらに両ローラーカッター10,20の回転が進行すると、図4に示すように両エッジ部12a、13aがさらに接近して縦切りが終えた紙葉類Pに対してその両側から挟んで食い込むように剪断を開始すると同時に、図5に示すように両エッジ部12a、13a同士が接触してその紙葉類Pの殆どを横方向に剪断(クロスカット)し、その直後、さらにエッジ部12aがエッジ部13aを追い越すように回転移動することでその紙葉類Pが上下に引き千切られるように作用して剪断されなかった残りの全てが完全にクロスカットされることになる。
すなわち、一方のカッターディスク12のエッジ部12aと、他方のスペーサー13のエッジ部13aは、それぞれ角速度ωはいずれも同じであるが、その回転中心からの距離が異なることから、この噛合部におけるカッターディスク12のエッジ部12aの通過速度v1は、スペーサー13のエッジ部13aの通過速度v2よりも速くなる。
従って、この両エッジ部12a、13aの通過速度の差(v2−v1)により、両エッジ部12a、13aが紙葉類Pをその両側から挟むようにして横方向に剪断する力に加えて、縦切りされた紙葉類Pを上下に引き千切るような力が作用するため、確実にその紙葉類Pをクロスカットすることができる。
従って、この両エッジ部12a、13aの通過速度の差(v2−v1)により、両エッジ部12a、13aが紙葉類Pをその両側から挟むようにして横方向に剪断する力に加えて、縦切りされた紙葉類Pを上下に引き千切るような力が作用するため、確実にその紙葉類Pをクロスカットすることができる。
そして、このような作用によるクロスカットは、カッターディスク12の各エッジ部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12hと、スペーサー13の各エッジ部13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hとの間で間断なく行われる。これによって、縦切り直後のリボン状の紙葉類Pは、一定の長さをした短冊状の紙葉片pに次々と細断されることになる。
その後、クロスカットされた紙葉片pは、その自重によりその下方に位置する図示しない紙葉片収容箱内に収容されることになるが、仮にその一部がカッターディスク12やスペーサー13の表面に付着してしまった場合でも、これらカッターディスク12やスペーサー13がセパレーター40の位置に達した時点で、その付着した紙葉片pは強制的に剥離されて除去されることになる。
その後、クロスカットされた紙葉片pは、その自重によりその下方に位置する図示しない紙葉片収容箱内に収容されることになるが、仮にその一部がカッターディスク12やスペーサー13の表面に付着してしまった場合でも、これらカッターディスク12やスペーサー13がセパレーター40の位置に達した時点で、その付着した紙葉片pは強制的に剥離されて除去されることになる。
従って、クロスカットされた紙葉片pがそのままローラーカッター10,20に巻き付いて詰まったりしてその回転抵抗を増大してしまうような不都合を未然に防止することができる。
このように本発明のシュレッダー用カッター100によれば、カッターディスク12のエッジ部12a、…と、スペーサー13のエッジ部13a、…とによって紙葉類Pを切断するようにしたため、紙葉類Pを十数枚以上重ねて切断する場合は勿論、1枚あるいは数枚程度重ねて切断した場合でも完全なクロスカットを行うことができる。
このように本発明のシュレッダー用カッター100によれば、カッターディスク12のエッジ部12a、…と、スペーサー13のエッジ部13a、…とによって紙葉類Pを切断するようにしたため、紙葉類Pを十数枚以上重ねて切断する場合は勿論、1枚あるいは数枚程度重ねて切断した場合でも完全なクロスカットを行うことができる。
また、このシュレッダー用カッター100は、各ローラーカッター10,20のカッターディスク12とスペーサー13の外周面にこれより径方向に突出するエッジ部12a、13a…を形成した構造であるため、従来のものに比べてもいたずらに複雑な構造となることがない。従って、製造コストも安価となり、また、大きさもコンパクトになるため、設置スペースが広くなってしまうなどといった不都合を解消することができる。
なお、本実施の形態では、ローラーカッター10,20のカッターディスク12とスペーサー13の外周面に沿ってそれぞれ8つのエッジ部12a、13a…を等間隔に設けたた例で説明したが、このエッジ部12a、13aの数は、これに限定されるものでなく、細断する紙葉片pのサイズ(長さ)に応じて適宜増減しても良いことは勿論である。
また、このカッターディスク12とスペーサー13の大きさの比率(直径比)も特に限定されるものでないが、一般にはその差が大きいほど両エッジ部12a、13aの相対速度の差が大きくなるため、より効果的にクロスカットが行われる反面、一般にその速度差が大きすぎると却って切断の確実性が低下することも考えられる。従って、例えば、通常カッターディスク12の径φ1に対してスペーサーの径φ2は、その90%〜50%の範囲とすることが望ましい。
また、このカッターディスク12とスペーサー13の大きさの比率(直径比)も特に限定されるものでないが、一般にはその差が大きいほど両エッジ部12a、13aの相対速度の差が大きくなるため、より効果的にクロスカットが行われる反面、一般にその速度差が大きすぎると却って切断の確実性が低下することも考えられる。従って、例えば、通常カッターディスク12の径φ1に対してスペーサーの径φ2は、その90%〜50%の範囲とすることが望ましい。
100…シュレッダー用カッター
10、20…ローラーカッター
11…回転軸
12…カッターディスク
12a〜12h…(カッターディスク側)エッジ部
13…スペーサー
13a〜13h…(スペーサー側)エッジ部
14…歯車
15、32…スプロケット
16…チェーン
30…駆動モータ
31…駆動軸
40…セパレーター
41…セパレーター本体
42…円弧状溝部
43…円弧状凸部
P…紙葉類
p…紙葉片
10、20…ローラーカッター
11…回転軸
12…カッターディスク
12a〜12h…(カッターディスク側)エッジ部
13…スペーサー
13a〜13h…(スペーサー側)エッジ部
14…歯車
15、32…スプロケット
16…チェーン
30…駆動モータ
31…駆動軸
40…セパレーター
41…セパレーター本体
42…円弧状溝部
43…円弧状凸部
P…紙葉類
p…紙葉片
Claims (2)
- 紙葉類を縦横に細断するシュレッダー用カッターであって、
回転軸上に円板状のカッターディスクと当該カッターディスクよりも小径な円板状のスペーサーとを交互に積層した一対のローラーカッターからなると共に、当該一対のローラーカッターのうち、一方のローラーカッターの各カッターディスクが他方のローラーカッターの各カッターディスク間に互いに噛み合うように当該ローラーカッター同士を平行に組み合わせ、
かつ、前記各ローラーカッターのカッターディスクとスペーサーの外周面にこれより径方向に突出するエッジ部を形成すると共に、前記一対のローラーカッターがそれぞれ反対方向に回転したときに、当該ローラーカッター同士の噛合部で、前記一方のローラーカッター側のカッターディスクのエッジ部と他方のローラーカッター側のスペーサーのエッジ部同士が互いに摺接するようになっていることを特徴とするシュレッダー用カッター。 - 請求項1に記載のシュレッダー用カッターにおいて、
前記各ローラーカッターに、前記カッターディスクのエッジ部とスペーサーのエッジ部との回転軌跡に沿って延びるセパレーターを備えたことを特徴とするシュレッダー用カッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007308617A JP2009131750A (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | シュレッダー用カッター |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011143373A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Nichias Corp | 破砕装置 |
JP5944561B1 (ja) * | 2015-06-19 | 2016-07-05 | 株式会社サカエ | 細断機構及びこれを用いたシュレッダ並びに細断機構の製造方法 |
CN106345586A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-01-25 | 北京世纪金图科技有限公司 | 一种硬盘粉碎机 |
CN107694711A (zh) * | 2017-05-19 | 2018-02-16 | 广西圣洁环境工程有限公司 | 一种改进型垃圾粉碎装置 |
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2007
- 2007-11-29 JP JP2007308617A patent/JP2009131750A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011143373A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Nichias Corp | 破砕装置 |
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