JP2009131617A - 撮像システム、撮像方法、およびプログラム - Google Patents

撮像システム、撮像方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で望ましい帯域の画像と観察用画像を提供すること。
【解決手段】撮像システムは、撮像システムであって、第1波長領域の光を受光する複数の第1受光素子および第2波長領域の光を受光する複数の第2受光素子を有する撮像部と、第1波長領域および第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせる制御部と、所定のタイミングにおいて第1受光素子が受光した被写体からの第1スペクトルの光、および所定のタイミングにおいて第2受光素子が受光した被写体からの第2スペクトルの光から画像を生成する画像生成部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像システム、撮像方法、およびプログラムに関する。本発明は、特に、画像を撮像する撮像システムおよび撮像方法、ならびに当該撮像システム用のプログラムに関する。
回転フィルタを用いること無く、生体組織の表面下の観察対象の組織を撮像可能な電子内視鏡システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、照明光を観察部に照射して、この照明光の照射により観察部から発せられた再輻射光に基づく光学像を撮像する撮像装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007―54113号公報 特開2002―345733号公報
特許文献1の技術では、異なる波長領域の光を受光する複数のB画素を有しているので、可視光画像を高い感度で撮像することができない。また、特許文献2の発明では、狭帯域の画像を得ることができない。このように、上記特許文献に記載の技術では、簡単な構成で望ましい帯域の画像と観察用画像を提供することができないという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、撮像システムであって、第1波長領域の光を受光する複数の第1受光素子および第2波長領域の光を受光する複数の第2受光素子を有する撮像部と、第1波長領域および第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせる制御部と、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第1スペクトルの光、所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第2スペクトルの光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第3スペクトルの光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第4スペクトルの光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成する画像生成部とを備える。
制御部は、所定のタイミングにおいて、第1波長領域に含まれる第1部分波長領域の光および第2波長領域に含まれる第2部分波長領域の光を被写体から生じさせ、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、第1波長領域に含まれる第3部分波長領域の光および第2波長領域に含まれる第4部分波長領域の光を被写体から生じさせ、記画像生成部は、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第1部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第3部分波長領域の光、所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第2部分波長領域の光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第4部分波長領域の光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成してよい。
第1部分波長領域、第2部分波長領域、第3部分波長領域、および第4部分波長領域の光を被写体から生じさせる光を発光する発光部をさらに備え、制御部は、所定のタイミングにおいて、第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光を被写体から生じさせる光を発光部から発光させ、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、第3部分波長領域の光および第4部分波長領域の光を被写体から生じさせる光を発光部から発光させてよい。
発光部は、第1部分波長領域、第2部分波長領域、第3部分波長領域、および第4部分波長領域の光を発光し、制御部は、所定のタイミングにおいて、第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光を被写体に向けて発光部から発光させ、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、第3部分波長領域の光および第4部分波長領域の光を被写体に向けて発光部から発光させ、所定のタイミングにおいて、複数の第1受光素子は被写体から反射した第1部分波長領域の光を受光し、複数の第2受光素子は被写体から反射した第2部分波長領域の光を受光し、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、複数の第1受光素子は被写体から反射した第3部分波長領域の光を受光し、複数の第2受光素子は被写体から反射した第4部分波長領域の光を受光してよい。
画像生成部は、第1画像と第2画像とを合成した合成画像を生成してよい。また、画像生成部は、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第1部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第3部分波長領域の光、所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第2部分波長領域の光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第4部分波長領域の光から、被写体の画像を示す第2画像を生成してよい。
画像生成部は、第1画像を強調して第2画像と重ね合わせた合成画像を出力してよい。画像生成部が生成した第1画像と第2画像とを対応づけて出力する出力部をさらに備えてよい。
画像生成部は、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子のそれぞれが受光した第1部分波長領域の光の受光量と所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子のそれぞれが受光した第3部分波長領域の光の受光量との合計値、および所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子のそれぞれが受光した第2部分波長領域の光の受光量と所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子のそれぞれが受光した第4部分波長領域の光の受光量の合計値とに基づいて、第2画像を生成してよい。
複数の第1受光素子および複数の第2受光素子は、発光部が発光した光が物質の内部に存在するオブジェクトにより反射された光を受光し、複数の第1受光素子は、第2波長領域より短い波長領域である第1波長領域の光を受光し、制御部は、所定のタイミングにおいて、第3部分波長領域より短い波長領域である第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光を発光部から発光させ、画像生成部は、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第1部分波長領域の光に少なくとも基づいて、物質の表面からより浅い位置に存在するオブジェクトの画像を示す第1画像を生成してよい。
制御部は、所定のタイミングにおいて、第3部分波長領域より短い波長領域である第1部分波長領域の光、および第4部分波長領域より長い波長領域である第2部分波長領域の光を発光部から発光させ、画像生成部は、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第1部分波長領域の光および所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第2部分波長領域の光に少なくとも基づいて、物質の表面からより浅い位置および物質の表面からより深い位置に存在するオブジェクトの画像を示す第1画像を生成してよい。
複数の第1受光素子および複数の第2受光素子は、発光部が発光した光が物質の内部に存在するオブジェクトにより反射された光を受光し、複数の第1受光素子は、第2波長領域より長い波長領域である第1波長領域の光を受光し、制御部は、所定のタイミングにおいて、第3部分波長領域より長い波長領域である第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光を発光部から発光させ、画像生成部は、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第1部分波長領域の光に少なくとも基づいて、物質の表面からより深い位置に存在するオブジェクトの画像を含む第1画像を生成してよい。
第1部分波長領域の光および第3部分波長領域の光を通過する第1分光フィルタ部と、第2部分波長領域の光および第4部分波長領域の光を通過する第2分光フィルタ部とをさらに備え、複数の第1受光素子は第1分光フィルタ部を通過した被写体からの光を受光し、複数の第2受光素子は、第2分光フィルタ部を通過した被写体からの光を受光してよい。
発光部は、異なるスペクトルの光をそれぞれ発光する複数の発光素子を有し、制御部は、複数の発光素子のそれぞれの発光強度を制御することにより、所定のタイミングおよび所定のタイミング以外のタイミングにおける光の発光を制御してよい。
第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光を通過する照射光フィルタ部をさらに備え、発光部は、第1部分波長領域および第2部分波長領域と、第3部分波長領域および第4部分波長領域の少なくとも一方の波長領域とを含む波長領域の光を発光し、制御部は、所定のタイミングにおいて、発光部からの光を照射光フィルタ部を通過させて被写体に照射してよい。
画像生成部は、所定のタイミングを含む複数のタイミングで複数の第1受光素子が受光した第1部分波長領域の光、および複数のタイミングで複数の第2受光素子が受光した第2部分波長領域の光による複数の画像に基づいて、複数のタイミングの間における画像上のオブジェクトの動きを特定する動き特定部と、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第1波長領域の光、所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第2波長領域の光、および動きに基づいて、所定のタイミング以外のタイミングにおける、第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光による被写体の画像である補正画像を生成する補正画像生成部とを有してよい。
画像生成部は、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第3部分波長領域の光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第4部分波長領域の光による画像と、補正画像とに基づいて、第2画像を生成する被写体画像生成部をさらに有してよい。
撮像部は、第3波長領域の光を受光する複数の第3受光素子をさらに有し、発光部は、第1部分波長領域、第2部分波長領域、第3部分波長領域、第4部分波長領域、ならびに第3波長領域に含まれる第5部分波長領域および第6部分波長領域の光を発光し、制御部は、所定のタイミングにおいて、第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光を被写体に向けて発光部に発光させ、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光を被写体に向けて発光部に発光させ、所定のタイミングにおいて、複数の第1受光素子は被写体から反射した第1部分波長領域の光を受光し、複数の第2受光素子は被写体から反射した第2部分波長領域の光を受光し、第3受光素子は被写体から反射した第5部分波長領域の光を受光し、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、複数の第1受光素子は被写体から反射した第3部分波長領域の光を受光し、複数の第2受光素子は被写体から反射した第4部分波長領域の光を受光し、第3受光素子は被写体から反射した第6部分波長領域の光を受光し、画像生成部は、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第1部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第3部分波長領域の光、所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第2部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第4部分波長領域の光、および所定のタイミングにおいて複数の第3受光素子が受光した第5部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第3受光素子が受光した第6部分波長領域の光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成してよい。
なお、第1波長領域は青色の波長領域であり、第2波長領域は赤色の波長領域であり、第3波長領域は緑色の波長領域であってよい。
本発明の第2の形態によると、撮像方法であって、第1波長領域の光を受光する複数の第1受光素子および第2波長領域の光を受光する複数の第2受光素子を有する撮像段階と、第1波長領域および第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせる制御段階と、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第1スペクトルの光、所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第2スペクトルの光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第3スペクトルの光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第4スペクトルの光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成する画像生成段階とを備える。
本発明の第3の形態によると、撮像システム用のプログラムであって、撮像システムを、第1波長領域の光を受光する複数の第1受光素子および第2波長領域の光を受光する複数の第2受光素子を有する撮像部、第1波長領域および第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせる制御部、所定のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第1スペクトルの光、所定のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第2スペクトルの光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した被写体からの第3スペクトルの光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した被写体からの第4スペクトルの光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成する画像生成部として機能させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態の撮像システム10の構成の一例を検体20とともに示す。撮像システム10は、内視鏡100、画像生成部140、出力部180、制御部105、光照射部150、およびICG注入部190を備える。なお、図1において、A部は、内視鏡100の先端部102を拡大して示す。
ICG注入部190は、ルミネッセンス物質であるインドシアニングリーン(ICG)を、被写体の一例である検体20に注入する。なお、本実施形態においてルミネッセンス物質としてICGを例示するが、ルミネッセンス物質として、ICG以外の蛍光物質を用いてもよい。
ICGは、たとえば波長750nmの赤外線に励起されて、810nmを中心とするブロードなスペクトルの蛍光を発する。検体20が生体である場合、ICG注入部190は、静脈注射によってICGを生体の血管内に注入する。撮像システム10は、ICGからのルミネッセンス光により、生体内の血管を撮像する。なお、ルミネッセンス光は、特定波長領域の光の一例であり、蛍光および燐光を含む。なお、被写体からの光の一例であるルミネッセンス光は、励起光等の光による光ルミネッセンスの他に、化学ルミネッセンス、摩擦ルミネッセンス、熱ルミネッセンスによるルミネッセンス光を含む。
なお、ICG注入部190は、例えば制御部105による制御によって、生体内のICG濃度が略一定に維持されるよう、ICGを検体20に注入する。なお、検体20は、たとえば人体等の生体であってよく、撮像システム10が処理する画像の撮像対象となる。なお、検体20の内部には血管等のオブジェクトが存在する。
内視鏡100は、撮像部110、ライトガイド120、および鉗子口130を有する。内視鏡100の先端部102には、撮像部110の一部としての対物レンズ112を有する。また先端部102には、ライトガイド120の一部としての出射口124を有する。また、内視鏡100の先端部102は、ノズル138を有する。
鉗子口130には鉗子135が挿入され、鉗子口130は鉗子135を先端部102にガイドする。なお、鉗子135は、各種の先端形状を備えてよい。なお、鉗子口130には、鉗子の他に、生体を処置する種々の処置具が挿入されてよい。ノズル138は、水あるいは空気を送出する。
光照射部150は、内視鏡100の先端部102から照射される光を発生する。光照射部150で発生する光は、検体20の内部に含むルミネッセンス物質を励起して特定波長領域の光を発光させる波長領域の光である励起光の一例としての赤外線、および検体20に照射する照射光を含む。照射光には、たとえばR成分、G成分およびB成分の成分光を含む。
ライトガイド120は、例えば光ファイバで形成される。ライトガイド120は、光照射部150で発生した光を内視鏡100の先端部102にガイドする。ライトガイド120は、先端部102に設けられた出射口124を含むことができる。光照射部150で発生した光は、出射口124から検体20に照射される。
撮像部110は、ルミネッセンス物質が発する光および照射光がオブジェクトで反射する反射光の少なくとも一方を受光する。画像生成部140は、撮像部110から取得した受光データを処理することによって画像を生成する。出力部180は、画像生成部140が生成した画像を出力する。
制御部105は、撮像制御部160および発光制御部170を有する。撮像制御部160は、撮像部110による撮像を制御する。また、発光制御部170は、撮像制御部160からの制御を受けて、光照射部150を制御する。たとえば撮像部110が、赤外線、R成分、G成分、およびB成分の各成分光を時分割で撮像する場合に、発光制御部170は、各成分光の照射のタイミングと撮像のタイミングとを同期させるよう、光照射部150から検体20に照射される光を制御する。
図2は、撮像部110の構成の一例を示す。撮像部110は、対物レンズ112、撮像デバイス210、分光フィルタ部220、および受光側励起光カットフィルタ部230を有する。撮像デバイス210は、第1受光素子251aを含む複数の第1受光素子251、第2受光素子252aおよび第2受光素子252bを含む複数の第2受光素子252、第3受光素子253aを含む複数の第3受光素子253を含む。
以下に、撮像部110が有する構成要素の機能および動作を説明する。以下の説明においては、説明が複雑になることを防ぐべく、複数の第1受光素子251を総称して第1受光素子251と呼び、複数の第2受光素子252を総称して第2受光素子252と呼び、複数の第3受光素子253を総称して第3受光素子253と呼ぶ場合がある。また、複数の第1受光素子251、複数の第2受光素子252、複数の第3受光素子253を総称して、単に受光素子と呼ぶ場合がある。
第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253は、対物レンズ112を通じて供給された被写体からの光を受光する。具体的には、第1受光素子251は、第1波長領域の光を受光する。また、第2受光素子252は、第2波長領域の光を受光する。また、第3受光素子253は、第2波長領域と異なる第3波長領域の光を受光する。
なお、第1波長領域、第2波長領域、および第3波長領域は互いに異なる波長領域であって、他の波長領域が含まない波長領域を含む。なお、第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253は、所定のパターンで2次元的に配列されている。
分光フィルタ部220は、第1波長領域の光、第2波長領域の光、および第3波長領域の光のいずれかの光を通過する複数のフィルタ要素を含む。各フィルタ要素は、第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253のそれぞれの受光素子に応じて2次元的に配列されている。個々の受光素子は、個々のフィルタ要素が通過した光を受光する。このように、第1受光素子251、第2受光素子252、第3受光素子253は、互いに異なる波長領域の光を受光する。
受光側励起光カットフィルタ部230は、被写体と第2受光素子252および第3受光素子253の間に少なくとも設けられ、励起光の波長領域の光をカットする。そして、第2受光素子252および第3受光素子253は、被写体からの反射光を励起光カットフィルタを通じて受光する。このため、第2受光素子252および第3受光素子253は、励起光が被写体から反射した反射光を受光することがない。
なお、受光側励起光カットフィルタ部230は、励起光の波長領域の光および特定波長領域の光をカットしてもよい。この場合、第2受光素子252および第3受光素子253は、被写体からのルミネッセンス光を受光することがない。
なお、受光側励起光カットフィルタ部230は、被写体と第2受光素子252の間に設けられてもよい。この場合、受光側励起光カットフィルタ部230は、ルミネッセンス光を透過する。
なお、受光側励起光カットフィルタ部230は、分光フィルタ部220と同様に、第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253のそれぞれの受光素子に応じて2次元的に配列されたフィルタ要素を含んでよい。そして、第1受光素子251に光を供給するフィルタ要素は、励起光の波長領域の光をカットし、第1波長領域および特定波長領域の光を通過させる。一方、第2受光素子252に光を供給するフィルタ要素は、励起光の波長領域の光および特定波長領域の光をカットし、第2波長領域の光を少なくとも通過させる。また、第3受光素子253に光を供給するフィルタ要素は、励起光の波長領域の光および特定波長領域の光をカットし、第3波長領域の光を少なくとも通過させる。
画像生成部140は、第1受光素子251a、第2受光素子252a、第2受光素子252b、および第3受光素子253aが受光した受光量に少なくとも基づいて、1画素の画素値を決定する。すなわち、第1受光素子251a、第2受光素子252a、第2受光素子252b、および第3受光素子253aの2次元配列構造により一の画素素子が形成され、当該画素素子配列が2次元的に配列されることによって複数の画素素子が形成される。なお、受光素子は、本図に示した配列構造に限られず、多様な配列構造で配列されてよい。
図3は、受光素子の分光感度特性および撮影対象の一例である生体表層の分光反射率の一例を示す。線330、線310、および線320は、それぞれ第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253の分光感度分布を示す。線340は、撮影対象である胃の粘膜の分光反射率の一例を示す。
一例として、第1受光素子251は、他の受光素子が実質的に感度を有しない650nm近傍の波長の光に感度を有する。また、第2受光素子252は、他の受光素子が実質的に感度を有しない450nm近傍の波長の光に感度を有する。また、第3受光素子253は、他の受光素子が実質的に感度を有しない550nm近傍の波長の光に感度を有する。
なお、第1受光素子251は、受光側励起光カットフィルタ部230および分光フィルタ部220の特性により、特定波長領域の一例である赤外領域(例えば、810nm)の光を受光することができる。しかしながら、ここでは、可視光領域の光を利用して撮像する場合の撮像システム10の動作例について説明する。赤外領域(例えば、810nm)の光を利用して撮像する場合の動作例については、図9および図10に関連して説明する。
このように、第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253は、それぞれR成分の光、B成分の光、およびG成分の光を受光する。なお、第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253は、一例としてCCD、CMOS等の撮像素子であってよい。そして、受光側励起光カットフィルタ部230の分光透過率、分光フィルタ部220が含むフィルタ要素の分光透過率、および撮像素子自体の分光感度の組合せによって、第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253は、それぞれ線330、線310、および線320で示す分光感度特性を持つ。
なお、第1受光素子251が受光する光を供給するフィルタ要素(分光フィルタ部220および受光側励起光カットフィルタ部230が含むフィルタ要素を含む)は、第1部分波長領域(R1)の光および第3部分波長領域(R2)の光を通過する。なお、当該フィルタ要素は、この発明における第1分光フィルタ部として機能する。また、第2受光素子252が受光する光を供給するフィルタ要素(分光フィルタ部220および受光側励起光カットフィルタ部230が含むフィルタ要素を含む)は、第2部分波長領域(B1)の光および第4部分波長領域(B2)の光を通過する。なお、当該フィルタ要素は、この発明における第2分光フィルタ部として機能する。また、第3受光素子253が受光する光を供給するフィルタ要素(分光フィルタ部220および受光側励起光カットフィルタ部230が含むフィルタ要素を含む)は、第5部分波長領域(G1)の光および第6部分波長領域(G2)の光を通過する。
一例として、第1部分波長領域(R1)は、600〜630nmであり、第3部分波長領域(R2)は、570〜600nmであってよい。また、第2部分波長領域(B1)は、440〜470nmであり、第4部分波長領域(B2)は、470〜500nmであってよい。また、第5部分波長領域(G1)は、500〜530nmであり、第6部分波長領域(R2)は、530〜570nmであってよい。
図4は、光照射部150の構成の一例を示す。光照射部150は、発光部410および光源側フィルタ部420を有する。発光部410は、第1波長領域、第2波長領域、第3波長領域、第5部分波長領域、および第6部分波長領域を含む波長領域の光を発光する。本実施形態では、発光部410は、一例としてキセノンランプであってよい。
図5は、光源側フィルタ部420の構成の一例を示す。図5は、発光部410から光源側フィルタ部420に光が導かれる方向に見た場合の構造を示す。光源側フィルタ部420は、照射光フィルタ部520および照射光フィルタ部510を含む。なお、発光制御部170は、光源側フィルタ部420の中心軸を中心として、光源側フィルタ部420を、発光部410が発光した光が進む方向に略垂直な面内で回転させる。
照射光フィルタ部510は、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域をカットして、第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光を通過する。また、照射光フィルタ部520は、第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光をカットして、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光を通過する。なお、発光部410からの光は、光源側フィルタ部420の中心軸からずれた位置に導かれる。
したがって、発光部410からの光が照射光フィルタ部510に導かれているタイミングでは、発光部410からの光のうち、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光は照射光フィルタ部510によりカットされ、第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光は照射光フィルタ部510を通過する。したがって、このタイミングでは、第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光が被写体に照射されることになる。
一方、発光部410からの光が照射光フィルタ部520に導かれているタイミングでは、発光部410からの光のうち、第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光は照射光フィルタ部510によりカットされ、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光が照射光フィルタ部520を通過する。したがって、このタイミングでは、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光が被写体に照射されることになる。
なお、撮像部110は、撮像制御部160の制御により、可視光である第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光が照射されているタイミングで、照射された光を検体20が反射した反射光を受光する。そして、画像生成部140は、撮像部110が受光した光の受光量に基づいて第1可視光画像を生成する。なお、第1可視光画像は、この発明における第1画像の一例であってよい。
また、撮像部110は、撮像制御部160の制御により、可視光である第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光が照射されているタイミングで、照射された光を検体20が反射した反射光を受光する。そして、画像生成部140は、撮像部110が受光した第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光の受光量に加え、上記の第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の反射光の受光量に基づいて、第2可視光画像を生成する。なお、第2可視光画像は、この発明における第2画像の一例であってよい。
図6は、撮像部110による撮像タイミングおよび画像生成部140が生成した画像の一例を示す。撮像制御部160は、時刻t600、t601、t602、t603、・・・において撮像部110に撮像させる。また、発光制御部170は、撮像制御部160によるタイミング制御により、時刻t600およびt602を含む第1のタイミングにおいて、発光部410が発光した光を照射光フィルタ部510を通じて被写体に照射させる。このように、発光制御部170は、発光部410からの光を照射光フィルタ部510を通過させることによって、第1部分波長領域の光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光を被写体に向けて発光部410から発光させる。なお、この発明における第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光を被写体から生じさせる光とは、被写体による反射によって被写体から生じさせる第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光であってよい。
そして、撮像制御部160は、第1のタイミングにおいて、第1部分波長領域、第2部分波長領域、および第5波長領域を含む波長領域の光を被写体に照射して、被写体から反射した第1部分波長領域の光を第1受光素子251に受光させ、被写体から反射した第2部分波長領域の光を第2受光素子252に受光させ、被写体から反射した第3部分波長領域の光を第3受光素子253に受光させる。このように、撮像制御部160は、第1のタイミングにおいて、被写体からの第1部分波長領域の光を第1受光素子251に受光させ、被写体からの第2部分波長領域の光を第2受光素子252に受光させ、被写体からの第3部分波長領域の光を第3受光素子253に受光させる。
また、時刻t602を含む第2のタイミングにおいては、発光制御部170は、撮像制御部160によるタイミング制御により、発光部410が発光した光を照射光フィルタ部520を通じて被写体に照射させる。このように、発光制御部170は、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、発光部410からの光を照射光フィルタ部520を通過させることによって、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光を被写体に向けて発光部410から発光させる。なお、この発明における第3部分波長領域の光および第4部分波長領域の光を被写体から生じさせる光とは、被写体による反射によって被写体から生じさせる第3部分波長領域の光および第4部分波長領域の光であってよい。
そして、第2のタイミングにおいては、撮像制御部160は、被写体から反射した第3部分波長領域の光を第1受光素子251に受光させ、被写体から反射した第4部分波長領域の光を第2受光素子252に受光させ、被写体から反射した第5部分波長領域の光を第3受光素子253に受光させる。
このように、制御部105は、所定のタイミングにおいて、第1波長領域に含まれる第1部分波長領域の光、第2波長領域に含まれる第2部分波長領域の光、および第3波長領域に含まれる第5部分波長領域の光を被写体から生じさせる。また、制御部105は、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、第1波長領域に含まれる第3部分波長領域の光、第2波長領域に含まれる第4部分波長領域の光、および第3波長領域に含まれる第6部分波長領域の光を被写体から生じさせる。
以上説明したように、制御部105は、第1受光素子251、第2受光素子252、および第3受光素子253に受光させる光の波長領域をそれぞれのタイミングで制御する。そして、画像生成部140は、以下に説明するように、それぞれのタイミングにおいて受光素子が受光した受光量に基づいて、被写体の画像を生成する。
画像生成部140は、時刻t600で代表されるタイミングにおいて受光素子が受光した受光量に基づいて第1可視光画像620aを生成する。また、画像生成部140は、時刻t600で代表されるタイミングにおいて受光素子が受光した受光量、および時刻t601で代表されるタイミングにおいて受光素子が受光した受光量に基づいて第2可視光画像620bを生成する。
具体的には、画像生成部140は、時刻t600で代表されるタイミングにおいて第1受光素子251が受光した受光量(SR1)および第2受光素子252が受光した受光量(SB1)により、第1可視光画像620aを生成する。また、発光制御部170は、時刻t600で代表されるタイミングにおいて、第3部分波長領域より長い波長領域である第1部分波長領域の光を発光部410から被写体に向けて発光させている。また、第1受光素子251は、第2波長領域および第3波長領域より長い波長領域である第1波長領域の光を受光することができる。したがって、第1受光素子251が、発光部410が発光した光が物質の内部に存在するオブジェクトにより反射された光を受光した場合には、第1受光素子251は、第1部分波長領域、第2部分波長領域、第3部分波長領域、第4部分波長領域、第5部分波長領域、第6部分波長領域のうち、最も長い波長領域の光を受光することができる。
このため、第1受光素子251は、物質の表面からより深層の位置に存在するオブジェクトからの反射光を受光することができる。したがって、画像生成部140は、所定のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した第1部分波長領域の光に少なくとも基づいて、物質の表面からより深い位置に存在するオブジェクトの画像(例えば、血管像626a)を含む第1可視光画像620aを生成することができる。
また、発光制御部170は、時刻t600で代表されるタイミングにおいて、第4部分波長領域より短い波長領域である第2部分波長領域の光および第2部分波長領域の光を発光部410から被写体に向けて発光させている。また、第2受光素子252は、第1波長領域および第3波長領域より短い波長領域である第2波長領域の光を受光することができる。したがって、第2受光素子252が、発光部410が発光した光が物質の内部に存在するオブジェクトにより反射された光を受光した場合には、第2受光素子252は、第1部分波長領域、第2部分波長領域、第3部分波長領域、第4部分波長領域、第5部分波長領域、第6部分波長領域のうち、最も短い波長領域の光を受光することができる。
このため、第1受光素子251は、深層の位置に存在するオブジェクトからの反射光を受光することはできないが、物質の表面からより浅い位置に存在するオブジェクトからの反射光を受光することができる。したがって、画像生成部140は、所定のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した第2部分波長領域の光に少なくとも基づいて、物質の表面から浅い位置に存在するオブジェクトの画像(例えば、血管像622aおよび血管像624a)を含む第1可視光画像620aを生成することができる。
このように、画像生成部140は、所定のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した第1部分波長領域の光および所定のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した第2部分波長領域の光に少なくとも基づいて、物質の表面からより浅い位置および物質の表面からより深い位置に存在するオブジェクトの画像を示す第1画像を生成することができる。なお、上記において、第1受光素子251が他の受光素子が受光する波長領域より長い波長領域の光を受光し、第2受光素子252が他の受光素子が受光する波長領域より短い波長領域の光を受光する場合について説明したが、第2受光素子252が他の受光素子が受光する波長領域より長い波長領域の光を受光し、第1受光素子251が他の受光素子が受光する波長領域より短い波長領域の光を受光してもよいことは言うまでもない。
また、画像生成部140は、時刻t602により代表されるタイミングにおいて第1受光素子251が受光した受光量(SR2)、第2受光素子252が受光した受光量(SB2)、および第3受光素子253が受光した受光量(SG2)、ならびに上述のSR1、SB1、およびSG1により、第2可視光画像620aを生成する。
具体的には、画像生成部140は、各画素について、SR1、SR2、SG1、SG2、SB1、およびSB2を所定の重み付けで加算することによって、各画素におけるR成分の受光量SRを算出する。同様に、画像生成部140は、各画素について、SR1、SR2、SG1、SG2、SB1、およびSB2を所定の重み付けで加算することによって、各画素におけるG成分の受光量SGおよびB成分の受光量SBを算出する。そして、画像生成部140は、算出したSR、SG、およびSBに基づいて、第2可視光画像620bを生成する。
なお、画像生成部140は、SR=SR1+SR2、SB=SB1+SB2、SG=SG1+SG2により、SR、SG、およびSBを算出してもよい。このように、画像生成部140は、所定のタイミングにおいて第1受光素子251のそれぞれが受光した第1部分波長領域の光の受光量と所定のタイミング以外のタイミングにおいて第1受光素子251のそれぞれが受光した第3部分波長領域の光の受光量との合計値、および所定のタイミングにおいて第2受光素子252のそれぞれが受光した第2部分波長領域の光の受光量と所定のタイミング以外のタイミングにおいて第2受光素子252のそれぞれが受光した第4部分波長領域の光の受光量の合計値とに基づいて、第2可視光画像を生成してよい。
以上説明したように、画像生成部140は、所定のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した第1部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した第3部分波長領域の光、所定のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した第2部分波長領域の光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した第4部分波長領域の光から、被写体の画像を示す第2画像を生成する。
また、画像生成部140は、第1可視光画像620aと第2可視光画像620bとを合成した合成画像を生成してもよい。このとき、画像生成部140は、第1可視光画像を強調して第2可視光画像と重ね合わせた合成画像を出力してもよい。例えば、画像生成部140は、第1可視光画像620aの画素値を強調した強調画像と、第2可視光画像620bとを重ね合わせることによって合成画像を生成してよい。また、出力部180は、画像生成部140が生成した第1可視光画像と第2可視光画像とを対応づけて出力してもよい。
以上説明したように、画像生成部140は、所定のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した第1部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した第3部分波長領域の光、所定のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した第2部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した第4部分波長領域の光、および所定のタイミングにおいて第3受光素子253が受光した第5部分波長領域の光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて第3受光素子253が受光した第6部分波長領域の光の少なくとも1つを含む組合せから第1可視光画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2可視光画像を生成する。
本実施形態の撮像システム10によると、表層の血管および深層の血管を強調した第1可視光画像と、表層観察用の第2可視光画像620bとを提供することができる。このため、撮像システム10を実際に適用した場合には、たとえば医師が出力部180が表示した画像を見つつ手術等を実施するとき、表面観察によっては視認しにくい内部の血管を医師に認識させることができる場合がある。また、医師は、血管が強調された画像を参照しつつ、手術等を実施できる利点が得られる。
また、撮像システム10によると、受光素子が受光する各波長領域のそれぞれについて、複数の部分波長領域の光を別個に受光させることができるので、各部分波長領域における被写体による光の反射率を算出することができる。例えば、撮像システム10によると、図3においてB1、B2、G1、G2、R2、およびR1が示す部分波長領域のそれぞれの発光量および受光量に基づいて、各部分波長領域における被写体による光の反射率を算出することができる。
また、撮像システム10によると、各部分波長領域の反射率を画素毎に算出することができる。また、撮像システム10によると、図3の線340示されたような胃の粘膜の分光反射率と、各画素毎の反射率とを比較することによって、胃の粘膜において異常な部位が存在する位置を特定することができる場合がある。
また、撮像システム10によると、各部分波長領域の反射率から、各部分波長領域の吸収率を算出することができる。そして、当該吸収率に基づいて、検体20が含む成分を算出することができる場合がある。例えば、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン等の各種の血中成分において吸収率が異なる波長領域の光を光照射部150から照射することによって、血中成分の比率を算出することができる場合がある。これにより、血中酸素濃度等を算出することができる場合がある。
また、制御部105は、被写体の分光反射率において特徴的な反射率を持つ狭帯域の部分波長領域の光を、被写体に応じて光照射部150に照射させてもよい。本実施形態の撮像システム10によると、光照射部150が照射する波長領域を制御することによって、固定の分光感度特性を持つ受光素子に受光させる光の波長領域を制御することができる。このため、内視鏡100を小型化することができる場合がある。
図7は、画像生成部140のブロック構成の一例を示す。図6では、説明を簡単にするために、内視鏡100の先端部102の動き、検体20の動きなど、画像の時間変化をもたらす要因が実質的にないものとして、第1可視光画像620aと第1可視光画像620bとを合成する処理について説明した。この合成処理では、内視鏡100の先端部102の動き、検体20の動きなどがあった場合には、第1可視光画像620aと第1可視光画像620bとの間にオブジェクトの位置ずれが生じる場合がある。
本図では、上記の動きなどによる可視光画像への影響を補正するための画像生成部140の動作および機能、ならびに画像生成部140の構成について説明する。画像生成部140は、動き特定部910、補正画像生成部920、および被写体画像生成部930を有する。
動き特定部910は、複数のタイミングにおける可視光画像に基づいて、当該画像におけるオブジェクトの動きを特定する。ここで、オブジェクトの動きは、検体20自身の動き、内視鏡100の先端部102の動き、撮像部110のズーム値の時間変化など、画像の時間変化をもたらす動きを含む。また、内視鏡100の先端部102の動きは、撮像部110の撮像位置の時間変化をもたらす先端部102の位置の時間変化、撮像部110の撮像方向の時間変化をもたらす先端部102の向きの時間変化を含む。
ここで、動き特定部910は、時刻t600および時刻t601における可視光画像に基づいて、オブジェクトの動きを特定する。例えば、動き特定部910は、複数の可視光画像からそれぞれ抽出されたオブジェクトをマッチングすることにより、オブジェクトの動きを特定してよい。
補正画像生成部920は、当該動きに基づいて、時刻t601のタイミングでの可視光画像を示す画像信号を補正して、時刻t602のタイミングで得られるべき可視光画像を示す画像信号を生成する。これにより、補正画像生成部920は、時刻t602での被写体画像を生成することができる。
図8は、動きが補正された可視光画像の生成を説明する図である。可視光画像820aは、時刻t600における第1受光素子251および第2受光素子252からの画像信号により生成された画像とする。また、可視光画像820cは、時刻t602における第1受光素子251および第2受光素子252からの画像信号により生成された画像とする。
ここでは、動き特定部910は、可視光画像820aおよび可視光画像820cの画像内容に基づいて動きを特定する。具体的には、動き特定部910は、可視光画像820aおよび可視光画像820cから、同じ被写体を示すオブジェクトを抽出する。本図の例では、動き特定部910は、可視光画像820aおよび可視光画像820cから、それぞれオブジェクト850aおよびオブジェクト850cを抽出する。
動き特定部910は、オブジェクト850aおよびオブジェクト850cのそれぞれの位置の差を算出する。本図の例では、説明を簡単にすべく、当該位置の差が画像上のy方向に生じているとして、動き特定部910は、オブジェクト850aの位置とオブジェクト850cの位置との位置差Δyを算出する。そして、補正画像生成部920は、算出した位置差Δyと、時刻t600、時刻t601および時刻t602の各タイミングに応じた量Δy/2だけ画像821aをy方向にずらすことによって、可視光画像830bを生成する。
なお、上記の説明では、可視光画像820を用いて動きを特定する処理について説明したが、同様にして、各色成分の画像を用いて動きを特定することもできる。ここで、動き特定部910が動きを特定するためにいずれの波長の画像を用いるかは、撮像された画像のコントラストに基づいて決定してよい。例えば、動き特定部910は、コントラストがより大きい画像をより優先して用いて、動きを特定してよい。表面の微細構造の像が明瞭であるなど、微細構造の像を動き特定用のオブジェクトとして用いることができる場合には、B信号の画像(例えば、SB1の画像)を用いて動きをより正確に特定することができる場合がある。また、表面のより大きな凹凸構造の像が明瞭であるなど、凹凸構造の像を動き特定用のオブジェクトとして用いることができる場合には、G信号(例えば、SG1)の画像を用いて動きをより正確に特定することができる場合がある。
また、補正画像生成部920は、可視光画像に対する動きの補正量を、画像領域毎に異ならせてよい。例えば、撮像部110の撮像方向が被写体表面に垂直であり、内視鏡100の先端部102が被写体表面に水平に移動しているとすると、オブジェクトの移動量はどの画像領域でも等しいとみなすことができる。一方、例えば撮像部110の撮像方向が被写体表面に垂直でない場合には、先端部102から遠方の領域が撮像された画像領域における動き量は、先端部102に近い領域が撮像された画像領域より動き量が小さくなる場合がある。
補正画像生成部920が、可視光画像に対する動きの補正量を画像領域毎に算出するためには、被写体表面と撮像部110との間の位置関係が既知または推定できれば、当該位置関係および画像領域の位置に基づいて、動きの補正量を算出することができる。なお、補正画像生成部920は、先端部102の位置・向きを制御する制御値、撮像部110のズーム値を制御する制御値など、画像の時間変化をもたらす内視鏡100を操作する制御値を取得して、当該制御値に基づいて、可視光画像に対する動きの補正量を算出してもよい。
他にも、動き特定部910はオブジェクトの動きを画像領域毎に算出してもよい。補正画像生成部920は、画像領域毎のオブジェクトの動きに基づいて、各画像領域の画像に対する動きの補正量を算出してもよい。
なお、動き特定部910は、画像領域毎に動きを特定する場合には、いずれの波長の画像を用いて動きを特定するかを画像領域毎に決定してよい。例えば、動き特定部910は、画像領域毎に各画像のコントラストを算出する。そして、動き特定部910は、各画像領域について、より大きいコントラストが算出された波長の画像を他の波長の画像より優先して選択して、選択した複数の画像を用いてオブジェクトの動きを特定してよい。
なお、上記においては可視光画像820aおよび可視光画像820cを用いて動きを特定したが、動き特定部910は、可視光画像820aと、時刻t600より前で得られた、同じ波長領域の光による可視光画像を用いて、動きを特定してもよい。
可視光画像の表示をある程度遅延させることが許容できる場合には、動き特定部910は、動きが補正された可視光画像を生成する対象時刻である時刻t601の前後の時刻のタイミングを含む複数のタイミングで得られた画像から、動きを特定してよい。後のタイミングの画像を用いることで、動きの特定精度をより高めることができる場合がある。なお、動き特定部910は、3以上のタイミングで撮像された可視光画像(または各色成分の画像)を用いて、動きを特定してもよい。
被写体画像生成部930は、可視光画像830bと、時刻t601に撮像された可視光画像とを合成して、この発明における被写体画像の一例としての第2可視光画像を生成してよい。これにより、異なるタイミングで撮像された可視光画像を用いて、動きが補正された第2可視光画像を得ることができる。
なお、上記においては、時刻t601における第2可視光画像を生成するために動きを補正する場合の画像生成部140の動作を説明した。その他、補正画像生成部920は、動き特定部910が特定した動きに基づいて、動きが補正された第1可視光画像を生成することもできる。被写体画像生成部930は、動きが補正された第1可視光画像と、動きが補正された第2可視光画像とを合成した画像を出力部180に出力してよい。
また、上記の説明では、時刻t601における種々の可視光画像を生成する場合について説明したが、時刻t602における種々の可視光画像を生成する場合にも、同様の処理により可視光画像を生成することができる。例えば動き特定部910は、時刻t601および時刻t603においてそれぞれ得られた可視光画像(または各色成分の画像)を用いて動きを特定してよい。補正画像生成部920は、当該動きに応じて、時刻t601において得られた種々の可視光画像を補正してよい。
以上図7および図8に関連して説明したように、動き特定部910は、所定のタイミングを含む複数のタイミングで第1受光素子251が受光した第1部分波長領域の光、および複数のタイミングで第2受光素子252が受光した第2部分波長領域の光による複数の画像に基づいて、複数のタイミングの間における画像上のオブジェクトの動きを特定する。そして、補正画像生成部920は、所定のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した第1波長領域の光、第1のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した第2波長領域の光、および動きに基づいて、所定のタイミング以外のタイミングにおける、第1部分波長領域の光および第2部分波長領域の光による被写体の画像である補正画像を生成する。そして、被写体画像生成部930は、所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第1受光素子が受光した第3部分波長領域の光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて複数の第2受光素子が受光した第4部分波長領域の光による画像と、補正画像とに基づいて、第2画像を生成してよい。
図9は、受光素子の分光感度特性および光源側フィルタ部420の構成の一例を示す。なお、以下の説明においては、図4および図5に示した分光感度特性および光源側フィルタ部420の機能と異なる点について説明する。本図の例では、図3で示した波長領域より長い波長領域を含む波長領域における分光感度特性が示されている。本図に示すように、また、第1受光素子251は、特定波長領域の一例である赤外領域(例えば、810nm)の光を受光することができる。
また、本図の光源側フィルタ部420は、照射光フィルタ部710、720、および730を含む。照射光フィルタ部710は、第3部分波長領域(R2)の光、第4部分波長領域(B2)の光、第6部分波長領域(G2)、第7部分波長領域(R3)の光、第8部分波長領域(B3)の光、および第9部分波長領域(G3)の光をカットして、励起光、第2部分波長領域(B1)の光、および第5部分波長領域(G1)の光を通過する。また、照射光フィルタ部720は、励起光、第2部分波長領域(B1)の光、第5部分波長領域(G1)の光、第7部分波長領域(R3)の光、第8部分波長領域(B3)の光、および第9部分波長領域(G3)の光をカットして、第3部分波長領域(R2)の光、第4部分波長領域(B2)の光、および第6部分波長領域(G2)の光を通過する。また、照射光フィルタ部730は、励起光、第2部分波長領域(B1)の光、第3部分波長領域(R2)の光、第4部分波長領域(B2)の光、第5部分波長領域(G1)の光、第6部分波長領域(G2)の光をカットして、第7部分波長領域(R3)の光、第8部分波長領域(B3)の光、および第9部分波長領域(G3)の光を通過する。
したがって、発光部410からの光が照射光フィルタ部730に導かれているタイミングでは、発光部410からの光のうち、励起光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光が照射光フィルタ部710を通過して被写体に照射される。また、発光部410からの光が照射光フィルタ部720に導かれているタイミングでは、発光部410からの光のうち、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光が照射光フィルタ部720を通過して、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光が被写体に照射される。また、発光部410からの光が照射光フィルタ部730に導かれているタイミングでは、発光部410からの光のうち、第7部分波長領域(R3)の光、第8部分波長領域(B3)の光、および第9部分波長領域(G3)の光が照射光フィルタ部730を通過して、第7部分波長領域(R3)の光、第8部分波長領域(B3)の光、および第9部分波長領域(G3)の光が被写体に照射される。
図10は、撮像部110による撮像タイミングおよび画像生成部140が生成した画像の一例を示す。撮像制御部160は、時刻t800、t801、t802、t803、・・・において撮像部110に撮像させる。また、発光制御部170は、撮像制御部160によるタイミング制御により、時刻t800およびt803を含む第1のタイミングにおいて、発光部410が発光した光を照射光フィルタ部710を通じて被写体に照射させる。これにより、励起光、第2部分波長領域の光、および第5部分波長領域の光が被写体に照射される。
そして、画像生成部140は、第1受光素子251が受光したルミネッセンス光の受光量に基づいて、時刻t800におけるルミネッセンス光画像820aを生成する。励起光は、他の部分波長領域の光より物質の奥深くまで届くので、ルミネッセンス光画像820aには、物質表面から浅い位置の血管像822aおよび824aと、深い位置の血管像826aが含まれる。
一方、発光制御部170は、撮像制御部160によるタイミング制御により、時刻t801において、発光部410が発光した光を照射光フィルタ部720を通じて被写体に照射させる。これにより、第3部分波長領域の光、第4部分波長領域の光、および第6部分波長領域の光が被写体に照射される。
また、発光制御部170は、撮像制御部160によるタイミング制御により、時刻t802において、発光部410が発光した光を照射光フィルタ部730を通じて被写体に照射させる。これにより、第7部分波長領域(R3)の光、第8部分波長領域(B3)の光、および第9部分波長領域(G3)の光が被写体に照射される。そして、画像生成部140は、時刻t800において第2受光素子252が受光した受光量(SB1)および時刻t801において第1受光素子251が受光した受光量(SR2)に基づいて、第1可視光画像820bを生成する。第1可視光画像820bは、第1可視光画像620bと同様に、物質の表面から深い位置に存在するオブジェクトの画像(例えば、血管像826b)および物質の表面から浅い位置に存在するオブジェクトの画像(例えば、血管像822bおよび血管像624b)を含む。
また、画像生成部140は、時刻t800で代表されるタイミングにおいて第1受光素子251を除く受光素子が受光した受光量(SB1およびSG1)、時刻t801で代表されるタイミングにおいて各受光素子が受光した受光量(SB2、SG2、およびSR2)、および時刻t803で代表されるタイミングにおいて各受光素子が受光した受光量(SB3、SG3、およびSR3)に基づいて、第2可視光画像820cを生成する。なお、画像生成部140は、図6に関連して説明した方法と同様にして、第2可視光画像820cを生成することができる。
例えば、画像生成部140は、SB1、SG1、SB2、SG2、SR2、SB3、SG3、およびSR3を所定の重み付けで加算してSR、SG、およびSGを算出することによって、第2可視光画像820cを生成することができる。第2可視光画像820cは、比較的浅い位置に存在するオブジェクトの画像(例えば、血管像822cおよび824c)を含む。
このように、本実施形態の撮像システム10によると、赤外領域の励起光により検体20から生じた赤外領域のルミネッセンス光により、ルミネッセンス光画像820aを得ることができる。可視光より波長が長い励起光は、可視光に比べて物質によって吸収されにくいので、可視光に比べて物質の深くまで侵入して、検体20にルミネッセンス光を生じさせる。また、ルミネッセンス光は、励起光よりさらに波長が長いので、物質表面まで達し易い。このため、撮像システム10によると、可視光よりもより幅広い深さ範囲の血管画像を一度に得ることができる。
なお、図9および図10に関連して説明した形態においても、補正画像生成部920は、図7及び図8に関連して説明した処理と同様の処理によって、動きを補正した第1可視光画像、ルミネッセンス光画像を生成することができる。被写体画像生成部930は、動きが補正された可視光画像を合成することで第2可視光画像を生成したり、当該第2可視光画像とルミネッセンス光画像とを合成した画像を生成したりすることができる。
なお、以上の説明では、制御部105が異なるタイミングで異なる波長領域の光を被写体から生じさせる場合を例に挙げて、この発明の実施形態を説明した。異なる波長領域の光による画像を得るためには、被写体からの光のスペクトルにおける主要な波長成分が、所定の波長領域にあればよく、他の波長領域にある程度の分光強度を有していてもよい。例えば、所定のタイミングにおける被写体からの光は、第1部分波長領域および第2部分波長領域の他に、第3部分波長領域および第4部分波長領域においても分光強度を有してもよい。所定のタイミングにおける被写体からの光が、第1部分波長領域および第2部分波長領域において主として分光強度を有していれば、実質的に第1部分波長領域および第2部分波長領域の画像を生成することができる。
このように、制御部105は、第1波長領域および第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせてよい。例えば、制御部105は、被写体からの光における第1部分波長領域の分光強度に対する第3部分波長領域の分光強度の比を、所定のタイミングより所定のタイミング以外のタイミングにおいて大きくすることができる光を、光照射部150に照射させてよい。より具体的には、光照射部150は、所定のタイミングにおいて、第1部分波長領域の分光強度が第3部分波長領域の分光強度より大きくなる光を照射し、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、第3部分波長領域の分光強度が第1部分波長領域の分光強度より大きくなる光を、光照射部150に照射させてよい。
同様に、制御部105は、被写体光における第2部分波長領域の分光強度に対する第4部分波長領域の分光強度の比を、所定のタイミングより所定のタイミング以外のタイミングにおいて大きくすることができる光を、光照射部150に照射させてよい。より具体的には、光照射部150は、所定のタイミングにおいて、第2部分波長領域の分光強度が第4部分波長領域の分光強度より大きくなる光を照射し、所定のタイミング以外のタイミングにおいて、第4部分波長領域の分光強度が第2部分波長領域の分光強度より大きくなる光を、光照射部150に照射させてよい。
そして、画像生成部140は、所定のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した被写体からの第1スペクトルの光、所定のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した被写体からの第2スペクトルの光、所定のタイミング以外のタイミングにおいて第1受光素子251が受光した被写体からの第3スペクトルの光、および所定のタイミング以外のタイミングにおいて第2受光素子252が受光した被写体からの第4スペクトルの光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成してよい。また、画像生成部140は、当該組合せと異なる組合せから、第2画像を生成してよい。
なお、図4、図5、図9などに関連して、光照射部150の動作として、発光部410からの光を光源側フィルタ部420を回転させることで照射光のスペクトルを時間的に制御する動作を説明した。光照射部150の他の例として、光照射部150は、光源側フィルタ部420を有していなくてよい。具体的には、発光部410は、異なるスペクトルの光をそれぞれ発光する複数の発光素子を有してよい。そして、制御部105は、第所定のタイミングおよび所定のタイミング以外のタイミングにおける光の発光を制御してよい。
例えば、発光部410は、赤の波長領域の光を発光する発光素子、青の波長領域の光を発光する発光素子、緑の波長領域の光を発光する発光素子、および励起光の波長領域の光を発光する発光素子を含んでよい。可視光領域の光を発光する発光素子としてはLEDなどの半導体素子を例示することができる。また、励起光を発光する発光素子としては、半導体レーザなどの半導体素子を例示することができる。また、発光素子は、励起されて蛍光などのルミネッセンス光を発光する蛍光体であってもよい。
制御部105は、複数の発光素子のそれぞれの発光強度を各タイミングで制御することにより、被写体に照射する光のスペクトルを制御することができる。なお、「複数の発光素子のそれぞれの発光強度を制御する」とは、発光させる発光素子の組み合わせを各タイミングで異ならせる制御を含む。また、発光素子は、特定の波長領域の光を選択する透過するフィルタと発光体とを有してよい。発光体が発光してフィルタを透過後の光のスペクトルが異なっていれば、これらの発光素子は、この発明における異なるスペクトルの光をそれぞれ発光する複数の発光素子とみなすことができる。
なお、発光素子は、内視鏡100の先端部102に設けられてもよい。なお、発光素子は、電気励起により発光する発光素子であってよく、光励起により発光する発光素子であってもよい。発光素子が光励起により発光する発光素子である場合、光照射部150は、当該発光素子を励起する励起用の光を発光する励起部と、当該発光素子とを含む。ここで当該発光素子は、励起用の光の波長に応じて異なるスペクトルの光を発光してよい。この場合、制御部105は、当該発光部が発光する励起用の光の波長を各タイミングで制御することにより、照射光のスペクトルを制御することができる。また、励起用の光により各発光素子が発光する光のスペクトルが、複数の発光素子の間で異なってもよい。また、励起用の光のうち、当該発光素子を通過した光が、照射光として被写体に照射されてもよい。
図11は、撮像システム10として機能させるコンピュータ1500のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係る撮像システム10は、ホスト・コントローラ1582により相互に接続されるCPU1505、RAM1520、グラフィック・コントローラ1575、および表示装置1580を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1584によりホスト・コントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、およびCD−ROMドライブ1560を有する入出力部と、入出力コントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスク・ドライブ1550、および入出力チップ1570を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1505およびグラフィック・コントローラ1575とを接続する。CPU1505は、ROM1510およびRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部を制御する。グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等がRAM1520内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置1580上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ1584は、ホスト・コントローラ1582と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、CD−ROMドライブ1560を接続する。通信インターフェイス1530は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ1540は、撮像システム10内のCPU1505が使用するプログラムおよびデータを格納する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供する。
また、入出力コントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスク・ドライブ1550、および入出力チップ1570の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、撮像システム10が起動時に実行するブート・プログラム、撮像システム10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供する。入出力チップ1570は、フレキシブルディスク・ドライブ1550、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供される通信プログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。通信プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1520を介して撮像システム10内のハードディスクドライブ1540にインストールされ、CPU1505において実行される。撮像システム10にインストールされて実行される通信プログラムは、CPU1505等に働きかけて、撮像システム10を、図1から図10にかけて説明した撮像部110、画像生成部140、出力部180、制御部105、および光照射部150等として機能させる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本実施形態の撮像システム10の構成の一例を検体20とともに示す図である。 撮像部110の構成の一例を示す図である。 受光素子の分光感度特性および撮影対象の一例である生体表層の分光反射率の一例を示す図である。 光照射部150の構成の一例を示す図である。 光源側フィルタ部420の構成の一例を示す図である。 撮像部110による撮像タイミングおよび画像生成部140が生成した画像の一例を示す図である。 画像生成部140のブロック構成の一例を示す図である。 動きが補正された可視光画像の生成を説明する図である。 受光素子の分光感度特性および光源側フィルタ部420の構成の一例を示す図である。 撮像部110による撮像タイミングおよび画像生成部140が生成した画像の一例を示す図である。 撮像システム10として機能させるコンピュータ1500のハードウェア構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 撮像システム
20 検体
100 内視鏡
102 先端部
105 制御部
110 撮像部
112 対物レンズ
120 ライトガイド
124 出射口
130 鉗子口
135 鉗子
138 ノズル
140 画像生成部
150 光照射部
160 撮像制御部
170 発光制御部
180 出力部
190 ICG注入部
210 撮像デバイス
220 分光フィルタ部
230 受光側励起光カットフィルタ部
251 第1受光素子
252 第2受光素子
253 第3受光素子
410 発光部
420 光源側フィルタ部
510 照射光フィルタ部
520 照射光フィルタ部
626 血管像
710 照射光フィルタ部
720 照射光フィルタ部
730 照射光フィルタ部
1505 CPU
1510 ROM
1520 RAM
1530 通信インターフェイス
1540 ハードディスクドライブ
1550 フレキシブルディスク・ドライブ
1560 CD−ROMドライブ
1570 入出力チップ
1575 グラフィック・コントローラ
1580 表示装置
1582 ホスト・コントローラ
1584 入出力コントローラ
1590 フレキシブルディスク
1595 CD−ROM

Claims (21)

  1. 第1波長領域の光を受光する複数の第1受光素子および第2波長領域の光を受光する複数の第2受光素子を有する撮像部と、
    前記第1波長領域および前記第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせる制御部と、
    所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの第1スペクトルの光、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの第2スペクトルの光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの第3スペクトルの光、および前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの第4スペクトルの光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成する画像生成部と
    を備える撮像システム。
  2. 前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、第1波長領域に含まれる第1部分波長領域の光および第2波長領域に含まれる第2部分波長領域の光を被写体から生じさせ、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて、前記第1波長領域に含まれる第3部分波長領域の光および前記第2波長領域に含まれる第4部分波長領域の光を被写体から生じさせ、
    前記画像生成部は、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの前記第1部分波長領域の光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの前記第3部分波長領域の光、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの前記第2部分波長領域の光、および前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの前記第4部分波長領域の光の少なくとも1つを含む組合せから前記第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから前記第2画像を生成する
    請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記第1部分波長領域、前記第2部分波長領域、前記第3部分波長領域、および前記第4部分波長領域の光を被写体から生じさせる光を発光する発光部
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、前記第1部分波長領域の光および前記第2部分波長領域の光を被写体から生じさせる光を前記発光部から発光させ、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて、前記第3部分波長領域の光および前記第4部分波長領域の光を被写体から生じさせる光を前記発光部から発光させる
    請求項2に記載の撮像システム。
  4. 前記発光部は、前記第1部分波長領域、前記第2部分波長領域、前記第3部分波長領域、および前記第4部分波長領域の光を発光し、
    前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、前記第1部分波長領域の光および前記第2部分波長領域の光を被写体に向けて前記発光部から発光させ、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて、前記第3部分波長領域の光および前記第4部分波長領域の光を被写体に向けて前記発光部から発光させ、
    前記所定のタイミングにおいて、前記複数の第1受光素子は被写体から反射した前記第1部分波長領域の光を受光し、前記複数の第2受光素子は被写体から反射した前記第2部分波長領域の光を受光し、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて、前記複数の第1受光素子は被写体から反射した前記第3部分波長領域の光を受光し、前記複数の第2受光素子は被写体から反射した前記第4部分波長領域の光を受光する
    請求項3に記載の撮像システム。
  5. 前記画像生成部は、前記第1画像と前記第2画像とを合成した合成画像を生成する
    請求項3または4に記載の撮像システム。
  6. 前記画像生成部は、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第1部分波長領域の光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第3部分波長領域の光、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した前記第2部分波長領域の光、および前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した前記第4部分波長領域の光から、被写体の画像を示す前記第2画像を生成する
    請求項5に記載の撮像システム。
  7. 前記画像生成部は、前記第1画像を強調して前記第2画像と重ね合わせた合成画像を出力する
    請求項6に記載の撮像システム。
  8. 前記画像生成部が生成した前記第1画像と前記第2画像とを対応づけて出力する出力部
    をさらに備える請求項6に記載の撮像システム。
  9. 前記画像生成部は、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子のそれぞれが受光した前記第1部分波長領域の光の受光量と前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子のそれぞれが受光した前記第3部分波長領域の光の受光量との合計値、および前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子のそれぞれが受光した前記第2部分波長領域の光の受光量と前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子のそれぞれが受光した前記第4部分波長領域の光の受光量の合計値とに基づいて、前記第2画像を生成する
    請求項6乃至8のいずれかに記載の撮像システム。
  10. 前記複数の第1受光素子および前記複数の第2受光素子は、前記発光部が発光した光が物質の内部に存在するオブジェクトにより反射された光を受光し、
    前記複数の第1受光素子は、前記第2波長領域より短い波長領域である前記第1波長領域の光を受光し、
    前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、前記第3部分波長領域より短い波長領域である前記第1部分波長領域の光および前記第2部分波長領域の光を前記発光部から発光させ、
    前記画像生成部は、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第1部分波長領域の光に少なくとも基づいて、前記物質の表面からより浅い位置に存在するオブジェクトの画像を示す前記第1画像を生成する
    請求項9に記載の撮像システム。
  11. 前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、前記第3部分波長領域より短い波長領域である前記第1部分波長領域の光、および前記第4部分波長領域より長い波長領域である前記第2部分波長領域の光を前記発光部から発光させ、
    前記画像生成部は、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第1部分波長領域の光および前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した前記第2部分波長領域の光に少なくとも基づいて、前記物質の表面からより浅い位置および前記物質の表面からより深い位置に存在するオブジェクトの画像を示す前記第1画像を生成する
    請求項10に記載の撮像システム。
  12. 前記複数の第1受光素子および前記複数の第2受光素子は、前記発光部が発光した光が物質の内部に存在するオブジェクトにより反射された光を受光し、
    前記複数の第1受光素子は、前記第2波長領域より長い波長領域である前記第1波長領域の光を受光し、
    前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、前記第3部分波長領域より長い波長領域である前記第1部分波長領域の光および前記第2部分波長領域の光を前記発光部から発光させ、
    前記画像生成部は、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第1部分波長領域の光に少なくとも基づいて、前記物質の表面からより深い位置に存在するオブジェクトの画像を含む前記第1画像を生成する
    請求項9に記載の撮像システム。
  13. 前記第1部分波長領域の光および前記第3部分波長領域の光を通過する第1分光フィルタ部と、
    前記第2部分波長領域の光および前記第4部分波長領域の光を通過する第2分光フィルタ部と
    をさらに備え、
    前記複数の第1受光素子は前記第1分光フィルタ部を通過した被写体からの光を受光し、前記複数の第2受光素子は、前記第2分光フィルタ部を通過した被写体からの光を受光する
    請求項3乃至12のいずれかに記載の撮像システム。
  14. 前記発光部は、異なるスペクトルの光をそれぞれ発光する複数の発光素子
    を有し、
    前記制御部は、前記複数の発光素子のそれぞれの発光強度を制御することにより、前記所定のタイミングおよび前記所定のタイミング以外のタイミングにおける光の前記発光を制御する
    請求項3乃至13のいずれかに記載の撮像システム。
  15. 前記第1部分波長領域の光および前記第2部分波長領域の光を通過する照射光フィルタ部
    をさらに備え、
    前記発光部は、第1部分波長領域および前記第2部分波長領域と、前記第3部分波長領域および前記第4部分波長領域の少なくとも一方の波長領域とを含む波長領域の光を発光し、
    前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、前記発光部からの光を前記照射光フィルタ部を通過させて被写体に照射する
    請求項3乃至13のいずれかに記載の撮像システム。
  16. 前記画像生成部は、
    前記所定のタイミングを含む複数のタイミングで前記複数の第1受光素子が受光した前記第1部分波長領域の光、および前記複数のタイミングで前記複数の第2受光素子が受光した前記第2部分波長領域の光による複数の画像に基づいて、前記複数のタイミングの間における画像上のオブジェクトの動きを特定する動き特定部と、
    前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第1波長領域の光、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した前記第2波長領域の光、および前記動きに基づいて、前記所定のタイミング以外のタイミングにおける、前記第1部分波長領域の光および前記第2部分波長領域の光による被写体の画像である補正画像を生成する補正画像生成部と
    を有する請求項2に記載の撮像システム。
  17. 前記画像生成部は、
    前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第3部分波長領域の光、および前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した前記第4部分波長領域の光による画像と、前記補正画像とに基づいて、前記第2画像を生成する被写体画像生成部
    をさらに有する請求項16に記載の撮像システム。
  18. 前記撮像部は、
    第3波長領域の光を受光する複数の第3受光素子
    をさらに有し、
    前記発光部は、前記第1部分波長領域、前記第2部分波長領域、前記第3部分波長領域、前記第4部分波長領域、ならびに前記第3波長領域に含まれる第5部分波長領域および第6部分波長領域の光を発光し、
    前記制御部は、前記所定のタイミングにおいて、前記第1部分波長領域の光、前記第2部分波長領域の光、および前記第5部分波長領域の光を被写体に向けて前記発光部に発光させ、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて、前記第3部分波長領域の光、前記第4部分波長領域の光、および前記第6部分波長領域の光を被写体に向けて前記発光部に発光させ、
    前記所定のタイミングにおいて、前記複数の第1受光素子は被写体から反射した前記第1部分波長領域の光を受光し、前記複数の第2受光素子は被写体から反射した前記第2部分波長領域の光を受光し、前記第3受光素子は被写体から反射した前記第5部分波長領域の光を受光し、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて、前記複数の第1受光素子は被写体から反射した前記第3部分波長領域の光を受光し、前記複数の第2受光素子は被写体から反射した前記第4部分波長領域の光を受光し、前記第3受光素子は被写体から反射した前記第6部分波長領域の光を受光し、
    前記画像生成部は、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第1部分波長領域の光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した前記第3部分波長領域の光、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した前記第2部分波長領域の光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した前記第4部分波長領域の光、および前記所定のタイミングにおいて前記複数の第3受光素子が受光した前記第5部分波長領域の光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第3受光素子が受光した前記第6部分波長領域の光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成する
    請求項4に記載の撮像システム。
  19. 前記第1波長領域は青色の波長領域であり、前記第2波長領域は赤色の波長領域であり、前記第3波長領域は緑色の波長領域である
    請求項18に記載の撮像システム。
  20. 第1波長領域の光を受光する複数の第1受光素子および第2波長領域の光を受光する複数の第2受光素子を有する撮像段階と、
    前記第1波長領域および前記第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせる制御段階と、
    所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの第1スペクトルの光、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの第2スペクトルの光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの第3スペクトルの光、および前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの第4スペクトルの光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成する画像生成段階と
    を備える撮像方法。
  21. 撮像システム用のプログラムであって、前記撮像システムを、
    第1波長領域の光を受光する複数の第1受光素子および第2波長領域の光を受光する複数の第2受光素子を有する撮像部、
    前記第1波長領域および前記第2波長領域のそれぞれにおいて、異なるタイミングで異なるスペクトルの光を被写体から生じさせる制御部、
    所定のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの第1スペクトルの光、前記所定のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの第2スペクトルの光、前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第1受光素子が受光した被写体からの第3スペクトルの光、および前記所定のタイミング以外のタイミングにおいて前記複数の第2受光素子が受光した被写体からの第4スペクトルの光の少なくとも1つを含む組合せから第1画像を生成し、当該組合せと異なる組合せから第2画像を生成する画像生成部
    として機能させるプログラム。
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