JP2009130507A - 通信装置、及びそのシステムクロック制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受信バッファ量を増減させずに、IP網の揺らぎに対処する。
【解決手段】 通信装置であるIP−PBX100は、IP網5からのパケットを一時的に溜める受信バッファ32と、受信バッファに溜まったパケットをシステムクロック信号に同期して順次処理するパケット処理部33と、受信バッファに溜まっているデータ量を検出するバッファデータ量検出部40と、バッファデータ量検出部で検出されたデータ量に応じた周波数のシステムクロック信号を発振するシステムクロック発振部50と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、IP(Internet Protocl)網に接続され、該IP網を介して相手側と通信する通信装置、及びそのシステムクロック制御方法に関する。
IP網に接続されて、このIP網を介して相手側と通信する通信装置としては、例えば、ゲートウェイや、IP-PBX(Private Branch eXchange)等がある。
このような通信装置としては、例えば、以下の特許文献1に記載されたものがある。この通信装置は、IP網の揺らぎを吸収するために受信したパケットを一時的に溜めておく受信バッファを設けると共に、IP網の揺らぎ量に応じて、受信バッファのバッファ量を増減させるものである。
特開2004-48343号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、受信バッファのバッファ量を減少させる際、この受信バッファに溜まっていたパケットを一部破棄する必要があるため、このパケットが音声データのパケットである場合には音切れが起こり、このパケットがFAXデータのパケットである場合には、画像欠落が起こってしまうという問題点がある。特に、FAXデータを扱う際の画像欠落は、できる限り避けることが好ましい。
そこで、本発明は、このような従来技術の問題点に着目し、IP網の揺らぎを吸収しつつも、データ破棄を避けることができる通信装置、及びそのシステムクロックの制御方法を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するため、本発明では、
IP(Internet Protocl)網からのデータを一時的に溜める受信バッファと、該受信バッファに溜まったデータをシステムクロック信号に同期して順次処理する受信処理手段と、を有し、該IP網を介して相手側と通信する通信装置において、
前記受信バッファに溜まっているデータ量を検出し、該受信バッファに溜まっている該データ量に応じた周波数の前記システムクロック信号を発振するようにする。
すなわち、本発明では、受信バッファに溜まっているデータ量が多い場合には、高い周波数のシステムクロック信号を発振して、受信処理手段による処理速度を速くし、受信バッファに溜まっているデータ量が少ない場合には、低い周波数のシステムクロック信号を発振することで、受信処理手段による処理速度を遅くして、受信バッファに溜まるデータ量を調整している。この結果、受信バッファのオーバーフローによるデータ破棄や、受信バッファのアンダーフローによるデータ再生エラーを回避することができ、データ受信時のデータの連続性を確保することができる。
以下、本発明に係る通信装置の一種実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の通信装置は、図1に示すように、IP-PBX100である。
このIP-PBX100は、複数の電話機1、複数のFAX2を収容している。さらに、このIP-PBX100は、アナログ通信網3、ISDN(Integrated Service Digital Network)4、IP網5と接続されている。このIP網5には、ここの例では、さらにゲートウェイ6が接続され、このゲートウェイ6にFAX機能と電話機能を備えた複合機7が接続されている。
IP-PBX100は、図2に示すように、外部インタフェース部10と、IPポート70と、IP網5へのパケット送信処理を行う送信パケット処理部20と、IP網5からのパケット受信処理を行う受信パケット処理部30と、受信パケット処理部30内の受信バッファ32のデータ量を検出するバッファデータ量検出部40と、保守管理装置8からの指示を受けて受信バッファ32のバッファ量を設定するバッファ量設定部45と、外部インタフェース10や送信パケット処理部20や受信パケット処理部30に対してシステムクロック信号を出力するシステムクロック発振部50と、を備えている。
外部インタフェース部10は、電話機1やFAX2が接続される通信端末インタフェース11と、アナログ通信網3が接続されるアナログ通信網インタフェース12と、ISDN4が接続されるISDNインタフェース13とを有している。
送信パケット処理部20は、外部インタフェース部10からのデータをパケット化するパケット生成部23と、パケット生成部23で生成されたパケットをIPポート70を介してIP網5に送出するパケット送信部21とを有している。また、受信パケット処理部30は、IP網5からのパケットを受け取るパケット受信部31と、パケット受信部31が受信したパケットを一時的に蓄える前述の受信バッファ32と、受信バッファ32に蓄えられたパケットを分解し解析等を行うパケット処理部33とを有している。
なお、送信パケット処理部20、受信パケット処理部30、バッファデータ量検出部40と、バッファ量設定部45は、いずれも、ハードウェア的には、各種演算処理を行うCPUと、このCPUのワークエリアとなるRAMとを有して構成されている。また、受信パケット処理部30の受信バッファ32は、RAMの一部で構成されている。
システムクロック発振部50は、図3に示すように、バッファデータ量検出部50からのバイアス制御信号に応じた制御電圧を出力するバイアス制御回路51と、制御電圧に応じた周波数のシステムクロック信号を出力する電圧制御発振器52と、制御電圧が予め定めた電圧値の範囲内であるか否かを監視する制御電圧監視部53と、独自のシステムクロック信号を出力する自走用発振器54と、この自走用発振器54の動作を制御する自走用制御部55と、電圧制御発振器52からのクロック信号と自走用発振器54からのクロック信号とのうちの一方をシステムクロックとして出力する第2切替器56と、電圧制御発振器52からのクロック信号を分周する分周器61と、分周器61で分周されたクロック信号とISDNインタフェース13からの基準クロック信号との位相差に応じた電圧の信号を出力する位相比較器62と、位相比較器62からの信号の位相補償を行って制御電圧を出力するループフィルタ63と、基準クロックの入力を検出するクロック検出器64と、ループフィルタ63からの制御信号とバイアス制御回路51からの制御信号とのうち一方を電圧制御発振器52に出力する第1切替器66と、を有している。
このシステムクロック発振部50は、PLL(Phase-locked loop)回路を備えている。このPLL回路は、分周器61、位相比較器62、ループフィルタ63、電圧制御発振器52で構成されている。システムクロック発振部50は、このPLL回路により、ISDNインタフェース13を介してISDN4から供給された基準クロック信号に同期したシステムクロック信号を出力することができる。
このシステムクロック発振部50の電圧制御発振器52は、この実施形態において、入力する制御電圧2.5Vを標準制御電圧とし、このとき標準周波数のクロック信号を出力する。また、この電圧制御発振器52は、図4に示すように、標準制御電圧(2.5V)を基準として±2.0Vの範囲、つまり、0.5V〜4.5Vの範囲で、入力電圧に対してほぼリニアに周波数が変化するクロックを出力する。そこで、ここでは、電圧制御発振器52に入力する制御電圧の正常電圧値の範囲を0.5V〜4.5Vとしている。このため、PLL回路は、正常であれば、ループフィルタ63からの制御電圧が0.5V〜4.5Vの範囲で変動するようになっている。また、バイアス制御回路51も、正常であれば、このバイアス制御回路51からの制御電圧が0.5V〜4.5Vの範囲で変動するようになっている。
次に、本実施形態のIP-PBX100の基本的な動作について、図2を用いて説明する。
まず、FAX2から複合機7へFAXデータを送信する場合について説明する。
FAX2からのFAXデータは、外部インタフェース部10の通信端末インタフェース11を介して送信パケット処理部20のパケット生成部23に送られ、そこで、パケット化される。パケット化されたFAXでは、パケット送信部21からIPポート70、IP網5、ゲートウェイ6を経て複合機7へ送られる。
次に、複合機7からFAX2へFAXデータを送信する場合について説明する。
複合機7からのFAXデータは、ゲートウェイ6でパケット化されて、IP網5を介して、IP-PBX100へ送られる。IP網5からのパケットは、IPポート70を介して、受信パケット処理部18のパケット受信部31で受信され、受信バッファ32に一時的に蓄えられる。パケット処理部33は、受信バッファ32に蓄えられたパケットを分解し、パケットのヘッダから送り先等を把握し、パケットの分解により得られたFAXデータを外部インタフェース部10の通信端末インタフェース11を介してFAX2へFAXデータを送る。
システムクロック発振部50からのシステムクロック信号は、前述したように、外部インタフェース10や送信パケット処理部20や受信パケット処理部30へ出力する。パケット処理部等10,20,30は、このシステムクロック信号に同期して各種処理を行う。
受信バッファ32のバッファ量は、保守管理装置8からの指示された揺らぎ吸収設定値に応じて、バッファ量設定部45により設定される。この揺らぎ吸収設定値は、自装置と対向装置とが完全に同期しており、且つIP網5に揺らぎがない場合に、受信バッファ32内のデータの滞在時間である。バッファ量設定部45は、この揺らぎ吸収設定値が示すデータの滞在時間に対応するバッファサイズを求め、このバッファサイズを基準にして、±100%のバッファサイズをRAM内に確保する。このRAM内に確保された領域が受信バッファ32となる。この受信バッファ32において、以下では、データ量が0のときを0%(=−100%)、最大のときを200%(+100%)とし、両者の中間の100%のときを揺らぎ吸収設定値に対応した標準データ量とする。
バッファデータ量検出部50は、この受信バッファ32内のデータ量を検出し、このデータ量に応じたバイアス制御信号等を出力する。バッファデータ量検出部50が受信バッファ32内のデータ量を検出する方法としては、受信バッファ32内の各パケットの多重数に、受信パケット内のパケット数を掛けた値をデータ量とする方法がある。この場合、各パケットの多重数は、各パケットのヘッダを解析することで得ることができる。また、他の方法としては、受信バッファ32内で次にパケットが蓄えられる先頭アドレスからデータ量を得る方法もある。
システムクロック発振部50は、各種ケースに応じて、ISDNインタフェース13を介してISDN4から供給された基準クロック信号に同期したシステムクロック信号や、バッファデータ量検出部40からのバイアス制御信号に応じた、つまりバッファデータ量に応じたシステムクロック信号や、独自のシステムクロック信号を出力する。ここで、基準クロック信号に同期したシステムクロック信号を出力するモードを基準クロック同期モードとし、バッファデータ量に応じたシステムクロック信号を出力するモードを擬似同期モードとし、独自のシステムクロック信号を出力するモードを自走モードとする。
次に、図4のフローチャートに従って、主として、システムクロック発振部50の動作について説明する。
システムクロック発振部50のクロック検出器64は、ISDN4からの基準クロック信号が入力されているか否かを検出する(S10)。言い換えると、このクロック検出器64は、ISDN4がISDNインタフェース13に接続されているか否かを検出する。クロック検出器64は、基準クロック信号を検出できなければ、擬似同期モードの実行を指示するモード切替信号1を第1切替器66に出し。これを受けた第1切替器66は、バイアス制御回路51からの制御電圧が電圧制御発振器52に入力するように切り替わる。つまり、擬似同期モードにセットされる(S16)。
また、クロック検出器64は、基準クロック信号を検出すれば(ステップ10でYESの場合)、基準クロック同期モードの実行を指示するモード切替信号1を第1切替器66に出力し、これを受けた第1切替器66は、ループフィルタ63からの制御電圧が電圧制御発振器52に入力するように切り替わる。つまり、基準クロック同期モードにセットされる(S11)。バッファデータ量検出部40は、常に、受信バッファ32内のデータ量を検知していると共に、このデータ量が標準データ量の10%(=−90%)〜190%(=+90%)の範囲内であるか否かを監視している(S12)。仮に、データ量がこの所定範囲外である場合には、バッファデータ量検出部40は、基準クロック同期モードによるPLL制御が好ましくないとして、擬似同期モードの実行を指示するモード切替信号3を第1切替器66に出力し、これを受けた第1切替器66は、前述の擬似同期モードにセットされる(S16)。バッファデータ量が所定範囲内である場合(S12でYESの場合)には、バッファデータ量検出40からモード切替信号3は出力されず、基準クロック同期モードが維持される。そして、制御電圧監視部53により、ループフィルタ63からの制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲(2.5V±2.0V)内であるか否かが監視される(S13)。
ループフィルタ63からの制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲外の場合としては、例えば、PLL回路の構成部品の一部に不具合が生じた場合等が考えられる。このような場合、制御電圧監視部53は、基準クロック同期モードによるPLL制御が好ましくないとして、擬似同期モードの実行を指示するモード切替信号4を第1切替器66に出力し。これを受けた第1切替器66は、前述の擬似同期モードにセットされる(S16)。
一方、ループフィルタ63からの制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲内の場合(ステップ13でYESの場合)には、制御電圧監視部53は、同期モードの実行を指示するモード切替信号4を第2切替器56に出力し。これを受けた第2切替器56は、電圧制御発振器52からのクロック信号を外部へ出力できるようにする、つまり同期モードにセットされる(S14)。この結果、PLL制御により、ISDN4から供給された基準クロック信号に同期したシステムクロック信号がシステクロック発振部50から出力されることになる(S15)。
このPLL制御中、常に、基準クロック検出(S10)、バッファデータ量が標準データ量の10%〜190%の範囲内であるか否かを監視(S12)、制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲内であるか否かの監視(S13)が実行されており、基準クロックが検出できなくたった場合、バッファデータ量が標準データ量の10%〜190%の範囲外になった場合、制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲外になった場合、システムクロック発振部50は、いずれの場合も、擬似同期モードになる。
この擬似同期モードにセットされているときにも(S16)、制御電圧監視部53により、前述のステップ13と同様、制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲(2.5V±2.0V)内であるか否かが監視される(S17)。但し、この擬似同期モードの場合、バイアス制御回路51から出力された制御電圧に関して監視される。
制御電圧監視部53は、第1切替器66が擬似同期モードにセットされており且つ制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲外の場合(S17でNOの場合)、自走用制御部55に自走用制御部55に対して、自走用発振器54の駆動を指示すると共に、自走モードの実行を指示するモード切替信号2を第2切替器56に出力して、自走用発振器54からのクロック信号を外部へ出力できるようにする、つまり自走モードにセットさせる(S18)。自走用制御部55は、バッファデータ量検出部50で検出されたデータ量を一定時間記憶しており、制御電圧監視部53からの自走用発電機54の駆動指示を受けた時点から、僅かに前の時点のデータ量、または駆動指示を受けた時点前の所定時間の平均データ量に応じた周波数のクロック信号を出力するよう、自走用発振器54を駆動制御する。以上の結果、自走用発振器54からのクロック信号がシステムクロック信号としてシステムクロック発振部50から出力されるようになる(S18)。この自走用モード中も、前述の基準クロック検出(S10)が行われており、基準クロック信号が検出されれば、基準クロック同期モード、つまりPLL制御に移行することになる。
第1切替器66が擬似同期モードにセットされており且つ制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲内の場合(S17でYESの場合)、図6に示すように、バイアス制御回路51からバッファデータ量検出部50で検出されたデータ量に応じた制御電圧が出力され(S21,S23,S25)、この制御電圧に応じた周波数のクロック信号が電圧制御発振器52から出力され、このクロック信号がシステムクロック信号としてシステムクロック発振部50から出力されるようになる(S22,S24,S26)。
具体的には、ステップ20において、バッファデータ量検出部50は、バッファデータ量が60〜140%((100%±40%)の標準データ量範囲内である場合、2.5Vの標準制御電圧を出力させる旨のバイアス制御信号をバイアス制御回路51に送る。バイアス制御回路51は、このバイアス制御信号を受けて、電圧制御発振回路52へ2.5Vの標準制御電圧を出力する(S21)。電圧制御発振回路52は、この標準制御電圧が入力すると、前述の標準周波数のクロック信号を出力し、このクロック信号が第2切替器56を介して、標準システムクロック信号として外部へ出力される(S22)。
また、ステップ20において、バッファデータ量検出部50は、バッファデータ量が140%を超え、オーバーフロー範囲の場合、図6に示すように、バッファデータ量が140〜180%のときには、3.5Vの制御電圧を出力させる旨のバイアス制御信号をバイアス制御回路51に送り、バッファデータ量が180〜200%のときには、4.5Vの制御電圧を出力させる旨のバイアス制御信号をバイアス制御回路51に送る。バイアス制御回路51は、このバイアス制御信号を受けて、電圧制御発振回路52へ3.5V又は4.5Vの制御電圧を出力する(S23)。電圧制御発振回路52は、この制御電圧が入力すると、周波数が標準周波数よりも高いクロック信号を出力し、このクロック信号が第2切替器56を介して、システムクロック信号として外部へ出力される(S24)。
また、ステップ20において、バッファデータ量検出部50は、バッファデータ量が60%未満で、アンダーフロー範囲の場合、図6に示すように、バッファデータ量が60〜20%のときには、1.4Vの制御電圧を出力させる旨のバイアス制御信号をバイアス制御回路51に送り、バッファデータ量が20〜0%のときには、0.5Vの制御電圧を出力させる旨のバイアス制御信号をバイアス制御回路51に送る。バイアス制御回路51は、このバイアス制御信号を受けて、電圧制御発振回路52へ1.4V又は0.5Vの制御電圧を出力する(S25)。電圧制御発振回路52は、この制御電圧が入力すると、周波数が標準周波数よりも低いクロック信号を出力し、このクロック信号が第2切替器56を介して、システムクロック信号として外部へ出力される(S26)。
この擬似同期モード中、制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲内であるか否かの監視(S17)、バッファデータ量が標準データ量範囲内であるか否か等の監視(S20)は、常に実行されており、制御電圧の電圧値が正常電圧値の範囲外になった場合には自走モードに移行し、正常電圧値の範囲内の場合には、バッファデータ量に応じた周波数のシステムクロック信号が出力される。
以上のように、本実施形態では、ISDNやATM(Asynchronous Transfer Mode)網のように、マスタークロック信号となる基準クロック信号を供給する同期網に接続されている場合には、システムクロック発振部50が基準クロック同期モードとなり、受信パケット処理部30等が、基準クロック信号に同期したシステムクロック信号に同期して処理を実行する。このため、対向側の通信装置が基準クロックに位相同期している場合には、両通信装置でのパケット等の受信処理、パケットの送信処理が基準クロックに位相同期しているため、IP網5に多少の揺らぎがあっても、受信バッファ量を変えずに、つまり、受信バッファに溜まっていたパケットを破棄することなく、対処することができる。
また、仮に、自通信装置が同期網に接続されていない場合、対向側の通信装置が基準クロックに位相同期していない場合、IP網5に大きな揺らぎが発生した場合には、本実施形態では、システムクロック発振部50が擬似同期モードになり、受信バッファ32のデータ量が多くなると、システムクロック信号の周波数を高め、受信バッファ32のデータ量が少なくなると、システムクロック信号の周波数を低める。このため、このシステムクロック信号に同期して処理を行う受信パケット処理部30は、受信バッファ32のデータ量が多い場合には処理が速くなり、受信バッファ32のデータ量が少ない場合には処理が遅くなるので、対向側通信装置とクロックが位相同期していない場合等でも、受信バッファ32に溜まったデータを破棄することなく、受信バッファ32のデータ量を調整することができる。なお、受信バッファ32のデータ量が多い場合、送信パケット処理部20の処理も速くなるが、この場合、対向側の処理速度が速いことを意味するので、送信パケット処理部20の処理を速くし、受信バッファのオーバーフローによるデータ破棄を防ぎ、バッファ内のデータを調整することが好ましい。
さらに、本実施形態では、基準クロック同期モードの実行のためのPLL回路や擬似同期モードの実行のためのバイアス制御回路51に不都合等が生じても、自走モードになるため、高い信頼性を確保することができる。
なお、本実施形態は、同期網に接続される可能性のあるIP−PBXを通信装置とした例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、IP網5に接続される通信装置であれば、ゲートウェイやIP電話機等に適用してもよい。但し、IP電話機や図1のゲートウェイ6のように、同期網に接続される可能性のない通信装置では、システムクロック発振部50に、PLL回路や第1切替器66を設ける必要はない。この場合、図5に示す処理のうちで、ステップ10〜ステップ15の処理は実行されない。
また、本実施形態では、自走モード用に、自走用発振器54の他に、この発振器54からのクロック信号の周波数制御をするために、自走用制御部55を設けているが、自走モードは緊急避難的なモードであるため、このような自走用制御部55を設けなくてもよい。さらに、通信装置がIP電話機等で個人的な使用にのみ利用される場合には、高い信頼性を確保する必要がないため、自走用発振器54や自走用制御部55を設けなくてもよい。
本発明に係る通信システムの系統図である。 本発明に係る一実施形態としての通信装置の構成を示す構成図である。 本発明に係る一実施形態としてのシステムクロック発振部の構成を示す構成図である。 本発明に係る一実施形態としての電圧制御発振器の電圧−周波数特性を示すグラフである。 本発明に係る一実施形態における通信装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る一実施形態における擬似同期モードにおけるバッファデータ量と制御電圧との関係を示すグラフである。
符号の説明
5:IP網、100:IP−PBX(通信装置)、10:外部インタフェース部、20:送信パケット処理部、30:受信パケット処理部、32:受信バッファ、40:バッファデータ量検出部、50:システムクロック発振部、51:バイアス制御回路、52:電圧制御発振器、53:制御電圧監視部、54:自走用発振器、55:自走用制御部、56:第2切替器、61:分周器、62:位相比較器、63:ループフィルタ、64:クロック検出器、66:第1切替器

Claims (9)

  1. IP(Internet Protocl)網に接続され、該IP網を介して相手側と通信する通信装置において、
    前記IP網からのデータを一時的に溜める受信バッファと、
    前記受信バッファに溜まったデータを、システムクロック信号に同期して順次処理する受信データ処理手段と、
    前記受信バッファに溜まっているデータ量を検出するバッファデータ量検出手段と、
    前記バッファデータ量検出手段で検出された前記データ量に応じた周波数の前記システムクロック信号を発振するシステムクロック発振手段と、
    を備えていることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記システムクロック発振手段は、
    前記バッファデータ量検出手段で検出されたデータ量に応じた制御電圧を発生する制御電圧発生部と、
    前記制御電圧が入力し、該制御電圧に応じた周波数の前記システムクロック信号を発振する電圧制御発振器と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置において、
    前記システムクロック発振手段は、
    前記制御電圧が予め定められた範囲内の電圧値であるか否かを検知する制御電圧監視部と、
    独自のシステムクロック信号を発振する自走用発振器と、
    前記制御電圧監視部により、前記制御電圧が予め定められた範囲内の電圧値であると検知されているときには、前記電圧制御発振器が発生した前記システムクロック信号を外部に出力させ、前記制御電圧が予め定められた範囲外の電圧値であると検出されたときには、前記自走用発振器が発振した前記システムクロック信号を外部に出力させる切替器と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3に記載の通信装置において、
    前記システムクロック発振手段は、
    前記バッファデータ量検出手段で検出されたデータ量を所定時間記憶しておき、前記制御電圧監視部により、前記制御電圧が予め定められた範囲外の電圧値であると検出されたときには、該検出から一定時間前のデータ量に応じた周波数の、又は該検出前の一定時間の平均データ量に応じた周波数の前記システムクロック信号を前記自走用発振器に発振させる自走クロック制御部を有する、
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 請求項2に記載の通信装置において、
    前記システムクロック発振手段は、
    マスタクロック信号としての基準クロック信号を供給する同期網に接続され、前記電圧制御発振器が発振する前記システムクロック信号と該基準クロック信号との位相差に応じた電圧を出力する比較器、及び、該比較器からの電圧に基づく制御電圧が入力する該電圧制御発振器を含むPLL(Phase-locked loop)回路と、
    前記同期網からの前記基準クロック信号の入力を検出する基準クロック検出器と、
    前記基準クロック検出器が前記基準クロック信号の入力を検知しているときには、前記PLL回路の前記比較器からの電圧に基づく制御電圧を前記電圧制御発振器に入力させ、前記基準クロック検出器が前記基準クロック信号の入力を検知していないときには、前記制御電圧発生部からの制御電圧を前記電圧制御発振器に入力させる切替器と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項5に記載の通信装置において、
    前記切替器は、前記PLL回路の前記比較器からの電圧に基づく制御電圧を前記電圧制御発振器に入力させているときに、前記バッファデータ量検出手段で検出された前記データ量が予め定められた範囲を超えると、前記制御電圧発生部からの制御電圧を前記電圧制御発振器に入力させる、
    ことを特徴とする通信装置。
  7. 請求項5及び6のいずれか一項に記載の通信装置において、
    前記システムクロック発振手段は、前記制御電圧が予め定められた範囲内の電圧値であるか否かを検知する制御電圧監視部を有し、
    前記切替器は、前記PLL回路の前記比較器からの電圧に基づく制御電圧を前記電圧制御発振器に入力させているときに、前記制御電圧監視部により、該制御電圧が予め定めた範囲外の電圧値であると検知されたときには、前記制御電圧発生部からの制御電圧を前記電圧制御発振器に入力させる、
  8. 請求項7に記載の通信装置において、
    前記システムクロック発振手段は、独自のシステムクロック信号を発振する自走用発振器と、
    前記切替器が、前記制御電圧発生部からの制御電圧を前記電圧制御発振器に入力させてきるときに、前記制御電圧監視部により、前記制御電圧が予め定められた範囲外の電圧値であると検知されていると、前記自走用発振器が発振した前記システムクロック信号を外部へ出力させる自走クロック切替器と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  9. IP(Internet Protocl)網からのデータを一時的に溜める受信バッファと、該受信バッファに溜まったデータをシステムクロック信号に同期して順次処理する受信処理手段と、を有し、該IP網を介して相手側と通信する通信装置のシステムクロック制御方法において、
    前記受信バッファに溜まっているデータ量を検出し、
    前記受信バッファに溜まっている前記データ量に応じた周波数の前記システムクロック信号を発振する、
    ことを特徴とする通信装置のシステムクロック制御方法。
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