JP2009129661A - 流体流路形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量調整要素を小さなスペースで設置でき、小スペース化に有利な流体流路形成装置を提供する。
【解決手段】流体流路形成装置は、第1取付面110fと第1流体通過口112fとを有する第1物体1と、第1取付面110fの延設方向に対して交差する方向に沿って延設されている第2取付面300fと第2流体通過口303fとを有する第2物体3と、第1物体1と第2物体3との間に介在する流量調整要素5fと、第1物体と流量調整要素5fとを連結させる第1取付具512と、第2物体と流量調整要素5fとを連結させる第2取付具522とをもつ。流量調整要素5fは、第1取付面110fに対面する第1対向面57と、第1対向面57に開口する第1対面開口と、第2取付面300fに対面する第2対向面58と、第2対向面58に開口する第2対面開口504fとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スタック等の第1物体と加湿器等の第2物体との間に流量調整要素を備えている流体流路形成装置に関する。
代表的な流体流路形成装置について、燃料電池スタック装置を例にとって説明する。燃料電池スタック装置として、特許文献1に示すように、燃料電池のスタックと、加湿器とを平行に上下に並設配置したものが知られている。このものによれば、スタックは上側に配置され、加湿器は下側に配置されている。スタックと加湿器とを繋ぐ弁装置は、スタックのエンドプレート、または、加湿器の端部に設けられている。更に、燃料電池スタック装置として、特許文献2に示すように、燃料電池のスタックの積層方向の一端部に、往路用の弁装置および復路用の弁装置が設けられている。但し加湿器は設けられていない。
特開2004−095206号公報 特開2005−276576号公報
上記した燃料電池スタック装置によれば、小スペース化には限界がある。本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、弁装置等の流量調整要素を小さなスペースで設置することができ、小スペース化に有利な流体流路形成装置を提供することを課題とする。
(1)様相1に係る流体流路形成装置は、(i)第1取付面と、第1取付面に開口する第1流体通過口とを有する第1物体と、(ii)第1取付面の延設方向に対して交差する方向に沿って延設されている第2取付面と、第2取付面に開口する第2流体通過口とを有する第2物体と、(iii)第1物体と第2物体との間に介在し、且つ、第1取付面に対面する第1対向面と、第1対向面に開口する第1対面開口と、第2取付面に対面する第2対向面と、第2対向面に開口する第2対面開口と、第1対面開口と第2対面開口との間に設けられ第1対面開口と第2対面開口との間を流れる流体の流量を調整する流量調整部を有する流量調整要素と、(iv)第1物体の第1取付面と流量調整要素の第1対向面とを対向させた状態で、第1物体と流量調整要素とを連結させる第1取付具と、(v)第2物体の第2取付面と流量調整要素の第2対向面とを対向させた状態で、第2物体と流量調整要素とを連結させる第2取付具とを具備することを特徴とする。
第1物体の第1取付面と流量調整要素の第1対向面とを対向させた状態で、第1取付具は、第1物体と流量調整要素とを連結させる。また、第2物体の第2取付面は、第1物体の第1取付面の延設方向に対して交差する方向に沿って延設されている。第2物体の第2取付面と流量調整要素の第2対向面とを対向させた状態で、第2取付具は、第2物体と流量調整要素とを連結させる。これにより第1物体と第2物体との間に流量調整要素が取り付けられる。
この状態では、第1物体の第1流体通過口と流量調整要素の第1対面開口とが互いに対面して連通する。更に、流量調整要素の第2対面開口と第2物体の第2流体通過口とが互いに対面して連通する。従って、第1物体から第2物体に流れる流体の流量、あるいは、第2物体から第1物体に流れる流体の流量は、流量調整要素により調整される。
第1物体は、第1取付面と第1取付面に開口すると共に流体が流れる第1流体通過口とを有するものであれば、何でもよく、流体システムに使用される機械要素が例示される。第1物体としては、燃料電池のスタック装置(エンドプレートを含む)、調湿器、熱交換器のうちの一つが例示される。
第2物体は、第2取付面と第2取付面に開口すると共に流体が流れる第2流体通過口とを有するものであれば、何でもよく、機械要素が例示される。第2物体としては、第1物体との間で流体の流路を形成するものが挙げられ、燃料電池のスタック装置(エンドプレートを含む)、調湿器、熱交換器のうちの残りの一つが例示される。この場合、第1物体および第2物体は、互いに異なる種類のものが好ましいが、互いに同一または共通の種類のものでも良い。
第2物体の第2取付面は、第1物体の第1取付面の延設方向に対して交差する方向に沿って延設されている。流量調整要素は、第1物体と第2物体との間を流れる流体の流量を調整するものである。流量調整要素は、第1物体の第1取付面に対面するための第1対向面と、第1対向面において開口する第1対面開口と、第2物体の第2取付面に対面するための第2対向面と、第2対向面において開口する第2対面開口とを有する。
第1対面開口と第2対面開口との間に、第1対面開口と第2対面開口との間を流れる流体の流量を調整する流量調整要素が設けられている。流量調整要素として、例えば、弁部で開閉され開口面積が可変となる弁口が例示される。第1対面開口および/または第2対面開口を弁口として使用してもよい。またオリフィスやノズルなどの流量を絞る絞り口を流量調整要素とすることもできる。
(2)様相2に係る流体流路形成装置によれば、上記様相において、(i)流量調整要素は第1傾斜案内面を有しており、第2物体は第1傾斜案内面に対面すると共に第1傾斜案内面と同じ方向に傾斜する第2傾斜案内面を有しており、(ii)第2取付具により流量調整要素と第2物体とを連結させるにあたり、第1傾斜案内面と第2傾斜案内面とを互いに接触させつつ案内させることを特徴とする。この場合、第1傾斜案内面と第2傾斜案内面とが互いに接触しつつ案内される。この場合、案内機能により、流量調整要素と第2物体との取付精度を高めるのに有利となる。
(3)様相3に係る流体流路形成装置によれば、上記様相において、(i)第1物体は、燃料流体および酸化剤流体が供給されて電気エネルギを発生させる燃料電池のスタック装置であり、(ii)第2物体は、スタック装置に供給される燃料流体および酸化剤流体のうちの少なくとも一方の流体を調湿させるために調湿器であり、(iii)流量調整要素は、調湿器とスタック装置との間に設けられ弁装置であることを特徴とする。調湿器としては、スタック装置に供給される前の流体を加湿させる機能をもつ加湿器、スタック装置から排出された後の流体を吸湿させる機能をもつ吸湿器、双方の機能をもつ加湿器が例示される。流量調整要素は、調湿器とスタック装置との間を流れる流体の流量を調整する。
(4)様相4に係る流体流路形成装置によれば、上記様相において、(i)第1物体は、燃料流体および酸化剤流体が供給されて電気エネルギを発生させる燃料電池のスタック装置であり、(ii)第2物体は、スタック装置から排出された燃料流体および酸化剤流体のうちの少なくとも一方の流体に対して熱交換を実施する熱交換器であり、(iii)流量調整要素は、熱交換器と前記スタックとの間に設けられた弁装置であることを特徴とする。熱交換器としては、スタック装置から排出された燃料オフ流体を熱交換して凝縮水を生成させる機能をもつものでもよいし、スタック装置から排出された酸化剤オフ流体を熱交換して凝縮水を生成させる機能をもつものでもよい。流量調整要素は、熱交換器とスタック装置との間を流れる流体の流量を調整する。
(5)様相5に係る流体流路形成装置によれば、上記様相において、第1取付具は第1物体に取り付けられる棒状部材であり、第2取付具は第2物体に取り付けられる棒状部材であり、第1取付具の軸線および第2取付具の軸線は断面図または投影図において交差する方向に沿って延設されていることを特徴とする。第1取付面および第2取付面は、互いに交差する方向に沿って延設されている。このため第1取付具および第2取付具により、弁装置等の流量調整要素は取り付けられる。交差する方向は、直交する方向が例示される。
本発明によれば、弁装置等の流量調整要素を小さなスペースで第1物体と第2物体との間において設置することができ、小スペース化に有利な流体流路形成装置を提供することができる。
以下、本発明の各実施形態について説明する。
(実施形態1)
図1は流体流路形成装置として機能できる燃料電池スタック装置の外観を示す。図1に示すように、燃料電池スタック装置は、第1物体として機能できる燃料電池のスタック装置1をもつ。スタック装置1は、MEA101を有するセル100を矢印X方向に積層した積層体10と、積層体10の積層方向(矢印X方向)の端側に形成された第1エンドプレート11および第2エンドプレート12と、第1エンドプレート11と第2エンドプレート12とを接続して拘束させる第1テンション部材18および第2テンション部材19とを備えている。
スタック装置1は、燃料流体が燃料極に供給されると共に酸化剤流体が酸化剤極に供給され、発電反応により電気エネルギを発生させる。発電反応に伴い熱がスタック装置1の内部に発生する。スタック装置1は、膜電極接合体(以下、MEAともいう)を有するセル100(ほぼ四角形状)を厚み方向に複数個積層して形成されている。MEA101は、厚み方向にイオン伝導膜101aを燃料極101bおよび酸化剤極101cで挟持して形成されている。イオン伝導膜101aは固体高分子膜(例えばパーフルオロスルホン酸系)でも良いし、無機材料膜でも良い。燃料流体は燃料極に供給され、水素含有流体が好ましく、水素含有ガス、水素を含むガス、メタノールなどが例示される。酸化剤流体は酸化剤極に供給され、酸化剤を含有する流体であり、酸素ガス、酸素含有ガスが例示される。第1テンション部材18および第2テンション部材19は、矢印X方向(積層方向)および矢印H方向(高さ方向)に交差する矢印Y方向(セル100の面に沿った方向)において積層体10を挟むように設けられている。
図1に示すように、スタック装置1には第2物体として機能できる加湿器3(調湿器)が取付部材390を介して、一体的に固定されている。取付部材390の取付具391は第1エンドプレート11に固定されている。取付部材390の取付具392は加湿器3の第1端プレート32に固定されている。
第2物体としての加湿器3は、ガス状の酸化剤流体が通過する流体通路を形成する複数の板体30(セパレータ)を厚み方向(矢印X方向)に積層して形成されている加湿器本体31と、加湿器本体31を構成する板体30の積層方向の端部に設けられた第1端プレート32および第2端プレート33をもつ。第2端プレート33は、スタック装置1の第1エンドプレート11に直接的に対面する。なお、図1に示すように、板体30の積層方向とセル100の積層方向とは同一方向である。
図1に示すように、一方向(矢印H方向,高さ方向)におけるスタック装置1の寸法をLSとし、一方向(矢印H方向,高さ方向)における加湿器3の寸法をLWとする。一方向(矢印H方向)における加湿器3の端側に搭載空間4を形成するように、寸法LWは寸法LSよりも小さく設定されている(LW<LS)。このようにLW<LSに設定されており、一方向における加湿器3の端側に搭載空間4が形成されている。具体的には、搭載空間4は、一方向(矢印H方向,高さ方向)における加湿器3の一端側(上端側)に形成された第1搭載空間4fと、一方向(矢印H方向,高さ方向)における加湿器3の他端側(下端側)に形成された第2搭載空間4sとを備えている。
図1に示すように、流量調整要素として機能できる弁装置5は、搭載空間4fに配置された弁装置5f(流量調整要素)と、搭載空間4sに配置された弁装置5sとを備えている。弁装置5fの全部あるいはほとんど全部が搭載空間4fに配置されている。弁装置5sの全部あるいはほとんど全部が搭載空間4sに配置されている。このように搭載空間4fに弁装置5sが配置されており、搭載空間4sには弁装置5sが配置されている。このため一方向(矢印H方向,高さ方向)における燃料電池スタック装置の全体のスペースを小さくすることができる。
図1に示すように、弁装置5fおよび弁装置5sは、加湿器3とスタック装置1との間に位置するように、スタック装置1を構成する第1エンドプレート11(第1物体)の上部および下部に対面して設けられている。上側の弁装置5fは、加湿器3の加湿室で加湿された発電反応前のフレッシュな酸化剤流体をスタック装置1の酸化剤極の入口に供給する。弁装置5fは、スタック装置1の第1エンドプレート11のプレート端面100f(第1物体の第1取付面)と加湿器3の第2端プレート33の上側面33u(第2物体の第2取付面,加湿器側面300fに相当)との双方に取り付けられている。なお、弁装置5fは、第1エンドプレート11の上部のフランジ部11uに覆われて保護されている。
図1から理解できるように、第1エンドプレート11のプレート端面100fは鉛直方向(縦2次元方向)に沿って延設されている。上側面33uは第1エンドプレート11のフランジ部11uの下方に位置しており、水平方向(横2次元方向)に沿って延設されている。従って、プレート端面100fと上側面33uとは、延長させると、互いに交差(直交)する方向に延設されている。
図1に示すように、弁装置5sは、スタック装置1の酸化剤極で発電反応を経た発電反応後の相対湿度が高い酸化剤オフ流体をスタック装置1の酸化剤極の出口から加湿器3の吸湿室に吐出させる。弁装置5sは、第1エンドプレート11のプレート端面100sに直接的に連結されているが、加湿器3の第2端プレート33の下側面33dには直接的に連結されていない。なお、弁装置5sは、第1エンドプレート11の下部のフランジ部11dに覆われて保護されている。
図1から理解できるように、第1エンドプレート11のプレート端面100s(第1物体の第1取付面)は鉛直方向(縦2次元方向)に沿って延設されている。下側面33d(第2物体の第2取付面)は水平方向(横2次元方向)に沿って延設されている。従って、プレート端面100sと下側面33dとは、延長させると、互いに交差(直交)する方向に延設されている。
図1に示すように、弁装置5fは、これの開閉を行う駆動部6f(例えばモータ,流体圧シリンダ)を備えている。弁装置5sは、これの開閉を行うように且つ、駆動部6fと独立して駆動するように、駆動部6s(例えばモータ,流体圧シリンダ)を備えている。
図2は調湿器として機能できる加湿器3を示す。図2に示すように、加湿器3は、酸化剤流体が通過する流体通路を形成する複数の板体30(セパレータ)を厚み方向に積層して形成されている加湿器本体31と、加湿器本体31を構成する板体30の積層方向の端部に設けられた第1端プレート32および第2端プレート33をもつ。第2端プレート33はスタック装置1の第1エンドプレート11に対面する。板体30の積層方向とセル100の積層方向(矢印X方向)とは同一方向である。
図2に示すように、加湿器本体31は、加湿器本体31の積層方向(矢印X方向)に沿って延設された第1マニホルド孔311および第2マニホルド孔312と、第1マニホルド孔311および第2マニホルド孔312を連通させるように板体30の表面に沿って形成された面状をなす加湿室35とをもつ。
更に図2に示すように、加湿器本体31は、加湿器本体31の積層方向に延設された第3マニホルド孔313および第4マニホルド孔314と、第3マニホルド孔313および第4マニホルド孔314を連通させるように板体30の表面に沿って形成された面状をなす吸湿室36(図2(B)参照)とをもつ。図2(B)に示すように、吸湿室36および加湿室35は、水分保持可能な膜37(例えばイオン交換膜)で仕切られており、膜37を介して互いに対向している。吸湿室36および加湿室35を区画するように板体30の外縁部にはシール部316,317,318が設けられている。
図2に示すように、加湿器3の第2端プレート33のうちの縦2次元方向に延びる左側面33w(側面)の下部には、フレッシュ流体用の流体通過口90が形成されている。フレッシュ流体用の流体通過口90は、第2端プレート33の左側面33w(側面)において開口する入口90iと、第2端プレート33のうち積層方向の端面33e(加湿器本体31に対面する端面)において開口する出口90pと、入口90iおよび出口90pを繋ぐ中間通路90mとを備えている。入口90iは外気に連通する。出口90pは、加湿器3の第1マニホルド孔311に連通する。
図2に示すように、加湿器3の第2端プレート33のうちの左側面33w(側面)の上部には、オフ流体用の流体通過口91が形成されている。オフ流体用の流体通過口91は、第2端プレート33を積層方向における左端面33wにおいて開口する入口91iと、第2端プレート33のうち積層方向の端面33eにおいて開口する出口91pと、入口91iおよび出口91pを繋ぐ中間通路91mとを備えている。出口91pは、加湿器3の第3マニホルド孔313に連通する。
図2に示すように、加湿器3の第2端プレート33のうちの横2次元方向に延びる上側面33u(第2物体の第2取付面に相当、側面)には、加湿器3側の第2流体通過口303f(図2参照)が形成されている。第2流体通過口303fは、図2に示すように、加湿器3の第2端プレート33を積層方向における端面33e(加湿器本体31側の端面)において開口する入口303fiと、第2端プレート33のうちの上側面33u(側面)に形成された出口303fpと、入口303fiおよび出口303fpを繋ぐ中間通路303fmとを備える。入口303fiは加湿器本体31の第2マニホルド孔312に連通する。流体通過口303fの出口303fpは、連通口504f、弁装置5fの弁口502fを介してスタック装置1の酸化剤極の入口に連通する(図4参照)。
図2に示すように、加湿器3の第1端プレート32にはオフ流体用の流体通過口92が形成されている。流体通過口92は、第1端プレート32の積層方向の端面32e(加湿器本体31側の端面)に開口する入口92i(第4マニホルド孔314に連通する)と、第1端プレート32の下側面32d(側面)において開口する出口92pと、入口92iと出口92pとを繋ぐ中間連通路92mとを備える。
ここで、図2から理解できるように、流体通過口90に供給させた発電反応前のフレッシュなガス状の酸化剤流体(例えば酸素含有ガスまたは酸素ガス)は、加湿器3の流体通過口90の入口90i、出口90p、第1マニホルド孔311を経て加湿室35に至り、加湿室35で膜37に接触しつつ膜37で加湿され、更に、第2マニホルド孔312を経て、更に、第2流体通過口303fを経て弁装置5fに供給され、スタック装置1の酸化剤極の入口に供給される。
これに対して発電反応後のガス状の酸化剤オフ流体は、高い湿度をもつが、スタック装置1の第1エンドプレート11の流体通過口112sを経て第2弁装置5sに至り、更に、弁装置5sから連結通路550(図1参照)を流れ、加湿器3の第2端プレート33の流体通過口91を経て第3マニホルド孔313(図2(A)参照)を板体30の積層方向に沿って流れ、更に、第3マニホルド孔313を経て吸湿室36(図2(B)参照)に至り、吸湿室36において膜37に接触しつつ膜37に水分を与えることにより吸湿され、更に、第4マニホルド孔314(図2(A)参照)を介して加湿器3の第1端プレート32の流体通過口92を経て外部に排出される。なお、連結通路550は、第2端プレート33の側面33wの上部に装備された箱通路550a(図1参照)をもつ。
上記した吸湿および加湿の際に、吸湿室36内の酸化剤オフ流体の熱は水分と共に加湿器3の膜37を介して、加湿室35の酸化剤流体に伝達される。このため、加湿器3では水分および熱の双方の交換が行われる。従って加湿器3は熱交換器としても機能できる。
本実施形態によれば、図2に示すように、流体通過口90,91,303fは加湿器3の第2端プレート33の側面33w,33u(加湿器3の板体30の積層方向に沿っている)に形成されており、流体通過口92は加湿器3の第1端プレート32の側面32d(加湿器3の板体30の積層方向に沿っている)に形成されている。このため、積層方向(矢印X方向)においてスタック装置1の第1エンドプレート11と加湿器3との間に他の部材を介在させることなく、あるいは、介在させるとしても少ない部材で、スタック装置1の積層方向(矢印X方向)において、加湿器3をスタック装置1に隣設させて取り付けることができる。しかも、酸化剤流体を加湿器3の側方に出し入れするのに有利である。即ち、スタック装置1の第1エンドプレート11に対して弁装置5fおよび弁装置5sを伝熱可能に矢印X方向(積層方向)において密接またはできるだけ接近させることができる。更に加湿器3の第1端プレート32の外方に露出する端面32k(図1参照)も簡素化される。
上記したようにスタック装置1の第1エンドプレート11に弁装置5fおよび弁装置5sが密接または接近するように取り付けられている。このため弁装置5fおよび弁装置5sについては、スタック装置1からの伝熱を期待することができる。故に、弁装置5fおよび弁装置5sの過剰低温化が抑制され、寒冷地等においても凍結等が抑制され、更に、凍結に起因する開弁および閉弁の動作不良が抑制され、寒冷地等における使用に適する。
(本実施形態の要部)
次に本実施形態の要部について図3〜図6を参照して更に説明を加える。図3は、流量調整要素としての弁装置5fを、スタック装置1の第1エンドプレート11と加湿器3の第2端プレート33との間に取り付ける形態を示す。図3に示すように、スタック装置1(第1物体)の一部をなす第1エンドプレート11は、プレート端面110f(第1物体の第1取付面)と、プレート端面110fに開口する第1流体通過口112f(第1物体の第1流体通過口)と、を有する。第1流体通過口112fの周囲に第1雌螺子部113を有する複数(2個)の螺孔113aとをもつ。
図3に示すように、加湿器3(第2物体)は、第1エンドプレート11のプレート端面110f(第1取付面)の延設方向に対して交差する方向に沿って延設されている調湿器側面として機能する加湿器側面300f(第2物体の第2取付面)と、加湿器側面300fに開口する第2流体通過口303f(第2物体の第2流体通過口)とを有する。
ここで、図4から理解できるように、弁装置5f(流量調整要素)は、第1エンドプレート11(第1物体)と加湿器3(第2物体)との間に介在し、且つ、第1エンドプレート11のプレート端面110f(第1物体の第1取付面)に対面する平面を有する第1対向面57と、第1対向面57において開口する弁口502f(流量調整要素の第1対面開口)と、加湿器3の加湿器側面300f(第2物体の第2取付面,調湿器側面)に対面する平面を有する第2対向面58と、第2対向面58において開口する連通口504f(流量調整要素の第2対面開口)と、弁口502f(流量調整要素の第1対面開口)を開閉することにより弁口502fの開口面積を可変とする弁部503f(流量調整要素の流量調整部,開口面積調整部)とを有する。なお弁部503fは駆動部6fにより駆動される。

本実施形態によれば、弁装置5fの組付時には、具体的には、図3から理解できるように、弁装置5fを加湿器3の上方に位置させた状態で、第1エンドプレート11のプレート端面110f(第1取付面に相当)と弁装置5f(流量調整要素に相当)の第1対向面57とを対向させる。そして、第1取付具512は、弁装置5fの第1挿通孔511に挿通され、第1エンドプレート11と弁装置5fとを連結させる。次に、加湿器3(第2物体に相当)の加湿器側面300f(第2取付面に相当)と第1弁装置5f(流量調整要素に相当)のうち下向きの第2対向面58とを対向させた状態で、第2取付具522は、第2挿通孔521に挿通され、加湿器3(第2物体)と弁装置5fとを連結させる。
この結果、互いに隣設している第1エンドプレート11と加湿器3との間において、弁装置5f(流量調整要素)が取り付けられる(図4参照)。この状態では、リング状のシール部101x,201xは弾性圧縮され、シール性を高める。
このように弁装置5f(流量調整要素)が取り付けられると、図4から理解できるように、第1弁装置5fの連通口504f(第2対面開口)と加湿器3の第2流体通過口303fとが互いに対面して連通する。従って、第1弁装置5fの弁部503fが作動すると、加湿器3からスタック装置1の酸化剤極に流れる酸化剤流体の流量が弁装置5fにより調整される。
更に説明を加える。図3に示すように、弁装置5fのボディ501fには複数(2個)の第1挿通孔511が間隔を隔てて形成されている。そして、弁装置5fのボディ501fの第1挿通孔511に複数(2本)の第1取付具512をそれぞれ挿通する。この状態で、第1取付具512の第1雄螺子部513を、第1エンドプレート11の螺孔113aの第1雌螺子部113に螺合して締結する。これにより弁装置5fの第1対向面57を、スタック装置1の第1エンドプレート11のうち加湿器3に対面する側の表面(即ち、第1エンドプレート11のプレート端面110f)であるプレート端面110fに密接させつつ、弁装置5fをスタック装置1の第1エンドプレート11に取り付ける。これにより図3から理解できるように、第1エンドプレート11の第1流体通過口112fは、弁装置5fの第1弁口502fに対面して連通する。
図3に示すように、弁装置5fのボディ501fには、単数の第2挿通孔521が長孔状に形成されている。投影した投影図において、第2挿通孔521の軸線は、第1挿通孔511の軸線と交差する方向(ねじれの関係)に沿って延設されている。
上記したように第1取付具512を第1エンドプレート11の第1雌螺子部113を締結した後に、図3から理解できるように、第1取付具512に対してねじれの方向に沿って配置されている単数(1本)の第2取付具522を、弁装置5fの第2挿通孔521に挿通する。その第2取付具522の第2雄螺子部523を加湿器3の第2端プレート33の雌孔333aの第2雌螺子部333に螺合して締結する。これにより、互いに交差(直交)する関係に設定されている第1エンドプレート11および加湿器3の双方に弁装置5fを取り付ける。即ち、上記したように互いに交差(直交)する関係に設定されている第1エンドプレート11のプレート端面110fと加湿器3の上側面33u(加湿器側面300fに相当する)との双方に、弁装置5fを取り付ける。この場合、図3から理解できるように、弁装置5fの第1ボディ501fは、第1エンドプレート11に対して傾斜する第1傾斜案内面531をもつ。第1傾斜案内面531は、加湿器3に近づくにつれて(つまり、下方に向かうにつれて)第1エンドプレート11に接近するように直状に傾斜している。同様に、加湿器3の第2端プレート33は、第1傾斜案内面531と同じ方向に傾斜している第2傾斜案内面336をもつ。即ち、第2傾斜案内面336は、第1弁装置5fの第1ボディ501fに近づくにつれて(つまり、上方に向かうにつれて)、スタック装置1の第1エンドプレート11のプレート端面110fから離れるように直状に傾斜している。
そして、図3から理解できるように、弁装置5fの取り付けに当たり、弁装置5fの第1傾斜案内面531に加湿器3の第2端プレート33の第2傾斜案内面336を対面させて案内させつつ、第2取付具522の第2雄螺子部523を加湿器3の第2端プレート33の第2雌螺子部333に締結する。上記した案内作用により、弁装置5fの第1連通口504fと加湿器3の第2流体通過口303fとは、精度良く対面できる。
上記したように本実施形態によれば、弁装置5fは、2本の第1取付具512と、1本の第2取付具522とによりスタック装置1の第1エンドプレート11のプレート端面100f(第1物体の第1取付面)および加湿器3の第2端プレート33の加湿器側面300f(第2物体の第2取付面)の双方に固定される。即ち、所定の間隔を隔てた3点で締められた3点締結構造で、弁装置5fは、スタック装置1および加湿器3に締結されている。
更に換言すると、2本の第1取付具512と1本の第2取付具522とで、締結方向が異なる3点締結構造で、弁装置5fは、スタック装置1および加湿器3の双方に締結されている。
ここで、図3から理解できるように、第1取付具512の軸線Waと第2取付具522の軸線Wcとは、投影されると、互いに交差しており、従って、互いにねじれの関係に設定されている。その理由としては、弁装置5fの内部構造の関係で、互いに平行な3本(または3本以上)の第1取付具512で弁装置5fを第1エンドプレート11に締結させるだけの必要スペースが得られなかったためである。
上記したねじれの関係とは、図3から理解できるように、第1取付具512の軸線Waと第2取付具522の軸線Wcとは、直接的に交点を形成するように直接的に交差するものではなく、所定の間隔を隔てて離間しつつ異なる方向に延設されており、軸線Waおよび軸線Wcが投影されると、軸線Waおよび軸線Wcが互いに交差する方向に沿っている関係をいう。
上記したように本実施形態によれば、互いに交差(直交)する関係に設定されている第1エンドプレート11のプレート端面100fおよび加湿器3の第2端プレート33の加湿器側面300fの双方において、弁装置5fは固定されている。
ここで、第1エンドプレート11のプレート端面100fは縦方向(鉛直方向)に沿って延設されており、加湿器3の第2端プレート33の加湿器側面300f(上側面33u)は、横方向に沿って延設されている。この結果、プレート端面100fおよび加湿器側面300f(上側面33u)は、互いに交差(直交)する方向に沿って延設されている。
上記したように弁装置5fが取り付けられた状態では、図4から理解できるように、第1エンドプレート11の第1流体通過口112fと第1弁装置5f(流量調整要素)の第1弁口502f(第1対面開口)とが互いに対面して連通する。弁装置5fの第1弁口502fは、第1駆動部6fにより駆動される第1弁部503f(流量調整部)により開弁および閉弁される。
なお図4において、リング状のシール部101xは、スタック装置1を構成する板状をなす電気絶縁部材1rと第1弁装置5fとの境界域を気密的にシールしている。電気絶縁部材1rは第1エンドプレート11と積層体10との間の電気的絶縁を図るものであり、高い電気的絶縁性を有する材料(例えば樹脂、セラミックス)で形成されており、貫通孔1roを有する。リング状のシール部201xは、加湿器3と第1弁装置5fとの境界域を気密的にシールしている。なお、シール部101x,201xは、軟質樹脂やゴム等の圧縮変形可能な弾性材料で形成されている。
ここで、図3から理解できるように、第1取付具512の軸線はWaとして示される。第2取付具522の軸線はWcとして示される。第1取付具512の軸線Waは、投影されるとき、第2取付具522の軸線Wcに対して交差(直交)する方向(ねじれの方向)に沿って延設されている。上記した実施形態によれば、互いに交差(直交する)関係に設置されているスタック装置1の第1エンドプレート11のプレート端面110fと加湿器側面300f(上側面33u)との間において、弁装置1fを設置することができる。即ち、弁装置1fを小さなスペースで設置することができる。故に、小スペース化に有利な燃料電池スタック装置を提供することができる。
なお本実施形態によれば、下側の弁装置5sは、上側の弁装置5fとは異なり、図示しないものの、複数本(4本)の第1取付具(第1取付具512と同一構造)で第1エンドプレート11の螺孔の雄螺子部に締結されて、第1エンドプレート11のプレート端面110sに固定状態に連結されており、加湿器3には対面するものの、加湿器3には直接連結されていない。
更に本実施形態によれば、図1に示すように、スタック装置1および加湿器3は、積層方向(矢印X方向)において、互いに直列状態で隣設されている。即ち、セル100の積層方向(矢印X方向)において、スタック装置1および加湿器3は、隣り同士に配置されている。具体的には、スタック装置1の第1エンドプレート11と加湿器3の第2端プレート33とは、互いに接近または接触しつつ対面している。ここで、スタック装置1の発電運転は、電気エネルギを発生させると共に熱を発生させる。従って、スタック装置1が発電運転する際に、スタック装置1の内部は熱をおびる。スタック装置1の熱は第1エンドプレート11(金属または樹脂製)を介して加湿器3に伝達される。このため寒冷地、冬季などにおいて、加湿器3の過剰低温化が抑制され、加湿器3の加湿能力が維持される。もし加湿器3が過剰低温化されていると、加湿器3に流入されるガス状の酸化剤流体が昇温されず、その酸化剤流体に保持できる水蒸気量が増加しにくいため、高い加湿効果が期待しにくい。
なお、燃料電池の発電運転を停止させているとき、寒冷地などにおいては、スタック装置1に凍結防止策を施してスタック装置1を暖めることもある。この場合、暖められたスタック装置1の熱は加湿器3にも伝達され易くなるため、加湿器3(弁装置5f,5s)の過剰低温化が抑制される。凍結防止策としては、スタック装置1の内部に形成されている冷却通路に温水を流す方策、スタック装置1をヒータ(図示せず)で加熱する方策が例示される。
本実施形態によれば、図1に示すように、一方向(矢印H方向,高さ方向)におけるスタック装置1の寸法をLSとし、一方向(矢印H方向,高さ方向)における加湿器3の寸法をLWとする。一方向(矢印H方向)における加湿器3の端側に搭載空間4を形成するように、寸法LWは寸法LSよりも小さく設定されている(LW<LS)。ここで、矢印H方向は、セル100の積層方向(矢印X方向)と交差(直交)する方向を意味する。加湿器3の加湿能力は、板体30の積層枚数を増減させることにより調整できる。このように寸法LW<寸法LSに設定されており、一方向(矢印H方向)における加湿器3の端側に搭載空間4が形成されている。
具体的には、図1に示すように、上記した搭載空間4は、一方向(矢印H方向)における加湿器3の一端(上端)側に形成された搭載空間4fと、一方向における加湿器3の他端(下端)側に形成された搭載空間4sとを備えている。弁装置5は、搭載空間4fに配置された弁装置5fと、搭載空間4sに配置された弁装置5sとを備えている。
上記したように搭載空間4fに弁装置5fが配置されている。同様に、搭載空間4sには弁装置5sが配置されている。このため、一方向(矢印H方向)における燃料電池スタックシステムの全体のスペースを小さくすることができる。ここで、弁装置5fの全部あるいはほとんど全部が搭載空間4fに配置されている。弁装置5sの全部あるいはほとんど全部が搭載空間4sに配置されている。このためスタック装置1から加湿器3に伝熱されるように、スタック装置1に加湿器3を接近または接触させつつ、コンパクト化に有利となる。
上記したように弁装置5fは、加湿器3とスタック装置1との間に位置するように、スタック装置1を構成する第1エンドプレート11のプレート端面110fに対面しつつ、第1エンドプレート11のプレート端面110fに固定されている。また、弁装置5sは、加湿器3とスタック装置1との間に位置するように、スタック装置1を構成する第1エンドプレート11のプレート端面110sに対面しつつ、第1エンドプレート11のプレート端面110sに固定されている。
弁装置5fはスタック装置1の酸化剤極の入口側に位置しており、開弁時には、加湿器3の加湿室で加湿された発電反応前のガス状のフレッシュな酸化剤流体を、スタック装置1の酸化剤極に供給するように流す。弁装置5sはスタック装置1の酸化剤極の出口側に位置しており、開弁時には、スタック装置1の酸化剤極で発電反応を経た発電反応後の相対湿度が高いガス状の酸化剤オフ流体を、スタック装置1の酸化剤極の出口から加湿器3の吸湿室側に向けて吐出させる。
ここで、オフ流体は発電反応後でスタックから排出された流体を意味する。スタック装置1から排出されたガス状の酸化剤オフ流体が加湿器3の吸湿室に至ると、酸化剤オフ流体は冷却され、凝縮水を生成させるため、酸化剤オフ流体は吸湿される。このように酸化剤オフ流体に含まれていた水分は、加湿器3の水分保持可能な膜に保持され、加湿器3の加湿室において加湿用として使用される。
(実施形態2)
本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有するため、図1〜図6を準用できる。本実施形態によれば、図示しないものの、第2流量調整要素としての弁装置5sは、弁装置5fと同様な構造で、第1エンドプレート11と加湿器3との間に取り付けられている。即ち、弁装置5sを取り付けるための第1取付具は、第1物体としてのスタック装置1の第1エンドプレート11に取り付けられる棒状部材である。第2取付具は第2物体としての加湿器3に取り付けられる棒状部材である。第1取付具の軸線および第2取付具の軸線は断面図または投影図において交差方向に沿って延設されている。
(実施形態3)
図7は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有するため、図1〜図6を準用することができる。この場合、図7から理解できるように、第2物体としては、加湿器に代えて熱交換器3Mが採用されている。熱交換器3Mは、燃料電池システムに用いられている熱交換器であれば、何でも良い。殊に、スタック装置1の燃料極の出口から排出された発電反応済みの燃料オフ流体に含まれている湿分を凝縮させて低下させる熱交換器が好ましい。従ってタック1から排出された発電反応済みの燃料オフ流体は、第1エンドプレート11の流体通過口112f(第1物体の第1流体通過口)、第1弁装置1fの第1弁口502f(流量調整要素の第1対面開口)、連通口504f(流量調整要素の第2対面開口)、熱交換器3Mの第2流体通過口303f(第2物体の第2流体通過口)を経て、熱交換器3Mの内部に流れ、熱交換される。
(その他)
上記した実施形態1によれば、本発明に係る取付構造は弁装置5fに適用されているものの、弁装置5sには適用されていないが、弁装置5sに適用することもできる。上記した実施形態1によれば、弁装置5fはスタック装置1の酸化剤極の入口に連通すると共に、弁装置5sはスタック装置1の酸化剤極の出口に連通することにしているが、これに限定されず、弁装置5fはスタック装置1の酸化剤極の出口に連通すると共に、弁装置5sはスタック装置1の酸化剤極の入口に連通することにしても良い。場合によっては、弁装置5fおよび弁装置5sが設けられているが、いずれか一方のみとしても良い。実施形態1によれば、弁装置5f、弁装置5sおよび加湿器3は、酸化剤流体,酸化剤オフ流体(例えば空気等)を通過させるものであるが、ガス状の燃料流体,燃料オフ流体を通過させるものとしても良い。即ち、ガス状の酸化剤流体を加湿器3で加湿させることにしているが、燃料流体がガス状である場合には、加湿器3は燃料流体を加湿させることにしても良い。
上記した実施形態1によれば、第1エンドプレート11はフランジ部11u,11dを有するが、有しなくても良い。
実施形態1では、吸湿室36および加湿室35は平面状をなす膜37で仕切られているが、中空糸膜式の筒状の膜を採用し、筒状の膜の内部を加湿室とし、外部を吸湿室としても良い。逆に、筒状の膜の内部を吸湿室とし、外部を加湿室としても良い。更に、加湿器は、超音波加湿器を採用しても良い。要するに加湿器は酸化剤流体または燃料流体を加湿する機能を有するものであれば良い。スタック装置1は縦方向に延設された板状またはパネル状のセル100を横方向に沿って積層させて組み付けられているが、横方向に沿って延設された板状またはパネル状のセル100を縦方向に沿って積層させて組み付けられていてもよい。スタック装置1は板状またはパネル状のセル100を積層させて組み付けられているが、チューブ型の燃料電池セルを筐体に並設させつつ組み付ける方式でも良い。要するにスタックは発電機能を有するものであれば良い。
第1物体はスタック装置とされ、第2物体は加湿器とされているが、これに限らず、改質器が装備されているときには、第1物体はスタック装置とされ、第2物体は熱交換器または改質器とされていても良い。第1物体はスタック装置とされ、第2物体はポンプ装置とされていても良い。第1物体はスタック装置とされ、第2物体は燃料電池システムのヒータ装置、補助バッテリー装置、スタック装置の内部に窒素ガス、不活性ガス等のパージガスを供給するパージガスタンクとされていても良い。流量調整要素は、弁装置に限らず、オリフィス開口を可変とする可変オリフィス装置でも良い。その他、本発明は上記した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
上記した記載から次の技術的思想も把握される。
(付記項1)燃料流体および酸化剤流体が供給されて電気エネルギを発生させる燃料電池のスタックと、前記スタックに供給される前の前記燃料流体および前記酸化剤流体のうちの少なくとも一方の流体を加湿させるためにスタックに隣設された加湿器と、前記加湿器と前記スタックとの間に設けられ前記加湿器と前記スタックとの間で流体を流す流量調整要素とを具備していることを特徴とする燃料電池スタック装置。流量調整要素により、スタックと加湿器との間で流体の移動を実行できる。
本発明は例えば定置用、車両用、電気機器用、電子機器用、可搬用の燃料電池システムに利用することができる。
実施形態1に係り、スタックと加湿器とに弁装置が取り付けられている燃料電池スタック装置の概念を模式的に示す斜視図である。 実施形態1に係り、(A)は加湿器を説明する斜視図であり、(B)は加湿器の加湿室および吸湿室を示す断面図である。 実施形態1に係り、第1取付具および第2取付具により弁装置のボディをスタック装置の第1エンドプレートおよび加湿器の端プレートの双方に取り付ける前の状態を示す斜視図である。 実施形態1に係り、第1取付具により弁装置の第1ボディをスタック装置の第1エンドプレートに取り付けた後、第2取付具により弁装置と加湿器とを締結した状態を示す断面図である。 実施形態1に係り、第2取付具により弁装置および加湿器を締結する直前の状態を示す図である。 実施形態1に係り、第2取付具により弁装置および加湿器を締結した状態を示す図である。 別の実施形態に係り、第1取付具および第2取付具により弁装置のボディを第1エンドプレートおよび加湿器の双方に取り付ける前の状態を示す斜視図である。
符号の説明
1はスタック装置(第1物体)、10は積層体、11は第1エンドプレート、110fはプレート端面(第1取付面)、112fは第1流体通過口、3は加湿器(第2物体)、300fは加湿器側面(第2取付面)、303fは第2流体通過口、31は加湿器本体、32は第1端プレート、33は第2端プレート、336は第2傾斜案内面、4は搭載空間、4fは搭載空間、4sは搭載空間、5fは弁装置(流量調整要素)、5sは弁装置、503fは弁部(流量調整要素の流量調整部,開口面積調整部)、512は第1取付具、522は第2取付具、531は第1傾斜案内面、57は第1対向面、58は第2対向面、6fは駆動部、6sは駆動部を示す。

Claims (5)

  1. (i)第1取付面と、前記第1取付面に開口する第1流体通過口とを有する第1物体と、
    (ii)前記第1取付面の延設方向に対して交差する方向に沿って延設されている第2取付面と、前記第2取付面に開口する第2流体通過口とを有する第2物体と、
    (iii)前記第1物体と前記第2物体との間に介在し、且つ、前記第1取付面に対面する第1対向面と、前記第1対向面に開口する第1対面開口と、前記第2取付面に対面する第2対向面と、前記第2対向面に開口する第2対面開口と、前記第1対面開口と前記第2対面開口との間に設けられ前記第1対面開口と前記第2対面開口との間を流れる流体の流量を調整する流量調整部とを有する流量調整要素と、
    (iv)前記第1物体の前記第1取付面と前記流量調整要素の前記第1対向面とを対向させた状態で、前記第1物体と前記流量調整要素とを連結させる第1取付具と、
    (v)前記第2物体の前記第2取付面と前記流量調整要素の前記第2対向面とを対向させた状態で、前記第2物体と前記流量調整要素とを連結させる第2取付具とを具備することを特徴とする流体流路形成装置。
  2. 請求項1において、前記流量調整要素は第1傾斜案内面を有しており、前記第2物体は前記第1傾斜案内面に対面すると共に前記第1傾斜案内面と同じ方向に傾斜する第2傾斜案内面を有しており、
    前記第2取付具により前記流量調整要素と前記第2物体とを連結させるにあたり、前記第1傾斜案内面と前記第2傾斜案内面とを互いに接触させつつ案内させることを特徴とする流体流路形成装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記第1物体は、燃料流体および酸化剤流体が供給されて電気エネルギを発生させる燃料電池のスタック装置であり、
    前記第2物体は、前記スタック装置に供給される前記燃料流体および前記酸化剤流体のうちの少なくとも一方の流体を調湿させるための調湿器であり、
    前記流量調整要素は、前記調湿器と前記スタック装置との間に設けられた弁装置であることを特徴とする流体流路形成装置。
  4. 請求項1または2において、前記第1物体は、燃料流体および酸化剤流体が供給されて電気エネルギを発生させる燃料電池のスタック装置であり、
    前記第2物体は、前記スタック装置から排出された前記燃料流体および前記酸化剤流体のうちの少なくとも一方の流体に対して熱交換を実施する熱交換器であり、
    前記流量調整要素は、前記熱交換器と前記スタック装置との間に設けられ開弁および閉弁可能な弁装置であることを特徴とする流体流路形成装置。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記第1取付具は前記第1物体に取り付けられる棒状部材であり、前記第2取付具は前記第2物体に取り付けられる棒状部材であり、前記第1取付具の軸線および前記第2取付具の軸線は断面図または投影図において交差方向に沿って延設されていることを特徴とする流体流路形成装置。
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