JP2009129231A - 電子データ自動印刷端末、電子データ自動印刷方法、及び電子データ自動印刷プログラム - Google Patents

電子データ自動印刷端末、電子データ自動印刷方法、及び電子データ自動印刷プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子データにおける印刷ページ数を削減し印刷用紙の節約を図る。
【解決手段】電子データから印刷内容を示す印刷データを抽出し、印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出する印刷データ処理部と、印刷データの印刷に必要な用紙枚数に応じて、印刷データに含まれる行のうち引用文に相当する行を判断する返信情報処理部と、印刷データから引用文に相当すると判断された行を削除し、引用文に相当すると判断された行を削除した旨を示す文を印刷データに挿入する印刷データ加工部と、引用文に相当する行が削除され短くなった印刷データを受け取って印刷する印刷部とを設けることで、印刷する内容の一部を割愛する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子データ自動印刷端末に関し、特に引用文が長い電子データを送受信する電子データ自動印刷端末に関する。
ネットワーク技術の普及に伴い、携帯電話機やパソコン(PC)等の通信端末により電子メール(メール)を使用する機会が増えている。また同時に、電子メールを送受信する機能を搭載した固定電話機や携帯ゲーム機のように、電子メールを送受信する通信端末の種類も増えている。
これらの通信端末の中には、電子メールの受信操作の簡易化や多人数による1端末の共用のために、受信された電子メールを自動的に用紙に印刷する機能を有する端末もある。このような端末においては、用紙節約のために、無駄な用紙使用を防止する機能があることが望ましい。
例えば、電子メールの返信を繰り返すことで、元の電子メールからの引用文が次々と文末に付け足されて長文化する場合がある。しかし、引用文を全て印刷する必要が無い場合が多く、特に古い引用文ほど不要となる場合が多いため、印刷しても用紙が無駄になることがある。
無駄な用紙使用を防止する技術として、特開2005−216229号公報(特許文献1)では、1つの受信電子メールに対する印刷用紙枚数に制限を設けて、それ以上印刷しないことで無駄な用紙使用を防止している。しかし、この技術では、用紙の制限がきたところで印刷をやめるため、本文が途中で切れてしまうことがある。
また、関連する技術として、特開2002−197030号公報(特許文献2)では、文字メッセージを見やすく表示するため、所定の文字メッセージデータが示す文字メッセージの表示に当り、その文字メッセージ中に引用文(サイテーション)が含まれる場合に、各引用文の引用回数を解析し、本文と引用回数が予め設定された基準回数以下である引用文とのみを表示するようにしている。また、基準回数以下である引用文を引用回数に応じた所定の表示形態で表示している。しかし、この関連技術では、メッセージの1行毎に、読み込んだ行の先頭がサイテーション記号であるか否か判定し、読み込んだ行の先頭がサイテーション記号であるために当該行が本文では無いと判定した場合に、行の先頭のサイテーション記号の数をカウントする等の手法で引用回数を識別し、引用回数が基準回数以下であれば読み込んだ行のメッセージデータをメッセージバッファに格納し、引用回数に応じた表示形態による表示を行っている。このような処理は、プロセッサやメモリ等のハードウェア資源の浪費が大きく、引用文自体が不要な場合には無駄な処理と言える。
特開2005−216229号公報 特開2002−197030号公報
本発明の目的は、電子メールにおける印刷ページ数を削減し印刷用紙の節約を図る自動印刷端末、自動印刷方法、及び自動印刷プログラムを提供することである。
本発明の電子データ自動印刷端末は、電子データから印刷内容を示す印刷データを抽出し、印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出する印刷データ処理部と、印刷データの印刷に必要な用紙枚数に応じて、印刷データに含まれる行のうち引用文に相当する行を判断する返信情報処理部と、印刷データから引用文に相当すると判断された行を削除し、引用文に相当すると判断された行を削除した旨を示す文を印刷データに挿入する印刷データ加工部と、引用文に相当する行が削除され短くなった印刷データを受け取って印刷する印刷部とを具備する。
本発明の電子データ自動印刷方法は、電子データから印刷内容を示す印刷データを抽出し、印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出するステップと、印刷データの印刷に必要な用紙枚数に応じて、印刷データに含まれる行のうち引用文に相当する行を判断するステップと、印刷データから引用文に相当すると判断された行を削除し、引用文に相当すると判断された行を削除した旨を示す文を印刷データに挿入するステップと、
引用文に相当する行が削除され短くなった印刷データを印刷するステップとを含む。
本発明の電子データ自動印刷プログラムは、電子データから印刷内容を示す印刷データを抽出し、印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出するステップと、印刷データの印刷に必要な用紙枚数に応じて、印刷データに含まれる行のうち引用文に相当する行を判断するステップと、印刷データから引用文に相当すると判断された行を削除し、引用文に相当すると判断された行を削除した旨を示す文を印刷データに挿入するステップと、引用文に相当する行が削除され短くなった印刷データを印刷するステップとを、プロセッサ(processor:処理装置)に実行させるためのプログラムである。
必要な本文は全文印刷することができ、印刷用紙の節約を図ることができる。
以下に、本発明の第1実施例について添付図面を参照して説明する。
図1の機能ブロック図を参照して、本実施例における電子データ自動印刷端末の構成を説明する。
本実施例の電子データ自動印刷端末1は、メール受信部10と、印刷データ処理部20と、返信情報処理部30と、印刷データ加工部40と、印刷部50と、操作部60とを備える。
電子データ自動印刷端末1は、電子メールを始めとする電子データを送受信する通信端末である。電子データ自動印刷端末1としては、PC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話機、電子メールを送受信する機能を有するテレビや録画装置、ゲーム機、その他のガジェット(gadget)等の通信端末が考えられる。但し、実際には、電子データ自動印刷端末1は、前述の通信端末から電子メールの印刷データと印刷指示を受け取って印刷するプリンタ等の印刷装置や、電子メール又はその印刷データを中継するルータやスイッチ等の中継装置、前述の通信端末に接続される周辺機器、NIC(Network Interface Card)等の拡張カード(extension card)でも良い。
メール受信部10は、電話通信網やインターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して電子データ自動印刷端末1に接続されているPC(パーソナルコンピュータ)やメールサーバから電子メールを受信する。ここでは、メール受信部10は、受信した電子メールを印刷データ抽出部21に転送する。なお、メール受信部10がネットワークに接続するための通信回線は、有線/無線を問わない。この通信回線は、電子メールの送受信が可能な通信回線であれば良い。
印刷データ処理部20は、印刷データ抽出部21と、ページ数算出部22と、印刷条件記憶部23を備える。
印刷データ抽出部21は、電子メールから印刷内容を示す印刷データを抽出する。このとき、印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メール又はその印刷データであるか判定するようにしても良い。この場合、印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールであれば、電子メールから印刷内容を示す印刷データを抽出する。印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールの印刷データであれば、そのままページ数算出部22に引き渡す。印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールでも電子メールの印刷データでも無ければ、メール受信部10から受け取ったデータを電子メール以外のデータと判断し、そのデータの印刷データを印刷部50に引き渡して印刷するように指示する、或いは、メール受信部10から受け取ったデータを廃棄する。
ページ数算出部22は、印刷データ抽出部21で抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている印刷条件を基に、印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出する。このとき、ページ数算出部22は、印刷データの印刷に必要な用紙枚数が閾値(用紙枚数制限値)を超えるようであれば、印刷データ解析部31に対して、削除する必要がある引用文を解析するように指示を出す。印刷データの印刷に必要な用紙枚数が閾値(用紙枚数制限値)以下であれば、引用文を削除する必要が無いため、印刷データを印刷部50に引き渡して印刷するように指示する。ここで、印刷データの印刷に必要な用紙枚数の閾値(用紙枚数制限値)は、印刷条件として印刷条件記憶部23に格納されている。但し、実際には、ページ数算出部22は、印刷実行時に、操作部60を介して使用者(ユーザ)から用紙枚数制限値を取得するようにしても良い。なお、ページ数算出部22は、印刷データ抽出部21で抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている印刷条件を基に、印刷データの印刷に必要な用紙サイズを決定し、決定された用紙サイズに応じて印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出するようにしても良い。
印刷条件記憶部23は、印刷条件として用紙サイズや自動印刷における用紙枚数制限値を格納する。なお、用紙サイズや用紙枚数制限値は、操作部60を介して使用者(ユーザ)により指定、変更される場合がある。また、用紙枚数制限値は、用紙サイズに応じて決定される場合がある。例えば、印刷条件記憶部23に格納された「用紙サイズと用紙枚数制限値との対応表」において、用紙サイズ毎に用紙枚数制限値が設定されている場合が考えられる。
返信情報処理部30は、印刷データ解析部31と、返信記号記憶部32を備える。
印刷データ解析部31は、返信記号記憶部32から「返信記号」に関する情報を取得し、印刷データ抽出部21から取得した印刷データの行先頭にその返信記号があるかを解析する。印刷データ解析部31は、行先頭に返信記号がある行を引用文に相当する行と判断し、この引用文に相当する行に関する情報を解析結果として印刷データ加工部40に提供する。例えば、返信記号が「>」である場合、印刷データ解析部31は、返信記号記憶部32に格納されている返信記号「>」を取得し、印刷データ抽出部21から転送された印刷データを解析し行の先頭に返信記号「>」が付与されている行を探す。
返信記号記憶部32は、返信記号に関する情報を格納する。なお、返信記号は、操作部60を介して使用者(ユーザ)により指定、変更される場合がある。ここでは、返信記号を、引用文を識別するための条件としているが、実際には、返信記号に限定されない。例えば、「(空白を除き)文字及び数字以外の記号から始まる行」という条件で引用文を識別するようにしても良い。
印刷データ加工部40は、印刷データ解析部31での解析結果を基に、行先頭に返信記号がある行(引用文)を削除する。また、印刷データ加工部40は、行を削除した旨を示す文を印刷データに挿入する。印刷データ解析部31での解析結果としては、引用文の行番号や行数を示す情報、その他の位置情報が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。
印刷部50は、印刷データ加工部40で加工された印刷データを印刷する。但し、実際には、印刷部50は、プリンタ等の印刷装置に印刷データを送信するためのインタフェース(I/F)でも良い。また、印刷部50は、印刷データ加工部40で加工された印刷データを表示するための表示装置や、印刷データ加工部40で加工された印刷データを外部に転送するための通信装置であっても良い。
操作部60は、使用者(ユーザ)が返信記号記憶部32に返信記号に関する情報を設定するためのボタンや、印刷条件記憶部23に印刷条件を設定するためのボタンを有する。ここでは、操作部60は、使用者からの入力操作に応じて、印刷条件記憶部23に印刷条件を設定したり、返信記号記憶部32に返信記号情報を設定したりする。例えば、操作部60として、キーボードやキーパッド、画面上のテンキーパッドやタッチパネル、タブレット(tablet)等の入力装置が想定される。但し、実際には、操作部60は、電子データ自動印刷端末1と外部の入力装置を接続するためのインタフェース(I/F)でも良い。
なお、印刷データ処理部20、返信情報処理部30、印刷データ加工部40、及び印刷部50は、コンピュータに搭載されたプロセッサ(processor:処理装置)及びメモリ(memory:記憶装置)でも良い。このとき、プロセッサは、本発明に係る電子データ自動印刷プログラムを実行する。メモリは、本発明に係る電子データ自動印刷プログラムを格納する。本発明に係る電子データ自動印刷プログラムは、印刷データ処理部20、返信情報処理部30、印刷データ加工部40、及び印刷部50の機能をプロセッサに実行させるためのプログラムを含む。
図2のフローチャートを参照し、メール受信から印刷までの動作の具体例を説明する。この動作は、本発明に係る電子データ自動印刷方法に含まれる。
ここでは、受信された電子メールが、図3に示すように、返信を繰り返して印刷するとA4用紙で4ページにわたる長文メールである場合について説明する。
(1)ステップS101
メール受信部10は、ネットワークを介して接続されているメールサーバから電子メールを受信すると印刷処理を行うため、電子メールデータを印刷データ抽出部21に転送する。印刷データ抽出部21では、電子メールデータから印刷に必要なタイトルや本文等の印刷データを抽出する。
(2)ステップS102
次に、ページ数算出部22は、抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている用紙サイズ情報を基に全て印刷した場合の必要用紙枚数を算出する。図3のメールでは、A4用紙で必要用紙枚数が4ページとなる。
(3)ステップS103
印刷条件記憶部23には、印刷データ解析部31で印刷データから引用文を削除する/しないを決定するための閾値(用紙枚数制限値)に関するデータが格納されている。ここで、その閾値を1ページとすると、算出された必要用紙枚数の4ページであり閾値を越えるため、ページ数算出部22は、印刷データ解析部31に引用文を削除するように指示を出す。
(4)ステップS104
印刷データ解析部31は、引用文を削除する旨の指示を受けると、返信記号記憶部32に格納されている返信記号「>」を取得し、印刷データ抽出部21から転送された印刷データを解析し行の先頭に返信記号「>」が付与されている行を探す。但し、実際には、返信記号「>」は、返信記号記憶部32に格納されていなくても良い。例えば、印刷データ解析部31は、印刷データ中の連続する行の先頭文字を比較して、同じ文字が連続していれば、その同じ文字を返信記号と判断し、その同じ文字が先頭文字である行を引用文であると判断するようにしても良い。
(5)ステップS105
印刷データ加工部40は、印刷データ中に返信記号「>」があるので、印刷データ中から検出された行を全て削除する。
(6)ステップS106
印刷データ加工部40は、削除された行を引用文に相当する行と判断し、例えば、「引用文を省略しました」のような、削除した旨を示す文を追記する。
(7)ステップS107
次に、印刷データ加工部40は、引用文に相当する行を削除し短くなった印刷データを印刷部50に転送して印刷を行う。このとき、印刷部50は、印刷データ加工部40から転送された印刷データを印刷するか、外部の印刷装置に転送して印刷を行うように指示する。
以上の説明では、返信記号「>」としているので、印刷結果は図4のようになり用紙枚数が1枚に削減できる。また、返信記号記憶部32に格納されている返信記号は、操作部60を介して使用者が変更できるので、ここで返信記号を「>>」に設定した場合の印刷結果は図5のようになる。
なお、実際の電子メールでは、質問文等の引用文の一部を抜粋して、その引用文の内容を受けて直後の行にメール本文として回答文を記載する場合がある。この場合、引用文の部分を無条件に削除してしまうと印刷データの内容が不明になる事例も考えられる。そのため、ある行が引用文に相当する行と判断された際、その次の行が引用文で無ければ、先の引用文に相当する行と判断された行を削除せず残すようにしても良い。例えば、印刷データ解析部31は、印刷データを解析し行の先頭に返信記号「>」が付与されている行を検出しても、その直後の行がメール本文であり返信記号「>」が付与されていない場合、直前に引用文に相当する行と判断された行、或いはそれまでに引用文に相当する行と判断された全ての行に関する解析結果を初期化し、それ以降の行から改めて引用文に相当する行を探すようにしても良い。
以下に、本発明の第2実施例について説明する。
本実施例では、返信記号の記号数に注目し、連続する行の先頭から所定の記号数分の文字列を互いに比較して、同じ文字列であれば、その文字列を返信記号と判断し、先頭にその文字列が含まれる行を引用文に相当する行と判断する。
第1実施例と本実施例との違いは、返信情報処理部30において、印刷データ解析部31の替わりに返信記号解析部33を設け、返信記号記憶部32の替わりに返信記号数記憶部34を設けた点である。他の構成は、第1実施例と同様である。
図6は、本実施例の構成を示すブロック図である。
本実施例の電子データ自動印刷端末1は、メール受信部10と、印刷データ処理部20と、返信情報処理部30と、印刷データ加工部40と、印刷部50と、操作部60とを備える。
メール受信部10は、電話通信網やインターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して電子データ自動印刷端末1に接続されているPC(パーソナルコンピュータ)やメールサーバから電子メールを受信する。ここでは、メール受信部10は、受信した電子メールを印刷データ抽出部21に転送する。なお、メール受信部10がネットワークに接続するための通信回線は、有線/無線を問わない。この通信回線は、電子メールの送受信が可能な通信回線であれば良い。
印刷データ処理部20は、印刷データ抽出部21と、ページ数算出部22と、印刷条件記憶部23を備える。
印刷データ抽出部21は、電子メールから印刷内容を示す印刷データを抽出する。このとき、印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メール又はその印刷データであるか判定するようにしても良い。この場合、印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールであれば、電子メールから印刷内容を示す印刷データを抽出する。印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールの印刷データであれば、そのままページ数算出部22に引き渡す。印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールでも電子メールの印刷データでも無ければ、メール受信部10から受け取ったデータを電子メール以外のデータと判断し、そのデータの印刷データを印刷部50に引き渡して印刷するように指示する、或いは、メール受信部10から受け取ったデータを廃棄する。
ページ数算出部22は、印刷データ抽出部21で抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている印刷条件を基に、印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出する。このとき、ページ数算出部22は、印刷データの印刷に必要な用紙枚数が閾値(用紙枚数制限値)を超えるようであれば、印刷データ解析部31に対して、削除する必要がある引用文を解析するように指示を出す。印刷データの印刷に必要な用紙枚数が閾値(用紙枚数制限値)以下であれば、引用文を削除する必要が無いため、印刷データを印刷部50に引き渡して印刷するように指示する。ここで、印刷データの印刷に必要な用紙枚数の閾値(用紙枚数制限値)は、印刷条件として印刷条件記憶部23に格納されている。但し、実際には、ページ数算出部22は、印刷実行時に、操作部60を介して使用者(ユーザ)から用紙枚数制限値を取得するようにしても良い。なお、ページ数算出部22は、印刷データ抽出部21で抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている印刷条件を基に、印刷データの印刷に必要な用紙サイズを決定し、決定された用紙サイズに応じて印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出するようにしても良い。
印刷条件記憶部23は、印刷条件として用紙サイズや自動印刷における用紙枚数制限値を格納する。なお、用紙サイズや用紙枚数制限値は、操作部60を介して使用者(ユーザ)により指定、変更される場合がある。また、用紙枚数制限値は、用紙サイズに応じて決定される場合がある。例えば、印刷条件記憶部23に格納された「用紙サイズと用紙枚数制限値との対応表」において、用紙サイズ毎に用紙枚数制限値が設定されている場合が考えられる。
返信情報処理部30は、返信記号解析部33と、返信記号数記憶部34を備える。
返信記号解析部33は、返信記号数記憶部34から「返信記号の記号数」に関する情報を取得し、印刷データ抽出部21から取得した印刷データの連続する行の先頭文字の記号数分だけを互いに比較し同じ記号であるかを解析する。例えば、記号数が「3」である場合、返信記号解析部33は、連続する行の先頭から3文字分を互いに比較し、比較された3文字分が一致すれば、引用文であると判断する。
返信記号数記憶部34は、返信記号の記号数に関する情報を格納する。なお、記号数は、操作部60を介して使用者(ユーザ)により指定、変更される場合がある。ここでは、返信記号の記号数を、引用文を識別するための条件としているが、実際には、記号数に限定されない。例えば、「先頭から数文字分が文字及び数字以外の記号である行」という条件で引用文を識別するようにしても良い。
印刷データ加工部40は、返信記号解析部33での解析結果を基に、引用文であると判断された行を削除する。また、印刷データ加工部40は、行を削除した旨を示す文を印刷データに挿入する。返信記号解析部33での解析結果としては、引用文の行番号や行数を示す情報、その他の位置情報が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。
印刷部50は、印刷データ加工部40で加工された印刷データを印刷する。但し、実際には、印刷部50は、プリンタ等の印刷装置に印刷データを送信するためのインタフェース(I/F)でも良い。また、印刷部50は、印刷データ加工部40で加工された印刷データを表示するための表示装置や、印刷データ加工部40で加工された印刷データを外部に転送するための通信装置であっても良い。
操作部60は、使用者(ユーザ)が返信記号数記憶部34に返信記号の記号数に関する情報を設定するためのボタンや、印刷条件記憶部23に印刷条件を設定するためのボタンを有する。ここでは、操作部60は、使用者からの入力操作に応じて、印刷条件記憶部23に印刷条件を設定したり、返信記号数記憶部34に返信記号情報を設定したりする。例えば、操作部60として、キーボードやキーパッド、画面上のテンキーパッドやタッチパネル、タブレット(tablet)等の入力装置が想定される。但し、実際には、操作部60は、電子データ自動印刷端末1と外部の入力装置を接続するためのインタフェース(I/F)でも良い。
なお、印刷データ処理部20、返信情報処理部30、印刷データ加工部40、及び印刷部50は、コンピュータに搭載されたプロセッサ(processor:処理装置)及びメモリ(memory:記憶装置)でも良い。このとき、プロセッサは、本発明に係る電子データ自動印刷プログラムを実行する。メモリは、本発明に係る電子データ自動印刷プログラムを格納する。本発明に係る電子データ自動印刷プログラムは、印刷データ処理部20、返信情報処理部30、印刷データ加工部40、及び印刷部50の機能をプロセッサに実行させるためのプログラムを含む。
図7のフローチャートを参照して、本実施例の動作を説明する。この動作は、本発明に係る電子データ自動印刷方法に含まれる。
ここでは、返信記号数記憶部34に返信記号の記号数が格納されている。以下、例として、記号数が「1」の場合について説明する。
(1)ステップS201
メール受信部10は、ネットワークを介して接続されているメールサーバから電子メールを受信すると印刷処理を行うため、電子メールデータを印刷データ抽出部21に転送する。印刷データ抽出部21では、電子メールデータから印刷に必要なタイトルや本文等の印刷データを抽出する。
(2)ステップS202
次に、ページ数算出部22は、抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている用紙サイズ情報を基に全て印刷した場合の必要用紙枚数を算出する。図3の電子メールでは、A4用紙で必要用紙枚数が4ページとなる。
(3)ステップS203
印刷条件記憶部23には、返信記号解析部33で印刷データから引用文を削除する/しないを決定するための閾値(用紙枚数制限値)に関するデータが格納されている。ここで、その閾値を1ページとすると、算出された必要用紙枚数の4ページであり閾値を越えるため、ページ数算出部22は、返信記号解析部33に引用文を削除するように指示を出す。ここまでは、第1実施例と同様である。
(4)ステップS204
返信記号解析部33は、返信記号数記憶部34から記号数「1」を取得する。その次に、返信記号解析部33は、抽出された印刷データの先頭行から解析を始めて連続する行の先頭1文字同士を比較し同じであるかを解析する。例えば、印刷データが図3の電子メールの印刷データである場合、連続する行の先頭1文字が一致するのは、「>」で始まる全ての行となる。
(5)ステップS205
次に、印刷データ加工部40は、検出された「>」で始まる行を引用文に相当する行と判断し削除する。
(6)ステップS206
印刷データ加工部40は、第1実施例と同様に、削除された行を引用文に相当する行と判断し、例えば、「引用文を省略しました」のような、削除した旨を示す文を追記する。
(7)ステップS207
次に、印刷データ加工部40は、引用文に相当する行を削除し短くなった印刷データを印刷部50に転送して印刷を行う。このとき、印刷部50は、印刷データ加工部40から転送された印刷データを印刷するか、外部の印刷装置に転送して印刷を行うように指示する。
その印刷結果は第1実施例と同じく図4になる。また、返信記号数記憶部34の条件を記号数「2」とした場合の印刷結果は、行先頭の2文字が一致するかで解析するため「>>」で始まる行全てを削除した図5となる。従って、本実施例の前述の方法でも、第1実施例と同じ結果を得ることができる。
実際に本実施例を実施する際には、返信情報処理部30は、一旦、印刷データの全文を読み込んで、連続する行の先頭文字の記号数分だけを互いに比較し、行の先頭から記号数分に同じ記号が含まれているかを解析し、同じ記号が含まれていれば当該記号を返信記号と判断し、印刷データ加工部40は、改めて印刷データの全文を読み込んだ際に、当該記号(返信記号)を含む行を除外し、当該記号(返信記号)を含まない行を出力して新たな印刷データを作成するという方法が考えられる。或いは、返信情報処理部30は、ハッシュ関数又は配列のような関数又は変数に印刷データの全文を1行ずつ割り当て、関数又は変数に割り当てられた各々の行の先頭文字の記号数分だけを互いに比較し、行の先頭から記号数分に同じ記号が含まれているかを解析し、同じ記号が含まれていれば当該記号を返信記号と判断し、最後に、印刷データ加工部40は、当該記号(返信記号)を含まない行を割り当てられた関数又は変数を出力して新たな印刷データを作成するという方法も考えられる。このとき、印刷データ加工部40は、新たな印刷データを作成する際、行を削除した旨を示す文を新たな印刷データに挿入する。
以下に、本発明の第3実施例について説明する。
本実施例では、引用文が記載された領域(エリア)を識別して、領域ごと引用文をまとめて削除する。
第1実施例と本実施例との違いは、返信情報処理部30において、印刷データ解析部31の替わりに引用文領域解析部35を設け、返信記号記憶部32の替わりに引用記号記憶部36を設けた点である。他の構成は、第1実施例と同様である。
図8は、本実施例の構成を示すブロック図である。
本実施例の電子データ自動印刷端末1は、メール受信部10と、印刷データ処理部20と、返信情報処理部30と、印刷データ加工部40と、印刷部50と、操作部60とを備える。
メール受信部10は、電話通信網やインターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して電子データ自動印刷端末1に接続されているPC(パーソナルコンピュータ)やメールサーバから電子メールを受信する。ここでは、メール受信部10は、受信した電子メールを印刷データ抽出部21に転送する。なお、メール受信部10がネットワークに接続するための通信回線は、有線/無線を問わない。この通信回線は、電子メールの送受信が可能な通信回線であれば良い。
印刷データ処理部20は、印刷データ抽出部21と、ページ数算出部22と、印刷条件記憶部23を備える。
印刷データ抽出部21は、電子メールから印刷内容を示す印刷データを抽出する。このとき、印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メール又はその印刷データであるか判定するようにしても良い。この場合、印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールであれば、電子メールから印刷内容を示す印刷データを抽出する。印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールの印刷データであれば、そのままページ数算出部22に引き渡す。印刷データ抽出部21は、メール受信部10から受け取ったデータが電子メールでも電子メールの印刷データでも無ければ、メール受信部10から受け取ったデータを電子メール以外のデータと判断し、そのデータの印刷データを印刷部50に引き渡して印刷するように指示する、或いは、メール受信部10から受け取ったデータを廃棄する。
ページ数算出部22は、印刷データ抽出部21で抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている印刷条件を基に、印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出する。このとき、ページ数算出部22は、印刷データの印刷に必要な用紙枚数が閾値(用紙枚数制限値)を超えるようであれば、印刷データ解析部31に対して、削除する必要がある引用文を解析するように指示を出す。印刷データの印刷に必要な用紙枚数が閾値(用紙枚数制限値)以下であれば、引用文を削除する必要が無いため、印刷データを印刷部50に引き渡して印刷するように指示する。ここで、印刷データの印刷に必要な用紙枚数の閾値(用紙枚数制限値)は、印刷条件として印刷条件記憶部23に格納されている。但し、実際には、ページ数算出部22は、印刷実行時に、操作部60を介して使用者(ユーザ)から用紙枚数制限値を取得するようにしても良い。なお、ページ数算出部22は、印刷データ抽出部21で抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている印刷条件を基に、印刷データの印刷に必要な用紙サイズを決定し、決定された用紙サイズに応じて印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出するようにしても良い。
印刷条件記憶部23は、印刷条件として用紙サイズや自動印刷における用紙枚数制限値を格納する。なお、用紙サイズや用紙枚数制限値は、操作部60を介して使用者(ユーザ)により指定、変更される場合がある。また、用紙枚数制限値は、用紙サイズに応じて決定される場合がある。例えば、印刷条件記憶部23に格納された「用紙サイズと用紙枚数制限値との対応表」において、用紙サイズ毎に用紙枚数制限値が設定されている場合が考えられる。
返信情報処理部30は、引用文領域解析部35と、引用記号記憶部36を備える。
引用文領域解析部35は、引用記号記憶部36から引用文の領域の「開始文字列」に関する情報を取得し、印刷データ抽出部21から取得した印刷データから「開始文字列」と「署名(Signature)」で囲まれた領域を解析する。例えば、開始文字列として、「−−−」や「Original Message」等が想定される。すなわち、「開始文字列」が引用文の文頭(始点)を示し、「署名」が引用文の末尾(終点)を示す。ここで、署名を、引用文の末尾と判断するようにした理由は、電子メールにおいて、署名は最後に挿入されることが多く、署名の直前までが引用文である場合が多いためである。但し、実際には、引用文の末尾を示す「終了文字列」があれば、署名の代わりにこの終了文字列を使用しても良い。なお、適当な開始文字列が無い場合は、使用者(ユーザ)が、電子メールを作成する際、操作部60を介して、メール本文の末尾に、開始文字列となる所定の記号又は文字列を挿入するようにしても良い。使用者(ユーザ)は、操作部60を介して、挿入される所定の記号又は文字列を、開始文字列として引用記号記憶部36に予め格納しておくか、挿入した際に格納する。
引用記号記憶部36は、引用文の領域の開始文字列に関する情報を格納する。なお、引用文の領域の開始文字列は、操作部60を介して使用者(ユーザ)により指定、変更される場合がある。
印刷データ加工部40は、引用文領域解析部35での解析結果を基に、引用文であると判断された領域に含まれる行を削除する。このとき、印刷データ加工部40は、印刷データ中の開始文字列と署名との間にある全ての行を引用文に相当する行と判断し削除する。このとき、印刷データ加工部40は、開始文字列が含まれる行は削除しても良いが、署名が含まれる行は削除しない。また、印刷データ加工部40は、引用文であると判断された領域に含まれる行を削除した旨を示す文を印刷データに挿入する。引用文領域解析部35での解析結果としては、引用文の領域の開始文字列や署名が所在する行番号を示す情報、その他の位置情報が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。なお、署名が複数の行に記載されている場合、署名が所在する行番号は、電子メールの末尾に記載された署名の最上段の行番号であることが好適である。
印刷部50は、印刷データ加工部40で加工された印刷データを印刷する。但し、実際には、印刷部50は、プリンタ等の印刷装置に印刷データを送信するためのインタフェース(I/F)でも良い。また、印刷部50は、印刷データ加工部40で加工された印刷データを表示するための表示装置や、印刷データ加工部40で加工された印刷データを外部に転送するための通信装置であっても良い。
操作部60は、使用者(ユーザ)が引用記号記憶部36に返信記号の記号数に関する情報を設定するためのボタンや、印刷条件記憶部23に印刷条件を設定するためのボタンを有する。ここでは、操作部60は、使用者からの入力操作に応じて、印刷条件記憶部23に印刷条件を設定したり、引用記号記憶部36に返信記号情報を設定したりする。例えば、操作部60として、キーボードやキーパッド、画面上のテンキーパッドやタッチパネル、タブレット(tablet)等の入力装置が想定される。但し、実際には、操作部60は、電子データ自動印刷端末1と外部の入力装置を接続するためのインタフェース(I/F)でも良い。
なお、印刷データ処理部20、返信情報処理部30、印刷データ加工部40、及び印刷部50は、コンピュータに搭載されたプロセッサ(processor:処理装置)及びメモリ(memory:記憶装置)でも良い。このとき、プロセッサは、本発明に係る電子データ自動印刷プログラムを実行する。メモリは、本発明に係る電子データ自動印刷プログラムを格納する。本発明に係る電子データ自動印刷プログラムは、印刷データ処理部20、返信情報処理部30、印刷データ加工部40、及び印刷部50の機能をプロセッサに実行させるためのプログラムを含む。
図9のフローチャートを参照して、本実施例の動作を説明する。この動作は、本発明に係る電子データ自動印刷方法に含まれる。
(1)ステップS301
メール受信部10は、ネットワークを介して接続されているメールサーバから電子メールを受信すると印刷処理を行うため、電子メールデータを印刷データ抽出部21に転送する。印刷データ抽出部21では、電子メールデータから印刷に必要なタイトルや本文等の印刷データを抽出する。
(2)ステップS302
次に、ページ数算出部22は、抽出された印刷データと印刷条件記憶部23に格納されている用紙サイズ情報を基に全て印刷した場合の必要用紙枚数を算出する。図3のメールでは、A4用紙で必要用紙枚数が4ページとなる。
(3)ステップS303
印刷条件記憶部23には、引用文領域解析部35で印刷データから引用文を削除する/しないを決定するための閾値(用紙枚数制限値)に関するデータが格納されている。ここで、その閾値を1ページとすると、算出された必要用紙枚数の4ページであり閾値を越えるため、ページ数算出部22は、引用文領域解析部35に引用文を削除するように指示を出す。ここまでは、第1実施例と同様である。
(4)ステップS304
引用文領域解析部35は、引用記号記憶部36から引用文の領域の開始文字列を取得し、印刷データから開始文字列と署名を検出し、検出された開始文字列と署名で囲まれた領域を解析する。
(5)ステップS305
次に、印刷データ加工部40は、検出された開始文字列と署名で囲まれた領域に含まれる全ての行を引用文に相当する行と判断し削除する。すなわち、印刷データ加工部40は、印刷データ中の開始文字列と署名の間にある全ての行を引用文に相当する行と判断し削除する。このとき、印刷データ加工部40は、開始文字列が含まれる行は削除し、署名が含まれる行は削除しない。但し、実際には、署名が含まれる行も削除するようにしても良い。
(6)ステップS306
印刷データ加工部40は、第1実施例と同様に、削除された行を引用文に相当する行と判断し、例えば、「引用文を省略しました」のような、削除した旨を示す文を追記する。
(7)ステップS307
次に、印刷データ加工部40は、引用文に相当する行を削除し短くなった印刷データを印刷部50に転送して印刷を行う。このとき、印刷部50は、印刷データ加工部40から転送された印刷データを印刷するか、外部の印刷装置に転送して印刷を行うように指示する。
本実施例では、引用文に相当する行を全て削除するため、その印刷結果は第1実施例と同じく図4になる。従って、本実施例の前述の方法でも、第1実施例と同じ結果を得ることができる。
本実施例では、引用文の領域の開始文字列を使用し、開始文字列と署名で囲まれた領域に含まれる行を引用文に相当する行と判断している。ここで、開始文字列と署名で囲まれた領域に含まれる全ての行を、改行文字も含めて1行の引用文とみなした場合、引用文の領域の開始文字列が、この1行の引用文の先頭文字列に相当する。これは、第1実施例とも共通する概念である。すなわち、引用文の領域の開始文字列の先頭文字が、第1実施例における引用文の先頭文字に相当する。例えば、引用文の領域の開始文字列の先頭文字が検出された時点で、その行から後は引用文に相当する行と判断し、以降の全ての行を削除することが考えられる。或いは、署名の先頭文字が検出された時点で、引用文が終了したと判断するようにしても良い。この場合、引用文の領域の開始文字列の先頭文字が検出された行から、署名の先頭文字が検出された行の直前の行までが、引用文に相当する行である。
なお、上記の各実施例では、引用文を削除した後に印刷データを印刷しているが、実際には、削除された引用文を電子メールの添付ファイルの形式で保存し、引用文が削除された後の印刷データを基に電子メールを作成して、この電子メールに引用文が含まれた添付ファイルを添付して外部に送信するようにしても良い。後から引用文が必要になる場合も考えられるためである。印刷処理の際、添付ファイルの内容を印刷しない設定にしていれば、電子メールの本文だけが印刷されることになる。この添付ファイルは、データ圧縮されていても良い。この場合、印刷データ加工部40が、この添付ファイルの作成やデータ圧縮を行うものとする。
また、上記の各実施例は、組み合わせて実施することも可能である。例えば、返信情報処理部30が、印刷データ解析部31と、返信記号記憶部32と、返信記号解析部33と、返信記号数記憶部34と、引用文領域解析部35と、引用記号記憶部36を同時に備え、各実施例を同時に実施し、印刷データ加工部40が、他の実施例と比べて最も多くの引用文を削除できた実施例の結果(印刷データ)、或いは、使用者(ユーザ)にとって最も望ましい実施例の結果(印刷データ)を優先的に採用するといった事例が考えられる。
以上のように、本発明の電子データ自動印刷端末は、ネットワークを介して受信した電子メールの内容を自動で用紙に印刷する機能を有し、印刷用紙が複数枚となるような長文電子メールを受信した場合に印刷ページ数を削減する手段を有する電子データ自動印刷端末において、印刷内容からメール返信時に付加される「>」等の返信記号を検出する手段と、その返信記号が付いている行を削除する手段と、行を削除した旨を印刷内容に追加する手段とを設け、印刷する内容の一部を割愛することにより印刷ページ数を削減し印刷用紙の節約を図ることを特徴とする。
従って、本発明では、予め設定された返信記号で始まる行は引用文に相当する行と判断し、その行を削除することができる。また、同じ先頭文字から始まる行が続けば引用文に相当する行と判断し、その行を削除することができる。更に、引用文のみ削除し本文は全文印刷できる。
ここでは、電子メールを例に説明しているが、実際には、電子メールに限定されない。例えば、電子メールの代わりに、SMS(ショートメッセージサービス)やインスタントメッセンジャー、ウェブメール(Webメール)、掲示板、ブログ(Blog)、或いは、ネットワークを介して送受信されるデータ中において引用文に相当するデータが含まれるアプリケーションソフトウェアやウェブサイトに対しても、本発明を適用することができる。
図1は、第1実施例の構成例を示すブロック図である。 図2は、第1実施例の動作を示すフローチャートである。 図3は、長文メールの例を示す図である。 図4は、第1の結果例である。 図5は、第2の結果例である。 図6は、第2実施例の構成例を示すブロック図である。 図7は、第2実施例の動作を示すフローチャートである。 図8は、第3実施例の構成例を示すブロック図である。 図9は、第3実施例の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1… 電子データ自動印刷端末
10… メール受信部
20… 印刷データ処理部
21… 印刷データ抽出部
22… ページ数算出部
23… 印刷条件記憶部
30… 返信情報処理部
31… 印刷データ解析部
32… 返信記号記憶部
33… 返信記号解析部
34… 返信記号数記憶部
35… 引用文領域解析部
36… 引用記号記憶部
40… 印刷データ加工部
50… 印刷部
60… 操作部

Claims (15)

  1. 電子データから印刷内容を示す印刷データを抽出し、前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出する印刷データ処理部と、
    前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数に応じて、前記印刷データに含まれる行のうち引用文に相当する行を判断する返信情報処理部と、
    前記印刷データから前記引用文に相当すると判断された行を削除し、前記引用文に相当すると判断された行を削除した旨を示す文を前記印刷データに挿入する印刷データ加工部と、
    前記引用文に相当する行が削除され短くなった前記印刷データを受け取って印刷する印刷部と
    を具備する
    電子データ自動印刷端末。
  2. 請求項1に記載の電子データ自動印刷端末であって、
    前記印刷データ処理部は、
    前記電子データから前記印刷データを抽出する印刷データ抽出部と、
    前記印刷条件として自動印刷における用紙枚数制限値を格納する印刷条件記憶部と、
    前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出し、前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数が前記用紙枚数制限値を超えるようであれば、前記返信情報処理部に対して前記引用文に相当する行を判断するように指示するページ数算出部と
    を具備する
    電子データ自動印刷端末。
  3. 請求項1又は2に記載の電子データ自動印刷端末であって、
    前記返信情報処理部は、
    前記引用文に相当する行に含まれる返信記号に関する情報を格納する返信記号記憶部と、
    前記返信記号記憶部から前記返信記号に関する情報を取得し、前記印刷データの行先頭に前記返信記号があるかを解析し、行先頭に返信記号がある行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として前記印刷データ加工部に提供する印刷データ解析部と
    を具備する
    電子データ自動印刷端末。
  4. 請求項1又は2に記載の電子データ自動印刷端末であって、
    前記返信情報処理部は、
    前記引用文に相当する行に含まれる返信記号の記号数に関する情報を格納する返信記号数記憶部と、
    前記返信記号数記憶部から前記返信記号の記号数に関する情報を取得し、前記印刷データの連続する行の先頭文字の記号数分を互いに比較し同じ記号であるかを解析し、同じ記号であれば当該記号が含まれる行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として前記印刷データ加工部に提供する返信記号解析部と
    を具備する
    電子データ自動印刷端末。
  5. 請求項1又は2に記載の電子データ自動印刷端末であって、
    前記返信情報処理部は、
    引用文の領域の開始文字列に関する情報を格納する引用記号記憶部と、
    前記引用記号記憶部から前記開始文字列に関する情報を取得し、前記印刷データから前記開始文字列と前記電子データの署名とで囲まれた領域に含まれる行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として前記印刷データ加工部に提供する引用文領域解析部と
    を具備する
    電子データ自動印刷端末。
  6. 電子データから印刷内容を示す印刷データを抽出し、前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出するステップと、
    前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数に応じて、前記印刷データに含まれる行のうち引用文に相当する行を判断するステップと、
    前記印刷データから前記引用文に相当すると判断された行を削除し、前記引用文に相当すると判断された行を削除した旨を示す文を前記印刷データに挿入するステップと、
    前記引用文に相当する行が削除され短くなった前記印刷データを印刷するステップと
    を含む
    電子データ自動印刷方法。
  7. 請求項6に記載の電子データ自動印刷方法であって、
    前記印刷条件として自動印刷における用紙枚数制限値を設定するステップと、
    前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出し、前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数が前記用紙枚数制限値を超えるようであれば、前記引用文に相当する行を判断するようにするステップと
    を更に含む
    電子データ自動印刷方法。
  8. 請求項6又は7に記載の電子データ自動印刷方法であって、
    前記引用文に相当する行に含まれる返信記号に関する情報を設定するステップと、
    前記返信記号に関する情報を取得し、前記印刷データの行先頭に前記返信記号があるかを解析し、行先頭に返信記号がある行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として取得するステップと
    を更に含む
    電子データ自動印刷方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の電子データ自動印刷方法であって、
    前記引用文に相当する行に含まれる返信記号の記号数に関する情報を設定するステップと、
    前記返信記号の記号数に関する情報を取得し、前記印刷データの連続する行の先頭文字の記号数分を互いに比較し同じ記号であるかを解析し、同じ記号であれば当該記号が含まれる行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として取得するステップと
    を更に含む
    電子データ自動印刷方法。
  10. 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の電子データ自動印刷方法であって、
    引用文の領域の開始文字列に関する情報を設定するステップと、
    前記開始文字列に関する情報を取得し、前記印刷データから前記開始文字列と前記電子データの署名とで囲まれた領域に含まれる行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として取得するステップと
    を更に含む
    電子データ自動印刷方法。
  11. 電子データから印刷内容を示す印刷データを抽出し、前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出するステップと、
    前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数に応じて、前記印刷データに含まれる行のうち引用文に相当する行を判断するステップと、
    前記印刷データから前記引用文に相当すると判断された行を削除し、前記引用文に相当すると判断された行を削除した旨を示す文を前記印刷データに挿入するステップと、
    前記引用文に相当する行が削除され短くなった前記印刷データを印刷するステップと
    をプロセッサに実行させるための
    電子データ自動印刷プログラム。
  12. 請求項11に記載の電子データ自動印刷プログラムであって、
    前記印刷条件として自動印刷における用紙枚数制限値を設定するステップと、
    前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数を算出し、前記印刷データの印刷に必要な用紙枚数が前記用紙枚数制限値を超えるようであれば、前記引用文に相当する行を判断するようにするステップと
    を更にプロセッサに実行させるための
    電子データ自動印刷プログラム。
  13. 請求項11又は12に記載の電子データ自動印刷プログラムであって、
    前記引用文に相当する行に含まれる返信記号に関する情報を設定するステップと、
    前記返信記号に関する情報を取得し、前記印刷データの行先頭に前記返信記号があるかを解析し、行先頭に返信記号がある行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として取得するステップと
    を更にプロセッサに実行させるための
    電子データ自動印刷プログラム。
  14. 請求項11乃至13のいずれか一項に記載の電子データ自動印刷プログラムであって、
    前記引用文に相当する行に含まれる返信記号の記号数に関する情報を設定するステップと、
    前記返信記号の記号数に関する情報を取得し、前記印刷データの連続する行の先頭文字の記号数分を互いに比較し同じ記号であるかを解析し、同じ記号であれば当該記号が含まれる行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として取得するステップと
    を更にプロセッサに実行させるための
    電子データ自動印刷プログラム。
  15. 請求項11乃至14のいずれか一項に記載の電子データ自動印刷プログラムであって、
    引用文の領域の開始文字列に関する情報を設定するステップと、
    前記開始文字列に関する情報を取得し、前記印刷データから前記開始文字列と前記電子データの署名とで囲まれた領域に含まれる行を前記引用文に相当する行と判断し、前記引用文に相当する行に関する情報を解析結果として取得するステップと
    を更にプロセッサに実行させるための
    電子データ自動印刷プログラム。
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