JP2009128582A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置に複数の除電装置8が備えられる場合、簡易、低コスト、迅速に発光素子の断線の検出・特定を行う。
【解決手段】複数の画像形成部5を有し、カラー画像を形成する画像形成装置において、
各画像形成部5は、感光体ドラム51と、除電装置8が設けられ、各除電装置8の点灯時に、基準値を記憶する記憶部92と、LED81を流れる電流が合流した後の電流値又は合流した後の電流を電圧に変換した電圧値を検出し、基準値又は基準値の合算値との比較演算を行うCPU91等と、除電装置8の点消灯制御を行う除電制御部93と、を有し、CPU91等は検出された電流値又は電圧値が各基準値の合算値と異なることを検出した場合、除電装置8の断線発生を検出し、除電制御部93が点灯させる除電装置8を順に切り替え、CPU91等は、除電装置8の点灯切り替えごとに、検出した値と基準値との比較を行い、断線した除電装置8を特定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、これらの機能を複数有する複合機等の画像形成装置に関する。
一般に、いわゆる電子写真方式のプリンタ、複合機、複写機等の画像形成装置では、像担持体としての感光体ドラムを帯電後、露光、現像してトナー像を形成し、そのトナー像をシートに転写・定着させて画像を形成する。そして、帯電処理後の感光体ドラムの電位を一様とするため、感光体ドラムを帯電処理前に除電することが一般的である。この感光体ドラムの除電のため、発光素子を有し、感光体ドラムに光を照射する除電装置が画像形成装置に設けられる。
しかし、発光素子の破壊やハンダ不良等の何らかの原因で発光素子で断線が生ずると、除電装置が機能せず、感光体ドラムの帯電処理後の電位が不均一となり、形成される画像の濃度等に影響が出て、画像品質が低下してしまう。
そこで、発光素子での断線を検出するため特許文献1記載の発明が提案されている。具体的に特許文献1には、複数の発光ダイオードを直列接続した除電装置を有する画像形成装置において、発光ダイオードの1個もしくは複数個の断線、短絡等の故障による内部抵抗値の変化を電圧値に変換する手段と、温度変化分の変動幅を含む正常時の発光ダイオードの基準電圧値と前記故障時の電圧値とを比較判定する手段を備え、内部抵抗値の電圧値が基準電圧値から増、減したとき異常を検出表示する除電装置が記載されている。(特許文献1:請求項1、図1等参照)。
特開平02−293887
ここで、カラー印刷可能な画像形成装置では、感光体ドラムが複数設けられ、併せて、除電装置も複数設けられる場合がある(いわゆるタンデム式の画像形成装置)。このような画像形成装置では、複数の除電装置での発光素子の断線を検出する必要があり。又、除電装置の交換や修理のため、断線が発生した除電装置を特定する必要がある。
しかし、特許文献1の発光ダイオードの断線検出を行う構成は、1つの除電装置での発光ダイオードの断線を検出するための構成である。従って、複数の除電装置が設けられた場合、発光素子の断線が発生した除電装置を特定できないという問題がある。即ち、特許文献1記載の発明を、複数の除電装置を有する画像形成装置に適用した場合、発光素子の断線が発生した除電装置を特定するためには、除電装置ごとに発光ダイオードの断線発生を検出する構成を設けるか、又は、新たな何らかの構成を付加して対応する必要がある。従って、断線発生箇所を特定するための構成が複雑化し、製造コストが上昇するという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置に複数の除電装置が備えられる場合、発光素子の断線の検出・特定を行う構成が簡易、低コストでありながら、迅速に断線の発生した除電装置を特定することを課題とする。
上記課題を解決するため請求項1に係る発明は、それぞれ異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成部を有し、複数色のトナー像を重ね合わせカラー画像を形成する画像形成装置において、各前記画像形成部には、像担持体としての感光体ドラムと、発光素子を備えるとともに前記感光体ドラムに光を照射して前記感光体ドラムの除電を行う除電装置が設けられ、各前記除電装置の点灯時に、発光素子に流れる電流を電圧に変換した電圧値又は発光素子に流れる電流値のそれぞれの基準値を記憶する記憶部と、各前記除電装置の発光素子に流れる電流が合流した後の電流値又は合流した後の電流を電圧に変換した電圧値を検出し、各前記基準値又は各前記基準値の合算値との比較演算を行う検出演算部と、
各前記除電装置の点消灯制御を行う除電制御部と、を有し、前記検出演算部は、前記除電装置を複数又は全て点灯した際、検出された電流値又は電圧値が各前記基準値の合算値と所定値以上異なることを検出した場合、前記除電装置のいずれかで発光素子で断線が発生したことを検出し、前記除電制御部は、断線発生検出時、点灯させる前記除電装置を順に切り替え、前記検出演算部は、前記除電装置の点灯切り替えごとに、検出した電流値又は電圧値と各前記基準値若しくは各前記基準値の合算値との比較を行い、断線した前記除電装置を特定することとした。
この構成によれば、各除電装置の発光素子に流れる電流が合流した後の電流値又は電圧値を検出し、各基準値又は各基準値の合算値との比較演算を行って断線検出及び断線箇所を特定するから、電流値又は電圧値の検出を行う検出部を除電装置ごとに複数設ける必要が無く、1つだけですみ、断線箇所の特定までも行うことができる。従って、複数の除電装置での断線検出及び断線箇所特定を行う構成の簡素化、低コスト化、省スペース化を図ることができる。又、検出演算部が電流値又は電圧値の検出を行う測定点は一箇所でよく、例えば、検出演算部にCPUを用いた場合、CPUで使用するポートは1つですみ、又、CPUへの負荷は少なくて済み、CPUや製造に要するコストの上昇を招かない。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記除電装置の断線発生検出時、前記除電制御部は、全除電装置を2つのグループに分け、最初に、1つのグループの前記除電装置を全て点灯させ、検出された電流値又は電圧値が各前記基準値の合算値と所定値以上異なる場合、点灯させた前記除電装置を少なくとも1つ点灯させて断線した前記除電装置を特定し、検出された電流値又は電圧値が各前記基準値の合算値と所定値以上異ならない場合、点灯させていないグループの前記除電装置を少なくとも1つ点灯させて断線した前記除電装置を特定することとした。
この構成によれば、点灯を行う各除電装置のグループ、順番を最適化するので、迅速に断線箇所の特定を行うことができる。例えば、4つの除電装置が画像形成装置に備えられる場合、除電装置を2つずつのグループに分けると、2回の電流値又は電圧値の検出と基準値との比較で、発光素子の断線の発生した除電装置を特定することができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の発明において、各前記基準値は、あらかじめ設定された初期値として前記記憶部に記憶されることとした。
この構成によれば、例えば、工場出荷時等に検出された発光素子に流れる電流値又は流れる電流に基づく電圧値を初期値として記憶するので、受光素子の断線の発生を正確に検出できる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、前記発光素子はLEDであり、前記除電装置は、複数のLEDと電流を制限するための電流制限抵抗を直列接続したLED回路を並列接続することで構成される発光部を有することとした。
この構成によれば、発光素子としてのLEDを電流制限抵抗とともに複数直列接続したLED回路を並列接続して発光部を構成するので、除電に十分な発光量を確保できる。しかも、LED回路の1つが断線した場合、発光部の合成抵抗が変化し、断線前と断線後で検出される電流値又は電圧値が変化するので、LEDの断線を容易に検出することができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、装置の状態を表示するための表示部を有し、前記表示部は、前記除電装置に断線の発生、又は、断線したと特定した前記除電装置の表示を行うこととした。
この構成によれば、除電装置での断線発生と、断線の発生した除電装置特定して、使用者に伝達することができる。従って、画像形成装置の修理の際に、除電装置の断線箇所の判定、検出を行う必要が無いので、修理を迅速に行うことができ、使用者の利便性が向上する。
上述したように、本発明によれば、安価かつ簡易な構成で、除電装置の発光素子の断線の発生と、断線の発生した除電装置を特定することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜7を参照しつつ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1及び2を用いて、本発明の実施形態における電子写真方式でディジタル式のプリンタ1(画像形成装置に相当)の構成概略を説明する。このプリンタ1は、それぞれ異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成部5を有する。尚、図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の1つの画像形成部5を拡大した拡大模型的断面図である。
本実施形態にかかるプリンタ1は、図1に示すように、プリンタ1本体の正面上方に操作パネル2(表示部に相当、図1において破線で図示)が、プリンタ1本体内に、シート供給部3、シート搬送部4、画像形成部5、中間転写部6、定着部7等が設けられる。
前記操作パネル2は、設定用の各種キーや、装置の動作状態や各種メッセージを表示する液晶表示部21等を備える(図3参照)。従って、使用者は、操作パネル2からプリンタ1の操作や設定を行える。又、液晶表示部21は、文字、数字等を表示可能であり、プリンタ1の状態を使用者に伝達できる。
前記シート供給部3は、中間転写部6等に向け、例えば、コピー用紙、OHPシート、ラベル用紙等のシートを送り出し、カセット31、供給ローラ32等で構成される。前記カセット31は、複数のシートを積載し、最上位のシートが供給ローラ32に当接する状態となるようにシートを収容する。又、カセット31のシート搬送方向下流側上部(図1の左上方位置)に供給ローラ32が設けられ、供給ローラ32は、プリンタ1に対して画像を形成する旨の入力がなされると、モータ(不図示)により所定の方向(図1では時計方向)に回転駆動し、シートが1枚ずつシート搬送路42に送り出される。
前記シート搬送部4は、カセット31から中間転写部6、定着部7を経て排出トレイ41までシートを搬送するシート搬送路42を主として構成される。シート搬送路42には、モータ(不図示)等により回転駆動する複数の搬送ローラ対43や、シートの搬送を案内するガイド44や、搬送されてくるシートを2次転写部67の手前で待機させ、タイミングをあわせて送り出すレジストローラ対45等が設けられる。
各前記画像形成部5は、形成すべき画像の画像データに基づき、各色のトナー像を形成し、図1に示すように、本実施形態のプリンタ1では、図1の紙面左側から順に、ブラックのトナー像を形成するため画像形成部5Kが配され、この画像形成部5Kには、除電装置8Kが設けられる。その右方にイエローのトナー像を形成するため画像形成部5Yが配され、この画像形成部5Yには、除電装置8Yが設けられる。その右方にマゼンタのトナー像を形成するため画像形成部5Mが配され、この画像形成部5Mには、除電装置8Mが設けられる。その右方にシアンのトナー像を形成するため画像形成部5Cが配され、この画像形成部5Cには、除電装置8Cが設けられる。従って、画像形成部5及び除電装置8は、それぞれ、計4つ設けられ、カセット31と後述する中間転写部6との間に並列して設けられる(配列順序は変更可能である)。
そして、フルカラー画像を形成する場合、各画像形成部5は、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に位置をあわせて重ね合わせ、これによりフルカラーの画像形成が行われる。一方、単色画像(例えば、ブラックのみ)の形成の場合は、いずれか1つの画像形成部5がトナー像を形成する。
ここで、図2に基づき、各画像形成部5K、5Y、5M、5Cを詳細に説明する。尚、各画像形成部5K、5Y、5M、5Cは、形成するトナー像の色が異なるだけで同様の構成であり、又、除電装置8K、8Y、8M、8Cもそれぞれ同様の構成である。そこで、以下では、画像形成部5及び除電装置8の説明では、K、Y、M、Cの符号は、特に説明する場合を除き省略する(図2の符号も同様)。
各画像形成部5は、像担持体としての感光体ドラム51を有し、及び感光体ドラム51を取り巻くように、順に帯電装置52、露光装置53、現像装置54、清掃部材55、除電装置8等で構成される。
前記感光体ドラム51は、本実施形態では、画像形成部5のほぼ中央に配され、図1及び2の紙面垂直方向に伸びて形成され、外周面上にアモルファスシリコン等の感光層を有し、トナー像がその周面に形成される像担持体である。具体的に、表面が帯電され、画像データに対応した静電潜像が形成され、静電潜像にトナーが供給されることで表面にトナー像が形成される。又、感光体ドラム51は、モータ、ギア等の駆動装置(不図示)により、図2では反時計方向に回転駆動され、中間転写ベルト61の周回に合わせ回転する。
前記帯電装置52は、感光体ドラム51の下方に配され、その対向位置で所定の電位で感光体ドラム51の周面を帯電させる。帯電装置52は帯電ローラ52aが備えられ、帯電ローラ52aは、感光体ドラム51の軸線方向に沿って当接するように回転可能に支持され、所定の電圧が印加され、感光体ドラム51を帯電させる。尚、帯電ローラ52aではなく、コロナ帯電方式のものやブラシによって帯電させてもよい。
前記露光装置53は、図2において感光体ドラム51の右斜め下方に設けられ、帯電された感光体ドラム51の周面に、形成すべき画像の画像データに基づき、光(図1及び2で破線で図示)を感光体ドラム51に対し照射し、感光体ドラム51の周面を走査・露光して、形成すべき画像の静電潜像を形成する。尚、本実施形態では、画像形成部5につき1つの露光装置53を示しているが、露光装置53として半導体レーザ装置、ポリゴンミラー、fθレンズ、ミラー(不図示)等を1又は複数備え、各感光体ドラム51にレーザ光を照射する1つのレーザユニットを変わりに配しても良い。
前記現像装置54は、図2において感光体ドラム51の右側に配され、トナーを収容するとともに、トナーを所定の電位に帯電させ、そのトナーを感光体ドラム51の周面上に形成された静電潜像に向けて供給し、静電潜像の現像を行う。前記清掃部材55は、図1において、感光体ドラム51の左斜め上方に配され、感光体ドラム51の周面上の残トナー、水分、塵芥等の付着物を除去、回収する。
前記除電装置8は、図2において、清掃部材55と帯電装置52の間に設けられ、感光体ドラム51表面の除電を行うため、複数の発光素子として、例えば赤色発光のLED81(Light Emitting Diode)を備える。そして、除電装置8は、LED81やLED81を点灯させるためのスイッチ回路等を1つにまとめ、ユニット化される(図5参照)。このLED81からの光を感光体ドラム51に対し照射し電荷をキャンセルして除電した後に、帯電装置52による帯電処理後を施すので、感光体ドラム51表面の電位が均一化され、品質の高い画像形成が行われる。尚、本実施形態では、発光素子としてLED81を用いるが、他の発光素子を用いても構わない。
図1に示すように、前記中間転写部6は、画像形成部5の上方に設けられ、画像形成部5により形成された複数色のトナー像の1次転写を受け、更に、シートへの2次転写を行う部分である。そして、中間転写ベルト61は、シート搬送路42に面して設けられる駆動ローラ62と、3本の従動ローラ63と4本の1次転写ローラ64とによって周回可能に張架支持され、下側の外周面が各感光体ドラム51と当接される。
ここで、駆動ローラ62にはモータ、ギア等からなる駆動手段(不図示)が接続され、これにより、中間転写ベルト61が、図1において時計方向(矢印方向)に周回(回転)駆動する。又、1次転写ローラ64は、各画像形成部5の感光体ドラム51と中間転写ベルト61を介して当接する位置に1本ずつ回転可能に配される。尚、1次転写ローラ64は、感光体ドラム51から中間転写ベルト61にトナー像を転写するため、所定のバイアス電流(電圧)を印加される。これにより、画像形成部5で形成された各色のトナー像が中間転写ベルト61上で重畳される。ベルトクリーニング装置65は、シートに転写されなかった残トナー等を中間転写ベルト61から除去する。
そして、中間転写部6には、中間転写ベルト61上に重畳形成されたフルカラーのトナー像をシートに2次転写するため、駆動ローラ62に中間転写ベルト61を介して当接し回転可能に支持される2次転写ローラ66が設けられる。そして、2次転写ローラ66は、中間転写ベルト61上のトナー像のシートへの転写のため、2次転写ローラ66と中間転写ベルト61のニップ(2次転写部67)にシートが進入した際に、所定の電圧を印加される。
前記定着部7は、シートに2次転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。そして、定着部7は主として、発熱源Hを内蔵する加熱ローラ71と、これに圧接される加圧ローラ72とで構成され、ニップが形成される。そして、トナー像の転写されたシートは、ニップを通過すると加熱・加圧され、その結果、トナー像がシートに定着する。尚、定着後のシートは、排出トレイ41に排出され画像形成処理が完了する。
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ1の構成及びプリンタ1を制御する制御部9について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の制御部9の一例を説明するためのブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、プリンタ1内に適宜配置される制御基板上に設けられる制御部9を有する。制御部9は、プリンタ1全体の動作を制御するものであり、例えば、CPU91(検出演算部に相当)、記憶部92、除電制御部93、表示制御部94等から構成される。
前記CPU91は、中央演算処理装置であって、各種の演算や、記憶部92のフラッシュROMやHDDに格納され、RAMに展開されている制御プログラムに基づきプリンタ1の各部を制御する。
前記記憶部92は、制御プログラムやデータを保存し、ROM、RAM、HDD等の記憶装置で構成される。フラッシュROMは、プリンタ1の制御用プログラムや制御用データを記憶し、CPU91が制御用プログラムを読み出す場合などに用いられる。RAMは、制御用プログラムを一時的に展開する場合や、画像データを一時的に保存しておく場合などに用いられる。HDDは、大容量の記憶装置であって、制御用プログラムや、ユーザ端末10から送信される画像データの保存や、使用者によるプリンタ1の設定情報を保存する場合などに使用される。又、記憶部92は、本発明に関し、LED81の断線検出のため各除電装置8の点灯時に、発光素子に流れる電流を電圧に変換した電圧値又は発光素子に流れる電流値のそれぞれの基準値を記憶する。
前記除電制御部93は、複数の除電装置8のLED81の点消灯制御を行う。例えば、ブラックの単色印刷を行う場合、除電制御部93は、画像形成部5Kの除電装置8のLED81のみ点灯するように制御を行う。一方、フルカラー印刷を行う場合、除電制御部93は全画像形成部5の除電装置8を点灯させる制御を行う。又、LED81の断線した除電装置8を検出・特定する場合は、複数の除電装置8を同時に点灯させる制御や、除電装置8を個別に点灯させる制御を行う。尚、除電制御部93を設けず、CPU91が直接、各除電装置8の点消灯制御を行っても良い。
前記表示制御部94は、CPU91の指示を受けて、実際に操作パネル2の表示を制御する。そして、本発明に関して言えば、表示制御部94は、LED81の断線を検出し、又、LED81の断線した除電装置8を液晶表示部21に表示させる制御を行う。例えば、「エラー ブラックノLEDニダンセンハッセイ」のような表示を行う。又、操作パネル2に複数設けられる表示灯(不図示)にエラー発生の旨を表示させ、液晶表示部21にエラーコードを表示してもよい。尚、表示制御部94はハードとして設けずに、CPU91により機能的に実現されても良い。
そして、図3に示すように、制御部9は、プリンタ1を構成するシート供給部3、シート搬送部4、中間転写部6、定着部7等と信号線を介し接続され、各部の制御用センサ(不図示)からデータを受ける等により、プリンタ1を構成する各部を、制御プログラムにより適宜制御し、高品質の画像形成が行われるように各部の動作を制御する。
特に、画像形成部5について、制御部9は、各画像形成部5とも信号線等で接続され、各画像形成部5の動作を制御するとともに、詳細は後述するが、制御部9のCPU91は、本発明に関し、各除電装置8の発光素子に流れる電流が合流した後の電流値又は合流した後の電流を電圧に変換した電圧値を検出し、各基準値又は各基準値の合算値との比較演算を行って除電装置8のLED81に断線が発生していないかの検出を行う。
又、図3に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、外部のコンピュータである。ユーザ端末10とインターフェイス(不図示)、ネットワーク等により接続される。そして、プリンタ1は、画像データをユーザ端末10から受け取り、制御部9は、その画像データに基づき画像形成を行う。
次に、図4及び5に基づき、本発明の実施形態に係る除電装置8について具体的に説明する。図4は、本発明の実施形態に係る除電装置8の動作を説明するため、1つの除電装置8を抽出した回路図である。図5は、本発明の実施形態に係る全ての除電装置8の回路図である。
まず、図4に基づき、除電装置8の回路構成及び動作ついて説明する。
まず、除電装置8には、図5の左方に位置する除電制御部93(又はCPU91)からの除電装置8の点灯を制御する制御信号が入力される入力端子Vinが設けられる。そして、この入力端子Vinは抵抗R1と接続され、抵抗R1はnpn型のトランジスタTr1のベースと接続される。尚、抵抗R1とトランジスタTr1のベースの間には、ベースに流れ込む電流を調整するための抵抗R2が接続され、抵抗R2は接地される。
トランジスタTr1のコレクタは、抵抗R3と接続され、又、抵抗R3は、pnp型のトランジスタTr2のベースに接続される。一方、トランジスタTr1のエミッタは接地される。
トランジスタTr2をみると、pnp型のトランジスタTr2のエミッタは、プリンタ1に備えられる電源装置(不図示)から供給される除電装置8を駆動するための直流電源V1(例えば24V)と接続される。トランジスタTr2のコレクタは、発光部82と接続される。尚、トランジスタTr2のベース−エミッタ間には抵抗R4が設けられる。
発光部82は、電流制限抵抗R5と7つのLED81が直列接続されたLED回路83aと、電流制限抵抗R6と7つのLED81が直列接続されたLED回路83bとが並列接続されることで構成される。一般に、LED81は照射範囲が狭い等の特徴があるが、このように複数のLED81を使用するので、感光体ドラム51に対し光をムラなく照射することができる。
そして、発光部82の入力側がトランジスタTr2のコレクタに接続され、出力側が、発光部82からの出力電流を電圧として検出するための抵抗R7と接続される。又、抵抗R7の他端は、接地される。尚、抵抗R7と発光部82の間にCPU91が接続され、CPU91が抵抗R7の両端に印加される電圧(以下、「参照電圧Vref」とする)を検出する。
この除電装置8の回路の動作を説明する。除電制御部93は、除電装置8を点灯させる場合、入力端子Vinに所定の大きさの電圧を入力する(High状態にする)。そうすると、トランジスタTr1がONされ、このトランジスタTr1のONにより、トランジスタTr2のベース2では電流が引き込まれてトランジスタTr2がONされる。そうすると、トランジスタTr2のコレクタから発光部82に向けて電流が流れ込み、各LED81が点灯する。
次に、LED81の断線検出の基本的な概念について説明する。
まず、CPU91は、2つのLED回路83aとLED回路83bのいずれにも断線が発生していない場合の参照電圧Vrefをあらかじめ検出し、その参照電圧Vrefは、記憶部92に基準値として記憶されている。そして、LED回路83aとLED回路83bの両方が断線している場合、除電制御部93が入力端子Vinに入力しているにもかかわらず、参照電圧Vrefは0Vとなるので、LED81の断線を検出できる。
一方、LED回路83aとLED回路83bのいずれかに一方に断線が発生している場合、発光部82から出力される電流値が減少するので、断線が発生していない場合に比べ、検出される参照電圧Vrefが小さくなる。
具体的に言うと、まず、トランジスタTr2がON状態であると、トランジスタTr2のコレクタの電圧は、電源電圧とほぼ同じになる。例えば、直流電源V1の電圧を24Vとすると、発光部82と抵抗R7間には、約24Vが印加されることになる。そして、発光部82は、LED回路83aとLED回路83bが並列して構成されているので、発光部82の抵抗値は、抵抗R5と抵抗R6の並列接続における合成抵抗となる。従って、抵抗R7を流れる電流Iは、
I = 電源電圧/(合成抵抗+抵抗R7)
により定まる。
ここで、LED回路83aとLED回路83bのいずれか一方が断線すると、発光部82の抵抗値が変化する。具体的に例を挙げれば、一般に、LED81に流れる電流が等しくなるように、抵抗R5と抵抗R6の抵抗値は、ほぼ等しいものが採用され、例えば、抵抗R5と抵抗R6に1kΩの抵抗Rを採用するとすれば、抵抗R5と抵抗R6の合成抵抗は、
合成抵抗 = 1/((1/1000)+(1/1000))=500Ω
となる。
しかし、断線が発生すると、発光部82の抵抗値は1kΩとなり、LED81の断線未発生時よりも明らかに大きくなる。そうすると、発光部82の抵抗値と抵抗R7の抵抗値の合計が大きくなり、LED81の断線発生時、抵抗R7を流れる電流Iは、減少する。従って、LED81の断線発生時は参照電圧Vrefも小さくなる。
そして、CPU91は、断線未発生時の参照電圧Vrefの基準値を記憶部92から読み出し、入力端子Vinへの制御信号入力時に検出した参照電圧Vrefと比較し、所定値以上の差があれば、LED回路83aとLED回路83bの両方又は一方で断線が発生したことを検出できる。ここで、基準値と所定値以上の差があることを確認するのは、LED81は、温度により電流量が変化する場合があり、基準値と異なるというだけで、直ちに断線が発生したと判断することはできないためである。従って、所定値は、使用するLED81の温度特性との兼ね合いで定まる値である。
次に、図5に基づき、図4で説明した断線検出の基本的な概念を本実施形態のプリンタ1に適用する点について述べる。
図5に示すように、本実施形態のプリンタ1は、各色のトナー像を形成するため、4つの画像形成部5を有し、各画像形成部5に、それぞれ除電装置8が設けられる(即ち、計4つ)。尚、図5では、各除電装置8で共通する部材については、同一の符号を付す。
そして、図5に示すように、各除電装置8の発光部82からの電流は、1つにまとめられる。そして、各発光部82からの全電流を電圧として測定するための1つの抵抗R7が全発光部82からの電流の合流後に接続され、抵抗R7の他端は接地される。そして、抵抗R7と全電流の合流点PJの間に、CPU91が参照電圧Vrefを測定するための測定点PMが設けられる。そして、測定点PMとCPU91のポートが接続され、CPU91は、測定点PMの電圧値を測定することになる。尚、測定点PMとCPU91を直接接続せずに、間にA/Dコンバータ(不図示)を設け、CPU91は、A/Dコンバータの出力を受けるようにしても良い。
CPU91は、測定点PMのアナログ電圧値をディジタル信号に変換し、各除電装置8のいずれかのLED81で断線が生じていれば、参照電圧Vrefは減少する点を利用して、断線発生の検出を行う。例えば、フルカラーの画像形成を行うため、全ての除電装置8を点灯させた場合の測定点PMで検出された参照電圧Vrefと、全除電装置8の基準値の合計値とを比較し、参照電圧Vrefが所定値以上小さいと、CPU91は断線が発生していると認識する。
次に、図6及び図7に基づき、本発明の実施形態に係る除電装置8の断線検出と断線箇所特定までの流れをより詳細に説明する。図6は、本発明の実施形態に係る除電装置8の基準値を記憶する際のフローチャートであり、図7は、本発明の実施形態に係る除電装置8の断線検出と断線箇所特定の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、本実施形態のプリンタ1では、除電装置8のLED81の断線を検出するためには、基準値と検出された参照電圧Vrefとの比較演算を行う必要があるので、まず、基準値を定める。この基準値の設定について、図6に基づき説明する。
この基準値の設定は、例えば、一定温度下の工場出荷時等のLED81の断線が発生していないと認められる状態で行う。従って、基準値は、プリンタ1が使用者のもとで使用される前にあらかじめ設定される初期値として記憶部92に設定、記憶される。尚、この設定された初期値に明らかな異常が認められれば、除電装置8の初期不良を発見することもできる。
基準値を設定する場合、工場出荷前の検査担当者等により、プリンタ1を初期値記憶モード等に設定した後、CPU91が除電制御部93に指示を与え、除電制御部93は、各画像形成部5の各除電装置8の内、いずれか1つの除電装置8を点灯させる(ステップ♯1)。そして、CPU91は、その除電装置8の参照電圧Vrefを初期値(基準値)として記憶部92に記憶させる(ステップ♯2)。次に、CPU91は、全ての除電装置8の初期値の記憶が完了したかの確認を行う(ステップ♯3)。完了していなければ(ステップ♯3のNo)、除電制御部93が初期値の記憶未完了の除電装置8のうち、1つを点灯させ(ステップ♯4)、ステップ♯2に戻る。
一方、完了していれば(ステップ♯3のYes)、CPU91は、記憶部92に記憶された全ての初期値の合算値、即ち、全参照電圧Vrefの和を演算し、記憶部92に記憶させておく。(ステップ♯5)。
尚、以下の説明では、画像形成部5Kの除電装置8を点灯させた場合の参照電圧Vrefの初期値をVref(K)とし、画像形成部5Yの除電装置8を点灯させた場合の参照電圧Vrefの初期値をVref(Y)とし、画像形成部5Mの除電装置8を点灯させた場合の参照電圧Vrefの初期値をVref(M)とし、画像形成部5Cの除電装置8を点灯させた場合の参照電圧Vrefの初期値をVref(C)として以下説明を行う。
次に、図7に基づき、除電装置8のLED81の断線箇所の特定の一例について説明する。
まず、画像形成中に除電装置8を複数又は全てを点灯させている際に、点灯させている除電装置8の初期値の合算値と、CPU91により検出された参照電圧Vrefが所定値以上異なるかをCPU91は確認して、LED81の断線の有無を検出する(ステップ♯11)。即ち、CPU91は、除電装置8を複数又は全て点灯した際、検出された電流値又は電圧値が、各基準値の合算値と所定値以上異なることを検出した場合、除電装置8のいずれかの発光素子で断線が発生したことを検出する。
尚、このとき画像形成動作を制御部9は停止させても良い。又、画像形成中ではなく、画像形成装置の電源投入時や、待機時、操作パネル2の断線箇所特定指示入力等により、除電装置8を全て点灯させ、断線検出を所定のタイミングで行うようにしてもよい。
LED81の断線を検出すれば(ステップ♯11のYes)、最初に、断線の発生した除電装置8の特定のため、4つの除電装置8の内、例えば、ブラックの画像形成部5Kの除電装置8Kとマゼンタの画像形成部5Mの除電装置8Mの2つを1つのグループとして断線確認のため点灯させる(ステップ♯12)。即ち、除電制御部93は、断線発生検出時、点灯させる除電装置8を順に切り替える。尚、変わりに、画像形成部5Cと画像形成部5Yの除電装置8をグループとして点灯を行ってもよいが、単色印刷などで使用頻度が高く、断線の可能性が高いブラックの除電装置8Kが含まれるようにするとよい。
そして、この時に検出された参照電圧Vrefが、初期値Vref(K)とVref(M)の合算値と所定値以上異なるか否かをCPU91が演算し、除電装置8Kと除電装置8MでのLED81の断線の有無を確認する(ステップ♯13)。
ステップ♯13で断線が確認されれば(ステップ♯13のYes)、次に、一般的に、断線の可能性が最も高い除電装置8Kを点灯させる(ステップ♯14)。そして、CPU91は、初期値Vref(K)と除電装置8Kの点灯時の参照電圧Vrefの比較を行い、所定値以上の差があるかを確認し、除電装置8Kの断線の有無を判定する(ステップ♯15)。もし、断線が検出されれば(ステップ♯15のYes)、除電装置8Kで断線が発生したとCPU91は特定する(ステップ♯16)。一方、断線が検出されなければ(ステップ♯15のNo)、除電装置8Mで断線が発生したとCPU91は特定する(ステップ♯17)。
一方、ステップ♯13で、断線が確認されなければ(ステップ♯13のNo)、次に、シアンの画像形成部5Cの除電装置8Cを点灯させる(ステップ♯18)。尚、この時、点灯させる除電装置8は、イエローの画像形成部5Yの除電装置8Yものでもよい。そして、CPU91は、初期値Vref(C)と除電装置8Cの点灯時の参照電圧Vrefの比較を行い、所定値以上の差があるかを確認し、除電装置8Cの断線の有無を判定する(ステップ♯19)。もし、断線が検出されれば(ステップ♯19のYes)、除電装置8Cで断線が発生したとCPU91は特定する(ステップ♯20)。一方、断線が検出されなければ(ステップ♯19のNo)、除電装置8Yで断線が発生したとCPU91は特定する(ステップ♯21)。
このように、CPU91は、断線検出時、除電装置8の点灯切り替えごとに、検出した電流値又は電圧値と各基準値若しくは各基準値の合算値との比較を行い、断線した除電装置8を特定する。具体的には、この特定の動作では、除電制御部93は、全除電装置8を2つのグループに分け、最初に、1つのグループ(例えば、ブラックとマゼンタ)の除電装置8を全て点灯させ、検出された電流値又は電圧値が各基準値の合算値と所定値以上異なる場合、点灯させた除電装置8を少なくとも1つ点灯させて断線した除電装置8を特定し、検出された電流値又は電圧値が各基準値の合算値と所定値以上異ならない場合、点灯させていないグループ(例えば、シアンとイエロー)の除電装置8を少なくとも1つ点灯させて断線した除電装置8を特定するのである。
そして、LED81の断線が発生した除電装置8の特定が行われると、制御部9は、操作パネル2に断線が発生した旨と、特定した除電装置8を表示させる(ステップ♯22)。即ち、操作パネル2は、装置の状態を表示するための表示部として設けられ、除電装置8に断線の発生、又は、断線したと特定した除電装置8の表示を行う。これらの動作の後、一連の断線発生検出と、LED81の断線が発生した除電装置8の特定制御が終了する(エンド)。
このようにして、本実施形態の構成によれば、各除電装置8のLED81(発光素子)に流れる電流が合流した後の電流値又は電圧値を検出し、各基準値又は各基準値の合算値との比較演算を行って断線検出及び断線箇所を特定するから、電流値又は電圧値の検出を行う検出部を除電装置8ごとに複数設ける必要が無く、1つだけですみ、断線箇所の特定までも行うことができる。従って、複数の除電装置8での断線検出及び断線箇所特定を行う構成の簡素化、低コスト化、省スペース化を図ることができる。又、CPU91(検出演算部)が電流値又は電圧値の検出を行う測定点PMは一箇所でよく、例えば、検出演算部にCPU91を用いた場合、CPU91で使用するポートは1つですみ、又、CPU91への負荷は少なくて済み、CPU91や製造コストの上昇を招くこともない。
又、断線箇所の特定の際、点灯を行う各除電装置8のグループ、順番を最適化するので、迅速に断線箇所の特定を行うことができる。例えば、4つの除電装置8が画像形成装置に備えられる場合、除電装置8を2つずつのグループに分けると、2回の電流値又は電圧値の検出と基準値との比較で、発光素子の断線の発生した除電装置8を特定することができる。又、例えば、工場出荷時等に検出された発光素子に流れる電流値又は流れる電流に基づく電圧値を初期値として記憶するので、受光素子の断線の発生を正確に検出できる。
又、発光素子としてのLED81を電流制限抵抗Rとともに複数直列接続したLED回路を並列接続して発光部82を構成するので、除電に十分な発光量を確保できる。しかも、LED回路の1つが断線した場合、発光部82の合成抵抗が変化し、断線前と断線後で検出される電流値又は電圧値が変化するので、LED81の断線を容易に検出することができる。又、除電装置8での断線発生と、断線の発生した除電装置8特定して、使用者に伝達することができる。従って、画像形成装置の修理の際に、除電装置8の断線箇所の判定、検出を行う必要が無いので、修理を迅速に行うことができ、使用者の利便性が向上する。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
上記の実施形態の説明では、抵抗R7を流れる電流を電圧に変換し、抵抗R7の両端の電圧を参照電圧Vrefとして断線の検出及び断線箇所の特定を行ったが、抵抗R7を流れる電流を直接測定し、基準値、初期値も電流値ベースで定め、電流値を基準としてCPU91が断線の検出及び断線箇所の特定を行っても良い。又、検出された参照電圧Vrefを抵抗R7の抵抗値で割る演算をCPU91が行えば、抵抗R7を流れる電流値を求めることができ、この求められた電流値を基準に、断線の検出及び断線箇所の特定が行われても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、複写機、複合機、プリンタ等で除電装置を有する画像形成装置等に利用可能である。
本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す模型的断面図である。 本実施形態に係るプリンタの1つの画像形成部を拡大した拡大模型的断面図である。 本実施形態に係るプリンタの制御部の一例を説明するためのブロック図である。 本実施形態に係る除電装置の動作を説明するため、1つの除電装置を抽出した回路図である。 本実施形態に係る全ての除電装置の回路図である。 本実施形態に係る除電装置の基準値を記憶する際のフローチャートであり、 本実施形態に係る除電装置の断線検出と断線箇所特定の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置) 2 操作パネル(表示部)
5(5K、5Y、5M、5C) 画像形成部 51 感光体ドラム
8(8K、8Y、8M、8C) 除電装置
81 LED(発光素子) 82 発光部
83a、83b LED回路 91 CPU(検出演算部)
92 記憶部 93 除電制御部
R5、R6 電流制限抵抗

Claims (5)

  1. それぞれ異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成部を有し、複数色のトナー像を重ね合わせカラー画像を形成する画像形成装置において、
    各前記画像形成部には、像担持体としての感光体ドラムと、発光素子を備えるとともに前記感光体ドラムに光を照射して前記感光体ドラムの除電を行う除電装置が設けられ、
    各前記除電装置の点灯時に、発光素子に流れる電流を電圧に変換した電圧値又は発光素子に流れる電流値のそれぞれの基準値を記憶する記憶部と、
    各前記除電装置の発光素子に流れる電流が合流した後の電流値又は合流した後の電流を電圧に変換した電圧値を検出し、各前記基準値又は各前記基準値の合算値との比較演算を行う検出演算部と、
    各前記除電装置の点消灯制御を行う除電制御部と、を有し、
    前記検出演算部は、前記除電装置を複数又は全て点灯した際、検出された電流値又は電圧値が各前記基準値の合算値と所定値以上異なることを検出した場合、前記除電装置のいずれかで発光素子で断線が発生したことを検出し、
    前記除電制御部は、断線発生検出時、点灯させる前記除電装置を順に切り替え、
    前記検出演算部は、前記除電装置の点灯切り替えごとに、検出した電流値又は電圧値と各前記基準値若しくは各前記基準値の合算値との比較を行い、断線した前記除電装置を特定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記除電装置の断線発生検出時、前記除電制御部は、全除電装置を2つのグループに分け、最初に、1つのグループの前記除電装置を全て点灯させ、検出された電流値又は電圧値が各前記基準値の合算値と所定値以上異なる場合、点灯させた前記除電装置を少なくとも1つ点灯させて断線した前記除電装置を特定し、検出された電流値又は電圧値が各前記基準値の合算値と所定値以上異ならない場合、点灯させていないグループの前記除電装置を少なくとも1つ点灯させて断線した前記除電装置を特定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 各前記基準値は、あらかじめ設定された初期値として前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記発光素子はLEDであり、
    前記除電装置は、複数のLEDと電流を制限するための電流制限抵抗を直列接続したLED回路を並列接続することで構成される発光部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 装置の状態を表示するための表示部を有し、
    前記表示部は、前記除電装置に断線の発生、又は、断線したと特定した前記除電装置の表示を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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