JP2008292973A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】潜像担持体が複数設けられ、各潜像担持体からの画像を上記転写体に転写する工程と、転写体22Aに向けられた光学式センサと画像形成装置の故障発生予測を行う故障検知手段103を備えた画像形成装置において、色すじの発生が予測された場合、上記潜像担持体の一つずつに対して上記転写体に対する転写バイアスを印加して上記故障検知手段103により上記転写体22Aの表面状態を検知するモードを持つことを特徴とする。
【選択図】図4
Description
特に、電子写真方式の画像形成装置では構成が比較的複雑で部品点数が多いことから、各種の部品のメンテナンスを定期的に行わないと、異常が突然に発生してしまうという事態に陥りやすくなる。
このような故障予測技術は、単一色の画像形成だけでなくフルカラーを含む複数色の画像形成が可能な画像形成装置も対象となる。複数色の画像形成を行う場合には、各色画像の作像部から転写体あるいは搬送される記録紙に順次画像転写を行い、重畳画像を転写体から記録紙に一括転写したりあるいは記録紙が搬送される場合には重畳画像を定着するようになっている。
この色すじ画像発生の予測にも上記故障予測技術が有効であることが確認されている。
色すじが記録紙上の画像として発生(故障)する前の段階で中間転写体上に微小ながら色すじが発生(予兆)しており、それによるセンサー信号の変化をとられることができるからである。
実際に事前にクリーニング不良の予兆を検知し、サービスマンが現場に向かったとき、どの感光体ユニットが原因であるのかをサービスマンが一つずつ目で見てチェックする必要がある。この時点では記録紙に出るほど大量にクリーニング不良が発生しているわけではないので経験のあるサービスマンでも原因となるユニットを特定するのは困難である。もし、交換するべきPCUを間違えた場合は、故障が起こってしまいお客様に迷惑をかけるとともに、必要ないユニット交換をしたことになるのでコスト高につながる。また、現場につくまでどのユニットが原因かはわからないので、すべての交換ユニットを準備する必要がある。
画像形成装置の故障発生予測を行う故障検知手段を備え、
上記故障検知手段で故障の発生が予測された場合、故障の原因となるユニットを特定するための動作モードを実行することを特徴とする画像形成装置。
色すじの発生が予測された場合、上記潜像担持体の一つずつに対して上記転写体に対する転写バイアスを印加して上記故障検知手段により上記転写体の表面状態を検知するモードを持つことを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
上記各感光体からの画像転写を行われる転写体と、
上記転写体に向けられた光学式センサと、
ネットワークを介して通信可能な手段に接続され、上記作像部お呼びが阿蔵形成装置を対象としたセンシング情報や画像情報を記憶する手段とを備えた画像形成装置の故障検知手段とを備え、
上記故障検知手段では、一つの感光体にだけに転写バイアスを印加して上記転写体の表面状態を上記光学式センサにより検知することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
原稿画像に応じた各色毎の画像を形成する作像装置21M、21C、21Y、21BKと、各作像装置21M、21C、21Y、21BKに対向して配置された転写装置22と、各作像装置21M、21C、21Y、21BKおよび転写装置22とが対向する転写領域に記録シートを供給するシート供給手段としての手差しトレイ23と、給紙装置24に装備されている第1給紙カセット24Aおよび第2給紙カセット24Bと、該手差しトレイ23あるいは給紙カセット24、24から搬送されてきた記録シートを作像装置21M、21C、21Y、21BKによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ30と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行う定着装置1とが備えられている。
ポリイミドは、高い耐久性に特徴があり、この材質中にブラックカーボンを分散させると環境依存性が少なく、経時抵抗安定性が良好な、いわゆる電子導電系の抵抗特性が得られる。この場合の体積抵抗率はおおよそ、108〜109Ω・cmである。
ポリイミドにカーボンブラックを分散させた場合には、転写ベルト22が黒色になるものの、前述したポリフッ化ビニリデンよりも光学度は高く、いわゆる、鏡面反射しやすい状態が得られ、この反射特性を利用することで光センサーの検知精度に悪影響を及ぼさないようにできる。また、耐久性が高いことが摩耗しにくいことに繋がり、経時での光沢度低下が少ないという利点もあることがポリイミドを用いる際の理由としてあげられる。なお、光センサーを用いた場合の転写ベルト22の材質には、カーボンを含まない透明な材質を転写ベルト22に用いることも可能であり、この場合にはベルトの裏側に反射部材としての金属板を位置させて裏側の金属板からの反射光を光センサーにより検知することになる。
支持ローラのうち、符号33で示すローラは、転写ベルト22Aを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されて図示矢印方向に回転することができる。
揺動ブラケット42に設けた穴42Bと、入り口ローラブラケット44に固植されたピン44Aとが係合しており、揺動ブラケット42の回動と連動して回動する。これらのブラケット42,44の時計方向の回動により、バイアス印加部材39Y、39M、39Cとその近傍に配置されるバックアップローラ41とは感光体25Y,25M,25Cから離され、入り口ローラ37と吸着用バイアス手段31も下方に移動する。ブラックのみの画像形成時に、感光体25Y,25M,25Cと転写ベルト22Aとの接触を避けることが可能となっている。
画像形成時、感光体ドラム25Mは、図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置27Mに印加されたACバイアス(DC成分はゼロ)により除電され、その表面電位が所定電位(例えば略−50V)の基準電位に設定される。
感光体ドラム25Mは、一様帯電されると書き込み行程が実行される。書き込み対象となる画像は、図示しないコントローラ部からのデジタル画像情報に応じて書き込み装置29を用いて静電潜像形成のために書き込まれる。つまり、書き込み装置29では、デジタル画像情報に対応して各色毎で2値化されたレーザダイオード用発光信号に基づき発光するレーザ光源からのレーザ光がシリンダレンズ(図示されず)、ポリゴンモータ29A、fθレンズ(図示されず)、第1〜第3ミラー、およびWTLレンズを介して、各色毎の画像を担持する感光体ドラム、この場合には、便宜上、感光体ドラム25M上に照射され、照射された部分の感光体ドラム表面での表面電位が所定電位(例えば略−50V)となり、画像情報に対応した静電潜像が作像される。
転写ベルト22Aに静電吸着されて転写ベルト22Aと共に搬送移動する記録シートは、各作像装置での感光体ドラムに対向する位置で転写装置22に装備されている転写バイアス部材39Y、39M、39C、39Kによるトナーと逆極性のバイアス印加によって感光体ドラムからトナー像を静電転写される。
情報取得部101は、画像形成装置の画像形成動作に関する複数種類の情報を取得する部分であり、上記情報取得部2で取得して指標値算出部に入力する情報は、センシング情報、制御パラメータ情報、入力画像情報などの情報である。
上記センシング情報は、画像形成装置の内部あるいは周辺に設けられた各種センサーにより得られるデータからなる情報が用いられる。
センシング情報としては、装置各部の寸法、装置内にある移動体の速度、時間(タイミング)、重量、電流値、電位、振動、音、磁力、光量、温度、湿度などがある。
上記制御パラメータ情報は、装置の制御の結果として蓄積されている情報一般である。
この制御パラメータ情報としては、ユーザーの操作履歴、消費電力、消費トナー量、各種の画像形成条件設定履歴、警告履歴などがある。
上記入力画像情報は、画像データとして制御部100に入力された情報から得られるものである。この入力画像情報としては、着色画素累積数、文字部比率、ハーフトーン部比率、色文字比率、主走査方向のトナー消費分布、RGB信号(画素単位の総トナー量)、原稿サイズ、縁有り原稿、文字の種類(大きさ、フォント)などがある。
前処理部102は、情報取得部101で取得した複数種類の情報に対して、機差による影響を取り除いたり、指標算出部において算出された単一の指標値の時間的変化のデータ、いわゆる、トレンドからのハズレ量などの時間的特徴を抽出する処理が行われる。
(1)階調パターンの正反射光出力、拡散反射光出力をサンプリングする。
(2)正反射光出力を「正反射光成分」と「拡散反射光成分」とに成分分解することにより、「正反射光成分」のみを抽出する。
(3)拡散反射光出力から「ベルト地肌部からの拡散反射光成分」を除去することにより、「トナーからの拡散光成分」を抽出する。
(4)(2)および(3)により求めた互いに独立する(交差する)2つの出力変換値の付着量に対する1次線形関係を利用し、各出力が付着量に対し線形となる付着量範囲において、ある正反射光出力変換値(または付着量)の拡散反射光出力変換値がある値となるように、拡散反射光出力変換値を感度補正することにより、付着量に対する拡散反射光出力(補正値)を一義的に定める。
(5)予め求めた「付着量」と「拡散反射光出力補正値」の関係から、付着量変換処理を行う。
(4)に挙げた拡散反射光出力変換値の感度補正に関し、本実施例では、次の手順および手段が用いられる。
(4−1)正反射光用標準被検知物により、正反射光出力が所定の電圧(例えば、4V)になるように、LED51の電流(If)を設定する。
(4−2)上記電流(If)、またはIf×α(α:任意)において、拡散反射光用標準被検知物により拡散反射光出力が所定の電圧になるように、センサーの調整機構により、拡散出力値のレベルを合わせる。
これらの手順は一つの感光体にのみ転写バイアスを印加して行われ、さらにタイミングをずらして他の感光体の一つづつで同じように行われる。
上記判別部103において色すじの発生による故障の予兆が検知された場合には、色すじが発生している画像色の判別モードとして、一つの感光体として、まず黒色(Bk)の画像形成を行う感光体の転写バイアスのみをオンにし、他の色の感光体の転写バイアスをオフにする(ST1)。
この動作はプロコン動作の最初のセンサー構成動作と同じである。したがって、このときのPセンサー50の出力値(Vbk)は地肌電位(Vsg)と等しくなるはずである。ただし、これはプロコン動作時に色すじが発生していないときの場合にいえることであり、色すじが発生すると事情が異なる。
本来、プロコン動作時には地肌部を測定しているつもりであるが、色すじが発生した場合、色すじ部の反射率を測定していることになる。
従って、もし、色すじがBkのものである場合はこの色判定モードで測定したPセンサー50の出力値(Vbk)の値は地肌電位(Vsg)に等しくなるはずである。ところが、色すじが別の色のものであった場合は色判定モードのこの段階においては色すじはあらわれないので上記出力値(Vbk)と地肌電位(Vsg)とは異なる値になる。
図7に示す色すじ判別モードは、色すじ判別モードを実行する際に作像部をブロック化し、そのブロック内で色すじが発生していることを判定した場合にブロック内を対象として色すじ判定を行うことを特徴としている。
色すじ判別モードが実行されている間は画像形成処理が行えないのでユーザにとってプリント作業に無駄な時間が生じてしまうことにある。そこで、判別モードの実行時間はなるべく短くすることが望ましい。
図7において、黒色(Bk)とシアン(C)の感光体転写バイアスのみをオン、マゼンタ(M)とイエロー(Y)をオフにする(ST10)。
この状態で転写ベルト22Aでの地肌部の反射率を測定する(ST11)。このとき得られるセンサー出力値をVbcとする。
出力値(Vy)が地肌電位(Vsg)と比較し(ST15’)、同じであればYの色すじであり、異なればMの色すじであることが判明する。
22A 転写ベルト
50 光センサー
51 LED
55 濃度検知用パッチ
100 制御部
101 情報取得部
102 前処理部
103 判別部
Claims (10)
- 潜像担持体に形成された静電潜像をトナーにより可視像処理した後、該可視像を転写する工程が実行される画像形成装置において、
画像形成装置の故障発生予測を行う故障検知手段を備え、
上記故障検知手段で故障の発生が予測された場合、故障の原因となるユニットを特定するための動作モードを実行することを特徴とする画像形成装置。 - 潜像担持体が複数設けられ、各潜像担持体からの画像を上記転写体に転写する工程と、転写体に向けられた光学式センサと画像形成装置の故障発生予測を行う故障検知手段を備えた画像形成装置において、
色すじの発生が予測された場合、上記潜像担持体の一つずつに対して上記転写体に対する転写バイアスを印加して上記故障検知手段により上記転写体の表面状態を検知するモードを持つことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 上記故障検知手段を用いて、上記転写体の表面状態の検知を一つの潜像担持体からの転写バイアス印加により実行した結果により、該潜像担持体からの転写において色すじの発生が予測された場合に以後の潜像担持体を対象とした上記転写体での表面状態を検知するモードを停止することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 上記潜像担持体として色毎の画像を形成可能な複数の作像部に設けられた感光体と、
上記各感光体からの画像転写を行われる転写体と、
上記転写体に向けられた光学式センサと、
ネットワークを介して通信可能な手段に接続され、上記作像部お呼びが阿蔵形成装置を対象としたセンシング情報や画像情報を記憶する手段とを備えた画像形成装置の故障検知手段とを備え、
上記故障検知手段では、一つの感光体にだけに転写バイアスを印加して上記転写体の表面状態を上記光学式センサにより検知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 上記故障検知手段は、タイミングをずらして上記感光体の一つづつを対象として転写バイアスを印加して転写体の表面状態を検知することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 上記故障検知手段は、上記ネットワークを介して上記故障検知手段による判定結果を外部に送信することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 上記故障検知手段は、故障検知の作動時間を設定および記録可能な記憶手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 上記故障検知手段を用いた一つの潜像担持体を対象とする転写バイアス印加による上記転写体の表面状態を検知するモードが黒色の画像形成を行う作像部から始められることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 上記故障検知手段を用いた複数の作像部をブロック化して転写バイアス印加による上記転写体の表面状態を検知し、ブロック内での作像部に有する潜像担持体からの転写画像に異常発生が予測された場合に、ブロック内の一つの作像部における潜像担持体を対象として転写体に対する転写バイアス印加による上記転写体の表面状態を検知することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 上記ブロック化された作像部が4色の作像部である場合に2色の作像部毎に分割されていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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