JP2009127962A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンガードの寸法管理及び型形状の簡易化を図るとともに、ファンガードの左右風向板ベースへの取り付け作業性を向上させることを目的とする。
【解決手段】この発明に係る空気調和機は、送風ファンへの触手を抑制するファンガード10aと、吹出口に設けられた左右風向板8と、ファンガード10aが取り付けられると共に、左右風向板8が回動自在に取り付けられて、本体に固定される左右風向板ベース11aとを備え、ファンガード10aは、線材をU字状に屈曲し、且つU字の反開口部側を直角に曲げて全体をL字状に成形し、U字の反開口部側にコ字状係合部を形成した複数の縦桟22と、複数の横桟21とからなり、左右風向板ベース11aは、縦桟22のコ字状係合部が係合するコ字状溝部と、横桟21が係合する溝部を有する保持片26と、コ字状係合部を固定するヒンジ(小)31a、ヒンジ(大)31bとを具備することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、空気調和機に関するもので、詳しくは送風ファンへの触手を抑制するファンガードの本体への取付構造に関する。
従来、簡素な構成であって、本体への取付及び取り外しが容易且つ確実なファンガードの保持部材を有する空気調和機を提供するために、左右風向板が設置される左右風向板ベースに風の流れ方向に向けて流線型に形成された、下方保持爪と前方保持爪と後方保持爪とを具備するファンガード保持部材が形成され、左右風向板ベースの下面と下方保持爪の上端面とによってファンガードの縦桟の横部分が、前方保持爪の後面と後方保持爪の前面とによって縦桟の縦部分が、それぞれ保持される空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−188871号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来の空気調和機は、左右風向板ベースの下面と下方保持爪の上端面とによってファンガードの縦桟の横部分が、前方保持爪の後面と後方保持爪の前面とによって縦桟の縦部分が、それぞれ保持される構成なので、ファンガードを左右風向板ベースに取り付けにくい。また、ファンガードを左右風向板ベースに取り付ける際に、ファンガードの縦桟の縦部分を押し広げるので、変形しやすい。さらに、リサイクル時に取り外しにくいという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ファンガードの寸法管理及び型形状の簡易化を図るとともに、ファンガードの左右風向板ベースへの取り付け作業性を向上させた空気調和機を提供することを目的とする。
この発明に係る空気調和機は、室内の空気を吸込む吸込口と、室内へ調和空気を吹出す吹出口と、吸込口と吹出口とを連通する風路とを有する本体と、風路に設けられた送風ファンと、送風ファンに向って吹出口に設けられ、送風ファンへの触手を抑制するファンガードと、吹出口に設けられ、左右方向の風向を変更する左右風向板と、ファンガードが取り付けられると共に、左右風向板が回動自在に取り付けられて、本体に固定される左右風向板ベースとを備え、ファンガードは、線材をU字状に屈曲し、且つU字の反開口部側を直角に曲げて全体をL字状に成形し、U字の反開口部側にコ字状係合部を形成した複数の縦桟と、複数の横桟とからなり、左右風向板ベースは、縦桟のコ字状係合部が係合するコ字状溝部と、横桟が係合する溝部を有する保持片と、コ字状係合部を固定するヒンジとを具備することを特徴とする。
この発明に係る空気調和機は、上記構成により、ファンガードの寸法管理及び型形状の簡易化を図ることができる。また、ファンガードの左右風向板ベースへの取り付け作業性を向上することができる。
実施の形態1.
図1乃至図14は実施の形態1を示す図で、図1は空気調和機1の全体構成を示す斜視図、図2は空気調和機1の縦断面図、図3は左右風向板組立30aを示す斜視図、図4は図3と見る角度を変えた左右風向板組立30aを示す斜視図、図5はファンガード10aの斜視図、図6は左右風向板ベース11aを下から見た斜視図、図7は図6の一部拡大図、図8は図6の保持片26付近の拡大図、図9は左右風向板ベース11aを下から見た平面図、図10は左右風向板ベース11aを上から見た平面図、図11は左右風向板ベース11aを上から見た斜視図、図12は図11の一部拡大図、図13、図14はファンガード10aの左右風向板ベース11aへの取付方法を示す斜視図である。
図1及び図2により、空気調和機1の全体構成を簡単に説明する。空気調和機1(室内機)は、本体20(筐体とも呼ぶ)に室内の空気を吸込む吸込口2と、室内へ熱交換器5で冷凍サイクルの冷媒と熱交換された調和空気を吹出す吹出口3と、吸込口2と吹出口3とを連通する風路4とを有する。風路4には、本体20の略中央部に送風を行う送風ファン6が設けられる。さらに、この送風ファン6を囲むように熱交換器5が風路4に設けられている。
吹出口3の口元には、風の上下方向の風向を変える上下風向板9が設けられる。上下風向板9は、例えば、風路4を清掃するために、取り外し可能になっている。上下風向板9は公知のものを使用するので、詳細な構成の説明は省略する。
吹出口3において、上下風向板9の上流側で、送風ファン6に近い位置に、左右風向板組立30a(右側)、左右風向板組立30b(左側)が設けられる。左右風向板組立30a及び左右風向板組立30bは、吹出口3の中央部付近を境にして左右に分かれて配置されている。そして、左右風向板組立30a及び左右風向板組立30bは、上下風向板9を取り外した後、観音扉のように、それぞれ吹出口3の中央部付近から前方へ開く構成になっている。左右風向板組立30a及び左右風向板組立30bが前方へ開放されることにより、風路4の清掃等が可能となる。
左右風向板組立30a及び左右風向板組立30bの構成は、略同じである。従って、以下左右風向板組立30aについて説明し、左右風向板組立30bの説明は省略する。
本実施の形態は、左右風向板組立30aにおいて、ファンガード10aの左右風向板ベース11aへの取付構造に特徴がある。左右風向板8は、公知のものである。左右風向板8は、ドレンパン7の裏側の風路壁(本体20の一部)に取り付けられる。
図3に示すように(図4も参照)、左右風向板組立30aは、左右風向板ベース11aと、この左右風向板ベース11aに回動自在に取付られる左右風向板8と、左右風向板ベース11aに着脱自在に取り付けられるファンガード10aとを備える。左右風向板8とファンガード10aの位置関係は、左右風向板8が送風ファン6に近い位置に配置される。ファンガード10aは、左右風向板8の下流側(前面側)に位置する。その理由は、後述する。
図5により、ファンガード10aの構成を説明する。ファンガード10aは、線材をU字状に屈曲し、且つU字の反開口部側を直角に曲げて全体をL字状に形成した複数の縦桟22(図5の例は、4個)と、直線を基本とする複数の横桟21(図5の例は、最も多い箇所で7本、他に6、5、4本の所が夫々1箇所ある)とを備える。線材には、太さ1mm程度の鉄線を用いる。尚、L字状の縦桟22以外にも直線状の縦桟(図5の例では、7本(両端を除く)を設け、ファンガード10aの強度(剛性)を上げている。
4個のL字状の縦桟22(直線状の縦桟も含む)と横桟21を溶接により固定する。次に、図5の右端では、横桟21の端部を左右風向板8側にクランク状に折り曲げる。図5の左端では、横桟21の端部を左右風向板8側に略直角に折り曲げる。また、最下部(図5では最上部)の横桟21は、両端に立上り部21aを備える。この立上り部21aに、他の横桟21(左右、各6本)の端部が溶接される。溶接後、塗装(色は、ここでは黒)を施して完成する。
縦桟22は、U字の反開口部側が略直角に折り曲げられて、全体が略L字状になっている。そして、ファンガード10aが空気調和機1に組み込まれ、且つ空気調和機1が壁等に取り付けられた姿勢の時、略水平になるコ字状係合部22aが、U字の反開口部側に形成される。
隣接する横桟21間の距離を、7mm以下にしている。7mm以下とすることにより、人の指が横桟21間に入らないようにすることができる。但し、7mm以下に限定されるものではなく、人の指が横桟21間に入らない寸法であればよい。左右風向板組立30aは、送風ファン6の近くにある。例えば、ファンガード10aと送風ファン6との距離は、最も近い所で(ファンガード10aの左右端部)、約30mmである。人が誤って風路4に手を入れると、送風ファン6に触れる場合がある。その危険を無くすために、上記のような構成のファンガード10aを左右風向板組立30aに設けている。
ファンガード10aが左右風向板8よりも下流側にある理由を述べる。ファンガード10aは、例えば、図3に示すように、その上部が左右風向板ベース11aに固定される。従って、下部、左右端部は固定されていないので、前方から力が加えられた場合曲がりやすい。左右風向板8が送風ファン6とファンガード10aとの間にない場合は、送風ファン6にファンガード10aが当たり、送風ファン6を変形させる恐れがある。左右風向板8が送風ファン6とファンガード10aとの間に存在すれば、ファンガード10aが前方から押されて変形しても左右風向板8に当たり、送風ファン6へは影響しない。
次に、図6乃至図12により左右風向板ベース11aの構成を説明する。主にファンガード10aの取付に関係する部分について説明する。左右風向板8の取付に関係する部分は説明を省略する。
左右風向板ベース11aは、全体が細長い略平板形状である。図6乃至図9はファンガード10aを左右風向板8側から見ている。この部分では、ファンガード10aの取付に関係するのは、ファンガード10aの横桟21に係合う保持片26と、ファンガード10aのコ字状係合部22aを押さえ込むヒンジ(小)31a、ヒンジ(大)31bである。
保持片26は、左右風向板ベース11aの一方の長辺(空気調和機1に組み込まれた状態で、前側)の縁部近傍に形成される。保持片26は、合計8個ある。但し、保持片26は、8個に限定されるものではない。左右風向板ベース11aの大きさに応じて、適宜保持片26の数は選択される。
ヒンジ(小)31a、ヒンジ(大)31bは、左右風向板ベース11aの他方の長辺(空気調和機1に組み込まれた状態で、奥側)の縁部付近に形成される。ヒンジ(小)31aが3個、ヒンジ(大)31bが1個設けられる。ヒンジが、ヒンジ(小)31aとヒンジ(大)31bの2種類あるのは、設置スペースの関係で大きくできない箇所があるからである。
ヒンジ(小)31aが3個、ヒンジ(大)31bは、左右風向板ベース11aに一体に形成される。そして、図7に示すように、ヒンジ(小)31aの根元近傍に薄肉部31a−1を備える。この薄肉部31a−1を支点として、ヒンジ(小)31aは図7の矢印方向に回動可能である。ヒンジ(大)31bも同様の構成である。ヒンジ(大)31bは、左右風向板ベース11aの長手方向の寸法が、ヒンジ(小)31aのそれよりも大きい。
左右風向板ベース11aの一方の長辺(空気調和機1に組み込まれた状態で、前側)の縁部近傍に形成される保持片26は、図8に示すように、全体が細長い略平板形状の左右風向板ベース11aに対し、保持片26は略垂直に形成される。そして、その先端部に溝部26aを備える。
保持片26の溝部26aに、縦桟22のコ字状係合部22aに最も近い横桟21が係合する。8個ある保持片26の溝部26aの全てに、縦桟22のコ字状係合部22aに最も近い横桟21が係合する。左右風向板ベース11aへのファンガード10aの取付方法は、追って説明する。
図10乃至図12により、ファンガード10aの左右風向板8が取付けられる面と反対側の面(ファンガード10aが空気調和機1に取付けられ、空気調和機1が壁等に据付られた状態では、上面になる)のファンガード10aの取付に関係する部分の構成を説明する。
ファンガード10aの左右風向板8が取付けられる面と反対側の面には、ファンガード10aのコ字状係合部22aが納まるコ字状溝部32が形成されている。コ字状溝部32は、図10の例では、4箇所に形成される。
ファンガード10aのコ字状係合部22aのコ字の反開口部側の部分が、左右風向板ベース11aの一方の長辺(空気調和機1に組み込まれた状態で、前側)の縁部(ヒンジ(小)31aが形成される部分)に沿うコ字状溝部32の一つの溝部に納まる。
ファンガード10aのコ字状係合部22aが、左右風向板ベース11aのコ字状溝部32に納まった後、ヒンジ(小)31a、ヒンジ(大)31bを回動させて爪の係合により閉じ、ファンガード10aを固定する。
即ち、図12に示すように、ヒンジ(小)31aに形成された爪31a−2がファンガード10aに設けられた引掛け部33に係合して、ヒンジ(小)31aが固定される。ヒンジ(大)31bについても同様である。
図13、図14により、ファンガード10aの左右風向板ベース11aへの取付方法を説明する。
先ず、ファンガード10aの横桟21の中で、縦桟22のコ字状係合部22aの最も近い横桟21を、左右風向板ベース11aの保持片26の溝部26aに嵌める。図13は縦桟22のコ字状係合部22aの最も近い横桟21を、左右風向板ベース11aの保持片26の溝部26aに嵌めるためにそれらの位置合わせをした状態を示している。図13の状態から、横桟21を全ての保持片26の溝部26aに押し込む。
その後、図14に示すように、保持片26の溝部26aを支点としてファンガード10aを矢印の方向に回転させる。そして、左右風向板ベース11aのコ字状溝部32に、ファンガード10aのコ字状係合部22aを納める。
そして、ヒンジ(小)31aを回動させて、爪31a−2をファンガード10aに設けられた引掛け部33に係合させてヒンジ(小)31aを閉じる。これにより、ファンガード10aは、左右風向板ベース11aに固定される。この動作を、全てのヒンジ(小)31a、ヒンジ(大)31bについて行う。
以上のように、本実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。ファンガード10aを複数の直線を基本とする横桟21と、線材をU字状に屈曲し、且つU字の反開口部側を直角に曲げて全体をL字状に形成した複数の縦桟22(他に直線状の縦桟を含む)とを溶接して形成する。一方、全体が細長い略平板形状の左右風向板ベース11aの一方の長辺(空気調和機1に組み込まれた状態で、前側)の縁部近傍に形成し、左右風向板ベース11aに対し略垂直に、先端部に溝部26aを備える保持片26を形成する。さらに、左右風向板ベース11aの他方の長辺(空気調和機1に組み込まれた状態で、奥側)の縁部付近に、ヒンジ(小)31a、ヒンジ(大)31bが形成される。そして、先ず、ファンガード10aの横桟21の中で、縦桟22のコ字状係合部22aの最も近い横桟21を、左右風向板ベース11aの保持片26の溝部26aに嵌める。その後、保持片26の溝部26aを支点としてファンガード10aを回転させて、左右風向板ベース11aのコ字状溝部32に、ファンガード10aのコ字状係合部22aを納める。最後に、ヒンジ(小)31aを回動させて、爪31a−2をファンガード10aに設けられた引掛け部33に係合させてヒンジ(小)31aを閉じるようにしたので、ファンガード10aの寸法管理及び型形状の簡易化を図るとともに、ファンガード10aの左右風向板ベース11aへの取り付け作業性を向上させた空気調和機1を得ることができる。
実施の形態1を示す図で、空気調和機1の全体構成を示す斜視図。 実施の形態1を示す図で、空気調和機1の縦断面図。 実施の形態1を示す図で、左右風向板組立30aを示す斜視図。 実施の形態1を示す図で、図3と見る角度を変えた左右風向板組立30aを示す斜視図。 実施の形態1を示す図で、ファンガード10aの斜視図。 実施の形態1を示す図で、左右風向板ベース11aを下から見た斜視図。 実施の形態1を示す図で、図6の一部拡大図。 実施の形態1を示す図で、図6の保持片26付近の拡大図。 実施の形態1を示す図で、左右風向板ベース11aを下から見た平面図。 実施の形態1を示す図で、左右風向板ベース11aを上から見た平面図。 実施の形態1を示す図で、左右風向板ベース11aを上から見た斜視図。 実施の形態1を示す図で、図11の一部拡大図。 実施の形態1を示す図で、ファンガード10aの左右風向板ベース11aへの取付方法を示す斜視図。 実施の形態1を示す図で、ファンガード10aの左右風向板ベース11aへの取付方法を示す斜視図。
符号の説明
1 空気調和機、2 吸込口、3 吹出口、4 風路、5 熱交換器、6 送風ファン、7 ドレンパン、8 左右風向板、9 上下風向板、10a ファンガード、10b ファンガード、11a 左右風向板ベース、20 本体、21 横桟、21a 立上り部、22 縦桟、22a コ字状係合部、26 保持片、26a 溝部、30a 左右風向板組立、30b 左右風向板組立、31a ヒンジ(小)、31a−1 薄肉部、31a−2 爪、31b ヒンジ(大)、32 コ字状溝部、33 引掛け部。

Claims (2)

  1. 室内の空気を吸込む吸込口と、室内へ調和空気を吹出す吹出口と、前記吸込口と前記吹出口とを連通する風路とを有する本体と、
    前記風路に設けられた送風ファンと、
    前記送風ファンに向って前記吹出口に設けられ、前記送風ファンへの触手を抑制するファンガードと、
    前記吹出口に設けられ、左右方向の風向を変更する左右風向板と、
    前記ファンガードが取り付けられると共に、前記左右風向板が回動自在に取り付けられて、前記本体に固定される左右風向板ベースとを備え、
    前記ファンガードは、線材をU字状に屈曲し、且つU字の反開口部側を直角に曲げて全体をL字状に成形し、前記U字の反開口部側にコ字状係合部を形成した複数の縦桟と、複数の横桟とからなり、
    前記左右風向板ベースは、前記縦桟の前記コ字状係合部が係合するコ字状溝部と、前記横桟が係合する溝部を有する保持片と、前記コ字状係合部を固定するヒンジとを具備することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記ファンガードの前記横桟を前記左右風向板ベースの前記保持片の前記溝部に嵌め、前記溝部を支点として前記ファンガードを回動して前記コ字状係合部を前記コ字状溝部に納め、前記ヒンジを閉じて前記ファンガードを前記左右風向板ベースに固定することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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