JP2009127632A - 液化ガス貯蔵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、ボイルオフガスの発生が抑制される液化ガス貯蔵装置、液化ガス貯蔵装置を備える車両、及び、液化ガスの貯蔵方法を提供することである。
【解決手段】液化ガス貯蔵装置1は、真空タンク4と、真空タンク4内に設けられ、液化ガス70を貯蔵する液化ガス貯蔵タンク3と、液化ガス貯蔵タンク3の下部を真空タンク4に対して支持する支持部材5とを具備し、液化ガス貯蔵タンク3の下部以外の部分を真空タンク4に対して支持する支持部材を具備しない。外部からの入熱が液化ガス貯蔵タンク3の下部に集中するから、この入熱が液化ガス70の蒸発潜熱として使われにくい。したがって、ボイルオフガスの発生が抑制される。
【選択図】図3
【解決手段】液化ガス貯蔵装置1は、真空タンク4と、真空タンク4内に設けられ、液化ガス70を貯蔵する液化ガス貯蔵タンク3と、液化ガス貯蔵タンク3の下部を真空タンク4に対して支持する支持部材5とを具備し、液化ガス貯蔵タンク3の下部以外の部分を真空タンク4に対して支持する支持部材を具備しない。外部からの入熱が液化ガス貯蔵タンク3の下部に集中するから、この入熱が液化ガス70の蒸発潜熱として使われにくい。したがって、ボイルオフガスの発生が抑制される。
【選択図】図3
Description
本発明は、液化ガス貯蔵装置、液化ガス貯蔵装置を備える車両、及び液化ガスの貯蔵方法に関する。
特許文献1は、船舶に搭載された液化天然ガス(LNG)貯蔵タンクを開示している。図1に示すように、液体100に接触する内壁101の外側に外壁102が設けられている。複数の接続部材103が内壁101及び外壁102に直接取り付けられている。複数の接続部材103の各々における熱伝導を介して、外壁102と内壁101の間で熱が移動する。複数の接続部材103は、内壁101の天井部分に取り付けられた接続部材と、内壁101の底部分に取り付けられた接続部材と、内壁101の側面部分に取り付けられた接続部材とを含む。
特許文献2は、LNGのような液化ガスを貯蔵する貯槽内において、液化ガスの蒸発により発生するボイルオフガス(BOG)を一時的に減少させる技術を開示している。図2に示すように、液化ガスを貯蔵する貯槽111には、BOG噴射管113と、BOG排出管114と、コンプレッサ115とが設けられている。BOG噴射管113は、コンプレッサ115を介してBOG排出管114に接続されている。BOG噴射管113にはガス量コントロール弁116が設けられている。一時的にBOGの発生量を減少する必要が生じた場合は、コンプレッサ115は、BOG排出管114を介して貯槽111のBOGを吸引し、BOG噴射管113を介して液化ガス中に噴射混入する。混入されたBOGは液化ガスによって冷却されて液化する。
貯槽111には、更に、液化ガス取出管118と、液化ガス送出ポンプ119と、ジェットミキシングノズル120とが設けられている。液化ガス送出ポンプ119は、液化ガス取出管118を介して液化ガスをジェットミキシングノズル120へ送り出す。ジェットミキシングノズル120は、液化ガス送出ポンプ119から送り出された液化ガスを貯槽111内の液化ガス中に噴出する。これにより、液化ガスの液面における温度が下がり、BOGの発生が抑制される。
特許文献3及び4は、BOGを再液化する技術を開示している。液化ガスを収容する容器から取り出されたBOGは、冷却されて再液化され、容器に戻される。
特許文献5は、液体水素を燃料とする内燃機関自動車や燃料電池自動車への搭載に好適な液体水素貯蔵装置を開示している。液体水素貯蔵装置は、真空タンクと、真空タンク内に設置された液体水素貯蔵タンクと、開放弁と、開放弁を介して液体水素貯蔵タンクに接続された触媒燃焼器とを備える。開放弁は、液体水素貯蔵タンク内の圧力が所定の圧力に達したときに開く。すると、液体水素貯蔵タンク内の水素ガスが触媒燃焼器に流入する。触媒燃焼器において、水素ガスが空気中の酸素と反応して水となる。水は、大気に放出される。
特許文献6は、スペースシャトルのような宇宙船の推進システムに関連する技術を開示している。この技術においては、推進システムのタンクが収容可能な液化水素の質量を増やすため、又は、タンクを軽量化するため、スラッシュ状(液体と固体が混合した状態)又は過冷却状態の液化水素が利用される。
本発明の目的は、ボイルオフガスの発生が抑制される液化ガス貯蔵装置、液化ガス貯蔵装置を備える車両、及び、液化ガスの貯蔵方法を提供することである。
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の一の観点によれば、液化ガス貯蔵装置(1)は、真空タンク(4)と、真空タンク(4)内に設けられ、液化ガス(70)を貯蔵する液化ガス貯蔵タンク(3)と、液化ガス貯蔵タンク(3)の下部を真空タンク(4)に対して支持する支持部材(5)とを具備し、液化ガス貯蔵タンク(3)の下部以外の部分を真空タンク(4)に対して支持する支持部材を具備しない。
外部からの入熱が液化ガス貯蔵タンク(3)の下部に集中するから、この入熱が液化ガス(70)の蒸発潜熱として使われにくい。したがって、BOGの発生が抑制される。
液化ガス貯蔵装置(1)は、液化ガス(70)の液位(72)を検出する液位計(13)と、液位(72)が所定の基準液位(80)より低い場合に警報を出力する警報装置(18)とを更に具備することが好ましい。ここで、下部は、液化ガス貯蔵タンク(3)の基準液位(80)より低い部分である。
液化ガス貯蔵装置(1)は、撹拌羽根(17)を用いて液化ガス(70)を撹拌する撹拌器(16)を更に具備することが好ましい。
撹拌により液化ガス70の液面温度が低下し、BOGの発生が抑制される。
液化ガス貯蔵装置(1)は、制御装置(20)と、液化ガス貯蔵タンク(3)内の高さの異なる複数位置(81〜83)の各々における温度を検出し、温度を示す温度信号(31〜33)を制御装置(20)へ出力する温度センサ(14)と、液化ガス貯蔵タンク(3)内における液化ガス(70)が蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出し、第1圧力を示す圧力信号(34)を制御装置へ出力する圧力センサ(15)とを更に具備することが好ましい。制御装置(20)は、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいて第1基準温度を決定し、複数位置(81〜83)のうち液位(72)より低い位置群(82、83)の中の一つの位置としての第1位置における温度としての第1温度と第1基準温度を比較し、第1温度が第1基準温度より高い場合に撹拌器(16)に液化ガス(70)の撹拌を開始させる。
第1位置は、位置群(82、83)の中で最も高い位置(82)であることが好ましい。
制御装置(20)は、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定し、位置群(82、83)の各位置における温度と第2基準温度を比較し、各位置における温度が全て第2基準温度より低い場合に撹拌器(16)に液化ガス(70)の撹拌を停止させることが好ましい。
液化ガス貯蔵装置(1)は、撹拌羽根(17)を用いて液化ガス(70)を撹拌する撹拌器(16)を更に具備することが好ましい。撹拌羽根(17)は、液化ガス貯蔵タンク(3)内の撹拌羽根高さ(84)に配置される。下部は、液化ガス貯蔵タンク(3)の撹拌羽根高さ(84)の部分又は液化ガス貯蔵タンク(3)の撹拌羽根高さ(84)より低い部分である。
液化ガス貯蔵装置(1)は、制御装置(20)と、液化ガス貯蔵タンク(3)内の第1温度を検出し、第1温度を示す温度信号(31〜33)を制御装置(20)へ出力する温度センサ(14)と、液化ガス貯蔵タンク(3)内における液化ガス(70)が蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出し、第1圧力を示す圧力信号(34)を制御装置(20)へ出力する圧力センサ(15)を更に具備することが好ましい。制御装置(20)は、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいてから第1基準温度を決定し、第1温度と第1基準温度を比較し、第1温度が第1基準温度より高い場合に撹拌器(16)に液化ガス(70)の撹拌を開始させる。
制御装置(20)は、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定し、第1温度と第2基準温度を比較し、第1温度が第2基準温度より低い場合に撹拌器(16)に液化ガス(70)の撹拌を停止させることが好ましい。
液化ガス貯蔵装置(1)は、撹拌羽根(17)を用いて液化ガス(70)を撹拌する撹拌器(16)を更に具備することが好ましい。
本発明の他の観点によれば、車両(50)は、車輪(52)と、液化ガス貯蔵装置(1)とを具備する。液化ガス貯蔵装置(50)は、真空タンク(4)と、真空タンク(4)内に設けられ、液化ガス(70)を貯蔵する液化ガス貯蔵タンク(3)と、液化ガス貯蔵タンク(3)の下部を真空タンク(4)に対して支持する支持部材(5)とを備え、液化ガス貯蔵タンク(3)の下部以外の部分を真空タンク(4)に対して支持する支持部材を備えない。
液化ガス貯蔵装置(1)は、撹拌羽根(17)を用いて液化ガス(70)を撹拌する撹拌器(16)を備えることが好ましい。
本発明の更に他の観点によれば、液化ガスの貯蔵方法は、液化ガス(70)を、液化ガス貯蔵装置(1)が備える液化ガス貯蔵タンク(3)に入れるステップを具備する。液化ガス貯蔵装置(1)は、液化ガス貯蔵タンク(3)を収容する真空タンク(4)と、液化ガス貯蔵タンク(3)の下部を真空タンク(4)に対して支持する支持部材(5)とを備え、液化ガス貯蔵タンク(3)の下部以外の部分を真空タンク(4)に対して支持する支持部材(5)を備えない。
液化ガスの貯蔵方法は、液化ガス貯蔵タンク(3)内の液化ガス(70)の液位(72)を検出するステップと、液位(72)が所定の基準液位(80)より低い場合に警報を出力するステップとを更に具備することが好ましい。下部は、液化ガス貯蔵タンク(3)の基準液位(80)より低い部分である。
液化ガスの貯蔵方法は、撹拌羽根(17)を用いて液化ガス貯蔵タンク(3)内の液化ガス(70)を撹拌するステップを更に具備することが好ましい。
撹拌するステップは、液化ガス貯蔵タンク(3)内の高さの異なる複数位置(81〜83)の各々における温度を検出するステップと、液化ガス貯蔵タンク(3)内における液化ガス(70)が蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出するステップと、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいて第1基準温度を決定するステップと、複数位置(81〜83)のうち液位(72)より低い位置群(82、83)の中の一つの位置としての第1位置における温度としての第1温度と第1基準温度を比較するステップと、第1温度が第1基準温度より高い場合に撹拌羽根(17)による液化ガス(70)の撹拌を開始するステップを備えることが好ましい。
第1位置は、位置群(82、83)の中で最も高い位置(82)であることが好ましい。
撹拌するステップは、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定するステップと、位置群(82、83)の各位置における温度と第2基準温度を比較するステップと、各位置における温度が全て第2基準温度より低い場合に撹拌羽根(17)による液化ガス(70)の撹拌を停止するステップとを備えることが好ましい。
液化ガスの貯蔵方法は、撹拌羽根(17)を用いて液化ガス(70)を撹拌するステップを更に具備することが好ましい。撹拌羽根(17)は、撹拌羽根高さ(84)に配置される。下部は、液化ガス貯蔵タンク(3)の撹拌羽根高さ(84)より低い部分である。
撹拌するステップは、液化ガス貯蔵タンク(3)内の第1温度を検出するステップと、液化ガス貯蔵タンク(3)内における液化ガス(70)が蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出するステップと、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいて第1基準温度を決定するステップと、第1温度と第1基準温度を比較するステップと、第1温度が第1基準温度より高い場合に撹拌羽根(17)による液化ガス(70)の撹拌を開始するステップとを備えることが好ましい。
撹拌するステップは、液化ガス(70)の圧力と飽和温度の対応関係と第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定するステップと、第1温度と第2基準温度を比較するステップと、第1温度が第2基準温度より低い場合に撹拌羽根(17)による液化ガス(70)の撹拌を停止するステップとを備えることが好ましい。
液化ガスの貯蔵方法は、撹拌羽根(17)を用いて液化ガス(70)を撹拌するステップを更に具備することが好ましい。
入れるステップにおいて、過冷却状態又はスラッシュ状態の液化ガス(70)を液化ガス貯蔵タンク(3)に入れることが好ましい。
本発明によれば、ボイルオフガスの発生が抑制される液化ガス貯蔵装置、液化ガス貯蔵装置を備える車両、及び、液化ガスの貯蔵方法が提供される。
添付図面を参照して、本発明による液化ガス貯蔵装置、車両、液化ガスの貯蔵方法を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る液化ガス貯蔵装置1を示す。液化ガス貯蔵装置1は、液化ガス貯蔵部2と、注入管9と、供給管10と、排出管11を備える。液化ガス貯蔵部2は、液化ガス貯蔵タンク3と、液化ガス貯蔵タンク3を収容する真空タンク4と、液化ガス貯蔵タンク3を真空タンク4に対して支持する支持部材5を備える。支持部材5は強度が高く熱伝導率が小さい部材であることが望ましく、支持部材5の好適材料として炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が挙げられる。液化水素のような液化ガス70は、注入管9を介して液化ガス貯蔵タンク3内に入れられ、液化ガス貯蔵タンク3内に貯蔵される。液化ガス70が蒸発したボイルオフガス(BOG)は、液化ガス貯蔵タンク3内の液化ガス70より上の空間としての上部空間71に溜まる。排出管11には、安全弁12が設けられている。上部空間71におけるBOGの圧力が所定の圧力を超えると、安全弁12が開いて上部空間71のBOGが排出管11を通って外に排出される。通常、所定の圧力は大気圧より高い圧力に設定される。液化ガス70が液化水素の場合、BOGは水にされてから排出される。液化ガス70は、必要に応じて、供給管10を通って供給先に供給される。例えば、液化ガス貯蔵タンク3内のBOGの圧力によって液化ガス70が供給先へ移送される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る液化ガス貯蔵装置1を示す。液化ガス貯蔵装置1は、液化ガス貯蔵部2と、注入管9と、供給管10と、排出管11を備える。液化ガス貯蔵部2は、液化ガス貯蔵タンク3と、液化ガス貯蔵タンク3を収容する真空タンク4と、液化ガス貯蔵タンク3を真空タンク4に対して支持する支持部材5を備える。支持部材5は強度が高く熱伝導率が小さい部材であることが望ましく、支持部材5の好適材料として炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が挙げられる。液化水素のような液化ガス70は、注入管9を介して液化ガス貯蔵タンク3内に入れられ、液化ガス貯蔵タンク3内に貯蔵される。液化ガス70が蒸発したボイルオフガス(BOG)は、液化ガス貯蔵タンク3内の液化ガス70より上の空間としての上部空間71に溜まる。排出管11には、安全弁12が設けられている。上部空間71におけるBOGの圧力が所定の圧力を超えると、安全弁12が開いて上部空間71のBOGが排出管11を通って外に排出される。通常、所定の圧力は大気圧より高い圧力に設定される。液化ガス70が液化水素の場合、BOGは水にされてから排出される。液化ガス70は、必要に応じて、供給管10を通って供給先に供給される。例えば、液化ガス貯蔵タンク3内のBOGの圧力によって液化ガス70が供給先へ移送される。
一般的に、タンクに貯蔵された液化ガスにおいては、上方で温度が高く下方で温度が低い温度成層が形成される傾向がある。このとき、液化ガスの液面(気液界面)近傍における温度は、BOGの圧力に対応した飽和温度であり、液化ガスのタンクの底近傍における温度は、飽和温度より低い温度である。液化ガスが液面から蒸発してBOGが発生する。
液化ガス貯蔵タンク3と真空タンク4の間の空間6が真空に保たれているため、液化ガス貯蔵タンク3と真空タンク4の間の対流による熱移動が抑制される。また、図示省略した多層断熱が空間6に設けられているため、液化ガス貯蔵タンク3と真空タンク4の間の放射による熱移動が抑制される。支持部材5における熱伝導により、真空タンク4から液化ガス貯蔵タンク3に熱が移動する。支持部材5は、液化ガス貯蔵タンク3の下部及び真空タンク4に取り付けられ、液化ガス貯蔵タンク3の下部を真空タンク4に対して支持する。液化ガス貯蔵部2は、液化ガス貯蔵タンク3の下部以外の部分を真空タンク4に対して支持する支持部材を備えない。液化ガス貯蔵タンク3への入熱が液化ガス貯蔵タンク3の下部に集中する。この入熱は、液化ガス貯蔵タンク3の下部の液化ガス70の顕熱変化に利用される。液化ガス70がスラッシュ状態である場合、入熱は、液化ガス貯蔵タンク3の下部の液化ガス70に含まれる固体粒子の融解に利用される。したがって、入熱は液化ガス70の蒸発潜熱として使われにくく、BOGの発生が抑制される。
液化ガス貯蔵装置1は、液位計13と、温度センサ14と、圧力センサ15と、撹拌器16と、警報装置18と、制御装置20を備えることが好ましい。液位計13、温度センサ14及び撹拌器16は、液化ガス貯蔵タンク3内に設けられ、真空タンク4の外に設けられた制御装置20にケーブル群19を介して接続される。ケーブル群19は、液化ガス貯蔵タンク3に設けられたケーブル取出し口7と、真空タンク4に設けられたケーブル取出し口8とに通されている。ケーブル群19の液化ガス貯蔵タンク3内の部分は、図示所略されている。ケーブル取出し口7及びケーブル取出し口8は、貫通フランジといわれる場合がある。圧力センサ15は、排出管11に設けられている。警報装置18は、真空タンク4の外に設けられている。
図4を参照して、液位計13は、液化ガス70の液位72を検出する。液位72は、液化ガスの液面の鉛直方向に関する位置を示す。圧力センサ15は、上部空間71の圧力(BOGの圧力)を検出する。温度センサ14は、液化ガス貯蔵タンク3内の第1高さ81における第1温度と、液化ガス貯蔵タンク3内の第2高さ82における第2温度と、液化ガス貯蔵タンク3内の第3高さ83における第3温度を検出する。第1高さ81は鉛直方向に関して第2高さ82より高い位置を示し、第2高さ82は鉛直方向に関して第3高さ83より高い位置を示す。撹拌器16は、液化ガス貯蔵タンク3内の撹拌羽根高さ84に配置された撹拌羽根17を備える。また、基準液位80が定義されている。例えば基準液位80は、液化ガス70の量が液化ガス貯蔵タンク3の容量の10%のときの液位72である。撹拌羽根高さ84及び基準液位80の各々は、鉛直方向に関する位置を示す。
図5に示すように、制御装置20は、警報装置制御部21と、温度信号選択部22と、基準温度決定部23と、撹拌器制御部24を備える。制御装置20は、基準液位80を示す基準液位データ40と、第1高さ81を示す第1高さデータ41と、第2高さ82を示す第2高さデータ42と、第3高さ83を示す第3高さデータ43と、液化ガス70の圧力と飽和温度の対応関係を示す圧力−飽和温度データ44とを図示省略した記憶部に記憶している。液位計13は、液位72を示す液位信号30を制御装置20に出力する。温度センサ14は、第1温度を示す第1温度信号31と、第2温度を示す第2温度信号32と、第3温度を示す第3温度信号33を制御装置20に出力する。圧力センサ15は、上部空間71(BOG)の圧力を示す圧力信号34を制御装置20に出力する。
警報装置制御部21は、液位信号30及び基準液位データ40に基づいて液位72と基準液位80とを比較する。液位72が基準液位80より低い場合、警報装置制御部21は警報装置18に警報を出力させる。警報装置18は、警報ランプを発光させ、又は、警報音を発することで警報を出力する。
液化ガス貯蔵タンク3の下部は、例えば、液化ガス貯蔵タンク3の基準液位80より低い部分である。液化ガス70の液面よりずっと下の部分に支持部材5を通って熱が入るので、この入熱は液化ガス70の蒸発潜熱として使われにくい。
撹拌器16は、撹拌羽根17を用いて(撹拌羽根17を回転させて)、液化ガス70を撹拌する。撹拌により液化ガス70の温度が均一化され、液化ガス70の液面近傍の温度が低下する。その結果、BOGの発生が更に抑制される。
液化ガス貯蔵タンク3の下部は、液化ガス貯蔵タンク3の撹拌羽根高さ84の部分又は液化ガス貯蔵タンク3の撹拌羽根高さ84より低い部分であってもよい。液化ガス70の液面よりずっと下の部分に支持部材5を通って熱が入るので、この入熱は液化ガス70の蒸発潜熱として使われにくい。
以下、撹拌器16の制御について詳しく説明する。
基準温度決定部23は、圧力信号34及び圧力−飽和温度データ44に基づいて第1基準温度及び第2基準温度を決定し、第1基準温度及び第2基準温度をそれぞれ示す第1基準温度データ45及び第2基準温度データ46を撹拌器制御部24に出力する。基準温度決定部23は、液化ガス70の圧力と飽和温度の対応関係と上部空間71(BOG)の圧力とに基づいて、第1基準温度及び第2基準温度の各々が上部空間71(BOG)の圧力に対応する飽和温度より低くなるように、第1基準温度及び第2基準温度を決定する。第1基準温度及び第2基準温度は、同じ温度であってもよく、互いに異なる温度であってもよい。
温度信号選択部22は、一例として、第1高さデータ41と、第2高さデータ42と、第3高さデータ43と、液位信号30に基づいて第1高さ81、第2高さ82、及び第3高さ83の各々と液位72とを比較する。温度信号選択部22は、液位72より低い第2高さ82及び第3高さ83における第2温度及び第3温度を示す第2温度信号32及び第3温度信号33を温度信号35として撹拌器制御部24に出力する。この場合、撹拌器制御部24は、第2温度信号32と、第3温度信号33と、第1基準温度データ45に基づいて、第2温度及び第3温度の各々と第1基準温度とを比較する。撹拌器制御部24は、第2温度及び第3温度の少なくとも一つが第1基準温度より高い場合、撹拌器16に液化ガス70の撹拌を開始させる。また、撹拌器制御部24は、第2温度信号32と、第3温度信号33と、第2基準温度データ46に基づいて第2温度及び第3温度の各々と第2基準温度とを比較する。撹拌器制御部24は、第2温度及び第3温度の全てが第2基準温度より低い場合、撹拌器16に液化ガス70の撹拌を停止させる。
温度信号選択部22は、他の例として、第1高さデータ41と、第2高さデータ42と、第3高さデータ43と、液位信号30に基づいて第1高さ81、第2高さ82、及び第3高さ83の各々と液位72とを比較する。温度信号選択部22は、液位72より低い第2高さ82及び第3高さ83を選択する。更に、温度信号選択部22は、第2高さ82及び第3高さ83を比較し、これらの中で最も高い第2高さ82における第2温度を示す第2温度信号32を温度信号35として撹拌器制御部24に出力する。この場合、撹拌器制御部24は、第2温度信号32及び第1基準温度データ45に基づいて、第2温度と第1基準温度とを比較する。撹拌器制御部24は、第2温度が第1基準温度より高い場合、撹拌器16に液化ガス70の撹拌を開始させる。また、撹拌器制御部24は、第2温度信号32及び第2基準温度データ46に基づいて、第2温度と第2基準温度とを比較する。撹拌器制御部24は、第2温度が第2基準温度より低い場合、撹拌器16に液化ガス70の撹拌を停止させる。この場合、BOGの発生量と関連性が高い液化ガス70の液面近傍の温度に基づいて撹拌器16が制御される。
液化ガス貯蔵装置1は、液化ガス貯蔵タンク3を肉厚にして耐圧性を高めたり、液化ガス貯蔵タンク3と真空タンク4の間の隙間を大きくして液化ガス貯蔵部2の断熱性を高めたりすることなしにBOGの発生を抑えることが可能であるため、車両搭載用に好適である。
図6は、液化ガス貯蔵装置1を燃料タンクとして備えた車両50を示す。車両50は、原動機ユニット51と、車輪52とを備える。供給管10は、原動機ユニット51と液化ガス貯蔵部2とを接続する。液化ガス貯蔵タンク3内の液化ガス70が供給管10を介して原動機ユニット51に供給される。原動機ユニット51は、内燃機関を備え、液化ガス70を燃料として用いて車両50が走行するための動力を発生する。原動機ユニット51は、内燃機関の代わりに、燃料電池及びモータを備えてもよい。燃料電池は、液化ガス70を燃料として用いて発電する。モータは、燃料電池が発電した電力を用いて車両50が走行するための動力を発生する。車輪52は、原動機ユニット51が発生した動力により回転する。警報装置18は、車両50の運転席に設けられることが好ましい。
液化ガス貯蔵装置1は、ローリー車のタンクとして用いてもよく、車両50に液化水素を供給するための水素ステーションのタンクとして用いてもよい。
なお、注入管9から液化ガス貯蔵タンク3内に液化ガス70を入れる際は、スラッシュ状態又は過冷却状態の液化ガス70を液化ガス貯蔵タンク3内に入れることが好ましい。スラッシュ状態は、液体中に固体粒子が混ざった状態である。過冷却状態は、液化ガス70の温度が大気圧に対応した飽和温度より低い状態である。スラッシュ状態又は過冷却状態の液化ガス70を液化ガス貯蔵タンク3内に入れることで、BOGの発生が更に抑制される。
液化ガス貯蔵装置1は、液化天然ガスのような液化水素以外の液化ガスの貯蔵にも用いることが可能である。
1…液化ガス貯蔵装置
2…液化ガス貯蔵部
3…液化ガス貯蔵タンク(内槽タンク)
4…真空タンク(外槽タンク)
5…支持部材
6…空間
7、8…ケーブル取出し口
9…注入管
10…供給管
11…排出管
12…安全弁
13…液位計
14…温度センサ
15…圧力センサ
16…撹拌器
17…撹拌羽根
18…警報装置
19…ケーブル群
20…制御装置
21…警報装置制御部
22…温度信号選択部
23…基準温度決定部
24…撹拌器制御部
30…液位信号
31…第1温度信号
32…第2温度信号
33…第3温度信号
34…圧力信号
35…温度信号
40…基準液位データ
41…第1高さデータ
42…第2高さデータ
43…第3高さデータ
44…圧力―飽和温度データ
45…第1基準温度データ
46…第2基準温度データ
50…車両
51…原動機ユニット
52…車輪
70…液化ガス
71…上部空間
72…液位
80…基準液位
81…第1高さ
82…第2高さ
83…第3高さ
84…撹拌羽根高さ
100…液体
101…内壁
102…外壁
103…接続部材
111…貯槽
113…BOG噴射管
114…BOG排出管
115…コンプレッサ
116…ガス量コントロール弁
118…液化ガス取出管
119…液化ガス送出ポンプ
120…ジェットミキシングノズル
2…液化ガス貯蔵部
3…液化ガス貯蔵タンク(内槽タンク)
4…真空タンク(外槽タンク)
5…支持部材
6…空間
7、8…ケーブル取出し口
9…注入管
10…供給管
11…排出管
12…安全弁
13…液位計
14…温度センサ
15…圧力センサ
16…撹拌器
17…撹拌羽根
18…警報装置
19…ケーブル群
20…制御装置
21…警報装置制御部
22…温度信号選択部
23…基準温度決定部
24…撹拌器制御部
30…液位信号
31…第1温度信号
32…第2温度信号
33…第3温度信号
34…圧力信号
35…温度信号
40…基準液位データ
41…第1高さデータ
42…第2高さデータ
43…第3高さデータ
44…圧力―飽和温度データ
45…第1基準温度データ
46…第2基準温度データ
50…車両
51…原動機ユニット
52…車輪
70…液化ガス
71…上部空間
72…液位
80…基準液位
81…第1高さ
82…第2高さ
83…第3高さ
84…撹拌羽根高さ
100…液体
101…内壁
102…外壁
103…接続部材
111…貯槽
113…BOG噴射管
114…BOG排出管
115…コンプレッサ
116…ガス量コントロール弁
118…液化ガス取出管
119…液化ガス送出ポンプ
120…ジェットミキシングノズル
Claims (23)
- 真空タンクと、
前記真空タンク内に設けられ、液化ガスを貯蔵する液化ガス貯蔵タンクと、
前記液化ガス貯蔵タンクの下部を前記真空タンクに対して支持する支持部材と
を具備し、
前記液化ガス貯蔵タンクの前記下部以外の部分を前記真空タンクに対して支持する支持部材を具備しない
液化ガス貯蔵装置。 - 前記液化ガスの液位を検出する液位計と、
前記液位が所定の基準液位より低い場合に警報を出力する警報装置と
を更に具備し、
前記下部は、前記液化ガス貯蔵タンクの前記基準液位より低い部分である
請求項1の液化ガス貯蔵装置。 - 撹拌羽根を用いて前記液化ガスを撹拌する撹拌器を更に具備する
請求項2の液化ガス貯蔵装置。 - 制御装置と、
前記液化ガス貯蔵タンク内の高さの異なる複数位置の各々における温度を検出し、前記温度を示す温度信号を前記制御装置へ出力する温度センサと、
前記液化ガス貯蔵タンク内における前記液化ガスが蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出し、前記第1圧力を示す圧力信号を前記制御装置へ出力する圧力センサと
を更に具備し、
前記制御装置は、前記液化ガスの圧力と飽和温度の対応関係と前記第1圧力とに基づいて第1基準温度を決定し、前記複数位置のうち前記液位より低い位置群の中の一つの位置としての第1位置における温度としての第1温度と前記第1基準温度を比較し、前記第1温度が前記第1基準温度より高い場合に前記撹拌器に前記液化ガスの撹拌を開始させる
請求項3の液化ガス貯蔵装置。 - 前記第1位置は、前記位置群の中で最も高い位置である
請求項4の液化ガス貯蔵装置。 - 前記制御装置は、前記対応関係と前記第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定し、前記位置群の各位置における温度と前記第2基準温度を比較し、前記各位置における前記温度が全て前記第2基準温度より低い場合に前記撹拌器に前記液化ガスの撹拌を停止させる
請求項4又は5の液化ガス貯蔵装置。 - 撹拌羽根を用いて前記液化ガスを撹拌する撹拌器を更に具備し、
前記撹拌羽根は、前記液化ガス貯蔵タンク内の撹拌羽根高さに配置され、
前記下部は、前記液化ガス貯蔵タンクの前記撹拌羽根高さの部分又は前記液化ガス貯蔵タンクの前記撹拌羽根高さより低い部分である
請求項1の液化ガス貯蔵装置。 - 制御装置と、
前記液化ガス貯蔵タンク内の第1温度を検出し、前記第1温度を示す温度信号を前記制御装置へ出力する温度センサと、
前記液化ガス貯蔵タンク内における前記液化ガスが蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出し、前記第1圧力を示す圧力信号を前記制御装置へ出力する圧力センサと
を更に具備し、
前記制御装置は、前記液化ガスの圧力と飽和温度の対応関係と前記第1圧力とに基づいて第1基準温度を決定し、前記第1温度と前記第1基準温度を比較し、前記第1温度が前記第1基準温度より高い場合に前記撹拌器に前記液化ガスの撹拌を開始させる
請求項7の液化ガス貯蔵装置。 - 前記制御装置は、前記対応関係と前記第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定し、前記第1温度と前記第2基準温度を比較し、前記第1温度が前記第2基準温度より低い場合に前記撹拌器に前記液化ガスの撹拌を停止させる
請求項8の液化ガス貯蔵装置。 - 撹拌羽根を用いて前記液化ガスを撹拌する撹拌器を更に具備する
請求項1の液化ガス貯蔵装置。 - 車輪と、
液化ガス貯蔵装置と
を具備し、
前記液化ガス貯蔵装置は、
真空タンクと、
前記真空タンク内に設けられ、液化ガスを貯蔵する液化ガス貯蔵タンクと、
前記液化ガス貯蔵タンクの下部を前記真空タンクに対して支持する支持部材と
を備え、
前記液化ガス貯蔵タンクの前記下部以外の部分を前記真空タンクに対して支持する支持部材を備えない
車両。 - 前記液化ガス貯蔵装置は、撹拌羽根を用いて前記液化ガスを撹拌する撹拌器を備える
請求項11の車両。 - 液化ガスを、液化ガス貯蔵装置が備える液化ガス貯蔵タンクに入れるステップを具備し、
前記液化ガス貯蔵装置は、
前記液化ガス貯蔵タンクを収容する真空タンクと、
前記液化ガス貯蔵タンクの下部を前記真空タンクに対して支持する支持部材と
を備え、
前記液化ガス貯蔵タンクの前記下部以外の部分を前記真空タンクに対して支持する支持部材を備えない
液化ガスの貯蔵方法。 - 前記液化ガス貯蔵タンク内の前記液化ガスの液位を検出するステップと、
前記液位が所定の基準液位より低い場合に警報を出力するステップと
を更に具備し、
前記下部は、前記液化ガス貯蔵タンクの前記基準液位より低い部分である
請求項13の液化ガスの貯蔵方法。 - 撹拌羽根を用いて前記液化ガス貯蔵タンク内の前記液化ガスを撹拌するステップを更に具備する
請求項14の液化ガスの貯蔵方法。 - 前記撹拌するステップは、
前記液化ガス貯蔵タンク内の高さの異なる複数位置の各々における温度を検出するステップと、
前記液化ガス貯蔵タンク内における前記液化ガスが蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出するステップと、
前記液化ガスの圧力と飽和温度の対応関係と前記第1圧力とに基づいて第1基準温度を決定するステップと、
前記複数位置のうち前記液位より低い位置群の中の一つの位置としての第1位置における温度としての第1温度と前記第1基準温度を比較するステップと、
前記第1温度が前記第1基準温度より高い場合に前記撹拌羽根による前記液化ガスの撹拌を開始するステップと
を備える
請求項15の液化ガスの貯蔵方法。 - 前記第1位置は、前記位置群の中で最も高い位置である
請求項16の液化ガスの貯蔵方法。 - 前記撹拌するステップは、
前記対応関係と前記第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定するステップと、
前記位置群の各位置における温度と前記第2基準温度を比較するステップと、
前記各位置における前記温度が全て前記第2基準温度より低い場合に前記撹拌羽根による前記液化ガスの撹拌を停止するステップと
を備える
請求項16又は17の液化ガスの貯蔵方法。 - 撹拌羽根を用いて前記液化ガスを撹拌するステップを更に具備し、
前記撹拌羽根は、撹拌羽根高さに配置され、
前記下部は、前記液化ガス貯蔵タンクの前記撹拌羽根高さより低い部分である
請求項13の液化ガスの貯蔵方法。 - 前記撹拌するステップは、
前記液化ガス貯蔵タンク内の第1温度を検出するステップと、
前記液化ガス貯蔵タンク内における前記液化ガスが蒸発したボイルオフガスの第1圧力を検出するステップと、
前記液化ガスの圧力と飽和温度の対応関係と前記第1圧力とに基づいて第1基準温度を決定するステップと、
前記第1温度と前記第1基準温度を比較するステップと、
前記第1温度が前記第1基準温度より高い場合に前記撹拌羽根による前記液化ガスの撹拌を開始するステップと
を備える
請求項19の液化ガスの貯蔵方法。 - 前記撹拌するステップは、
前記対応関係と前記第1圧力とに基づいて第2基準温度を決定するステップと、
前記第1温度と前記第2基準温度を比較するステップと、
前記第1温度が前記第2基準温度より低い場合に前記撹拌羽根による前記液化ガスの撹拌を停止するステップと
を備える
請求項20の液化ガスの貯蔵方法。 - 撹拌羽根を用いて前記液化ガスを撹拌するステップを更に具備する
請求項13の液化ガスの貯蔵方法。 - 前記入れるステップにおいて、過冷却状態又はスラッシュ状態の前記液化ガスを前記液化ガス貯蔵タンクに入れる
請求項13乃至22のいずれかに記載の液化ガスの貯蔵方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007299540A JP2009127632A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 液化ガス貯蔵装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007299540A JP2009127632A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 液化ガス貯蔵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009127632A true JP2009127632A (ja) | 2009-06-11 |
Family
ID=40818788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007299540A Pending JP2009127632A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 液化ガス貯蔵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009127632A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020091016A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | 株式会社神戸製鋼所 | 水素ステーションの運用方法および水素ステーション |
JP2022502616A (ja) * | 2018-10-09 | 2022-01-11 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | 液化水素を貯蔵及び分配するための方法並びに設備 |
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2007
- 2007-11-19 JP JP2007299540A patent/JP2009127632A/ja active Pending
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