JP2009127508A - 内燃機関用の燃焼制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適量までEGR量を増加させることができる燃焼制御装置を提供する。
【解決手段】放電ノイズ終了後のデータを抽出するためのウインド区間を特定するウインド特定手段と、前記ウインド区間の前記検出信号に、BPF処理を施してイオン電流を抽出する抽出手段と、検出されたイオン電流について、(1)イオン電流のピーク値、(2)イオン電流の時間積分値、(3)イオン電流がピーク値を示すクランク角、(4)イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角、(5)イオン電流の開始位置を示すクランク角、(6)イオン電流の終了位置を示すクランク角、の何れか一つ以上を組合せて算出した演算値に基づいて制御パラメータを特定する算出手段と、特定された前記制御パラメータを、予め決定されている目標値と比較し、前記目標値に近づくようにEGR量を変化させるフィードバック制御を実行する点火制御手段とを有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車エンジンなどの内燃機関において、最適なEGR制御を可能にした燃焼制御装置に関する。
昨今、排気の一部を吸気通路に還流する外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)量を制御する構成や、吸気バルブの動作特性を変更して内部EGR量を制御する構成を採るエンジンが知られている。外部EGR量であるか内部EGR量であるかに拘わらず、EGR量を増加させるとポンピングロス(吸入抵抗損失)の低減などによって燃費が改善される。
しかしながら、EGR量が多すぎると燃焼が悪化するため、現状では、エンジン性能その他の特性のバラツキを考慮して、余裕をもって最適量より少な目のEGR量に設定せざるを得ないという問題がある。
ここで、リアルタイムに変化する運転条件に対応して、常に最適なEGR量に制御することができれば、燃費向上に有効に貢献することができる。
本発明は、上記の着想に基づいてなされたものであって、最適量までEGR量を増加させることができる燃焼制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、内燃機関の燃焼室への吸気通路と、前記燃焼室からの排気通路と、を連通する排気還流通路を設け、排気還流通路を開閉する開閉弁を制御して、前記排気通路から前記吸気路に還流される排気流量を調整すること、及び/又は、前記吸気通路を開閉する吸気弁と、前記排気通路を開閉する排気弁のいずれも開放させる重複期間を調整することでEGR制御を実現する燃焼制御装置であって、放電ノイズ終了後のデータを抽出するためのウインド区間を特定するウインド特定手段と、前記ウインド区間の前記検出信号に、BPF処理を施してイオン電流を抽出する抽出手段と、検出されたイオン電流について、(1)イオン電流のピーク値、(2)イオン電流の時間積分値、(3)イオン電流がピーク値を示すクランク角、(4)イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角、(5)イオン電流の開始位置を示すクランク角、(6)イオン電流の終了位置を示すクランク角、の何れか一つ以上を組合せて算出した演算値に基づいて制御パラメータを特定する算出手段と、特定された前記制御パラメータを、予め決定されている目標値と比較し、前記目標値に近づくようにEGR量を変化させるフィードバック制御を実行する点火制御手段と、を有して構成される。
本発明は、イオン電流の挙動に基づいて燃焼状態を把握し、燃焼を悪化させない最適量までEGR量を増加させる点に特徴がある。そして、そのための制御パラメータは、燃焼サイクル毎に取得される(1)〜(6)の瞬時値に基づいて決定されるか、或いは、直近の複数回に取得された(1)〜(6)の瞬時値の統計データに基づいて決定される。
例えば、(1)[イオン電流のピーク値]や、(2)[イオン電流の時間積分値]の瞬時値を使用する場合、EGR量を増加させるほど、ピーク値や時間積分値が低下するので、予め定めた目標値に一致するようEGR量を変化させる。
また、(3)[イオン電流がピーク値を示すクランク角]や、(4)[イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角]の瞬時値を使用する場合、EGR量を増加させるほど、これらのクランク角が遅れるので、予め定めた目標クランク角に一致するようEGR量を変化させる。
(5)[イオン電流の開始位置を示すクランク角]や、(6)[イオン電流の終了位置を示すクランク角]の瞬時値を使用する場合も同様であり、EGR量を増加させるほど、これらのクランク角が遅れるので、予め定めた目標クランク角に一致するようEGR量を変化させる。
瞬時値を使用する場合、特に効果的な制御方法は、(4)[イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角]を用いたフィードバック制御である。この場合に、制御感度を高めるために、以下のような比率RTO1〜RTO3を使用するのが好適である。
一方、先に説明した通り、直近の複数回に取得された(1)〜(6)の瞬時値の統計データに基づいて、制御パラメータを決定することもできる。例えば、(1)[イオン電流のピーク値]や、(2)[イオン電流の時間積分値]の相加平均値を使用する場合、EGR量を増加させるほど、相加平均値が低下するので、予め定めた目標値に一致するようEGR量を変化させる。
逆に、(3)[イオン電流がピーク値を示すクランク角]や、(4)[イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角]や、(5)[イオン電流の開始位置を示すクランク角]や、(6)[イオン電流の終了位置を示すクランク角]の相加平均値を使用する場合、EGR量を増加させるほど、これらの相加平均値が大きくなるので、予め定めた目標値に一致するようEGR量を変化させる。特に好適であるのは、(3)[イオン電流がピーク値を示すクランク角]の相加平均値を使用したフィードバック制御である。
また、統計値としては、相加平均値に限定されるものではなく、標準偏差を使用するのも好適である。特に好適であるのは、(3)[イオン電流がピーク値を示すクランク角]の標準偏差値を使用したフィードバック制御である。なお、標準偏差は、例えば下式によって算出される。
また、(5)[イオン電流の開始位置を示すクランク角]の変動率を使用したフィードバック制御も好適である。ここで、変動率とは、[標準偏差値]/[相加平均値]で算出され、EGR量を増加させるほど、[イオン電流の開始位置を示すクランク角]の変動率が増加するので、予め定めた変動率の目標値に一致するようEGR量を変化させる。
更にまた制御感度を高めるためには、[相加平均値]の累乗*[標準偏差値]で算出される制御パラメータを採るのも効果的である。なお、*は積算を意味する。(1)[イオン電流のピーク値]や、(2)[イオン電流の時間積分値]について、前記の制御パラメータを使用すると、EGR量を増加させるほど、算出値が低下する。一方、(3)[イオン電流がピーク値を示すクランク角]や、(4)[イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角]や、(5)[イオン電流の開始位置を示すクランク角]や、(6)[イオン電流の終了位置を示すクランク角]について、前記の制御パラメータを使用すると、EGR量を増加させるほど、算出値が増加する。
以上説明した本発明によれば、最適量までEGR量を増加させることができる燃焼制御装置を実現できる。
以下、本発明を実施形態について詳細に説明する。
図1(a)は、内燃機関用の燃焼制御装置EQUを示す回路図である。この燃焼制御装置EQUは、1次コイル1Pと2次コイル1Sとが電磁結合された点火コイル1と、点火コイル1を断続的に駆動するスイッチングトランジスタ2と、点火コイルの2次コイル1Sに接続されたイオン電流検出回路3と、スイッチングトランジスタ2をON/OFF制御すると共にイオン電流検出回路3からのアナログ検出信号SGを受けるECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)4とで構成されている。そして、点火コイルの2次コイル1Sとグランドラインとの間に点火プラグ5が接続されている。
図示の通り、スイッチングトランジスタ2のベース端子は、ECU4に接続され、コレクタ端子は、点火コイルの一次コイル1Pに接続され、エミッタ端子は、グランドラインに接続されている。
イオン電流検出回路3は、点火プラグ5の放電電流で充電されるバイアス用のコンデンサCと、コンデンサCに並列接続されてコンデンサCの充電電圧を規制するツェナーダイオードZDと、ツェナーダイオードZDに直列接続されたダイオードD1と、ダイオードD1の両端に接続された増幅部AMPとで構成されている。
ツェナーダイオードZDとダイオードD1のアノード端子は、互いに直結され、ダイオードD1のカソード端子はグランドラインに接続されている。また、ツェナーダイオードZDのカソード端子は、二次コイル1Sに接続されている。
イオン電流検出回路3の増幅部AMPは、反転端子と非反転端子と出力端子とを有する増幅素子Q1と、増幅素子Q1の反転端子に接続される入力抵抗R1と、増幅素子Q1の反転端子と出力端子の間に接続される帰還抵抗R2とで構成されている。なお、増幅素子Q1の反転端子とグランドラインとの間に、増幅素子Q1を保護するためのダイオードD2を接続しても良い。
増幅素子Q1として、この実施例では、OPアンプを使用している。OPアンプは、その入力インピーダンスがほぼ無限大で、反転端子と非反転端子との間が、仮想的に短絡状態である。そのため、図1(b)に示す電流Iは、入力抵抗R1と帰還抵抗R2に共通して流れることになり、増幅部AMPの出力電圧Voutは、電流Iと帰還抵抗R2の積となる(Vout=I×R2)。つまり、この増幅部AMPでは、帰還抵抗R2が入力電流Iの検出抵抗として機能している。
図1の回路構成において、二次コイル1Sに負の高電圧が発生すると、図1(a)に示すように、点火プラグ5が点火放電し、点火電流がコンデンサCを充電する。この時、コンデンサCにはツェナーダイオードZDが並列接続されているので、コンデンサCの両端電圧は、ツェナーダイオードZDの降伏電圧Vzに一致する。なお、この放電時には、ダイオードD1が短絡状態(ON)となるので、入力抵抗R1やその他の回路素子に流れる電流を無視することができる。
その後、二次コイル1Sの高電圧が消滅すると(図1(d)参照)、コンデンサCに充電されたバイアス電圧は、図1(b)に示す経路で放電する。この放電電流は、イオン電流Iに他ならず(図1(e)参照)、イオン電流Iは、増幅素子Q1の出力端子→帰還抵抗R2→入力抵抗R1→コンデンサC→二次コイル1S→点火プラグ5の経路で流れる。先に説明した通り、出力電圧Vout=R2×Iの関係が成立するので、増幅部AMPからはイオン電流Iに比例した電圧が得られる。
ECU4は、CPU4aと、A/Dコンバータ4bと、出力ポート4cと、メモリ部4dとを有して構成されている。そして、A/Dコンバータ4bは、イオン電流検出回路3からアナログ検出信号SGを直接的に受けて、これデジタルデータに変換している。また、出力ポート4cからは、スイッチングトランジスタ2のベース端子に向けて点火パルスが出力されている。
図2は、本発明が適用される内燃機関の概略構成を図示したものである。ここでは、吸入行程、圧縮行程、爆発行程、及び排気行程の4サイクルを繰り返して出力する典型的な自動車エンジンを例示している。そして、図2には、ピストン20やコンロッド21が設けられた燃焼室22と、燃焼室22への吸気通路23と、燃焼室22からの排気通路24とが示されている。
また、この実施例では、吸気通路23と排気通路24とを連通するEGR(Exhaust Gas Recirculation)通路25が設けられており、排気ガスの一部がEGR通路25を経由して吸気通路23に還流されている。このEGR通路25には、ECU4によって制御されるEGR弁26が配置され、還流される排気ガスの流量を調整する外部EGR制御を可能にしている。
また、吸気通路23と燃焼室22の境界は吸気弁25によって開閉され、燃焼室22と排気通路24との境界は排気弁26によって開閉される。これら吸気弁25や排気弁26は、ECU4からの指令に基づき動作する可変機構によって、開閉タイミングが可変制御される。本発明では、吸気弁25と排気弁26のいずれも開放させる重複期間(バルブオーバラップ期間)を制御することで内部EGR制御も可能にしている。
燃焼室22の頂部には、点火コイル1に接続されて高電圧を受ける点火プラグ5が配置されている。また、このエンジンには、アクセルの踏込量に応じた信号を出力するアクセルポジションセンサや、クランクシャフトの回転速度(エンジン回転数)を出力する回転速度センサや、吸気通路25を通じて燃焼室22に導入される吸入空気量に応じた信号を出力するエアフロメータや、吸気通路25内の吸気圧に応じた信号を出力する吸気圧センサや、燃焼室22内の筒内圧に応じた信号を出力する筒内圧センサなどが設けられ、各センサからの信号は、各々ECU4に供給されている。
以下、図2に示すようなEGR通路25を設けた自動車エンジンを、図1に示す燃焼制御装置EQUを使用してEGR制御を実施した場合の制御特性について説明する。
図3(a)〜図3(d)は、EGR弁を制御して外部EGR量を増加させた場合における[イオン電流のピーク値]、[イオン電流の50%面積]、[イオン電流がピーク値を示すクランク角]、及び[イオン電流の50%面積位置を示すクランク角]の傾向を示す実験結果である。
外部EGR量を三段階(小・中・大)に設定し、EGR量以外の運転条件を同一にして取得した複数のデータを記載している。なお、全ての図面において、折線は、同一の外部EGR量における多数の取得データの平均値について、これを直線で結んだものである。
図3(a)において、[イオンピーク値]とは、イオン電流波形における第二ピークの値を意味する。すなわち、エンジンが正常に燃焼している場合には、放電ノイズ区間の終了後のイオン電流は、第一ピークを示した後、上死点TDCの手前で減少して再び増加し、燃焼圧が最大となるクランク角の近傍で最大となり第二ピークを示すが(図1(e)参照)、図3(a)に示す通り、この第二ピークの値が、外部EGR量の増加に応じて減少する。
図3(b)において、[イオン50%面積]とは、放電ノイズ区間の終了後のイオン電流について算出した時間積分値の50%の値を意味する。この50%面積値も、外部EGR量の増加に応じて減少する。
一方、図3(c)、図3(d)に示す通り、[イオン電流がピーク値を示すクランク角]や[イオン電流の50%面積位置を示すクランク角]は、外部EGR量の増加に応じて増加する。
図3によれば、外部EGR量の変化に応じて、各制御パラメータが有意に変化することが確認されるので、実験的に最適な目標値を特定し、その目標値に一致するように燃焼制御をすれば、燃焼を悪化させない最大の外部EGR量で運転できることになる。なお、最も効果的な制御パラメータは、[イオン電流の50%面積位置を示すクランク角]である。
そして、この[イオン電流の50%面積位置を示すクランク角]を使用する比率であるRTO1=[イオン電流の50%面積]/[50%面積位置を示すクランク角]や、RTO2=[イオン電流の50%面積]/([50%面積位置を示すクランク角]*3)や、RTO3=[イオン電流の50%面積]/([50%面積位置を示すクランク角]^3)などの制御パラメータを使用すれば、フィードバック制御の制御性能を更に向上させることができる。図4(a)〜図4(c)は、外部EGR量の増加に応じて、上記した比率RTO1〜RTO3が有意に減少することを示している。なお*は積算、^は累乗、/は除算を意味する。
以上、図3と図4は瞬時値に基づいて燃焼制御を実現する場合を示しているが、統計的な制御パラメータを使用しても最適なEGR制御が可能となる。例えば、図5(a)は、[イオン電流の50%面積位置を示すクランク角]の数サイクルの平均値と、外部EGR量との関係を示している。また、図5(b)は、[イオン電流の50%面積位置を示すクランク角]の数サイクルの標準偏差値と、外部EGR量との関係を示している。いずれの場合も、内部EGR量を二段階(大・小)に変化させている。なお、平均計算や偏差計算における母数は、燃焼状態に応じて異なるが、通常は4〜8程度である。また、標準偏差は下記の式により算出される。
図5(c)は、[イオン電流の開始位置を示すクランク角]の変動率と、外部EGR量との関係を図示したものであり、外部EGR量を増加させるほど変動率が増加することを示している。なお、変動率は、[標準偏差値]/[相加平均値]で算出される。図5(d)は、[イオン電流の50%面積]の数値を強調する演算を施した場合であり、ここでは、[標準偏差値]*[相加平均値]の強調式を使用している。
以上の通り、図5に示す統計値も、外部EGR量の増加に対応して有意に増加するので、適当な目標値を実験的に求め、その目標値に一致するよう外部EGR量をフィードバック制御すれば良いことが確認される。内部EGR量を制御することも可能であるが、制御感度が外部EGR量ほど高くないので、内部EGR量単独による制御ではなく、外部EGR量と内部EGR量とを組み合わせた燃焼制御が有効である。特に、図5(b)〜図5(c)の統計パラメータを使用する場合には、小レベルの内部EGR制御を併用した方が、外部EGR制御の制御感度が向上することが示されている。
ところで、イオン電流の抽出手法は特に限定されないが、例えば、イオン電流検出回路の出力電圧(検出信号)を取得してAD変換してメモリに記憶し(ST1)、メモリに記憶した検出信号について、切出しウインド内のデータにBPF処理を施すこと(ST2)によって、イオン電流信号が抽出される。
なお、切出しウインドの開始点は、放電ノイズの終了点とすれば良い。ここで、放電ノイズとは、点火プラグの火花放電終了直後に、点火コイルの残留磁気エネルギによって発生するLC共振波を意味する。この放電ノイズは、原理的にLC共振波であるため、ほぼ左右対称であり、且つ、放電ノイズ波形と本来のイオン電流波形とは、その急峻度において区別可能であるので、この点を利用して放電ノイズの終了点を特定することができる。
一方、この放電ノイズの終了点や、イオン電流の終了点は、運転条件に応じて変化するものの、運転条件毎に予め実験的に特定することも可能である。したがって、運転条件を示すセンサ出力を検出キーにする「切出しウインドテーブル」をメモリに記憶しておき、リアルタイムに変化するセンサ出力に基づいて最適な切出しウインドを選択するのも好適である。
以上、本発明の実施例について具体的に説明したが、具体的な記載内容は、特に本発明を限定するものではない。
実施例に係る燃焼制御装置の回路構成を示す回路図である。 実施例に係る内燃機関の概略構成を図示したものである。 実験結果を示す図面である。 実験結果を示す図面である。 実験結果を示す図面である。
符号の説明
EQU 燃焼制御装置
23 吸気通路
24 排気通路
25 排気還流通路
27 吸気弁
28 排気弁

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃焼室への吸気通路と、前記燃焼室からの排気通路と、を連通する排気還流通路を設け、排気還流通路を開閉する開閉弁を制御して、前記排気通路から前記吸気路に還流される排気流量を調整すること、及び/又は、前記吸気通路を開閉する吸気弁と、前記排気通路を開閉する排気弁のいずれも開放させる重複期間を調整することでEGR制御を実現する燃焼制御装置であって、
    放電ノイズ終了後のデータを抽出するためのウインド区間を特定するウインド特定手段と、
    前記ウインド区間の前記検出信号に、BPF処理を施してイオン電流を抽出する抽出手段と、
    検出されたイオン電流について、(1)イオン電流のピーク値、(2)イオン電流の時間積分値、(3)イオン電流がピーク値を示すクランク角、(4)イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角、(5)イオン電流の開始位置を示すクランク角、(6)イオン電流の終了位置を示すクランク角、の何れか一つ以上を組合せて算出した演算値に基づいて制御パラメータを特定する算出手段と、
    特定された前記制御パラメータを、予め決定されている目標値と比較し、前記目標値に近づくようにEGR量を変化させるフィードバック制御を実行する点火制御手段と、
    を有して構成されることを特徴とする燃焼制御装置。
  2. 前記制御パラメータは、
    (1)イオン電流のピーク値、又は(2)イオン電流の時間積分値の何れかである第1パラメータと、
    (3)イオン電流がピーク値を示すクランク角、(4)イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角、(5)イオン電流の開始位置を示すクランク角、又は(6)イオン電流の終了位置を示すクランク角の何れかである第2パラメータと、
    の比率RTOに基づいて算出される請求項1に記載の燃焼制御装置。
  3. 前記制御パラメータは、前記比率RTOに、所定の係数を積算して算出される請求項2に記載の燃焼制御装置。
  4. 前記制御パラメータは、前記比率RTOの分子又は分母に、前記第1パラメータ又は第2パラメータの累乗値を、乗算して算出される請求項2に記載の燃焼制御装置。
  5. 前記制御パラメータは、
    (1)イオン電流のピーク値、(2)イオン電流の時間積分値、(3)イオン電流がピーク値を示すクランク角、(4)イオン電流の時間積分値の50%位置を示すクランク角、(5)イオン電流の開始位置を示すクランク角、又は(6)イオン電流の終了位置を示すクランク角の何れかに基づいて統計的に算出される平均値又は偏差である請求項1に記載の燃焼制御装置。

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