JP2016205216A - 内燃機関用の燃焼制御装置 - Google Patents

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功 楠原
博 鴛海
Hiroshi Enkai
博 鴛海
竜也 新海
Tatsuya Shinkai
竜也 新海
忍 杉崎
Shinobu Sugizaki
忍 杉崎
昌弘 南口
Masahiro Minamiguchi
昌弘 南口
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Abstract

【課題】判定精度が高く、瞬時応答性にも優れたEGR制御が可能な燃焼制御装置を提供する。【解決手段】各点火サイクルにおいて、イオン電流の検出信号の積分値SUMを算出する第1処理と共に、積分値SUMに対する10%位置の点火タイミングからの判定時間差τを特定する第2処理(ST2)と、今回の判定時間差τの前回の判定時間差τ’との差分値Δを特定する第3処理(ST3)と、今回差分値Δと前回差分値Δ’に基づいて判定パラメータΔ/τを特定し(ST4)、必要時には、次回点火サイクルのEGR量を決定する第4処理(ST6)、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、自動車エンジンなどの内燃機関において、最適なEGR制御を可能にした燃焼制御装置に関する。
昨今、排気の一部を吸気通路に還流する外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)量を制御する構成や、吸気バルブの動作特性を変更して内部EGR量を制御する構成を採るエンジンが知られている。外部EGR量であるか内部EGR量であるかに拘わらず、EGR量を増加させるとポンピングロス(吸入抵抗損失)の低減などによって燃費が改善される。
このようなEGR制御の最適化について、出願人は、イオン電流に着目して燃焼状態を把握し、燃焼を悪化させない最適なEGR量に制御する発明を提案している(特許文献1)。そして、この特許文献1には、イオン電流のピーク値などの判定パラメータに基づいて、燃焼状態の良否を瞬時判定する手法も開示されている。
特開2009−127508号公報
しかし、限界的なEGR量による運転条件下では、緩慢燃焼のために、イオン電流のピーク位置を明確に判定できない場合も多く、誤判定の発生による燃費改善の限界があった。ここで、判定パラメータの統計値を算出して判定精度を上げるとはできるが、これでは、判定パラメータの蓄積や統計値の算出に時間を要し、瞬時応答性に欠けるという問題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、判定精度が高く、瞬時応答性にも優れたEGR制御が可能な燃焼制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明者は、所定頻度で燃焼悪化状態が生じる限界的なEGR量において燃焼実験を繰り返した。
具体的には、実施例(図5参照)の機器構成において、EGR弁26を開閉制御して還流排気ガスの流量を調整する外部EGR制御を実行し、理論空燃比の混合気に、限界量の排気ガスを混入させた状態(以下、限界EGR制御状態という)で、筒内圧[kPa]の時間的推移と、熱発生率[J/deg]の時間的推移と、燃料質量割合MFB(Mass Fraction of Burned fuel)[%]の時間的推移と、イオン電流波形の時間的推移との関係を、各点火サイクルにおいて観測した。
その結果、図1(b)に示す筒内圧[kPa]のピーク値が高い場合(良好な燃焼状態G)は、筒内圧のピーク値の低い場合(燃焼悪化状態NG)と比較して、熱発生率の立上り特性や、燃料質量割合の100%に向う立上り特性が急であり(図1(c)及び図1(d)参照)、これに対応してイオン電流の発生タイミングも早くなることが確認された(図1(a)参照)。したがって、イオン電流の発生タイミングに着目すれば、筒内圧[kPa]や、熱発生率[J/deg]について、その立上り特性を把握できると思われる。
但し、イオンピーク位置を判定パラメータにしたのでは、緩慢燃焼状態(燃焼悪化状態)における検出精度が劣るので、本発明者は、イオン面積SUMに着目した。ここで、イオン面積とは、各点火サイクルにおいて、放電ノイズが収束した後のイオン電流波形の時間積分値SUMを意味する。そして、イオン面積SUMから抽出する時間情報τとして、イオン面積SUMに対する所定%位置を問題にした。なお、経過時間は、例えば、点火タイミングからの経過時間[s]である。
図2(a)は、限界EGR制御状態において、各点火サイクルにおけるIMEP値[kPa]と、イオン面積10%位置[s]との関係を図示したものであり、高相関が確認された。なお、限界EGR制御状態とは、この実施例では、EGR率=20%程度を意味し、EGR率は、EGRガス量Geと新気量Gaの総和に対するEGRガス量Geの比率Ge/(Ge+Ga)×100を意味する。
ところで、図2(a)はイオン面積10%位置とIMEP値[kPa]との関係を示しているが、何ら10%位置に限定されるものではなく、イオン面積の50%位置、90%位置、その他の%位置で判定しても所定の制御性能を実現できることを確認している。したがって、以下の説明は、イオン電流10%位置以外の任意のイオン面積DT%位置に対しても、基本的に、そのまま妥当する(0≦DT≦100)。
また、一連の実験の結果、(a)限界EGR制御状態では、同レベルのIMEP値が連続するのではなく、一般に、低IMEP値の後は、IMEP値が回復傾向を示し、低IMEP値と高IMEP値とが繰り返される傾向にあること、(b)この傾向は、燃焼悪化状態では特に顕著であり、IMEP値の振幅幅も大きいことが判明した。
これは、燃焼悪化状態では燃焼が緩慢となるため、排気工程(断熱膨張行程)での温度低下が緩慢となり、その結果、次回の点火サイクルで還流される排ガス温度が相対的に高まることで、燃焼速度が高まるためであると解される。
図2(b)には、前サイクルの排気温度[℃]と、今サイクルと前サイクルのIMEP差[kPa]との関係を示す実験結果が示されており、前サイクルの排気温度が高いと、今サイクルの燃焼状態が回復傾向になり、逆に、前サイクルの排気温度が低いと、今サイクルの燃焼状態が悪化傾向になることが示されている。
次に、図3(a)は、複数回の点火サイクルにおけるIMEP値の変化を示す図面である。ここでは、20回目から65回目までの点火サイクルを示しており、58回目〜60回目の点火サイクルは燃焼悪化状態となっている。なお、図示例では、61回目以降、燃焼悪化状態が自然回復しているが、自然回復が望めない場合も多く、数サイクルの燃焼悪化状態が、断続的に発生することが確認されている。
何れにしても、58回目に続く59回目の点火サイクルでは、IMEP値が回復し、その次の60回目の点火サイクルでは、再度、低IMEP値となることが確認される。そして、これらの燃焼悪化状態では、IMEP値の振幅幅が大きい。
図3(b)は、IMEP値[kPa]の変化と、イオン面積10%位置[s]の変化とを対応させた図面であり、IMEP値の振幅幅が大きいタイミングでは、イオン面積10%位置[s]の振幅幅が大きいことが確認される。
そこで、本発明者は、この傾向をより顕著に抽出するため、点火サイクルの前後サイクルにおける、イオン面積10%位置の前後差分値Δを、燃焼悪化の判定パラメータとすることにした。
図3(c)は、イオン面積10%位置の前後差分値Δの変化を示す図面であり、正常燃焼状態では、IMEP値は、前後の点火サイクルにおいて、必ずしも高低に推移しないので、前後差分値Δが顕著に現れないが、燃焼悪化状態では、前後差分値Δが顕著に現れることが確認される。
したがって、前後差分値Δを所定の閾値と比較すれば、燃焼悪化状態を素早く検出することができ、例えば、前後差分値Δに基づいて、58回目の点火サイクルの異常を検出して、その後の燃焼悪化を未然防止することもできると解される。
本発明は、以上の知見に基づくものであって、内燃機関の燃焼室への吸気通路と、燃焼室からの排気通路とを連通する排気還流通路を設けると共に、燃焼室の燃焼状態を示すイオン電流に対応した検出信号を出力するイオン電流検出回路を設けてEGR制御を実現可能な燃焼制御装置であって、各点火サイクルの所定区間において、前記検出信号の積分値(SUM)を算出する第1手段と、前記積分値(SUM)に対する所定%位置の、所定の基準位置からの経過時間に基づいて判定時間差(τ)を特定する第2手段と、今回点火サイクルで特定された判定時間差(τ)の、前回点火サイクルに特定された判定時間差(τ’)との差分値(Δ)を特定する第3手段と、今回点火サイクルで特定された差分値(Δ)、及び/又は、前回点火サイクルで特定された差分値(Δ’)に基づいて判定パラメータを特定し、必要時には、次回点火サイクルのEGR量を決定する第4手段と、を有して構成されている。
前記判定パラメータは、前記差分値(Δ)の変動率に基づいて特定されるのが好適であり、前記判定パラメータとして、前回差分値(Δ’)の変動率、又は、今回差分値(Δ)の変動率の何れか一方が選択されるのが好適である。また、前記変動率は、前記差分値(Δ)と前記判定時間差(τ)の比で特定されるのが好ましい。
なお、本発明は、燃焼室に還流される排気ガスの流量を制御する外部EGR制御に限らず、吸気弁と排気弁の双方を開放する重複開放期間を制御する内部EGR制御にも適用可能である。
以上説明した通り、本発明は、判定精度が高く応答性にも優れたEGR制御を実現できる燃焼制御装置を実現することができ、限界量までEGR量を増加させても正常燃焼を継続させることができる。
実験結果を示す図面である。 実験結果を示す図面である。 実験結果を示す図面である。 実施例に係る燃焼制御装置の回路構成を示す回路図である。 実施例に係る内燃機関の概略構成を図示したものである。 燃焼制御装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、実施例について説明するが、具体的な記載内容は、特に本発明を限定するものではない。図4(a)は、実施例に係る内燃機関用の燃焼制御装置EQUを示す回路図である。
この燃焼制御装置EQUは、1次コイル1Pと2次コイル1Sとが電磁結合された点火コイル1と、点火コイル1を断続的に駆動するスイッチングトランジスタ2と、点火コイルの2次コイル1Sに接続されたイオン電流検出回路3と、スイッチングトランジスタ2をON/OFF制御すると共にイオン電流検出回路3からのアナログ検出信号SGを受けるECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)4とで構成されている。そして、点火コイルの2次コイル1Sとグランドラインとの間に点火プラグ5が接続されている。
図示の通り、スイッチングトランジスタ2のベース端子は、ECU4に接続され、コレクタ端子は、点火コイルの1次コイル1Pに接続され、エミッタ端子は、グランドラインに接続されている。
イオン電流検出回路3は、点火プラグ5の放電電流で充電されるバイアス用のコンデンサCと、コンデンサCに並列接続されてコンデンサCの充電電圧を規制するツェナーダイオードZDと、ツェナーダイオードZDに直列接続されたダイオードD1と、ダイオードD1の両端に接続された増幅部AMPとで構成されている。
ツェナーダイオードZDとダイオードD1のアノード端子は、互いに直結され、ダイオードD1のカソード端子はグランドラインに接続されている。また、ツェナーダイオードZDのカソード端子は、2次コイル1Sに接続されている。
イオン電流検出回路3の増幅部AMPは、反転端子と非反転端子と出力端子とを有する増幅素子Q1と、増幅素子Q1の反転端子に接続される入力抵抗R1と、増幅素子Q1の反転端子と出力端子の間に接続される帰還抵抗R2とで構成されている。なお、増幅素子Q1の反転端子とグランドラインとの間に、増幅素子Q1を保護するためのダイオードD2を接続しても良い。
増幅素子Q1として、この実施例では、OPアンプを使用している。OPアンプは、その入力インピーダンスがほぼ無限大で、反転端子と非反転端子との間が、仮想的に短絡状態である。そのため、図4(b)に示す電流Iは、入力抵抗R1と帰還抵抗R2に共通して流れることになり、増幅部AMPの出力電圧Voutは、電流Iと帰還抵抗R2の積となる(Vout=I×R2)。つまり、この増幅部AMPでは、帰還抵抗R2が入力電流Iの検出抵抗として機能している。
図4の回路構成において、2次コイル1Sに負の高電圧が発生すると、図4(a)に示すように、点火プラグ5が点火放電し、点火電流がコンデンサCを充電する。この時、コンデンサCにはツェナーダイオードZDが並列接続されているので、コンデンサCの両端電圧は、ツェナーダイオードZDの降伏電圧Vzに一致する。なお、この放電時には、ダイオードD1が短絡状態(ON)となるので、入力抵抗R1やその他の回路素子に流れる電流を無視することができる。
その後、2次コイル1Sの高電圧が消滅すると(図4(d)参照)、コンデンサCに充電されたバイアス電圧は、図4(b)に示す経路で放電する。この放電電流は、イオン電流Iに他ならず(図4(e)参照)、イオン電流Iは、増幅素子Q1の出力端子→帰還抵抗R2→入力抵抗R1→コンデンサC→1次コイル1S→点火プラグ5の経路で流れる。先に説明した通り、出力電圧Vout=R2×Iの関係が成立するので、増幅部AMPからはイオン電流Iに比例した電圧が得られる。
なお、図4(e)は、放電ノイズ終了後のイオン電流波形を図示しており、正常燃焼時における理想的なイオン電流波形を示している。この図面では、イオンピークが鮮明に現れているが、限界EGR制御状態では、イオンピーク位置が不鮮明な場合も多い。
図5は、本発明が適用される内燃機関の概略構成を図示したものである。ここでは、吸入行程、圧縮行程、爆発行程、及び排気行程の4サイクルを繰り返して出力する典型的な自動車エンジンを例示している。そして、図5には、ピストン20やコンロッド21が設けられた燃焼室22と、燃焼室22への吸気通路23と、燃焼室22からの排気通路24とが示されている。
また、この実施例では、吸気通路23と排気通路24とを連通するEGR通路25が設けられており、排気ガスの一部がEGR通路25を経由して吸気通路23に還流されている。このEGR通路25には、ECU4によって制御されるEGR弁26が配置され、還流される排気ガスの流量を調整する外部EGR制御を可能にしている。
また、吸気通路23と燃焼室22の境界は吸気弁25によって開閉され、燃焼室22と排気通路24との境界は排気弁26によって開閉される。これら吸気弁25や排気弁26は、ECU4からの指令に基づき動作する可変機構によって、開閉タイミングが可変制御される。なお、本実施例では、吸気弁25と排気弁26のいずれも開放させる重複期間(バルブオーバラップ期間)を制御することで内部EGR制御も可能にしている。
燃焼室22の頂部には、点火コイル1に接続されて高電圧を受ける点火プラグ5が配置されている。また、このエンジンには、アクセルの踏込量に応じた信号を出力するアクセルポジションセンサや、クランクシャフトの回転速度(エンジン回転数)を出力する回転速度センサや、吸気通路25を通じて燃焼室22に導入される吸入空気量に応じた信号を出力するエアフロメータや、吸気通路25内の吸気圧に応じた信号を出力する吸気圧センサや、燃焼室22内の筒内圧に応じた信号を出力する筒内圧センサなどが設けられ、各センサからの信号は、各々ECU4に供給されている。
以下、EGR通路25を設けた自動車エンジンをEGR制御する制御方法を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
EGR制御時には、先ず、所定のEGR制御条件で点火動作を実行し、点火動作後のイオン電流を取得して、BPF処理などの必要処理を施した上で記憶する(ST1)。
次に、放電ノイズ終了後のイオン電流波形を解析する。具体的には、放電ノイズ終了後のイオン電流の時間積分値SUMを算出すると共に、その10%位置(τ)を特定して燃焼パラメータ(τ)とする(ST2)。なお、10%位置は、点火タイミングからの経過時間を意味するが、必ずしも10%位置でなくても良いことは先に説明した通りである。
そして、今サイクルの燃焼パラメータ(τ)と、前サイクルの燃焼パラメータ(τ’)との差分値Δ(=τ−τ’)に基づいて、差分値Δの変動率Δ/τを算出する(ST3)。また、今サイクルの燃焼パラメータ(τ)を所定の記憶領域M1に記憶する。ここで、記憶領域M1は、一回分の燃焼パラメータを記憶可能な記憶容量であり、統計処理を施す場合のような記憶容量は不要である。
以上の処理が終われば、前サイクルの変動率Δ’/τ’と今サイクルの変動率Δ/τを、絶対値レベルで比較して、何れか大きい方を判定パラメータJUDGとして選択する(ST4)。なお、今サイクルのΔ/τを所定の記憶領域M2に記憶するが、この記憶領域M2も、一回分の変動率Δ/τを記憶可能な記憶容量である。
次に、選択された何れか一方の判定パラメータJUDGを閾値と比較して、閾値を超える場合には、次回の点火サイクルにおけるEGR量を緩和方向に制御する(ST6)。例えば、図3の動作例では、58回目の点火サイクルにおいて、差分値Δ(=τ−τ’)が閾値を超えるので、58回目以降の点火サイクルにおけるEGR量を緩和させることができ、運転性能の悪化を未然防止することができる。
なお、判定パラメータJUDGが閾値を超える場合でも、差分値Δの正負に基づいて、EGR量を緩和するか否かを決定しても良い。すなわち、限界EGR制御状態では、低IMEP値と高IMEP値とが繰り返される傾向にあり、これに対応して、差分値Δも正負に振動するので、差分値Δが正であることを条件に、EGR量を緩和しても良い。
このような制御手法を採ると、やや瞬時応答性には欠けることになり、例えば、図3の58回目以降の点火サイクルが非緩和状態(限界EGR制御状態)になるが、59回目以降の緩和制御によって60回目の運転性能の悪化を未然防止することができる。
また、上記の説明では、前サイクルの変動率Δ’/τ’と今サイクルの変動率Δ/τを比較して、絶対値において何れか大きい方を選択したが、逆に、何れか小さい方(絶対値)を判定パラメータJUDGとして選択しても良い。
この場合も、やや瞬時応答性には欠け、例えば、図3の58回目以降の点火サイクルが非緩和状態(限界EGR制御状態)になるが、59回目以降の緩和制御によって60回目の運転性能の悪化を未然防止することができる。また、この制御手法によれば、燃焼が改善したことを直ちに検出できるので、無駄な燃料の消費を未然防止できる。例えば、図3の62回目以降は、限界EGR制御状態に戻すことができる。
なお、上記の説明では、前サイクル時の記憶値(τ’やΔ’/τ’)を参照したが、何ら限定されず、前サイクルと今サイクルの差分値Δや、その変動率Δ/τに基づいてEGR燃焼状態を変更しても良い。また、変動率Δ/τに代わる別の判定パラメータを採用しても良い。
何れにしても、具体的な制御手法は、何ら本発明を限定するものではなく、他の構成も含め、適宜に変更可能である。
EQU 燃焼制御装置
23 吸気通路
24 排気通路
25 排気還流通路
27 吸気弁
28 排気弁
ST1 第1手段
ST2 第2手段
ST3 第3手段
ST6 第4手段
Δ 差分値
Δ/τ 判定パラメータ
SUM 積分値

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室への吸気通路と、燃焼室からの排気通路とを連通する排気還流通路を設けると共に、燃焼室の燃焼状態を示すイオン電流に対応した検出信号を出力するイオン電流検出回路を設けてEGR制御を実現可能な燃焼制御装置であって、
    各点火サイクルの所定区間において、前記検出信号の積分値(SUM)を算出する第1手段と、
    前記積分値(SUM)に対する所定%位置の、所定の基準位置からの経過時間に基づいて判定時間差(τ)を特定する第2手段と、
    今回点火サイクルで特定された判定時間差(τ)の、前回点火サイクルに特定された判定時間差(τ’)との差分値(Δ)を特定する第3手段と、
    今回点火サイクルで特定された差分値(Δ)、及び/又は、前回点火サイクルで特定された差分値(Δ’)に基づいて判定パラメータを特定し、必要時には、次回点火サイクルのEGR量を決定する第4手段と、
    を有して構成される燃焼制御装置。
  2. 前記判定パラメータは、前記差分値(Δ)の変動率に基づいて特定される請求項1に記載の燃焼制御装置。
  3. 前記判定パラメータとして、前回差分値(Δ’)の変動率、又は、今回差分値(Δ)の変動率の何れか一方が選択される請求項1又は2に記載の燃焼制御装置。
  4. 前記変動率は、前記差分値(Δ)と前記判定時間差(τ)の比で特定される請求項2又は3に記載の燃焼制御装置。
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