JP2009127494A - デポジット付着抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気通路画成部材の壁面や吸気バルブの傘部表面へのデポジット形成を抑制するように、吸気通路のデポジット形成原料を、吸気通路から適切に除去する。
【解決手段】本発明のデポジット付着抑制装置は、内燃機関の吸気通路に、該吸気通路のデポジット形成原料を集める収集手段60を設けたことを特徴とする。具体的には、収集手段60は、帯電電極64を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気系からデポジット形成原料を除去して、その吸気系の各部材へのデポジット付着を抑制するデポジット付着抑制装置に関する。
例えば、内燃機関の排気行程末期に吸気バルブが開弁されると、燃焼室の既燃ガスといったガスが吸気バルブを介して吸気ポート側に吹き返される。このようなガスに含まれる燃焼生成物が機関作動油などのオイルと混ざることで、吸気ポート壁面や吸気バルブ上にデポジットが形成されることが知られている。このような箇所へのデポジットの形成は、吸入空気量の乱れ、吸気バルブの閉じ不良などの原因となり得るので、そのようなデポジットの形成を抑制することが望まれている。
例えば、特許文献1には、筒内噴射式内燃機関に適用されて、機関運転中に吸気ポートや吸気バルブ上に堆積したデポジットを洗浄するために洗浄用燃料噴射を行う筒内噴射式内燃機関の制御装置が開示されている。この装置では、そのようなデポジットの付着が検出されると、吸気バルブの開弁時期および排気バルブの閉弁時期が排気上死点前に変更され、かつ、ピストンが排気上死点近傍に位置する排気行程後期に燃料噴射の開始時期が設定されて洗浄用燃料噴射が実施される。このとき、インジェクタから噴射された燃料は、ピストンの頂面で反射し、さらに排気行程中のピストンの上昇に応じて形成される気筒内から吸気ポートへの気流に乗って吸気ポート内に吹き戻される。こうして吹き戻された燃料により、吸気ポートや吸気バルブに付着したデポジットが洗浄される。
特開2004−251155号公報
上記特許文献1に記載の装置では、筒内噴射式内燃機関における吸気通路等のデポジットを洗浄除去することはできるが、デポジット洗浄に燃料が不可欠である。これは燃費向上の観点から、好ましいとはいい難い。
また、一旦、形成されたデポジットは吸気通路を区画形成する部材の壁面や吸気バルブの傘部に強固に密着する場合がある。それ故、それらへのデポジットの付着形成をより適切に抑制するためには、デポジット形成前の原料であるデポジット形成原料を吸気系から除去することが望まれる。
そこで、本発明はかかる点に鑑みて創案されたものであり、その目的は、燃料を用いずに、内燃機関の吸気通路のデポジット形成原料を、その吸気通路から適切に除去することにある。
上記目的を達成するため、本発明のデポジット付着抑制装置は、内燃機関の吸気通路に、該吸気通路のデポジット形成原料を集める収集手段を設けたことを特徴とする。
かかる構成によれば、内燃機関の吸気通路に、該吸気通路のデポジット形成原料を集める収集手段が設けられるので、吸気通路のデポジット形成原料を、吸気通路から適切に除去することが可能になる。
好ましくは、前記収集手段は、帯電電極を含むとよい。こうすることで、デポジット形成原料を適切に集めることが可能になる。この場合、例えば、前記デポジット形成原料はPMである。
さらに、前記収集手段の前記吸気通路への連接部の形状は、凹形状であるとよい。こうすることで、収集手段によって集められたデポジット形成原料が吸気通路の流れに影響することを適切に防ぐことが可能になる。
または、前記内燃機関は複数気筒を有し、前記収集手段は、2つの気筒の吸気通路を連通する連通路を備え、一方の気筒の吸気通路へ他方の気筒の吸気通路の負圧を導入可能にするとよい。こうすることで、収集手段は、他方の気筒の吸気通路の負圧を用いて、一方の気筒の吸気通路のデポジット形成原料を集めることが可能になる。
さらに、前記収集手段の前記吸気通路への連接位置が、吸気通路画成部材の流れ剥離領域にあるとよい。こうすることで、収集手段を設けることでの吸気通路における空気の流れへの影響を低減することが可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態のデポジット付着抑制装置が適用された車両のエンジンシステムの一部の概念図を図1に示す。本第1実施形態のエンジン(内燃機関)10は、筒内噴射形式の火花点火式内燃機関である。なお、図1は、1つの気筒(シリンダ)12の燃焼室14周りに関する概念図であり、ここではエンジン10は直列4気筒機関である。
エンジン10において、吸気口から吸入された空気(吸気)は、エアクリーナを介して吸気通路16に導入される。吸気通路16は、主として、吸気管、サージタンク、吸気マニホルド18、およびシリンダヘッド19に形成された吸気ポート20により区画形成されている。なお、これらの吸気通路16を区画形成する部材を吸気通路画成部材と称する。空気は、吸気管の途中に設けられたスロットルバルブの開度によりその流量が調整されつつ、サージタンクに流入し、各気筒12に対応して分岐形成された吸気マニホルド18に分流し、さらに吸気ポート20に流入し、吸気バルブ22を介して燃焼室14に流入する。スロットルバルブの開度は、運転者によって操作されるアクセルペダルの踏み込み量に対応するように、スロットルアクチュエータによって調整される。このように、スロットルバルブは、その開閉動作を電子的に制御できる吸気絞り弁である。
燃焼室14に燃料を直接噴射可能に、燃料噴射弁24が配設されている。燃料噴射弁24により噴射された燃料は、イグニッションコイル26への制御により作動される点火プラグ28が上部中央に配設された燃焼室14で空気と混合する。
各気筒12の燃焼室14で、混合気は点火プラグ28により点火される。その点火により生じた火炎が混合気の全体に次第に伝播し、混合気は燃焼する。燃焼により生じたガスすなわち排気ガスは、排気バルブ30を介して、排気通路32に排出される。シリンダヘッド19に形成された排気ポート34、排気マニホルド35と共に排気通路32を区画形成する排気管の途中に配設された触媒コンバータを通過することで、排気ガスは浄化されて、大気中に排出される。
上記吸気バルブ22および排気バルブ30を開閉駆動する動弁機構36は、ここでは、吸気バルブ22および排気バルブ30の作用角(作動角)の位相およびリフト量を自由に可変、すなわちそれらのバルブタイミングを自由に可変とすると共に、それらのリフト量を自由に可変とする可変動弁機構である。より詳しくは、この動弁機構36は、電磁コイルの電磁力により吸気バルブ22および排気バルブ30を動かすものであり、それら吸排気バルブ22、30は電磁駆動弁とされている。それ故、吸気バルブ22および排気バルブ30の各電磁コイルの制御される通電駆動による電磁力により、それらの作用角の位相やリフト量は自由に変えられる。なお、このような機構に代えて、動弁機構として、例えば単一のバルブに適用される2種類のカムを油圧によって切り替えることによってバルブタイミングおよびカムプロフィールを任意に変更できる可変バルブタイミング機構(VVT; Variable Valve Timing mechanism)を用いてもよい。動弁機構36は、吸気バルブ22と排気バルブ30とが同時に開くバルブオーバーラップを実現可能である。
燃料噴射制御、点火時期制御、等を行うために、電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)40が備えられている。ECU40は、CPUと、種々のプログラムやデータを記録するROMやRAMと、入力インターフェイス回路と、出力インターフェイス回路とを備えるマイクロコンピュータで構成されている。入力インターフェイス回路には、スロットルバルブよりも下流側の吸気圧を検出するための吸気圧センサ44、スロットルバルブの開度、すなわちスロットル開度を検出するためのスロットルポジションセンサ46、アクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル開度を検出するためのアクセルポジションセンサ48、連接棒を介してピストン50が連結されているクランクシャフトのクランク回転信号を検出するためのクランクポジションセンサ52、エンジン10の冷却水の温度(冷却水温)を検出するための水温センサ54、触媒コンバータの上流側を流れる排気ガス中の酸素濃度を検出するためのOセンサ56などが電気配線を介して接続されている。なお、ここではクランクポジションセンサ52をエンジン10の回転数(回転速度)を検出するための回転数センサとして用いている。そして、ECU40の出力インターフェイス回路は、燃料噴射弁24、イグナイタを内蔵したイグニッションコイル26、動弁機構36、そして、スロットルアクチュエータなどに接続されていて、上記各種センサ等からの出力信号に基づいて得られたデータに基づき、ECU40はそれらを制御する。
エンジン10では、吸気圧センサ44からの出力信号に基づく吸気圧、アクセルポジションセンサ48からの出力信号に基づくアクセル開度、クランクポジションセンサ52からの出力信号に基づくエンジン回転数など、すなわちエンジン負荷およびエンジン回転数で表される運転状態に基づいて、予めROMに記憶されているデータを検索するなどして、基本燃料噴射量、基本燃料噴射時期、基本点火時期等が設定される。そして、エンジン10の冷却水温、排気ガス中の酸素濃度などでそれらの基本値を補正して、制御上目標とされる燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期等が導出され、燃料噴射弁24、点火プラグ28等の作動が制御される。
また、エンジン10では、運転状態に基づいて、予めROMに記憶されているデータを検索することで導出されるバルブタイミングおよびリフト量で吸気バルブ22および排気バルブ30の動作が制御されるように、ECU40は動弁機構36を制御する。ここでは、エンジン10の始動時や軽負荷運転時、並びに高負荷域であって高回転での運転時などでは、バルブオーバーラップをなくすようなバルブタイミングになるように、動弁機構36は制御される。他方、中負荷運転時や、高負荷域であって低中負荷回転での運転時などでは、所定量のバルブオーバーラップが生じるバルブタイミングになるように、動弁機構36は制御される。このように、ECU40は、バルブオーバーラップ制御を行う。
吸気バルブ22が開弁したとき、特にバルブオーバーラップ制御により排気バルブ30と吸気バルブ22の開弁期間が重なるとき、燃焼室14の残留ガスが吸気バルブ22を介して吸気ポート20に流入し得る(吹き返され得る)。残留ガスが吸気通路16に流入すると、残留ガスすなわち排気ガス中の粒子状物質(PM;Paticulate Matter)といった燃焼生成物が吸気通路画成部材である吸気ポート20壁面や吸気バルブ22の傘部表面などに付着し、デポジットが形成され得る。このデポジットの形成は、吸気ポート20等の形状を変え、また吸気ポート20等の断面積を変化させ、あるいは吸気バルブ22の適切な閉弁を困難にし得るので、適切な吸入空気量制御等の観点からするとそれらへのデポジットの形成を防ぐことが望まれる。そこで、エンジン10の吸気通路16に、吸気通路16のデポジット形成原料を集める収集手段が設けられている。以下で、収集手段としての収集装置60について説明する。なお、ここでは、PMやNOx(窒素酸化物)といった燃焼生成物やオイル等の、デポジットを形成する原料となり得る物質をデポジット形成原料と称する。ただし、本第1実施形態では、各気筒12の吸気通路16に、対応する収集装置60が設けられている。
収集装置60は、堆積室62と、電極部64と、電源部66とを備えている。堆積室62は、集めたデポジット形成原料の収容空間であると共にそれらの堆積を許容する空間であり、吸気ポート20に連通して設けられている。収集装置60の堆積室62は、そこに万が一にもデポジット形成原料によってデポジットが形成されることになっても吸気通路16の空気の流れを妨げることがないように、または、収集装置60そのものが吸気通路16の空気の流れを妨げることがないように、吸気通路16に設けられる。
堆積室62は、図1から明らかなように、吸気ポート20の壁面の凹形部分とみなすことができる。したがって、収集装置60の吸気通路16への連接部の形状は凹形状である。
さらに、図2に模式的に示すように、吸気ポート20の壁面の内、吸気通路16の空気流(矢印a1、a2、a3)が剥離するあるいは剥離した箇所に、堆積室62は位置付けられて設けられている。図2に示すように、収集装置60の吸気通路16への連接位置Cは、吸気ポート20の流れ剥離部B下流側の領域(流れ剥離領域)にある。吸気ポート20が湾曲しているので、吸気ポート20の内側へ突出した凸状の部分Bで空気流は吸気ポート20壁面から剥離する。このようにして空気流が剥離するあるいは剥離したところに堆積室62を位置させることで、収集装置60の堆積室62によって吸気通路16を流れる空気の流れが乱されることを防ぐことが可能になる。
堆積室62の吸気通路16とは反対側の境界には、電極部64が配置されている。電極部64は、帯電される電極(帯電電極)を含んで構成されている。帯電電極は、電源部66を制御することで、正および負のいずれにも帯電され得る。電極部64の帯電電極は、アルミニウム合金板あるいはステンレス鋼製板から主として構成され、堆積室62および電源部66以外の部材とは公知の手段あるいは方法により絶縁処理されている。電源部66は、車両に搭載された既知のバッテリであり得るバッテリと、昇圧器とを含んで構成されていて、ECU40からの制御信号により、正負いずれかに電極部64の帯電電極を帯電させることができる。
本第1実施形態では、電極部64の帯電電極は、吸気行程でないとき例えば排気行程にデポジット形成原料を集めるように帯電され、そうでないとき例えば吸気行程であって排気バルブ30が閉じられているときにデポジット形成原料を離脱させるように帯電される。しかしながら、本発明では、このような時期に限らず、電極部64の帯電電極を正負いずれにも帯電させることができる。なお、電極部64の帯電電極は、デポジット形成原料を集めるようにのみ帯電されてもよく、この場合には集められたデポジット形成原料を処理するための他の手段がさらに設けられるとなおよい。
例えば、図3に示すように、吸気通路16に至ったPMは、電極部64の帯電電極を帯電させることで、電極部64に引き寄せられるようになって堆積室62に集められる。そして、その後、上記の如くして、吸気行程で堆積室62から吸気通路16に放出される。したがって、それらのPMは、吸気行程に、吸気通路16から燃焼室14に導入されることになり、その後の排気行程で排気通路32に排出されて処理される。
以上、上記したように、本第1実施形態によれば、吸気ポート20といった吸気通路画成部材に連接された収集装置60の帯電電極を帯電させることで、吸気通路16に至ったPM等のデポジット形成原料を集めることができる。それ故、吸気通路画成部材の壁面や吸気バルブ22の傘部へのデポジット形成を抑制するように、吸気通路16のデポジット形成原料を、該吸気通路16から適切に除去することが可能になる。したがって、吸気系でのデポジット形成を適切に抑制することが可能になる。また、上記の如く、一旦集められたデポジット形成原料はその後の吸気行程で吸気通路16を介して燃焼室14に導かれるので、堆積室62がPM等のデポジット形成原料で一杯になることを防ぐことが可能になる。すなわち、本第1実施形態の収集装置60は再生機能付きデポジット形成抑制手段である。
次に、本発明の第2実施形態に関して説明する。第2実施形態のデポジット付着抑制装置が適用された車両のエンジンシステムの一部の概念図を図4に示す。第2実施形態でのエンジンシステムの構成は、概ね上記第1実施形態でのそれと同じであるが、その内の収集手段の構成が異なる。そこで、以下では、上記第1実施形態で説明した構成要素と同じあるいは概ね同じ構成要素には同じ符号を付してそれらの説明を省略する。なお、図5にエンジンシステムの図4とは異なる断面模式図を示すように、エンジン100は4つの気筒12を有し、エンジン100において、スロットルバルブ80下流側のサージタンク82を経た空気は、各気筒12に対応して分岐形成された吸気マニホルド18に分流する。
エンジン100は直列4気筒機関であり、ここでは、直列に配列された4つの気筒12を、一端(図5中の左端)から順に#1、#2、#3、#4で指し示す。エンジン100では、「#1、#3、#4、#2」の気筒順で周期的に吸気行程での吸気および混合気の燃焼が行われる。つまり、#4の気筒12は、#1の気筒12の動作からクランク角360°遅れた位相で、#1の気筒12の動作と同様に動作し、#2の気筒12は、#3の気筒12の動作からクランク角360°遅れた位相で、#3の気筒12の動作と同様に動作する。
各気筒12の吸気通路16には、この吸気通路16のデポジット形成原料を集めて除去するべく、それぞれ本第2実施形態の収集手段としての収集装置160が設けられている。このようにある特定の1つの収集装置160と対応関係にある1つの気筒12を対応気筒12cと称し、また対応気筒12cに連通する吸気通路16を対応吸気通路16cと称する。なお、ここでは、エンジン100は4気筒機関であるので、収集装置160は4つ設けられている。
各収集装置160は、対応気筒12cとは異なる別の気筒12aの吸気通路16の負圧を、対応吸気通路16cに導入可能にする連通路162を含んでいる。ここで、対応気筒12cとは異なる別の気筒12aを従気筒12aと称し、また従気筒12aに連通する吸気通路16を従吸気通路16aと称する。連通路162の一端すなわち上流端162uは対応吸気通路16cに連通され、その他端すなわち下流端162dは従吸気通路16aに連通される。なお、連通路162の上流端162uおよび下流端162dは、対応吸気通路16cから集められるデポジット形成原料の流れる向きに関しての連通路162の上流側および下流側の端部である。
対応吸気通路16cへの連通路162の連通箇所すなわち対応吸気通路16cへの収集装置160の連接位置は、上記第1実施形態における、吸気通路16への収集装置60の連接位置と同じである。具体的には、収集装置160の対応吸気通路16cへの連接位置Cは、対応吸気通路16cを区画形成する吸気ポート20の流れ剥離部B下流側の領域すなわち流れ剥離領域にある(図2、図4参照)。なお、収集装置160と対応吸気通路16cとの連接部の形状は上記第1実施形態で説明したのと同様に凹形状であり、かつ、連通路162の他の部分よりも大きな径を有する。
従吸気通路16aへの連通路162の連通箇所は、従吸気通路16aを区画形成する吸気マニホルド18にある。したがって、連通路162はシリンダヘッド19によって区画形成される部分と、それ以外の部材によって形成される部分とからなっている。ただし、本発明は、連通路162の全てがシリンダヘッド19によって形成される場合や、その全てがシリンダヘッド以外の部材により形成される場合を排除しない。なお、従吸気通路16aへの連通路162の連通箇所すなわち連通路162の下流端162dには流れ調節弁164が設けられている(図5参照)。収集装置160に含まれるこの流れ調節弁164は、従吸気通路16aの圧力が対応吸気通路16cの圧力よりも所定圧、下がったときに開弁し、それ以外のときには閉弁する逆止弁である。なお、流れ調節弁164はECU40からの作動信号により開閉される制御弁であってもよい。
ここで、各対応吸気通路16cからのデポジット形成原料の収集・除去に関して説明する。図6は、各気筒12の吸気通路16の圧力変化を概念的に表した図であり、図6では各気筒12がその時々でどの行程にあるのかを明示すべく、その時々の行程が、「排」、「吸」、「圧」、「膨」の文字で表されている。なお、「排」、「吸」、「圧」、「膨」の文字は、それぞれ、排気行程、吸気行程、圧縮行程、燃焼膨張行程に対応する。
図6から明らかなように、吸気行程で吸気通路16の圧力は低下する。従気筒12aが吸気行程にあるとき、それの従吸気通路16aの低下した圧力すなわち負圧を利用して、対応吸気通路16cのデポジット形成原料の収集が行われる。なお、以下の説明で明らかになるように、対応吸気通路16cから集められた該対応吸気通路16cのデポジット形成原料は、収集装置160を介して、従吸気通路16aに至り得る。
図5から明らかなように、#1の気筒12に関する収集装置160は#1の気筒12の吸気通路16を対応吸気通路16cとすると共に#3の気筒12の吸気通路16を従吸気通路16aとして、それら対応吸気通路16cと従吸気通路16aとを連通可能にする。同様に、#2の気筒12に関する収集装置160は#2の気筒12の吸気通路16を対応吸気通路16cとすると共に#1の気筒12の吸気通路16を従吸気通路16aとして、それら対応吸気通路16cと従吸気通路16aとを連通可能にする。また、同様に、#3の気筒12に関する収集装置160は#3の気筒12の吸気通路16を対応吸気通路16cとすると共に#4の気筒12の吸気通路16を従吸気通路16aとして、それら対応吸気通路16cと従吸気通路16aとを連通可能にする。さらに、#4の気筒12に関する収集装置160は#4の気筒12の吸気通路16を対応吸気通路16cとすると共に#2の気筒12の吸気通路16を従吸気通路16aとして、それら対応吸気通路16cと従吸気通路16aとを連通可能にする。これらの各々の対応関係は、対応気筒12cの吸気行程と従気筒12aの吸気行程との時間的関係に基づいている。そして、これらの各々の作用および働きは互いに同じであるので、以下では、#1の気筒12の収集装置160に関して説明することで、他の気筒12の収集装置160に関しての説明は省略される。
上記したように、エンジン100では、「#1、#3、#4、#2」の気筒順で周期的に吸気行程での吸気および混合気の燃焼が行われる。他方、上記したように、吸気行程で燃焼室14の残留ガスが吸気通路16に取り込まれ得る。こうして吸気通路16に取り込まれた(残留ガス中に含まれた)デポジット形成原料の除去を図るべく、ここでは対応気筒12cである#1の気筒12の吸気行程の直後に吸気行程が行われる#3の気筒12が従気筒12aに選定されている。
#1の気筒12cの吸気行程でその吸気通路12cにデポジット形成原料は導かれる。次に吸気行程が行われる#3の気筒12aの吸気通路12aの負圧で、この吸気通路12aに関係して設けられた流れ調節弁164が開かれる。その結果、#1の気筒12と対応関係にある収集装置160に、対応吸気通路16cのデポジット形成原料は引き寄せられて集められる。こうして集められたデポジット形成原料は、従吸気通路16aに至り得る。デポジット形成原料が従吸気通路16aに至る場合には、そのデポジット形成原料は従気筒12aの吸気行程で燃焼室14に導かれるなどして、従吸気通路16aから排出される。こうして、対応吸気通路16cからデポジット形成原料が集められて除去される。したがって、#1の気筒12の吸気バルブ22やこの気筒12に関する吸気通路画成部材にデポジットが形成されることを適切に防ぐことが可能になる。
以上、上記したように本第2実施形態でも、吸気通路画成部材の壁面や吸気バルブ22の傘部表面へのデポジット形成を抑制するように、吸気通路16のデポジット形成原料を、該吸気通路16から適切に除去することが可能になる。したがって、吸気通路画成部材や吸気バルブにデポジットが形成されることを適切に防ぐことが可能になる。
なお、対応吸気通路と従吸気通路との組み合わせは、上記実施形態に限定されない。従吸気通路としては、対応気筒以外の任意の気筒の吸気通路を選定することができる。
以上、本発明の2つの実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されない。例えば、これらを矛盾しない範囲で複合的に組み合わせた形態も、本発明では許容される。
なお、上記両実施形態では、吸気バルブ22開弁時に燃焼室14から吸気通路16に導かれたデポジット形成原料を除去するべく収集装置60、160が用いられたが、それ以外の手段等を経由して吸気通路に導かれたデポジット形成原料をこのような収集装置60、160で収集・除去してもよい。例えば、内燃機関にEGR装置(排気ガス還流装置)やPCV装置(ブローバイガス還元装置)が設けられている場合に、それらによって吸気通路に導かれるデポジット形成原料を除去するために本発明が適用されてもよい。
なお、上記両実施形態では、内燃機関は筒内噴射形式の火花点火式内燃機関であったが、それはポート噴射形式の火花点火式内燃機関や圧縮点火式内燃機関であってもよい。また、内燃機関の気筒数や気筒配列などは他の如何なるものでもよい。
本発明の実施形態は前述の2つの実施形態や変形例のみに限られず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。したがって本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
第1実施形態が適用された車両のエンジンシステムの一部の概念図である。 収集装置の設置箇所を説明するための、図1のエンジンの吸気系の一部の模式図である。 PMの収集・除去を説明するための、図1のエンジンの吸気系の一部の模式図である。 第2実施形態が適用された車両のエンジンシステムの一部の概念図である。 図4とは異なる、第2実施形態が適用された車両のエンジンシステムの一部の概念図である。 各気筒の吸気通路の圧力変化を概念的に表したグラフである。
符号の説明
10、100 エンジン
12 気筒
14 燃焼室
16 吸気通路
18 吸気マニホルド
19 シリンダヘッド
20 吸気ポート
22 燃料噴射弁
24 吸気バルブ
28 点火プラグ
30 排気バルブ
32 排気通路
34 排気ポート
35 排気マニホルド
36 動弁機構
60、160 収集装置
62 堆積室
64 電極部
66 電源部
162 連通路
164 流れ調節弁

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気通路に、該吸気通路のデポジット形成原料を集める収集手段を設けたことを特徴とするデポジット付着抑制装置。
  2. 前記収集手段は、帯電電極を含むことを特徴とする請求項1に記載のデポジット付着抑制装置。
  3. 前記デポジット形成原料はPMであることを特徴とする請求項2に記載のデポジット付着抑制装置。
  4. 前記収集手段の前記吸気通路への連接部の形状は、凹形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデポジット付着抑制装置。
  5. 前記内燃機関は複数気筒を有し、
    前記収集手段は、2つの気筒の吸気通路を連通する連通路を備え、一方の気筒の吸気通路へ他方の気筒の吸気通路の負圧を導入可能にすることを特徴とする請求項1に記載のデポジット付着抑制装置。
  6. 前記収集手段の前記吸気通路への連接位置が、吸気通路画成部材の流れ剥離領域にあることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のデポジット付着抑制装置。
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