JP2009125987A - プラスチック気泡ボード体 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面硬度の向上及び白化現象の発生を抑制することができるプラスチック気泡ボード体を提供する。
【解決手段】中空構造体の気泡ボード体1を構成するキャップシート2、バックシート3、ライナーシート4のうち、気泡ボード体1の外部に表出する外面部として機能する面を有するバックシート3及びライナーシート4が、3層状をなす積層体であり、これらバックシート3及びライナーシート4の最外層32、最外層42を、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、2枚又は3枚の合成樹脂製シートを積層してなる中空構造体のプラスチック気泡ボード体に関するものである。
従来より、突状のキャップを複数有する合成樹脂製のキャップシートと、キャップの底部側に貼り合わされる合成樹脂製のバックシートと、キャップの頂部側に貼り合わされる合成樹脂製のライナーシートとを積層状に構成したプラスチック気泡ボード体が知られている。
このような中空体状のプラスチック気泡ボード体は、軽量性及び剛性に優れており、ベニヤ等の板材に替わる面板状の部材として多用されている。
プラスチック気泡ボード体を構成する前記各シートは、主としてポリプロピレンを材料とするものである(例えば特許文献1参照)。ポリプロピレンは、機械的強度及び加工容易性に優れ、また安価であることから各シートの材料として従来から適用されている。
特開2006―297656号公報
しかしながら、ポリプロピレンを主たる材料とする各シートから構成される従来のプラスチック気泡ボード体は、ベニヤ板等の板材や後発のエンジニアリングプラスチック(例えば、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等)と比較して、以下の点で劣っており、その改善が強く望まれている。
第1点目として、表面硬度不足が挙げられる。ポリプロピレンは、汎用樹脂の中では機械的強度に優れているものであるが、後発のエンジニアリングプラスチックに比べると機械的強度に劣り、このようなポリプロピレンからなるシートによってプラスチック気泡ボード体の外面部を形成しているため、当該プラスチック気泡ボード体の表面硬度が、エンジニアリングプラスチックからなる構造体の表面硬度よりも比較して当然低くなる。
また、第2点目としては、擦り傷等によって白化現象が生じ易い点が挙げられる。これは、ポリプロピレンが結晶性であることに起因するものであり、このようなポリプロピレンからなるシートがプラスチック気泡ボード体の外面部を形成しているため、当該プラスチック気泡ボード体の外面部に引張強度を超える力が加わると、そのストレスにより簡単に白化して、擦り傷跡が残り、外観を損なうものであった。
なお、前記特許文献1記載には、第1点目の課題である表面硬度不足に鑑みて、剛性の増大を図るべく、プラスチック気泡ボード体の最外層に機能性無機フィラー(例えばタルク粉末)を所定量含有させた態様が開示されている。当該開示された態様により、表面硬度不足についてはある程度解消されている。
本発明は、表面硬度不足について、前記特許文献記載の態様とは異なる斬新なアプローチからその解決策を探るものであり、同時に、第2点目の課題である白化現象についても、その発生を抑制することができるプラスチック気泡ボード体の提供を主たる目的とするものである。
すなわち、本発明のプラスチック気泡ボード体は、突状のキャップを複数成形したキャップシートと、当該キャップシートのうち前記キャップの底部側に貼り合わされるバックシート又は前記キャップシートのうち前記キャップの頂部側に貼り合わされるライナーシートの少なくとも何れか一方とを備えた2枚構造又は3枚構造のものであって、前記複数枚のシートのうち、外部に表出する外面部として機能する面を有するシートの少なくとも一枚が、2層以上の積層体であり、前記積層体の最外層が、下記化学式(i)で表わされるポリカーボネートと下記化学式(ii)で表わされるポリエステルとの混合物で構成されたものであることを特徴とする。
Figure 2009125987
Figure 2009125987
(式中、Rは炭化水素を示し、nは整数である。)
ここで、本発明が包含するプラスチック気泡ボード体の態様は、(A)キャップシートにバックシートのみを貼り合わせた態様、(B)キャップシートにライナーシートを貼り合わせた態様、(C)キャップシートにバックシート及びライナーシートを貼り合わせた態様が挙げられ、(A)及び(B)が2枚構造のプラスチック気泡ボード体であり、(C)が3枚構造のプラスチック気泡ボード体である。
そして、各シートのうち、外部に表出する外面部として機能する面を有するシートとは、(A)であればキャップシートとバックシートとを指し、(B)であればキャップシートとライナーシートとを指し、(C)であればバックシートとライナーシートとを指す。
また、「最外層」とは、気泡ボード体の表面又は裏面を形成する層、換言すれば外部に表出する層を意味する。
このようなものであれば、機械的強度に優れる一方で耐摩耗性に劣るポリカーボネートと、弾力性に富み、耐摩耗性に優れたポリエステルとの混合物を用いて、気泡ボード体の外面部として機能する積層体の最外層を構成しているため、気泡ボード体の外面部は、機械的強度に優れ、且つ耐摩耗性に優れたものとなり、表面硬度が向上するとともに、白化現象の発生をも抑制することができる。
このように、本発明であれば、ポリプロピレンを主たる材料とするシートから構成した従来のプラスチック気泡ボード体に対して指摘されていた前記問題点を悉く解消し、実用性及び汎用性に優れた気泡ボード体を提供することができる。
特に、ポリカーボネートとポリエステルとの好適な混合比としては、以下の式(1)を満たす値が挙げられる。
ポリカーボネート:ポリエステル=20〜80%:80〜20%…式(1)
また、前記積層体が3層以上のものであり、積層体のうち、基礎となる層と前記最外層との間の中間層が、前記基礎となる層を構成する樹脂に、カルボン酸や無水マレイン酸等の極性基を付加した接着性樹脂によって構成されたものであれば、当該中間層を、基礎となる層と最外層との間に介在させることにより、基礎となる層と最外層との強固で良好な積層状態を実現することができる。
さらに、前記ポリエステルが、下記化学式(iii)で表わされるポリエチレンテレフタレートであれば、耐熱性、強度のみならず、経済性にも優れ、コスト削減を有効に図ることができる。
Figure 2009125987
(式中、nは整数である。)
加えて、前記積層体のうち、基礎となる層が、ポリプロピレンやポリエチレン等のα―オレフィンによって構成されたものであれば、白化防止や表面硬度の向上が要求される最外層のみを、上述したように従来のものとは異なる材料から成形する一方で、基礎となる層は、安価であって且つ機械特性及び加工性に優れた従来から用いられている材料(樹脂)、すなわちα―オレフィンから成形することより、外面部には要求される機能を付与しつつも、プラスチック気泡ボード体全体の製造コストを可及的に抑えることができる。
以上説明したように本発明によれば、機械的強度に優れる一方で耐摩耗性に劣るポリカーボネートと、弾力性に富み、耐摩耗性に優れたポリエステルとの混合物を用いて、気泡ボード体の外面部として機能する積層体の最外層を構成しているため、ポリプロピレンを主たる材料とするシートから構成した従来のプラスチック気泡ボード体に対して指摘されていた問題点、つまり、表面硬度の強度不足及び白化現象が生じ易いという問題点を悉く解消し、実用性及び汎用性に優れた気泡ボード体を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るプラスチック気泡ボード体1は、図1及び図2に示すように、突状のキャップ2aを複数成形したキャップシート2と、キャップシート2のうちキャップ2aの底部側に貼り合わされるバックシート3と、前記キャップシート2のうちキャップ2aの頂部側に貼り合わされるライナーシート4とを備えた3枚構造の中空構造体である。本実施形態において、各シート(キャップシート2、バックシート3、ライナーシート4)のうち、外部に表出する外面部として機能する面を有するシートは、バックシート3、及びライナーシート4であり、これらバックシート3、及びライナーシート4が、それぞれ複数の層からなる本発明の「積層体」に相当する。
バックシート3は、3層状をなす積層体である。バックシート3のうち、基礎となる層31は、α―オレフィン(例えばポリプロピレン)を材料として使用したものであり、最外層32は、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物を材料として使用したものである。ポリカーボネートとポリエステルとの混合比は、以下の式(1)を満たすように設定している。
ポリカーボネート:ポリエステル=20〜80%:80〜20%…式(1)
また、本実施形態では、ポリエステルとしてポリエチレンテレフタレートを適用している。
バックシート3のうち、基礎となる層31と、最外層32との間に存在する中間層33は、基礎となる層31を構成する樹脂(例えばポリプロピレン)に、極性基(例えばカルボン酸)を付加した接着性樹脂によって構成されている。
各層(基礎となる層31、最外層32、中間層33)の一体化は、共押出しによって行っており、特に中間層33が接着性樹脂であるため、この中間層33を介して基礎となる層31と最外層32とを強固に接着することができる。
一方、ライナーシート4は、バックシート3と略同じ構成をなすものである。
ライナーシート4は、3層状をなす積層体である。ライナーシート4のうち、基礎となる層41は、α―オレフィン(例えばポリプロピレン)を材料として使用したものであり、最外層42は、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物を材料として使用したものである。ポリカーボネートとポリエステルとの混合比は、前記式(1)を満たすように設定している。また、本実施形態では、ポリエステルとしてポリエチレンテレフタレートを適用している。
ライナーシート4のうち、基礎となる層41と、最外層42との間に存在する中間層43は、基礎となる層41を構成する樹脂(例えばポリプロピレン)に、極性基(例えばカルボン酸)を付加した接着性樹脂によって構成されている。
各層(基礎となる層41、最外層42、中間層43)の一体化は、共押出しによって行っており、特に中間層43が接着性樹脂であるため、この中間層43を介して基礎となる層41と最外層42とを強固に接着することができる。
これらバックシート3とライナーシート4との間に挟まれるキャップシート2は、3層状をなす積層体である点で、バックシート3及びライナーシート4と共通の構成であるものの、前記最外層32、最外層42と同じ材料からなる層を有していない点で異なる。このキャップシート2は、基礎となる第1の層21と、基礎となる第2の層22と、これら第1の層21と第2の層22との間に存在する中間層23とを備えたものである。
基礎となる第1の層21及び基礎となる第2の層22は、ともにα―オレフィン(例えばポリプロピレン)を材料として使用したものである。
中間層23は、基礎となる第1の層21及び基礎となる第2の層22を構成する樹脂(例えばポリプロピレン)に、極性基(例えばカルボン酸)を付加した接着性樹脂によって構成されている。
各層(基礎となる第1の層21、基礎となる第2の層22、中間層23)の一体化は、共押出しによって行っており、特に中間層23が接着性樹脂であるため、この中間層23を介して基礎となる第1の層21と基礎となる第2の層22とを強固に接着することができる。
そして、キャップシート2のうちキャップ2aの底部側にバックシート3を貼り合わせる工程、及びキャップシート2のうちキャップ2aの頂部側にライナーシート4を貼り合わせる工程を経て、各シート(キャップシート2、バックシート3、ライナーシート4)からなる3枚構造のプラスチック気泡ボード体1が成形される(図1及び図2参照)。バックシート3をキャップシート2に貼り合わせた状態において、バックシート3の最外層32が外側、つまり、相対的にキャップシート2から離間した側を向くようにバックシート3の向きを決めておくとともに、ライナーシート4をキャップシート2に貼り合わせた状態において、ライナーシート4の最外層42が外側、つまり、相対的にキャップシート2から離間した側を向くようにライナーシート4の向きを決めておく。その結果、成形されたプラスチック気泡ボード体1は、表面部及び裏面部、換言すれば外面部にそれぞれバックシート3の最外層32、ライナーシート4の最外層42が表出したものとなる。なお、図2では、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成された層(最外層32、最外層42)にのみハッチを付している。
このように、中空構造体の気泡ボード体1を構成する複数枚のシート(キャップシート2、バックシート3、ライナーシート4)のうち、気泡ボード体1の外部に表出する外面部として機能する面を有するバックシート3及びライナーシート4が、3層状をなす積層体であり、これらバックシート3及びライナーシート4の最外層32、42が、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成されたものであるため、機械的強度に優れる一方で耐摩耗性に劣るポリカーボネートと、弾力性に富み、耐摩耗性に優れたポリエステルとの混合物を用いて、プラスチック気泡ボード体1の外面部として機能するバックシート3及びライナーシート4の最外層32、42を構成しているため、気泡ボード体1の外面部は、機械的強度に優れ、且つ耐摩耗性に優れたものとなり、表面硬度が向上するとともに、白化現象の発生をも抑制することができる。
特に、バックシート3の基礎となる層31と最外層32との間、ライナーシート4の基礎となる層41と最外層42との間にそれぞれ中間層33、43を設け、これら中間層33、43を、基礎となる層31、41を構成する樹脂にたとえばカルボン酸といった極性基を付加した接着性樹脂によって構成しているため、バックシート3の基礎となる層31と最外層32との良好且つ強固な積層状態、及びライナーシート4の基礎となる層41と最外層42との良好且つ強固な積層状態を実現することができる。
さらに、最外層31、41の材料となるポリエステルが、ポリエチレンテレフタレートであるため、耐熱性、強度のみならず、経済性にも優れ、コスト削減を有効に図ることができる。
加えて、白化防止や表面硬度の向上が要求される最外層32、42のみを、上述したように従来のものとは異なる材料から成形する一方で、バックシート3及びライナーシート4の基礎となる層31、41をポリプロピレン等のα―オレフィンによって構成しているため、これら基礎となる層31、41は、安価であって且つ機械特性及び加工性に優れた従来から用いられている材料、すなわちα―オレフィンから成形することより、外面部として機能する層32、42に要求される機能を付与することができる一方で、プラスチック気泡ボード体1全体の製造コストを可及的に抑えることができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、3枚構造のプラスチック気泡ボード体1において、気泡ボード体1の外面部として機能する面を有するバックシート3及びライナーシート4の何れの最外層32、42も、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様を例示したが、図3に示すように、バックシート3の最外層32のみをポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様、又は図4に示すように、ライナーシート4の最外層42のみをポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様であっても構わない。また、プラスチック気泡ボード体が3枚構造のものである場合、キャップシートとして単一層のものを適用してもよい。
さらに、図5〜図7に示すように、プラスチック気泡ボード体1がバックシート3とキャップシート2とからなる2枚構造のものであり、気泡ボード体1の外面部として機能する面を有するバックシート3及びキャップシート2の何れの最外層32、22も、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様(図5参照)、又は、バックシート3の最外層32のみをポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様(図6参照)、或いは、キャップシート2の最外層22のみをポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様(図7参照)を適用しても構わない。なお、図5〜図7に示す気泡ボード体1において、キャップシート2の最外層22とは、相対的にバックシート3から離間した側の層を意味する。
また、図8〜図10に示すように、プラスチック気泡ボード体1がライナーシート4とキャップシート2とからなる2枚構造のものであり、気泡ボード体1の外面部として機能する面を有するライナーシート4及びキャップシート2の何れの最外層42、最外層22も、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様(図8参照)、又は、ライナーシート4の最外層42のみをポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様(図9参照)、或いは、キャップシート2の最外層22のみをポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成した態様(図10参照)を適用しても構わない。なお、図8〜図10に示す気泡ボード体1において、キャップシート2の最外層22とは、相対的にライナーシート4から離間した側の層を意味する。
図2〜図10から把握できるように、本発明に係るプラスチック気泡ボード体の本質部分は、外部に表出してプラスチック気泡ボード体の外面部を形成し得る面を有する2枚のシート(2枚のシートからなる2枚構造の気泡ボード体であれば両シート、3枚のシートからなる3枚構造の気泡ボード体であればバックシート及びライナーシート)の少なくとも何れか一方が、その最外層をポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成したものである点である。
なお、図3〜図10では、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成された層にのみハッチを付している。
また、外部に表出してプラスチック気泡ボード体の外面部を形成し得る面を有する2枚のシート(2枚のシートからなる2枚構造の気泡ボード体であれば両シート、3枚のシートからなる3枚構造の気泡ボード体であればバックシート及びライナーシート)の何れもが、その最外層をポリカーボネートとポリエステルとの混合物で構成したものである場合(図2、図5及び図8)、一方のシートの最外層を構成するポリカーボネートとポリエステルとの混合比と、他方のシートの最外層を構成するポリカーボネートとポリエステルとの混合比とを用途や設置場所等に応じて異ならせても構わない。
また、前記実施形態では、各シートが3層状のものである態様を例示したが、各シートが2層のものであってもよく、或いは4層以上のものであってもよい。
また、各シートの基礎となる層は、α―オレフィンを材料とするものであればよく、ポリプロピレンの他、ポリエチレンやα―オレフィン共重合体、或いはポリブタジエンであってもよい。
さらに、用途や設置場所等に応じて、外部に表出してプラスチック気泡ボード体の外面部を形成し得る面を有するシートの最外層が、ポリカーボネートとポリエステルとの混合物に加えて、例えばポリエステルアシド等の導電性樹脂や、有機リン系の耐候剤(室外での使用に耐えるよう添加する原料)着色用顔料を任意に添加したものから構成されたものであっても構わない。
同様に、各シートの基礎となる層が、基材たる樹脂に、ポリエステルアシド等の導電性樹脂や、有機リン系の耐候剤(室外での使用に耐えるよう添加する原料)着色用顔料を任意に添加したものから構成されたものであっても構わない。
また、各シートの中間層が、基礎となる層を構成する樹脂に、極性基として無水マレイン酸やカルボン酸を付加した接着性樹脂によって構成されたものであってもよい。
また、積層体であるシートにおいて、各層(基礎となる層、最外層、中間層)の一体化を接着や融着によって行うようにしても構わない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る3枚構造のプラスチック気泡ボード体の側面図を模式的に示す図。 図1の一部拡大図。 同実施形態の一変形例に係るプラスチック気泡ボード体を図2に対応させて示す図。 同実施形態のさらに異なる一変形例に係るプラスチック気泡ボード体を図2に対応させて示す図。 本発明の一実施形態に係る2枚構造のプラスチック気泡ボード体を図2に対応させて示す図。 図5のプラスチック気泡ボード体の一変形例を図2に対応させて示す図。 図5のプラスチック気泡ボード体のさらに異なる一変形例を図2に対応させて示す図。 本発明の一実施形態に係る2枚構造のプラスチック気泡ボード体を図2に対応させて示す図。 図8のプラスチック気泡ボード体の一変形例を図2に対応させて示す図。 図8のプラスチック気泡ボード体のさらに異なる一変形例を図2に対応させて示す図。
符号の説明
1…プラスチック気泡ボード体
2…キャップシート
3…バックシート
31…基礎となる層
32…最外層
33…中間層
4…ライナーシート
41…基礎となる層
42…最外層
43…中間層

Claims (5)

  1. 突状のキャップを複数成形したキャップシートと、当該キャップシートのうち前記キャップの底部側に貼り合わされるバックシート又は前記キャップシートのうち前記キャップの頂部側に貼り合わされるライナーシートの少なくとも何れか一方とを備えた2枚構造又は3枚構造のプラスチック気泡ボード体であって、
    前記複数枚のシートのうち、外部に表出する外面部として機能する面を有するシートの少なくとも一枚が、2層以上の積層体であり、
    前記積層体の最外層が、下記化学式(i)で表わされるポリカーボネートと下記化学式(ii)で表わされるポリエステルとの混合物で構成されたものであることを特徴とするプラスチック気泡ボード体。
    Figure 2009125987
    Figure 2009125987
    (式中、Rは炭化水素を示し、nは整数である。)
  2. ポリカーボネートとポリエステルとの混合比を、以下の式(1)を満たす値に設定している請求項1記載のプラスチック気泡ボード体。
    ポリカーボネート:ポリエステル=20〜80%:80〜20%…式(1)
  3. 前記積層体が3層以上のものであり、
    積層体のうち、基礎となる層と前記最外層との間の中間層が、前記基礎となる層を構成する樹脂に、極性基を付加した接着性樹脂によって構成されたものである請求項1又は2記載のプラスチック気泡ボード体。
  4. 前記ポリエステルが、下記化学式(iii)で表わされるポリエチレンテレフタレートである請求項1、2又は3記載のプラスチック気泡ボード体。
    Figure 2009125987
    (式中、nは整数である。)
  5. 前記積層体のうち、基礎となる層がα―オレフィンによって構成されたものである請求項1、2、3又は4記載のプラスチック気泡ボード体。
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