JP2009125204A - 圧力式炊飯器 - Google Patents

圧力式炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009125204A
JP2009125204A JP2007301702A JP2007301702A JP2009125204A JP 2009125204 A JP2009125204 A JP 2009125204A JP 2007301702 A JP2007301702 A JP 2007301702A JP 2007301702 A JP2007301702 A JP 2007301702A JP 2009125204 A JP2009125204 A JP 2009125204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
slider
hook
solenoid coil
pressure regulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007301702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4964745B2 (ja
Inventor
Jun Nishiyama
潤 西山
Harumi Seguchi
春美 瀬口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2007301702A priority Critical patent/JP4964745B2/ja
Publication of JP2009125204A publication Critical patent/JP2009125204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4964745B2 publication Critical patent/JP4964745B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】蓋が加圧炊飯状態で開放されることを阻止する安全開放装置を蓋フック側により近づけて配置する。
【解決手段】調圧弁20と、ソレノイドコイル30の駆動軸31に連結されたスライダ40と、スライダ40の移動を上記駆動軸の進退方向に規制するガイド51、52と、蓋フック13の操作伝達部13cとを備え、スライダ40は、ガイド51、52と摺動する両側枠部41、42を進退方向の同側で繋ぐ接続枠部43、44と、進退方向と直交する方向の一方側に突き出たロック部45とを有し、ソレノイドコイル30は両側枠部41、42の間に配置され、調圧弁20側の接続枠部43に弁操作用軸43aが設けられると共に駆動軸31に連結され、スライダ40が蓋開放を阻止するロック位置と蓋開放を許すロック解除位置とを往復移動するとき、蓋フック13側の接続枠部44は、ソレノイドコイル30の上方の蓋内部空間を通り、スライダ40はロック位置でソレノイドコイル30の両側にあるようにした。
【選択図】図2

Description

この発明は、炊飯鍋内の圧力を蓋に設けた調圧弁で制御可能な圧力式炊飯器に関する。
この種の圧力式炊飯器は、炊飯鍋内と外部間の蒸気路に組み込まれた少なくとも1つの調圧弁の全てが閉弁することにより、炊飯工程の途中で炊飯鍋内の圧力を大気圧より高くした加圧状態を生じさせ(以下、この状態を加圧炊飯状態という)、その圧力を調圧弁の開閉制御により所定の値に制御することが可能になっている。蓋が加圧炊飯状態で開放されることを阻止するため、蓋内には、安全開放装置が組み込まれている。
従来、上記の安全開放装置としては、調圧弁設置室内に収まる調圧弁と、ソレノイドコイルの駆動軸に連結されたスライダと、スライダの移動を駆動軸の進退方向に規制するガイドと、フック解除操作が伝達される蓋フックの操作伝達部とからなるものが利用されている(特許文献1)。
特許文献1に記載された圧力式炊飯器は、スライダは、枠状を成し、上記スライダは、上記ガイドと摺動する両側枠部と、両側枠部を進退方向の同側で繋ぐ両接続枠部と、進退方向と直交する方向の一方側に突き出たロック部とを有している。ソレノイドコイルは、枠孔の内側に配置されている。スライダは、両側枠部とガイドの摺動により、安全装置としての機能上、所定の振れ幅内で確実に移動させられるようになっている。ここで、両側枠部の剛性は、スライダの案内やロック部の位置決め強度に影響するため、両接続枠部で繋ぐことにより、スライドを枠状とし、剛性を高めている。
両接続枠部のうち調圧弁側の接続枠部は、弁操作用軸が設けられると共に駆動軸に連結されている。ロック部及び弁操作用軸は、駆動軸の進退により、蓋のフック解除ボタンが押し下げられても操作伝達部のフック解除位置への変位が阻止され、かつ上記調圧弁が閉弁を許されるロック位置と、該操作伝達部のフック解除位置への変位が許され、かつ該調圧弁が強制開弁されるロック解除位置とを往復移動する。ロック位置においては、蓋フックの係合が外れず、加圧炊飯状態を行なうことができると共に、その間の蓋開放を確実に防ぎ、ロック解除位置においては、蓋の開放が可能になると共に、炊飯鍋内の減圧が行われた条件下での蓋開放を確実にすることができる。
また、特許文献1に記載された圧力式炊飯器は、枠状にしたスライダの両側枠部の間を利用してソレノイドコイルを配置することにより、ソレノイドコイルとスライダをまとまりよく配置し、蓋内に他の部品の設置空間を得易くしている。
さらに、スライダの進退方向と直交する方向の一方側に突き出たロック部を設けることにより、他方の側枠部を蓋内の他方側の端部にできるだけ近づけて配置することを可能とし、ひいては、ソレノイドコイル、調圧弁、スライダを蓋内の他方側の端部にできるだけ近づけて配置することが可能になり、ソレノイドコイル等と蓋内の一方側の端部との間に他の部品の設置空間を得易くしている。また、蓋のフック解除ボタンに対応して設けられた蓋フックの操作伝達部とソレノイドコイル及び上記調圧弁との非直線配置を可能にしている。
特開2006−20962号公報
しかしながら、特許文献1に記載された圧力式炊飯器は、上記のように安全開放装置を蓋の他方側にできるだけ片寄せて配置することが容易だが、蓋フック側の接続枠部の往復ストロークを考慮し、蓋フックの操作伝達部から調圧弁側に遠ざけて配置する必要があり、スライダの枠孔内に配置されたソレノイドコイルも蓋フックから調圧弁側に遠ざかり、結果的に調圧弁も蓋フックから遠ざかるため、蓋のコンパクト化を妨げる点で改良の余地がある。
上記の事情に鑑み、この発明の課題は、蓋が加圧炊飯状態で開放されることを阻止する安全開放装置を蓋フック側により近づけて配置することである。
上記課題を解決するこの発明は、炊飯鍋内と外部間の蒸気路に組み込まれた調圧弁と、ソレノイドコイルの駆動軸に連結されたスライダと、このスライダの移動を上記駆動軸の進退方向に規制するガイドと、フック解除操作が伝達される蓋フックの操作伝達部とを備え、上記スライダは、上記ガイドに進退方向に案内される両側枠部と、両側枠部を進退方向の同側で繋ぐ両接続枠部と、進退方向と直交する方向の一方側に設けられたロック部とを有し、上記ソレノイドコイルは上記両側枠部の間に配置され、上記両接続枠部のうち調圧弁側の接続枠部は弁操作用軸が設けられると共に上記駆動軸に連結され、上記ロック部及び弁操作用軸は、上記駆動軸の進退により、上記操作伝達部のフック解除位置への変位を阻止し、かつ上記調圧弁の閉弁を許すロック位置と、該操作伝達部のフック解除位置への変位を許し、かつ該調圧弁を強制開弁するロック解除位置とを往復移動させられる圧力式炊飯器において、上記両接続枠部のうち蓋フック側の接続枠部は、上記往復移動のときに上記ソレノイドコイルの上方乃至下方に形成された空間を通り、上記スライダの蓋フック側の端部は、該スライダがロック位置にある状態で上記ソレノイドコイルの蓋フック側の端部よりも調圧弁側にある構成を特徴とする。
ここで、フック位置とは、蓋フックと器体肩部とが係合して蓋が閉じた状態に維持する蓋フックの位置をいう。フック解除位置とは、上記係合が解除される蓋フックの位置をいう。
すなわち、蓋フック側の接続枠部を、上記往復移動のときにソレノイドコイルの上方乃至下方に形成された空間を通るようにすれば、両側枠部やロック部を含む上記スライダの蓋フック側の端部は、該スライダがロック位置にある状態で、上記ソレノイドコイルの蓋フック側の端部よりも調圧弁側にあるように構成することが可能になる。この構成を採用すれば、スライダは、往復移動のとき、ソレノイドコイルより蓋フック側で往復する部分がなくなり、前掲の特許文献1のものより、スライダを蓋フックに近づけて配置することができる。
ソレノイドコイルの駆動軸は、調圧弁側の接続枠部に連結されているため、蓋フック側に突き出ない。すなわち、スライダとソレノイドコイルのロック位置における関係を上記のようにすれば、ソレノイドコイルを蓋フック側により近づけて配置することができる。
したがって、この発明によれば、ソレノイドコイルを基準として安全開放装置を蓋フック側により近づけて配置することができる。
上記蓋フック側の接続枠部が上記ソレノイドコイルの上方乃至下方に形成された空間を通る具体的構成としては、ソレノイドコイルの上方の空間を通る構成、ソレノイドコイルの下方の空間を通る構成、ソレノイドコイルの上方の空間及び下方の空間を通る構成が挙げられる。
中でも、蓋フック側の接続枠部がソレノイドコイルの上方を通る構成が好ましい。ソレノイドコイルの上方にある蓋の内部空間を移動空間に利用できるため、蓋内の底面に移動空間を形成することに伴う構造変更が避けられる。
上述のように、この発明に係る圧力式炊飯器は、ソレノイドコイルから蓋フック側に移動ストロークを確保する必要性がなくなり、安全開放装置を蓋フック側により近づけて配置することができる。
以下、この発明の第1実施形態に係る圧力式炊飯器を添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る圧力式炊飯器の蓋内の底面のみを斜め上方から示している。他の構成については、圧力式炊飯器として周知の構成を適宜に採用することができるため、図示及び説明を省略する。
図2(a)は、安全開放装置がロック位置にある状態を上方から示している。図2(b)は、安全開放装置がロック解除位置にある状態を上方から示している。
図3は、図2(a)のIII−III線の切断面を示している。
図1〜図3に示すように、第1実施形態に係る圧力式炊飯器は、上蓋部材10と下蓋部材11が上下に結合されて蓋の内部空間が形成されている。下蓋部材11の上側に補強板12が添え付けられている。
補強板12は、一枚のステンレス鋼板から形成され、下蓋部材11の幅方向両側に形成されたリブ構造部にねじ止めされるフランジ12a、12aの縦壁間を平板部12bで繋いだ形状になっている。フランジ12a、12aの縦壁の長さ方向一端部に、蓋フック13のフック回転軸13aを通す軸支持部12c、12cが形成されている。フランジ12a、12aの縦壁の長さ方向他端部に、蓋ヒンジ軸を通す軸支持部12d、12dが形成されている。補強板12の平板部12bに、下蓋部材11の上面を部分的に露出させる空所が形成されている。補強板12の空所からは、調圧弁20が内部に組込まれる調圧弁設置室21、安全開放装置の組み立て用のねじ孔部等が上側に突き出している。
蓋は、蓋フック13のフック部13bが器体肩部から外れるフック解除位置になると、蓄積された蓋ヒンジばねの付勢力により自然と開き切るようになっている。蓋フック13は、蓋のフック解除ボタン14が押し下げられると、調圧弁20側に突き出た操作伝達部13cがフック解除ボタン14により押し下げられる解除操作の伝達により、フック解除位置に移動する。フック解除ボタン14による押し下げがなくなると、フック回転軸回りに蓄積されたばね付勢力により自然とフック部13bが器体肩部に係合し、蓋を閉じた状態に維持するフック位置に戻る。
この第1実施形態では、調圧弁20の他に、別の調圧弁が設けられている。その別の調圧弁により、通常の炊飯圧力の制御が行なわれる。調圧弁20は、別の調圧弁の最大開弁圧力より高い圧力で開弁する安全弁として機能するようになっている。炊飯工程の途中で、両調圧弁が閉弁し、炊飯鍋内が大気圧より高い加圧炊飯状態になる。別の調圧弁の方を安全開放装置に使用することもできる。
調圧弁設置室21は、下蓋部材11に設けられており、炊飯鍋内と外部間の蒸気路の一部となっている。調圧弁設置室21内に収まる調圧弁20は、ボール弁体22の自重で弁孔23を塞ぐボール弁からなる。ボール弁体22は、弁座24と弁室部材25とで弁座24上から外れないように位置決めされている。調圧弁20が開弁すると、炊飯鍋内で発生した蒸気が蒸気路を経ておねば分離室に流入し、やがて蒸気口カバーに空いた蒸気孔を経て大気に開放される。なお、調圧弁20は、室外から弁体の開閉動作を制御することが可能であれば弁形式を問わない。
蓋内に組み込まれる安全開放装置は、調圧弁20と、ソレノイドコイル30の駆動軸31に連結されたスライダ40と、このスライダ40の移動を駆動軸31の進退方向に規制するガイド51、52と、蓋フック13の操作伝達部13cとからなる。
スライダ40は、図1、図2(a)、(b)、図4(a)、(b)、(c)に示すように、枠状を成し、補強板12の平板部12bより上に突き出たガイド51、52に進退方向に案内される両側枠部41、42と、両側枠部41、42を進退方向の同側で繋ぐ両接続枠部43、44と、進退方向と直交する方向の一方側に設けられたロック部45とを有している。スライダ40は、一体射出成形されている。部品数の増大を防止するためである。
側枠部41は、スライダ40の進退方向と直交する方向の一方側においてガイド51との摺動面が進退方向に一連で形成されたフレーム部分である。側枠部42は、スライダ40の他方側においてガイド52との摺動面が進退方向に一連で形成されたフレーム部分である。両側枠部41、42は、補強板12の平板部12bの水平(蓋が閉じた状態で)な板面上を摺動するようになっている。
ソレノイドコイル30は両側枠部41、42の間に配置されている。
両接続枠部43、44は、それぞれ両側枠部41、42を繋ぐフレーム部分である。調圧弁20側の接続枠部43は、弁操作用軸43aを一体に設けられると共に駆動軸31に連結されている。弁操作用軸43aは、調圧弁設置室21の室壁の一部を構成する弾性シール部材21aに突き当たっている。図3に示すように、弁孔23を塞ぐボール弁体22と弁操作用軸43aは、弾性シール部材21aを間において軸方向に対向する。駆動軸31を弁操作用軸43aとしてもよい。
図2(a)、(b)、図3に示すように、駆動軸31は、ソレノイドコイル30の励磁により、ソレノイドコイル30に引き込まれるが、ソレノイドコイル30から蓋フック13側に突き出ることがない。ソレノイドコイル30と調圧弁20側の接続枠部43の間に組み込まれたコイルばね32は、駆動軸31の引き込みに伴い圧縮される。ソレノイドの励磁がなくなると、コイルばね32に蓄積されたばね力により、駆動軸31が調圧弁20側に突き出される。これにより、駆動軸31がソレノイドコイル30の制御により進退させられる結果、スライダ40が往復移動するようになっている。
なお、駆動軸31と弁操作用軸43aは、調圧弁20を全体として蓋中央側に寄せるため、図4(b)、(c)に明示したように、弁操作用軸43aを進退方向と直交する方向の一端側に偏心量δを与えて連結されている。これは、圧力式炊飯器に付与した保温機能の性能を高めるためである。すなわち、図3、図5に示すように、調圧弁20の弁孔23は、下蓋部材11の下側に取り付けられたヒータカバー15に空いた孔15aに連通している。ヒータカバー15の上側には、電熱ヒータとなるリード線15bが外周に沿って添え付けられている。リード線15bは、外周に近い程、ヒータカバー15に長く配置することができ、ひいては発熱効率を高めて保温性能を向上させることができる。このため、孔15aをヒータカバー15の外周から中央側に寄せるべく、調圧弁20を全体として蓋中央側に寄せている。このような目的がなければ、図2(a)、(b)に示す駆動軸31と弁操作用軸43aは、同心に連結してもよい。
蓋フック13側の接続枠部44は、図1、図2(a)、(b)に示すように、ソレノイドコイル30の上方を跨ぐブリッジ状に設けられている。
ロック部45は、一方側の側枠部41から同側に突き出ている。この第1実施形態では、ロック部をスライダ40の進退方向と直交する方向の一方側に設けるに際し、側枠部41から同側に突き出したが、蓋フック13側の接続枠部44にロック部45を設けることもできる。なお、この実施形態では、安全開放装置を上方から見て図中の左側に配置し、進退方向と直交する方向の一方側を図中の右側としたが、左右逆の関係にすることも勿論可能である。
図2(a)、(b)、図6(a)、(b)に示すように、操作伝達部13cは、補強板12の平板部12bの上方まで突き出ている。ロック部45は、一方側の側枠部41の摺動面よりも一方側に突き出るように設けることで操作伝達部13cと直線配置されている。
駆動軸31の進退により、ロック部45及び弁操作用軸43aは、図2(a)、図3に示すように、ロック部45が操作伝達部13cの回転半径上でフック解除位置への変位を阻止し、かつ弁操作用軸43aがボール弁体22を押さず、調圧弁20の閉弁を許すロック位置と、図2(b)、図6(b)に示すように、ロック部45が操作伝達部13cの回転半径上から調圧弁20側に外れて操作伝達部13cのフック解除位置への変位を許し、かつ弁操作用軸43aがボール弁体22を弾性シール部材21aを介して押して弁孔23から浮かせ、調圧弁20を強制開弁させるロック解除位置とを往復移動させられる。
したがって、図2(a)、図3に示すロック位置においては、蓋フック13の係合が外れず、加圧炊飯状態を行なうことができると共に、その間の蓋開放を確実に防ぐことができる。図2(b)、図6(b)に示すロック解除位置においては、蓋の開放が可能になると共に、炊飯鍋内の減圧が行われた条件下での蓋開放を確実にすることができる。なお、ソレノイドコイル30の励磁によりロック位置に移動するようにしたのは、ソレノイドコイル30が故障しても、コイルばね32によりロック解除位置への移動を確保することができ、逆の関係のときより安全性に優れるためである。
蓋フック13側の接続枠部44は、図2(a)、(b)から明らかなように、上記往復移動のときにソレノイドコイル30の上方に形成された蓋内部空間を通り、スライダ40がロック位置にある状態で、ソレノイドコイル30の上方にある。また、スライダ40がロック位置にある状態で、スライダ40の蓋フック13側の端部は、ソレノイドコイル30の蓋フック13側の端部よりも調圧弁20側にある。スライダ40の蓋フック13側の端部は、スライダ40のうち進退方向の蓋フック13側の端を形成する部分であり、この第1実施形態では、接続枠部44と、両側枠部41、42の蓋フック13側の端部と、ロック部45の蓋フック13側の端部と、ロック部45及び接続枠部44から蓋フック13側に突き出た回転規制部46の蓋フック13側の端部とで形成されている。
図4、図6(a)、(b)に示すように、スライダ40の回転規制部46は、操作伝達部13cの回転半径上に位置し、ロック部45より低く、かつ蓋フック13側に設けられている。図6(b)に示すように、スライダ40がロック解除位置にある状態で、回転規制部46とロック部45との高低差により、操作伝達部13cのフック解除位置への変位を可能とし、操作伝達部13cがフック解除位置に達した後に回転規制部46と操作伝達部13cとが接触するようになっている。これにより、フック解除後に操作伝達部13cが不要に押し下げられることが回転規制部46で阻止されている。また、回転規制部46が平板部12bの水平な板面より高くなるため、その分、平板部12bの上蓋部材10に対する取り付け位置を低くしても、上記蓋フック13の回転規制を行なうことができる。その結果、補強板12のフランジ12a、12aの縦壁の平板部12bからの高さを維持しながら、蓋の内部空間を拡げることができ、ひいては蓋を上下にコンパクトにすることができる。
上記構成を有する第1実施形態に係る圧力式炊飯器は、図2(a)、図3に示すように、ロック位置にあるスライダ40の蓋フック13側の端部は、ソレノイドコイル30の蓋フック13側の端部よりも調圧弁20側にあり、ソレノイドコイル30から駆動軸31が蓋フック13側に突き出ないため、ソレノイドコイル30を蓋フック13側により近づけて配置することができる。ひいては、ロック部45が一方側の側枠部41に設けられ、ソレノイドコイル30と蓋フック13の操作伝達部13cとが上方から見て操作伝達部13cが一方側にずれた非直線配置であることを利用し、図示から明らかなように、ソレノイドコイル30を蓋フック13の操作伝達部13cの脇に位置するまで蓋フック13側に近づけることができる。その分、調圧弁20側で部品や構造部の配置スペースを得られるので、蓋長さ方向のコンパクト化を図ることが可能になる。
なお、この第1実施形態では、蓋フック13側の接続枠部44がソレノイドコイル30の上方を通るようにしたが、図7、図8に第2実施形態を示すように、ソレノイドコイル30の下方に下蓋部材11の空所82を形成し、その空所82を接続枠部81が通るようにすることもできる。なお、空所82は、下蓋部材11のヒータカバー15上の領域に上下に開放されており、接続枠部81をソレノイドコイル30、空所82に通した後、ヒータカバー15を下蓋部材11へ取り付ける前にシール部材83で密封される。
上記第1実施形態では、蓋フック13の操作伝達部13cにロック部45が直接係合することにより、ロック部45で操作伝達部13cのフック解除位置への変位を阻止する構成としたが、ロック部45が間接的に操作伝達部13cの上記変位を阻止する構成を採用することも勿論可能である。
例えば、フック解除ボタン14の下端にロック部45が係合する構成、フック解除ボタン14と操作伝達部13cの間に伝達リンクを設け、その伝達リンクにロック部45が係合する構成を採用することも可能である。
以下、一例として、この発明の第3実施形態を図9に基づいて説明する。図示のように、第3実施形態では、フック解除ボタン14’の下端に、蓋フック13の操作伝達部13c’に解除操作を伝達する伝達用脚部14aと、ロック部45’と係合するロック用脚部14bとが形成されている。スライダ40’がロック位置にある状態で、フック解除ボタン14’のロック用脚部14bの回転半径上にロック部45’が位置し、これにより、フック解除ボタン14’の押し下げがロック部45’で阻止され、その結果、伝達用脚部14aが蓋フック13の操作伝達部13c’を押し下げることができず、操作伝達部13c’のフック解除位置への変位が阻止される。スライダ40’がロック解除位置にある状態で、回転規制部46’とロック部45’との高低差により、蓋フック13の回転規制がフック解除ボタン14’と回転規制部46’においてなされる。
第1実施形態に係る圧力式炊飯器の蓋内の底面を斜め上方から示す要部斜視図 aは図1のスライダがロック位置にある状態を上方から示す部分拡大平面図、bは図1のスライダがロック解除位置にある状態を上方から示す部分拡大平面図 図2(a)のIII−III線の切断面を示す部分拡大断面図 aは図1のスライダの全体斜視図、bは図1のスライダの平面図、cは図1のスライダの後面図 図1の下蓋部材を下方から示す下面図 aは図2(a)のVI−VI線の切断面を示す部分拡大断面図、bは図2(b)の前記VI−VI線と同じ切断面を示す部分拡大断面図 aは第2実施形態のスライダがロック解除位置にある状態を上方から示す部分拡大平面図、bは第2実施形態のスライダがロック位置にある状態を前記VI−VI線と同じ切断面を示す部分拡大断面図 図7のスライダの全体斜視図 aは第3実施形態のスライダがロック位置にある状態の前記VI−VI線と同じ切断面を示す部分拡大断面図、bは第3実施形態のスライダがロック解除位置にある状態の前記VI−VI線と同じ切断面を示す部分拡大断面図
符号の説明
10 上蓋部材
11 下蓋部材
12 補強板
12a フランジ
12b 平板部
12c、12d 軸支持部
13 蓋フック
13a フック回転軸
13b フック部
13c、13c’ 操作伝達部
14、14’ フック解除ボタン
14a 伝達用脚部
14b ロック用脚部
15 ヒータカバー
15a 孔
15b リード線
20 調圧弁
21 調圧弁設置室
21a 弾性シール部材
22 ボール弁体
23 弁孔
24 弁座
25 弁室部材
30 ソレノイドコイル
31 駆動軸
32 コイルばね
40、40’ スライダ
41、42 側枠部
43、44、81 接続枠部
43a 弁操作用軸
45、45’ ロック部
46、46’ 回転規制部
51、52 ガイド
82 空所
83 シール部材

Claims (2)

  1. 炊飯鍋内と外部間の蒸気路に組み込まれた調圧弁と、ソレノイドコイルの駆動軸に連結されたスライダと、このスライダの移動を上記駆動軸の進退方向に規制するガイドと、フック解除操作が伝達される蓋フックの操作伝達部とを備え、上記スライダは、上記ガイドに進退方向に案内される両側枠部と、両側枠部を進退方向の同側で繋ぐ両接続枠部と、進退方向と直交する方向の一方側に設けられたロック部とを有し、上記ソレノイドコイルは上記両側枠部の間に配置され、上記両接続枠部のうち調圧弁側の接続枠部は弁操作用軸が設けられると共に上記駆動軸に連結され、上記ロック部及び弁操作用軸は、上記駆動軸の進退により、上記操作伝達部のフック解除位置への変位を阻止し、かつ上記調圧弁の閉弁を許すロック位置と、該操作伝達部のフック解除位置への変位を許し、かつ該調圧弁を強制開弁するロック解除位置とを往復移動させられる圧力式炊飯器において、上記両接続枠部のうち蓋フック側の接続枠部は、上記往復移動のときに上記ソレノイドコイルの上方乃至下方に形成された空間を通り、上記スライダの蓋フック側の端部は、該スライダがロック位置にある状態で上記ソレノイドコイルの蓋フック側の端部よりも調圧弁側にあることを特徴とする圧力式炊飯器。
  2. 上記蓋フック側の接続枠部が上記ソレノイドコイルの上方を通る請求項1に記載の圧力式炊飯器。
JP2007301702A 2007-11-21 2007-11-21 圧力式炊飯器 Active JP4964745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301702A JP4964745B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 圧力式炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301702A JP4964745B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 圧力式炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009125204A true JP2009125204A (ja) 2009-06-11
JP4964745B2 JP4964745B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40816718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007301702A Active JP4964745B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 圧力式炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4964745B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09140571A (ja) * 1995-11-20 1997-06-03 Zojirushi Corp 炊飯ジャー
JP2000271005A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Zojirushi Corp 炊飯調理器
JP2000308575A (ja) * 1999-04-28 2000-11-07 Zojirushi Corp 圧力調理器のシール構造
JP2007044223A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Hitachi Appliances Inc 炊飯器
JP2007075412A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
JP2007195727A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Zojirushi Corp 炊飯器
JP2007252620A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toshiba Home Technology Corp 炊飯器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09140571A (ja) * 1995-11-20 1997-06-03 Zojirushi Corp 炊飯ジャー
JP2000271005A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Zojirushi Corp 炊飯調理器
JP2000308575A (ja) * 1999-04-28 2000-11-07 Zojirushi Corp 圧力調理器のシール構造
JP2007044223A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Hitachi Appliances Inc 炊飯器
JP2007075412A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
JP2007195727A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Zojirushi Corp 炊飯器
JP2007252620A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toshiba Home Technology Corp 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4964745B2 (ja) 2012-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100500749B1 (ko) 직동형 전동밸브
KR101604510B1 (ko) 파킹 로크용 제어 장치
US20130097938A1 (en) Mortise lock assembly and method of assembling
KR102376946B1 (ko) 진공용 게이트 밸브
EA014699B1 (ru) Запорное устройство для резервуара сжатого газа холодного газогенератора
KR102532790B1 (ko) 밸브 브리지 가이드를 포함하는 밸브 브리지 시스템
JP4964745B2 (ja) 圧力式炊飯器
HUT72522A (en) Thermostatic valve for a radiator
JP5046424B2 (ja) ロック機構付き手動弁
EP2951444B1 (en) Locking mechanism for locking an actuator
MX2009000804A (es) Ensamble de piston de bloqueo.
JP3672380B2 (ja) 電動式コントロールバルブ
JP5037315B2 (ja) 炊飯器
CA3177309A1 (en) Rotation converter
JP2016088399A (ja) 車両用ポップアップフード装置
KR101732914B1 (ko) 차량용 도어래치
JP3140475U (ja) プレス機械のスライド落下防止装置
KR102213709B1 (ko) 고정후크 잠금 기능이 구비된 퀵 커플러
CN102792077A (zh) 电磁解锁装置和阀装置
CN114321358A (zh) 液压推杆驻车总成和变速器
JP2004210258A (ja) 車両のシートスライド装置
US6948765B2 (en) Lock mechanism for a rotary door operator
JP4813291B2 (ja) 圧力式炊飯器
JP2007070922A (ja) 錠前におけるデッドボルト駆動機構
KR102035532B1 (ko) 수실 분리식 정수기용 코크 밸브

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4964745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250