JP2009124040A - 給電装置、受電装置及びその製造方法、非接触型データ及び電力伝送装置 - Google Patents

給電装置、受電装置及びその製造方法、非接触型データ及び電力伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂を均一に充填可能であり、その充填時に樹脂の量を削減するとともに、樹脂の漏洩を未然に防止することができる給電装置を提供する。
【解決手段】給電ヘッド12内に固定され、給電コア14の設置高さと同様の肉厚を有し、かつ給電コア14に対応する部分を切り欠いた第1の切欠部18と、送信部15及び受信部16にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部19a,19bとが形成されたスペーサ17と、給電コイル13に接続される複数のリード線24に非導電性の充填材を滴下充填した充填部28と、少なくとも充填部28、給電ヘッド12及びスペーサ17を被覆する被覆部材51とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、給電装置、受電装置及びその製造方法、非接触型データ及び電力伝送装置の技術分野に属し、例えば歩行補助装置において給電ヘッドを受電ヘッドの内部に挿入して給電装置から非接触の電磁誘導作用により受電装置に電力を供給する装置、給電装置又は受電装置の製造方法の技術分野に属する。
近年、筋力の衰えた老人や傷病者の、歩行動作、階段の昇降動作、着座姿勢からの起立動作、起立姿勢からの着座動作などの各種動作を補助することで、筋力の低下を補助するための歩行補助装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された歩行補助装置は、利用者の腹部に巻き付けられる腹帯の側面に固定される第1リンクと、利用者の大腿部に巻き付けられる脚当ての側面に固定される第2リンクとを、電気アクチュエータにより連結し、この電気アクチュエータで第1リンクに対して第2リンクを前後方向に揺動させることで、利用者の大腿部の動きを補助するものである。なお、上記歩行補助装置における電気アクチュエータなどの電気部品に電力を供給するための蓄電池などの部材は、背中に背負うように構成されている。
このような歩行補助装置は、電気アクチュエータなどの電気部品を使用するため、その電気部品に電力を供給する必要があり、そのための配線が必ず必要となる。通常、この種の装置は、外部に露出した接点を有するコネクタなどの結合手段によって接続されている。
一方、上記歩行補助装置として、着脱可能とする必要があることを考慮したとき、電磁誘導作用を用いた非接触式の給電装置が検討されている。
すなわち、電磁誘導作用を用いた非接触式の給電装置では、歩行補助装置に受電装置を取り付けるとともに、その受電装置と対向する位置に給電装置を配置し、この給電装置の給電コイルに電流を流すことで電磁誘導作用によりその給電コイルに対向する位置にある受電コイルに誘導電流を生じさせ、この誘導電流により当該受電コイルに電力を供給し、その電力により歩行補助装置を駆動するようにしている。
特開2002−301124号公報
ところで、上記給電装置は、給電コイルを有する給電コア及び給電制御回路部が回路基板とカバーシートとの間に挿入され、また上記受電装置も同様に受電コイルを有する受電コアと受電回路部が回路基板とカバーシートとの間に挿入されている。
また、上記給電装置又は上記受電装置では、回路基板をカバーシートで挟み、これらの間に充填材としての樹脂を充填する場合、上記給電装置又は上記受電装置のそれぞれの一端に形成された充填用孔から樹脂を充填しているので、上記給電装置又は上記受電装置の内部において樹脂の充填状態を目視することができない。
そのため、上記給電装置又は上記受電装置の内部に一定量の樹脂を充填したつもりであっても、空気が混入して溢れ出すことがあり、あるいは混入した空気により内部に均一に樹脂を充填することができないという問題がある。
また、空気が混入した状態で樹脂の硬化後に離型すると、カバーシートに撓みなどの変形が生じ、上記給電装置又は上記受電装置の給電部又は受電部が平坦でなくなる。その結果、上記給電装置と上記受電装置との間で非接触にて電力を供給する場合には、給電効率又は受電効率が著しく低下するという問題がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、樹脂を均一に充填可能となり、その充填時に樹脂の量を削減するとともに、樹脂の漏洩を未然に防止することができる給電装置、受電装置及びその製造方法、電力伝送装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを給電ヘッド内に設けた給電装置において、前記給電ヘッド内に固定され、前記給電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記給電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサと、前記給電コイルに接続される複数のリード線に非導電性の充填材を滴下充填した充填部と、少なくとも前記充填部、前記給電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆する被覆部材と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を発生する受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを受電ヘッド内に設けた受電装置において、前記受電ヘッド内に固定され、前記受電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記受電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサと、前記受電コイルに接続されるリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填した充填部と、少なくとも前記充填部、前記受電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆する被覆部材と、を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する給電用送信部及び給電用受信部とを給電ヘッド内に設けた給電装置と、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を発生する受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する受電用送信部及び受電用受信部とを受電ヘッド内に設け、当該受電ヘッド内に前記給電ヘッドが挿抜可能に取り付けられる受電装置と、前記給電ヘッド内に固定され、前記給電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記給電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記給電用送信部及び前記給電用受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成された給電用スペーサと、前記受電ヘッドの被挿入部内に固定され、前記受電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記受電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記受電用送信部及び前記受電用受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成された受電用スペーサと、前記給電コイルに接続されるリード線に非導電性の充填材を滴下充填した給電充填部と、前記受電コイルに接続されるリード線に非導電性の充填材を滴下充填した受電充填部と、少なくとも前記給電充填部、前記給電ヘッド及び前記給電用スペーサをそれぞれ被覆する給電用被覆部材と、少なくとも前記受電充填部、前記受電ヘッド及び前記受電用スペーサをそれぞれ被覆する受電用被覆部材と、を備えることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の給電装置、受電装置又は非接触型データ及び電力伝送装置において、前記複数のリード線は、前記給電ヘッド又は前記受電ヘッド内に導かれて多芯ケーブルの束線状態が解除され、前記給電ヘッド又は前記受電ヘッド内に前記複数のリード線のそれぞれを収納する溝を形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の給電装置、受電装置又は非接触型データ及び電力伝送装置において、前記給電ヘッドのハウジング又は前記受電ヘッドのハウジングに、前記給電用被覆部材又は前記受電用被覆部材を接着するための段差部を形成したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項2又は3に記載の受電装置、非接触型データ及び電力伝送装置において、前記受電コイル、前記受電用送信部並びに前記受電用受信部に対するそれぞれの配線を、前記受電ヘッドのハウジングを区分けする仕切体に形成されたスルーホールを介して前記受電ヘッドの基板内を引き回したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項3に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、前記受電ヘッド内に前記給電ヘッドが挿入されたとき、前記受電ヘッド及び前記給電ヘッドを互いに位置決めする位置決め機構を設けたことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを給電ヘッド内に設けた給電装置の製造方法において、前記給電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記給電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサを前記給電ヘッド内に固定するスペーサ固定工程と、前記給電ヘッド内に導かれて前記給電コイルに接続される複数のリード線に非導電性の充填材を滴下充填する充填工程と、少なくとも前記充填工程による充填部、前記給電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆するための被覆部材を接着する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を発生する受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを受電ヘッド内に設けた受電装置の製造方法において、前記受電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記受電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサを前記受電ヘッド内に固定するスペーサ固定工程と、前記受電コイルに接続されるリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填する充填工程と、少なくとも前記充填工程による充填部、前記受電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆するための被覆部材を接着する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、給電ヘッド内に給電コアの設置高さと同様の肉厚を有するスペーサを固定し、給電コイルに接続される複数のリード線に非導電性の充填材を滴下充填したことにより、装置内に樹脂を均一に充填可能となり、その充填時に樹脂の量を削減するとともに、樹脂の漏洩を未然に防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、受電ヘッド内に受電コアの設置高さと同様の肉厚を有するスペーサを固定し、受電コイルに接続される複数のリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填したことにより、装置内に樹脂を均一に充填可能となり、その充填時に樹脂の量を削減するとともに、樹脂の漏洩を未然に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、給電ヘッド内に給電コアの設置高さと同様の肉厚を有するスペーサを固定し、給電コイルに接続される複数のリード線に非導電性の充填材を滴下充填し、受電ヘッド内に受電コアの設置高さと同様の肉厚を有するスペーサを固定し、受電コイルに接続される複数のリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填したことにより、装置内に樹脂を均一に充填可能となり、その充填時に樹脂の量を削減するとともに、樹脂の漏洩を未然に防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、複数のリード線は、給電ヘッド又は受電ヘッド内に導かれて多芯ケーブルの束線状態が解除され、給電ヘッド又は受電ヘッド内に複数のリード線のそれぞれを収納する溝を形成したことにより、多芯ケーブルであっても複数のリード線を扁平に形成された部分に確実に導くことができる。
請求項5に係る発明によれば、給電ヘッドのハウジング又は受電ヘッドのハウジングに、給電用被覆部材又は受電用被覆部材を接着するための段差部を形成したことにより、給電用被覆部材又は受電用被覆部材を取り付ける際の位置決めが容易になるとともに、給電用被覆部材又は受電用被覆部材の周囲端面が露出しないため、給電用被覆部材又は受電用被覆部材を剥がれにくくすることができる。
請求項6に係る発明によれば、受電コイル、受電用送信部並びに受電用受信部に対するそれぞれの配線を、受電ヘッドのハウジングを区分けする仕切体に形成されたスルーホールを介して受電ヘッドの基板内を引き回したことにより、基板と仕切体との間から充填材が漏洩するのを防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、受電ヘッド内に給電ヘッドが挿入されたとき、受電ヘッド及び給電ヘッドを互いに位置決めする位置決め機構を設けたことにより、給電ヘッドが受電ヘッドに確実に位置決めされ、給電ヘッドの移動を規制することができる。
請求項8に係る発明によれば、給電ヘッド内に給電コアの設置高さと同様の肉厚を有するスペーサを固定するスペーサ固定工程と、給電コイルに接続される複数のリード線に非導電性の充填材を滴下充填する充填工程を備えたことにより、樹脂の充填状態を目視することができるため、装置内に樹脂を均一に充填可能となり、その充填時に樹脂の量を削減するとともに、樹脂の漏洩を未然に防止することができる。
請求項9に係る発明によれば、受電ヘッド内に受電コアの設置高さと同様の肉厚を有するスペーサを固定するスペーサ固定工程と、受電コイルに接続されるリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填する充填工程とを備えたことにより、樹脂の充填状態を目視することができるため、装置内に樹脂を均一に充填可能となり、その充填時に樹脂の量を削減するとともに、樹脂の漏洩を未然に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明を適用した関節補助装置の構成を示すブロック図、図2は利用者の膝部に関節補助装置を装着した状態を示す説明図、図3は図2の連結部材の外観を示す斜視図、図4は給電ハウジングの内部を示す正面図、図5は給電ハウジングにスペーサを接着固定した状態を示す正面図、図6は給電ハウジングにカバーシートを接着した状態を示す正面図、図7は受電ハウジングの内部を示す概略正面図、図8は受電ハウジングにスペーサを接着固定した状態を示す概略正面図、図9は受電ハウジングにカバーシートを接着した状態を示す概略正面図、図10は給電ハウジングと受電ハウジングを組み付けた状態を示す断面図である。なお、以下に説明する実施の形態は、人体の膝部における関節の動きを補助する関節補助装置に対して本願を適用したものである。
(関節補助装置の構成及び機能の概要)
図1及び図2に示すように、関節補助装置1は、利用者2の両足の膝部の関節部分2aに取り付けられるリンク機構部3と、利用者2の膝部の動作に応じてリンク機構部3を駆動する駆動部4と、蓄電池などの電源部5と、電磁誘導作用により非接触で駆動部4に対して電源部5の電力を伝送し、かつ駆動部4を駆動制御するための駆動信号を伝送する通信機能付きの電力伝送部6と、各部を統括的に制御する制御部7と、を含んで構成されている。
電力伝送部6は、電源部5と接続される給電部(給電装置)10と、駆動部4(例えば、DCモータ)と接続される受電部(受電装置)30と、を備え、制御部7による制御によって非接触にて給電部10から受電部30へと電力を供給、及び駆動信号などを送受信可能に構成されている。
電力伝送部6の給電部10は、受電部30に電力を供給するための給電回路を含む給電基板11と給電ヘッド12を備える一方、受電部30は、給電部10から電力を受電するための受電回路31を含む受電基板32と受電ヘッド33を備えている。
図2に示すように、利用者2の腹部と大腿部には、所定のケーシング8,9が装着され、これらのケーシング8,9は連結部材50を介して連結される。腹部に装着される一方のケーシング9には、電源部5、制御部7、及び給電部10の給電基板が内部に収容され、これらの電源部5、制御部7、及び給電部10は互いに電気的に接続されている。一方、大腿部に装着される他方のケーシング8には、駆動部4が収容されている。
図3に示すように、連結部材50は、突出部21を有する給電ハウジング20と、この突出部21が挿抜可能に装着される開口部41を有する受電ハウジング40と、を含んで構成される。給電ハウジング20は、利用者の腹部に装着されるケーシング9とケーブルW1によって接続される一方、受電ハウジング40は、利用者の大腿部に装着されるケーシング8とケーブルW2によって接続される。ケーブルW1の一端は、ケーシング9内で給電基板11と接続され、ケーブルW2の一端は、ケーシング8内で駆動部4と接続される。
(給電部の構成)
次に、給電部10の構成について説明する。
図4〜図6及び図10に示すように、給電ハウジング20の突出部21は、その上面が湾曲して形成されるとともに、その内部に開口部22が形成され、この開口部22の底部にガラスエポキシ基板からなる上記給電基板11が固定されている。この給電基板11上には、給電ヘッド12が位置決めされている。この給電ヘッド12は、本実施形態では図示しない給電回路と分離して構成され、この給電回路とケーブルを介して接続されている。
給電ヘッド12は、環状の給電コイル13と、この給電コイル13が装着されるフェライトなどの磁性体からなる給電コア14と、受電部30と情報の送受信を行う送信部15及び受信部16とを備えている。この送信部15及び受信部16は、例えば、IR−フォトトランジスタやIR−LEDを用い、所定の波長による通信(赤外線通信など)によって、所定の情報を送受信可能としている。
また、給電ヘッド12の開口部22内には、図4及び図5に示すように給電コア14の設置高さと同様の肉厚を有する合成樹脂製のスペーサ17が接着固定される。このスペーサ17は、給電コア14に対応する部分を角形のあり溝状に切り欠いた第1の切欠部としての角形切欠部18と、送信部15及び受信部16にそれぞれ対応する部分を円形に切り欠いた第2の切欠部としての円孔19a,19bとがそれぞれ形成されている。これにより、給電ヘッド12の開口部22内にスペーサ17を接着固定した際は、角形切欠部18から給電コア14が外部に露出するとともに、円孔19a,19bから送信部15及び受信部16が外部に露出することになる。
さらに、突出部21の周縁の内側には、図5及び図6に示すように段差部23が形成され、この段差部23内に被覆部材の一例であるカバーシート51が接着される。したがって、段差部23を形成したことにより、カバーシート51を取り付ける際の位置決めが容易になるとともに、カバーシート51の周囲端面が露出しないためカバーシート51を剥がれにくくすることができる。カバーシート51を接着後、図6及び図10に示すように突出部21の正面は、この段差部23によって平滑面に形成される。
ケーブルW1は、図4に示すように複数のリード線24が束線状に構成される多芯ケーブルであって、給電ハウジング20にはケーブルW1を内部に引き込むための貫通孔25が形成されている。この貫通孔25は、給電ハウジング20の外側端に形成された単一の孔26と、給電ハウジング20の内側に平面状に並設された複数の溝27と、を有しており、この貫通孔25により外部と給電ハウジング20の開口部22とを連通している。
そして、ケーブルW1は、孔26から挿入され、給電ハウジング20の内部において、ケーブルW1の束線状態が解除された複数のリード線24が複数の溝27にそれぞれ区分けされて挿入され、給電ヘッド12の給電コイル13に接続される。このように構成することにより、複数のリード線24を扁平に形成された突出部21内に導くことができ、ケーブルW1と給電ヘッド12との接続強度を容易に高めることが可能となり、例えば、ケーブルW1に対する負荷によるケーブルW1の抜け出しや給電ヘッド12との接続部分での接点不良を未然に防ぐことが可能となる。
また、図5に示すように給電ハウジング20を水平な状態で、複数の溝27内における複数のリード線24と、これらのリード線24の給電ヘッド12への接続端子近傍の開口部22には、それぞれウレタン樹脂など非導電性の充填材を滴下充填して充填部28が形成されている。このように複数のリード線24とその接続端子近傍の開口部22に充填材を滴下充填したことにより、複数のリード線24が確実に固定され、またリード線24とその接続端子部分が充填材に覆われ、外部から空気や水の侵入による侵食を防ぐことができる。
さらに、図4乃至図6に示すように、給電ハウジング20の突出部21の一側面には、半円状の凹部21aが形成され、この凹部21aに後述する受電ハウジング40のピンプランジャが嵌り込むように構成されている。
(給電部の作用及び効果)
給電ヘッド12としては、給電ハウジング20、給電コイル13、給電コア14などを実装した給電基板11、カバーシート51を備え、給電ハウジング20とカバーシート51との間には、給電コア14を基準として所定の厚さに調整し、かつ所定形状に形成したスペーサ17を接着固定する。
このスペーサ17は、給電コア14の厚さに合わせたものであり、給電基板11上に配置した際に、給電コア14、送信部15、受信部16、及びリード線24が露出するような形状としている。したがって、給電コア14の厚さは、周囲の厚さと同様としているため、スペーサ17を配置した場合には、平坦な面となる。
一般に、給電ヘッドにおけるウレタン樹脂の注入は、給電ハウジングの一端に形成された注入口より行っていたが、この注入口は、仕上り形状の厚さよりも、小さくする必要があることから注入が困難であった。そして、カバーシートは、周囲を接着するものの、接着部が狭く、専用の金具で隙間のないように固定しても、僅かな隙間が残り、特に注入口を上にしてウレタン樹脂を注入するため、カバーシートの隙間からウレタン樹脂が漏洩する場合があった。また、内部のウレタン樹脂の注入状況を目視することができないため、充填状況が判らないものとなっていた。さらに、漏洩樹脂は、後工程として、除去作業が必要であり、特にカバーシートの表面に付着した樹脂は、除去しにくいものとなっていた。
そこで、本実施形態の給電部10では、給電ハウジング20を水平の状態で、樹脂を滴下充填できるようにし、充填状況も目視にて明らかになるようにしたので、充填作業が容易で、樹脂を均一に充填することができ、漏洩樹脂を除去する工程もなくなり、後処理が不要となる。これにより、カメラによる自動充填も可能となる。なお、給電ハウジング20の開口部22内には、スペーサ17を充填材の代わりに配置するため、充填部28の充填位置は、接続端子(露出接点部)近傍とリード線24の保護及び固定用のみとしている。このため、樹脂の充填量も最小限に抑えることができる。
また、給電ヘッド12において、ケーブルW1に多芯ケーブルを使用しており、この多芯ケーブルの径が突出部21の厚さより大きいため、本実施形態の給電ハウジング20内では、ケーブルW1の束線状態が解除された複数のリード線24が複数の溝27にそれぞれ区分けされて挿入されるようにしている。その結果、多芯ケーブルの各線を給電ヘッド12まで容易に導くことができ、つまり複数のリード線24を扁平に形成された突出部21内に確実に導くことができ、またウレタン樹脂を滴下充填することにより、複数の溝27の隙間にも樹脂が充填されるため、強度及び防水性を維持することができる。なお、強度が必要な場合は、樹脂を覆う専用の蓋を準備してもよい。
さらに、本実施形態の給電部10によれば、給電ヘッド12の開口部22内に給電コア14の設置高さと同様の肉厚を有するスペーサ17を接着固定した際は、円孔19a,19bから送信部15及び受信部16が露出するようにしたので、IR−LEDを用いる場合、円孔19a,19bにより、例えば、送信部15から広角放射されるIR光が隣接して配置される受信部16で受信されることを容易に防止でき、かつIR光がスペーサ17の円孔19a,19b内で集光されるため、IR光を受光する受信部16はIR光を受光し易くなり、通信を良好に行うことができる。そして、給電ヘッド12の開口部22内にスペーサ17を接着固定したことにより、角形切欠部18により給電コア14の位置決めも可能となる。
(受電部の構成)
次に、受電部40の構成について説明する。
図7〜図10に示すように、受電ハウジング40は、端面から長手方向中央近傍まで形成された開口部41を有するケース本体42と、このケース本体42の開口部41を塞ぐ上面が給電ハウジング20の突出部21と同一の曲率に湾曲して形成された図10に示す蓋体43と、を備えている。ケース本体42の一端には、給電ハウジング20の突出部21を受け入れるために切り欠いた切欠部44が形成されている。
ケース本体42には、受電回路31と受電ヘッド33が装着された受電基板32が収容される。この受電基板32上には、ケース本体42の内部を2つの領域に仕切る仕切体45が接着固定され、この仕切体45によってケース本体42の内部は、受電ヘッド33が収容される第1の空間C1と、受電回路31が収容される第2の空間C2と、に区分けされる。
仕切体45は、受電ヘッド33を囲むように略矩形状に形成されており、その一辺が受電ハウジング40に形成された切欠部44に対応する部分として切欠き形成されている。そして、受電ハウジング40には、受電ハウジング40の切欠部44と仕切体45によって、給電ハウジング20の突出部21を受け入れる開口部41が形成されている。
また、図7に示すように、仕切体45の内側には、段差部46が設けられ、この段差部46の内側には、図8に示すように外部から受電ヘッド33が遮蔽されるように被覆部材の一例であるカバーシート52が接着される。したがって、段差部46を形成したことにより、カバーシート52を取り付ける際の位置決めが容易になるとともに、カバーシート52の周囲端面が露出しないためカバーシート52を剥がれにくくすることができる。カバーシート52を接着後、図9及び図10に示すように切欠部44を含む開口部41の面は、この段差部46によって平滑面に形成される。
また、ケース本体42の他端には、ケーブルW2を内部に引き込むための貫通孔47が形成され、この貫通孔47には、ケーブルW2が挿入され、その一端が受電回路31に接続されている。
さらに、第1の空間C1内には、ガラスエポキシ基板からなる上記受電基板32が固定されている。この受電基板32上には、受電ヘッド33が位置決めされている。この受電ヘッド33は、環状の受電コイル34と、この受電コイル34が装着されるフェライトなどの磁性体からなる受電コア35と、給電部10の受信部16及び送信部15と情報の送受信を行う送信部36a及び受信部36bとを備えている。この送信部36a及び受信部36bは、例えば、IR−フォトトランジスタやIR−LEDを用い、所定の波長による通信(赤外線通信など)によって、所定の情報を送受信可能としている。
また、受電ヘッド33の開口部41内には、図7及び図8に示すように受電コア35の設置高さと同様の肉厚を有する合成樹脂製のスペーサ37が接着固定される。このスペーサ37は、受電コア35に対応する部分を角形のあり溝状に切り欠いた第1の切欠部としての角形切欠部38と、送信部36a及び受信部36bにそれぞれ対応する部分を円形に切り欠いた第2の切欠部としての円孔39a,39bとがそれぞれ形成されている。これにより、受電ヘッド33の開口部41内にスペーサ37を接着固定した際は、角形切欠部38から受電コア35が露出するとともに、円孔39a,39bから送信部36a及び受信部36bが露出することになる。
図8に示すように、受電ハウジング40を水平な状態で、その空間C1におけるリード線48とその接続端子部分、空間C2、及び貫通孔47には、それぞれウレタン樹脂など非導電性の充填材を滴下充填して充填部49が形成されている。このようにリード線48とその接続端子近傍の開口部41に充填材を滴下充填したことにより、リード線48が固定され、またリード線48とその接続端子部分が充填材に覆われ、外部から空気や水の侵入による侵食を防ぐことができる。
なお、空間C1には、充填材が充填されるが、その際に充填材の漏洩を防ぐため、仕切体45を受電基板32上に密着させる必要がある。よって、受電回路31と受電ヘッド33、送信部36aや受信部36bとを接続する接続線は、仕切体45に形成された図示しないスルーホールを介して受電基板32の下方を引き回して電気的に接続される。
一方、受電ハウジング40の開口部41の入口に相当するケース本体42の一側面には、給電ハウジング20の突出部21に形成された凹部21aと係合する球状の係合部材55が弾性部材56を介して内側に突出して設けられている。すなわち、球状の係合部材55及び弾性部材56によりピンプランジャが構成されている。
そして、給電ハウジング20の突出部21が受電ハウジング40の開口部41に挿入された際に、凹部21aに対して弾性部材56の弾性力により係合部材55が押圧され、係合部材60が凹部21aに嵌り込むことによって、受電ハウジング40に対して給電ハウジング20が位置決めされるとともに、その移動が規制されるようになっている。したがって、給電ハウジング20の凹部21aと、この凹部21aと係合する球状の係合部材55と、弾性部材56とから本発明の位置決め機構が構成されている。
(受電部の作用及び効果)
受電ヘッド33としても、受電ハウジング40、受電コイル34、受電コア35などを実装した受電基板32、カバーシート52を備え、受電ハウジング40とカバーシート52との間には、受電コア35を基準として所定の厚さに調整し、かつ所定形状に加工したスペーサ37を接着固定する。
このスペーサ37は、受電コア35の厚さに合わせたものであり、受電基板32上に配置した際に、受電コア35、送信部36a、受信部36b、及びリード線48が露出するような形状としている。したがって、受電コア35の厚さは、周囲の厚さと同様としているため、スペーサ37を配置した場合には、平坦な面となる。
このように本実施形態の受電部30によれば、受電ハウジング40を水平な状態で、その空間C1におけるリード線48とその接続端子部分、空間C2、及び貫通孔47に、それぞれ充填材を滴下充填するようにし、充填状況も目視にて充填状況が明らかになるようにしたので、充填作業が容易で、樹脂を均一に充填することができ、漏洩樹脂を除去する工程もなくなり、後処理が不要となる。これにより、カメラによる自動充填も可能となる。なお、受電ハウジング40の開口部41内には、スペーサ37を充填材の代わりに配置するため、充填部49の充填位置は、接続端子(露出接点部)近傍の保護及び固定用のみとしている。このため、樹脂の充填量も最小限に抑えることができる。
また、本実施形態の受電部30によれば、受電ヘッド33の開口部41内に受電コア35の設置高さと同様の肉厚を有するスペーサ37を接着固定した際は、円孔39a,39bから送信部36a及び受信部36bが露出するようにしたので、IR−LEDを用いる場合、円孔39a,39bにより、例えば、送信部36aから広角放射されるIR光が隣接して配置される受信部36bで受信されることを容易に防止でき、かつIR光がスペーサ17の円孔39a,39b内で集光されるため、IR光を受光する受信部36bはIR光を受光し易くなり、通信を良好に行うことができる。そして、受電ヘッド33の開口部41内にスペーサ37を接着固定したことにより、角形切欠部38により受電コア35の位置決めも可能となる。
(非接触型データ及び電力伝送装置)
次に、本実施形態の非接触型データ及び電力伝送装置について説明する。
図10に示すように、受電ハウジング40の開口部41内に給電ハウジング20の突出部21を挿入して、受電ハウジング40に対して給電ハウジング20を取り付けた状態において、受電コイル34及び給電コイル13は互いに近接し、かつ同軸上で対向するように配置される。
そして、給電時には、給電ヘッド12の給電コイル13に電圧を印加することによって、給電コイル13と受電コイル34との間に電磁誘導回路が構成され、受電コイル34が電磁誘導作用により誘電起電力を発生し、受電ヘッド33が給電ヘッド12から非接触で電力を受電することが可能になっている。
一方、給電ヘッド12及び受電ヘッド33の双方の送信部15,36a、受信部16,36bも互いに近接し、かつ同軸上で平行に対向するように配置され、また送信部15,36a、受信部16,36bの周囲にはスペーサ17,37が設けられているため、スペーサ17,37の円孔19a,19b,39a,39bがIR光のガイドとなり、双方の送信部15,36a、受信部16,36bとの間で良好に所定の情報が通信可能である。
また、給電ヘッド12及び受電ヘッド33上に配置されるカバーシート51,52は、可視光を遮断し、かつ所定の波長(例えば、赤外線)のみを透過する材料が好適に用いられる。さらに好適には、耐熱性を重視し、例えば、ポリカーボネイト(PC)系の材料が用いられ、給電ヘッド12側と対向する面に黒色の赤外線を透過する着色剤(IRインキ)が塗布されて形成される。そして、着色剤は外部に露出しないため、経年劣化などによる剥がれなどが防止され、その耐久性にも優れる。
さらに、受電ハウジング40の開口部41の形状が長方形であるため、給電ハウジング20の突出部21が上下逆であっても挿入できてしまう不具合がある。そのため、本実施形態では、給電ハウジング20の突出部21の上面を湾曲して形成するとともに、受電ハウジング40の蓋体43の上面を湾曲して形成している。これにより、給電ハウジング20の突出部21及び受電ハウジング40の蓋体43の上下形状が即座に判断することができ、誤挿入の問題を回避することができる。
ところで、図2に示す駆動部4は、図示しないが、例えば回転機構を有するDCモータと、駆動信号に基づいてDCモータを所定の回転方向及び速度で駆動制御する駆動制御部と、を含んで構成されている。上記DCモータは、回転軸が所定の歯車群を含んで構成されるギアボックスを介してリンク機構部3と接続され、回転軸が回転することによって得られる回転駆動力が前記歯車群を介して直線運動に変換されてリンク機構部3に伝達されるように構成されている。そして、リンク機構部3が所定の動作を行うことによって利用者の膝部2aにおける関節の動きを補助するように構成されている。
また、制御部7は、主として演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM、及び各種データやプログラムを記憶するROMを備えて構成されている。上記CPUが、例えばROMに記憶された各種プログラムを実行することにより、各部を制御するとともに、関節補助装置1全体を統括制御する。具体的には、制御部7は、図1に示すように、例えば、DCモータの回転方向や速度などDCモータを駆動制御するための駆動信号Shを給電部10に出力するようになっている。また、制御部7は、給電する電力を制御するための電力制御信号Sbを給電部10に出力する。
このように構成された関節補助装置1は、制御部7によって出力される電力制御信号Sbに基づいて電磁誘導作用により非接触で駆動部4に蓄電池の電力が供給されるとともに、駆動信号Shに基づいてDCモータを所定の回転数で駆動させ、リンク機構部3を作動させて利用者の膝部2aの動きを補助するようになっている。
よって、本実施形態の関節補助装置1では、非接触で電源部5の電力を駆動部4に伝送、及び制御部7から出力される駆動信号Shを駆動部4に伝送し、リンク機構部3を作動させることが可能となる。
(連結部材の製造方法)
次に、連結部材50の製造方法を説明する。
上述したように、連結部材50は、給電ハウジング20と受電ハウジング40とで構成されており、給電ハウジング20及び受電ハウジング40は樹脂成形などにより形成される。また、給電ハウジング20及び受電ハウジング40の内部には、給電ヘッド12、受電ヘッド33、送信部15,36a、受信部16,36b、及び受電回路31などの各種部品が予め収容されている。
給電ハウジング20を製造するには、まず開口部22内に図4及び図5に示すように給電コア14の設置高さと同様の肉厚を有するスペーサ17を接着固定する。次いで、ウレタン樹脂の充填前に、給電ハウジング20や各部材を60℃30分程度、予備加熱しておく。
そして、給電ハウジング20を水平な状態で開口部22を上方にし、複数の溝27内における複数のリード線24と、これらのリード線24の給電ヘッド12への接続端子近傍の開口部22に、それぞれウレタン樹脂を滴下充填する。このようにして充填材を滴下することにより、容易に充填材を隙間なく、行き渡らせることが可能となる。また、複数のリード線24とその接続端子近傍の開口部22に充填材を滴下充填したことにより、複数のリード線24が固定され、またリード線24とその接続端子部分が充填材に覆われ、外部から空気や水の侵入による侵食を防ぐことができる。
次に、図5及び図6に示すように段差部23内にカバーシート51を接着する。このカバーシート51を接着後は、図6及び図10に示すように突出部21の正面は、この段差部23によって平滑面に形成されることになる。このような工程を経て給電ハウジング20が製造される。
一方、受電ハウジング40を製造するには、まず受電ハウジング40の内部に受電ヘッド33、送信部36a、受信部36b、及び受電回路31などの各種部品が予め収容するとともに、受電基板32上にケース本体42の内部を、受電ヘッド33が収容される第1の空間C1と、受電回路31が収容される第2の空間C2との2つの領域に仕切る仕切体45を接着固定しておく。
次いで、受電ヘッド33の開口部41内に、図7及び図8に示すように受電コア35の設置高さと同様の肉厚を有するスペーサ37を接着固定する。そして、ウレタン樹脂の充填前に、受電ハウジング40や各部材を60℃30分程度、予備加熱しておく。
その後、図8に示すように、受電ハウジング40を水平な状態で開口部41を上方にし、その空間C1におけるリード線48とその接続端子部分、空間C2、及び貫通孔47に、それぞれウレタン樹脂を滴下充填する。このようにして充填材を滴下することにより、容易に充填材を隙間なく、行き渡らせることが可能となる。また、リード線48とその接続端子近傍の開口部41に充填材を滴下充填したことにより、リード線48が固定され、またリード線48とその接続端子部分が充填材に覆われ、外部から空気や水の侵入による侵食を防ぐことができる。
次に、図8及び図9に示すように段差部46内にカバーシート52を接着する。このカバーシート52を接着後は、図9及び図10に示すようにケース本体42の正面は、この段差部46によって平滑面に形成されることになる。このような工程を経て受電ハウジング40が製造される。
なお、カバーシート51,52は耐熱性を有した材料を用いるため、熱変形を考慮しなくてよく、樹脂の注入工程において処理時間を短縮可能となっている。
このように構成された関節補助装置1は、コネクタなど外部に露出した接点を用いる必要性がなくなるとともに、容易に着脱可能であって、防水処理が施されているため、例えば、脚当てをそのまま洗浄しても、従来のように接点に腐食や錆などが発生し、電力の供給が減少、及びリークなどの発生を未然に防止することができるので、不具合を生じないようにすることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、給電ヘッド12と受電ヘッド33が収容される給電及び受電ハウジング20,40の形状は、それぞれ逆の形状をしていても構わない。その場合には、給電ハウジング20に対して受電ハウジング40が抜き差し可能に構成される。
また、本実施形態の給電ハウジング20には、小型化を図るため、電磁誘導回路を構成する給電ヘッド12のみが取り付けられているが、給電ヘッド12に接続される給電回路を含む給電基板11を給電ヘッド12と共に給電ハウジング20に取り付けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、被覆部材の一例としてポリカーボネイト(PC)系の材料のカバーシート51,52を使用したが、これに限らずその他の合成樹脂製の板であってもよい。
本発明を適用した関節補助装置の構成を示すブロック図である。 利用者の膝部に関節補助装置を装着した状態を示す説明図である。 図2の連結部材の外観を示す斜視図である。 給電ハウジングの内部を示す正面図である。 給電ハウジングにスペーサを接着固定した状態を示す正面図である。 給電ハウジングにカバーシートを接着した状態を示す正面図である。 受電ハウジングの内部を示す概略正面図である。 受電ハウジングにスペーサを接着固定した状態を示す概略正面図である。 受電ハウジングにカバーシートを接着した状態を示す概略正面図である。 給電ハウジングと受電ハウジングを組み付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
1…関節補助装置
6…電力伝送部
7…制御部
10…給電部(給電装置)
11…給電基板
12…給電ヘッド
13…給電コイル
14…給電コア
15…送信部
16…受信部
17…スペーサ
18…角形切欠部(第1の切欠部)
19a,19b…円孔(第2の切欠部)
20…給電ハウジング
21…突出部
22…開口部
23…段差部
30…受電部(受電装置)
31…受電回路
32…受電基板
33…受電ヘッド
34…受電コイル
35…受電コア
36a…送信部
36b…受信部
37…スペーサ
38…角形切欠部(第1の切欠部)
39a,39b…円孔(第2の切欠部)
40…受電ハウジング
41…開口部
45…仕切体
46…段差部
51…カバーシート(被覆部材)
52…カバーシート(被覆部材)

Claims (9)

  1. 非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを給電ヘッド内に設けた給電装置において、
    前記給電ヘッド内に固定され、前記給電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記給電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサと、
    前記給電コイルに接続される複数のリード線に非導電性の充填材を滴下充填した充填部と、
    少なくとも前記充填部、前記給電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆する被覆部材と、
    を備えることを特徴とする給電装置。
  2. 非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を発生する受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを受電ヘッド内に設けた受電装置において、
    前記受電ヘッド内に固定され、前記受電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記受電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサと、
    前記受電コイルに接続されるリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填した充填部と、
    少なくとも前記充填部、前記受電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆する被覆部材と、
    を備えることを特徴とする受電装置。
  3. 非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する給電用送信部及び給電用受信部とを給電ヘッド内に設けた給電装置と、
    非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を発生する受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する受電用送信部及び受電用受信部とを受電ヘッド内に設け、当該受電ヘッド内に前記給電ヘッドが挿抜可能に取り付けられる受電装置と、
    前記給電ヘッド内に固定され、前記給電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記給電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記給電用送信部及び前記給電用受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成された給電用スペーサと、
    前記受電ヘッドの被挿入部内に固定され、前記受電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記受電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記受電用送信部及び前記受電用受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成された受電用スペーサと、
    前記給電コイルに接続されるリード線に非導電性の充填材を滴下充填した給電充填部と、
    前記受電コイルに接続されるリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填した受電充填部と、
    少なくとも前記給電充填部、前記給電ヘッド及び前記給電用スペーサをそれぞれ被覆する給電用被覆部材と、
    少なくとも前記受電充填部、前記受電ヘッド及び前記受電用スペーサをそれぞれ被覆する受電用被覆部材と、
    を備えることを特徴とする非接触型データ及び電力伝送装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の給電装置、受電装置又は非接触型データ及び電力伝送装置において、
    前記複数のリード線は、前記給電ヘッド又は前記受電ヘッド内に導かれて多芯ケーブルの束線状態が解除され、前記給電ヘッド又は前記受電ヘッド内に前記複数のリード線のそれぞれを収納する溝を形成したことを特徴とする給電装置、受電装置又は非接触型データ及び電力伝送装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の給電装置、受電装置又は非接触型データ及び電力伝送装置において、
    前記給電ヘッドのハウジング又は前記受電ヘッドのハウジングに、前記給電用被覆部材又は前記受電用被覆部材を接着するための段差部を形成したことを特徴とする給電装置、受電装置又は非接触型データ及び電力伝送装置。
  6. 請求項2又は3に記載の受電装置、非接触型データ及び電力伝送装置において、
    前記受電コイル、前記受電用送信部並びに前記受電用受信部に対するそれぞれの配線を、前記受電ヘッドのハウジングを区分けする仕切体に形成されたスルーホールを介して前記受電ヘッドの基板内を引き回したことを特徴とする給電装置、受電装置又は非接触型データ及び電力伝送装置。
  7. 請求項3に記載の非接触型データ及び電力伝送装置において、
    前記受電ヘッド内に前記給電ヘッドが挿入されたとき、前記受電ヘッド及び前記給電ヘッドを互いに位置決めする位置決め機構を設けたことを特徴とする非接触型データ及び電力伝送装置。
  8. 非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを給電ヘッド内に設けた給電装置の製造方法において、
    前記給電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記給電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサを前記給電ヘッド内に固定するスペーサ固定工程と、
    前記給電ヘッド内に導かれて前記給電コイルに接続される複数のリード線に非導電性の充填材を滴下充填する充填工程と、
    少なくとも前記充填工程による充填部、前記給電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆するための被覆部材を接着する工程と、
    を備えることを特徴とする給電装置の製造方法。
  9. 非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を発生する受電コイルを有する受電コアと、非接触にて送受信する送信部及び受信部とを受電ヘッド内に設けた受電装置の製造方法において、
    前記受電コアの設置高さと同様の肉厚を有し、かつ前記受電コアに対応する部分を切り欠いた第1の切欠部と、前記送信部及び前記受信部にそれぞれ対応する部分を切り欠いた第2の切欠部とが形成されたスペーサを前記受電ヘッド内に固定するスペーサ固定工程と、
    前記受電コイルに接続されるリード線及び受電回路に非導電性の充填材を滴下充填する充填工程と、
    少なくとも前記充填工程による充填部、前記受電ヘッド及び前記スペーサをそれぞれ被覆するための被覆部材を接着する工程と、
    を備えることを特徴とする受電装置の製造方法。
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