JP2009123846A - はんだバンプ形成装置 - Google Patents

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浩司 斉藤
Isao Sakamoto
伊佐雄 坂本
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Abstract

【課題】収容体の中央部寄りと外周部寄りとの温度分布を均一化してはんだバンプの品質を均一化することができると共に、収容体の水平度を容易に調整可能とするはんだバンプ形成装置を提供する。
【解決手段】はんだバンプ形成装置1を、表面にパッド電極が設けられた基板12を収容すると共に、この基板12上に供給されるはんだ微粒子を含むはんだ組成物14を同時に収容する容器10と、この容器10を加熱してはんだ組成物14を溶融させはんだ微粒子をパッド電極上に付着させる加熱手段40とを備えた構成とする。容器10は、底面部10Aと、底面部10Aの外周縁に立設された周壁部10Bと、この周壁部10Bの上端に当該周壁部10B上端から外方に延出された状態の鍔部10Cとで構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、はんだバンプ形成装置に係り、より詳しくは、上面にパッド電極が設けられた基板を収容体内に収容すると共に、その収容体内にはんだ組成物を収容して、基板上のパッド電極にはんだバンプを形成するはんだバンプ形成装置に関する。
従来、半導体基板等のパッド電極上にはんだバンプを形成するはんだバンプ形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
はんだバンプ形成装置としては、図8,9に示すような構成のはんだバンプ形成装置100がある。この装置100では、シリコンウェハ等の基板112上に供給されたはんだ微粒子を含むはんだ組成物114を加熱して、つまり、リフロー加熱によって、溶融したはんだ微粒子を基板112上に設けられたパッド電極上に付着させる構成となっている。
以上のはんだバンプ形成装置100によるはんだバンプ形成は概略次のように行われる。
まず、例えば皿状の収容体(容器)110に載置された基板112上に、はんだ微粒子混合材料として、はんだ組成物114を均一に供給する。
次いで、はんだ組成物114が供給された基板112を、はんだバンプ形成専用リフローユニットにより加熱する。そうすると、はんだ微粒子が沈降しながら徐々にパッド電極上に堆積溶融され、選択的にはんだ付けが行われる。
最後に、冷却工程終了後、洗浄工程にて基板112を洗浄して、基板112にはんだバンプを形成してプロセスが完了する。
はんだバンプ形成に際しては、前述のように、はんだ組成物114および基板112を収容する容器110が用いられている。この容器110としては、どのような形状のものでもよいが、一例として、例えば、略皿状の容器110を用いることが行われている。
すなわち、略皿状の容器110は、底面部110Aとその外周に立設された周壁部110Bとで形成されている。底面部110Aには、基板浮かし用として、複数個(例えば3個)の突起状ピン111が設けられ、これらの突起状ピン111の上端に、基板112が載置されるようになっている。
また、これらの容器110の底面部110Aにおいて突起状ピン111の外方には、基板112を位置決めする複数個の位置決めピン113が設けられている。
容器110は、前記リフローユニットにおいて加熱手段140により加熱されるようになっている。
すなわち、加熱手段140は、図示しないヒータ等の加熱源、この加熱源で加熱された熱を蓄える蓄熱部材144、この蓄熱部材144の噴出口144Aから噴出された熱風Hを循環させる熱風循環ダクト145等を備えて構成されている。
ここで、容器110の外周に熱風Hが回り込めるような構造の場合、容器110の底面部110Aを加熱した熱風Hが容器110の周壁部110Bから回り込んで容器110内に入り込んでしまい、はんだバンプの形成に悪影響を及ぼすことが考えられる。
そのため、前記はんだバンプ形成装置100では、蓄熱部材144の最外側の噴出口144Aを、容器110の周壁部110Bより内側になるように配置し、噴出された熱風Hが、底面部110Aを加熱した後、熱風循環ダクト145内に戻るように、容器110の周壁部110Bと熱風循環ダクト145の開口部145Aとの隙間が小さくなるように形成されている。
以上のような容器110は、搬送手段122により搬送されるようになっている。
この搬送手段122の先端部122Aの例えば4箇所には容器支持機構130が設けられ、それぞれの容器支持機構130に、例えばピン形状の支持部材130Aが設けられている。そして、容器110は、その底面部110Aの下面を、4個の支持部材130Aにより支持されるようになっている。
国際公開番号WO2005/091354号公報
ところで、均一な品質のはんだバンプを形成するためには、容器内において、液状体であるはんだ組成物が容器の下面から均一に加熱されることが必須条件である。そして、容器の中央部と外周部寄りとにおける温度分布が均一化されていることも必要である。
また、皿状の容器にはんだ組成物を満たしてリフローする場合においては、通常のペースト状材料を印刷した場合よりも厳密な水平レベルが求められている。
この水平レベルが出ていない場合、容器面内で傾きによる液深差が生じてしまう。これにより、対流の不均一が生じ、また、熱容量にも差が生じ、その結果、温度のばらつきが発生するものとなる。
ところが、前記従来のはんだバンプ形成装置100では、容器110の周壁部110Bの温まりが悪いという問題がある。
すなわち、熱風噴出口144Aから吹き出される熱風Hは、容器110の底面部110Aを加熱するが、底面部110Aを加熱した後、熱風循環ダクト145内に戻るように、容器110の周壁部110Bと熱風循環ダクト145の開口部145Aとの隙間が小さく形成されているので、周壁部110Bの側面を直接加熱することができない。
そのため、周壁部110Bの熱容量が影響して、周壁部110B寄りのはんだ組成物114の温度が、容器110の中心部寄りの温度に比べて低下するので、容器110内における温度分布が不均一となり、その結果、形成されるはんだバンプの品質も不均一となるという問題がある。
また、従来のはんだバンプ形成装置100では、容器110を支持する構成としては、搬送手段122の先端部122Aの4箇所に容器支持機構130を設けられたものとなっている。容器110は、その底面部110Aの下面を、それぞれの容器支持機構130の支持部材130Aにより支持されるようになっているが、4点支持部は単なる支持部でしかなく、水平レベル調整はできない。
そのため、水平レベル出しは、搬送手段122の根元部分で調整しなくてはならず、非常に煩雑な作業を伴うものであった。
本発明の目的は、収容体の中央部寄りと外周部寄りとの温度分布を均一化してはんだバンプの品質を均一化することができると共に、収容体の水平度を容易に調整可能とするはんだバンプ形成装置を提供することである。
本発明のはんだバンプ形成装置は、表面にパッド電極が設けられた基板を収容すると共に、この基板上に供給されるはんだ微粒子を含むはんだ組成物を同時に収容する収容体と、この収容体を加熱して前記はんだ組成物を溶融させ前記はんだ微粒子を前記パッド電極上に付着させる加熱手段と、を備えたはんだバンプ形成装置において、前記収容体を、底面部とこの底面部の外周縁に立設された周壁部とを含み構成すると共に、この周壁部の上端に当該周壁部上端から外方に延出された状態の鍔部を設けたことを特徴とする(請求項1)。
この発明によれば、収容体の周壁部の上端に鍔部が設けられているので、加熱手段で加熱された熱風が鍔部に当たると共にその鍔部が加熱される。これにより、加熱された鍔部からの熱伝導によって周壁部が効果的に加熱され、その結果、収容体の中央部寄りと外周部寄りとの温度分布が均一化され、基板上に形成されるバンプの品質を均一化することができ、性能にばらつきのない基板を得ることができる。
また、前記収容体の前記周壁部の厚さ寸法を、前記底面部の厚さ寸法よりも薄く形成してもよい(請求項2)。
このようにすれば、加熱手段により加熱された鍔部からの熱伝導に加えて、収容体の周壁部の厚さ寸法が底面部の厚さ寸法より薄くなっているので、加熱手段により加熱された周壁部でも熱の伝わりが速くなり、これにより、収容体内でのはんだ組成物の温度分布が均一化される。その結果、基板上に形成されるはんだバンプの品質も均一化することができ、性能にばらつきのない基板を得ることができる。
さらに、前記収容体の鍔部を前記底面部と平行に設けてもよい(請求項3)。
このようにすれば、収容体製作用の部材を加工機械に設置した状態のまま、鍔部、周壁部および底面部を順次加工することができるので、収容体の製作が容易である。
また、前記加熱手段を加熱源およびこの加熱源により加熱された熱を蓄える蓄熱部材を備えて構成すると共に、この蓄熱部材に熱風を噴射する多数の熱風噴射口を形成し、前記収容体の前記周壁部を前記蓄熱部材の少なくとも最外側に形成された前記熱風噴射口の延長上より内側に配置してもよい(請求項4)。
このようにすれば、周壁部が加熱手段により確実に加熱されるので、収容体内でのはんだ組成物の温度分布が均一化される。その結果、基板上のバンプ形成品質も均一化することができ、性能にばらつきのない基板を得ることができる。
また、前記加熱手段位置の上方に前記収容体を搬送する搬送アームを備え、この搬送アームに前記収容体を水平に支持する収容体支持機構を設けてもよい(請求項5)。
このようにすれば、収容体支持機構により収容体が水平に支持されるので、収容体内部のはんだ組成物の液深差をなくすことができる。その結果、はんだバンプが均一に形成され、性能にばらつきのない基板を得ることができる
また、前記収容体支持機構を前記収容体における鍔部の円周上の均等3箇所位置に配置すると共に、そのうちの1箇所を前記搬送アームに固定された第1支持機構とし、残りの2箇所を前記搬送アームに取り付けられ前記収容体の高さを調整可能な第2支持機構としてもよい(請求項6)。
このようにすれば、第1支持機構で鍔部の円周上の均等3箇所位置のうちの1箇所を支持した状態で、残りの2箇所で収容体の高さを調整することができる。これにより、三点支持構造となっているので、水平調整が可能、かつ容易であり、収容体の水平レベルを確実に確保することができる。その結果、収容体内部のはんだ組成物の液深差をなくすことができるので、はんだバンプが均一に形成され、性能にばらつきのない基板を得ることができる
さらに、前記収容体支持機構の前記第1支持機を、前記搬送アームに固定された固定部材とこの固定部材に固定されると共に前記収容体の鍔部の裏面を支持する固定支持部材とで構成し、前記第2支持機を、前記搬送アームに取り付けられた取り付け部材とこの取り付け部材に上下方向移動自在に設けられると共に前記収容体の鍔部の裏面を支持する移動支持部材とで構成してもよい(請求項7)。
このようにすれば、第1支持機が固定部材と固定支持部材とで構成され、第2支持機が取り付け部材と移動支持部材とで構成されているので、構成が簡単である。
本発明は、以上のように構成され機能するので、収容体の周壁部の上端に鍔部が設けられているので、加熱手段で加熱された熱風が鍔部に当たると共にその鍔部が加熱される。これにより、加熱された鍔部からの熱伝導によって周壁部が効果的に加熱され、その結果、収容体の中央部寄りと外周部寄りとの温度分布を均一化することで、基板上に形成されるはんだバンプの品質も均一化することができ、よって、性能にばらつきのない基板を得ることができる。
以下、本発明に係るはんだバンプ形成装置1の一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1,2に基づいて、はんだバンプ形成装置1の全体を説明する。
図1は、はんだバンプ形成装置1の平面図であり、図2は図1におけるII−II線に沿った縦断面図である。
図1,2に示すように、本実施形態のはんだバンプ形成装置1はリフロー装置で構成されている。
はんだバンプ形成装置1では、予備加熱部Aと、リフロー部Bと、冷却部Cと、入出口Dとが、この順に同心円上、かつ図1中右回りに配列して設けられている。
そして、処理前、つまりはんだバンプ形成前の容器10は、図示しない保管場所等から入出口Dに搬送された後、そこから、予備加熱部Aを経て、図1に矢印Sで示すように、搬送手段20の搬送アーム22によりリフロー部Bに送られる。そこではんだバンプ形成処理が行われ、次いで、リフロー部Bから冷却部Cに送られ、最後に入出口Dに送られ、そこから上記保管場所等に移されるようになっている。
容器10は、熱伝導性に優れた例えばアルミニウム製とされ、図3,4等に詳細を示すように、底面部10Aと、この底面部10Aの外周に一体的に立設された所定高さの周壁部10Bとを含み構成され、この周壁部10Bの上端に当該周壁部10B上端から外方に延出された状態の鍔部10Cが設けられている。これにより、容器10は、全体が略逆ハット形状となっている。
また、底面部10Aに対して周壁部10Bは略90度で立設され、底面部10Aと鍔部10Cとは、底面部10Aと平行に形成されている。
容器10の底面部10Aの上面は平滑面に仕上げられている。また、周壁部10Bの内周面も、凹凸部がない滑らかな面に仕上げられている。
ここで、図7(A)に示すように、容器10の底面部10Aの板厚t1と、周壁部10Bとの板厚t2とでは、それぞれの板厚t1、板厚t2が異なっている。
すなわち、底面部10Aと鍔部10Cの板厚t1に対して、周壁部10Bの板厚t2の寸法が所定寸法薄くなっている。そのため、周壁部10Bでの熱の伝導が底面部10Aより速くなり、容器10全体の加熱が均等になる。
なお、鍔部10Cの板厚t3は、底面部10Aの板厚t1と略同じ寸法に形成されているが、特に限定されない。ただし、周壁部10Bの板厚t2よりは厚くすることが好ましい。
容器10の内部には、基板12と、はんだ組成物14とが収容されるようになっており、基板12は、例えば断熱部材で形成された図示しない支持ピン等で支持されている。
基板12は、薄い円板状に形成された例えばシリコンウェハであり、この基板12には升目状に切断線12Aが刻まれている。
そして、基板12上の多数のパッド電極11にはんだバンプ15〈図4,5参照〉が形成された後、基板12は最終的に切断線12Aに沿って切断され、1個ずつのICチップとして使用されるようになる。
図4,5に示すように、基板12の表面には多数のパッド電極11が設けられている。このパッド電極11上に供給されたはんだ微粒子を含むはんだ組成物14が溶融し、かつ付着することによってはんだバンプ15が形成されるようになっている。
そして、前記1個ずつのICチップは、はんだバンプ15を介して、他の半導体チップや配線板等に電気的あるいは機械的に接続されるようになっている。
また、はんだ組成物14は、油とはんだ微粒子13とを含み構成され、油はエステルと活性剤とで構成されている。エステルは、はんだ微粒子を分散させるための液体であり、活性剤は、はんだ酸化膜を除去するための成分である。このはんだ微粒子は約220℃で溶融される。
図1,2に戻って、以上のような容器10を搬送する前記搬送手段20は、その略中心に配置された駆動部21と、この駆動部21に設けられ、かつ十文字状に外側に突出した連結部である4本の前記搬送アーム22とを備えて構成され、これらの搬送アーム22を介して前記容器10が支持されるようになっている。
なお、図1において、搬送アーム22の移動を、冷却部Cから入出口Dに移動する状態のみを仮想線で示したが、他の部分、つまり、入出口Dから予備加熱部A、予備加熱部Aからリフロー部B、リフロー部Bから冷却部Cへの移動も、上記仮想線で示したように、搬送アーム22および容器10が移動するようになっている。
駆動部21は、上記4本の搬送アーム22を支持する載置部である中心板24と、この中心板24を移動させる際に上下動させるシリンダ25と、これらの中心板24、シリンダ25を共に回転させるサーボモータ26とを備えて構成されている。
前記容器10は、図3〜図6に詳細を示すように、前記搬送アーム22の先端部22Aに設けられた収容体支持機構30により支持されるようになっている。
すなわち、上記先端部22Aは、図1に示すように円環状に形成され、この先端部22Aに、容器10の水平レベルを維持する上記収容体支持機構30が設けられている。
収容体支持機構30は、容器10における鍔部10Cの円周上の均等3箇所位置に配置されている。3箇所のうちの1箇所が搬送アーム22に固定された第1支持機構31とされ、残りの2箇所が搬送アーム22に取り付けられると共に、容器10の高さを調整可能とする第2支持機構32,33とされている。
収容体支持機構30の第1支持機31は、図4に示すように、先端部22Aにおいて搬送アーム22の根元側に固定された固定部材34と、この固定部材34に固定されると共に容器10の鍔部10Cの裏面を支持する固定支持部材35とで構成されている。
固定部材34は、図5に示すように、例えば矩形形状の板部材で形成され、搬送アーム22の例えば下面に固着されている。この固定部材34の先端部は、上述のように、容器10の鍔部10Cを支持すべく、容器10の中心側に向かって延出している。
固定部材34には、一端部に固定支持部材35を挟み込んで固定する挟持部34Aが形成され、この挟持部34Aは、固定支持部材35を挟み込んだ後、割りピン38によりロックされるようになっている。なお、割りピン38に変えてボルト、ナットによりロックするようにしてもよい。
収容体支持機構30の第2支持機32は、先端部22Aにおいて搬送アーム22の根元側に取り付けられ矩形形状の板部材でなる取り付け部材36と、この取り付け部材36に上下方向移動自在に設けられると共に容器10の鍔部10Cの裏面を支持する移動支持部材37とで構成されている。
移動支持部材37は、ボルトの先端を円錐形状に加工して形成され、取り付け部材36の先端近傍に切られたネジ穴36Aにねじ込むことで取り付けられる。そして、搬送アーム22の2箇所に配置され、固定されている取り付け部材36に対して、移動支持部材37のねじ込み量を適宜調整することで、容器10の水平度を、容易にかつ高レベルで確保することができる。
収容体支持機構30により支持された容器10は、予備加熱部Aからリフロー部Bに搬送され、このリフロー部Bにおいてリフロー工程が行われる。
リフロー部Bでは、図2に示すように、容器10および後に詳細を述べる収容体支持機構30の下方位置に配置された加熱手段40を備えている。この加熱手段40は、例えば電熱ヒータからなる加熱源41,42、ブロワ43、蓄熱部材44、熱風循環ダクト45等を備えて構成され、熱風循環ダクト45には開口部45Aが形成されている。
また、図4,6に示すように、蓄熱部材44には熱風Hを噴出させるための多数の熱風噴出口44A,44B,44Cが形成されている。
ここで、熱風噴出口44A,44B,44Cは、蓄熱部材44の中心部から放射状に配列され、最外側にあけられた熱風噴出口44Aから順に44B,44Cと、内側に行くに連れ、その穴径φ1,φ2,φ3が、少しずつ小さくなっている。そして、最外側にあけられた熱風噴出口44Aの穴径φ1が、例えば3mm〜4mmの大きさに形成されている。そのため、周壁部10Bがあるため温まりにくい容器10の外周側が、もっとも大きな穴径φ1から噴出される熱風Hで加熱されるので、容器10の全体の温度を均一化することができる。ここで、上記穴径φ1,φ2,φ3の大きさが異なっていても、熱風Hの噴出効果は十分に得られるものである。
そして、前記容器10の周壁部10Bは、少なくとも上記最外側にあけられた熱風噴出口44Aの延長上の位置より蓄熱部材44の中央寄りに配置されることが好ましい。
熱風Hは、加熱源41から蓄熱部材44、開口部45A(容器10の底面部)、循環ダクト45、加熱源42、循環ダクト45、ブロワ43、加熱源41に至る循環路46を通って循環するようになっている。
なお、加熱手段40による加熱は、はんだの融点以上、例えば240℃で行われるようになっている。
また、本実施形態では、図2に示すように、容器10の上方位置にも加熱手段40Aが設けられている。この加熱手段40Aの詳細は省略するが、風等の影響を避けるために、例えば赤外線加熱による加熱手段が構成されている。
これにより、容器10の下方および上方からの加熱が実施されるため、より効果的に、かつ短時間で加熱できる。
次に、前記実施形態のはんだバンプ形成装置1の作用を説明する。
まず、収容体支持機構30の1箇所の第1支持機構31、2箇所の第2支持機構32,33上に容器10を載置する。この際、容器10内に水準器を置いて、第2支持機構32,33の移動支持部材37を適宜回して容器10が水平となるように傾きを調整し、水平レベル出しを行う。
次いで、容器10内の底面部10Aに基板12を収容させ、はんだ組成物14を、基板12を覆うように所定量だけ容器10に供給する。
準備が完了したら、はんだバンプ形成装置1の運転を開始し、容器10をリフロー部Bの位置に搬送し、そこで加熱手段40により例えば300℃で加熱する。
はんだ組成物14は容器10内で加熱され、それに伴って基板12も加熱される。容器10が、例えば300℃で加熱された加熱手段40からの熱風で加熱されるので、所定時間経過すると、容器10内のはんだ組成物14が溶融し始める。
この際、容器10に鍔部10Cがあるので、加熱手段40で加熱された熱風Hが鍔部10Cに当たりその鍔部10Cが加熱される。加熱された鍔部10Cからの熱伝導によって周壁部10Bが効果的に加熱され、その結果、容器10の中央部寄りと外周部寄りとの温度分布が均一化される。
また、鍔部10Cに当たった熱風は、図4、5に矢印H1で示すように、鍔部10Cに沿って容器10の外方に排出する。
そのうえ、周壁部10Bの板厚t2が底面部10Aの板厚t1よりも薄くなっているので、熱伝導がよくなり、加熱された鍔部10Cからの熱が周壁部10Bから容器10の中央側に伝達されやすい。その結果、容器10の中央部寄りと外周部寄りとの温度分布がよりすばやく均一化される。
容器10の水平レベルが確保され、その内部に収容されているはんだ組成物14が水平な状態となっているので、液深差がない状態である。その結果、底面部10Aからの熱伝導の変化がなくなるので、均一化した対流となる。
最後に、図示しない設備による冷却工程終了後、洗浄工程にて基板12を洗浄して、基板12にはんだバンプ15が形成され、これにより、はんだバンプの形成プロセスが完了する。
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)容器10の周壁部10Bの上端に鍔部10Cが設けられているので、加熱手段40で加熱された熱風Hが鍔部10Cに当たりその鍔部10Cが加熱される。これにより、加熱された鍔部10Cからの熱伝導によって周壁部10Bが効果的に加熱され、その結果、容器10の中央部寄りと外周部寄りとの温度分布が均一化され、基板12上に形成されるはんだバンプの品質も均一化することができ、性能にばらつきのない基板12を得ることができる。
(2)加熱手段40により加熱された鍔部10Cからの熱伝導に加えて、容器10の周壁部10Bの厚さ寸法t2が底面部10Aの厚さ寸法t1より薄くなっているので、加熱手段40により加熱された周壁部10Bでも熱の伝わりが速くなり、これにより、容器10内でのはんだ組成物の温度分布が均一化される。その結果、基板12上に形成されるはんだバンプ15の品質も均一化することができ、性能にばらつきのない基板12を得ることができる。
(3)容器10の鍔部10Cが底面部10Aと平行に形成されているので、容器10を製作するための部材を加工機械に設置した状態のまま、鍔部10C、周壁部10B、底面部10Aを順次加工することができるので、容器10の製作が容易である。
(4)容器10の周壁部10Bの上端に鍔部10Cが設けられているので、加熱手段40で加熱された熱風Hは、鍔部10Cに当たりその鍔部10Cに沿って、矢印H1で示すように容器10の外方に流れる。したがって、熱風Hが容器10の内部に回り込むおそれはほとんどなく、熱風Hの容器10内部への回り込みによる悪影響を防止することができる。
(5)搬送アーム22の先端部22Aに容器10を水平に支持する収容体支持機構30が設けられているので、容器10の内部のはんだ組成物14の液深差をなくすことができる。その結果、基板12上のはんだバンプ15が均一に形成され、性能にばらつきのない基板12を得ることができる
(6)収容体支持機構30の第1支持機構31で鍔部10Cの円周上の均等3箇所位置のうちの1箇所を支持しておいて、残りの2箇所で容器10の高さを調整することができる。これにより、三点支持構造となっているので、容器10水平調整が可能、かつ容易であり、容器10の水平レベルを確実に確保することができる。その結果、容器10内部のはんだ組成物14の液深差をなくすことができるので、はんだバンプ15が均一に形成され、性能にばらつきのない基板12を得ることができる
(7)収容体支持機構30の第1支持機31が、搬送アーム22の先端部22Aに固定された固定部材34と、この固定部材34に固定されると共に容器10の鍔部10Cの裏面を支持する固定支持部材35とで構成され、また、第2支持機32が、先端部22Aに取り付けられた取り付け部材36と、この取り付け部材36に上下方向移動自在に設けられると共に鍔部10Cの裏面を支持する移動支持部材37とで構成されているので、それぞれの機構31,32を簡単な構成とすることができる。
(8)収容体支持機構30の第2支持機32が、先端部22Aに取り付けられた取り付け部材36と、この取り付け部材36に設けられた移動支持部材37とを備え、移動支持部材37がネジ部材で構成されており、3箇所に均等配置されたうちの2箇所で、移動支持部材37のネジを適宜回すことで、高さ調整が容易に行え、かつ微調整も容易に行えるので、容器10の水平レベル出しを容易にできる。
(9)容器10の周壁部10Bが、蓄熱部材44の少なくとも最外側に形成された熱風噴射口44Aの延長上より内側に配置されているので、周壁部10Bが加熱手段40により確実に加熱され、これにより、容器10内でのはんだ組成物15の温度分布が均一化される。その結果、基板12上で形成されるはんだバンプ15の品質も均一化することができ、性能にばらつきのない基板12を得ることができる。
(10)熱風噴出口44A,44B,44Cは、蓄熱部材44の中心部から放射状に配列され、最外側にあけられた熱風噴出口44Aから順に44B,44Cと、内側に行くに連れ、その穴径φ1,φ2,φ3が、少しずつ小さくなっている。そして、最外側にあけられた熱風噴出口44Aの穴径φ1が、例えば3mm〜4mmの大きさに形成されている。そのため、周壁部10Bがあるため温まりにくい容器10の外周側が、もっとも大きな穴径φ1から噴出される熱風Hで加熱されるので、容器10の全体の温度を均一化することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、容器10の周壁部10Bを底面部10Aに対して略90度となるように形成してあるが、図7(B)に示すように、底面部10Aに対して所定角度α度傾けた形状としてもよい。
このようにすれば、底面部10Aに対して周壁部10Bが傾いているので、その周壁部10Bに当たる熱風の量が、底面部10Aに対して略90度で立ち上がった周壁部10Bに当たる熱風量よりも多くなる。その結果、周壁部10Bの熱伝導がよりよくなり、容器10内のはんだ組成物14の温度を均一化することができる。
本発明は、シリコンウェハ等の基板上のパッド電極にはんだバンプを均等に付着させる際に利用できる。
本発明に係るはんだバンプ形成装置の実施形態を示す平面図である。 図1におけるII−II線に沿った縦断面図である。 前記実施形態の容器全体および搬送アームの一部の詳細を示す平面図である。 図3におけるIV−IV線に沿った縦断面図である。 図4におけるV−V線に沿った平断面図である。 図3におけるVI−VI線に沿った縦断面図である。 (A)は前記実施形態の容器の部分詳細を示す縦断面図であり、(B)は本発明の容器の変形形態を示す縦断面図である。 従来のはんだバンプ形成装置の容器を示す平面図である。 従来のはんだバンプ形成装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1 はんだバンプ形成装置
10 収容体である容器
10A 底面部
10B 周壁部
10C 鍔部
11 パッド電極
12 基板
14 はんだ組成物
15 はんだバンプ
22 搬送アーム
22A 先端部
30 収容体支持機構
31 第1支持機構
32 第2支持機構
33 第3支持機構
34 固定部材
35 固定支持部材
36 取り付け部材
37 移動支持部材
40 加熱手段
44A 熱風噴出口
t1 底面部の板厚
t2 周壁部の板厚

Claims (7)

  1. 表面にパッド電極が設けられた基板を収容すると共に、この基板上に供給されるはんだ微粒子を含むはんだ組成物を同時に収容する収容体と、この収容体を加熱して前記はんだ組成物を溶融させ前記はんだ微粒子を前記パッド電極上に付着させる加熱手段と、を備えたはんだバンプ形成装置において、
    前記収容体を、底面部とこの底面部の外周縁に立設された周壁部とを含み構成すると共に、この周壁部の上端に当該周壁部上端から外方に延出された状態の鍔部を設けたことを特徴とするはんだバンプ形成装置。
  2. 前記収容体の前記周壁部の厚さ寸法を、前記底面部の厚さ寸法よりも薄く形成したことを特徴とする請求項1に記載のはんだバンプ形成装置。
  3. 前記収容体の鍔部を前記底面部と平行に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のはんだバンプ形成装置。
  4. 前記加熱手段を加熱源およびこの加熱源により加熱された熱を蓄える蓄熱部材を備えて構成すると共に、この蓄熱部材に熱風を噴射する多数の熱風噴射口を形成し、前記収容体の前記周壁部を前記蓄熱部材の少なくとも最外側に形成された前記熱風噴射口の延長上より内側に配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のはんだバンプ形成装置。
  5. 前記加熱手段位置の上方に前記収容体を搬送する搬送アームを備え、この搬送アームに前記収容体を水平に支持する収容体支持機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載のはんだバンプ形成装置。
  6. 前記収容体支持機構を前記収容体における鍔部の円周上の均等3箇所位置に配置すると共に、そのうちの1箇所を前記搬送アームに固定された第1支持機構とし、残りの2箇所を前記搬送アームに取り付けられ前記収容体の高さを調整可能な第2支持機構としたことを特徴とする請求項5に記載のはんだバンプ形成装置。
  7. 前記収容体支持機構の前記第1支持機を、前記搬送アームに固定された固定部材とこの固定部材に固定されると共に前記収容体の鍔部の裏面を支持する固定支持部材とで構成し、前記第2支持機を、前記搬送アームに取り付けられた取り付け部材とこの取り付け部材に上下方向移動自在に設けられると共に前記収容体の鍔部の裏面を支持する移動支持部材とで構成したことを特徴とする請求項6に記載のはんだバンプ形成装置。
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