JP2009122030A

JP2009122030A - ロケーティングテープ

Info

Publication number: JP2009122030A
Application number: JP2007298004A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Hashimoto; 祥一橋本; Koji Yamashita; 浩嗣山下
Original assignee: Kyosei Corp
Current assignee: Kyosei Corp
Priority date: 2007-11-16
Filing date: 2007-11-16
Publication date: 2009-06-04

Abstract

【課題】導電部分の表面積を大きくすることで磁界の発生を高め、誘導法による地中埋設合成樹脂管の探査が確実に行えるロケーティングテープを提供する。
【解決手段】ロケーティングテープ１１が、合成樹脂テープ１１ａの内部に、アルミ、銅、ステンレス等の導電性金属や導電性樹脂を用いた導電性の帯状箔１２を長さ方向に沿って設けて形成されている。
【選択図】図１

Description

この発明は、地中に敷設して各種流体の管路とする合成樹脂管に取り付けるロケーティングテープに関する。

近年、地中に埋設したガス管や水道管の管路構築に用いられている管は、従来の鋼管等の金属管に代えて合成樹脂管が採用されるようになり、このような合成樹脂管は、金属管に比べて耐久性に優れ、敷設時の可撓性が折損等の事故を有効に防止することができるという利点がある。

上記した合成樹脂管は、ＰＥ（ポリエチレン）を用いて形成され、この合成樹脂管を地中に埋設してガス管路を構築した状態において、ガス管路の近傍で地面の開削を伴う電気や水道等の他工事が施工される場合、ガス管路に損傷を与えると、強度低下や亀裂の発生を招き、ガス漏れの発生原因になるため、事前にガス管路の存在を確認する必要がある。

地中に埋設した合成樹脂管を地上から検出するには、埋設した合成樹脂管の外面に予めロケーティング手段を施しておき、送信器から磁界を放射させる誘導式探査機（ロケータ）を用いて樹脂管本体の埋設位置を確認できるようにしている。

従来のロケーティング手段としては、図３に示すように、銅線１を樹脂２で被覆したロケーティングワイヤ３を用い、このロケーティングワイヤ３を合成樹脂管４の外面軸方向に沿わせた状態で、この合成樹脂管４を地中に埋設するようにしている。

また、地中に埋設した合成樹脂管４を探査する方法としては、ロケーティングワイヤ３に微弱な交流信号を流しこの電流によって発生した磁界を受信して検出する直接法と、ロケーティングワイヤ３に送信器から磁界を放射させて検出する誘導法が採用されている。

ところで、従来のロケーティングワイヤ３は、探査が直接法の場合、ロケーティングワイヤ３に電流が流れているので、探査機による地上からの検知は比較的容易に行えるが、誘導法の場合、銅線１の線径が比較的細くなっているので、地上から磁界を放射しても磁界の発生が小さく、このため、誘導法による地中に埋設した合成樹脂管４の探査が困難であるという問題がある。

また、ロケーティングワイヤ３は小径であるので、合成樹脂管４の回りに対する取り付けに安定性を欠き、管路の構築に多用されている非開削工法で合成樹脂管４を地中の削孔内に引き込んで埋設する場合、ロケーティングワイヤ３が合成樹脂管４から離れたり、引き込時の引張り力で断線するというトラブルが発生しやすい。

そこで、この発明が解決しようとする課題は、導電部分の表面積を大きくすることで磁界の発生を高め、誘導法による地中埋設合成樹脂管の探査が確実に行えると共に、非開削工法で合成樹脂管を地中に埋設する場合に問題の発生がなく、しかも、表示テープとしての機能も持たせることができるロケーティングテープを提供することである。

上記のような課題を解決するため、この発明は、合成樹脂テープの内部に導電性の帯状箔を長さ方向に沿うよう設けて形成されている構成を採用したものである。

ここで、上記合成樹脂管は、ＰＥ（ポリエチレン）を用いて形成され、その外周面に配置する上記ロケーティングテープは、例えば、合成樹脂管と同様ポリオレフィン系樹脂を用いた二枚のテープ間に、このテープよりも少し幅の狭い導電性の帯状箔を挟み、これらを接着や溶着によって積層一体化して形成され、前記帯状箔としては、アルミ、銅、ステンレス等の導電性金属や導電性樹脂を用いることができる。

このロケーティングテープは、一面側に接着層が設けられ、地中に埋設する前の合成樹脂管の外面に前記接着層で貼り付け、合成樹脂管の軸方向全長にわたって取付けるものであり、帯状箔は表面積を大きくとることができ、誘導法による地中埋設合成樹脂管の探査時に磁界の発生を高めることができる。

この発明によると、合成樹脂テープの内部に導電性の帯状箔を長さ方向に沿って設けたので、導電性部分の表面積を大きくすることができ、地中に埋設した合成樹脂管に取付けることにより、誘導法による地中埋設合成樹脂管の探査時に磁界の発生を高め、地中埋設合成樹脂管の確認が確実に行えるようになる。

また、合成樹脂テープと帯状箔の組合わせは、材料コストが安くてすみ、価格的に安価な製品を提供できる。

更に、ロケーティングテープは、合成樹脂テープと帯状箔の組合わせによって厚さを薄く形成することができ、合成樹脂管の外面に取付けた状態で外部への突出量が少なく、非開削工法で合成樹脂管を地中に引き込んで埋設する場合、ロケーティングテープに負荷がかかるのを少なくでき、ロケーティングテープが合成樹脂管から離れたり、引き込時の引張り力で断線するというようなトラブルの発生がない。

また、ロケーティングテープは、適当な幅を有するので、表面に施工年度、事業者名等の表示が可能になり、表示テープとしての機能も兼ね備えたものとなる。

また、ロケーティングテープを合成樹脂管に取付けておくことにより、地中での埋設位置の確認が容易となる。

発明の実施の形態

以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。

図２のように、ロケーティングテープ１１は、ポリオレフィン系樹脂を用いた二枚の長いテープ１１ａ間に、このテープ１１ａよりも少し幅の狭い導電性の帯状箔１２を長さ方向の全長に沿うようにして挟み、これらを接着や溶着によって積層一体化して形成され、前記帯状箔１２としては、アルミ、銅、ステンレス等の導電性金属や導電性樹脂を用いることができる。

また、ロケーティングテープ１１は、オレフィン系樹脂を用いてテープを帯状に押し出し成形し、その内部に帯状箔１２をモールドすることによって製造することもできる。

ちなみに、ロケーティングテープ１１の幅は３０ｍｍ程度、帯状箔の幅は１５ｍｍ程度とし、全体の厚みは１ｍｍ程度になっている。

このロケーティングテープ１１は、十分な幅を有し、表面が合成樹脂のテープ１１ａになっているので、表面に施工年度、事業者名等の表示も可能になり、これらを表示することにより表示テープとしての機能も兼ね備えたものとなる。

図１のように、上記ロケーティングテープ１１を取付ける合成樹脂管１３は、ＰＥ（ポリエチレン）を用いて形成され、この合成樹脂管１３に対するロケーティングテープ１１の取付けは、このロケーティングテープ１１の一面側に予め接着層を設けておき、合成樹脂管１３の外面に前記接着層で貼り付け、合成樹脂管１３の軸方向全長にわたって沿わせるようにする。

上記のように、合成樹脂管１３は、その外面にロケーティングテープ１１を取付けることにより、地中での埋設状態でロケーティング機能を有することになる。

上記のように形成されたロケーティングテープ１１を長さ方向の全長にわたって取付けた合成樹脂管１３は、地中に埋設することによって各種流体の管路を構築するものであり、このロケーティングテープ１１の帯状箔１２が、電流を流す直接法や、地上から地中埋設合成樹脂管に磁界を発生させて探査する誘導法で合成樹脂管１３の埋設位置を確認できるようにし、また、ロケーティングテープ１１の表面に施した施工年度、事業者名等によって露出時に配管の種類を確認することができる。

上記ロケーティングテープ１１は、合成樹脂テープ１１ａの内部に導電性の帯状箔１２を長さ方向に沿って設けたので、導電性部分の表面積を大きくすることができ、特に、誘導法による合成樹脂管１３の探査時に磁界の発生を高め、合成樹脂管１３の確認が確実に行えるようになる。

この発明のロケーティングテープを取付けた合成樹脂管の要部を拡大した縦断正面図この発明のロケーティングテープを示す斜視図従来のロケーティングワイヤを取付けた合成樹脂管の要部を拡大した縦断正面図

符号の説明

１１ロケーティングテープ
１１ａテープ
１２帯状箔
１３合成樹脂管

Claims

合成樹脂テープの内部に導電性の帯状箔を長さ方向に沿うよう設けて形成されているロケーティングテープ。