JP2538441B2 - 埋設管用標識テ―プ状体 - Google Patents

埋設管用標識テ―プ状体

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JP2538441B2
JP2538441B2 JP9123991A JP9123991A JP2538441B2 JP 2538441 B2 JP2538441 B2 JP 2538441B2 JP 9123991 A JP9123991 A JP 9123991A JP 9123991 A JP9123991 A JP 9123991A JP 2538441 B2 JP2538441 B2 JP 2538441B2
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昭男 藤井
好弘 岡本
亘 高橋
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NISHAMA KK
OOTAKI GASU KK
Kyowa KK
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NISHAMA KK
OOTAKI GASU KK
Kyowa KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地中に埋設したガス
管の腐食などによって漏れた漏洩ガスを所定の場所例え
ば使用ガス計量メーター付近まで誘導できる漏洩ガス誘
導機能と、埋設管の埋設位置を示すことのできるロケー
ター機能(埋設管位置確認機能)と、要すれば工事ミス
などによる埋設管の穿孔位置を検出できる埋設管穿孔部
検出機能を合わせて有する埋設管用標識テープ状体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の埋設管用標識テープ状体
として、単に埋設管の埋設年月日を印刷表示した標識機
能のみを有するもの、例えば実開昭62−179478
号公報に示される標識機能とロケーター機能とを有する
もの、例えば実開平2−114275号公報に示される
標識機能及びロケーター機能にさらに穿孔検出機能を有
するものがある。
【0003】実開昭62−179478号公報に示され
た従来の埋設管用標識テープ状体を図17について説明
する。図において、1はプラスチックフィルムで、表面
に所要の印刷表示を行った印刷層2を有している。3は
プラスチックフィルム1の裏面に設けた粘着層、4はプ
ラスチックフィルム1と粘着層3との間に挟着した導電
層で、プラスチックフィルム1の長手方向に連続する板
状の導電体からなる。このようにプラスチックフィルム
1、印刷層2、粘着層3、導電層4より構成される複合
材料にしておくと、粘着層3により埋設管に貼付でき、
地中埋設の状態では印刷層2を有するプラスチックフィ
ルム1が標識として作用し、かつ導電層4がロケーター
ワイヤーの機能を保持する。
【0004】実開平2−114275号公報に示された
従来の埋設管用標識テープ状体を図18について説明す
る。この埋設管用標識テープ状体も、図17のものと同
様に、プラスチックフィルム1の片面に設けられた粘着
層3により埋設管に貼付される。印刷表示2したプラス
チックフィルム1が標識として作用し、かつ複数本の導
体4aがロケーターワイヤーとして機能すると共に複数
本の導体4aを使用しているため埋設工事あるいはその
他の外力でテープおよび埋設管が穿孔し、導体4aの何
本かが切断した場合、導体4aの断線により管穿孔部を
直ちに検出できると同時に、残る導体4aにおいてロケ
ーターワイヤーとしての機能を保持することができるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
これらのものは埋設管の位置を確認すること、あるいは
テープに内在する導体4aにより埋設管穿孔位置の確認
をすることはできるが、地中管の腐食等によるガス漏れ
の確認については当該箇所の地面に半導体ガス濃度計を
設置して測定しなければならない不便さがある。またア
スファルト舗装なでは舗装面に穴をあけて地面を露出
させた後、測定しなければ検出できず、この工事に手間
と時間を要するため緊急の場合などには対応できないと
いう大きな課題を有している。また、地中管のガス漏れ
点検作業は定期的にかつ5m程度の間隔で行なわなけれ
ばならず、その作業は膨大なものである。
【0006】この発明は上記のような課題を解決しよう
とするもので、地中での微細な漏洩ガスを所定の場所例
えばガス使用量計量メーターの近くの地上まで誘導して
誘導箇所で漏洩ガス濃度を常時測定することを可能に
し、地中でのガス漏れに迅速に対応できてガス漏れに気
付かずに放置したために引き起こされる大事故を未然に
防ぐことのできる埋設管用標識テープ状体を得ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る埋設管用標識テープ状体は、複数本
の導体を並列して内在する単層または複層のゴムおよび
/またはプラスチックを主材料とするテープ状成型物
の、一方の面に標識表示を施しかつ他方の面に長手方向
に連続して少なくとも地下1.5mの地圧にもつぶれる
ことなく連通する溝を形成したものである。また、前
導体を少なくとも3本の奇数本とし、かつ前記溝を各導
体間にそれぞれ位置する凹み部とこの凹み部の開口をし
ぼって狭くする狭窄部とで構成するものである。
【0008】
【作用】この発明においては、溝によって漏洩ガス誘導
機能の作用をし、導体によってロケーター機能の作用を
し、テープ状成型物の標識表示によって標識機能の作用
をする。また、導体を少なくとも3本の奇数本としかつ
溝を凹み部と狭窄部とで構成することによって溝への土
砂等の浸入防げる。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例を図面により説明す
る。図1の実施例は、押し出し成型、プレス成型等によ
って得られた単層構造を有する埋設管用標識テープ状体
であって、一方の面8aに標識表示5が施されかつ他
面8bには導体6間で長手方向に連続する溝7を形成
するように複数本の導体6を並列して内在させたゴムお
よび/またはプラスチックを主材料としたテープ状成型
物8からなっている。
【0010】図2の実施例は、一方の面8aに標識表示
5をした着色および/またはプラスチックフィルム8A
と、もう1枚の透明のプラスチックフィルム8Bとの間
に断面積0.08mm〜3mmの複数本の導体6を
並列に並ベプラスチックフィルム8Aの標識表示面5が
外面になるようにかつプラスチックフィルム8Bが導体
6間において長手方向に連続した溝7を形成するように
挟着して得られた複層構造を有する埋設管用標識テープ
状体である。
【0011】ここにおいて用いられるテープ状成型物8
は成型加工が容易で電気絶縁性の高いポリマーが適当で
あり、例えばゴムとしてはEPDM、シリコーンゴム、
NR、SBR、BR、熱可塑性ゴムとしては熱可塑性E
PR、SBS、SIS、SIBS、熱可塑性ウレタンゴ
ム、さらには熱可塑性樹脂としてはPE、PP、PE
T、PVC等の樹脂が適当である。
【0012】また導体6は断面積0.08mm〜3m
の銅、ニッケル等の単線または撚線の導体6が複数
本用いられるが、これらの本数と線径(断面積)は埋設
配管のサイズ等施工条件により、また耐圧強度面より合
計有効断面積を0.3mm〜10mmになるように
適宜選択する。尚、導体6の線径(断面積)を0.08
mm〜3mmとしたのは、これより細いと地圧を支
えるための導線の強度的面より使用し難く、3mm
上では線径(断面積)が太すぎ、テープ状成型物8の厚
みを必要以上に厚くする他、溝7の深さを深くし過ぎ
て、かえって溝全体を地圧で押しつぶす結果を招くこと
になるからである。
【0013】さらにまた溝7は漏洩ガスを所定の場所に
まで誘導できるものでなくてはならない。即ち、溝7
少なくとも地下1.5mの土砂の重みにもつぶれずに
える耐圧性を有し、その状態で長手方向に完全に連通で
きていることが必要である。このためには、溝7の有効
断面積は10mm〜30mmの面積を有するものが
よい。なぜならこれより小さい断面積の場合はテープ状
成型物8の曲がりなどにより漏洩ガスを十分に通し得な
いおそれがあるからであり、これより大きい断面積の場
合は地圧により溝7が押しつぶされてしまうおそれがあ
るからである。またこのような溝7の形成にあたって
は、溝7を前述した導体6間に設けることが特に重要
で、この導体6の剛性による耐圧性補強によって地圧に
よる溝7のつぶれ、ふさがりを防止できるのである。
【0014】一方、標識表示5についてはテープ状成型
物8の成型前または成型後あるいは成型と同時に、プラ
スチックフィルム8Aの表面8a(一方の面)に図3に
示すように印刷表示5aするか、あるいは図4に示すよ
うに刻印表示5bするか、さらに図5に示すように成型
前にプラスチックフィルム8Aの裏面8b(他方の面)
に印刷表示5aしたものを用いる。
【0015】なお、図5に示すようにプラスチックフィ
ルム8Aの裏面8bに印刷表示5aするものについて
は、プラスチックフィルム8Aの樹脂層もしくは全体の
樹脂層8は透明でなくてはならないことはいうまでもな
い。また、導体6を埋設するプラスチックフィルム8B
面に粘着剤を設ける場合には、標識表示5の上部に背面
処理剤層9を設ける(なお、図3では粘着剤層を省略し
た)。
【0016】図6の実施例は、テープ状成型物8の一方
の面即ち標識表示5が施されている面8aにおいて、少
なくともその面8aより0.1mm以下の深さの表層部
付近に複数本の細線からなる導体10が、他方の面にお
いて溝7を形成するように内在せられた導体6と共に、
長手方向に連続的に埋設されている単層構造を有する埋
設管用標識テープ状体である。
【0017】図7の実施例は、図2のものと同様にプラ
スチックフィルム8Aとプラスチックフィルム8Bとを
導体6を内在させて挟着する際に少なくとも標識表示5
が施されている面8a(一方の面)より0.1mm以下
の深さに予めまたは同時に断面積0.01mm〜0.
08mmの複数本の細線からなる導体10をフィルム
長手方向に連続して並列に埋設して得た埋設管用標識テ
ープ状体である。
【0018】図8の実施例は、プラスチックフィルム8
Aが複層フィルムであって、その間に細線からなる導体
10を挟着してある埋設管用標識テープ状体である。
【0019】即ち、図6〜図8において表層部付近に設
けられる細線の導体10の使用目的は、掘り起こし工事
中などにつるはしやショベルカーの爪などで埋設管を穿
孔してしまうことがあるが、この際埋設管周面に設けた
埋設管用標識テープ状体がまず穿孔されるようにし、テ
ープ中に設けた導体10を破断させ、この導体10の破
断を電気的に地上で検出することにより、埋設管の穿孔
を間接的に検知しようとするものである。尚、図18に
示す従来のものでは、ロケーター機能を有する導体4a
自体に穿孔検出機能を合わせて持たせているが、ロケー
ター機能を優先する場合は導体4aが破断しては困るの
で、ある程度の太さが必要であり、逆に穿孔検出では導
体4aは破断しやすい方がよいので細い導体を用いるの
がよく、この二つの機能を同時に満足するにはそれぞれ
の目的に合致した線径を用いねばならず、線径の選定に
限界がある。ここにおいて、使用する導体10の細線の
太さは断面積で0.01mm〜0.08mmの線径
(断面積)が適当である。これは、あまり太すぎると工
事中の事故等による埋設管の穿孔と共に破線する機能を
有し得ないからであり、これ以上細すぎると細線のみが
いたずらに破断してその度に埋設管破損の有無の検出の
労が多くなるからである。
【0020】次に、上記実施例の埋設管用標識テープ状
体の使用例を図9、図10に示す。図9では埋設管11
の管周全面にわたって装着される例であり、図10は管
周の必要部分のみに装着される例であり、いずれにおい
ても所望の間隔で粘着テープやベルト等の結束具12で
止められる。こうしておくと、埋設管11が腐食等によ
り穿孔した場合でも、埋設管用標識テープ状体が管周面
地圧でしっかり管周面に密接しているため、管腐食孔
より漏れた微細なガスは溝7(この場合、溝7は管周面
とで連通孔となる)通って地上へ誘導される。尚、立
ち上がり管への標識テープ状体の固定はビニル粘着テー
プなどで上から厳重に全周にわたりテーピングする。
【0021】(実験例 1) 人為的に管面にピンホールをつくり、ガス漏れが発生す
るようにしかつ端末に立ち上がり管を設けた25Aの灯
外管の周面に、図1に示す埋設管用標識テープ状体を固
定し、これを深さ0.5mの地中に20mの長さで埋設
した。そしてこの立ち上がり管末端で半導体式ガスリー
クテスター(最高感度10ppm)を用いて、漏洩ガス
の検知をったところ表1の結果を得た。
【0022】(実験例 2) 上記の実験例1と同様のテストにおいて、図7に示す埋
設管用標識テープ状体を用い、かつ細線の導体10の一
部を故意に断線させたものを用いて実験に供したところ
表2の結果を得た。
【0023】以上の二つの実験例1,2によって、図1
〜図8に示す埋設管用標識テープ状体がロケーター機能
に加えて優れたガス誘導機能及び管穿孔部検出機能を有
していることが解る。
【0024】次に、この発明のさらに異なる実施例を図
面により説明する。なお、前記した図1〜図10に示す
実施例のものと同一または相当部分には同一符号を付し
て説明を省略する。図11〜図14の各実施例において
は、3本以上の奇数本の導体6Aと、各導体6Aの間に
それぞれ位置する凹み部7Aとこの凹み部7Aの開口を
しぼって狭くする狭窄部7Bとからなる溝7とが並列状
に内在されている。
【0025】ここにおける導体6Aには、断面積0.2
mm〜2mmの銅、ニッケル等の単線または撚線
いられる。ここで導体6Aを3本以上の奇数本とした
のは、埋設管の位置を確認するにあたって複数の埋設管
が平行した埋設されている場合などでは、地中の誘導電
流による磁力線の発生あるいは発生した磁力線の影響に
よる二次的誘導電流による磁力線の発生などで目的とす
る埋設管の正確な検知が困難であることがしばしばあっ
た。そこで、3本以上の奇数本の導体6Aをテープ状成
型物8に内在させ、3本以上の奇数本の導体6Aのうち
並列に結線した左右複数n本と中央の一本とを直列に結
線して測定電流を通電させると中央の一本には左右導体
に流れるn倍の電流が流れるため、磁力線測定に対して
は中央の一本には強い磁力線が現れ、さらに左右複数本
の導体6Aにはそれぞれの電流値に比例した磁力線が中
央の磁力線の位置により左右対称等間隔で現れることと
なり、他の複数の地中埋設管の配置位置にまどわされ
ず、目的の埋設管位置の正確な検出を容易にすることが
できるようになるからである。また導体6Aの線径(断
面積)を0.2mm〜2mmとするのは、これより
細いと地圧を支えるための強度的面より使用し難いから
であり、2mm以上では線径(断面積)が太すぎ、テ
ープ状成型物8の厚みを必要以上に厚くする他、導体6
Aの凹み部7Aの面積を制限することになり、漏洩ガス
の誘導を不完全ならしめる結果を招くことになるからで
ある。なお、導体6Aの本数と導体間ピッチは埋設管の
サイズ等施工条件によりまた耐圧強度面より定められる
が、灯外管などの場合では導体6A間のピッチが略10
mmになるように3本または5本の奇数本の導体6Aを
内設したものが好適である。
【0026】また、凹み部7Aは漏洩ガスを所定の場所
にまで誘導できる漏洩ガス誘導機能を有さなくてはなら
ない。即ち、凹み部7Aは少なくとも地下1.5mの土
砂の重みにもつぶれることなく耐える耐圧性を有し、そ
の状態でテープ長手方向に完全に連通できていることが
必要である。のためには、凹み部7Aの有効断面積は
10mm〜30mmの面積を有するものがよい。な
ぜなら、これより小さい断面積の場合はテープ状成型物
8の曲がりなどにより漏洩ガスを十分に通し得ないおそ
れがあるからであり、これより大きい断面積の場合は地
圧により凹み部7Aが押しつぶされてしまうおそれがあ
るからである。またこのような凹み部7Aの形成にあた
っては、凹み部7Aを前述した導体6A間に設けること
が特に重要でこの導体6Aの剛性による耐圧性補強によ
って地圧による溝7のつぶれ、ふさがりを防止できるの
である。また凹み部7Aはテープ状成型物8の内面8b
他方の面)に設けることが必要である。これは地圧や
地下泥砂流動による凹み部7Aへの土砂の流入を防ぐ必
要があるからである。一方、凹み部7Aの開口をしぼっ
て狭くする狭窄部7Bの形状・寸法は、凹み部7Aへの
土砂の進入を防ぐため、またテープ状成型物8の埋設管
への取付を容易にするため、できるかぎりしぼり込むの
がよい。しぼり込んでも、地圧による漏洩ガスのリーク
(浸入)現象によって漏洩ガスを十分に捕捉できる
【0027】さらに、埋設管への取付けを一層容易にす
る目的で、図14に示すように溝7を有する他方の面
bの所望の箇所に粘着剤層13を設けておくこともでき
る。施工においては、粘着剤層13の上の離型紙14を
きながら、埋設管仮固定していくことにより、
円形の埋設管容易に取り付けることができる。
【0028】次に、上記実施例の埋設管用標識テープ状
体の使用例を図15、図16に示す。図15では埋設管
11の管全周にわたって装着される例であり、図16で
は管周の必要部分のみに装着される例であり、いずれに
おいても所望の間隔で粘着テープやベルト等の結束具1
2で止められる。このように埋設管11の周面に装着し
ておくと、埋設管11が腐食等により穿孔した場合、そ
の腐食孔より漏れる微細なガス埋設管11に密接した
漏洩ガス捕捉用の凹み部7Aにより捕捉され、漏洩ガス
誘導孔とな溝7より地上へ誘導される。この場合、図
16に示すように埋設管11の一部分を覆っていれば十
分に上述の機能を果たすことができる。つまり中の
スは、地圧のかからない空隙部へ浸入する性質を有し
ているからである。また立ち上がり管へのこの標識テ
ープ状体の固定は、漏洩ガス誘導孔とな溝7が他方の
面8b(内層)に設けられているため、特に外気へのガ
ス漏洩に気を配ることなくビニル粘着テープなどで上か
ら全周にわたり簡単にテーピングするか、ゴムまたはプ
ラスチックチューブを被着するかするだけでよい。
【0029】(実験例 3) 人為的に管面にピンホールをつくり、ガス漏れが発生す
るようにしかつ端末に立ち上がり管を設けた25Aの灯
外管の周面に、導体6Aの間隔10mm、導体0.7s
q3本使用の図11に示す埋設管用標識テープ状体を図
16に示すように固定し、これを深さ0.5mの地中に
20mの長さで半導体式ガスリークテスター(最高感度
10ppm)を用いて、漏洩ガスの検知をったところ
表3の結果を得た。
【0030】(実験例 4) 上記の実験例3と同様のテスト条件において、ロケータ
ー機能を調べるため、標識テープ状体に内在させた導体
3本のうち左右2本を並列につなぎ、かつこの2本と中
央の1線を直列に結線して電流を流しつつ、埋設管検出
器(磁力線測定器)で地上より図11に示す標識テープ
状体を用いて埋設管位置の検出をったところ表4の結
果を得た。 注1,2 測定は長さ方向に5m間隔3箇所行った。
【0031】以上二つの実験例3,4によって、図11
〜図14に示す埋設管用標識テープ状体が優れたガス誘
導機能および埋設管位置検出機能を有していることが解
る。即ち、漏洩ガスの検知感度は極めて優秀で良好なガ
ス漏れ検知ができたことにより、図11〜図14に示す
標識テープ状体の優れた漏洩ガス誘導機能が立証され
た。また地上より図11〜図14に示す標識テープ状体
を装着した埋設管位置の検出を行ったところ、表4に示
すように等間隔に3箇所での磁力線の検出が可能で図1
1〜図14に示す標識テープ状体を用いない他の埋設管
(通電していない埋設管)との区別が容易にできること
が認められた。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば溝を
えることによりロケーター機能(埋設管位置確認機能)
及び管穿孔部検出機能に加えて、漏洩ガスの検出ができ
るという多大効果が得られる。即ち、埋設管のガス漏れ
の検出が使用ガス量検出メーター付近等で常時簡単に行
えるようになるので、地中管のガス漏れをいち早くキャ
ッチできる。またこの結果地中でのガスだまりで引き起
こされる爆発事故を未然に防止することができる。さら
にガス漏れ検査作業の負担を大幅に低減できるなどきわ
めて大きい効果を有する。一方、埋設管位置検出機能を
備えているので、埋設管の埋設位置が直ちに検出できる
ことはもちろん、工業事故等による管穿孔の有無も直ち
に検出できるので、作業ミスのまま埋め戻される事故が
全くなくなるなど迅速な事故処理や安全性の高い作業が
行える大きな効果を有する。
【0033】また、この発明によれば溝を凹み部と狭窄
とで構成することにより土砂によるガス誘導孔即ち
つまりがなくなるので、埋設管のガス漏れ検出に信頼
性が得られるという効果がある。さらに、この発明によ
れば奇数本導体の使用によるn箇所等間隔磁力線検出に
よる埋設管位置検出機能を備えているので、埋設管の埋
設位置が直ちに検出できる他、他埋設管との区別ができ
るので迅速な事故処理や安全性の高い作業が行える大き
な効果を有する。さらに埋設管に取り付ける方法も仮固
定できるなどきわめて簡便で、埋設管にロケーターワイ
ヤーを取り付ける従来の工事時間を大幅に短縮できると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】図1の使用例を示す斜視図である。
【図10】図6の使用例を示す斜視図である。
【図11】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図12】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図13】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図14】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図15】図14の使用例を示す斜視図である。
【図16】図11の使用例を示す斜視図である。
【図17】従来のものを示す断面図である。
【図18】異なる従来のものを示す断面図である。
【符号の説明】
5,5a,5b 標識表示 6 導体 7 7A 凹み部 7B 狭窄部 8 テープ状成型物 8a 一方の面 8b 他方の面 10 細線からなる導体 11 埋設管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 昭男 大阪府大阪市西成区橘3丁目20番28号 株式 会社共和内 (72)発明者 岡本 好弘 千葉県市原市大厩1823−7 (72)発明者 高橋 亘 東京都荒川区町屋7−5−16−1101 (56)参考文献 実開 昭62−179478(JP,U) 実開 昭60−101288(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の導体を並列して内在する単層ま
    たは複層のゴムおよび/またはプラスチックを主材料と
    するテープ状成型物の、一方の面に標識表示を施しかつ
    他方の面に長手方向に連続して少なくとも地下1.5m
    の地圧にもつぶれることなく連通する溝を形成したこと
    を特徴とする埋設管用標識テープ状体。
  2. 【請求項2】 導体の内在によって溝が形成されるよう
    にしたことを特徴とする請求項1の埋設管用標識テープ
    状体。
  3. 【請求項3】 導体が少なくとも3本の奇数本からな
    り、かつ溝を各導体間にそれぞれ位置する凹み部とこの
    凹み開口をしぼって狭くする狭窄部とで構成したこ
    とを特徴とする請求項1の埋設管用標識テープ状体。
  4. 【請求項4】 凹み部の断面積が10mm〜30mm
    であることを特徴とする請求項3の埋設管用標識テー
    プ状体。
JP9123991A 1990-04-03 1991-03-28 埋設管用標識テ―プ状体 Expired - Lifetime JP2538441B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-36346 1990-02-19
JP3634690 1990-04-03

Publications (2)

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