JP2009121417A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予混合圧縮自着火運転される場合において、内燃機関が過渡状態にあるときでも、安定した燃焼状態を確保でき、それにより、商品性、運転性および排ガス特性をいずれも向上させることができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】予混合圧縮自着火運転中、燃料を主噴射および副噴射の2回に分割して気筒内に噴射可能な内燃機関3の燃料噴射制御装置1は、ECU2を備える。ECU2は、筒内圧PCYLに応じて、図示平均有効圧力IMEPを算出し(ステップ1〜3)、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて、要求トルクTRQを算出し(ステップ10,11)、内燃機関3の予混合圧縮自着火運転中にそれぞれ算出された要求トルクTRQと図示平均有効圧力IMEPとの比RTIに応じて、副噴射量QINJ2を算出する(ステップ24,25)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、予混合圧縮自着火運転が可能な内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
従来、内燃機関の燃料噴射制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この内燃機関は、予混合圧縮自着火運転されるものであり、燃料噴射弁、ノッキングセンサ、エンジン回転数センサ、無段変速機および発電機などを備えている(同公報の図1参照)。この燃料噴射制御装置では、ノッキングセンサの検出信号に基づき、ノッキングが発生したか否かを判別し、ノッキングが発生したときには、無段変速機を制御することにより、エンジン回転数を低下させる(図2のステップ1〜3)。
次いで、低下したエンジン回転数およびエンジントルクの組み合わせが、ノッキングの発生しない正常燃焼領域にあるか否かを判別し(ステップ4)、両者の組み合わせが正常燃焼領域にあるときには、エンジントルクが発電機で要求されるトルクに対して不足しているか否かを判別する(ステップ5)。そして、エンジントルクが不足しているときには、エンジントルクのみを、エンジントルクとエンジン回転数の組み合わせを正常燃焼領域に保持できる範囲内で上昇させるように、燃料噴射弁の燃料噴射量が増大側に制御される(ステップ6)。
特開2003−184624号公報
一般に、予混合圧縮自着火運転される内燃機関の場合、火花点火運転される内燃機関または拡散燃焼運転される内燃機関と比べて、EGR量が多いなどの理由によって混合気の燃焼状態の安定性が低く、失火、騒音、振動およびトルク段差などが発生しやすいという欠点を備えている。この欠点は、特に内燃機関が過渡状態にあって、その発生トルク(または出力)が運転負荷に応じたトルクを達成できていないとき、すなわちトルク不足(または出力不足)が発生しているときに、より顕著に表れやすい。これに対して、上記従来の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、エンジン回転数およびエンジントルクの組み合わせがノッキングの発生しない正常燃焼領域に保持されるように、燃料噴射量を制御するものに過ぎないので、内燃機関が過渡状態にあるときなどには、混合気の燃焼状態が不安定になり、上記欠点が顕著に表れることで、商品性、運転性および排ガス特性がいずれも低下するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、予混合圧縮自着火運転される場合において、内燃機関が過渡状態にあるときでも、安定した燃焼状態を確保でき、それにより、商品性、運転性および排ガス特性をいずれも向上させることができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、所定の運転領域にあるとき(ステップ21,31,41の判別結果がYESのとき)に予混合圧縮自着火運転が行われるとともに、予混合圧縮自着火運転されているときの1回の燃焼サイクル中、燃料を主噴射とそれよりも後の副噴射とに分割して気筒3a内に噴射可能な内燃機関3において、燃料噴射を制御する内燃機関3の燃料噴射制御装置1であって、内燃機関3の筒内圧PCYLを検出する筒内圧検出手段(ECU2、筒内圧センサ21)と、検出された筒内圧PCYLに応じて、内燃機関3の実際の仕事を表す実仕事パラメータ(図示平均有効圧力IMEP)を算出する実仕事パラメータ算出手段(ECU2、ステップ1〜3)と、内燃機関3の運転状態を表す運転状態パラメータ(エンジン回転数NE、アクセル開度AP)を検出する運転状態パラメータ検出手段(ECU2、クランク角センサ20、アクセル開度センサ22)と、検出された運転状態パラメータに応じて、内燃機関3に要求される仕事を表す要求仕事パラメータ(要求トルクTRQ)を算出する要求仕事パラメータ算出手段(ECU2、ステップ10,11)と、内燃機関3の予混合圧縮自着火運転中にそれぞれ算出された実仕事パラメータおよび要求仕事パラメータを用い、両者の相対的な大小関係を表す指標値(比RTI、トルク偏差DTRQ、圧力偏差DIMEP)を算出する指標値算出手段(ECU2、ステップ24,35,45)と、内燃機関3の予混合圧縮自着火運転中、算出された指標値に応じて、副噴射による燃料噴射量(副噴射量QINJ2)、副噴射の時期(副噴射時期φINJ2)、および副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率(副噴射率RINJ2)の少なくとも一つを副噴射パラメータとして算出する副噴射パラメータ算出手段(ECU2、ステップ25,36,46)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、筒内圧に応じて、内燃機関の実際の仕事を表す実仕事パラメータが算出され、運転状態パラメータに応じて、内燃機関に要求される仕事を表す要求仕事パラメータが算出される。さらに、内燃機関の予混合圧縮自着火運転中にそれぞれ算出された実仕事パラメータおよび要求仕事パラメータを用い、両者の相対的な大小関係を表す指標値が算出され、算出された指標値に応じて、副噴射による燃料噴射量、副噴射の時期、および副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率の少なくとも一つが、副噴射パラメータとして算出される。この場合、実仕事パラメータは、内燃機関の燃焼エネルギを適切に表す筒内圧に応じて算出されるので、内燃機関の実際の仕事を適切に表し、要求仕事パラメータは、内燃機関の運転状態を表す運転状態パラメータに応じて算出されるので、そのときに内燃機関に要求されている仕事を適切に表す。そのため、以上のような実仕事パラメータおよび要求仕事パラメータの相対的な大小関係を表す指標値は、内燃機関がその時点で過渡状態にあるか否かを適切に表すとともに、その時点で内燃機関に要求されている仕事に対応する実際の仕事の達成度合を表すものとなる。
一方、この内燃機関のように、予混合圧縮自着火運転での1回の燃焼サイクル中、燃料が主噴射とそれよりも後の副噴射とに分割して気筒内に噴射された場合、内燃機関の実際の仕事は、前述した副噴射パラメータに大きく依存する。すなわち、副噴射による燃料噴射量、副噴射の時期、および副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率などが変化すると、それに従って内燃機関の実際の仕事が変化する。したがって、この燃料噴射制御装置によれば、内燃機関に要求されている仕事に対応する実際の仕事の達成度合(言い換えれば実際の仕事の不足分)を反映させながら、副噴射パラメータを適切に算出することができ、それにより、内燃機関が過渡状態にあるときでも、内燃機関に要求されている仕事に対応する実際の仕事を適切に確保できることによって、安定した燃焼状態を確保できる。その結果、排ガス特性を向上させることができるとともに、失火、騒音およびトルク段差の発生を回避できることで、商品性および運転性も向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の燃料噴射制御装置1において、実仕事パラメータ算出手段は、実仕事パラメータとして、平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)、および平均有効圧力をトルクに換算したトルク換算値TRQ2の一方を算出し、要求仕事パラメータ算出手段は、要求仕事パラメータとして、内燃機関3に要求される要求トルクTRQ、および要求トルクTRQを平均有効圧力に換算した圧力換算値IMEP2の一方を算出し、指標値算出手段は、指標値として、要求トルクTRQおよび平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)の一方と他方との比RTI、圧力換算値IMEP2および平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)の一方と他方との差分(圧力偏差DIMEP)、ならびに要求トルクTRQおよびトルク換算値TRQ2の一方と他方との差分(トルク偏差DTRQ)のいずれかを算出することを特徴とする。
この内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、実仕事パラメータとして、平均有効圧力および平均有効圧力をトルクに換算したトルク換算値の一方が算出され、要求仕事パラメータとして、内燃機関に要求される要求トルクおよび要求トルクを平均有効圧力に換算した圧力換算値の一方が算出されるとともに、要求トルクおよび平均有効圧力の一方と他方との比、圧力換算値および平均有効圧力の一方と他方との差分、ならびに要求トルクおよびトルク換算値の一方と他方との差分のいずれかが、指標値として算出される。この場合、要求トルクおよび圧力換算値は、そのときに内燃機関に要求される仕事を適切に表すものであり、平均有効圧力およびトルク換算値は、内燃機関の実際の仕事を適切に表すものであるので、要求トルクおよび平均有効圧力の一方と他方との比、圧力換算値および平均有効圧力の一方と他方との差分、ならびに要求トルクおよびトルク換算値の一方と他方との差分はいずれも、内燃機関がその時点で過渡状態にあるか否かを適切に表すとともに、その時点で内燃機関に要求されている仕事に対応する実際の仕事の達成度合を表すものとして算出される。その結果、請求項1に係る発明の作用効果を確実に得ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の内燃機関3の燃料噴射制御装置1において、指標値算出手段は、要求トルクTRQと、要求トルクTRQに基づいて内燃機関3を制御したときの1回の燃焼サイクル中に算出された平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)とを用いて、指標値を算出することを特徴とする。
この内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、要求トルクと、要求トルクに基づいて内燃機関を制御したときの1回の燃焼サイクル中に算出された平均有効圧力とを用いて、指標値が算出されるので、内燃機関が要求トルクに基づいて制御されたときの、要求トルクに対応する実際の仕事の達成度合に応じて、副噴射パラメータを算出することができ、それにより、燃料噴射の制御精度をさらに向上させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載の内燃機関3の燃料噴射制御装置1において、副噴射パラメータは、副噴射による燃料噴射量(副噴射量QINJ2)であり、副噴射パラメータ算出手段は、燃料噴射量(副噴射量QINJ2)を、要求トルクTRQと平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)との比RTIが大きいほど、圧力換算値IMEP2と平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)との差分(圧力偏差DIMEP)が大きいほど、または要求トルクTRQとトルク換算値TRQ2との差分(トルク偏差DTRQ)が大きいほど、より大きくなるように算出する(ステップ25,36,46)ことを特徴とする。
この場合、要求トルクと平均有効圧力との比、要求トルクとトルク換算値との差分、および圧力換算値と平均有効圧力との差分はいずれも、要求トルクに対する実際の仕事の不足分を表すので、これらの比および差分が大きいほど、実際の仕事の不足分が大きいことになる。一方、この内燃機関のように、予混合圧縮自着火運転での1回の燃焼サイクル中、燃料が主噴射とそれよりも後の副噴射とに分割して気筒内に噴射された場合、副噴射における燃料噴射量が大きいほど、内燃機関が実際に達成する仕事がより大きくなる。したがって、この内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、要求トルクに対する実際の仕事の不足分が大きいほど、内燃機関が実際に達成する仕事がより大きくなるように、副噴射における燃料噴射量を制御することができ、その結果、制御精度をより一層、向上させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項2または3に記載の内燃機関3の燃料噴射制御装置1において、副噴射パラメータは、副噴射の時期(副噴射時期φINJ2)であり、副噴射パラメータ算出手段は、副噴射の時期(副噴射時期φINJ2)を、要求トルクTRQと平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)との比RTIが大きいほど、圧力換算値IMEP2と平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)との差分(圧力偏差DIMEP)が大きいほど、または要求トルクTRQとトルク換算値TRQ2との差分(トルク偏差DTRQ)が大きいほど、より早いタイミングになるように算出する(式(1)〜(3))ことを特徴とする。
この内燃機関のように、予混合圧縮自着火運転での1回の燃焼サイクル中、燃料が主噴射とそれよりも後の副噴射とに分割して気筒内に噴射された場合、副噴射の時期が早いタイミングになるほど、内燃機関が実際に達成する仕事がより大きくなる。したがって、この内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、要求トルクに対する実際の仕事の不足分が大きいほど、内燃機関が実際に達成する仕事がより大きくなるように、副噴射の時期を制御することができ、その結果、制御精度をより一層、向上させることができる。
請求項6に係る発明は、請求項2または3に記載の内燃機関3の燃料噴射制御装置1において、副噴射パラメータは、副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率(副噴射率RINJ2)であり、副噴射パラメータ算出手段は、単位時間当たりの燃料噴射率(副噴射率RINJ2)を、要求トルクTRQと平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)との比RTIが大きいほど、圧力換算値IMEP2と平均有効圧力(図示平均有効圧力IMEP)との差分(圧力偏差DIMEP)が大きいほど、または要求トルクTRQとトルク換算値TRQ2との差分(トルク偏差DTRQ)が大きいほど、より大きくなるように算出する(図7,11,15)ことを特徴とする。
この内燃機関のように、予混合圧縮自着火運転での1回の燃焼サイクル中、燃料が主噴射とそれよりも後の副噴射とに分割して気筒内に噴射された場合、副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率が大きいほど、内燃機関が実際に達成する仕事がより大きくなる。したがって、この内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、要求トルクに対する実際の仕事の不足分が大きいほど、内燃機関が実際に達成する仕事がより大きくなるように、副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率を制御することができ、その結果、制御精度をより一層、向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料噴射制御装置について説明する。図1は、本実施形態の燃料噴射制御装置1およびこれを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示しており、同図に示すように、燃料噴射制御装置1は、ECU2を備えている。このECU2は、後述するように、エンジン3の運転状態に応じて、燃料噴射制御処理などの各種の制御処理を実行する。
エンジン3は、車両10に搭載された直列4気筒型ディーゼルエンジンであり、4組の気筒3aおよびピストン3b(1組のみ図示)と、クランクシャフト3cなどを備えている。このエンジン3には、クランク角センサ20および4つの筒内圧センサ21(1つのみ図示)が設けられている。
このクランク角センサ20は、マグネットロータ20aおよびMREピックアップ20bで構成されており、クランクシャフト3cの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU2に出力する。
このCRK信号は、所定クランク角(例えば1゜)毎に1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、各気筒3aのピストン3bが吸気行程のTDC位置よりも若干、手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、所定クランク角毎に1パルスが出力される。なお、本実施形態では、クランク角センサ20が運転状態パラメータ検出手段に相当し、エンジン回転数NEが運転状態パラメータに相当する。
また、筒内圧センサ21は、気筒3a毎に設けられた、図示しないグロープラグと一体型の圧電素子タイプのものであり、対応する気筒3a内の圧力すなわち筒内圧PCYLの変化に伴ってたわむことにより、筒内圧PCYLを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、後述するように、筒内圧センサ21の検出信号の電圧値(以下「検出電圧」という)VCPSに基づき、筒内圧PCYLおよび図示平均有効圧IMEPを算出する。なお、本実施形態では、筒内圧センサ21が筒内圧検出手段に相当する。
さらに、エンジン3には、燃料噴射弁4が気筒3a毎に設けられており(1つのみ図示)、各燃料噴射弁4は、ECU2に電気的に接続されている。燃料噴射弁4は、ECU2によって、その開閉タイミングが制御され、それにより、後述するように、燃料の噴射量および噴射時期が制御される。
また、ECU2には、アクセル開度センサ22が接続されており、このアクセル開度センサ22は、車両の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。なお、本実施形態では、アクセル開度センサ22が運転状態パラメータ検出手段に相当し、アクセル開度APが運転状態パラメータに相当する。
一方、ECU2は、CPU、RAM、ROM、I/Oインターフェースおよび駆動回路(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20〜22の検出信号などに応じて、各種の制御処理を実行する。
具体的には、ECU2は、エンジン3の運転状態に応じて、後述するように、図示平均有効圧力IMEPの算出処理、要求トルクTRQの算出処理および燃料噴射制御処理などを実行する。これらの制御処理により、エンジン3の運転状態が所定のPCCI運転域にあるときには、エンジン3の予混合圧縮自着火運転が実行され、それ以外の運転域では、通常の圧縮自着火運転が実行される。また、後述するように、予混合圧縮自着火運転中、所定の運転条件が成立したとき(RTI>R2が成立したとき)には、燃料が主噴射時期と、それよりも後の副噴射時期との2回に分割して噴射される。
なお、本実施形態では、ECU2が、筒内圧検出手段、実仕事パラメータ算出手段、運転状態パラメータ検出手段、要求仕事パラメータ算出手段、指標値算出手段および副噴射パラメータ算出手段に相当する。
次に、図2を参照しながら、ECU2によって実行される図示平均有効圧IMEPの算出処理について説明する。この処理は、各気筒3aにおける当該燃焼サイクルでの図示平均有効圧IMEPを算出するものであり、所定周期(例えばクランク角1゜毎の周期)で実行される。ここでは1つの気筒3aにおける処理内容を例にとって説明するとともに、以下の説明において算出される各種の値は、ECU2のRAM内に記憶されるものとする。この処理では、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)で、筒内圧センサ21の検出電圧VCPSを読み込む。
次に、ステップ2に進み、検出電圧VCPSを用いて、本出願人が特開2006−233798号公報に記載した手法により、筒内圧PCYLを算出する。具体的には、モータリング圧力より推定した筒内圧の推定値と筒内圧センサ21の検出電圧VCPSより算出した算出値との偏差が最小になるように、筒内圧PCYLが算出される。
ステップ2に続くステップ3で、上記ステップ2で算出された筒内圧PCYLを用いて、本出願人が特開2006−52647号公報に記載した手法により、図示平均有効圧IMEPを算出する。その後、本処理を終了する。なお、本実施形態では、図示平均有効圧力IMEPが実仕事パラメータおよび平均有効圧力に相当する。
次に、図3を参照しながら、ECU2によって実行される要求トルクTRQの算出処理について説明する。この処理は、以下に述べるように、エンジン3に要求されるトルクを要求トルクTRQとして算出するものであり、1回の燃焼サイクルにおける最初のTDC信号の発生タイミングに同期して実行される。
この処理では、まず、ステップ10で、RAMに記憶されている、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APのデータを読み込む。
次いで、ステップ11に進み、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求トルクTRQを算出する。このマップでは、要求トルクTRQは、エンジン回転数NEが高いほど、またはアクセル開度APが大きいほど、より大きな値に設定されている。これは、エンジン回転数NEが高いほど、またはアクセル開度APが大きいほど、より大きなエンジン出力が要求されるためである。その後、本処理を終了する。
以上のように要求トルクTRQが算出されると、今回の燃焼サイクルで、全気筒3aの燃料噴射量および吸入空気量が要求トルクTRQに基づいて制御され、それにより、要求トルクTRQに相当するエンジン出力が得られるように、エンジン3が制御される。なお、本実施形態では、要求トルクTRQが要求仕事パラメータに相当する。
次に、図4を参照しながら、ECU2によって実行される燃料噴射制御処理について説明する。この処理は、以下に述べるように、主噴射量QINJ1、主噴射時期φINJ1、副噴射量QINJ2および副噴射時期φINJ2を気筒3a毎に算出するものであり、TDC信号の発生タイミングに同期して実行される。
この処理では、まず、ステップ20で、RAMに記憶されているエンジン回転数NE、要求トルクTRQおよび図示平均有効圧力IMEPなどの各種データを読み込む。この場合、図示平均有効圧力IMEPとして、今回値すなわち最新の算出値を読み込むとともに、要求トルクTRQとして、前回値すなわち前回の制御タイミングで算出された値を読み込む。言い換えれば、図示平均有効圧力IMEPとして、要求トルクTRQに基づいて内燃機関3を制御したときの1回の燃焼サイクル中に算出された値を用いる。その理由については後述する。
次いで、ステップ21に進み、予混合圧縮自着火運転モードフラグF_PCCIが「1」であるか否かを判別する。この予混合圧縮自着火運転モードフラグF_PCCIは、エンジン回転数NE、エンジン水温および要求トルクTRQなどの運転状態パラメータに基づいて設定されるものであり、具体的には、これらの運転状態パラメータがエンジン3を予混合圧縮自着火運転すべき所定のPCCI運転域にあるときに「1」に設定され、それ以外のときには「0」に設定される。
ステップ21の判別結果がYESで、F_PCCI=1のときには、エンジン3を予混合圧縮自着火運転すべきであると判定して、ステップ22に進み、エンジン回転数NEおよび要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、主噴射量QINJ1を算出する。
次いで、ステップ23で、エンジン回転数NEおよび主噴射量QINJ1に応じて、図示しないマップを検索することにより、主噴射時期φINJ1を算出する。この主噴射時期φINJ1は、上記主噴射量QINJ1の噴射開始タイミングであり、吸気行程のTDC位置よりも前の所定範囲内のクランク角(例えばBTDC20゜〜30゜)に設定される。
ステップ23に続くステップ24で、要求トルクTRQを図示平均有効圧力IMEPで除算した値TRQ/IMEPを、比RTIとして設定する。なお、本実施形態では、比RTIが、指標値と、実仕事パラメータおよび要求仕事パラメータの一方と他方の比とに相当する。
次いで、ステップ25に進み、比RTIに応じて、図5に示すテーブルを検索することにより、副噴射量QINJ2を算出する。なお、本実施形態では、副噴射量QINJ2が、副噴射による燃料噴射量に相当する。同図において、R2は、比RTIの所定のしきい値であり、RTI<R2が成立している場合、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を上回っていることを表し、RTI=R2の場合、両者が等しいことを表し、RTI>R2が成立している場合、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っていることを表す。また、Q2_Bは、副噴射量QINJ2の基本値であり、本実施形態では値0に設定される。
同図に示すように、このテーブルでは、副噴射量QINJ2は、RTI≦R2の領域で基本値Q2_B(=0)に設定されており、したがって、RTI≦R2のときには、副噴射が実行されず、主噴射のみが実行されることになる。これは、RTI≦R2が成立しているときには、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を上回っているかまたは両者が等しいことで、副噴射を行う必要がないことによる。なお、基本値Q2_Bを正の所定値に設定し、RTI≦R2の領域でも、副噴射を行うように構成してもよい。
また、RTI>R2の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、エンジン3の実際の仕事の不足分を補償するために、主噴射に加えて、副噴射を実行する必要があるので、副噴射量QINJ2は、QINJ2>0が成立するように設定されている。さらに、この領域では、副噴射量QINJ2は、比RTIが大きいほど、より大きい値に設定されている。これは、エンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償するために、副噴射量QINJ2をより大きい値に設定する必要があることによる。
次に、ステップ26に進み、上記ステップ25で算出された副噴射量QINJ2およびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、副噴射時期φINJ2を算出する。この副噴射時期φINJ2は、副噴射量QINJ2の噴射開始タイミングであり、吸気行程のTDC位置以降の所定範囲内のクランク角(例えばATDC0゜〜30゜)に設定されている。その後、本処理を終了する。
一方、ステップ21の判別結果がNOで、F_PCCI=0ときには、エンジン3を通常の圧縮自着火運転すべきであると判定して、ステップ27に進み、通常制御処理を実行する。この通常制御処理では、通常の圧縮自着火運転用の燃料噴射制御処理が実行される。その後、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態の燃料噴射制御装置1によれば、筒内圧PCYLに応じて、図示平均有効圧力IMEPが算出され、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて、要求トルクTRQが算出される。さらに、この要求トルクTRQを、要求トルクTRQに基づいて内燃機関3を制御したときの1回の燃焼サイクル中に算出された図示平均有効圧力IMEPで除算することにより、比RTIが算出され、この比RTIに応じて、副噴射量QINJ2が算出される。
この場合、図示平均有効圧力IMEPは、エンジン3の燃焼エネルギを適切に表す筒内圧PCYLに応じて算出されるので、エンジン3の実際の仕事を適切に表し、要求トルクTRQは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて算出されるので、そのときにエンジン3に要求されている仕事を適切に表す。さらに、比RTIは、要求トルクTRQを、それに基づいてエンジン3を制御したときの1回の燃焼サイクル中に算出された図示平均有効圧力IMEPで除算することにより算出されるので、エンジン3が要求トルクTRQに応じて制御された場合において、要求トルクTRQに対応する仕事を実際にどの程度達成したかを適切に表すことになる。
一方、このエンジン3のように、予混合圧縮自着火運転されている場合において、1回の燃焼サイクル中、燃料が主噴射とそれよりも後の副噴射とに2分割して気筒3a内に噴射されたときには、エンジン3の実際の仕事は、副噴射量QINJ2に大きく依存する。すなわち、エンジン3の実際の仕事は、副噴射量QINJ2によって決まる。したがって、この燃料噴射制御装置によれば、エンジン3に要求されている仕事に対応する実際の仕事の達成度合(言い換えれば実際の仕事の不足分)を反映させながら、副噴射量QINJ2を適切に算出することができ、それにより、エンジン3が過渡状態にあるときでも、エンジン3に要求されている仕事に対応する実際の仕事を適切に確保できることによって、安定した燃焼状態を確保できる。その結果、排ガス特性を向上させることができるとともに、失火、騒音およびトルク段差の発生を回避できることで、商品性および運転性も向上させることができる。
さらに、副噴射量QINJ2は、RTI>R2のとき、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っているときには、比RTIが大きいほど、より大きい値に設定される。言い換えれば、エンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、副噴射量QINJ2がより大きい値に設定されるので、エンジン3の実際の仕事の不足分を適切に補償することができる。
なお、実施形態は、実仕事パラメータとして図示平均有効圧力IMEPを用いた例であるが、本発明の実仕事パラメータはこれに限らず、内燃機関の実際の仕事を表すものであればよい。例えば、実仕事パラメータとして、図示平均有効圧力IMEPに代えて正味平均有効圧力BMEPを用いてもよい。さらに、実仕事パラメータとして、図示平均有効圧力IMEPまたは正味平均有効圧力BMEPを仕事(ジュール)に換算した値を用いてもよい。
また、実施形態は、要求仕事パラメータとして要求トルクTRQを用いた例であるが、本発明の実仕事パラメータはこれに限らず、内燃機関に要求される仕事を表すものであればよい。例えば、要求仕事パラメータとして、要求トルクTRQを仕事(ジュール)に換算した値を用いてもよい。
さらに、実施形態は、実仕事パラメータおよび要求仕事パラメータの相対的な大小関係を表す指標値として、比RTI(=TRQ/IMEP)を用いた例であるが、本発明の指標値はこれに限らず、実仕事パラメータおよび要求仕事パラメータの相対的な大小関係を表すものであればよい。例えば、実施形態の比RTIに代えて、比IMEP/TRQを用いてもよい。さらに、比RTIに代えて、要求トルクTRQおよび後述するトルク換算値TRQ2の一方と他方の比(TRQ/TRQ2またはTRQ2/TRQ)を用いてもよく、後述する圧力換算値IMEP2および図示平均有効圧力IMEPの一方と他方の比(IMEP/IMEP2またはIMEP2/IMEP)を用いてもよい。
以上の5つの比IMEP/TRQ,TRQ/TRQ2,TRQ2/TRQ,IMEP/IMEP2,IMEP2/IMEPはいずれも、実施形態の比RTIと同様に、エンジン3が要求トルクTRQに対応する仕事を実際にどの程度達成したかを適切に表すものであるので、これらの比のいずれかを用いた場合でも、実施形態の燃料噴射制御装置1と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、エンジン3が過渡状態にあるときでも、エンジン3に要求されている仕事に対応する実際の仕事を適切に確保でき、それにより、安定した燃焼状態を確保できる。その結果、排ガス特性を向上させることができるとともに、失火、騒音およびトルク段差の発生を回避できることで、商品性および運転性も向上させることができる。
また、前述した図4のステップ25,26に代えて、副噴射量QINJ2および副噴射時期φINJ2を、以下に述べるように算出してもよい。まず、RTI≦R2のときには、副噴射量QINJ2を値0に設定し、RTI>R2のときには、副噴射量QINJ2を副噴射量QINJ2を正の所定値に設定する。次いで、副噴射時期φINJ2を、下式(1)により算出する。
φINJ2=φINJ2_B−Dφ2_RTI …… (1)
ここで、φINJ2_Bは、副噴射時期φINJ2の基本値であり、吸気行程のTDC位置よりも後の所定のクランク角位置に相当する値に設定されている。また、Dφ2_RTIは、基本値φINJ2_Bを進角側に補正するための補正項であり、比RTIに応じて、図6に示すテーブルを検索することにより算出される。
同図に示すように、この補正項Dφ2_RTIは、RTI≦R2の領域で値0に設定されている。また、RTI>R2の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、補正項Dφ2_RTIは、Dφ2_RTI>0が成立するように設定されている。これは、RTI>R2の領域では、エンジン3の実際の仕事の不足分を補償すべく、エンジン3の実際の仕事を増大させるために、副噴射時期φINJ2を基本値φINJ2_Bから進角させる必要がある(すなわちより早いタイミングに変更する必要がある)ことによる。したがって、この補正項Dφ2_RTIは、比RTIが大きいほど、すなわちエンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償するために、より大きい値に設定されている。
以上のように、副噴射量QINJ2および副噴射時期φINJ2を算出した場合でも、実施形態と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、エンジン3が過渡状態にあるときでも、エンジン3に要求されている仕事に対応する実際の仕事を適切に確保でき、それにより、安定した燃焼状態を確保できる。その結果、排ガス特性を向上させることができるとともに、失火、騒音およびトルク段差の発生を回避できることで、商品性および運転性も向上させることができる。なお、この場合、副噴射時期φINJ2を上記手法により算出するとともに、副噴射量QINJ2を、ステップ25と同じ手法により算出してもよい。
また、燃料噴射弁4として、単位時間当たりの噴射率を変更可能なものを用いた場合には、前述した図4のステップ25,26に代えて、以下に述べるように、副噴射時期φINJ2と、副噴射率RINJ2(副噴射時の単位時間当たりの噴射率)を算出してもよい。まず、副噴射時期φINJ2を吸気行程のTDC位置よりも後の所定のクランク角位置に設定する。
次いで、副噴射率RINJ2を、比RTIに応じて、図7に示すテーブルを検索することにより算出する。同図において、R2_Bは、副噴射率RINJ2の基本値であり、本実施形態では値0に設定される。同図に示すように、RTI≦R2の領域では、この副噴射率RINJ2は、基本値R2_Bに設定されている。これは、RTI≦R2が成立しているときには、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を上回っているかまたは両者が等しいことで、副噴射を実行する必要がないことによる。なお、基本値R2_Bを正の所定値に設定し、RTI≦R2の領域でも、副噴射を行うように構成してもよい。
また、RTI>R2の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、副噴射率RINJ2は、比RTIが大きいほど、すなわちエンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償すべく、エンジン3の実際の仕事を増大させるために、より大きい値に設定されている。
以上のように、副噴射時期φINJ2および副噴射率RINJ2を算出した場合でも、実施形態と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、エンジン3が過渡状態にあるときでも、エンジン3に要求されている仕事に対応する実際の仕事を適切に確保でき、それにより、安定した燃焼状態を確保できる。その結果、排ガス特性を向上させることができるとともに、失火、騒音およびトルク段差の発生を回避できることで、商品性および運転性も向上させることができる。
なお、上記の例のように、燃料噴射弁4として、単位時間当たりの噴射率を変更可能なものを用いた場合、1回の副噴射において、燃料噴射弁4の噴射率を、副噴射開始時は小さい値に設定するとともに、開始以降から副噴射終了時までの間はより大きい値になるように可変制御してもよい。このように制御した場合、噴射率が副噴射開始時は小さい値に設定されることによって、燃焼に伴う騒音およびノイズの発生を抑制することができる。
さらに、前述した図4の燃料噴射制御処理に代えて、図8に示す燃料噴射制御処理を実行してもよい。この図8の処理も、図4の処理と同様に、TDC信号の発生タイミングに同期して実行される。この燃料噴射制御処理は、図4の処理と比べると、ステップ34〜36のみが異なっており、その他は同じであるので、以下、異なる点を中心として説明するとともに、それ以外の説明を省略する。
まず、ステップ30〜33を、前述したステップ20〜23と同様に実行した後、ステップ34で、換算係数KTRQと図示平均有効圧力IMEPの積KTRQ・IMEPを、トルク換算値TRQ2として設定する。このトルク換算値TRQ2は、図示平均有効圧力IMEPをトルクに換算したものであり、換算係数KTRQは、行程容積などに基づいて予め設定される。
次に、ステップ35で、要求トルクTRQとトルク換算値TRQ2との差分TRQ−TRQ2を、トルク偏差DTRQとして設定する。なお、この例では、トルク偏差DTRQが、指標値と、要求トルクおよびトルク換算値の一方と他方の差分とに相当する。
次いで、ステップ36に進み、ステップ35で算出したトルク偏差DTRQに応じて、図9に示すテーブルを検索することにより、副噴射量QINJ2を算出する。同図に示すように、このテーブルでは、副噴射量QINJ2は、DTRQ≦0の領域で前述した基本値Q2_B(=0)に設定されており、したがって、DTRQ≦0のときには、副噴射が実行されず、主噴射のみが実行されることになる。これは、DTRQ≦0が成立しているときには、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を上回っているかまたは両者が等しいことで、副噴射を行う必要がないことによる。なお、この例でも、前述したように、基本値Q2_Bを正の所定値に設定し、DTRQ≦0の領域でも、副噴射を行うように構成してもよい。
また、DTRQ>0の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、副噴射量QINJ2は、トルク偏差DTRQが大きいほど、より大きい値に設定されている。これは、エンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償するために、副噴射量QINJ2をより大きい値に設定する必要があることによる。
次に、ステップ37に進み、前述したステップ26と同じ手法により、副噴射時期φINJ2を算出した後、本処理を終了する。
以上のように、図8の燃料噴射制御処理を実行した場合でも、前述した図4の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、エンジン3が過渡状態にあるときでも、エンジン3に要求されている仕事に対応する実際の仕事を適切に確保でき、それにより、安定した燃焼状態を確保できる。その結果、排ガス特性を向上させることができるとともに、失火、騒音およびトルク段差の発生を回避できることで、商品性および運転性も向上させることができる。
なお、以上の図8の処理は、要求トルクおよびトルク換算値の一方と他方の差分として、要求トルクTRQとトルク換算値TRQ2との差分TRQ−TRQ2(=トルク偏差DTRQ)を用いた例であるが、これに代えて、差分TRQ2−TRQ、差分の絶対値|TRQ−TRQ2|、または差分の絶対値|TRQ2−TRQ|を用いてもよい。その場合には、前述した図9のテーブルの横軸を差分の絶対値|TRQ−TRQ2|または|TRQ2−TRQ|に設定し、これらの絶対値に応じて、テーブルを検索することにより、副噴射量QINJ2を算出するように構成すればよい。以上のように構成した場合でも、図8の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。
また、前述した図8のステップ36,37に代えて、副噴射量QINJ2および副噴射時期φINJ2を、以下に述べるように算出してもよい。まず、DTRQ≦0のときには、副噴射量QINJ2を値0に設定し、DTRQ>0のときには、副噴射量QINJ2を正の所定値に設定する。次いで、副噴射時期φINJ2を、下式(2)により算出する。
φINJ2=φINJ2_B−Dφ2_DTRQ …… (2)
ここで、Dφ2_DTRQは、基本値φINJ2_Bを進角側に補正するための補正項であり、トルク偏差DTRQに応じて、図10に示すテーブルを検索することにより算出される。
同図に示すように、この補正項Dφ2_DTRQは、DTRQ≦0の領域で値0に設定されている。また、DTRQ>0の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、補正項Dφ2_DTRQは、比DTRQが大きいほど、すなわちエンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償するために、より大きい値に設定されている。
以上のように、副噴射量QINJ2および副噴射時期φINJ2を算出した場合でも、図8の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。
また、燃料噴射弁4として、単位時間当たりの噴射率を変更可能なものを用いた場合には、前述した図8のステップ36,37に代えて、以下に述べるように、副噴射時期φINJ2と、副噴射率RINJ2を算出してもよい。まず、副噴射時期φINJ2を吸気行程のTDC位置よりも後の所定のクランク角位置に設定する。
次いで、副噴射率RINJ2を、トルク偏差DTRQに応じて、図11に示すテーブルを検索することにより算出する。同図に示すように、この副噴射率RINJ2は、DTRQ≦0の領域では前述した基本値R2_B(=0)に設定されている。これは、DTRQ≦0が成立しているときには、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を上回っているかまたは両者が等しいことで、副噴射を実行する必要がないことによる。なお、この例でも、前述したように、基本値R2_Bを正の所定値に設定し、DTRQ≦0の領域でも、副噴射を行うように構成してもよい。
また、DTRQ>0の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、副噴射率RINJ2は、トルク偏差DTRQが大きいほど、すなわちエンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償すべく、エンジン3の実際の仕事を増大させるために、より大きい値に設定されている。
以上のように、副噴射時期φINJ2および副噴射率RINJ2を算出した場合でも、図8の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、前述した図4の燃料噴射制御処理に代えて、図12に示す燃料噴射制御処理を実行してもよい。この図12の処理も、図4の処理と同様に、TDC信号の発生タイミングに同期して実行される。この燃料噴射制御処理は、図4の処理と比べると、ステップ44〜46のみが異なっており、その他は同じであるので、以下、異なる点を中心として説明するとともに、それ以外の説明を省略する。
まず、ステップ40〜43を、前述したステップ20〜23と同様に実行した後、ステップ44で、換算係数KIMEPと要求トルクTRQの積KIMEP・TRQを、圧力換算値IMEP2として設定する。この圧力換算値IMEP2は、要求トルクTRQを図示平均有効圧力IMEPに換算したものであり、換算係数KIMEPは、行程容積などに基づいて予め設定される。
次に、ステップ45で、圧力換算値IMEP2と図示平均有効圧力IMEPとの差分IMEP2−IMEPを、圧力偏差DIMEPとして設定する。なお、この例では、圧力偏差DIMEPが、指標値と、平均有効圧力および圧力換算値の一方と他方の差分とに相当する。
次いで、ステップ46に進み、ステップ45で算出した圧力偏差DIMEPに応じて、図13に示すテーブルを検索することにより、副噴射量QINJ2を算出する。同図に示すように、このテーブルでは、副噴射量QINJ2は、DIMEP≦0の領域において、前述した基本値Q2_B(=0)に設定されており、したがって、DIMEP≦0のときには、副噴射が実行されず、主噴射のみが実行されることになる。これは、DIMEP≦0が成立しているときには、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を上回っているかまたは両者が等しいことで、副噴射を行う必要がないことによる。なお、この例でも、前述したように、基本値Q2_Bを正値に設定し、DIMEP≦0の領域でも、副噴射を行うように構成してもよい。
また、DIMEP>0の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、副噴射量QINJ2は、圧力偏差DIMEPが大きいほど、より大きい値に設定されている。これは、エンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償するために、副噴射量QINJ2をより大きい値に設定する必要があることによる。
次に、ステップ47に進み、前述したステップ26と同じ手法により、副噴射時期φINJ2を算出した後、本処理を終了する。
以上のように、図12の燃料噴射制御処理を実行した場合でも、前述した図4の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、エンジン3が過渡状態にあるときでも、エンジン3に要求されている仕事に対応する実際の仕事を適切に確保でき、それにより、安定した燃焼状態を確保できる。その結果、排ガス特性を向上させることができるとともに、失火、騒音およびトルク段差の発生を回避できることで、商品性および運転性も向上させることができる。
なお、以上の図12の処理は、平均有効圧力および圧力換算値の一方と他方の差分として、圧力換算値IMEP2と図示平均有効圧力IMEPとの差分IMEP2−IMEP(=圧力偏差DIMEP)を用いた例であるが、これに代えて、差分IMEP−IMEP2、差分の絶対値|IMEP2−IMEP|、または差分の絶対値|IMEP2−IMEP|を用いてもよい。その場合には、前述した図13のテーブルの横軸を差分の絶対値|IMEP2−IMEP|または|IMEP2−IMEP|に設定し、これらの絶対値に応じて、テーブルを検索することにより、副噴射量QINJ2を算出するように構成すればよい。以上のように構成した場合でも、図12の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。
また、前述した図12のステップ46,47に代えて、副噴射量QINJ2および副噴射時期φINJ2を、以下に述べるように算出してもよい。まず、DIMEP≦0のときには、副噴射量QINJ2を値0に設定し、DIMEP>0のときには、副噴射量QINJ2を副噴射量QINJ2を正の所定値に設定する。次いで、副噴射時期φINJ2を、下式(3)により算出する。
φINJ2=φINJ2_B−Dφ2_DIMEP …… (3)
ここで、Dφ2_DIMEPは、基本値φINJ2_Bを進角側に補正するための補正項であり、圧力偏差DIMEPに応じて、図14に示すテーブルを検索することにより算出される。
同図に示すように、この補正項Dφ2_DIMEPは、DIMEP≦0の領域で値0に設定されている。また、DIMEP>0の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、補正項Dφ2_DIMEPは、比DIMEPが大きいほど、すなわちエンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償するために、より大きい値に設定されている。
以上のように、副噴射量QINJ2および副噴射時期φINJ2を算出した場合でも、図12の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。
また、燃料噴射弁4として、単位時間当たりの噴射率を変更可能なものを用いた場合には、前述した図12のステップ46,47に代えて、以下に述べるように、副噴射時期φINJ2と、副噴射率RINJ2を算出してもよい。まず、副噴射時期φINJ2を吸気行程のTDC位置よりも後の所定のクランク角位置に設定する。
次いで、副噴射率RINJ2を、圧力偏差DIMEPに応じて、図15に示すテーブルを検索することにより算出する。同図に示すように、この副噴射率RINJ2は、DIMEP≦0の領域では前述した基本値R2_B(=0)に設定されている。これは、前述したように、DIMEP≦0が成立しているときには、エンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を上回っているかまたは両者が等しいことで、副噴射を実行する必要がないことによる。なお、この例でも、前述したように、基本値R2_Bを正値に設定し、RTI≦R2の領域でも、副噴射を行うように構成してもよい。
また、DIMEP>0の領域、すなわちエンジン3の実際の仕事がエンジン3に要求される仕事を下回っている領域では、副噴射率RINJ2は、圧力偏差DIMEPが大きいほど、すなわちエンジン3の実際の仕事の不足分が大きいほど、それを補償すべく、エンジン3の実際の仕事を増大させるために、より大きい値に設定されている。
以上のように、副噴射時期φINJ2および副噴射率RINJ2を算出した場合でも、図12の燃料噴射制御処理と同様の作用効果を得ることができる。
なお、実施形態は、本発明の燃料噴射制御装置1を、内燃機関3として軽油を燃料とするディーゼルエンジンに適用した例であるが、本発明の燃料噴射制御装置を適用可能な内燃機関はこれに限らず、予混合圧縮自着火運転が可能なものであればよい。例えば、本発明の燃料噴射制御装置をガソリンや天然ガスを燃料とする内燃機関に適用してもよい。
本発明の一実施形態に係る燃料噴射制御装置およびこれを適用した内燃機関の概略構成を模式的に示す図である。 図示平均有効圧力IMEPの算出処理を示すフローチャートである。 要求トルクTRQの算出処理を示すフローチャートである。 燃料噴射制御処理を示すフローチャートである。 副噴射量QINJ2の算出に用いるテーブルの一例を示す図である。 補正項Dφ2_RTIの算出に用いるテーブルの一例を示す図である。 副噴射率RINJ2の算出に用いるテーブルの一例を示す図である。 燃料噴射制御処理の変形例を示すフローチャートである。 副噴射量QINJ2の算出に用いるテーブルの変形例を示す図である。 補正項Dφ2_DTRQの算出に用いるテーブルの一例を示す図である。 副噴射率RINJ2の算出に用いるテーブルの変形例を示す図である。 燃料噴射制御処理の他の変形例を示すフローチャートである。 副噴射量QINJ2の算出に用いるテーブルの他の変形例を示す図である。 補正項Dφ2_DIMEPの算出に用いるテーブルの一例を示す図である。 副噴射率RINJ2の算出に用いるテーブルの他の変形例を示す図である。
符号の説明
1 燃料噴射制御装置
2 ECU(筒内圧検出手段、実仕事パラメータ算出手段、運転状態パラメータ検出
手段、要求仕事パラメータ算出手段、指標値算出手段、副噴射パラメータ算出手
段)
3 内燃機関
3a 気筒
20 クランク角センサ(運転状態パラメータ検出手段)
21 筒内圧センサ(筒内圧検出手段)
22 アクセル開度センサ(運転状態パラメータ検出手段)
PCYL 筒内圧
IMEP 図示平均有効圧力(実仕事パラメータ、平均有効圧力)
NE エンジン回転数(運転状態パラメータ)
AP アクセル開度(運転状態パラメータ)
TRQ 要求トルク(要求仕事パラメータ)
RTI 比(指標値、要求トルクおよび平均有効圧力の一方と他方の比)
QINJ2 副噴射量(副噴射による燃料噴射量)
φINJ2 副噴射時期(副噴射の時期)
TRQ2 トルク換算値
DTRQ トルク偏差(指標値、要求トルクおよびトルク換算値の一方と他方の差分)
IMEP2 圧力換算値
DIMEP 圧力偏差(指標値、圧力換算値および平均有効圧力の一方と他方の差分)
RINJ2 副噴射率(副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率)

Claims (6)

  1. 所定の運転領域にあるときに予混合圧縮自着火運転が行われるとともに、当該予混合圧縮自着火運転されているときの1回の燃焼サイクル中、燃料を主噴射とそれよりも後の副噴射とに分割して気筒内に噴射可能な内燃機関において、燃料噴射を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置であって、
    前記内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧検出手段と、
    当該検出された筒内圧に応じて、前記内燃機関の実際の仕事を表す実仕事パラメータを算出する実仕事パラメータ算出手段と、
    前記内燃機関の運転状態を表す運転状態パラメータを検出する運転状態パラメータ検出手段と、
    当該検出された運転状態パラメータに応じて、前記内燃機関に要求される仕事を表す要求仕事パラメータを算出する要求仕事パラメータ算出手段と、
    前記内燃機関の前記予混合圧縮自着火運転中にそれぞれ算出された前記実仕事パラメータおよび前記要求仕事パラメータを用い、両者の相対的な大小関係を表す指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記内燃機関の前記予混合圧縮自着火運転中、前記算出された指標値に応じて、前記副噴射による燃料噴射量、当該副噴射の時期、および当該副噴射での単位時間当たりの燃料噴射率の少なくとも一つを副噴射パラメータとして算出する副噴射パラメータ算出手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記実仕事パラメータ算出手段は、前記実仕事パラメータとして、平均有効圧力、および当該平均有効圧力をトルクに換算したトルク換算値の一方を算出し、
    前記要求仕事パラメータ算出手段は、前記要求仕事パラメータとして、前記内燃機関に要求される要求トルク、および当該要求トルクを平均有効圧力に換算した圧力換算値の一方を算出し、
    前記指標値算出手段は、前記指標値として、前記要求トルクおよび前記平均有効圧力の一方と他方との比、前記圧力換算値および前記平均有効圧力の一方と他方との差分、ならびに前記要求トルクおよび前記トルク換算値の一方と他方との差分のいずれかを算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記指標値算出手段は、前記要求トルクと、当該要求トルクに基づいて前記内燃機関を制御したときの1回の燃焼サイクル中に算出された前記平均有効圧力とを用いて、前記指標値を算出することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記副噴射パラメータは、前記副噴射による前記燃料噴射量であり、
    前記副噴射パラメータ算出手段は、当該燃料噴射量を、前記要求トルクと前記平均有効圧力との比が大きいほど、前記圧力換算値と前記平均有効圧力との差分が大きいほど、または前記要求トルクと前記トルク換算値との差分が大きいほど、より大きくなるように算出することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記副噴射パラメータは、前記副噴射の時期であり、
    前記副噴射パラメータ算出手段は、当該副噴射の時期を、前記要求トルクと前記平均有効圧力との比が大きいほど、前記圧力換算値と前記平均有効圧力との差分が大きいほど、または前記要求トルクと前記トルク換算値との差分が大きいほど、より早いタイミングになるように算出することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 前記副噴射パラメータは、前記副噴射での前記単位時間当たりの燃料噴射率であり、
    前記副噴射パラメータ算出手段は、当該単位時間当たりの燃料噴射率を、前記要求トルクと前記平均有効圧力との比が大きいほど、前記圧力換算値と前記平均有効圧力との差分が大きいほど、または前記要求トルクと前記トルク換算値との差分が大きいほど、より大きくなるように算出することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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