JP2009121257A - 内燃機関の潤滑オイル供給装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑オイル供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 大容量のオイルポンプを必要とすることなく、スラッジの除去を容易に行うことのできる内燃機関の潤滑オイル供給装置を提供する。
【解決手段】 シリンダヘッド12内の動弁機構に向けてオイルを噴射して供給する第1のオイル供給手段50と、シリンダヘッド内のスラッジ発生部位61に向けてオイルを噴射して供給する第2のオイル供給手段60と、少なくとも第2のオイル供給手段からのオイル供給を間歇的に行うべく制御する間歇制御手段とを備える。間歇制御手段は、オイル供給源42からのオイル流路を、遮断又は第1のオイル供給手段50と第2のオイル供給手段60とのいずれか一方に切替える切替手段70と、機関回転数に基づいて該切替手段70を切替え制御する切替え制御手段を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の潤滑オイル供給装置、特に、車両用内燃機関の各摺動部を潤滑する潤滑系統において動弁機構を収納したシリンダヘッド内にオイル(エンジンオイル)を供給する内燃機関の潤滑オイル供給装置に関する。
一般に、自動車等の車両に搭載される内燃機関においては、機関内の各摺動部を潤滑及び冷却すべく潤滑油を供給する潤滑系統が構成されており、クランクシャフトからの動力を基にオイルポンプを駆動してオイルパンからオイルを汲み上げ、エンジンブロックやその内部の部品中に形成したオイル通路を通して、吸・排気弁を駆動するカムシャフトやロッカーアーム等の動弁機構を潤滑する一方、その下方のクランクシャフト周りの摺動部等を潤滑するようになっている。
また、この潤滑系統におけるオイル循環経路中にはオイルフィルタが設けられており、エンジン内でオイル中に混入する不要な固形物等をオイルフィルタで回収するようになっている。
さらに、動弁機構の多数の作動部には、例えばロッカーアームをその揺動支点部からカムシャフト側に付勢してバルブクリアランスを最小にするラッシュアジャスタ等の油圧機器が設けられるように、がたつきの無い正確な高速動作が要求されるため、上記潤滑系統のうち動弁機構側の潤滑系統においては、各作動部を十分に潤滑するための潤滑オイル供給装置が構成されている。
従来のこの種の内燃機関の潤滑オイル供給装置としては、例えば多気筒エンジンのシリンダヘッド内の動弁機構に、そのシリンダヘッドの上部に設置したオイルシャワーパイプを通してオイルを供給し、カムシャフトとロッカーアームの係合部位近傍に十分な潤滑効果が得られるようにすると共に、ラッシュアジャスタ等の油圧機器に供給するオイルに気泡が混入するのを防止すべく、オイル通路中に気液分離室を配して、常時安定した吸・排気弁動作を確保するようにしたものが知られている。
ところで、上述のような従来の内燃機関の潤滑オイル供給装置にあっても、内部形状の複雑なシリンダヘッド内、特にその凹んだ部分などにオイルが停滞し易く、停滞したオイルの劣化が進行し、オイルの酸化生成物が凝集する等してスラッジが生成されるという問題があることから、特許文献1に開示の技術が提案されている。すなわち、この特許文献1には、複数の噴射ノズル部を有するオイル通路形成部材に、動弁機構に向かってオイルを噴射する第1噴射ノズル部と、シリンダヘッドに開口する凹み部分にオイルを供給する第2噴射ノズル部とを設けて、第2噴射ノズル部からオイルを供給することで、凹み部分にオイルが停滞することを防止してスラッジの発生を有効に抑制する技術が開示されている。
特開2007−192041号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では、第1噴射ノズル部と第2噴射ノズル部とから動弁機構及び凹み部分に対しそれぞれ、オイルを常時供給するようにしているので、供給するオイル量が増大する結果、大容量のオイルポンプを必要とすると同時に駆動負荷が増大するという問題や、噴射圧が低下してスラッジの除去を十分に行うことができないという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点を解決すべくなされたもので、大容量のオイルポンプを必要とすることなく、スラッジの除去を容易に行うことのできる内燃機関の潤滑オイル供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る内燃機関の潤滑オイル供給装置は、シリンダヘッド内の動弁機構に向けてオイルを噴射して供給する第1のオイル供給手段と、シリンダヘッド内のスラッジ発生部位に向けてオイルを噴射して供給する第2のオイル供給手段と、少なくとも該第2のオイル供給手段からのオイル供給を間歇的に行うべく制御する間歇制御手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、シリンダヘッド内のスラッジ発生部位に向けてオイルを噴射して供給する第2のオイル供給手段からのオイル供給が少なくとも間歇的に行われる。したがって、スラッジ発生部位として、例えば、形状の複雑なシリンダヘッド内のオイルが停滞し易い凹み部分などに対して、その箇所でオイルを強制的に移動させるように第2のオイル供給手段からオイルが間歇的に噴射されることで、シリンダヘッド内の凹み部分にオイルが長期間停滞することが防止され、オイルの停滞による劣化、すなわち、スラッジの発生が抑制されると共に、発生したスラッジの除去が容易に行われる。同時に、少なくとも第2のオイル供給手段からはオイルが常時噴射供給されることがないので、その供給量が少なくて済み大容量のオイルポンプを必要とすることがない。
ここで、前記間歇制御手段は、オイル供給源からのオイル流路を、遮断又は前記第1のオイル供給手段と前記第2のオイル供給手段とのいずれか一方に切替える切替手段と、機関回転数に基づいて該切替手段を切替え制御する切替え制御手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、オイル供給源からのオイル流路を、遮断又は前記第1のオイル供給手段と前記第2のオイル供給手段とのいずれか一方に切替える切替手段が、切替え制御手段により機関回転数に基づいて切替え制御されるので、スラッジ発生部位に向けてのオイルの噴射が必要時にのみ行われ、オイルポンプの駆動負荷の低減を図ることができる。
また、前記切替え制御手段は、機関回転数が所定値以下の低速回転時において前記切替手段を前記第1のオイル供給手段側に切替えると共に、機関回転数が所定値を超える中・高速回転時においては、前記切替手段を前回前記第2のオイル供給手段側に切替えた後の所定時間経過後に当該第2のオイル供給手段側に切替え、それ以外はオイル供給源からのオイル流路を遮断すべく切替えることを特徴とする。
この構成によれば、シリンダヘッド内の動弁機構に向けてのオイル噴射が必須とされる機関回転数が所定値以下の低速回転時においては第1のオイル供給手段側に切替手段が切替えられ、機関回転数が所定値を超える中・高速回転時においては、該切替手段が前回に第2のオイル供給手段側に切替えた後の所定時間経過後に当該第2のオイル供給手段側に切替えられ、それ以外はオイル供給源からのオイル流路を遮断すべく切替えられる。したがって、機関回転数が所定値を超える中・高速回転時においては第1のオイル供給手段からの動弁機構に向けてのオイル噴射が停止され、第2のオイル供給手段からのスラッジ発生部位に向けてのオイルの噴射が確実に間歇的に行なわれるので、オイルポンプ容量の低減とスラッジ除去との両立を確実に図ることができる。
さらに、前記切替え制御手段は、機関回転数が所定値を超える中・高速回転時においてオイル温度が所定値を超えるときは、切替手段がオイル供給源からのオイル流路を遮断すべく切替えることを特徴とする。
この構成によれば、オイル温度が所定値を超えるときに懸念される油圧低下時に、オイル供給源からのオイル流路を遮断すべく切替手段が切替えられるので、不充分な状態でのスラッジ発生部位に向けてのオイルの噴射が防止される。
なお、前記スラッジ発生部位はオイル戻し穴であり、当該オイル戻し穴の下端にはスラッジを捕捉するフィルタが配置されていてもよい。
この構成によれば、スラッジが発生した場合でもフィルタにより捕捉できるので、オイルストレーナの詰まりを防止することができる。
さらに、前記フィルタはドレインプラグに一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、オイル交換時にスラッジを容易に機関外に排除できる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の潤滑オイル供給装置を示す概略構成図であり、内燃機関の潤滑系統全体の構成を模式的に示している。
まず、エンジン10は、詳細は図示しないが、ヘッドカバー11、シリンダヘッド12、シリンダブロック13及びクランクケース14を有しており、シリンダヘッド12とシリンダブロック13によって複数の気筒15が形成されている。各気筒15内にはピストン16が収納されており、そのピストン16にはクランクケース14内のクランクシャフト17がコネクティングロッド18を介して連結されている。また、シリンダヘッド12内には後述するようにカムを有するカムシャフトやロッカーアームで構成される動弁機構20が収納されており、この動弁機構20がクランクシャフト17からの動力に基づいて駆動されるようになっている。
動弁機構20は、気筒数に対応する複数対の吸気カム及び排気カムが所定の位相角度で設けられた吸気側及び排気側のカムシャフトと、カムシャフトと吸・排気弁との間に介在する複数対の吸気側のロッカーアーム及び排気側のロッカーアームとを有している。図1には、図示の簡略化を図るべく、これらのカム、カムシャフト及びロッカーアームについて、単に、代表的に吸気側の動弁機構20のみを示し、以下においては、それぞれについて符号21、22及び23を付して代表的に説明する。カムシャフト22はシリンダヘッド12に形成された複数のカムシャフトジャーナル24に回動可能に支承される一方、ロッカーアーム23はそれぞれシリンダヘッド12の外壁部から離れた内端側で図示しない公知のラッシュアジャスタに揺動可能に支持されるとともに、外壁部に近い外端側で不図示の吸気弁のステムエンド部に係合し、中間部でカムシャフト22の対応するカム21に付勢されている。
また、クランクケース14の下部にはオイルパン41が設けられており、そこに潤滑用のオイルが貯留されている。そして、エンジン10にはクランクシャフト17により駆動される例えば歯車ポンプからなるオイルポンプ42が設けられており、このオイルポンプ42によりオイルパン41からオイルストレーナ47を通してオイルを汲み上げ、オイル通路101を介してエンジン10の各潤滑部位に供給するように構成されている。
本実施形態では、オイルポンプ42から供給されたオイルが、オイル通路101から分岐されシリンダブロック13内に形成されたオイル通路102を通してクランクシャフト17周りの各摺動部分の潤滑に供され、一部は更に不図示のオイルジェットを介して同じく不図示のピストンピン等にも供給されて、最終的にはオイルパン41に流下する。そして、カムシャフト22とカムシャフトジャーナル24の回転摺動部を潤滑するオイルは、オイル通路101から分岐されシリンダヘッド12内に形成されたオイル通路103を通して供給される。さらに、動弁機構20のカム21とロッカーアーム23との摺動部に向けてオイルを噴射して供給する第1のオイル供給手段としてのオイルシャワーパイプ50及びスラッジ発生部位に向けてオイルを噴射して供給する第2のオイル供給手段としてのオイルジェットノズル60へのオイルは、オイル通路101の延長部に設けられたオイル通路104から、切替手段としての油路切替え弁(OCV)70を介して供給される。このOCV70は、不図示の電子制御ユニット(ECU)からの指令信号によりその切替え動作が制御されるように構成されている。
なお、図1において、オイル通路101にはリリーフ弁方式の圧力調整弁43が接続されるとともにオイルフィルタ44が介挿されており、オイルフィルタ44をバイパスするバイパス通路101aが形成されている。また、このバイパス通路101aにはリリーフ弁方式の逃がし弁45が設けられている。オイルポンプ42の吐出圧は圧力調整弁43によってそのリリーフ設定圧以下に制限される。逃がし弁45のリリーフ設定圧は圧力調整弁43のそれよりも低圧であり、オイルフィルタ44への供給圧が適正範囲を超えないように供給圧増加時に逃がし弁45が開弁するようになっている。
オイルフィルタ44は、公知のもので、エンジン10内のオイル循環経路中において、オイル中に混入する不要な固形物、例えば摺動部からの金属磨耗粉やオイル劣化に伴う酸化生成物、燃料や潤滑油の不完全燃焼によるカーボン、オイル通路内に残留した切り粉や鋳砂等を回収するようになっている。
一方、オイルフィルタ44を通過し、オイル通路101、オイル通路104及びOCV70を介して供給されるオイルは、図1に示すように、シリンダヘッド12の上部にカムシャフト22よりも上方に位置するよう設置されたオイルシャワーパイプ50を通して、動弁機構20のカム21とロッカーアーム23との摺動ないしは係合部分に対して、例えばシャワー状に噴射・供給され、カム21とロッカーアーム23との摺動部位がそれぞれ十分に潤滑されるようになっている。このオイルシャワーパイプ50には、動弁機構20のカム21を含むカムシャフト22及びロッカーアーム23に向かってオイルを噴射するべく複数の噴射ノズル部51が形成されている。以下の説明において、OCV70からこのオイルシャワーパイプ50に連通されるオイル通路を「油路B」と称する。
なお、オイルジェットノズル60は、その噴射方向がシリンダヘッド12のスラッジ発生部位61に向けてオイルをジェット状に噴射するべく設定されており、本実施の形態では、図2にも拡大して示すように、シリンダヘッド12に形成されたオイル戻し穴62と逆方向とされている。そして、オイルジェットノズル60の噴射方向の先にはスラッジ回収用の回収溝64が設けられている。
ここで、このスラッジ発生部位としては、例えば、シリンダヘッド12に形成された凹み部分であってもよく、凹み部分としては、例えば砂抜き穴プラグの凹み形状部、シリンダヘッド12の内底面の特定の凹み形状部、シリンダヘッド12の加工基準穴等のように、開口部より凹みの内底面が低い位置にある凹み部分であり、シリンダヘッド12をシリンダブロック13に締結する内六角穴ボルトの頭部若しくはその上方の密閉プラグのような装着部材の凹み形状部等も列挙することができるが、これらに限定されるものではない。なお、以下の説明において、OCV70からこのオイルジェットノズル60に連通されるオイル通路を「油路A」と称する。
次に、上記構成になる本発明の実施形態の動作及び制御の一例につき、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態における内燃機関の潤滑オイル供給装置についての制御は機関の運転中において、所定の周期で実行される。
まず、上述のように構成された本実施形態の内燃機関の潤滑オイル供給装置では、エンジン10の運転によりオイルポンプ42から圧送されたオイルがオイル通路101を介してエンジン10の各潤滑部位に供給される。具体的には、クランクシャフト17周りの各摺動部分及びピストンピン等にはシリンダブロック13内に形成されたオイル通路102を通して、カムシャフト22とカムシャフトジャーナル24の回転摺動部にはシリンダヘッド12内に形成されたオイル通路103を通して潤滑オイルが常時供給される。さらに、動弁機構20のカム21とロッカーアーム23との摺動部及びスラッジ発生部位61に対しては、以下に説明するように、オイル通路101の延長部に設けられたオイル通路104から、OCV70を介して選択的に供給される。
そこで、制御がスタートすると、ECUはステップS301において、不図示のクランクポジションセンサからの検出信号に基づき取得されるエンジン回転数Neが、所定の基準回転数Nsより高いか低いかを判定する。エンジン回転数Neが基準回転数Nsより低い(ステップS301:No)ときはステップS302に進み、OCV70が上述の「油路B」に連通されるように切替えられる。
このOCV70の「油路B」への切り替え状態においては、オイルポンプ42から圧送されたオイルが第1のオイル供給手段としてのオイルシャワーパイプ50に供給され、複数の噴射ノズル部51から動弁機構20のカム21とロッカーアーム23との摺動部に向かって噴射される。エンジン回転数Neが基準回転数Nsより低い低速回転時においては、カムシャフト22とカムシャフトジャーナル24との摺動部からの漏洩飛沫油が少なく、カム21とロッカーアーム23との摺動部との十分な潤滑が必要であるからである。
一方、ステップS301においてエンジン回転数Neが基準回転数Nsより高い(ステップS301:Yes)ときはステップS303に進み、前回にOCV70が第2のオイル供給手段としてのオイルジェットノズル60側、すなわち油路Aに切替えられた後の経過時間Dが所定時間Dsを超えたか否か、及びオイル温度Tが所定温度Tsより低いか否かが判定される。そして、前回OCV70がオイルジェットノズル60側に切替えられた後の経過時間Dが所定時間Dsを超えないか又はオイル温度Tが所定温度Tsより高い(ステップS303:No)ときはステップS305に進み、OCV70がオイル供給源からのオイル流路を遮断すべく切替えられる。このOCV70の「油路遮断」状態においては、オイルシャワーパイプ50の複数の噴射ノズル部51からの動弁機構に向けてのオイル噴射が停止されると共に、オイルジェットノズル60からのスラッジ発生部位61に向けてのオイルの噴射が停止される。
他方、前回OCV70がオイルジェットノズル60側に切替えられた後の経過時間Dが所定時間Dsを超えているとき及びオイル温度Tが所定温度Tsより低い(ステップS303:Yes)ときはステップS304に進み、OCV70が上述の「油路A」に連通されるように切替えられる。
このOCV70の「油路A」への切り替え状態においては、オイルポンプ42から圧送されたオイルが第2のオイル供給手段としてのオイルジェットノズル60に供給され、スラッジ発生部位61に向けてのオイルの噴射が行なわれる。このように、第2のオイル供給手段としてのオイルジェットノズル60からのスラッジ発生部位61に向けてのオイルの噴射は、エンジン回転数Neが基準回転数Nsより高い中・高速回転時において、OCV70が前回にオイルジェットノズル60側に切替えた後の所定時間Ds経過後に行われ、それ以外は行われない、換言すると、間歇的に行われる。なお、この所定時間Dsは、上述のフローチャートにおけるステップS304でのOCV70の「油路A」への切り替え時に起動されるタイマにより計測される経過時間Dと比較される。また、オイル温度Tは、オイル循環経路中の適宜箇所に設けられた不図示の温度センサにより計測されるか、エンジン冷却水温から推定するようにしてもよい。なお、本実施の形態で中・高速回転時においてオイル温度Tが所定温度Ts(例えば、100℃)より高いときに、オイルジェットノズル60からのスラッジ発生部位61に向けてのオイルの噴射を停止するようにしたのは、オイル温度が高いときには油圧低下が生じる可能性があるので、これを避けるためである。
かくて、本実施の形態によれば、エンジン回転数が所定の基準回転数Nsを超える中・高速回転時においては、オイルシャワーパイプ50の複数の噴射ノズル部51からの動弁機構に向けてのオイル噴射が停止され、オイルジェットノズル60からのスラッジ発生部位61に向けてのオイルの噴射が確実に間歇的に行なわれるので、オイルポンプ42の容量の低減とスラッジ除去との両立を確実に図ることができる。
次に、本発明の他の実施形態につき図4を参照して説明する。なお、この他の実施形態は、上述の実施形態と全体構成がほぼ同様であり、スラッジ発生部位とそれにオイルを噴射するオイルジェットノズル60の噴射方向が上述のものとは異なるのみである。従って、上述の実施形態と同一の構成又はそれに相当する部材については同一の符号を用いて詳細な説明を省略し、重複説明を回避する。
この他の実施形態においては、上述のスラッジ発生部位として、図4に示すように、シリンダヘッド12に形成された上述のオイル戻し穴62そのものとしている。そして、オイルジェットノズル60の噴射方向をオイル戻し穴62の軸線方向としている。この他の実施形態においても、オイル戻し穴62に生じ得るスラッジを効率的に除去することができる。そして、シリンダブロック13の下面のオイル戻し穴62の出口にフィルタ66が設けられている。このフィルタ66はメッシュフィルタであり、オイルストレーナ47のメッシュサイズより小さなメッシュサイズを有している。かくて、オイルストレーナ47のメッシュサイズより大きなスラッジをこのフィルタ66で確実に捕捉且つ捕集し、オイルストレーナ47の詰まりを防止することができる。
さらに、上述の他の実施形態の変形例を図5に示す。この変形例では、上述のフィルタ66に捕集されたスラッジの量が多すぎると、オイル戻し穴62が塞がれて不具合の原因となるので、図5に示すように、このフィルタ66をドレインプラグ68と一体に形成したものである。このようにすれば、オイル交換時にドレインプラグ68を外した際に、スラッジの捕集量の確認とそのエンジン外への排除が容易にできる。
本発明に係る内燃機関の潤滑オイル供給装置を模式的に示す概略構成図である。 本発明に係る内燃機関の潤滑オイル供給装置の要部構成を部分的に示す側面図である。 本発明に係る内燃機関の潤滑オイル供給装置の制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る内燃機関の潤滑オイル供給装置を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る内燃機関の潤滑オイル供給装置の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
11 ヘッドカバー
12 シリンダヘッド
13 シリンダブロック
14 クランクケース
15 気筒
16 ピストン
17 クランクシャフト
20 動弁機構
21 カム
22 カムシャフト
23 ロッカーアーム
24 カムジャーナル
41 オイルパン
42 オイルポンプ
50 オイルシャワーパイプ(第1オイル供給手段)
60 オイルジェットノズル(第2オイル供給手段)
61 スラッジ発生部位
62 オイル戻し穴
64 回収溝
70 OCV(油路切替え弁)

Claims (6)

  1. シリンダヘッド内の動弁機構に向けてオイルを噴射して供給する第1のオイル供給手段と、
    シリンダヘッド内のスラッジ発生部位に向けてオイルを噴射して供給する第2のオイル供給手段と、
    少なくとも該第2のオイル供給手段からのオイル供給を間歇的に行うべく制御する間歇制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の潤滑オイル供給装置。
  2. 前記間歇制御手段は、オイル供給源からのオイル流路を、遮断又は前記第1のオイル供給手段と前記第2のオイル供給手段とのいずれか一方に切替える切替手段と、機関回転数に基づいて該切替手段を切替え制御する切替え制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑オイル供給装置。
  3. 前記切替え制御手段は、機関回転数が所定値以下の低速回転時において前記切替手段を前記第1のオイル供給手段側に切替えると共に、機関回転数が所定値を超える中・高速回転時においては、前記切替手段を前回前記第2のオイル供給手段側に切替えた後の所定時間経過後に当該第2のオイル供給手段側に切替え、それ以外はオイル供給源からのオイル流路を遮断すべく切替えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の潤滑オイル供給装置。
  4. 前記切替え制御手段は、機関回転数が所定値を超える中・高速回転時においてオイル温度が所定値を超えるときは、切替手段がオイル供給源からのオイル流路を遮断すべく切替えることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の潤滑オイル供給装置。
  5. 前記スラッジ発生部位はオイル戻し穴であり、当該オイル戻し穴の下端にはスラッジを捕捉するフィルタが配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の潤滑オイル供給装置。
  6. 前記フィルタはドレインプラグに一体に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の潤滑オイル供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018112097A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 トヨタ紡織株式会社 シリンダヘッドカバーの給油構造

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