JP2009120502A - キトサン含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 著しく高いプリン体吸収抑制作用及び/又は尿酸値上昇抑制作用を有し、高尿酸血症の予防及び/又は改善に役立つ、有用な新規組成物を提供すること。
【解決手段】 本発明は、重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、プリン体の吸収を抑制するための組成物、血中尿酸値上昇抑制用組成物、並びに高尿酸血症の予防用及び/又は改善用組成物を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定の重量平均絶対分子量を有するキトサン及び/又はその塩を含有する組成物、並びにそれに関連する発明に関する。
近年、日本人の食生活の欧米化に伴う肉類等の過剰摂取から、食物中に含まれるプリン体の摂取量が増大している。プリン体は、食物中に含まれる核酸(リボ核酸(RNA)及びデオキシリボ核酸(DNA))を構成する物質の一つであり、腸管内に分泌される膵臓由来のリボヌクレアーゼやデオキシリボヌクレアーゼがこれらの核酸を消化して低分子化することなどによって生成される。そして、このようにして生成され、生体に吸収されたプリン体は、生体内で産生される尿酸の前駆体の1つとなる。尿酸の前駆体となるのは、このような食事由来のプリン体だけではなく、生体内で核酸やエネルギーの代謝から生じる内因性プリン体も尿酸の前駆体となるが、従来は、内因性プリン体の量に比べて食事由来プリン体の摂取量はわずかであったため、食事由来プリン体の摂取量はさほど問題とはなっていなかった。しかし上述のような近年の食生活の変化から、食事由来プリン体の摂取量も無視できなくなってきている。現在、食事由来プリン体から産生される尿酸は1日あたり約100〜150mgとされており、ヒトにおける1日の尿酸産生量の約20%が食事由来となっている。このような食事由来プリン体の摂取量増大は、血中尿酸値の上昇を招く一因となっている(非特許文献1)。
血中での尿酸産生量が増大し、血中尿酸値が正常域を超えると、高尿酸血症と呼ばれる状態が引き起こされる。高尿酸血症は、痛風、腎障害、尿路結石、動脈硬化、高血圧、心臓病などの多種多様な疾患を二次的に誘発し得る疾患である。そのなかでも痛風は、特に男性に多く発症する急性または慢性の関節炎であり、しばしば足の親指の付け根を中心に真っ赤に腫れ、歩くことも困難な程の激しい痛みを伴う。痛風は、過飽和の高尿酸体液より析出した針状の尿酸結晶が、関節や腱のまわりに沈着することにより発症することが知られている。
高尿酸血症や痛風の治療には、現在、アロプリノールのような尿酸合成阻害剤や、ベンズブロマロン、プロベネシドのような尿酸排泄促進剤などが使用されている。また高尿酸値を低下させる手段として、尿酸を生合成する酵素キサンチンオキシダーゼ(XOD)の阻害剤の使用も検討されている(特許文献1〜4)。しかし、キサンチンオキシダーゼ阻害等を作用機序とする従来の高尿酸値改善剤は、生体内に吸収されなければその効果を発揮できない。従って、効果発現のためには消化管における安定性や吸収性、血中における代謝の問題がある。
そのほか、食事由来のプリン体を吸収抑制することによって高尿酸血症を改善するための成分として、セルロース、キチン、キトサン、イヌリンおよびキサンタンガムが試験されており、これらの物質をラットに摂取させたところ、食事由来プリン体の吸収が抑制されたことが示されている(非特許文献2)。キトサンに関しては、ヒト臨床試験において高尿酸血症の改善作用が確認されており(非特許文献3)、またその作用機序としてキトサンが核酸を吸着し、そのままの状態で核酸を体外に排泄させることが考えられている(非特許文献4)。
しかしこれまで、キトサンの分子量と、プリン体吸収抑制作用や尿酸値上昇抑制作用との関係については、一切知られていない。
特開2003−252776号公報 特開2003−171283号公報 特開2002−145875号公報 特開2002−121145号公報 中村丁次:Nippon Rinsho,vol.61,Supple.1,2003 Koguchi,T.ら:J.Nutri.Sci.Vitaminol.,vol.48,184−193,2002 猪木彩子ら:健康・栄養食品研究 vol.4,No.3,103−112,2001 和田正裕:月刊フードケミカル 1995−2,25−31
本発明は、かかる従来の問題に鑑み、著しく高いプリン体吸着力を有してプリン体の生体吸収を高度に抑制し、それにより優れた尿酸値上昇抑制作用を奏し、高尿酸血症の予防及び/又は改善に役立つ、有用な新規組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、キトサンのプリン体吸着効果や、それにより得られる血中尿酸値上昇抑制効果は、その分子量に応じて変化し、重量平均絶対分子量が50000〜70000という特定の数値範囲の重量平均絶対分子量を有するキトサンを用いることにより、著しく高いプリン体吸着作用及び/又は血中尿酸値上昇抑制作用が奏され、非常に優れた高尿酸血症の予防用及び/又は改善用組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は以下を提供する。
(1)重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、プリン体の吸収を抑制するための組成物。
(2)重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、血中尿酸値上昇抑制用組成物。
(3)重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、高尿酸血症の予防用及び/又は改善用組成物。
本発明により、著しく高いプリン体吸収抑制作用を有する有用な新規組成物、血中尿酸値上昇抑制作用を有する有用な新規組成物、並びに高尿酸血症の予防及び/又は改善に役立つ有用な新規組成物が提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。本明細書の全体にわたって、単数形の表現は、特に他に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書中において使用される用語は、特に他に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられていることが理解されるべきである。
キトサンとは、キチン(β−1,4−ポリ−N−アセチルグルコサミン)の脱アセチル化物であり、β−1,4−ポリグルコサミン構造を主とする多糖類である。ここで、キチンからの脱アセチル化の程度は、必ずしも100%である必要はなく、通常は、キチンからの脱アセチル化度が約60%以上でキトサンという。キトサンは、カニ、エビ、オキアミなどの甲殻類の甲皮や、カブトムシ、バッタなどの昆虫類の甲皮などを脱カルシウム処理し、除蛋白処理をして得られるキチンを、アルカリ処理(例えば、苛性ソーダ処理)で脱アセチル化することなどによって得ることができる。またキトサンは、キノコ類や微生物、イカの中骨などからも得ることができる。
本発明に用いられるキトサンは、50000〜70000という特定の数値範囲の重量平均絶対分子量を有する。通常、上記動植物から得られるキトサンは、そのままの状態では、約100万〜1億の重量平均絶対分子量を有する、非常に大きなサイズの高分子多糖類である。また、キトサンをキトサナーゼ(EC3.2.1.132)で分解して得られる低分子化キトサンは、一般にキトサンオリゴ糖と呼ばれるが、このようなキトサンオリゴ糖は、キトサナーゼがグルコサミン残基間のβ−1,4結合を、通常の酵素反応条件下(約30〜50℃、約1〜4時間)で瞬く間に分解してしまうため、通常は、重量平均絶対分子量が約1000〜3000と非常に小さなサイズの低分子となってしまう。
本発明に用いられる重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサンは、当該分野で公知の任意の方法により調製され得るが、例えば、重量平均絶対分子量が80000〜120000で脱アセチル化度が80〜85%程度のキトサンを、キトサナーゼではなくリゾチーム(EC3.2.1.17)で分解することなどによって容易に調製することができる。リゾチームは、上記のようなキトサンに少量残ったN−アセチルグルコサミン残基の部位を認識して加水分解を行う。そのため、切断反応が一気にランダムに進むことがなく、キトサン分解物の分子量サイズを制御することを可能にする。当然ながら、本発明に用いられるキトサンは、重量平均絶対分子量が50000〜70000のものであれば、いかなる調製方法によって得られたものであってもよく、キトサナーゼによる分解反応条件を変えて、極めて短時間でキトサナーゼ分解反応を終了させる方法などによっても得ることができる。或いは、リゾチーム分解に供するキトサン原料の重量平均絶対分子量や脱アセチル化度を適宜変更させたものを用いても調製することができる。
キトサンの重量平均絶対分子量は、当該分野で公知の任意の方法で測定することができる。例えば、重量平均絶対分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー−多角度レーザー光散乱分析法(GPC−MALS法)、蒸気圧式絶対分子量測定、メンブレン式絶対分子量測定などの方法によって測定され得る。GPC−MALS法を用いて重量平均絶対分子量を測定する場合の測定条件には、下記実施例に記載の条件が用いられても良いし、又は技術常識に従って当該条件を適宜変更しても測定可能である。
本発明に用いられるキトサンの重量平均絶対分子量は、50000〜70000の範囲内であればよく、この範囲内にあるキトサンを用いることにより、著しく高いプリン体吸収抑制効果及び/又は血中尿酸値上昇抑制効果を得ることができる。より確実に高い本願効果を得るためには、好ましくは、本発明に用いられるキトサンの重量平均絶対分子量は54000〜67000であり、特に好ましくは54500〜66300である。
キトサンの脱アセチル化度もまた、当該分野で公知の任意の方法で測定することができる。例えば、脱アセチル化度は、コロイド滴定法、赤外吸収スペクトル法、NMR分光法などの方法によって測定され得る。例えば、コロイド滴定法による場合には、以下の手法により測定することができる。先ず、キトサン粉末0.5gを正確に秤量し、これを5%酢酸(v/v)水溶液に溶かして正確に100gとする。このキトサン酢酸溶液1gを200ml容の三角フラスコに正確にはかりとり、脱イオン水30mlを加え、充分攪拌混合する。指示薬として0.1%トルイジンブルー溶液2〜3滴を加え、N/400ポリビニル硫酸カリウム溶液〔(C2H3OSK)n n=1500以上〕で滴定する。脱アセチル化度は、以下の計算式に基づき算出される。
脱アセチル化度=(X/161)÷{(X/161)+(Y/203)}×100(%)
X=(1/400)×(1/1000)×f×161×v;
Y=0.5×(1/100)−X
ここで、
v=N/400ポリビニル硫酸カリウム溶液滴定値(ml)
f=N/400ポリビニル硫酸カリウム溶液のファクター。
本発明に用いられるキトサンの脱アセチル化度は、本願効果を奏し得る限り特に限定されず、通常は、60%〜100%の範囲内の脱アセチル化度を有するキトサンが用いられる。しかし好ましくは、キトサンの脱アセチル化度は70%〜90%であり、より好ましくは75〜85%、特に好ましくは80〜85%である。
また本発明には、重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサンの塩が用いられてもよい。「塩」は、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される任意の塩であり得る。薬理学的又は生理学的に許容される塩としては、例えば、有機酸塩[例えば、モノカルボン酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酪酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩など)、多価カルボン酸塩(フマル酸塩、マレイン酸塩など)、オキシカルボン酸塩(乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩など)、有機スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩など)など]、無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩、無機塩基との塩[例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)、アルミニウムなどの金属との塩など]などが例示できる。好ましくは、乳酸塩、塩酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、リン酸塩、酒石酸塩である。
本発明の組成物は、上述のような、重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及び/又はその塩を含む。本発明の組成物における、重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及び/又はその塩の含有割合は、本願効果を奏し得る限り特に制限されず、意図する効果の程度や被験体の年齢や状態などの種々の要因により適宜変動され得る。一般的には、本願組成物における本発明のキトサン及び/又はその塩の含有割合は、組成物全体に対して0.0001〜100重量%であり、より好ましくは0.001〜90重量%、さらに好ましくは0.01〜70重量%、特に好ましくは0.1〜65重量%であり得る。
本発明の組成物には、上述のような、重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及び/又はその塩の他に、必要に応じて種々の他の有効成分を配合してもよい。このような他の有効成分の種類や量は特に制限されず、例えば、他の痛風の予防・治療薬の有効成分、膝関節症の予防・治療成分、利尿成分、抗炎症成分、抗酸化成分、細胞賦活成分、生薬成分、アミノ酸成分、ビタミン類成分、ミネラル成分などが配合され得る。このような他の有効成分は、単独で配合されてもよいし又は二種以上が組み合わされて配合されてもよい。
痛風の予防・治療薬の有効成分としては、ウラリット、ピナロック、クエン酸塩、アロプリノール、ベンズブロマロン、プロベネシド、XOD阻害剤、セルロース、キチン、イヌリン、キサンタンガム、ケルセチンおよびその誘導体、ブドウ種子エキス(アントシアニジン系抗酸化物質)、ビタミンC、必須脂肪酸(例えば、DHA、EPA、フラックスシード油、ボラージ油、月見草油など)、ビタミンE、セイヨウイラクサ、セロリ抽出エキス(セロリ種子抽出エキス、セロリ葉抽出エキス)、アメリカンチェリー、パセリ抽出エキス、亜鉛酵母、ビタミンB群、茶ポリフェノール、イチョウ葉エキス、セイヨウナツユキソウ、シナモン、イワベンケイ、紅景天、ガランガル、ナツメグ、セイヨウトトギリソウ、ブドウ植物、プロポリス、C20・C22のモノエン酸、アルギン酸またはその誘導体などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の組成物が、飲料形態として提供される場合には、クエン酸塩は酸味料として配合できるため都合良く利用され得る
膝関節症の予防・治療成分としては、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、メチルスルフォニルメタン(MSM)、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
利尿成分としては、カリウム、タンニン、カフェイン、セイヨウイラクサ、セロリ種子エキスなどが挙げられるが、これらに限定されない。
抗炎症成分としては、ポリフェノール、ビタミン類(例えば、ビタミンC、ビタミンEなど)などが挙げられるが、これらに限定されない。
上述のような他の有効成分の配合割合は、組成物の剤形や大きさ、用途などによって適宜選択できるが、一般には、組成物全体に対して0.001〜80重量%、好ましくは0.001〜30重量%、より好ましくは0.001〜10重量%などであり得る。
更に本発明の組成物には、上記他の有効成分の他に、組成物の剤形に応じて、食品、医薬部外品、医薬品の分野で慣用の成分が適宜配合され得る。配合できる成分としては、特に制限されないが、例えば、賦形剤、滑沢剤、崩壊剤、結合剤、防腐・抗菌剤、pH調整剤、キレート剤、抗酸化剤、清涼化剤の他、コーティング剤、可溶化剤又は溶解補助剤、崩壊補助剤、安定化剤、懸濁化剤、流動化剤、乳化剤、増粘剤、粘稠化剤、緩衝剤、消泡剤、発泡剤、溶剤、等張化剤、香料、着色剤、分散剤、吸着剤、湿潤剤、防湿剤、帯電防止剤、矯味料、甘味料、酸味料、食物繊維、果汁粉末、有機酸、旨味成分、フレーバー、糖質、蛋白質などが挙げられる。
本発明の組成物の剤形としては特に制限がなく、液剤、シロップ剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、ゼリー剤、ドロップ剤等の任意の剤形であり得る。好ましい剤形としては、経口摂取し易い液剤やシロップ剤、顆粒剤、錠剤(チュアブル錠、速溶解錠、速崩壊錠など)、カプセル剤、又は用時溶解できる散剤、細粒剤や顆粒剤などの形態が挙げられる。特に好ましい形態としては、液剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤である。
本発明の組成物は、当該技術分野における慣用の方法をそのまま又は適宜応用して製造することができる。例えば、錠剤であれば、粉末状の活性成分と製薬上許容される担体成分(賦形剤など)とを混合して直接的にこの混合物を圧縮成形することにより調製でき(直打法)、ドロップ剤は型に注入する方法で調製してもよい。さらに、固形剤のうち顆粒剤などの粉粒剤は、種々の造粒法(押出造粒法、粉砕造粒法、乾式圧密造粒法、流動層造粒法、転動造粒法、高速攪拌造粒法など)により調製してもよく、また錠剤は、かかる造粒法と打錠法(湿式打錠法など)等を適当に組み合わせても調製できる(間接圧縮法)。さらに、カプセル剤は、慣用の方法により、カプセル(硬カプセル又は軟カプセル)内に粉粒剤(粉剤、顆粒剤など)又は懸濁剤などを充填することにより調製できる。錠剤は、コーティングを施し、糖衣錠やフィルムコーティング錠としてもよい。さらに、錠剤は単層錠であっても、二層錠などの積層錠であってもよい。液剤は、各成分を担体成分である水性媒体(精製水、熱精製水、エタノール含有精製水など)に溶解又は分散させ、必要により加熱、濾過、布ごし又は滅菌処理し、所定の容器に充填し、滅菌処理することなどにより調製できる。
好ましくは、本発明の組成物はその有効成分である本発明のキトサン及び/又はその塩を、消化管内において有効に機能させる形態にするのがよい。例えば、液剤などの形態は、キトサンが初めから溶解しているので腸管内で迅速に広がりやすく、プリン体の原料となる核酸に接触しやすくなるので特に好ましい。このような剤形にするために必要な製剤方法および/または材料などは、技術常識に基づき、当業者により適宜選択され得る。
さらに本発明の組成物は、牛乳、乳飲料、乳酸菌飲料、果汁入り清涼飲料、炭酸飲料、菜汁飲料、茶飲料、イオン飲料、スポーツ飲料、機能性飲料、ビタミン補給飲料、栄養補給バランス飲料、ゼリー飲料、アルコール飲料、スープ類等の飲料;カスタードプリン、ミルクプリン及び果汁入りプリン等のプリン類、ゼリー類、ドレッシング類、クリーム類等のゲル状食品;チューインガム、風船ガム等のガム類(板ガム、糖衣状粒ガム等)、チョコレート類(無垢チョコレート、コーティングチョコレートや、イチゴチョコレート、ブルーベリーチョコレート、メロンチョコレート等の風味を付加したチョコレート等)、ソフトキャンディ(キャラメル、ヌガー、グミキャンディ、マシュマロ等を含む)、タフィ等のキャラメル類、ビスケット類(ハードビスケット、ソフトビスケット、ソフトクッキー、クラッカー、半生ビスケット等)、ポテトチップ、コーンスナック等のスナック菓子、カラスミ、へしこ、佃煮、海鼠腸、酒盗、くさや等の珍味、ケーキ類等の菓子類;アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、シャーベット、氷菓等の冷菓類;ヨーグルト、クリーム、チーズ、バター等の乳製品;パン類;麺類;液体(水、牛乳、ジュース等)を加えることにより容易に飲料となる、粉末飲料、ペースト、錠剤等の再形成用食品;などに含有させた形態としても提供され得る。このような形態にする場合、本発明のキトサンは、目的とする食品の性質等に依存して、当業者に公知の任意の方法により適宜配合され得る。例えば、粉末状のキトサンを飲料に懸濁することにより容易に配合することができる。
本発明の組成物は、例えば、医薬品、医薬部外品、食品などとして幅広く利用され得る。例えば、本発明の組成物は、医薬組成物若しくは医薬部外品組成物として、又は特定保健用食品、栄養機能食品、老人用食品、特別用途食品、機能性食品、健康補助食品(粉末、カプセル、錠剤等の形態を有するサプリメント類)若しくは製菓錠剤などのような食品用組成物として、或いはペットフード、飼料などとして利用され得る。
本発明の組成物は、下記の実施例に示されるように高いプリン体吸着効果及び/又は血中尿酸値上昇抑制効果を有するキトサンを含有することから、プリン体の生体吸収を抑制するために、血中尿酸値の上昇を抑制するために、そして高尿酸血症の予防及び/又は改善のために、有益に用いることができる。ここで、高尿酸血症とは、血中尿酸値が異常に高くなる疾患であり、臨床的には、血清中尿酸値が7.0mg/dl以上になった状態をいう。血清中尿酸値が、この7.0mg/dl以上になると、生体内における尿酸の生理的溶解度を超えて尿酸ナトリウム結晶が析出し、関節腔や腱、腎などに沈着して、痛風(急性痛風関節炎、慢性結節性関節炎などを含む)、腎障害(慢性痛風性腎症、急性高尿酸血症性腎症などを含む)、尿路結石または種々の血管障害(例えば、動脈硬化、高血圧、心臓病、脳血管障害などを含む)などの多種多様な疾患が誘発される。従って、本発明の組成物は、高尿酸血症を予防及び/又は改善することにより、ひいては、痛風、腎障害、尿路結石、動脈硬化、高血圧、心臓病などの高尿酸血症に起因する疾患の予防及び/又は改善のためにも用いられ得ることとなる。例えば、痛風は、高尿酸血症にならなければ針状尿酸結晶も沈着しないので発症することもなく、また、高尿酸血症が改善されれば針状尿酸結晶の沈着も改善され、痛風も改善されることとなる。
上記のような用途を有することから、本発明の組成物は、例えば尿酸値の気になる人、高尿酸血症又は痛風などの高尿酸血症に起因する疾患の気になる人、或いはそれらの疾患を発症するリスクの高い人(例えば、肥満、アルコールの摂取過多、プリン体の摂取過多、運動不足、ストレスなどが気になる人)のために用いられ得る。また例えば、本発明の組成物は、高尿酸血症又は痛風などの高尿酸血症に起因する疾患の疑いがある人、尿酸値が高めの人、或いは過去もしくは現在にそれらの診断を受けたことがある人のために用いられ得る。従って、本発明の組成物は、上述のような人に用いられ得る旨の表示を付した組成物としても提供され得る。
本発明に用いられるキトサンは、生体内に吸収されなければ効果を発揮できない従来の高尿酸血症治療剤(例えば、XOD阻害剤など)とは異なり、腸管内で消化・吸収され難い安定な食物繊維であり、消化管内で作用する。従って、経口摂取するだけで、生体内に吸収されなくとも効果を発揮し得るという点で従来の高尿酸血症改善剤よりも非常に有利であり、個体間および個体内における薬物吸収速度のばらつきに影響されず、あらゆるヒトに対して同等に高い作用効果が望める。
本発明の組成物は、剤形等に応じて、1日あたり1回から複数回(例えば、2回、3回など)に分けて、常法により摂取(投与)され得る。本発明の組成物は、任意の手段により摂取されることができ、例えば、経口摂取または経腸(経管)摂取され得るが、好ましくは、内服用組成物として経口摂取される。本発明の組成物は、都合の良いときにいつでも手軽に摂取され得るが、好ましくは食前1時間位前、食事中、または食後1時間位後に摂取され、より好ましくは、食前30分位前、食事中、または食後30分位後に摂取され、最も好ましくは食前30分位前に摂取される。
本発明の組成物の摂取量、摂取方法および摂取回数などは、摂取する被験体の年齢、体重、性別もしくは状態、または予防用若しくは改善用などの目的の相違、あるいは他の薬剤等と併用されるか否かなど、当業者に周知の種々の要因に依存して適宜変動され得る。好ましくは、本願組成物は、本発明のキトサン及び/又はその塩を1日量あたり0.1〜60mg/kgの摂取量となるように、より好ましくは1日量あたり0.3〜20mg/kgの摂取量となるように、更に好ましくは1日量あたり0.8〜8mg/kgの摂取量となるように含有する。特に好ましい実施形態では、本願組成物は本発明のキトサン及び/又はその塩を、1日3回の食事毎に0.033〜20mg/kgの摂取量となるように、より好ましくは1日3回の食事毎に0.1〜6.67mg/kgの摂取量となるように、更に好ましくは1日3回の食事毎に0.267〜2.67mg/kgの摂取量となるように含有する。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1:キトサンの調製(1)
以下のようにして、キトサンの調製を行った。
まず、3320mlの蒸留水に200gの市販のキトサン(脱アセチル化度80〜83%)を分散させた。次いで、常温攪拌下、上記分散液に乳酸を100ml入れてキトサンを溶解させ、その後温度を50℃に設定して、更に30分間攪拌溶解させた。温度を50℃に加温したままの状態で、10mLの蒸留水に溶かした1gのリゾチームを上記のキトサン水溶液に添加した。その後、50℃にて一晩(約15時間)の間、撹拌しながら分解反応を行わせた。攪拌終了後、80℃で10分間加熱処理を行なって酵素を失活させ、次いで150μmのメッシュでろ過して不溶物を除去した。得られたろ液に対し、スプレードライヤー(東京理化器械株式会社、SD-1000型)を使用して粉末化を行なった(Inlet温度150℃、Outlet温度95℃で操作)。その結果、170gのキトサン乳酸塩粉末が得られた。
実施例2:キトサンの調製(2)
また別途、以下のようにして、キトサンの調製を行った。
まず、実施例1と同様に、3320mlの蒸留水に200gの市販のキトサン(脱アセチル化度80〜83%)を分散させた。次いで、常温攪拌下、上記分散液に乳酸を100ml入れてキトサンを溶解させ、その後温度を50℃に設定して、更に30分間攪拌溶解させた。温度を50℃に加温したままの状態で、40mLの蒸留水に溶かした4gのリゾチームを上記のキトサン水溶液に添加した。その後、50℃にて一晩(約15時間)の間、撹拌しながら分解反応を行わせた。攪拌終了後、80℃で10分間加熱処理を行なって酵素を失活させ、次いで150μmのメッシュでろ過して不溶物を除去した。得られたろ液に対し、スプレードライヤー(東京理化器械株式会社、SD-1000型)を使用して粉末化を行なった(Inlet温度150℃、Outlet温度95℃で操作)。その結果、192gのキトサン乳酸塩粉末が得られた。
実施例3:キトサンの調製(3)
さらに別途、以下のようにして、キトサンの調製を行った。
まず、実施例1と同様に、3320mlの蒸留水に200gの市販のキトサン(脱アセチル化度80〜83%)を分散させた。次いで、常温攪拌下、上記分散液に乳酸を100ml入れてキトサンを溶解させ、その後温度を50℃に設定して、更に30分間攪拌溶解させた。温度を50℃に加温したままの状態で、20mLの蒸留水に溶かした2gのリゾチームを上記のキトサン水溶液に添加した。その後、50℃にて一晩(約15時間)の間、撹拌しながら分解反応を行わせた。攪拌終了後、80℃で10分間加熱処理を行なって酵素を失活させ、次いで150μmのメッシュでろ過して不溶物を除去した。得られたろ液に対し、スプレードライヤー(東京理化器械株式会社、SD-1000型)を使用して粉末化を行なった(Inlet温度150℃、Outlet温度95℃で操作)。その結果、180gのキトサン乳酸塩粉末が得られた。
実施例4:重量平均絶対分子量の測定
上記の実施例1〜3で得られたキトサンの重量平均絶対分子量を、GPC−MALS法により測定した。GPC−MALS法の測定条件を以下に示す。
[測定条件]
(GPC条件)
・装置:ゲル浸透クロマトグラフ (Waters)
・検出器:示差屈折率検出器RI (2410型, 感度128) (Waters)
・カラム:TSKgel GMPWXL 2本, G2500PWXL 1本
(S/N E0028, E0027, P0032, φ7.8mm×30cm, 理論段数約20000段/2本, 東ソー)
・溶媒:0.2M-酢酸緩衝液 (シグマアルドリッチジャパン)
・流速:0.712mL/min (実測値)
・温度:40℃
・試料:[溶解] 室温で穏やかに攪拌
[溶解性] 良好 (目視)
[濃度] 0.2〜0.5w/v%
[濾過] メンブレンフィルター 孔径0.45μm (W-13-5) (東ソー)
・注入量:0.200 mL
・標準試料:プルラン (昭和電工)
(MALS条件)
・装置:多角度レーザー光散乱光度計(MALS)DAWN-EOS型 (Wyatt Technology)
・波長:690nm (半導体レーザー)
・第二ビリアル係数(A2)×濃度(c): 0mol/g (濃度が低いため)
・温度:23℃±2℃
・フィルター:メンブレンフィルター 孔径0.22μm (Millipore)
・dn/dc計算用試料:プルラン(P-50) (昭和電工)
(データ処理)
・装置:ASTRA (Wyatt Technology)
その結果、実施例1〜3のキトサンの重量平均絶対分子量は、以下であることが確認された。
Figure 2009120502
なお、絶対分子量の分布範囲をみたところ、実施例1のキトサンは約100〜約100万の範囲であり、実施例2のキトサンは約300〜約50万の範囲であり、実施例3のキトサンは約100〜100万の範囲であった。
また、いくつかの他のキトサンについて、上記と同一の測定条件下で重量平均絶対分子量を測定した。その結果を以下に示す。
Figure 2009120502
なお、これら比較例のキトサンについても、絶対分子量の分布範囲をみたところ、比較例1のキトサンは約100〜約1億の範囲であり、比較例2のキトサンは約100〜約300万の範囲であり、比較例3のキトサンは約100〜10万の範囲であり、比較例4のキトサンは約100〜10万の範囲であり、比較例5のキトサンは約300〜約3万の範囲であった。
実施例5:ラットを用いた尿酸値上昇抑制作用の検定
尿酸の前駆物質であるプリン体の原料となるリボ核酸(RNA)を過剰摂取させ、人工的に高尿酸血症を引き起こしたラットを用いて、キトサンの尿酸値上昇抑制作用を調べた。
まず、5週齢の雄性Wistarラットを3日間馴化飼育し、実験に使用した。馴化および実験期間中を通じて、動物飼育室の飼育条件は、室温23±2℃、湿度55±15%、換気回数は15回/時間、照明時間は1日あたり12時間とした。飲料水は、自由に摂取させた。
3日間の馴化後、ラットを5群に分け(1群あたり6〜7匹)、RNA3重量%と各被験薬3重量%を含有させた餌を4日間にわたって1日あたり15g与えた。詳細には、第1群のラットには被験薬として実施例2のキトサンを与え、第2群のラットには被験薬として比較例1のキトサンを与え、第3群のラットには被験薬として比較例2のキトサンを与え、第4群のラットには被験薬として比較例5のキトサンを与えた。対照群のラットに対しては、被験薬を含まない以外は第1〜4群と同様の餌(同量のRNAのみを含有させた餌)を与えた。
試験期間の最終日に、尿酸代謝酵素の阻害剤であるオキソ酸カリウムを250mg/kgとなるよう腹腔内注射して、その2時間後に採血した。採血した血液を1時間室温で放置した後、3000×gで10分間遠心分離を行うことで血漿を得た。血漿中の尿酸値は、市販のキット(尿酸C テストワコー、和光純薬工業(株)製)により測定した。キットは、その使用説明書に従って使用した。
この結果を図1に示す。図1に示されるように、被験薬を含まなかった対照群の尿酸値は6.5mg/dLであった。比較例として、第2群では5.6mg/dL(比較例1)、第3群では5.4mg/dL(比較例2)、第4群では5.9mg/dL(比較例5)とやや尿酸値上昇抑制傾向が認められたが、いずれも対照群に対して有意差は認められなかった(p<0.05、Dunnett検定)。一方、第1群(実施例2)では予想外に3.7mg/dLにまで著しい尿酸値上昇抑制作用が認められ、対照群よりも有意に低い値が示されることが明らかとなった(p<0.001、Dunnett検定)。
実施例6:リボ核酸(RNA)吸着力の検定
以下の手順により、実施例1〜3及び比較例1〜5の各キトサンについて、プリン体の原料となる核酸に対する吸着力を調べた。
まず、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.07)を調製した。次いで、実施例1〜3及び比較例1〜5の各キトサンをそれぞれ0.08重量%となるように上記緩衝液に配合して、各キトサン配合溶液を調製した。一方、酵母リボ核酸(RNA)を0.1重量%となるように同じ上記緩衝液に配合したものをRNA配合溶液として調製した。
上述のように調製した各キトサン配合溶液4mlとRNA配合溶液4mlとをそれぞれ混合し、37℃で1時間インキュベートを行った。またブランクとして、各キトサン配合溶液8mlのみのものを調製し、同様にインキュベートを行った。更にコントロールとして、緩衝液のみ4mlとRNA配合溶液4mlとを混合したものも調製し、同様にインキュベートを行った。1時間のインキュベート後、生成したRNA−キトサン複合体(沈殿物)を、3000rpm、10分間の遠心分離で除去し、上清を採取した。得られた上清について、200〜400nm領域のUV測定を行った。RNAは260nm付近に吸収波長を有し、各キトサンはこの領域に吸収波長を有さない為、この波長でのUV測定により、キトサンに吸着されずに残ったRNA量が測定されることとなる。ここで、RNA吸着率算出の計算式を、以下に示す。
RNA吸着率(%)=[1−{(各サンプルの吸光度−各ブランクの吸光度)/コントロールの吸光度}]×100
この結果を以下の表3に示す。
Figure 2009120502
表3より明らかなように、重量平均絶対分子量が約50000〜70000のキトサンを用いた場合に、90%を超える著しく高いRNA吸着力が発揮されることが認められた。通常は分子量が高くなるほど、RNA吸着力も高くなるものと予想されたが、全く予想外なことに、キトサンのRNA吸着力は、その分子量が高すぎることも低すぎることもないこの中程度の大きさの場合に、著しく高くなることが明らかとなった。従って、この範囲の重量平均絶対分子量を有するキトサンを用いることにより、プリン体の生体吸収を高度に抑制でき、著しく高い血中尿酸値上昇抑制作用が得られ、優れた高尿酸血症の予防及び/又は改善効果が得られることが認められた。
以下に製剤実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
製剤実施例1:飲料
キトサン(重量平均絶対分子量:50000〜70000) 0.01g
果糖ブドウ糖液 1.00g
アスコルビン酸 0.05g
リンゴ酸 0.05g
香料 0.1g
精製水 48.79g
合計 50.00g(1本)
この飲料は、1日3回の食事毎に1本摂取される。
製剤実施例2:錠剤
キトサン(重量平均絶対分子量:50000〜70000) 50mg
結晶セルロース 113.5mg
ショ糖脂肪酸エステル 5mg
マルチトール 30mg
クエン酸ナトリウム 50mg
ビタミンB1 1mg
ビタミンB2 0.5mg
合計 250mg(1錠)
この錠剤は、1日3回の食事毎に2錠摂取される。
製剤実施例3:粉末飲料
キトサン(重量平均絶対分子量:50000〜70000) 1.00g
寒天 1.50g
乳糖 2.50g
クエン酸 0.50g
還元麦芽糖 0.425g
抹茶フレーバー 0.005g
微粒二酸化ケイ素 0.07g
合計 6g(1パック)
この粉末飲料は、1日3回の食事毎に1パックを水に溶かして摂取される。
図1は、高尿酸血症モデルラットを用いた尿酸値上昇抑制作用の検定結果を示すグラフである。

Claims (3)

  1. 重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、プリン体の吸収を抑制するための組成物。
  2. 重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、血中尿酸値上昇抑制用組成物。
  3. 重量平均絶対分子量が50000〜70000のキトサン及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、高尿酸血症の予防用及び/又は改善用組成物。
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