JP2009120302A - 記録材後処理装置および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部から搬入される複数の用紙を用紙束として集積するコンパイルトレイ60と、コンパイルトレイ60に関して用紙の搬送方向後方側に配置され、用紙束の端部に綴じを施す端綴じステープル機能部50と、コンパイルトレイ60に関して用紙の搬送方向前方側に配置され、用紙束の中央部分に綴じを施す中綴じステープル機能部70と、コンパイルトレイ60に関して用紙の搬送方向前方側であって中綴じステープル機能部70の下方側に配置され、端綴じステープル機能部50にて綴じが施された用紙束および中綴じステープル機能部70にて綴じが施された用紙束を積載するスタッカートレイ80とを備える。
【選択図】図2
Description
例えば特許文献1には、中綴じされたシート束(記録材束)が排出される排出トレイと、中綴じ以外の後処理等されたシート(記録材)やシート束が排出されるトレイとを備えた記録材後処理装置が記載されている。
本発明は、記録材後処理装置の横方向の寸法を低減することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更、当該記録材束の搬送方向の変更、および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材への当該記録材束の積載量を変更することを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材に積載される当該記録材束と当該記録材束との間に1の記録材を挿入することを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記記録材後処理装置の前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御装置をさらに備え、前記制御装置は、前記記録材後処理装置での前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更、当該記録材束の搬送方向の変更、および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材への当該記録材束の積載量を変更することを特徴とする請求項5記載の画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記記録材後処理装置の前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御装置をさらに備え、前記制御装置は、前記記録材後処理装置での前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材に積載される当該記録材束と当該記録材束との間に1の記録材を挿入することを特徴とする請求項5記載の画像形成システムである。
本発明の請求項2によれば、第1の綴じ部材と第2の綴じ部材との間に設けた搬送部材で、記録材集積部材上の記録材を第1の綴じ部材の第1の綴じ位置から第2の綴じ部材の第2の綴じ位置へ搬送させることができ、本発明を採用しない場合に比べて、上記搬送部材の構成を簡単にすることができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材束積載部材上での記録材束をより多く安定した状態で積載することができる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べて、挿入された記録材が記録材束の衝突を回避するので、記録材束をより多く安定した状態で積載することができる。
本発明の請求項6によれば、第1の綴じ部材と第2の綴じ部材との間に設けた搬送部材で、記録材集積部材上の記録材を第1の綴じ部材の第1の綴じ位置から第2の綴じ部材の第2の綴じ位置へ搬送させることができ、本発明を採用しない場合に比べて、上記搬送部材の構成を簡単にすることができる。
本発明の請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、記録材束積載部材上での記録材束をより多く安定した状態で積載することができる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、挿入された記録材が記録材束の衝突を回避するので、記録材束をより多く安定した状態で積載することができる。
図1は本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。図1に示す画像形成システムは、例えば電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1と、画像形成装置1にて画像形成された後の記録材(用紙、シート)に対して綴じ等の後処理を行う記録材後処理装置の一例としてのシート後処理装置2とで構成される。
また、画像形成装置1は、各画像形成ユニット100にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト102、各画像形成ユニット100にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト102に順次転写(一次転写)する一次転写ロール103、中間転写ベルト102上に転写された各色トナー像を記録材(用紙)に一括転写(二次転写)する二次転写ロール104、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着する定着装置105、さらには、画像形成装置1の動作を制御する本体制御部106を備えている。
そして、中間転写ベルト102上の各色トナー像が二次転写ロール104の配置位置に搬送されるタイミングに合わせて、レジストロール113から用紙Pが供給される。それにより、各色トナー像は、二次転写ロール104により形成された転写電界の作用によって用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
図2は、本実施の形態のシート後処理装置2の構成を示した図である。図2に示したように、シート後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tに接続されたトランスポートユニット21、トランスポートユニット21に取り込まれた用紙Pに対して所定の後処理を施すフィニッシャユニット22、シート後処理装置2の各機構部を制御する制御部(制御装置)の一例としての用紙処理制御部23を備えている。用紙処理制御部23は、不図示の信号ラインで本体制御部106と接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。なお、図1のシート後処理装置2では、用紙処理制御部23がフィニッシャユニット22の筐体内に設けられているが、用紙処理制御部23は画像形成装置1の筐体内に設けてもよい。また、画像形成装置1の本体制御部106が用紙処理制御部23の制御機能を備えた構成としてもよい。
一方、フィニッシャユニット22には、用紙Pの中央部分に折り目を形成する折り機能部40、用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束Pを生成する記録材集積部材の一例としてのコンパイルトレイ60、用紙束Pの端部にステープル綴じ(端綴じ)を実行する第1の綴じ部材の一例としての端綴じステープル機能部50、折り機能部40にて折り目が施された用紙束Pの中央部分にステープル綴じ(中綴じ)を実行する第2の綴じ部材の一例としての中綴じステープル機能部70、用紙束Pを保持し、保持する用紙束Pの量に応じて上下移動する記録材束積載部材の一例としてのスタッカートレイ80が備えられている。
さらに、コンパイルトレイ60に集積された用紙束Pを搬出する搬送部材を構成する搬出ロール(第1のロール部材)61、回転軸62aを移動中心として、用紙Pをコンパイルトレイ60に集積させる際には搬出ロール61から退避した位置に移動し、用紙Pをコンパイルトレイ60から搬出する際には搬出ロール61を圧接する位置に移動する搬送部材を構成する可動ロール(第2のロール部材)62が備えられている。
シート後処理装置2は、本体制御部106から用紙処理制御部23に対し、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pに対する後処理を実行する旨の指示信号が出力されることで、用紙Pに対する各種の後処理を実行する。ここでは、本体制御部106から用紙Pに対する後処理を実行する旨の指示信号が出力された場合について述べる。
まず、シート後処理装置2のトランスポートユニット21に、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pが搬入される。トランスポートユニット21では、用紙処理制御部23からの指示信号に応じてパンチ機能部30による穴あけが行われた後、搬送ロール211によって用紙Pがフィニッシャユニット22に送られる。なお、用紙処理制御部23からの穴あけ指示が無い場合には、用紙Pは、パンチ機能部30による穴あけ処理は行われずに、そのままの状態で搬送ロール211によってフィニッシャユニット22に送られる。
ここで図3は、折り機能部40を説明する図である。(a)が折り機能部40の構成を説明する図、(b)が中央部分に折り目が形成される前の用紙Pを説明する図、(c)が中央部分に折り目が形成された用紙Pを説明する図をそれぞれ示している。
折り機能部40は、用紙Pの搬送方向に直交する方向に沿って溝部41aが形成された折り目台座部41、折り目台座部41の下方にて溝部41aに対向して配置され、下方から溝部41aに向けて突出するように移動する折りブレード42、折りブレード42の用紙Pの搬送方向前後にて用紙Pを折り目台座部41に押し当てて固定する用紙固定部材47、折りブレード42および用紙固定部材47を支持するホルダ48、ホルダ48を上下方向に移動させるカム43を備えている。さらには、用紙Pを搬送するとともに、用紙Pに折り目を形成するに際して用紙Pの搬送方向両端部を固定する搬送ロール44および搬送ロール45、用紙Pの先端が通過するタイミングを検知する用紙センサ46を備えている。
搬送ロール44および搬送ロール45が停止すると、搬送ロール44および搬送ロール45が用紙Pを保持した状態で、カム43がホルダ48を下方から折り目台座部41に向けて移動させる。それにより、用紙固定部材47が折りブレード42における用紙Pの搬送方向前方および後方にて用紙Pを折り目台座部41に押し当てて固定する。それと前後して、折りブレード42が用紙Pの中央部分を溝部41a方向に押し当てる。それにより、用紙Pの中央部分には図3(c)に示したような折り目が形成される。
ホルダ48が下方に移動した後、搬送ロール44および搬送ロール45は用紙Pの搬送を再び開始し、用紙Pを折り機能部40から搬出する。
そして、折り機能部40の搬送ロール45から搬出された用紙Pは、搬送ロール45から用紙Pが搬出されて落下する位置に配置されたコンパイルトレイ60に順次集積される。
ここで、本実施の形態のフィニッシャユニット22では、用紙Pが折りブレード42により折り目が形成されてからコンパイルトレイ60に集積されるまでの間に、折り目が形成された用紙Pを圧接する部材として、搬送ロール45だけを配置している。それにより、用紙Pがコンパイルトレイ60に集積されるまでの間に、用紙Pに形成された折り目が均されることを抑えている。
また、コンパイルトレイ60は、折り機能部40から用紙Pが搬出されて落下する位置に配置されているので、用紙Pの先端部は、搬送ロール45に保持された状態でコンパイルトレイ60に支持される。それにより、用紙Pに関するコンパイルトレイ60上での集積位置のばらつきを小さく抑えている。
その後、用紙Pの全体がコンパイルトレイ60上に載ると、用紙Pは、コンパイルトレイ60に設けられた傾斜角によって位置決めストッパ60aに向けてスライド落下する。また、本実施の形態のフィニッシャユニット22には、コンパイルトレイ60に設けられた傾斜角に加えて、折り機能部40の用紙搬出部下方に、用紙Pをコンパイルトレイ60の位置決めストッパ60aに向けて揃えるために回転するパドル63が配置されている。そのため、用紙Pの後端部は、コンパイルトレイ60に向けて落下しながら、パドル63により位置決めストッパ60aの方向に向けて送られる。それにより、コンパイルトレイ60にて用紙Pの後端部が位置決めストッパ60aにて揃えられた状態の用紙束Pが形成される。
なお、用紙Pが折り機能部40の搬送ロール45から送り出される際には、可動ロール62は搬出ロール61から退避した位置に移動している。
まず、用紙処理制御部23が端綴じ処理の指示信号を送信している場合には、端綴じステープル機能部50が用紙束Pの端部にステープル綴じ(端綴じ)を実行する。図5は、端綴じステープル機能部50が用紙束Pの端部にステープル綴じ(端綴じ)を実行する状態を説明する図であって、コンパイルトレイ60を上方(折り機能部40側)から見た状態を表している。
端綴じステープル機能部50には、ステープル(U字状針)で用紙束Pを綴じるステープルヘッド51が、コンパイルトレイ60の位置決めストッパ60aに沿って移動可能に設けられている。そして、図5に示したように、用紙処理制御部23からの指示信号に従って、例えば、用紙束Pの端部における位置決めストッパ60aに平行な2点(図5の(A)位置と(B)位置)をステープル綴じ(2点端綴じ)するか、または、一方の端(図5の(C)位置)をステープル綴じ(1点端綴じ)する。
なお、(A)位置と(B)位置との間では、ステープルヘッド51を位置決めストッパ60aに沿って平行移動させるが、(A)位置と(C)位置との間では、ステープルヘッド51に例えば45°の回転を伴う移動を施す。
図6は、端綴じされた用紙束Pをコンパイルトレイ60から搬出する状態を説明する図である。図6に示したように、端綴じされた用紙束Pは、搬出ロール61および可動ロール62に搬送されて、スタッカートレイ80に積載される。
なお、この場合には、中綴じステープル機能部70は、搬送される用紙束Pの搬送経路から退避した位置(後段のホームポジション)に移動している。
図7に示したように、中綴じステープル機能部70は、ステープルで用紙束Pを綴じる2つのステープルヘッド71,72、用紙束Pの幅方向の両端部を支持するブックレットトレイ73を備えている。
ステープルヘッド71,72それぞれは、用紙束Pにステープルを打つステープル部71a,72aと、ステープル時の台座となる台座部71b,72bとで構成される。ステープル部71a,72aは、用紙Pのサイズに合わせて、用紙Pの幅方向に沿って移動するように構成されている。また、台座部71b,72bは、用紙束Pを挟んでステープル部71a,72aと対向する位置と、画像形成装置1の用紙収容部110A〜110D(図1参照)に収容された用紙Pの中で最大サイズの用紙Pの幅位置よりも外側の位置(ホームポジション)との間を移動するように構成されている。
また、ブックレットトレイ73は、搬送された用紙Pのサイズに合わせて用紙束Pを支持する位置と、画像形成装置1の用紙収容部110A〜110Dに収容された用紙Pの中で最大サイズの用紙Pの幅位置よりも外側の位置(ホームポジション)との間を移動するように構成されている。
一方、中綴じステープル機能部70では、本体制御部106から用紙Pのサイズに関する情報を取得した用紙処理制御部23による指示信号に従って、ブックレットトレイ73が用紙束Pを支持する位置に配置される。また、ステープルヘッド71,72のステープル部71a,72aが、用紙Pのサイズに対応した用紙束Pの幅方向の所定位置に配置される。さらに台座部71b,72bがステープル部71a,72aに対向する位置に配置される。
それにより、ステープルヘッド71,72は、ブックレットトレイ73により支持された用紙束Pに対して、折り目が形成された中央部分の所定位置2ヶ所に綴じ(中綴じ)を実行する。
なお、本体制御部106から用紙Pに対する後処理を実行する旨の指示信号が出力されない場合には、シート後処理装置2は、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pに対する後処理を実行せず、そのままの状態で用紙Pをスタッカートレイ80に積載する。そのため、スタッカートレイ80では、中綴じ処理された用紙束Pや端綴じ処理された用紙束Pに混在して、後処理が実行されていない用紙Pが積載される場合もある。
上記したように、本実施の形態のスタッカートレイ80では、中綴じ処理された用紙束Pと端綴じ処理された用紙束P等といった後処理の種類の異なる用紙束P、さらには後処理が施されていない用紙Pが混在して積載される。その際に、積載される用紙束Pや用紙Pのサイズは多種多様であり、また、後処理の種類の異なる用紙束Pの積載順序も様々である。
そのために、後続してスタッカートレイ80に積載される用紙束P等のサイズが、先にスタッカートレイ80上に積載された用紙束P等のサイズよりも大きい場合には、スタッカートレイ80への積載量が多くなり過ぎると、後続して積載される用紙束P等が所謂荷崩れを起こしてスタッカートレイ80から落下する場合がある。また、先にスタッカートレイ80上に積載された用紙束Pが中綴じ処理されたものであった場合には、中綴じ処理に用いられたステープルによって後続する用紙束P等の先端部に引っ掛かりが生じて、用紙束P等の先端部に折れ等の不具合が生じる場合がある。
図8(a)は、例えばA4サイズ(小サイズ)の用紙束Pが端綴じされてスタッカートレイ80に積載された後に、引き続いて、例えばA3サイズ(大サイズ)の用紙束Pが端綴じされて積載された場合を示している。この場合には、後続のA3サイズの用紙束Pの先端側にスタッカートレイ80の用紙束支持面との間に間隙が生じる。そのため、A3サイズの用紙束Pの自重による垂れ下がりが生じ、さらには、用紙P表面の滑り易さも重なって、積載量が多くなり過ぎた場合にスタッカートレイ80上でのA3サイズの用紙束Pの積載状態が不安定となる。
なお、このような状態は、例えば同一サイズの用紙束Pが積載される場合であっても、用紙束Pの搬送方向が異なる場合には、同様に発生する。すなわち、先に例えばA4サイズの用紙束Pが所謂横搬送(SEF:Short Edge Feed)されて積載された後に、引き続いて、A4サイズの用紙束Pが所謂縦搬送(LEF:Long Edge Feed)されて積載された場合である。また同様に、縦搬送(LEF)されて積載された後に、引き続いて、横搬送(SEF)されて積載された場合である。この際にも、同様の理由により、積載量が多くなり過ぎた場合に後続の縦搬送された用紙束Pの積載状態が不安定となる。
このように、後続して積載される用紙束Pの搬送方向の長さや幅方向の長さが先に積載されている用紙束Pの搬送方向の長さや幅方向の長さよりも大きい場合には、積載量が多くなり過ぎた場合に用紙束Pの積載状態が不安定となり易い。
なお、図8(a)において、例えば、先に積載されたA4サイズの用紙束Pおよび後に積載されたA3サイズの用紙束Pのいずれか一方が中綴じされた場合には、図8(b)と同様の理由により、積載量が多くなり過ぎた場合にスタッカートレイ80上での用紙束Pの積載状態の不安定さが増大する。
また、同一サイズの用紙束Pが積載される場合において、先に端綴じされた用紙束Pがスタッカートレイ80に積載された後に、引き続いて、中綴じされた用紙束Pだけが積載される場合には、後続の中綴じされた用紙束Pには折り目部分での相互間の引っ掛かりがあるため、積載量が多い状態でも、スタッカートレイ80上での用紙束Pの積載状態は安定する。
例えば、用紙処理制御部23は、用紙束Pの積載状態が安定する場合に設定する用紙Pの上限積載量T1を2000枚とし、用紙束Pの積載状態が不安定となり易い場合に設定する用紙Pの上限積載量T2を300枚とする。ここでの用紙Pの上限積載量T1,T2は、用紙Pを1枚単位で積算した積載量の合計枚数の上限値を意味する。例えば、用紙束Pが10枚から構成される場合には、その用紙束Pについての積載量は10枚であり、また、10枚から構成される用紙束Pが100束積載された場合には、その積載量は1000枚である。そして、このような積載量の合計枚数の上限値を定めたものが用紙Pの上限積載量T1,T2である。なお、用紙処理制御部23において、用紙Pの上限積載量T1,T2を変更可能に構成してもよい。
そして、それぞれに定められた用紙Pの上限積載量T1,T2を超える場合には、用紙処理制御部23は、本体制御部106に対して画像形成動作の停止を指示する。その後、スタッカートレイ80から積載された用紙束P等が除去された場合には、本体制御部106に対して画像形成動作の再開を指示する。
また、搬送される用紙束P等の搬送方向が変更された場合(S104)には、用紙Pの上限積載量T1を上限積載量T2に変更する(S106)。ここで、用紙束P等の搬送方向の変更とは、具体的には、用紙束P等の搬送方向が縦搬送(LEF)から横搬送(SEF)に変更された場合、または横搬送(SEF)から縦搬送(LEF)に変更された場合である。
また、搬送される用紙束Pの綴じ処理が中綴じから端綴じに変更された場合(S105)には、用紙Pの上限積載量T1を上限積載量T2に変更する(S106)。
一方、ステップS102での判定の結果、ステップS103〜S105のいずれにも該当しない場合には、上限積載量T1を維持する(S107)。
なお、先にスタッカートレイ80に積載された用紙束Pが端綴じされたものである場合には、用紙束Pの綴じ部分は、用紙束Pのサイズに関係なくフィニッシャユニット22寄りの最も手前側に位置するので、上記したようなステープルへの引っ掛かりは生じ難い。
なお、合紙として用いる用紙Pは、画像形成装置1の用紙収容部110A〜110Dに収容された用紙Pの中で、既に積載された大サイズの用紙束Pの中央部分を覆う大きさを持ったものが用いられる。また、合紙用の専用用紙収容部を別途設けた構成を採用してもよい。
一方、搬送される用紙束Pの綴じ処理が中綴じ処理の状態で、搬送される用紙束P等が大きなサイズ(例えばA3サイズ)から小さなサイズ(例えばA4サイズ)に変更された場合には(S204)、本体制御部106に対して合紙の挿入を指示する(S205)。
Claims (8)
- 外部から搬入される複数の記録材を記録材束として集積する記録材集積部材と、
前記記録材集積部材に関して前記記録材の搬送方向後方側に配置され、前記記録材束の第1の位置に綴じを施す第1の綴じ部材と、
前記記録材集積部材に関して前記記録材の搬送方向前方側に配置され、前記記録材束の第2の位置に綴じを施す第2の綴じ部材と、
前記記録材集積部材に関して前記記録材の搬送方向前方側であって前記第2の綴じ部材の下方側に配置され、前記第1の綴じ部材にて前記第1の位置に綴じが施された前記記録材束および前記第2の綴じ部材にて前記第2の位置に綴じが施された前記記録材束を積載する記録材束積載部材と
を備えたことを特徴とする記録材後処理装置。 - 前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材との間に、前記記録材集積部材に保持された前記記録材束を搬送する搬送部材をさらに備え、
前記搬送部材は、第1のロール部材と、前記記録材束を前記第2の綴じ部材または前記記録材束積載部材に向けて搬送する場合には当該第1のロール部材を圧接する位置に配置され、前記記録材集積部材に前記記録材が集積される場合には当該第1のロール部材から離隔した位置に配置される第2のロール部材とを有することを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置。 - 前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更、当該記録材束の搬送方向の変更、および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材への当該記録材束の積載量を変更することを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置。 - 前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材に積載される当該記録材束と当該記録材束との間に1の記録材を挿入することを特徴とする請求項1記載の記録材後処理装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置にて画像が形成された前記記録材に所定の後処理を施す記録材後処理装置とを有し、
前記記録材後処理装置は、
前記画像形成装置から搬入される画像が形成された複数の記録材を記録材束として集積する記録材集積部材と、
前記記録材集積部材に関して前記記録材の搬送方向後方側に配置され、前記記録材束の第1の位置に綴じを施す第1の綴じ部材と、
前記記録材集積部材に関して前記記録材の搬送方向前方側に配置され、前記記録材束の第2の位置に綴じを施す第2の綴じ部材と、
前記記録材集積部材に関して前記記録材の搬送方向前方側であって前記第2の綴じ部材の下方側に配置され、前記第1の綴じ部材にて前記第1の位置に綴じが施された前記記録材束および前記第2の綴じ部材にて前記第2の位置に綴じが施された前記記録材束を積載する記録材束積載部材と
を備えたことを特徴とする画像形成システム。 - 前記記録材後処理装置は、前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材との間に、前記記録材集積部材に保持された前記記録材束を搬送する搬送部材をさらに備え、当該搬送部材は、第1のロール部材と、当該記録材束を前記第2の綴じ部材または前記記録材束積載部材に向けて搬送する場合には当該第1のロール部材を圧接する位置に配置され、前記記録材集積部材に前記記録材が集積される場合には当該第1のロール部材から離隔した位置に配置される第2のロール部材とを有することを特徴とする請求項5記載の画像形成システム。
- 前記記録材後処理装置の前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記記録材後処理装置での前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更、当該記録材束の搬送方向の変更、および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材への当該記録材束の積載量を変更することを特徴とする請求項5記載の画像形成システム。 - 前記記録材後処理装置の前記第1の綴じ部材および前記第2の綴じ部材から前記記録材束積載部材への前記記録材束の積載を制御する制御装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記記録材後処理装置での前記記録材束積載部材に積載される前記記録材束のサイズの変更および前記第1の綴じ部材と前記第2の綴じ部材とからの当該記録材束の積載順序のいずれか一または複数に基づいて設定された所定の条件に従って、当該記録材束積載部材に積載される当該記録材束と当該記録材束との間に1の記録材を挿入することを特徴とする請求項5記載の画像形成システム。
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