JP2009120103A - 車載機器の情報表示機能付きスイッチ - Google Patents

車載機器の情報表示機能付きスイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2009120103A
JP2009120103A JP2007298064A JP2007298064A JP2009120103A JP 2009120103 A JP2009120103 A JP 2009120103A JP 2007298064 A JP2007298064 A JP 2007298064A JP 2007298064 A JP2007298064 A JP 2007298064A JP 2009120103 A JP2009120103 A JP 2009120103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
push button
information display
vehicle device
push
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007298064A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sawada
晋一 澤田
Yasuhiro Sakakibara
泰博 榊原
Minoru Shibata
実 柴田
Naoki Daimatsu
直樹 大松
Atsunosuke Tanaka
敦之助 田中
Naoki Tsukamoto
尚樹 塚本
Keiyo Okada
啓誉 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2007298064A priority Critical patent/JP2009120103A/ja
Priority to US12/289,549 priority patent/US20090128312A1/en
Priority to CNA2008101775030A priority patent/CN101434185A/zh
Publication of JP2009120103A publication Critical patent/JP2009120103A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/0065Control members, e.g. levers or knobs

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】スイッチの操作性や視認性を良好とすることができ、しかも設置スペースを削減することのできる車載機器の情報表示機能付きスイッチを提供する。
【解決手段】押し釦のプッシュ操作を通じて車室内空調装置の設定温度を順次切り替えるための設定温度調整用のスイッチ12において、複数の発光素子23を備えるとともに、それら発光素子23の発光により点灯されるセグメントの組み合せによって、押し釦12aのプッシュ操作により切り替えられる設定温度を数値にて押し釦12aの表面に発光表示する情報表示部を、押し釦12aに一体に設けるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車室内空調装置などの車載機器の操作を行うための車載機器の情報表示機能付きスイッチに関する。
車両の車室内には、車室内空調装置やカーオーディオ、ナビゲーション装置などの車載機器の操作のためのコントロールパネルが設置されている。そしてコントロールパネルに設置されたスイッチの操作により、車載機器の動作設定が変更されるようになっている。なおこうしたコントロールパネルに設置されるスイッチとして、その操作毎に車載機器の動作設定を順次に切り替える押し釦式のスイッチが設けられることがある。例えば特許文献1に見られるような車室内空調装置のコントロールパネルには、そうしたスイッチとして、設定温度を順次に上下させるためのスイッチや、送風量を順次に増減させるためのスイッチ、送風モードを順次に切り替えるためのスイッチなどが設けられている。このような押し釦式のスイッチでは、ダイヤル式のスイッチとは異なり、そのスイッチの操作位置からは、その操作により設定された車載機器の動作設定を直接確認することができないため、現在の動作設定の情報を表示する情報表示部(インジケータ)を別途に設ける必要がある。
図12は、従来の車室内空調装置操作用のコントロールパネルの一例を示している。同図に示すように、このコントロールパネルには、上記のような押し釦式のスイッチとして、車室内の設定温度を上下させるための設定温度調整用のスイッチ101、送風量を増減させるための送風量調整用のスイッチ102、及び送風モードを切り替えるための送風モード切替用のスイッチ103が設けられている。そして現在設定中の設定温度や送風量、送風モードを表示するための液晶パネル等からなるインジケータ104がそれらスイッチ101〜103とは離れた位置に設けられている。
特開平10−297256号公報 特開2006−134715号公報 特開2006−164573号公報
ところで、上記のようにスイッチ101〜103から離れた位置にインジケータ104が設けられていると、スイッチ101〜103の操作中に、操作中の動作設定を確認する都度、スイッチ101〜103からインジケータ104に視線を移す必要があり、操作性や視認性が必ずしも良好となっていないものとなっている。またインジケータ104の分、コントロールパネルの表面積が増大しており、設置性の面でも改善の余地があるものとなっている。
なお、単純に車載機器の動作設定がオンとされているか、オフとされているかを表示するだけで良いのであれば、例えば特許文献2、3に見られるように、スイッチに設けられた発光部をそのオン・オフ操作に応じて点灯・消灯することで行うことができる。しかしながら、こうした態様では、スイッチに表示可能な情報量に限りがあり、車載機器の動作設定を3段階以上に切り替えるスイッチでは、これだけでその操作により切り替えられる動作設定の判り易い表示を行うには無理がある。
本発明は、スイッチの操作性や視認性を良好とすることができ、しかも設置スペースを削減することもできる車載機器の情報表示機能付きスイッチを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチは、押し釦のプッシュ操作を通じて車載機器の動作設定を3段階以上に順次切り替えるための押し釦式のスイッチであって、複数の発光素子を備えるとともに、それら発光素子の発光により点灯されるセグメントの組み合せによって、前記押し釦のプッシュ操作により切り替えられる前記車載機器の動作設定の段階毎に固有のシンボルを前記押し釦の表面にそれぞれ発光表示する情報表示部が前記押し釦に一体に設けられてなることをその要旨としている。
上記構成では、スイッチの押し釦に、複数の発光素子を備える情報表示部が一体に設けられるようになっている。そして発光素子の発光により点灯されるセグメントの組み合せを変えることで、押し釦のプッシュ操作に応じて順次に切り替えられる車載機器の動作設定のそれぞれを示すシンボルが、押し釦の表面に発光表示されるようになる。係る構成では、スイッチの押し釦自体に、そのプッシュ操作により切り替えられる車載機器の動作設定の情報が表示されるため、操作中の押し釦から視線を移すことなく、その操作により切り替えられた車載機器の動作設定を確認することができる。また情報表示部をスイッチと別の位置に設ける必要がなく、その分、設置スペースが削減されるようにもなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチにおいて、前記押し釦の操作によっては、前記車載機器の動作設定値が順次に変更され、前記情報表示部には、現在設定中の前記動作設定値が数値として発光表示されてなることをその要旨としている。
上記構成では、スイッチの押し釦に一体に設けられた情報表示部により、押し釦の表面に、現在設定中の車載機器の動作設定値が数値として発光表示されるようになる。こうして数値表示可能な車載機器の動作設定値としては、例えば車室内空調装置の設定温度や送風量、オーディオ機器の音量、ラジオの受信周波数などがある。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチにおいて、当該スイッチは、車室内空調装置の設定温度をその押し釦の操作を通じて順次に変更するためのスイッチであって、前記情報表示部には、前記設定温度が数値として表示されてなることをその要旨としている。
このように押し釦に一体に設けられた情報表示部には、車室内空調装置の設定温度を数値として表示させるようにすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチにおいて、前記押し釦の操作によっては、前記車載機器の動作設定値が順次に変更され、前記情報表示部には、現在設定中の前記動作設定値の大きさが発光表示されるバーの長さにより表示されてなることをその要旨としている。
上記構成では、スイッチの押し釦に一体に設けられた情報表示部により、押し釦の表面に、現在設定中の車載機器の動作設定値の大きさが発光表示されるバーの長さにより表示されるようになる。こうして数値表示可能な車載機器の動作設定値としては、例えば車室内空調装置の設定温度や送風量、オーディオ機器の音量などがある。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチにおいて、前記情報表示部は、前記発光素子の搭載された基板を備え、該基板は、透光性の樹脂材料により形成された前記押し釦のスイッチ裏側に一体固定されてなることをその要旨としている。
上記各発明の車載機器の情報表示機能付きスイッチにおける押し釦と情報表示部との一体化は、上記構成のように、複数の発光素子の搭載された基板を、透光性の樹脂材料により形成された押し釦のスイッチ裏側に一体固定することで、容易に具現とすることができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチにおいて、前記押し釦のプッシュ操作を検知するタクトスイッチと、そのタクトスイッチによるプッシュ操作の検知に応じた前記複数の発光素子の発光制御を行う制御回路とが前記基板に設けられてなることをその要旨としている。
上記構成では、押し釦のプッシュ操作の検知、及びその検知に応じた発光素子の発光制御を行うための構成(タクトスイッチ、制御回路)が、スイッチの押し釦に一体固定された基板に配置されるようになる。そのため、車載機器の動作設定情報の表示に係る構成のすべてが押し釦に一体に設けられるようになり、設置スペースの更なる削減を図ることができるようになる。また上記のような情報表示機能付きスイッチが一体のアッシーとして提供されるため、その取り扱いが容易となる。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチにおいて、前記セグメントの部分が刳り貫かれた、遮光性の塗料からなる塗料層が前記押し釦の表面に形成されてなることをその要旨としている。
上記構成では、セグメントの部分が刳り貫かれた遮光性の塗料からなる塗料層が、押し釦のスイッチ表側或いはスイッチ裏側の表面に形成されている。こうした構成では、発光素子の発した光が、塗料層の刳り貫かれた部分を通って外部に放出されることで、操作中の車載機器の動作設定を示すシンボルが押し釦の表面に発光表示されるようになる。係る構成では、塗料層の刳り貫き形状によって、容易に所望とするシンボルを発光表示させることが可能である。
本発明の車載機器の情報表示機能付きスイッチによれば、スイッチの操作性や視認性を良好とすることができ、しかも設置スペースを削減することができるようにもなる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチを具体化した第1の実施の形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の情報表示機能付きスイッチの設置されたコントロールパネルの平面構造を示している。なお、このコントロールパネルは、車載機器である車室内空調装置及びシート温度調整装置の操作を行うためのものとなっており、そうした操作を行うための各種のスイッチが設置されている。
本実施の形態では、こうしたコントロールパネルに設置されるスイッチとして、その押し釦のプッシュ操作を通じて3段階以上に切り替えられる車室内空調装置或いはシート温度調整装置の動作設定の情報を、その押し釦の表面に発光表示するようにした情報表示機能付きのスイッチを設けるようにしている。このコントロールパネルには、そうした情報表示機能付きスイッチとして、送風モード切替用のスイッチ11、設定温度調整用のスイッチ12、送風量調整用のスイッチ13及びシート温度調整用のスイッチ14の4つのスイッチが設けられている。
図2(a)に示される送風モード切替用のスイッチ11は、車室内空調装置の送風モードを、すなわち送風を行う吹き出し口を切り替えるために操作されるスイッチとなっており、押し釦11aのプッシュ操作を行う毎に、送風モードが順次に切り替えられる。具体的には、送風モードによっては、乗員頭部に向けて送風を行うための吹き出し口であるレジスタ、乗員の足元に向けて送風を行うための吹き出し口である足元吹き出し口、及びフロントガラスに向けて送風を行うための吹き出し口であるデフロスタのうち、いずれの吹き出し口を通じて送風を行うかが設定される。ここでは、そうした送風モードとして、レジスタのみから送風を行う「FACE」モード、レジスタ及び足元吹き出し口から送風を行う「B/L」モード、足元吹き出し口のみから送風を行う「FOOT」モード、足元吹き出し口及びデフロスタから送風を行う「F/D」モード及びデフロスタのみから送風を行う「DEF」モードとが設定されている。そして送風モード切替用のスイッチ11の押し釦11aのプッシュ操作を行う毎に、「FACE」→「B/L」→「FOOT」→「F/D」→「DEF」→「FACE」といったように、送風モードが順次、周回的に切り替えられるようになっている。なお同図では、送風モードとして「FACE」モードが選択されていることを示す絵柄(アイコン11b)が、押し釦11aの表面に発光表示された状態が示されている。なお、送風モード切替用のスイッチ11の押し釦11aの表面には、現在選択中の送風モードを示す、送風モード毎に固有のアイコンが発光表示されるようになっている。
図2(b)に示される設定温度調整用のスイッチ12は、車室内空調装置の設定温度(車室内温度の目標値)を変更するために操作されるスイッチとなっている。このスイッチ12では、押し釦12aの右端部をプッシュ操作する毎に設定温度が「0.5°F」ずつ上げられ、同押し釦12aの左端部をプッシュ操作する毎に設定温度が「0.5°F」ずつ下げられるようになっている。なお同図では、設定温度が「80.0°F」に設定されていることを示す数値12bが、押し釦12aの表面に発光表示された状態が示されている。
図2(c)に示される送風量調整用のスイッチ13は、車室内空調装置の吹き出し口からの送風量(送風の強さ)を変更するために操作されるスイッチとなっている。このスイッチ13では、押し釦13aの右端部をプッシュ操作する毎に送風の強さが1段階ずつ強められ、同押し釦13aの左端部をプッシュ操作する毎に送風の強さが1段階ずつ弱められるようになっている。なおこうした操作を通じて調整された送風の強さは、押し釦13aの表面に発光表示されるバー13bの長さにより表わされるようになっている。
図2(d)に示されるシート温度調整用のスイッチ14は、シート温度調整装置の設定温度を変更するために操作されるスイッチとなっている。こうしたスイッチ14では、シート温度調整装置の設定温度が、押し釦14aの右端部を操作する毎に1段階ずつ低温側に変更され、押し釦14aの左端部を操作する毎に1段階ずつ高温側に変更されるようになっている。なおこうした操作を通じて調整されるシート温度調整装置の設定温度は、押し釦14aの表面に発光表示されるバー14bの長さや向きにより表わされるようになっている。
続いて、こうした情報表示機能付きスイッチの構造について、設定温度調整用のスイッチ12を例として詳細に説明する。図3は、図2(b)のIII −III 線に沿った設定温度調整用のスイッチ12の断面構造を示している。また図4は、図2(b)のIV−IV線に沿った同スイッチ12の断面構造を示している。
これらの図に示されるように、設定温度調整用のスイッチ12の押し釦12aは、コントロールパネルのパネル20に形成された釦孔21に前後動可能に装着されている。そしてそうした押し釦12aのスイッチ裏側には、基板22が一体に固定されている。この基板22のスイッチ表側には、複数の発光素子23が搭載されている。ここでは発光素子23として、発光ダイオード(LED)が使用されている。そして発光素子23の発光により点灯させるセグメントの組み合せを変えることで、押し釦12aの表面に数値として発光表示される設定温度が変更されるようになっている。
押し釦12aのスイッチ裏側には、メイン基板24が車両側に固定された状態で設置されている。押し釦12aに固定された上記基板22とこのメイン基板24とは、フレキシブルケーブル25により互いに電気的に接続されている。また基板22のスイッチ裏側には、その左右両端部に、2つの突起部26が固定されており、これら突起部26の先端は、メイン基板24に設置された2つのタクトスイッチ27にそれぞれ当接されている。そしてこれらのタクトスイッチ27により、押し釦12aの左右端部のプッシュ操作がそれぞれ検知されるようになっている。
またメイン基板24には、タクトスイッチ27によるプッシュ操作の検知に応じて発光素子23の発光制御を行うための制御回路28が設置されている。この制御回路28は、現在の車室内空調装置の設定温度の数値表示に必要なセグメントを点灯させるべく発光される発光素子23を選択する。また制御回路28は、その選択された発光素子23を発光させる旨を指示する指令信号を、フレキシブルケーブル25を介して基板22に送信する。そして基板22上の回路により、受信した指令信号に従って発光を指示された発光素子23に発光に必要な電圧が印加されるようになっている。
なお、他の情報表示機能付きスイッチ11,13,14についても、セグメントの点灯により発光表示させる車載機器の動作設定の段階毎に固有のシンボル(アイコン11b、数値12b、バー13b,14b)が異なるだけでその基本的な構造は、設定温度調整用のスイッチ12とほぼ同様となっている。ただし、送風モード切替用のスイッチ11は、突起部26及びタクトスイッチ27がそれぞれ1つずつしか設けられていない点で、設定温度調整用のスイッチ12とは構成を相違するものとなっている。
図5は、発光素子23の搭載された基板22が一体に固定された上記押し釦11a〜14aの断面構造を示している。押し釦11a〜14aは、透光性の(ここでは透明スモークの)樹脂材からなる基材60を基礎とし、その基材60のスイッチ裏側に半透過性の蒸着層61及び遮光性の第1塗料層62を順に形成するとともに、同基材60のスイッチ表側に半透過性の第2塗料層63を形成することで製造されている。
蒸着層61は、押し釦11a〜14aのスイッチ裏側の表面に、3〜7層のマルチ蒸着を行うことで形成されている。このマルチ蒸着は、例えば二酸化チタン(TiO2 )のような高屈折率のものと、例えば二酸化ケイ素(SiO2 )のような低屈折率のものとを交互に蒸着することで形成される。なおこうした蒸着層61によっては、スイッチ内部からその外部への光の透過を許容し、スイッチ外部から入射した光を反射するハーフミラーが形成されるようになっている。
第1塗料層62は、黒色等の遮光性の塗料を上記蒸着層61の上に塗装することで形成されている。ただし、点灯させるセグメントの部分については、第1塗料層62が刳り貫かれており、そうした第1塗料層62の刳り貫かれた部分を通じて各発光素子23の発光が外部に放出されることで、セグメントが点灯されるようになっている。
第2塗料層63は、スモーク色等の半透過性の塗料を上記基材60の表面に塗装することで形成されている。なおここでは、この第2塗料層63における光の透過率が「45%」となるように、塗料の色及び塗料の厚さが設定されている。
こうした押し釦11a〜14aは、図6(a)〜(d)に示される手順にて製造されている。すなわち、押し釦11a〜14aの製造に際しては、透明スモークの樹脂材からなる基材60を成型した後、その基材60のスイッチ裏側に、二酸化チタン(TiO2 )等からなる高屈折率の層と二酸化ケイ素(SiO2 )等からなる低屈折率の層とを交互に3〜7層積層するようにマルチ蒸着を行って、図6(a)に示されるように、蒸着層61を形成する。次に、その蒸着層61の上に、遮光性の塗料を塗装して、図6(b)に示すように第1塗料層62を形成する。続いて図6(c)に示すように、レーザトリミングにより、点灯表示の各セグメントとなる部分の第1塗料層62を刳り貫く。そして最後に、図6(d)に示すように、基材60のスイッチ表側にスモーク塗装を行って第2塗料層63を形成することで、押し釦11a〜14aが製造されるようになっている。
こうして製造された押し釦11a〜14aでは遮光性の第1塗料層62がスイッチ裏側に形成されており、点灯されるセグメントとなる、第1塗料層62の刳り貫かれた部分と発光素子23とが密接されている。そのため、発光素子23の発光は、点灯させるもの以外のセグメントには、ほとんど漏れないようになっている。したがって、点灯中の他のセグメントから漏れた光により、消灯中のセグメントが薄らかに光ってしまうことを防止することができる。
またこうして製造された押し釦11a〜14aのセグメント部分における光の透過率は、発光表示の視認性や消灯中のセグメントの隠蔽性の面で、「20%」〜「50%」とすることが、より好ましくは「25%」〜「40%」とすることが望ましい。
なおこうした本実施の形態では、複数の発光素子23及びそれらの搭載された基板22や押し釦11a〜14aの第1塗料層62等により、上記情報表示部が構成されている。また本実施の形態では、送風モード切替用のスイッチ11では送風モード(各送風モードの識別番号)が、設定温度調整用のスイッチ12では車室内空調装置の設定温度が、送風量調整用のスイッチ13では送風強さが、シート温度調整用のスイッチ14ではシート温度調整装置の設定温度が、各々の押し釦11a〜14aの操作によっては順次に変更される車載機器の動作設定値に対応している。
以上説明した本実施の形態の車載機器の情報表示機能付きスイッチによれば、次のような効果を得ることができる。
(1)本実施の形態では、押し釦11a〜14aのプッシュ操作を通じて車載機器の動作設定を3段階以上に順次切り替えるための押し釦式のスイッチ11〜14を以下のように構成するようにしている。すなわち、これらのスイッチ11〜14は、発光素子23の発光により点灯されるセグメントの組み合せを変えることで、上記プッシュ操作により切り替えられる車載機器の動作設定の段階毎に固有のシンボルを押し釦11a〜14aの表面に発光表示する情報表示部を備えるようにしている。
例えば送風モード切替用のスイッチ11では、現在設定中の送風モードを示すアイコンン11bがその押し釦11aの表面に発光表示され、設定温度調整用のスイッチ12では、現在の設定温度がその押し釦12aの表面に数値にて発光表示されるようになっている。また送風量調整用のスイッチ13では、現在設定中の送風の強さがバー13bの長さによってその押し釦13aの表面に発光表示され、シート温度調整用のスイッチ14では、シートの設定温度がバー14bの長さや向きによってその押し釦14aの表面に発光表示されるようになっている。
そして本実施の形態では、そうした発光表示を行うための情報表示部、すなわち発光素子23を搭載した基板22や点灯されるセグメントの部分の刳り貫かれた第1塗料層62を、押し釦11a〜14aに一体に設けるようにしている。このように本実施の形態では、スイッチ11〜14の押し釦11a〜14a自体に、そのプッシュ操作により切り替えられる車載機器の動作設定の情報が表示される。そのため、スイッチ11〜14から視線を移すことなく、その操作により切り替えられた車載機器の動作設定を確認することができる。また情報表示部をスイッチ11〜14と別の位置に設ける必要がなく、その分、設置スペースが削減されるようにもなる。したがって本実施の形態に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチによれば、スイッチ11〜14の操作性や視認性を良好とすることができ、しかも設置スペースを削減することができるようにもなる。
(2)本実施の形態では、車室内空調装置の設定温度をそのプッシュ操作を通じて順次に変更するように構成された設定温度調整用のスイッチ12には、その押し釦12aの表面に、設定温度が数値として発光表示されるようになっている。そのため、操作中の押し釦12aから視線を移すことなく、操作中の設定温度を容易に確認することができ、スイッチ12の操作性や視認性を良好とすることができる。
(3)本実施の形態では、送風量調整用のスイッチ13では、そのプッシュ操作を通じて順次に変更される車室内空調装置の送風の強さが、その押し釦13aの表面に発光表示されるバー13bの長さとして示されるようになっている。またシート温度調整用のスイッチ14では、そのプッシュ操作を通じて変更されるシート温度調整装置の設定温度が、その押し釦14aの表面に発光表示されるバー14bの長さや向きによって示されるようになっている。そのため、操作中の押し釦13a,14aから視線を移すことなく、操作中の送風強さや設定温度を容易に確認することができ、スイッチ13,14の操作性や視認性を良好とすることができる。
(4)本実施の形態では、発光素子23の搭載された基板22を、透光性の樹脂材料により形成された押し釦11a〜14aのスイッチ裏側に一体固定するようにしている。そのため、そのプッシュ操作により順次に切り替えられる車載機器の動作設定の段階についての情報の表示機能を備えるスイッチ11〜14を容易に具現とすることができる。
(5)本実施の形態では、点灯されるセグメントの部分が刳り貫かれた、遮光性の塗料からなる第1塗料層62を、押し釦11a〜14aのスイッチ裏側に形成するようにしている。このように構成された押し釦11a〜14aでは、そのスイッチ裏側に固定された基板22に搭載された発光素子23の発光が、第1塗料層62の刳り貫かれた部分を通って外部に放出されることで、操作中の車載機器の動作設定を示すシンボルが押し釦11a〜14aの表面に発光表示されるようになる。そのため、第1塗料層62の刳り貫き形状によって、容易に所望とするシンボルを発光表示させることが可能である。
(5)本実施の形態では、点灯されるセグメントの部分が刳り貫かれた、遮光性の塗料からなる第1塗料層62を、押し釦11a〜14aのスイッチ裏側に形成するようにしている。そのため、押し釦11a〜14aのスイッチ裏側に一体固定された基板22に搭載の発光素子23と、その発光素子23の発光により点灯されるセグメントとなる、第1塗料層62の刳り貫かれた部分とが密接されるようになり、発光素子23の発光が、別のセグメントには、ほとんど漏れないようにすることができる。
(6)本実施の形態では、押し釦11a〜14aのスイッチ裏側に半透過性の蒸着層61及び遮光性の第1塗料層62を順に形成するとともに、またスイッチ表側に半透過性の第2塗料層63を形成するようにしている。そして蒸着層61によって、スイッチ内部からその外部への光の透過を許容し、スイッチ外部から入射した光を反射するハーフミラーを形成するようにしている。そのため、外部からは、消灯中のセグメントが目立たないようにすることができる。なお、蒸着層61は、上述したようなマルチ蒸着により形成されているため、押し釦11a〜14aを、金属蒸着を施した場合とは違った色彩のメタル感を有したものとすることができる。すなわち、金属蒸着によってハーフミラーを形成した場合には、金属感が強すぎて、表面が鏡のようにぎらつくが、上記マルチ蒸着によれば、ぎらつきを抑えた金属感とすることができる。また押し釦11a〜14aのスイッチ表側には、金属蒸着がなされていないため、指紋や汚れを目立たせないようにすることができるようにもなる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチを具体化した第2の実施の形態を、図7及び図8を併せ参照して詳細に説明する。なお本実施の形態及び以下の各実施の形態において、上述の実施の形態と共通する構成については、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお本実施の形態に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチは、第1の実施の形態とは、押し釦11a〜14aの表面処理構造を異ならせたものとなっている。
図7は、発光素子23の搭載された基板22が一体に固定された上記押し釦11a〜14aの断面構造を示している。押し釦11a〜14aは、透光性の(ここでは透明スモークの)樹脂材からなる基材30を基礎とし、その基材30のスイッチ裏側に、第1蒸着層31、塗料層32及び第2蒸着層33を順に形成することで製造されている。
第1蒸着層31は、押し釦11a〜14aのスイッチ裏側の表面に、3〜7層のマルチ蒸着を行うことで形成されている。このマルチ蒸着は、例えば二酸化チタン(TiO2 )のような高屈折率のものと、例えば二酸化ケイ素(SiO2 )のような低屈折率のものとを交互に蒸着することで形成される。
塗料層32は、黒色等の遮光性の塗料を上記第1蒸着層31の上に塗装することで形成されている。ただし、点灯させるセグメントの部分については、塗料層32が刳り貫かれており、そうした塗料層32の刳り貫かれた部分を通じて各発光素子23の発光が外部に放出されることで、セグメントが点灯されるようになっている。
また第2蒸着層33は、セグメント部分の刳り貫かれた塗料層32の上にアルミ合金等の金属を蒸着することで形成されている。ここでは、こうした第2蒸着層33における光の透過率が「35%」となるように、蒸着する金属及び蒸着の厚さが設定されている。なおこうした第2蒸着層33と上記第1蒸着層31とによっては、スイッチ内部からその外部への光の透過を許容し、スイッチ外部から入射した光を反射するハーフミラーが形成されるようになっている。
こうした押し釦11a〜14aは、図8(a)〜(d)に示される手順にて製造されている。すなわち、押し釦11a〜14aの製造に際しては、透明スモークの樹脂材からなる基材30を成型した後、その基材30のスイッチ裏側に、二酸化チタン(TiO2 )等からなる高屈折率の層と二酸化ケイ素(SiO2 )等からなる低屈折率の層とを交互に3〜7層積層するようにマルチ蒸着を行って、図8(a)に示されるように、第1蒸着層31を形成する。次に、その第1蒸着層31の上に、遮光性の塗料を塗装して、図8(b)に示すように塗料層32を形成する。続いて図8(c)に示すように、レーザトリミングにより、点灯表示の各セグメントとなる部分の塗料層32を刳り貫く。そして最後に、図8(d)に示すように、セグメント部分の刳り貫かれた塗料層32の上に、アルミ合金等の金属を蒸着して第2蒸着層33を形成することで、押し釦11a〜14aが製造されるようになっている。
こうして製造された押し釦11a〜14aにおいても、そのセグメント部分における光の透過率は、発光表示の視認性や消灯中のセグメントの隠蔽性の面で、「20%」〜「50%」とすることが、より好ましくは「25%」〜「40%」とすることが望ましい。
以上説明した本実施の形態の車載機器の情報表示機能付きスイッチによっても、上記(1)〜(5)に記載のものと同様の効果を奏することができる。また本実施の形態によれば、更に次の効果を得ることができる。
(7)本実施の形態では、押し釦11a〜14aのスイッチ裏側に、第1蒸着層31、塗料層32及び第2蒸着層33を順に積層するようにしている。そして第1蒸着層31と第2蒸着層33とによって、スイッチ内部からその外部への光の透過を許容し、スイッチ外部から入射した光を反射するハーフミラーを形成するようにしている。そのため、外部からは、消灯中のセグメントが目立たないようにすることができる。また外部からは、塗料層32の刳り貫かれたセグメントの部分にしか金属の蒸着された第2蒸着層33が見えないようになり、しかも第2蒸着層33は第1蒸着層31を通してしか見えないようになる。そのため、金属光沢による押し釦11a〜14aの表面のぎらつき感を抑えることができる。また押し釦11a〜14aのスイッチ表側には、金属蒸着がなされていないため、指紋や汚れを目立たせないようにすることができるようにもなる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチを具体化した第3の実施の形態を、図9及び図10を併せ参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチは、第1及び第2の実施の形態とは、押し釦11a〜14aの表面処理構造を異ならせたものとなっている。具体的には、本実施の形態では、押し釦11a〜14aのスイッチ表側に金属蒸着を施してハーフミラーとすることで、消灯中のセグメントを外部から見えなくするようにしている。
図9は、こうした本実施の形態の情報表示機能付きスイッチの押し釦の断面構造を示している。同図に示すように、押し釦の基礎となる透明スモークの樹脂材からなる基材40のスイッチ表側の表面には、アルミ合金等の金属を蒸着して形成された金属蒸着層41が設けられている。この金属蒸着層41は、光の透過率が「40%」程度となるように、蒸着する金属、及びその蒸着の厚さが選定されている。またその上面には、金属蒸着層41を保護するための、透明塗料によるハードコーティング層42が設けられている。一方、透明スモークの基材40のスイッチ裏側には、点灯させるセグメントの部分が刳り貫かれた、遮光性の塗料からなる塗料層43が形成されている。
こうした押し釦は、図10(a)〜(d)に示される手順にて製造されている。すなわち、押し釦の製造に際しては、透光性の(ここでは透明スモークの)樹脂材からなる基材40を成型した後、その基材40のスイッチ表側にアルミ蒸着を行って、図10(a)に示すように金属蒸着層41を形成する。次に、基材40のスイッチスイッチ裏側に遮光性の塗料を塗装して、図10(b)に示すように塗料層43を形成する。続いて図10(c)に示すように、レーザ加工により、点灯表示のセグメントとなる部分の塗料層43を刳り貫く。そして最後に、図10(d)に示すように、金属蒸着層41の形成された押し釦の上面に、透明の塗料を塗装して、ハードコーティング層42を形成することで、押し釦が製造されるようになっている。
このように製造された押し釦では、外部から照射された光はその大部分が、押し釦上面の金属蒸着層41にて反射される。そのため、外部からは消灯中のセグメントは見えないようになり、すべての発光素子23が消灯しているときには、押し釦の表面がすべて一様な明るさの面として見えるようになる。また、こうして製造された押し釦では、その塗料層43がスイッチ裏側に形成されており、点灯されるセグメントとなる、塗料層43の刳り貫かれた部分と発光素子23とが密接されている。そのため、発光素子23の発光は、点灯させるもの以外のセグメントには、ほとんど漏れないようになっている。そのため、点灯中のセグメントに対応した発光素子23の発光が消灯中の他のセグメントにはほとんど漏れないため、点灯中のセグメント以外の部分は、一様な明るさの面として見えるようになる。すなわち、消灯中のセグメントが外部からは見えないようになっている。
こうして製造された押し釦11a〜14aにおいても、そのセグメント部分における光の透過率は、発光表示の視認性や消灯中のセグメントの隠蔽性の面で、「20%」〜「50%」とすることが、より好ましくは「25%」〜「40%」とすることが望ましい。
以上説明した本実施の形態の車載機器の情報表示機能付きスイッチによっても、上記(1)〜(5)に記載のものと同様の効果を奏することができる。また本実施の形態によれば、更に次の効果を得ることができる。
(8)本実施の形態では、押し釦のスイッチ表側に、金属蒸着層41を形成するようにしている。こうした金属蒸着層41がハーフミラーとなるため、外部からは、消灯中のセグメントを見えないようにすることができ、スイッチ11〜14の見栄えを良くすることができるようになる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチを具体化した第4の実施の形態を、図11を併せ参照して詳細に説明する。
上記実施の形態では、押し釦のプッシュ操作を検知するタクトスイッチ27や、そのタクトスイッチ27の検知結果に応じた発光素子23の発光制御を行う制御回路28は、車体側に固定されたメイン基板24に設置するようにしていた。これに対して本実施の形態では、こうしたタクトスイッチや制御回路を、押し釦に一体固定された基板の側に設けることで、押し釦のプッシュ操作により切り替えられる車載機器の動作設定の情報表示に係る構成のすべてを、押し釦に一体に設けるようにしている。
図11は、こうした本実施の形態の情報表示機能付きスイッチの断面構造を示している。なお同図には、設定温度調整用のスイッチ12の断面構造が図示されているが、他のスイッチ11,13,14についても、基本的に同等の構造が採用されている。
本実施の形態においても、当該スイッチの押し釦12aのスイッチ裏側には、発光素子23の搭載された基板50が一体固定されている。ただし本実施の形態では、こうした基板22のスイッチ裏側には、押し釦12aのプッシュ操作を検知するタクトスイッチ51と、そのタクトスイッチ51の検知結果に応じた発光素子23の発光制御を行う制御回路52が搭載されている。こうした本実施の形態では、車体側に固定された突起部53の先端にタクトスイッチ51が当接されるようになっている。なお設定温度調整用のスイッチ12、送風量調整用のスイッチ13及びシート温度調整用のスイッチ14では、これらタクトスイッチ51及び突起部53が、押し釦の左右の端部にそれぞれ1つずつ設けられている。一方、送風モード切替用のスイッチ11の場合には、タクトスイッチ51及び突起部53はそれぞれ1つだけ設けられた構成となっている。
以上説明した本実施の形態では、上記各実施の形態の効果に加え、更に次の効果を奏することができる。
(9)本実施の形態では、発光素子23に加え、タクトスイッチ51及び制御回路52についても、押し釦11a〜14aに一体固定された基板50に設けるようにしている。そのため、押し釦のプッシュ操作により切り替えられる車載機器の動作設定の情報表示に係る構成のすべてが、押し釦11a〜14aに一体に設けられるようになり、設置スペースの更なる削減を図ることができるようになる。また上記のような情報表示機能付きスイッチが一体のアッシーとして提供されるため、その取り扱いが容易ともなる。
なお上記各実施の形態は、次のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態での押し釦11a〜14aの表面処理構造は、図5や図7、図9に示される構造に限らず適宜に変更しても良い。例えばセグメント同士が十分離間されており、消灯中のセグメントへの光漏れが生じないような場合等には、塗料層32,43を基材30,40のスイッチ表側に形成するようにしても良い。
・上記実施の形態では、車室内空調装置やシート温度調整装置の動作設定を順次に切り替えるためのスイッチとして本発明を具体化した場合を説明したが、本発明の車載機器の情報表示機能付きスイッチは、例えばオーディオ機器やナビゲーション装置などの他の車載機器の動作設定の切り替えに使用するスイッチにも同様に適用することができる。例えばオーディオ機器の音量やラジオの受信周波数などを切り替えるためのスイッチにも本発明は適用可能である。この場合、オーディオ機器の音量を数値やバーの長さにてその押し釦の表面に発光表示させたり、ラジオの受信周波数を数値にて押し釦の表面に発光表示させたりするようにスイッチを構成することができる。要は、本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチは、押し釦のプッシュ操作を通じて車載機器の動作設定を3段階以上に順次切り替えるための押し釦式のスイッチであれば、任意の車載機器の任意の動作設定を切り替えるためのスイッチとして実施することができる。
本発明の第1実施形態についてその情報表示機能付きスイッチの設けられたコントロールパネルの平面構造を示す平面図。 同実施形態について(a)は送風モード切替用スイッチの、(b)は設定温度調整用スイッチの、(c)は送風量調整用スイッチの、(d)はシート温度調整用スイッチの情報表示態様の一例をそれぞれ示す平面図。 同実施形態についてその図2(b)のIII −III 線に沿った設定温度調整用スイッチの断面構造を示す断面図。 同実施形態についてその図2(b)のIV−IV線に沿った設定温度調整用スイッチの断面構造を示す断面図。 同実施形態についてその情報表示機能付きスイッチの押し釦の断面構造を模式的に示す断面図。 (a)〜(d)同実施形態の情報表示機能付きスイッチの押し釦についてその製造過程の各段階における断面構造をそれぞれ示す断面図。 本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチの第2実施形態についてその情報表示機能付きスイッチの押し釦の断面構造を模式的に示す断面図。 (a)〜(d)同実施形態の情報表示機能付きスイッチの押し釦についてその製造過程の各段階における断面構造をそれぞれ示す断面図。 本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチの第3実施形態についてその情報表示機能付きスイッチの押し釦の断面構造を模式的に示す断面図。 (a)〜(d)同実施形態の情報表示機能付きスイッチの押し釦についてその製造過程の各段階における断面構造をそれぞれ示す断面図。 本発明に係る車載機器の情報表示機能付きスイッチの第4実施形態についてその断面構造を示す断面図。 従来の車室内空調装置操作用のコントロールパネルの一例についてその平面構造を示す平面図。
符号の説明
11…送風モード切替用のスイッチ(11a…押し釦、11b…アイコン)、12…設定温度調整用のスイッチ(12a…押し釦、12b…数値)、13…送風量調整用のスイッチ(13a…押し釦、13b…バー)、14…シート温度調整用のスイッチ(14a…押し釦、14b…バー)、20…パネル、21…釦孔、22…(押し釦に一体固定された)基板、23…発光素子、24…メイン基板、25…フレキシブルケーブル、26…突起部、27…タクトスイッチ、28…制御回路、30…基材、31…第1蒸着層、32…塗料層、33…第2蒸着層、40…基材、41…金属蒸着層、42…ハードコーティング層、43…塗料層、50…(押し釦に一体固定された)基板、51…タクトスイッチ、52…制御回路、53…突起部、60…基材、61…蒸着層、62…第1塗料層、63…第2塗料層。

Claims (7)

  1. 押し釦のプッシュ操作を通じて車載機器の動作設定を3段階以上に順次切り替えるための押し釦式のスイッチであって、
    複数の発光素子を備えるとともに、それら発光素子の発光により点灯されるセグメントの組み合せによって、前記プッシュ操作により切り替えられる前記車載機器の動作設定の段階毎に固有のシンボルを前記押し釦の表面にそれぞれ発光表示する情報表示部が前記押し釦に一体に設けられてなる
    ことを特徴とする車載機器の情報表示機能付きスイッチ。
  2. 前記押し釦の操作によっては、前記車載機器の動作設定値が順次に変更され、
    前記情報表示部には、現在設定中の前記動作設定値が数値として表示されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチ。
  3. 当該スイッチは、車室内空調装置の設定温度をその押し釦の操作を通じて順次に変更するためのスイッチであって、
    前記情報表示部には、前記設定温度が数値として発光表示されてなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチ。
  4. 前記押し釦の操作によっては、前記車載機器の動作設定値が順次に変更され、
    前記情報表示部には、現在設定中の前記動作設定値の大きさが発光表示されるバーの長さにより表示されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチ。
  5. 前記情報表示部は、前記発光素子の搭載された基板を備え、該基板は、透光性の樹脂材料により形成された前記押し釦のスイッチ裏側に一体固定されてなる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチ。
  6. 前記押し釦のプッシュ操作を検知するタクトスイッチと、そのタクトスイッチによるプッシュ操作の検知に応じた前記複数の発光素子の発光制御を行う制御回路とが前記基板に設けられてなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチ。
  7. 前記セグメントの部分が刳り貫かれた、遮光性の塗料からなる塗料層が前記押し釦の表面に形成されてなる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の車載機器の情報表示機能付きスイッチ。
JP2007298064A 2007-11-16 2007-11-16 車載機器の情報表示機能付きスイッチ Withdrawn JP2009120103A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007298064A JP2009120103A (ja) 2007-11-16 2007-11-16 車載機器の情報表示機能付きスイッチ
US12/289,549 US20090128312A1 (en) 2007-11-16 2008-10-30 Switch having information display function for on-vehicle apparatus
CNA2008101775030A CN101434185A (zh) 2007-11-16 2008-11-13 用于车载装置的具有信息显示功能的开关

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007298064A JP2009120103A (ja) 2007-11-16 2007-11-16 車載機器の情報表示機能付きスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009120103A true JP2009120103A (ja) 2009-06-04

Family

ID=40641325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007298064A Withdrawn JP2009120103A (ja) 2007-11-16 2007-11-16 車載機器の情報表示機能付きスイッチ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090128312A1 (ja)
JP (1) JP2009120103A (ja)
CN (1) CN101434185A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014125075A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Natec Inc 室内灯ハーフミラーレンズ
JP2018052224A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 矢崎総業株式会社 照明装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9122320B1 (en) * 2010-02-16 2015-09-01 VisionQuest Imaging, Inc. Methods and apparatus for user selectable digital mirror
KR101251265B1 (ko) * 2011-06-09 2013-04-12 한라공조주식회사 차량용 공조 시스템에 적용되는 디스플레이 장치 및 그 장치의 제어방법
KR20140046679A (ko) * 2012-10-10 2014-04-21 엘지전자 주식회사 공기조화기의 디스플레이 장치 및 그 제어 방법
CN103847625A (zh) * 2012-11-28 2014-06-11 丹阳市飞越车辆附件有限公司 一种长途客车用照明空调音乐播放控制面板
US11375598B2 (en) * 2016-03-07 2022-06-28 Savant Systems, Inc. Intelligent lighting control apparatuses, systems, and methods
KR20230015762A (ko) * 2021-07-23 2023-01-31 현대자동차주식회사 차량용 hvac 시스템 모드 제어 장치 및 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63199115A (ja) * 1987-02-13 1988-08-17 Honda Motor Co Ltd 空調用ブロワフアンの作動表示方法
JPH0468314A (ja) * 1990-07-09 1992-03-04 Seiko Epson Corp 液晶表示素子
JP2000301932A (ja) * 1999-04-23 2000-10-31 Harness Syst Tech Res Ltd スイッチパネル

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63199115A (ja) * 1987-02-13 1988-08-17 Honda Motor Co Ltd 空調用ブロワフアンの作動表示方法
JPH0468314A (ja) * 1990-07-09 1992-03-04 Seiko Epson Corp 液晶表示素子
JP2000301932A (ja) * 1999-04-23 2000-10-31 Harness Syst Tech Res Ltd スイッチパネル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014125075A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Natec Inc 室内灯ハーフミラーレンズ
JP2018052224A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 矢崎総業株式会社 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101434185A (zh) 2009-05-20
US20090128312A1 (en) 2009-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009120103A (ja) 車載機器の情報表示機能付きスイッチ
US9616812B2 (en) Light emission structure for indication symbol in interior space of vehicle
JP3969026B2 (ja) スイッチ装置
KR101566043B1 (ko) 특히 자동차용의 촉각 표면 제어 모듈
JP2006321336A (ja) 車両用スイッチ装置
US20180267637A1 (en) Finger-operated control bar, and use of the finger-operated control bar
US20190193509A1 (en) Control device for a comfort system of a motor vehicle, comfort system having a control device, and motor vehicle having a comfort system
KR20110130459A (ko) 표시 및 조작 컴포넌트를 구비한 계기판
JP2016110775A (ja) 車両用スイッチ装置
CN111527003B (zh) 具有集成的操作元件的线形照明装置
CN110341590B (zh) 用于照亮交通运输工具的内部空间的照明装置
JP4930341B2 (ja) 情報表示機能付きスイッチ及びその製造方法
US20180131372A1 (en) Holographic proximity switch
JP4190852B2 (ja) 車両用計器
JP2007091176A (ja) 乗物用内装材の表示装置
JP2005228563A (ja) 車両用操作パネル
JP2006199199A (ja) 車両用空調コントローラ
WO2009046245A1 (en) Ambient lighting display
US8248265B2 (en) Vehicle console display buttons and vehicle consoles incorporating the same
JP2011173511A (ja) 車両用調光システム
JP2003156369A (ja) 車両用計器
JP5076988B2 (ja) 車載エアコンの状態表示装置
JP2019079693A (ja) 車両用内装部材
JP2006298023A (ja) 車両用発光表示器
JP5491375B2 (ja) 車両用空調操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120222