JP2009119540A - スリット加工機構およびスリット加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】材料シートSの下部位置に配置されるスリット加工手段Aと、該スリット加工手段Aを組み付けるとともに該スリット加工手段Aを該材料シートSの端縁部Saの近傍に向けて前進および後退可能に移動させる上下移動機構Bと、該上下移動機構Bを載置するとともに該上下移動機構Bを前記材料シートSの端縁部Saに沿って移動させる水平移動機構Cと、スリットを入れる条件設定値を変更可能に入力して記憶する数値設定部51および該設定値に基づいて前記スリット加工手段A、上下移動機構Bおよび水平移動機構Cの動作を制御する動作制御部52を具備する制御手段Dとを備えている。
【選択図】図2
Description
また、図8〜10に示されるように、樹脂シートSは、前記シート供給部104にセットされる前にあらかじめ上下成形型107a、107bの内表面の凹凸形状(製品の形状)に合わせて、該樹脂シートSの長縁部Saの近傍位置に所定の数、たとえば3つのスリット108a、108b、108cが短縁部Sbから所定の位置に所定の長さだけ入れられている。
そして、スリットを入れた樹脂シートSは複数作製しておき、供給装置109(図7参照)に一時保管されており、成形時に1枚ずつシート搬送装置103のシート供給部104にセットしたのち、クランプ機構110のクランプ部材110aを回動させて樹脂シートSを搬送チェーン111に設けられる針112に刺し込み、加熱装置101(図7参照)へと搬送される。
従来、このスリット108a、108b、108cは、製品製造ライン外の専用加工機(図示せず)を用いて樹脂シートSの上方より必要な長さのノコ刃をエヤシリンダで突き刺して樹脂シートSに入れられている。
これにより、製品の変更時にノコ刃を取り替える手間を省き段取り時間が短縮されるとともに、型専用のノコ刃を用意する手間やコストを省くことができ、作業効率を向上させることができる。
また、製品製造ライン外に専用加工機を設置する必要がなくなりスペースを削減でき、前加工にかかっていた時間をなくすことができる。
さらに、作業者が手作業で交換する手間を省き安全性も向上させることができる。
また、本発明におけるシート材料の材質は、その種類を問わないが、加熱軟化した後伸びにくい材質、たとえばガラス繊維を含む材質に特に好適である。
したがって、本実施の形態では、スリット加工機構を幅調整機構105を備えるシート搬送装置103の搬送フレーム1に取り付けることにより、材料シートの幅方向の寸法が変わった場合に搬送用針112の位置が変更しても、スリット加工手段Aも一緒に移動するので搬送用針112とスリット加工手段Aの位置関係が保たれる。
このクランプ機構110は、搬送フレーム1の長手方向に一対配置されている。そして、クランプ部材110aの基部は、受け部材5に固定されるピロー軸受6に軸支されるシャフト7に連結されている。また、クランプシリンダ4の先端部はクランプ部材110aの下部に軸支されている。これにより、クランプ部材110aは、クランプシリンダ4の伸長作動によりシャフト7を支点として開閉自在にされている。なお、図2における符号8はストッパーである。また、図3では、搬送チェーン111を省略している。
また、本実施の形態の場合、前記動作制御部52は、ボールねじユニット22とスライダユニット33が、サーボモータを用いる機構であるため、シーケンス演算を実行する上位の、たとえばプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の指令に従ってサーボドライバに信号を与えて動作を制御する。
これにより、製品の種類によりスリットの長さ、位置および数が変わる毎にスリットを入れるノコ刃を交換することなく、数値設定部の中のデータを変更することによりスリットを加工することができる。
ついで、樹脂シートSがセットされると、図1〜2に示されるように、クランプシリンダ4が伸長動作して、クランプ部材110aにより樹脂シートSは搬送チェーン111の針112に刺さって固定される。
ついで、このクランプ部材110aが樹脂シートSを押さえた状態で、入力されているスリットの条件設定値にしたがってボールねじユニット22とスライダユニット33が作動して超音波カッタ13を樹脂シートSの長縁部Saの近傍に移動させる。
ついで、カッタ12に超音波振動が伝達されることにより、カッタ12を振動させてスリット41aの加工を行う。
このスリット41aの加工が終了すると、ついで前記スリットの条件設定値に基づいてつぎのスリット41bおよびスリット41cの加工を行う。
これにより、カッタ12の刃が樹脂シートSと局部的な接触ではなく、全体的な接触(刃渡り分)となることから、カッタ12の刃が均一に摩耗するため、カッタ12が長寿命になる。
また、本実施の形態では、製品の変更時にノコ刃等を取り替える手間を省き段取り時間が短縮され、型専用のノコ刃を用意する手間やコストを省くことができる。
さらに、作業者が手作業で交換する手間を省き安全性も向上させることができる。
B 上下移動機構
C 水平移動機構
D 制御手段
L 製品製造ライン
S 材料シート(樹脂シート)
1 搬送フレーム
2 支持フレーム体
2a 垂直フレーム部
2b 水平フレーム部
3 チェーンガイド
4 クランプシリンダ
12 カッタ
13 超音波カッタ
22 ボールねじユニット
33 スライダユニット
41a、41b、41c スリット
51 数値設定部
52 動作制御部
103 シート搬送装置
104 シート供給部
105 幅調整装置
109 供給装置
110 クランプ機構
110a クランプ部材
111 搬送チェーン
112 針
Claims (4)
- 材料シートにスリットを入れるスリット加工機構であって、
前記材料シートの下部位置に配置されるスリット加工手段と、
該スリット加工手段を組み付けるとともに該スリット加工手段を該材料シートの端縁部の近傍に向けて前進および後退可能に移動させる上下移動機構と、
該上下移動機構を載置するとともに該上下移動機構を前記材料シートの端縁部に沿って移動させる水平移動機構と、
前記スリットを入れる条件設定値を変更可能に入力して記憶する数値設定部および該設定値に基づいて前記スリット加工手段、上下移動機構および水平移動機構の動作を制御する動作制御部を具備する制御手段
とを備えてなるスリット加工機構。 - 材料シートの成形設備において、前記材料シートの幅調整機構を備えるシート搬送装置におけるシート供給部に設けられてなる請求項1記載のスリット加工機構。
- 材料シートにスリットを入れるスリット加工方法であって、
前記スリットを入れる条件設定値を変更可能に入力して記憶させる工程と、
該設定値に基づいて前記材料シートの下部位置に配置されるスリット加工手段を該材料シートの端縁部の近傍に向けて移動させる工程と、
前記設定値に基づいて該スリット加工手段を前記材料シートの端縁部に沿って移動させる工程
とを備えるスリット加工方法。 - 前記スリット加工手段を材料シートに対して前進から後退させながら切り込みと送りを同時にかけてスリットを加工する請求項3記載のスリット加工方法。
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