JP2009118725A - モータ駆動回路の装着構造、および電動コンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 電動コンプレッサ10において、通信回路50が電磁ノイズの影響を受け難くする。
【解決手段】
通信回路50のサブ通信回路50aは、コンプレッサハウジング11の凹部11s内に収納されている。半導体スイッチング素子S1〜S6は、コンプレッサハウジング11の取付平面部11t側に配置されている。すなわち、凹部11v内の外側に配置されている。これにより、半導体スイッチング素子S1〜S6からサブ通信回路50aを隔離することができる。ここで、半導体スイッチング素子S1、S2…S6はスイッチングより、電磁波ノイズを発生するものの、サブ通信回路50aは、凹部11s内に収納されているので、サブ通信回路50aが電磁ノイズの影響を受け難くすることができる。
【選択図】図6
【解決手段】
通信回路50のサブ通信回路50aは、コンプレッサハウジング11の凹部11s内に収納されている。半導体スイッチング素子S1〜S6は、コンプレッサハウジング11の取付平面部11t側に配置されている。すなわち、凹部11v内の外側に配置されている。これにより、半導体スイッチング素子S1〜S6からサブ通信回路50aを隔離することができる。ここで、半導体スイッチング素子S1、S2…S6はスイッチングより、電磁波ノイズを発生するものの、サブ通信回路50aは、凹部11s内に収納されているので、サブ通信回路50aが電磁ノイズの影響を受け難くすることができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、モータ駆動回路の装着構造、および電動コンプレッサに関する。
従来、電動コンプレッサでは、ハウジング内に収納される圧縮部と、ハウジング内に収納されて圧縮部を駆動する三相交流モータと、ハウジングの外壁に装着されて三相交流モータを駆動するモータ駆動回路とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
一般的に、電動コンプレッサにおいて、モータ駆動回路は、高圧電源の両電源端子の間に接続される6個の半導体スイッチング素子を備える高電圧回路と、低電圧電源から電力供給され、各半導体スイッチング素子を駆動する低電圧回路とを備える。
ここで、低電圧回路が各半導体スイッチング素子を制御した状態で、高電圧回路は、各半導体スイッチング素子のスイッチングに基づいて三相交流電圧を三相交流モータに出力する。これにより、モータ駆動回路が三相交流モータを駆動することができる。
特開2003−262187号公報
上述の電動コンプレッサにおいて、各半導体スイッチング素子のスイッチングに伴い電磁波ノイズを発生する。このため、低電圧回路は各半導体スイッチング素子から発生する電磁波ノイズの悪影響を受ける可能性がある。
例えば、電磁波から低電圧回路をシールドするシールド板を用いることが考えられるが、部品数が増えてコストの増加を招く。
本発明は、上記点に鑑み、シールド板を用いることなく、低電圧回路が電磁波ノイズの悪影響を与え難くするようにしたモータ駆動回路の装着構造、および電動コンプレッサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、モータ駆動回路は、
スイッチングにより高電圧電源(61)の出力電圧に基づいた前記電動モータの駆動電圧を出力させるスイッチング素子を有する高電圧回路(52)と、
前記高電圧電源の出力電圧より低い電源電圧を出力する低電圧電源(60)から電力供給され、前記スイッチング素子をスイッチングさせる低電圧回路(50、51)と、を備え、
前記ハウジングの肉部には、凹部(11v)が設けられており、
前記低電圧回路(50a)が前記凹部内に配置され、前記スイッチング素子が前記凹部の外側に配置されていることを特徴とする。
スイッチングにより高電圧電源(61)の出力電圧に基づいた前記電動モータの駆動電圧を出力させるスイッチング素子を有する高電圧回路(52)と、
前記高電圧電源の出力電圧より低い電源電圧を出力する低電圧電源(60)から電力供給され、前記スイッチング素子をスイッチングさせる低電圧回路(50、51)と、を備え、
前記ハウジングの肉部には、凹部(11v)が設けられており、
前記低電圧回路(50a)が前記凹部内に配置され、前記スイッチング素子が前記凹部の外側に配置されていることを特徴とする。
これにより、低電圧回路のうち少なくとも一部の回路が凹部内に配置され、スイッチング素子が凹部の外側に配置されている。これに加えて、金属製のハウジングには電磁波ノイズが透過し難い。このため、スイッチング素子が電磁波ノイズを発生しても、低電圧回路のうち一部の回路を電磁波ノイズから隔離することができる。したがって、低電圧回路がスイッチング素子から発生する電磁波ノイズの影響を受け難くすることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のモータ駆動回路の装着構造において、前記低電圧回路は、外部装置との間で通信する通信回路(50)と、前記外部装置と前記通信回路との間の通信に基づいて前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御信号を出力する制御回路(51)と、を備え、前記凹部内には、前記通信回路が配置されていることを特徴とする。
これにより、通信回路が電磁波ノイズの影響を受け難くすることができるので、良好な通信を行うことができる。
請求項3に記載の発明では、前記電動モータの回転数は、前記高電圧回路から出力される駆動電圧に基づいて変化するものであり、
前記電動モータの回転数を示す回転数情報を検出するセンサ(301)を備え、
前記低電圧回路は、前記センサの検出値に基づいて、前記電動モータの実際の回転数を目標回転数に近づける前記駆動電圧を前記高電圧回路から出力させるように前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御回路(51)と、を備え、
前記凹部内には、前記制御回路が配置されていることを特徴とする。
前記電動モータの回転数を示す回転数情報を検出するセンサ(301)を備え、
前記低電圧回路は、前記センサの検出値に基づいて、前記電動モータの実際の回転数を目標回転数に近づける前記駆動電圧を前記高電圧回路から出力させるように前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御回路(51)と、を備え、
前記凹部内には、前記制御回路が配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のモータ駆動回路の装着構造において、前記制御回路は、前記センサの出力信号を信号処理する信号処理回路(51a)と、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御信号を前記信号処理回路の出力信号に基づき出力する演算回路(51b)とを備え、
前記凹部内には、前記信号処理回路と前記演算回路とのうちいずれか一方が配置されていることを特徴とする。
前記凹部内には、前記信号処理回路と前記演算回路とのうちいずれか一方が配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造において、前記ハウジングは略円筒状に形成されており、
前記ハウジングの外壁には、前記ハウジングの軸線に重なるように形成され、かつ前記スイッチング素子が搭載される第1の面(11t)が設けられており、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記第1の面に対して軸線直交方向に設けられていることを特徴とする。
前記ハウジングの外壁には、前記ハウジングの軸線に重なるように形成され、かつ前記スイッチング素子が搭載される第1の面(11t)が設けられており、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記第1の面に対して軸線直交方向に設けられていることを特徴とする。
ここで、略円筒状のハウジング(11)の肉部の肉厚(図6中符号ta)は、軸線直交方向側の方が、平面部側よりも厚くなる。このため、請求項5に記載の発明の如く、凹部をハウジングの肉部のうち平面部に対する軸線直交方向に設ければ、ハウジングの体格を大きくすることなく、凹部を設けることができる。
なお、軸線直交方向とは、略円筒状のハウジングの軸線方向に対して直交する方向である。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造において、前記ハウジングは略円筒状に形成されており、
前記電動モータは、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記ハウジングの軸線方向に延びるように配置される回転軸(310a)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、回転磁界に基づいて前記回転軸を回転させるロータ(310)と、
前記ハウジングの中空部内で前記ロータに対して径方向に配置され、前記高電圧回路の出力電圧に基づいて、前記回転磁界を発生するステータ(320)と、を備え、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記ステータに対して軸線方向に設けられていることを特徴とする。
前記電動モータは、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記ハウジングの軸線方向に延びるように配置される回転軸(310a)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、回転磁界に基づいて前記回転軸を回転させるロータ(310)と、
前記ハウジングの中空部内で前記ロータに対して径方向に配置され、前記高電圧回路の出力電圧に基づいて、前記回転磁界を発生するステータ(320)と、を備え、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記ステータに対して軸線方向に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造において、前記ハウジングは筒状に形成されており、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記ハウジングの軸線方向に設けられていることを特徴とする。
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記ハウジングの軸線方向に設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造において、
前記ハウジングの外壁には、前記第1の面(11t)に交差する第2の面(11r、11q)が設けられており、
前記第1、第2の面が構成する角部側に配置され、前記第1の面側から凹み、かつ前記第2の面側から凹むように形成されていることを特徴とする。
前記ハウジングの外壁には、前記第1の面(11t)に交差する第2の面(11r、11q)が設けられており、
前記第1、第2の面が構成する角部側に配置され、前記第1の面側から凹み、かつ前記第2の面側から凹むように形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし8のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造において、
前記ハウジングには、冷媒吸入口(11c)および冷媒吐出口(11d)が設けられており、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記冷媒吸入口を介して冷媒を吸入し圧縮して高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮部(400)を備え、
前記電動モータは、前記圧縮部を駆動することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造。
前記ハウジングには、冷媒吸入口(11c)および冷媒吐出口(11d)が設けられており、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記冷媒吸入口を介して冷媒を吸入し圧縮して高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮部(400)を備え、
前記電動モータは、前記圧縮部を駆動することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造。
請求項10に記載の発明では、冷媒吸入口(11c)および冷媒吐出口(11d)を有する金属製のハウジング(11)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記冷媒吸入口を介して冷媒を吸入し圧縮して高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮部(400)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記圧縮部を駆動する電動モータ(300)と、
前記電動モータを駆動するモータ駆動回路(210)と、を備え、
前記ハウジングの外側に前記モータ駆動回路が装着される電動コンプレッサであって、
前記モータ駆動回路は、
スイッチングにより前記高電圧電源(61)の出力電圧に基づいた前記電動モータの駆動電圧を出力させるスイッチング素子を有する高電圧回路(52)と、
低電圧電源(60)から電力供給されて、前記スイッチング素子をスイッチングさせる低電圧回路(50、51)と、を備え、
前記ハウジングの肉部には、開口する凹部(11v)が設けられており、
前記低電圧回路のうち少なくとも一部の回路が前記凹部内に配置され、前記スイッチング素子が前記凹部の外側に配置されていることを特徴とする電動コンプレッサ。
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記冷媒吸入口を介して冷媒を吸入し圧縮して高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮部(400)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記圧縮部を駆動する電動モータ(300)と、
前記電動モータを駆動するモータ駆動回路(210)と、を備え、
前記ハウジングの外側に前記モータ駆動回路が装着される電動コンプレッサであって、
前記モータ駆動回路は、
スイッチングにより前記高電圧電源(61)の出力電圧に基づいた前記電動モータの駆動電圧を出力させるスイッチング素子を有する高電圧回路(52)と、
低電圧電源(60)から電力供給されて、前記スイッチング素子をスイッチングさせる低電圧回路(50、51)と、を備え、
前記ハウジングの肉部には、開口する凹部(11v)が設けられており、
前記低電圧回路のうち少なくとも一部の回路が前記凹部内に配置され、前記スイッチング素子が前記凹部の外側に配置されていることを特徴とする電動コンプレッサ。
これにより、低電圧回路のうち少なくとも一部の回路が凹部内に配置され、スイッチング素子が凹部の外側に配置されている。これに加えて、金属製のハウジングには電磁波ノイズが透過し難い。このため、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)図1〜図3に本発明の車両用電動コンプレッサの第1実施形態を示す。図1は車両用電動コンプレッサの斜視図、図2は車両用電動コンプレッサの上面図、図3は車両用電動コンプレッサ10の正面図、図4は車両用電動コンプレッサの左側面図である。
本実施形態の車両用電動コンプレッサ10は、凝縮器、減圧器、および蒸発器とともに、冷媒を循環する車両空調装置用の周知の冷凍サイクル装置を構成している。
車両用電動コンプレッサ10は、図1に示すように、コンプレッサハウジング11を備えている。コンプレッサハウジング11は、円筒状ハウジング本体11aと蓋部11bとから構成されている。円筒状ハウジング本体11aには軸線方向一端側に開口する開口部が設けられており、蓋部11bは、円筒状ハウジング本体11aに対してボルト13により締結されて開口部を閉じる。
円筒状ハウジング本体11aの軸線方向他端側には、冷媒吸入口11cが設けられており、蓋部11bには冷媒吐出口11dが設けられている。
コンプレッサハウジング11には、図3に示すように、取付脚部12a、12b、12cが設けられている。取付脚部12aは、コンプレッサハウジング11の図3中左上壁部に配置されている。取付脚部12aは、図3中上側に突出し、かつコンプレッサハウジング11の軸線方向に直交する直交方向(以下、直交方向Tという。)に直線的に延出する角柱状に形成されている。取付脚部12aには、ボルト(図示省略)が直交方向Tに貫通する貫通孔が設けられている。
取付脚部12b、12cは、取付脚部12aと同様に、直交方向Tに延出する角柱状に形成されている。取付脚部12bは、コンプレッサハウジング11の図3中右下壁部に配置されており、取付脚部12cは、コンプレッサハウジング11の図3中左下壁部に配置されている。
取付脚部12b、12cには、取付脚部12aと同様に、貫通孔がそれぞれ設けられている。ボルト(図示省略)は、走行用エンジン側壁に対してコンプレッサハウジング11を固定するために用いられる。
コンプレッサハウジング11および取付脚部12a、12b、12cは、電磁波が透過し難いアルミニウム等の金属材料から一体成形されたものである。なお、コンプレッサハウジング11および取付脚部12a、12b、12cとして、電磁波が透過し難い金属材料ならば、アルミニウム以外の鉄等材料を用いてもよい。
図5はコンプレッサハウジング11の中空部内を示す部分断面図、図6は図2中A−A断面図である。図7はコンプレッサハウジング11の上面図である。
コンプレッサハウジング11の上側外壁のうち取付脚部12aに対して図5中右側には、取付平面部11tが設けられている。取付平面部11tは、特許請求範囲に記載の第1の面を構成するもので、コンプレッサハウジング11の軸線Sを重なるように配置されている。
コンプレッサハウジング11の肉部のうち取付平面部11tの軸線直交方向両側には、凹部11s、11vが設けられている。凹部11s、11vは、それぞれ、取付平面部11t側から凹んで、外側に向けて開口し、かつ軸線方向に延びるように直方体状に形成されている。なお、凹部11vは、特許請求範囲に記載の凹部に相当する。
コンプレッサハウジング11には、取付平面部11tおよび凹部11s、11vを囲むように形成される環状壁部11fが設けられている。環状壁部11fの内側には後述するモータ駆動回路が装着される。
コンプレッサハウジング11の中空部には、電動モータ300および圧縮部400が配置されている。電動モータ300は、軸線方向他端側(図5中右側)に配置されている。電動モータ300は、同期型の三相交流モータであって、ロータ310、およびステータ320を備える。
ロータ310は、円筒状に形成される永久磁石であり、このロータ310の中空部には回転軸310aが貫通している。回転軸310aがロータ310に対して固定されている。回転軸310aは、コンプレッサハウジング11の軸線方向に延出するように配置されている。すなわち、回転軸310aの軸線方向はコンプレッサハウジング11の軸線方向に一致することになる。回転軸310aは、軸受け(図示省略)により回転自在に支持されている。
ステータ320は、ロータ310に対して回転軸310aの径方向に配置されている。ステータ320は、コンプレッサハウジング11の内周面に固定されている。ステータ320は、ステータコアに回巻されるステータコイルからなる。
ステータコイルは、U相コイル、V相コイル、およびW相コイルから構成され、モータ駆動装置20から出力される三相交流電圧(駆動電圧)に基づいて回転磁界を発生する。
図6に示すように、コンプレッサハウジング11の中空部のうち取付平面部11t側には、軸線方向に冷媒を流す冷媒通路320aが設けられており、冷媒通路320aは、ステータ320の外周面とコンプレッサハウジング11の内周面との間には形成される。
モータ駆動装置20は、電動モータ300を駆動するモータ駆動装置を構成する。モータ駆動装置20は、モータ駆動用ハウジング200とモータ駆動回路210とを備えている。
モータ駆動用ハウジング200は、ハウジング本体200aと、ハウジング本体200aの開口部を閉鎖する蓋部200bとから構成されている。ハウジング本体200aは、コンプレッサハウジング11の環状壁部11fの上側に配置されている。ハウジング本体200aおよび蓋部200bは、環状壁部11fとともに、モータ駆動回路210を収納する空間を形成する。
ハウジング本体200aは、コンプレッサハウジング11に対してねじ14により締結されている。蓋部200bは、ハウジング本体200aに対してねじ14により締結されている。ハウジング本体200aおよび蓋部200bは、アルミニウム等の金属材料から形成されている。
圧縮部400は、軸線方向他端側に配置されている。圧縮部400は、固定スクロール部と可動スクロール部とから構成される周知のスクロール型コンプレッサである。可動スクロール部は、電動モータ300により駆動されて、固定スクロール部に対して旋回して、冷媒を吸入、圧縮、吐出する。
次に、本実施形態のモータ駆動回路210の電気回路構成について図8を参照して説明する。
モータ駆動回路210は、通信回路50、制御回路51、およびスイッチング回路52を備えている。
通信回路50および制御回路51は、低電圧電源60から電力供給されて動作する低電圧回路を構成する。スイッチング回路52は、高電圧電源61から電力供給されて動作する高電圧回路である。
低電圧電源60および高電圧電源61は、それぞれ例えばバッテリから構成されている。低電圧電源60から出力される電源電圧は、高電圧電源61から出力される電源電圧より低く設定されている。
スイッチング回路52は、半導体スイッチング素子S1、S2、…S6を備えている。
半導体スイッチング素子S1、S2、…S6は、例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであって、高圧電源部61の正極端子(+)と負極端子(−)との間にそれぞれ直列接続される2つのスイッチング半導体素子を3組並列接続してなる周知のインバータ回路を構成する。
インバータ回路は、半導体スイッチング素子S1、S2…S6のスイッチングにより、高圧電源部61の出力電圧に基づく三相交流電圧として駆動電圧を電動モータ300のステータコイルに出力する。
通信回路50は、エアコンECU(外部装置)との間で車室内通信する回路装置である。通信回路50は、サブ通信回路50aおよびメイン通信回路50bを備えている。サブ通信回路50aは、通信プロトコル変換、周波数変換等を行うインタフェース回路である。
メイン通信回路50bは、サブ通信回路50aを介してエアコンECUとの間で車室内通信する。これにより、メイン通信回路50bは、エアコンECUから電動モータ300の目標回転数を受信する。
なお、車室内通信の通信プロトコルとしては、例えば、CAN方式、LIN方式、SCI方式が用いられている。
制御回路51は、信号処理回路51aおよび演算回路51bを備える。信号処理回路51aは、回転センサ301の出力信号に対して波形整形等の信号処理を施す。回転センサ301は、電動モータ300の実際の回転数を検出するセンサである。本実施形態では、回転センサ301として、電動モータ300の回転数を示す回転数情報として電動モータ300から洩れる磁束(すなわち、回転磁界)を検出するホール素子が用いられる。
演算回路51bは、信号処理回路51aの出力信号に基づいて、例えばPWM方式により半導体スイッチング素子S1、S2、…S6の制御信号を出力する制御処理を行う。
次に、本実施形態のモータ駆動回路210の装着構造について図9を参照して説明する。
図9は、コンプレッサハウジング11からモータ駆動用ハウジング200を外して、モータ駆動装置20を装着する前の状態を示す斜視図である。
モータ駆動回路210は回路基板70を備えており、回路基板70は、取付平面部11tに対して略平行に配置されている。
回路基板70には、通信回路50と、制御回路51と、スイッチング回路52(半導体スイッチング素子S1〜S6を除く)とが実装されている。なお、図5、図6中の符号70aは、回路50、51、52のうち半導体スイッチング素子S1〜S6以外の実装部品を示す。
半導体スイッチング素子S1〜S6は、図7に示すように、取付平面部11t上に配置されることになる。半導体スイッチング素子S1〜S6は、図6(図中半導体スイッチング素子S2、S5だけ示す)に示すように、回路基板70と取付平面部11tの間に配置されている。
回路基板70の裏面の一端側(具体的には、軸線直交方向の一端側)には、サブ通信回路50aが実装されている。回路基板70の裏面の他端側(具体的には、軸線直交方向の他端側)には、電磁コイル71aおよびコンデンサ71bが実装されている。電磁コイル71aおよびコンデンサ71bは、スイッチング回路52と高圧電源部61との間に接続され、スイッチング回路52の入力電圧の波形整形するフィルタ回路を構成する。
サブ通信回路50aは、凹部11v内に収納されている。電磁コイル71aおよびコンデンサ71bは、凹部11s内に収納される。回路基板70は、取付平面部11tとの間に半導体スイッチング素子S1〜S6を挟むように配置されている。
なお、回路基板70は、モータ駆動用ハウジング200と取付平面部11tとの間に狭持されている。
次に、本実施形態の車両用電動コンプレッサ10の作動について説明する。
まず、モータ駆動装置20の通信回路50がエアコンECUとの間の車室内通信により目標回転数を受信する。
すると、演算回路51bが信号処理回路51aの出力信号に基づき、目標回転数に電動モータ300の実際の回転数を近づけるための制御信号を半導体スイッチング素子S1、S2、…S6に出力する。
これに伴い、半導体スイッチング素子S1、S2…S6がスイッチングすることにより、三相交流電圧がステータ320に出力される。すると、ステータ320が回転磁界を発生する。これに伴い、ロータ30は、回転磁界により回転軸310aとともに回転する。すると、固定スクロール部に対して可動スクロール部がスクロールする。
これに伴い、蒸発器の冷媒出口からの低温低圧冷媒が冷媒吸入口11cを介して吸入され、この吸入された低温低圧冷媒が冷媒流路320a内を軸線方向に流れる。この冷媒流路320aを通過した低温低圧冷媒は、固定スクロール部と可動スクロール部とにより圧縮されて高温高圧冷媒となる。この高温高圧冷媒は、冷媒吐出口11dから凝縮器の冷媒入口に吐出される。
ここで、低温低圧冷媒が冷媒流路320aに流れる際に、低温低圧冷媒がコンプレッサハウジング11を介して半導体スイッチング素子S1、S2…S6を冷却することができる。
以上説明した本実施形態によれば、サブ通信回路50aは、凹部11s内に収納されている。半導体スイッチング素子S1〜S6は、取付平面部11t側に配置されている。すなわち、凹部11v内の外側に配置されている。半導体スイッチング素子S1、S2…S6はスイッチングより、電磁波ノイズを発生する。
しかし、コンプレッサハウジング11がアルミニウム(金属)からなるので、電磁波ノイズが透過し難い。さらに、サブ通信回路50aは、凹部11s内に収納されているので、半導体スイッチング素子S1〜S6から発生する電磁波ノイズからサブ通信回路50aを隔離することができる。したがって、サブ通信回路50aが電磁波ノイズの影響を受け難くすることができる。
本実施形態では、電磁コイル71aおよびコンデンサ71bは、凹部11s内に収納されており、コンプレッサハウジング11の体格を大きくすることなく、電磁コイル71aおよびコンデンサ71bを回路基板70に実装することができる。
本実施形態では、コンプレッサハウジング11の上側外壁には、軸線Sを覆うように取付平面部11tが設けられている。コンプレッサハウジング11の肉部のうち取付平面部11tの軸線直交方向両側には、凹部11s、11vが設けられている。
ここで、略円筒状のコンプレッサハウジング11の肉部の肉厚(図6中符号ta)は、軸線直交方向側の方が、平面部側よりも厚くなる。これに対し、本実施形態では、コンプレッサハウジング11の肉部のうち取付平面部11tの軸線直交方向両側に凹部11s、11vを設けているので、コンプレッサハウジング11の体格を大きくすることなく、凹部11s、11vを設けることができる。
ここで、コンプレッサハウジング11の体格が大きくなると、車両用電動コンプレッサ10を車両に搭載する上で支障が生じる。
これに対して、上述の如く、コンプレッサハウジング11の体格を大きくすることなく、電磁コイル71aおよびコンデンサ71bを回路基板70に実装し、かつ凹部11s、11vを設けることができる。したがって、車両用電動コンプレッサ10を車両に良好に搭載できる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、取付平面部11tの軸線直交方向両側に凹部11s、11vを設けた例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態では、図10の断面図に示すように、凹部11s、11vを取付平面部11tの軸線方向両側に設けるようにする。具体的には、凹部11s、11vは、コンプレッサハウジング11の肉部のうちステータ320に対して軸線方向両側に設けられている。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、取付平面部11tの軸線直交方向両側に凹部11s、11vを設けた例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態では、図10の断面図に示すように、凹部11s、11vを取付平面部11tの軸線方向両側に設けるようにする。具体的には、凹部11s、11vは、コンプレッサハウジング11の肉部のうちステータ320に対して軸線方向両側に設けられている。
これにより、サブ通信回路50aをステータ320に対して軸線方向一端側に配置し、電磁コイル71aおよびコンデンサ71bをステータ320に対して軸線方向他端側に配置することになる。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、凹部11s、11vが取付平面部11t側から凹むように形成された例を示したが、これに代えて、本実施形態では、凹部11s、11vを図11、図12に示すように形成する。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、凹部11s、11vが取付平面部11t側から凹むように形成された例を示したが、これに代えて、本実施形態では、凹部11s、11vを図11、図12に示すように形成する。
図11は凹部11s、11vを軸方向から視た状態を示す断面図、図12は、サブ通信回路50a等が収納されていない状態の凹部11s、11vを上側から視た図である。
凹部11sは、コンプレッサハウジング11の外壁を構成する側面11qと取付平面部11tとが構成する角部側に設けられている。側面11qと取付平面部11tとは直交するように形成されている。凹部11sは、側面11q側から凹み、かつ取付平面部11t側から凹むように形成されている。
凹部11vは、コンプレッサハウジング11の外壁を構成する側面11rと取付平面部11tとが構成する角部側に設けられている。側面11rと取付平面部11tとは直交するように形成されている。凹部11vは、側面11r側から凹み、かつ取付平面部11t側から凹むように形成されている。
このように構成された本実施形態で、凹部11sに電磁コイル71aおよびコンデンサ71bが収納された状態で、電磁コイル71aおよびコンデンサ71bは、その側方(図11中右側方)からハウジング本体200aによりカバーされる。
また、凹部11vにサブ通信回路50aが収納された状態で、サブ通信回路50aは、その側方(図11中左側方)からハウジング本体200aによりカバーされる。
以上説明した本実施形態によれば、上述の第1実施形態と同様に、サブ通信回路50aが凹部11s内に収納されているので、半導体スイッチング素子S1〜S6から発生する電磁波ノイズからサブ通信回路50aを隔離することができる。したがって、サブ通信回路50aが電磁波ノイズの影響を受け難くすることができる。
(第4実施形態)
上述の第1実施形態では、コンプレッサハウジング11の軸線方向に対して直交する方向に取付平面部11tを設けた例を示したが、これに代えて、コンプレッサハウジング11の軸線方向に取付平面部11tを設けた本実施形態を示す。
(第4実施形態)
上述の第1実施形態では、コンプレッサハウジング11の軸線方向に対して直交する方向に取付平面部11tを設けた例を示したが、これに代えて、コンプレッサハウジング11の軸線方向に取付平面部11tを設けた本実施形態を示す。
図13はコンプレッサハウジング11の中空部内を示す断面図、図14は図13中B−B断面図である。
本実施形態の取付平面部11tは、コンプレッサハウジング11の軸線方向で圧縮部400と反対側に設けられている。取付平面部11tは、コンプレッサハウジング11の軸線方向に直交するように形成されている。取付平面部11tには半導体スイッチング素子S1、S2、…S6が搭載されている。
コンプレッサハウジング11の肉部のうち、取付平面部11tに対して図14中上側には、凹部11v、11sが設けられている。凹部11v、11sは図14中左右方向に間隔を開けて配置されている。凹部11vにはサブ通信回路50aが収納されており、凹部11sには、電磁コイル71aおよびコンデンサ71bが収納されている。
コンプレッサハウジング11の肉部のうち、取付平面部11tに対して図14中下側には、凹部11w、11zが設けられている。凹部11w、11zは図14中左右方向に間隔を開けて配置されている。凹部11wには信号処理回路51aが収納されている。凹部11zには演算回路51bが収納されている。
環状壁部11fは、取付平面部11tおよび凹部11s、11v、11w、11zを囲むように形成されている。
環状壁部11f内には、半導体スイッチング素子S1、S2、…S6および回路基板70から構成されるモータ駆動回路210が収納されている。環状壁部11fにより形成される開口部は、モータ駆動用ハウジング200により閉じられている。
以上説明した本実施形態によれば、サブ通信回路50a以外に、信号処理回路51aが凹部11wに収納され、かつ演算回路51bが凹部11zに収納されている。したがって、半導体スイッチング素子S1〜S6から発生する電磁波ノイズから信号処理回路51aおよび演算回路51bを隔離することができる。したがって、信号処理回路51aおよび演算回路51bが電磁波ノイズの影響を受け難くすることができる。
上述の第1実施形態では、低電圧電源63としては、高電圧電源61の出力電圧を低い電圧を出力するバッテリを用いた例を示したが、これに代えて、図15に示すように、高電圧電源61の出力電圧を低く降圧して出力する降圧回路を低電圧電源60aとして用いてもよい。
図15に示す例では、低電圧電源60aは、制御回路51に電力供給する電源装置であって、低電圧電源60とは別に設けられている。低電圧電源60は、通信回路50に電力供給するものである。制御回路51と通信回路50との間にはフォトカプラ60bが設けられている。制御回路51と通信回路50との間には
フォトカプラ60bを介して信号の入出力を行う。フォトカプラ60bは制御回路51と通信回路50との間を電気的に絶縁する。
フォトカプラ60bを介して信号の入出力を行う。フォトカプラ60bは制御回路51と通信回路50との間を電気的に絶縁する。
上述の第1実施形態では、電動モータ300の回転数情報を検出するセンサとして回転センサ301を用いた例を示したが、これに代えて、スイッチング回路52からステータ320のステータコイルに流れる三相交流電流を検出する電流センサを用いてもよい。この場合、信号処理回路51aがセンサにより検出された三相交流電流に基づいて電動モータ300の回転数を推定することになる。
また、回転センサ301として光学式のエンコーダを用いても良い。
また、回転センサ301として光学式のエンコーダを用いても良い。
上述の第1実施形態では、コンプレッサハウジング11において外側に向けて開口するように凹部11s、11vを設けた例を示したが、これに代えて、コンプレッサハウジング11の中空部に向けて開口するように凹部11s、11vを設けてもよい。
上述の第1実施形態では、コンプレッサハウジング11に凹部11s、11vを設けた例について、サブ通信回路50aを収納する凹部11vだけをコンプレッサハウジング11の肉部に設けるようにしてもよい。
上述の第1実施形態では、取付平面部11t上に半導体スイッチング素子S1、S2…S6を配置した例について説明したが、これに限らず、サブ通信回路50aを収納する凹部11vの外側ならば、いずれの箇所に半導体スイッチング素子S1、S2…S6を配置してもよい。
上述の第1実施形態では、コンプレッサハウジング11の凹部に低電圧回路のうち一部の回路としてのサブ通信回路50aを収納した例を示したが、これに限らず、コンプレッサハウジング11の凹部に低電圧回路の全体を収納してもよい。
上述の第1実施形態では、6個の半導体スイッチング素子S1、S2…S6を用いて本発明に係る高電圧回路52を構成した例について説明したが、これに限らず、半導体スイッチング素子のスイッチングにより高電圧電源61の出力電圧に基づいた電動モータ300の駆動電圧を出力するものならば、どのような構成でもよい。
上述の第1実施形態では、電動モータ300として、同期型の三相交流モータを用いた例について説明したが、これに限らず、どのような電動モータを用いてもよい。
上述の第1実施形態では、本発明に係る低電圧回路が通信回路50および制御回路51を備える例について説明したが、エアコンECUに無関係に電動モータ300を制御するものならば、これに代えて、低電圧回路が通信回路50を備えていなく、制御回路51だけで電動モータ300を制御するようにしてもよい。
上述の第1実施形態では、半導体スイッチング素子S1、S2…S6として、例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを用いた例について説明したが、これに限らず、各種の半導体スイッチング素子を用いてもよい。
上述の第1実施形態では、コンプレッサハウジング11の凹部11vに、低電圧回路部のうちサブ通信回路50aを収納した例について説明したが、これに限らず、コンプレッサハウジング11の凹部11vに、低電圧回路部の全体を収納するようにしてもよい。
上述の第1実施形態では、本発明に係るモータ駆動回路の装着構造を車両空調装置に適用した例について説明したが、これに代えて、モータ駆動回路の装着構造を電動コンプレッサ以外の各種の機器に適用してもよい。
10…電動コンプレッサ、
11…コンプレッサハウジング、
11s、11v…凹部、
11t…取付平面部、
50…通信回路、51…制御回路、52…スイッチング回路、
S1、S2…S6…半導体スイッチング素子、
71a…電磁コイル、
71b…コンデンサ、
210…モータ駆動回路。
11…コンプレッサハウジング、
11s、11v…凹部、
11t…取付平面部、
50…通信回路、51…制御回路、52…スイッチング回路、
S1、S2…S6…半導体スイッチング素子、
71a…電磁コイル、
71b…コンデンサ、
210…モータ駆動回路。
Claims (10)
- 金属製のハウジング(11)と、
前記ハウジングの中空部内に配置される電動モータ(300)と、
前記電動モータを駆動するモータ駆動回路(210)と、を備え、
前記ハウジングの外側に前記モータ駆動回路が装着されるモータ駆動回路の装着構造であって
前記モータ駆動回路は、
スイッチングにより高電圧電源(61)の出力電圧に基づいた前記電動モータの駆動電圧を出力させるスイッチング素子を有する高電圧回路(52)と、
前記高電圧電源の出力電圧より低い電源電圧を出力する低電圧電源(60)から電力供給され、前記スイッチング素子をスイッチングさせる低電圧回路(50、51)と、を備え、
前記ハウジングの肉部には、凹部(11v)が設けられており、
前記低電圧回路(50a)が前記凹部内に配置され、前記スイッチング素子が前記凹部の外側に配置されていることを特徴とするモータ駆動回路の装着構造。 - 前記低電圧回路は、外部装置との間で通信する通信回路(50)と、前記外部装置と前記通信回路との間の通信に基づいて前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御信号を出力する制御回路(51)と、を備え、
前記凹部内には、前記通信回路が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 前記電動モータの回転数は、前記高電圧回路から出力される駆動電圧に基づいて変化するものであり、
前記電動モータの回転数を示す回転数情報を検出するセンサ(301)を備え、
前記低電圧回路は、前記センサの検出値に基づいて、前記電動モータの実際の回転数を目標回転数に近づける前記駆動電圧を前記高電圧回路から出力させるように前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御回路(51)と、を備え、
前記凹部内には、前記制御回路が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 前記制御回路は、前記センサの出力信号を信号処理する信号処理回路(51a)と、前記スイッチング素子をスイッチングさせる制御信号を前記信号処理回路の出力信号に基づき出力する演算回路(51b)とを備え、
前記凹部内には、前記信号処理回路と前記演算回路とのうちいずれか一方が配置されていることを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 前記ハウジングは略円筒状に形成されており、
前記ハウジングの外壁には、前記ハウジングの軸線に重なるように形成され、かつ前記スイッチング素子が搭載される第1の面(11t)が設けられており、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記第1の面に対して軸線直交方向に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 前記ハウジングは略円筒状に形成されており、
前記電動モータは、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記ハウジングの軸線方向に延びるように配置される回転軸(310a)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、回転磁界に基づいて前記回転軸を回転させるロータ(310)と、
前記ハウジングの中空部内で前記ロータに対して径方向に配置され、前記高電圧回路の出力電圧に基づいて、前記回転磁界を発生するステータ(320)と、を備え、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記ステータに対して軸線方向に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 前記ハウジングは筒状に形成されており、
前記凹部は、前記ハウジングの肉部のうち前記ハウジングの軸線方向に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 前記ハウジングの外壁には、前記第1の面(11t)に交差する第2の面(11r、11q)が設けられており、
前記第1、第2の面が構成する角部側に配置され、前記第1の面側から凹み、かつ前記第2の面側から凹むように形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 前記ハウジングには、冷媒吸入口(11c)および冷媒吐出口(11d)が設けられており、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記冷媒吸入口を介して冷媒を吸入し圧縮して高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮部(400)を備え、
前記電動モータは、前記圧縮部を駆動することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のモータ駆動回路の装着構造。 - 冷媒吸入口(11c)および冷媒吐出口(11d)を有する金属製のハウジング(11)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記冷媒吸入口を介して冷媒を吸入し圧縮して高圧冷媒を前記冷媒吐出口から吐出する圧縮部(400)と、
前記ハウジングの中空部内に配置され、前記圧縮部を駆動する電動モータ(300)と、
前記電動モータを駆動するモータ駆動回路(210)と、を備え、
前記ハウジングの外側に前記モータ駆動回路が装着される電動コンプレッサであって、
前記モータ駆動回路は、
スイッチングにより前記高電圧電源(61)の出力電圧に基づいた前記電動モータの駆動電圧を出力させるスイッチング素子を有する高電圧回路(52)と、
低電圧電源(60)から電力供給されて、前記スイッチング素子をスイッチングさせる低電圧回路(50、51)と、を備え、
前記ハウジングの肉部には、開口する凹部(11v)が設けられており、
前記低電圧回路のうち少なくとも一部の回路が前記凹部内に配置され、前記スイッチング素子が前記凹部の外側に配置されていることを特徴とする電動コンプレッサ。
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-
2008
- 2008-05-26 JP JP2008136398A patent/JP2009118725A/ja not_active Withdrawn
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