JP2009117993A - 撮像装置及びその表示制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビデオライトモード時の操作性の向上を図ることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】ビデオライトモードに設定する際、撮影者は、ビデオライトモード設定画面において、十字操作キー8を右に操作して「ON」を選択する。ビデオライトモードが設定された場合、制御マイコン10は、液晶パネル5を全白表示に切り替える(S2)。さらに、制御マイコン10は、カラービューファインダ6を強制的に点灯させる。撮影者は、ビデオライトモード時にメニュー操作を行う場合、カラービューファインダ6を覗いて行う。また、制御マイコン10は、液晶パネル5が被写体側に向いている反転状態になっている場合、制御マイコン10は、カラービューファインダ6のビデオライトモード設定画面の表示を消去する(S4)。
【選択図】図2

Description

本発明は、被写体を撮像する撮像装置及びその表示制御方法に関する。
従来、撮像装置である各種カメラにおいて、被写体に対する照明光源として、内蔵ライトや、カメラ本体に対して着脱自在に設けられた外付けライトである外部照明等が一般的に用いられている。また、液晶パネルを全白にしてその光を被写体に向けることで、ビデオライトとして使用することが知られている(特許文献1参照)。
図9は従来の撮像装置の一例としてビデオカメラの外観を示す斜視図である。ビデオカメラ110は、カメラ本体112の前部にレンズ114、その後部にカラービューファインダ116、その側部に液晶モニタ118等を有する。
液晶モニタ118は、ヒンジ部120によりカメラ本体112に対して回転自在に取り付けられている。対面撮影の場合、図9に示すように、液晶モニタ118を被写体に向けることにより、液晶モニタ118とカラービューファインダ116が同時点灯する。従って、写されている人がどのように撮影されているかを見ながら撮影することができる。
液晶モニタ118は、フレーム122に取り付けられた液晶パネル124、およびこの液晶パネル124の後部に配置されているバックライト126(図10参照)を有する。これにより、液晶パネル124は発光形の表示器となっている。
液晶パネル124は、一般に全白(透過率が最大の状態)にすると、液晶パネル124から出てくる光量が最大となり、あたかもビデオライトを照射しているときと同じ状態となる。この現象を積極的に利用することにより、このビデオカメラは、液晶モニタ118をビデオライトとして機能させるものである。
図10は主に液晶モニタ118の制御に係る部分の制御回路の構成を示す図である。この制御回路はカメラ本体112の内部に設けられる。また、この制御回路は、LCDドライブ回路101、制御マイコン102、撮影モード検出回路103、切替スイッチ104、電源回路105、発振回路106、インバータトランス107等を有する。この回路構成は、周知のものであり、切替スイッチ104により液晶モニタ118を全白に切り替え、ビデオライトとして利用する点に特徴を有する。
すなわち、切替スイッチ104をオンにすることにより、撮影モード検出回路103から制御マイコン102を通じて液晶ドライブ回路101に信号が入力され、液晶パネル124を全白にする。これにより、液晶パネル124からの光量が最大となり、液晶パネル124は被写体を照射し、ビデオライトの機能を果たす。
また、必要に応じて、全白にしたときの液晶パネル124の光量をより増大させるため、バックライト126の照度を上げるようにすることも可能である。すなわち、切替スイッチ104のオンで制御マイコン102から電源回路105に制御信号が入力され、この電源回路105の電圧を増加(アップ)させる。これにより、バックライト126の照度を上げることができる。なお、バックライト126としては、直下形蛍光管あるいは導光板付き蛍光管等、種々の方式のものがあり、いずれの方式のものでも使用可能である。
特開平10−126655号公報
しかしながら、上記従来の撮像装置では、液晶モニタが撮影者側に向いている状態で、液晶パネルを全白(ビデオライト)に切り替えた場合、以下に掲げる問題があった。すなわち、この場合、撮影者は撮影映像を確認したり、メニュー操作を行うことができず、液晶モニタを被写体側に回転させてカラービューファインダを点灯させなくてはならなかった。
また、メニュー操作キーが液晶モニタ上に配置されている場合、液晶モニタを被写体側に回転していると、操作性が著しく低下した。また、ユーザが操作を誤ってビデオライトに切り替えた場合、突然、液晶パネルが全白表示になるので、ユーザはその解除方法が分からず混乱してしまうことがあった。
そこで、本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、ビデオライトモード時の操作性の向上を図ることができる撮像装置及びその表示制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、被写体を撮像する撮像装置であって、 前記撮像された被写体の映像表示あるいは全白表示を行う第1の表示手段と、前記撮像された被写体の映像表示を行う第2の表示手段と、前記第1の表示手段をビデオライトとして使用するためのビデオライトモードを選択する選択手段と、前記ビデオライトモードが選択された場合、前記第1の表示手段を全白表示に切り替え、前記第2の表示手段を点灯させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置の表示制御方法は、被写体を撮像する際、前記撮像された被写体の映像表示あるいは全白表示を行う第1の表示手段と、前記撮像された被写体の映像表示を行う第2の表示手段とを備えた撮像装置の表示制御方法であって、前記撮像装置の選択手段が、前記第1の表示手段をビデオライトとして使用するためのビデオライトモードを選択する選択ステップと、前記ビデオライトモードが選択された場合、前記撮像装置の表示制御手段が、前記第1の表示手段を全白表示に切り替え、前記第2の表示手段を点灯させる表示制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る撮像装置によれば、ビデオライトモード時に第2の表示手段が点灯するので、第2の表示手段に表示された映像の確認や操作を行うことができる。例えば、第1の表示手段が撮影者側に向いている状態で、第1の表示手段を全白表示に切り替えた場合でも、撮影者が第2の表示手段を通して撮影映像を確認したり、操作を行うことができる。これにより、ビデオライトモード時の操作性の向上を図ることができる。
請求項2に係る撮像装置によれば、ビデオライトモード時、第1の表示手段を撮影者側に向けるだけで、映像に重畳された所定の画像を第2の表示手段に表示することができる。また、第1の表示手段を被写体側に向けるだけで、第2の表示手段に表示された所定の画像を自動で消去することができる。このように、所定の画像を消去することにより第2の表示手段の画面に表示された映像を見易くすることができる。
請求項3に係る撮像装置によれば、ビデオライトモード時においてもビューファインダにより操作を行うことができる。請求項4に係る撮像装置によれば、ビデオライトモード時においても第2の表示手段を通してメニュー操作を行うことができる。
請求項5、6に係る撮像装置によれば、撮影者が操作を誤ってビデオライトモードに切り替えた場合でも、第2の表示手段にその解除方法が表示されるので、撮影者は混乱することなくビデオライトモードを解除することができる。請求項6に係る撮像装置によれば、ビデオライトモード時においても第2の表示手段を通してメニュー操作を行うことができるとともに、ビデオライトモードの解除はキー操作によっても行うことができる。従って、ビデオライトモード時の操作性の向上をより一層図ることができる。
本発明の撮像装置及びその表示制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の撮像装置はビデオカメラに適用される。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態におけるビデオカメラの構成を示す斜視図である。ビデオカメラは、カメラ本体1の前部にレンズ2、その後部にカラービューファインダ6、その側部に液晶モニタ4等を有する。
液晶モニタ4は、再生映像や撮影映像を表示可能な液晶パネル5、およびこの液晶パネル5の後部に設けられた液晶バックライト3を有するバックライト方式の液晶表示装置である。液晶モニタ4は、ヒンジ部7によりカメラ本体1に取り付けられており、図中矢印A方向に開閉自在であるとともに、図中矢印B方向に回動自在である。従って、液晶パネル5は被写体側あるいは撮影者側に反転自在である。なお、液晶モニタ4(液晶パネル5)は第1の表示手段に相当し、カラービューファインダ6は第2の表示手段に相当する。また、ヒンジ部7の内部には、液晶モニタ4の開閉および反転を検出するスイッチが設けられている。
液晶モニタ4には、十字操作キー8が設けられている。十字操作キー8は、上下左右に操作自在であり、ビデオカメラの設定を表示画面上で行うためのメニュー操作時に使用される。操作キー9は、ビデオカメラの設定をON/OFFに操作するための切替スイッチである。
図2は主に液晶モニタ4の制御に係る部分の制御回路の構成を示す図である。この制御回路はカメラ本体1の内部に設けられる。また、この制御回路は、液晶パネル5を駆動するLCDドライブ回路13、カラービューファインダ6を駆動するCVFドライブ回路14、およびビデオカメラを制御する制御マイコン10を有する。また、制御回路は、ヒンジ部7内部に設けられたスイッチにより液晶モニタ4の開閉・反転状態を検出する開閉・反転検出回路11、メニュー画面操作を行う十字操作キー8、設定をON/OFFに切り替える操作キー9、および電源回路12を有する。電源回路12は液晶バックライト3に電源供給を行う。また、制御回路は、撮像素子、CDS回路、A/D変換器等(図示せず)を有し、撮影した画像データを出力する撮像部21、撮影した画像データに対し必要な信号処理を行う信号処理回路22、および信号処理された画像データを記憶する画像メモリ23を有する。
制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11から入力された情報により、LCDドライブ回路13およびCVFドライブ回路14を制御し、液晶パネル5およびカラービューファインダ6の点灯/消灯および表示画像を切り替える。また、制御マイコン10は、十字操作キー8や操作キー9により入力された情報に従って、LCDドライブ回路13を制御し、液晶パネル5の表示を全白表示あるいは映像表示に切り替える。
電源回路12は、制御マイコン10によって制御され、液晶バックライト3に供給する電流を変更し、液晶バックライト3の輝度を調節する。
上記構成を有する撮像装置の動作について説明する。ビデオカメラは、レンズ2を介して入射する被写体の光信号を、撮像部21内の図示しない撮像素子(CCD)により電気信号に変換して映像信号を得る。この映像信号は、信号処理回路22で各種信号処理が行われると、液晶パネル5およびカラービューファインダ6に表示される。一方、撮影者が録画ボタンを押すことで、カメラ本体1の内部に装填された記録媒体に映像信号および音声信号が記録される。
また、前述したように、カメラ本体1には、撮影中の映像や再生した映像を表示するための液晶パネル5およびカラービューファインダ6が設けられている。液晶モニタ4は、ヒンジ部7により、図1の矢印A方向に開閉自在かつ矢印B方向に回動自在である。
液晶パネル5が撮影者側を向いた正転状態では、液晶パネル5が点灯し、カラービューファインダ6は消灯している。従って、撮影者は液晶パネル5の映像を見ながら撮影する。
一方、液晶パネル5がカメラ本体1側に向いて収納されている収納状態では、液晶パネル5が消灯し、カラービューファインダ6は点灯している。従って、撮影者はカラービューファインダ6を覗きながら撮影する。
また、液晶パネル5が被写体側、つまりレンズ2と同方向に向いた対面状態では、液晶パネル5およびカラービューファインダ6は共に点灯している。液晶パネル5をビデオライトとして使用していない状態では、正転状態でも対面状態でも、液晶パネル5には映像信号に基づく映像が表示されている。
図3は液晶パネル5をビデオライトとして使用するビデオライトモード時の動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは制御マイコン10内のROM(図示せず)に格納されており、制御マイコン10内のCPUによって実行される。
まず、撮影者は、カメラ本体1の電源を投入し、液晶パネル5を撮影者側に向けた正転状態の撮影モードで撮影を行うものとする。この撮影モードの場合、レンズ2から入射して光電変換された映像信号に基づく映像は、液晶パネル5に表示される。
この表示状態において、制御マイコン10は、撮影者によって十字操作キー8がメニュー画面上で操作され、ビデオライトモードが設定されたか否かを判別する(ステップS1)。図4はビデオライトモード設定画面の一例を示す図である。メニュー画面は、OSD表示(オンスクリーンディスプレイ表示)によって映像に重畳され、表示される。なお、このOSD表示により映像にメニュー画面を重畳する処理は重畳手段に相当する。そして、ビデオライトモード設定画面はメニュー画面から展開される。ビデオライトモードに設定する際、撮影者は、ビデオライトモード設定画面において、十字操作キー8を右に操作してカーソル81を移動させ、「ON」を選択する。ここで、ビデオライトモードが設定されない場合、制御マイコン10はそのまま本処理を終了する。
一方、ビデオライトモードが設定された場合、制御マイコン10は、十字操作キー8からのビデオライトモードON信号により、LCDドライブ回路13を制御し、液晶パネル5を全白表示に切り替える(ステップS2)。さらに、このとき、制御マイコン10は、CVFドライブ回路14を制御し、カラービューファインダ6を強制的に点灯させる。このように、制御マイコン10は、ビデオライトモード時、開閉・反転検出回路11の検出結果に関係なく、カラービューファインダ6を強制的に点灯させる。点灯したカラービューファインダ6には、図4のビデオライトモード設定画面が表示される。撮影者(ユーザ)は、ビデオライトモード時にメニュー操作を行う場合、カラービューファインダ6を覗いて行う。
ユーザは、液晶モニタ4を矢印B(図1参照)のように回転させ、被写体側に、つまりレンズ2と同方向に向けることにより、液晶パネル5を、被写体を照らすためのビデオライトとして使用することができる。制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの反転情報により液晶パネル5が被写体側に向いている反転状態になったか否かを判別する(ステップS3)。反転状態になっていない場合、制御マイコン10は、ステップS6の処理に進む。一方、反転状態になっている場合、制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの反転情報に従って、カラービューファインダ6のメニュー画面表示(ビデオライトモード設定画面表示)を消去する(ステップS4)。このように、メニュー画面表示を消去することにより、カラービューファインダ6に表示された映像を見易くすることができる。
そして、制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの正転情報により、液晶パネル5が正転状態に戻ったか否かを判別する(ステップS5)。反転状態のままである場合、制御マイコン10はステップS5の処理を繰り返す。一方、撮影者が液晶パネル5を回転させて正転状態に戻すと、制御マイコン10は、カラービューファインダ6にビデオライトモード設定画面(図4参照)を表示させる(ステップS6)。また、ステップS3で反転状態になっていない場合も、ステップS6でビデオライトモード設定画面の表示が継続される。なお、このカラービューファインダに表示される映像にビデオライトモード設定画面を重畳する処理は、重畳手段に相当する。
そして、制御マイコン10は、十字操作キー8の操作によりビデオライトモードの設定が解除されたか否かを判別する(ステップS7)。ここで、ビデオライトモードを解除する場合、撮影者はビデオライトモード設定画面上で十字操作キー8を左に操作してカーソル81を移動させ、「OFF」を選択する。ビデオライトモードの設定が解除されない場合、つまり「ON」が選択された状態のままの場合、制御マイコン10は、ステップS2に戻り、同様の処理を行う。一方、ビデオライトモードの設定が解除された場合、つまり撮影者が十字操作キー8を左に操作して「OFF」を選択した場合、制御マイコン10は、ビデオライトモードの解除動作を行う(ステップS8)。すなわち、制御マイコン10は、十字操作キー8からのビデオライトモードOFF信号により、LCDドライブ回路13を制御し、液晶パネル5の全白表示を終了させて映像信号を表示させる。さらに、このとき、制御マイコン10は、CVFドライブ回路14を制御し、カラービューファインダ6を消灯させる(通常撮影時の通常状態に復帰する)。この後、制御マイコン10は本処理を終了する。
このように、第1の実施形態の撮像装置によれば、ビデオライトモード時においてもカラービューファインダによりメニュー操作を行うことができる。具体的に、液晶モニタが撮影者側に向いている状態であっても、液晶パネルを全白表示(ビデオライト)に切り替えた場合、撮影者がカラービューファインダを通して撮影映像を確認したり、メニュー操作を行うことができる。これにより、ビデオライトモード時の操作性の向上を図ることができる。さらに、液晶パネルの回転によりOSD表示を自動で消去することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態のビデオカメラの外観および構成は、前記第1の実施形態と同一であるので、同一の構成要素については、同一の符号を用いることによりその説明を省略する。
図5は第2の実施形態におけるビデオライトモード時の動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは制御マイコン10内のROM(図示せず)に格納されており、制御マイコン10内のCPUによって実行される。なお、前記第1の実施形態と同一のステップ処理については同一のステップ番号を付すこととする。
まず、撮影者は、カメラ本体1の電源を投入し、液晶パネル5を撮影者側に向けた正転状態の撮影モードで撮影を行うものとする。この撮影モードの場合、レンズ2から入射して光電変換された映像信号は、液晶パネル5に表示される。
第2の実施形態において、操作キー9はビデオライトモード設定のON/OFFに割り当てられており、このキーの名称をFuncキーとする。また、操作キー9は、押されるごとにON/OFFの切り替えを繰り返し、電源投入時にOFFに設定されている。
この表示状態において、制御マイコン10は、操作キー9の操作によりビデオライトモードが設定されたか否かを判別する(ステップS1A)。ビデオライトモードが設定されない場合、制御マイコン10はそのまま本処理を終了する。
一方、ビデオライトモードが設定された場合、制御マイコン10は、操作キー9からのビデオライトモードON信号により、LCDドライブ回路13を制御し、液晶パネル5を全白表示に切り替える(ステップS2)。さらに、このとき、制御マイコン10は、CVFドライブ回路14を制御し、カラービューファインダ6を強制的に点灯させる。点灯したカラービューファインダ6には、図6に示すビデオライトモード解除方法がOSD表示により表示される。図6はカラービューファインダ6の表示画面を示す図である。カラービューファインダ6には、ビデオライトモード解除方法として、「ビデオライト解除はFuncキー」のメッセージ画像82が表示されている。
ユーザは、液晶パネル5を図1の矢印Bのように回転させ、被写体側に、つまりレンズ2と同方向に向けることにより、液晶パネル5をビデオライトとして使用することができる。
制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの反転情報により液晶パネル5が反転状態になったか否かを判別する(ステップS3)。反転状態になっていない場合、制御マイコン10は、ステップS6Aの処理に進む。一方、反転状態になっている場合、制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの反転情報に従って、カラービューファインダ6のビデオライトモード解除方法のOSD表示を消去する(ステップS4A)。このように、ビデオライトモード解除方法のOSD表示を消去することにより、カラービューファインダ6に表示された映像を見易くすることができる。
そして、制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの正転情報により、液晶パネル5が正転状態に戻ったか否かを判別する(ステップS5)。反転状態のままである場合、制御マイコン10はステップS5の処理を繰り返す。一方、撮影者が液晶モニタ4を回転させて正転状態に戻すと、制御マイコン10は、カラービューファインダ6にビデオライトモード解除方法(図6参照)を表示させる(ステップS6A)。なお、ステップS3で反転状態になっていない場合も、ステップS6Aでビデオライトモード解除方法が継続して表示される。
そして、制御マイコン10は、操作キー9の押下によりビデオライトモードの設定が解除されたか否かを判別する(ステップS7A)。ここで、ビデオライトモードを解除する場合、撮影者は操作キー9を押してビデオライトモードをOFFに設定する。ビデオライトモードが解除されない場合、制御マイコン10は、ステップS2に戻り、同様の処理を行う。一方、操作キー9が押されて解除された場合、制御マイコン10は、操作キー9からのビデオライトモードOFF信号により、LCDドライブ回路13を制御し、液晶パネル5の全白表示を終了させて映像信号に基づく映像を表示させる(ステップS8)。さらに、このとき、制御マイコン10は、CVFドライブ回路14を制御し、カラービューファインダ6を消灯させる(通常撮影時の通常状態に復帰する)。この後、制御マイコン10は本処理を終了する。
このように、第2の実施形態の撮像装置によれば、ビデオライトモード時で液晶パネルが全白表示状態においても、カラービューファインダにビデオライト解除方法を表示させることができる。これにより、撮影者(ユーザ)が誤操作によってビデオライトモードに設定した場合でも、混乱することなくビデオライトモードを解除することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態のビデオカメラの外観および構成は、前記第1の実施形態と同一であるので、同一の構成要素については、同一の符号を用いることによりその説明を省略する。
図7は第3の実施形態におけるビデオライトモード時の動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは制御マイコン10内のROM(図示せず)に格納されており、制御マイコン10内のCPUによって実行される。なお、前記第1、第2の実施形態と同一のステップ処理については同一のステップ番号を付すこととする。
まず、撮影者は、カメラ本体1の電源を投入し、液晶パネル5を撮影者側に向けた正転状態の撮影モードで撮影を行うものとする。この撮影モードの場合、レンズ2から入射して光電変換された映像信号は、液晶パネル5に表示される。
第3の実施形態において、操作キー9はビデオライトモード時にビデオライトOFFに割り当てられており、このキーの名称をFuncキーとする。
この表示状態において、制御マイコン10は、十字操作キー8によりメニュー画面が操作され、ビデオライトモードが設定されたか否かを判別する(ステップS1)。メニュー画面は、OSD表示によって映像信号に重畳されて表示されている。そして、ビデオライトモード設定画面(図4参照)はメニュー画面から展開される。ビデオライトモードに設定する際、撮影者は十字操作キー8を右に操作してカーソル81を移動させ、「ON」を選択する。ここで、ビデオライトモードが設定されない場合、制御マイコン10はそのまま本処理を終了する。
一方、ビデオライトモードが設定された場合、制御マイコン10は、十字操作キー8からのビデオライトモードON信号により、LCDドライブ回路13を制御し、液晶パネル5を全白表示に切り替える(ステップS2)。さらに、このとき、制御マイコン10は、CVFドライブ回路14を制御し、カラービューファインダ6を強制的に点灯させる。すなわち、制御マイコン10は、ビデオライトモード時、開閉・反転検出回路11の検出結果に関係なく、カラービューファインダ6を強制的に点灯させる。点灯したカラービューファインダ6には、図8に示すように、ビデオライトモード設定画面と操作キー9による解除方法が表示される。図8はビデオライトモード設定画面および操作キー9による解除方法の表示を示す図である。カラービューファインダ6には、ビデオライトモード設定画面の他、ビデオライトモード解除方法として、「ビデオライト解除はFuncキー」のメッセージ画像182が表示されている。撮影者(ユーザ)は、ビデオライトモード時にメニュー操作を行う場合、カラービューファインダ6を覗いて行う。
撮影者(ユーザ)は、液晶パネル5を矢印B(図1参照)のように回転させ、被写体側に、つまりレンズ2と同方向に向けることにより、液晶パネル5をビデオライトとして使用することができる。制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの反転情報により液晶パネル5が反転状態になったか否かを判別する(ステップS3)。反転状態になっていない場合、制御マイコン10はステップS6Bの処理に進む。一方、反転状態になっている場合、制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの反転情報に従って、カラービューファインダ6のメニュー画面表示(ビデオライトモード設定画面と操作キー9による解除方法の表示)を消去する(ステップS4B)。このように、メニュー画面表示を消去することにより、カラービューファインダ6に表示された映像を見易くすることができる。
制御マイコン10は、開閉・反転検出回路11からの正転情報により、液晶パネル5が正転状態に戻ったか否かを判別する(ステップS5)。反転状態のままである場合、制御マイコン10はステップS5の処理を繰り返す。一方、撮影者が液晶パネル5を回転させて正転状態に戻すと、制御マイコン10は、カラービューファインダ6に、ビデオライトモード設定画面と操作キー9による解除方法(図8参照)を表示させる(ステップS6B)。
ここで、ビデオライトモードを解除する場合、撮影者はビデオライトモード設定画面上で十字操作キー8を左に操作してカーソル181を移動させ、「OFF」を選択する。あるいは、撮影者は操作キー9を押してビデオライトモードをOFFに設定する。
そして、制御マイコン10は、十字操作キー8の操作あるいは操作キー9の押下によりビデオライトモードの設定が解除されたか否かを判別する(ステップS7B)。解除されない場合、制御マイコン10は、ステップS2に戻り、同様の処理を行う。一方、解除された場合、制御マイコン10は、十字操作キー8もしくは操作キー9からのビデオライトモードOFF信号により、LCDドライブ回路13を制御し、液晶パネル5の全白表示を終了させて映像信号を表示させる(ステップS8)。さらに、このとき、制御マイコン10は、CVFドライブ回路14を制御し、カラービューファインダ6を消灯させる(通常撮影時の通常状態に復帰する)。この後、制御マイコン10は本処理を終了する。
このように、第3の実施形態の撮像装置によれば、ビデオライトモード時においてもカラービューファインダを通してメニュー操作を行うことができるとともに、ビデオライトモードの解除はキー操作によっても行うことができる。従って、ビデオライトモード時の操作性の向上をより一層図ることができる。さらに、液晶パネルの回転によりOSD表示を自動で消去することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記各実施形態では、表示装置として、バックライト方式のLCDパネルを用いているが、有機ELディスプレイなどの自発光型の表示装置を用いてもよい。その他、表面電界ディスプレイ(SED)、プラズマディスプレイなどを用いてもよい。
また、上記実施形態の撮像装置では、液晶パネルがカメラ本体の側面に対し、開閉かつ回動自在に設けられていたが、このような構造に限られるものではないことは勿論である。例えば、カメラ本体の前面と背面とに液晶パネルが着脱自在に取り付けられる構造の撮像装置であってもよい。この場合、液晶パネルをカメラ本体の前面に取り付けることで、ビデオライトとして使用可能である。
また、上記実施形態では、撮像装置としてビデオカメラに適用された場合を示したが、デジタルスチルカメラに適用されてもよいことは勿論である。
第1の実施形態におけるビデオカメラの構成を示す斜視図である。 主に液晶モニタ4の制御に係る部分の制御回路の構成を示す図である。 液晶パネル5をビデオライトとして使用するビデオライトモード時の動作手順を示すフローチャートである。 ビデオライトモード設定画面の一例を示す図である。 第2の実施形態におけるビデオライトモード時の動作手順を示すフローチャートである。 カラービューファインダ6の表示画面を示す図である。 第3の実施形態におけるビデオライトモード時の動作手順を示すフローチャートである。 ビデオライトモード設定画面および操作キー9による解除方法の表示を示す図である。 従来の撮像装置の一例としてビデオカメラの外観を示す斜視図である。 主に液晶モニタ118の制御に係る部分の制御回路の構成を示す図である。
符号の説明
1 カメラ本体
3 液晶バックライト
4 液晶モニタ
5 液晶パネル
6 カラービューファインダ(CVF)
8 十字操作キー
9 操作キー
10 制御マイコン
11 開閉・反転検出回路

Claims (7)

  1. 被写体を撮像する撮像装置であって、
    前記撮像された被写体の映像表示あるいは全白表示を行う第1の表示手段と、
    前記撮像された被写体の映像表示を行う第2の表示手段と、
    前記第1の表示手段をビデオライトとして使用するためのビデオライトモードを選択する選択手段と、
    前記ビデオライトモードが選択された場合、前記第1の表示手段を全白表示に切り替え、前記第2の表示手段を点灯させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の表示手段は前記被写体側あるいは撮影者側に反転自在に設けられ、
    前記第1の表示手段が前記被写体側あるいは前記撮影者側に向いたことを検出する反転検出手段と、
    前記映像表示が行われる映像に所定の画像を重畳する重畳手段とを備え、
    前記ビデオライトモードが選択された場合、前記表示制御手段は、前記第1の表示手段を全白表示に切り替え、前記第2の表示手段を点灯させ、前記重畳手段は、前記第1の表示手段が前記撮影者側に向いたことが検出された場合、前記映像に所定の画像を重畳し、前記第1の表示手段が前記被写体側に向いたことが検出された場合、前記映像に所定の画像を重畳しないことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1の表示手段はバックライト方式の液晶パネルを有し、前記第2の表示手段はビューファインダであることを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記映像に重畳される所定の画像は、前記ビデオライトモードを選択するための設定画面を含むメニュー画面の画像であり、
    前記選択手段は、前記表示された設定画面に対して行われる所定のメニュー操作により前記ビデオライトモードを選択することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  5. 前記映像に重畳される所定の画像は、前記ビデオライトモードの解除方法を示す画像であり、
    前記選択手段は、前記解除方法に従って行われる所定のキー操作により前記ビデオライトモードの選択を解除することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  6. 前記映像に重畳される所定の画像は、前記ビデオライトモードを選択するための設定画面を含むメニュー画面の画像、および前記ビデオライトモードの解除方法を示す画像であり、
    前記選択手段は、前記表示された設定画面に対して行われる所定のメニュー操作により前記ビデオライトモードを選択し、前記解除方法に従って行われる所定のキー操作により前記ビデオライトモードの選択を解除することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  7. 被写体を撮像する際、前記撮像された被写体の映像表示あるいは全白表示を行う第1の表示手段と、前記撮像された被写体の映像表示を行う第2の表示手段とを備えた撮像装置の表示制御方法であって、
    前記撮像装置の選択手段が、前記第1の表示手段をビデオライトとして使用するためのビデオライトモードを選択する選択ステップと、
    前記ビデオライトモードが選択された場合、前記撮像装置の表示制御手段が、前記第1の表示手段を全白表示に切り替え、前記第2の表示手段を点灯させる表示制御ステップとを有することを特徴とする表示制御方法。
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