本発明の一実施形態について図1〜図15を参照して説明する。図2は、本実施形態の電話システムの概要を示している。図示のように、電話システム(通信システム)10は、携帯電話機11が取り付けられる複数のクレードル(通信装置)12が、LAN(Local Area Network)(通信ネットワーク)13を介して通信可能に接続された構成である。
各クレードル12は、携帯電話機11との間で、短距離無線通信と、接続端子を介した有線通信とを行うことができる。短距離無線通信としては、Bluetooth(登録商標)を利用することが考えられるが、IrDA、ZigBee、その他の短距離無線通信を利用することができる。なお、短距離無線通信および有線通信の一方のみが可能であってもよい。また、LAN13は、有線通信ネットワークであることが望ましいが、無線通信ネットワークでもよい。
本実施形態では、各クレードル12は、他のクレードル12からLAN13を介して受信した情報を、携帯電話機11に送信する機能を有している。また、少なくとも1つのクレードル12は、携帯電話機11での着呼を示す着呼情報を、携帯電話機11から受信すると、予め記憶した転送先情報が示すクレードル12にLAN13を介して着呼情報を送信している。
これにより、携帯電話機11から着呼情報を受信したクレードル12は、上記転送先情報が示すクレードル12に上記着呼情報を送信する。該着呼情報が転送された転送先のクレードル12は、上記着呼情報を携帯電話機11に送信する。
従って、着呼情報は、転送先のクレードル12に転送され、さらに、該クレードル12と通信する転送先の携帯電話機11に転送されることにより、転送先の携帯電話機11で着呼報知が可能となる。その結果、或る携帯電話機11での着呼を、離れた場所に設置された他の携帯電話機11に報知することができ、ユーザが携帯電話機11から離れていても、着呼に気付くことができる。また、着呼の転送を、複数の携帯電話機11を利用して行うことができるので、着呼の転送を行うために、コードレス電話機の子機を増設する必要が無い。
次に、携帯電話機11の概要について、図3を参照して説明する。図3は、携帯電話機11の概略構成を示している。図示のように、携帯電話機11は、制御部20、記憶部21、携帯電話用アンテナ部22、携帯電話網通信部23、音声処理部24、音声入力部25、音声出力部26、操作部27、表示部28、短距離無線通信用アンテナ部29、短距離無線通信部30、電源部31、充電用端子部32、充電部33、およびI/F(インタフェース)部34を備える構成である。
制御部20は、携帯電話機11内の各種構成を統括的に制御するものである。制御部20の機能は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶素子に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。なお、制御部20の詳細については後述する。
記憶部21は、各種データおよびプログラムを記憶するものである。記憶部21の例としては、制御部20が動作するときに必要なプログラムや、通信制御データなどの固定データを記憶する読出し専用の半導体メモリであるROM(Read Only Memory)と、バーコード認識や通信に関するデータ、演算に使用するデータ、および演算結果などを一時的に記憶する、いわゆるワーキングメモリとしてのRAMと、各種の設定データ、撮影画像データ、電子メールデータなどを記憶する書換え可能な不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)とが挙げられる。
携帯電話用アンテナ部22は、電波を外部に送り出すとともに外部から電波を受け取るためのものである。具体的には、携帯電話用アンテナ部22は、800MHz帯、1.5GHz帯などの携帯電話用電波を送受するためのものである。
携帯電話網通信部23は、制御部20から受信したデータを、基地局14(図2参照)への無線送信に適した形式に変換し、変換した無線信号を携帯電話用アンテナ部22を介して外部に送信するものである。また、携帯電話網通信部23は、外部から携帯電話用アンテナ部22を介して受信した無線信号を元の形式に変換し、変換したデータを制御部20に送信するものである。さらに、携帯電話網通信部23は、他の電話機と通話するための回線接続処理および回線切断処理を行うものである。具体的には、携帯電話網通信部23では、チャネルコーデック処理、ベースバンド信号処理、データの変復調処理、RF(Radio Frequency)処理などが行われる。
音声処理部24は、音声入力部25からの音声信号を所定の音声データに変換して制御部20に送信するとともに、制御部20からの音声データを音声信号に変換して音声出力部26に送信するものである。具体的には、音声処理部24は、A/D変換器、D/A変換器、アンプ、音声コーデック回路などを備える構成である。
音声入力部25は、外部から入力された音波を、電気信号である音声信号に変換して音声処理部24に送信するものである。具体的には、音声入力部25はマイクロホンを備える構成である。
音声出力部26は、音声処理部24からの音声信号を音波に変換して外部に出力するものである。具体的には、音声出力部26は、レシーバ、スピーカ、音声出力用コネクタなどを備える構成である。通常、携帯電話機11では、通話を行う場合にはレシーバが利用され、着信の報知やテレビ電話を行う場合にはスピーカが利用される。また、音楽を聴く場合には、周囲の人々に配慮して、音声出力用コネクタにヘッドホンが接続される。
なお、電話機の場合、音声入力部25に入力するユーザの音声が音声出力部26から聞こえることが望ましい。このため、音声処理部24は、音声入力部25からの音声信号を所定の音量レベルに調整した後、音声出力部26に送信することが望ましい。
操作部27は、携帯電話機11の表面に設けられた操作ボタンなどの入力デバイスをユーザが操作することにより、操作データを作成して制御部20に送信するものである。入力デバイスの例としては、ボタンスイッチの他にタッチパネルなどが挙げられる。
表示部28は、制御部20から画像データを受信し、受信した画像データに基づいて表示画面に画像を表示するものである。具体的には、表示部28は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示素子と、受信した画像データに基づいて表示素子を駆動するドライバ回路とを備える構成である。
短距離無線通信用アンテナ部29は、電波を外部に送り出すとともに外部から電波を受け取るためのものである。例えば、短距離無線通信としてブルートゥース(登録商標)を利用する場合、短距離無線通信用アンテナ部29は、2.45GHz帯の電波を送受することになる。
短距離無線通信部30は、制御部20から受信したデータを短距離無線送信に適した形式に変換し、変換した無線信号を、短距離無線通信用アンテナ部29を介して外部に送信するとともに、外部から短距離無線通信用アンテナ部29を介して受信した無線信号を元の形式に変換し、変換したデータを制御部20に送信するものである。具体的には、短距離無線通信部30では、データの変復調処理、RF処理などが行われる。
電源部31は、携帯電話機11内の各種構成に適当な電力を供給するものである。電源部31は、例えば、リチウムイオン電池などの充電可能な2次電池、電源回路などによって構成される。
充電用端子部32は、クレードル12の給電用端子部と接続して、該給電用端子部から供給される電力により、電源部31の2次電池を充電するためのものである。充電用端子部32は、例えば、クレードル12の給電用端子部と電気的に接続するための接続端子などによって構成される。
充電部33は、クレードル12から充電用端子部32を介して供給される電力を用いて、電源部31の2次電池を充電するものである。充電部33は、充電回路などによって構成される。
I/F部34は、クレードル12のI/F部と接続して、音声信号や電話番号情報等のデータ信号や制御信号等の各種信号を、クレードル12および携帯電話機11間で送受信するためのものである。I/F部34は、例えば、クレードル12のI/F部と電気的に接続するための接続端子などによって構成される。
次に、クレードル12の概要について図4を参照して説明する。図4は、クレードル12の概略構成を示している。図示のように、クレードル12は、制御部40、記憶部41、LAN接続部42、操作部43、表示部44、短距離無線通信用アンテナ部45、短距離無線通信部(携帯電話通信部、無線通信部)46、電源部47、充電制御部48、給電用端子部49、およびI/F部(携帯電話通信部、有線通信部)50を備える構成である。
制御部40は、クレードル12内の各種構成を統括的に制御するものである。制御部40の機能は、例えばRAMやフラッシュメモリなどの記憶素子に記憶されたプログラムをCPUが実行することによって実現される。なお、制御部40の詳細については後述する。
記憶部41は、各種データおよびプログラムを記憶するものである。記憶部41の例としては、制御部40が動作するときに必要なプログラムや、通信制御データなどの固定データを記憶する読出し専用の半導体メモリであるROMと、通信に関するデータ、演算に使用するデータ、および演算結果などを一時的に記憶する、いわゆるワーキングメモリとしてのRAMと、各種の設定データなどを記憶する書換え可能な不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)とが挙げられる。
LAN接続部42は、クレードル12をLAN13に接続するためのものである。具体的には、LAN接続部42は、制御部40とのI/F、アクセス制御用コントローラ、ネットワーク媒体とのI/Fなどを備える構成である。
操作部43は、クレードル12の表面に設けられた操作ボタンなどの入力デバイスをユーザが操作することにより、操作データを作成して制御部40に送信するものである。入力デバイスの例としては、ボタンスイッチの他にタッチパネルなどが挙げられる。
表示部44は、制御部40から画像データを受信し、受信した画像データに基づいて表示画面に画像を表示するものである。具体的には、表示部44は、LCD、PDP、ELディスプレイなどの表示素子と、受信した画像データに基づいて表示素子を駆動するドライバ回路とを備える構成である。なお、クレードル12と通信可能な携帯電話機11に操作部27および表示部28が設けられているので、クレードル12の操作部43および表示部44は省略しても良い。
短距離無線通信用アンテナ部45は、電波を外部に送り出すとともに外部から電波を受け取るためのものである。例えば、短距離無線通信としてブルートゥース(登録商標)を利用する場合、短距離無線通信用アンテナ部45は、2.45GHz帯の電波を送受することになる。
短距離無線通信部46は、制御部40から受信したデータを短距離無線送信に適した形式に変換し、変換した無線信号を、短距離無線通信用アンテナ部45を介して外部に送信するとともに、外部から短距離無線通信用アンテナ部45を介して受信した無線信号を元の形式に変換し、変換したデータを制御部40に送信するものである。具体的には、短距離無線通信部46では、データの変復調処理、RF処理などが行われる。
電源部47は、コンセントなどの外部電源から供給される電力を利用して、クレードル12内の各種構成に適当な電力を供給するものである。電源部47は、例えば、電源回路などによって構成される。
給電部48は、電源部47から供給された電力を適当な電力に変換して、クレードル12内の各種構成に供給したり、給電用端子部49を介して携帯電話機11に供給したりするものである。給電部48から携帯電話機11への給電(電力供給)の開始および停止は、制御部40からの指示信号に基づいて行われる。
給電用端子部49は、携帯電話機11の充電用端子部32と接続して、給電部48から供給される電力を充電用端子部32に供給するためのものである。給電用端子部49は、例えば、携帯電話機11の充電用端子部32と電気的に接続するための接続端子などによって構成される。
I/F部50は、携帯電話機11のI/F部34と接続して、音声信号や電話番号情報等のデータ信号や制御信号等の各種信号を、携帯電話機11およびクレードル12間で送受信するためのものである。I/F部50は、例えば、携帯電話機11のI/F部34と電気的に接続するための接続端子などによって構成される。
次に、携帯電話機11の制御部20および記憶部21とクレードル12の制御部40および記憶部41との詳細について、図1、および図5〜図7を参照して説明する。制御部20・40および記憶部21・41内の構成は、着呼の転送元および転送先の何れであるかによって異なる。以下では、着呼の転送元となる携帯電話機11およびクレードル12を、それぞれ「転送元携帯電話機11a」および「転送元クレードル12a」と称する。また、着呼の転送先となる携帯電話機11およびクレードル12を、それぞれ「転送先携帯電話機11b」および「転送先クレードル12b」と称する。
図5は、転送元携帯電話機11aにおける制御部20および記憶部21の概略構成を示している。図示のように、制御部20は、通信路選択部60、転送先設定部61、着呼取得部62、報知情報取得部63、通話指示部64、および音声送受部65を備える構成である。また、記憶部21は、転送先情報66および報知情報設定テーブル(発呼対応情報)67を記憶している。
転送先情報66は、着呼を転送する転送先クレードル12bを示す情報である。また、報知情報設定テーブルは、報知情報と発呼元の電話番号(発呼機識別情報)とを対応付けたものである。ここで、報知情報とは、着呼を報知する場合において、報知の形態、種類、大きさなどを示すものである。例えば、報知の形態としては、サウンド、振動などが挙げられる。また、報知の種類としては、メロディの種類、振動またはサウンドのオン・オフのパターンなどが挙げられる。また、報知の大きさとしては、音量、振動の振幅などが挙げられる。
通信路選択部60は、転送元クレードル12aとの通信路として、短距離無線通信部30およびI/F部34の何れか一方を選択するものである。この選択は、短距離無線通信部30およびI/F部34に対し、転送元クレードル12aとの通信が可能か否かを調査するように指示し、該調査の結果に基づいて、通信路を選択するようにすればよい。なお、両方とも通信可能である場合には、伝送の確実性および消費電力の観点から、有線通信であるI/F部34を選択することが望ましい。
転送先設定部61は、着呼の転送先を設定するものである。具体的には、転送先設定部61は、ユーザから操作部27を介して入力された上記転送先情報を記憶部21に記憶しておき、通信路選択部60が選択した通信路を介して転送元クレードル12aに、適当なタイミングで送信するものである。上記タイミングの例としては、周期的なタイミング、転送元クレードル12aと通信可能になった時、転送元携帯電話機11aが転送元クレードル12aに取り付けられた時、などが挙げられる。
着呼取得部62は、転送元携帯電話機11aにて着呼があったときに、該着呼を示す着呼情報を携帯電話網通信部23から取得するものである。着呼取得部62は、取得した着呼情報を、報知情報取得部63に送出すると共に、通信路選択部60が選択した通信路を介して転送元クレードル12aに送信する。本実施形態では、着呼情報は、発呼元の電話機を特定するため、発呼元の電話番号を含むものとする。
報知情報取得部63は、着呼取得部62からの着呼情報から発呼元の電話番号を取得し、取得した発呼元の電話番号に対応する報知情報を、記憶部21の報知情報設定テーブル67から検索することにより、上記報知情報を取得するものである。報知情報取得部63は、取得した報知情報を、通信路選択部60が選択した通信路を介して転送元クレードル12aに送信する。
通話指示部64は、転送元クレードル12aから、通信路選択部60が選択した通信路を介して取得した通話指示情報に基づいて、携帯電話網通信部23に対し通話指示を行うものである。ここで、通話指示は、通話開始指示、通話終了指示などの通話指示を示す情報である。
音声送受部65は、発呼元の電話機と転送先携帯電話機11bとの間で通話を行うために、転送元クレードル12aに対し、通話のための音声情報を送受するものである。具体的には、音声送受部65は、携帯電話網通信部23からの音声情報を、通信路選択部60が選択した通信路を介して転送元クレードル12aに送信している。また、転送元クレードル12aから、通信路選択部60が選択した通信路を介して受信した音声情報を携帯電話網通信部23に送信している。
図6は、転送先携帯電話機11bにおける制御部20および記憶部21の概略構成を示している。図示のように、制御部20は、通信路選択部70、着呼取得部71、報知情報取得部72、出力制御部73、通話指示取得部74、および音声転送部75を備える構成である。
通信路選択部70は、転送先クレードル12bとの通信路として、短距離無線通信部30およびI/F部34の何れか一方を選択するものである。この選択の手法は、転送元携帯電話機11aの通信路選択部60と同様である。
着呼取得部71は、転送元携帯電話機11aからの着呼情報を、転送元クレードル12aと、転送先クレードル12bと、通信路選択部70が選択した通信路とを介して取得するものである。着呼取得部71は、取得した着呼情報を、出力制御部73に送出する。
同様に、報知情報取得部72は、転送元携帯電話機11aからの報知情報を、転送元クレードル12aと、転送先クレードル12bと、通信路選択部70が選択した通信路とを介して取得するものである。報知情報取得部72は、取得した着呼情報を、出力制御部73に送出する。
出力制御部73は、転送元携帯電話機11aで着呼した旨を報知するために、音声処理部24および表示部28を制御するものである。具体的には、出力制御部73は、着呼取得部71から着呼情報を受け取ると、報知情報取得部72から受け取った報知情報に基づく報知用データを音声処理部24に送信することにより、音声出力部26から報知用音声を出力する。また、出力制御部73は、上記着呼情報に含まれる発呼元の電話番号を表示するように表示部28を制御する。
なお、出力制御部73は、発呼元の電話番号に対応する氏名などの名称を、上記報知情報から取得して、発呼元の電話番号と共に、或いは代えて、表示するように表示部28を制御してもよい。また、携帯電話機11が点灯部を有する場合、該点灯部が報知用の点灯を行うように出力制御部73が制御してもよい。
通話指示取得部74は、転送元携帯電話機11aに対する上記通話指示情報を、ユーザから操作部27を介して取得するものである。通話指示取得部74は、取得した通話指示情報を、通信路選択部70が選択した通信路を介して転送先クレードル12bに送信する。
図1は、転送元クレードル12aにおける制御部40および記憶部41の概略構成を示している。図示のように、制御部40は、通信路選択部80、転送先設定部(設定手段)81、着呼取得部(着呼転送手段)82、転送先取得部(着呼転送手段)83、転送適否問合せ部(着呼転送手段)84、および情報転送部85を備える構成である。また、記憶部41は、転送先情報66と同様の転送先情報86を記憶している。
通信路選択部80は、転送元携帯電話機11aとの通信路として、短距離無線通信部46およびI/F部50の何れか一方を選択するものである。この選択の手法は、転送元携帯電話機11aの通信路選択部60と同様である。
転送先設定部81は、転送元携帯電話機11aから、通信路選択部80が選択した通信路を介して転送先情報を取得すると、取得した転送先情報を記憶部41に記憶するものである。なお、転送先設定部81は、転送先情報を転送元クレードル12aの操作部43から取得して記憶してもよい。
ここで、記憶部41が記憶する転送先情報86の具体例について、図8〜図10を参照して説明する。なお、図8〜図10に示されるクレードル12は、全て、転送元クレードル12aとしても機能するし、転送先クレードル12bとしても機能するものである。
図8の(a)〜(d)は、それぞれ、リビング、寝室、子供部屋、およびキッチンに設置された4台のクレードル12(クレードル1〜4)に記憶された転送先情報86の一例を示している。図示の例では、着呼の転送先は、リビングのクレードル1の場合、キッチンのクレードル4であり、寝室のクレードル2の場合、リビングおよびキッチンのクレードル1・4であり、子供部屋のクレードル3の場合、リビングのクレードル1であり、かつ、キッチンのクレードル4の場合、リビングのクレードル1である。同図の(b)のように、転送先として、複数のクレードル12を設定することができる。
図9の(a)〜(d)は、それぞれ、上記4台のクレードル1〜4に記憶された転送先情報86の別の例を示している。図示の例は、図8の例と比べて、クレードル1〜4のそれぞれに複数の携帯電話機11が取り付け可能となっており、転送先情報86が、クレードル1〜4に取り付けられる転送元携帯電話機11aの電話番号(携帯番号)(着呼機識別情報)ごとに設定されている。この場合、着呼する携帯電話機11aごとに、転送先を変更することができる。
図10の(a)〜(d)は、それぞれ、上記4台のクレードル1〜4に記憶された転送先情報86の他の例を示している。図示の例は、図8の例と比べて、クレードル12に携帯電話機11が取り付けられていない場合に、クレードル12が短距離無線通信により検知すべき転送元携帯電話機11aの電話番号(紐付け携帯番号)が、転送先情報86と関連付けられている。なお、同図の(a)では、紐付け携帯番号が空白となっているが、これは、上記検知を行わないことを示している。図示のように転送先情報86が設定されることにより、クレードル12が短距離無線通信を行う携帯電話機11が制限されることになる。
図1に戻ると、着呼取得部82は、転送元携帯電話機11aからの着呼情報を、通信路選択部80が選択した通信路を介して取得するものである。着呼取得部82は、取得した着呼情報を、転送先取得部83に送出する。
転送先取得部83は、着呼取得部82から着呼情報を取得すると、記憶部41から転送先情報86を取得するものである。転送先取得部83は、取得した転送先情報86を転送適否問合せ部84に送出する。なお、図9に示すように、転送先情報が携帯番号と対応付けられている場合には、転送元携帯電話機11aからの着信情報その他の情報に含まれる携帯番号を用いて、該携帯番号に対応する転送先情報を記憶部41から読み出せばよい。
転送適否問合せ部84は、転送先取得部83からの転送先情報86が示す転送先に対し、着呼情報を含む情報の転送の適否を、LAN接続部42およびLAN13を介して問い合わせるものである。この問合せの結果、上記情報の転送を転送先クレードル12bが認めた場合、転送適否問合せ部84は、情報転送部85に転送先情報86を送出する。
情報転送部85は、転送元携帯電話機11aと転送先クレードル12bとの間で情報を転送するためのものである。ここで、転送される情報の例としては、上記着呼情報、上記通話指示情報、上記音声情報などが挙げられる。
具体的には、情報転送部85は、転送元携帯電話機11aから、通信路選択部80が選択した通信路を介して受信した情報を、LAN接続部42およびLAN13を介して転送先クレードル12bに送信している。また、情報転送部85は、転送先クレードル12bからLAN13およびLAN接続部42を介して受信した情報を、通信路選択部80が選択した通信路を介して転送元携帯電話機11aに送信している。
図7は、転送先クレードル12bにおける制御部40の概略構成を示している。図示のように、制御部40は、通信路選択部(通信制御手段)90、着脱検知部91、転送適否判定部92、および情報転送部(情報転送手段)93を備える構成である。
通信路選択部90は、転送先携帯電話機11bとの通信路として、短距離無線通信部46およびI/F部50の何れか一方を選択するものである。また、着脱検知部91は、I/F部50における有線通信が可能か否かを検出することにより、自機12bに転送先携帯電話機11bが取り付けられているか否かを検知するものである。
ところで、携帯電話機11をクレードル12に取り付けた状態で、携帯電話機11に着呼があった場合、ユーザは、携帯電話機11をクレードル12から取り外して使用することが一般的である。携帯電話機11がクレードル12から取り外されると、I/F部34・50を介しての有線通信を行うことができないので、短距離無線通信に切り替わることが望ましい。
そこで、本実施形態では、転送先携帯電話機11bが自機12bから取り外されたことを着脱検知部91が検知すると、通信路選択部90は、I/F部50を介しての有線通信から、短距離無線通信部46を介しての短距離無線通信へ直ちに切り替わるようになっている。
転送適否判定部92は、転送元クレードル12aからLAN13およびLAN接続部42を介して、情報の転送の適否の問合せを受け取ると、上記転送の適否を判定するものである。この判定は、通信路選択部90が選択した通信路で転送先携帯電話機11bとの通信が可能か否かで行われる。すなわち、上記通信が可能である場合、上記情報の転送を認める判定が行われる一方、上記通信が不能である場合、上記情報の転送を認めない判定が行われる。転送適否判定部92は、上記問合せに対する判定結果を、LAN接続部42およびLAN13を介して転送元クレードル12aに送信する。
情報転送部93は、転送先携帯電話機11bと転送元クレードル12aとの間で情報を転送するためのものである。具体的には、情報転送部93は、転送先携帯電話機11bから、通信路選択部90が選択した通信路を介して受信した情報を、LAN接続部42およびLAN13を介して転送元クレードル12aに送信している。また、情報転送部85は、転送元クレードル12aからLAN13およびLAN接続部42を介して受信した情報を、通信路選択部90が選択した通信路を介して転送先携帯電話機11bに送信している。
上記構成の電話システム10における処理動作について、図11〜図15を参照して説明する。図11は、転送元携帯電話機11aの転送先設定部61と、転送元クレードル12aの転送先設定部81とにおいて行われる転送先の設定処理を示している。この処理は、着呼処理および通話処理に先立って行われる。
図11に示すように、まず、転送先設定部61は、転送先が転送元携帯電話機11aに依存する設定とするか否かを、ユーザに操作部27を介して選択させる(ステップS10(以下「S10」と略称することがある。他のステップについても同様である。))。依存しない設定が選択された場合(S10にてNO)、転送先設定部61は、図8に示されるように、転送先クレードル12bの情報のみを転送先情報66として設定する(S11)。
一方、依存する設定が選択された場合(S10にてYES)、転送先設定部61は、図9に示されるように、自機11aの電話番号(携帯番号)と、転送先クレードル12bの情報とを対応付けて設定する(S12)。次に、転送先設定部61は、発呼元の電話番号であって、転送を禁止する電話番号である転送禁止番号(転送禁止識別情報)を設定するか否かを、ユーザに操作部27を介して選択させる(S13)。上記転送禁止番号を設定しない場合(S13にてNO)、転送先情報66は、図9に示されるように、自機11aの携帯番号と転送先クレードル12bの情報とが対応付けられたものとなる。
一方、上記転送禁止番号を設定する場合(S13にてYES)、転送先設定部61は、
通常の携帯電話機が有しているアドレス帳(図示せず)の携帯番号の中から、転送禁止番号をユーザに選択させる(S14)。図12は、このときに表示部28が表示する選択画面を示している。ユーザは、上記選択画面のチェックボックスにチェックを入れることにより、転送禁止番号を選択することができる。
そして、転送先設定部61は、ユーザが選択した転送禁止番号を、転送先情報66に設定して、記憶部21に記憶する(S14)。図13は、このステップで設定された転送先情報66のデータ構造を示している。図示のように、転送先情報66は、上記転送禁止番号が、自機11aの電話番号(携帯番号)と、転送先クレードル12bの情報とに対応付けられたものとなる。
次に、転送元携帯電話機11aが転送元クレードル12aに装着されると(S15)、転送元携帯電話機11aおよび転送元クレードル12aは、短距離無線通信を確立する(S16・S17)。なお、後述のように、I/F部34・50を介しての有線通信を確立してもよい。
次に、転送元携帯電話機11aの転送先設定部61は、記憶部21に記憶された転送先情報66を自機11aの携帯番号と共に転送元クレードル12aに送信する(S18)。このとき、転送元クレードル12aの転送先設定部81は、転送元携帯電話機11aからの転送先情報66および携帯番号を、短距離無線通信部46を介して受信し(S19)、受信した転送先情報を記憶部41に記憶し、転送先情報86として登録する(S20)。
その後、転送元クレードル12aは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知を転送元携帯電話機11aに送信する(S21)。このとき、転送元携帯電話機11aは、転送元クレードル12aから設定完了通知を受信すると(S22)、転送先の設定が完了した旨を表示部28に表示することにより、ユーザに設定完了を報知する(S23)。その後、上記転送先の設定処理を終了する。
図14は、携帯電話機11の通信路選択部60・70が行う処理の一例を示している。図示のように、まず、通信路選択部60・70は、自機11がクレードル12に装着されているか否かを判断する(S30)。この判断処理は、I/F部34がクレードル12のI/F部50と導通しているかを調べたり、充電用端子部32がクレードル12の給電用端子部49と導通しているかを調べたりすることなどにより、行うことができる。
自機11がクレードル12に装着されている場合(S30にてYES)、通信路選択部60・70は、I/F部34を介した有線通信を選択する(S31)。一方、自機11がクレードル12に装着されていない場合(S30にてNO)、通信路選択部60・70は、短距離無線通信部30に対し、短距離無線通信でクレードル12と通信するように指示して、クレードル12と短距離無線通信が可能か否かを判断する(S32)。
短距離無線通信が可能である場合(S32にてYES)、通信路選択部60・70は、短距離無線通信部30を介した短距離無線通信を選択する(S32)。一方、短距離無線通信が不可能であった場合(S32にてNO)、通信路選択部60・70は、有線通信および短距離無線通信の何れの通信路も選択しない(S34)。すなわち、クレードル12への情報の送受信を行わないことになる。そして、ステップS31・S33・S34の終了後、ステップS30に戻って上記動作を繰り返す。
なお、クレードル12の通信路選択部80・90が行う処理は、図14に示す処理において、クレードル12を携帯電話機11に替えたものとなる。
図15は、電話システム10における通話処理を示している。なお、転送元携帯電話機11aと転送元クレードル12aとの間の有線通信または短距離無線通信が既に確立しており、転送先携帯電話機11bと転送先クレードル12bとの間の有線通信または短距離無線通信が既に確立しているとする。従って、以下では、特に断らない限り通信路の記載を省略している。
まず、転送元携帯電話機11aの着呼取得部62が着呼を取得すると(S40)、着呼取得部62は、着呼情報を転送元クレードル12aに送信する一方(S41)、報知情報取得部63は、発呼元の電話番号に関連付けられた報知情報を、記憶部21の報知情報設定テーブル67から検索して、転送元クレードル12aに送信する(S42)。
一方、転送元クレードル12aでは、着呼取得部82が、転送元携帯電話機11aからの着呼情報および報知情報を取得すると(S43・S44)、転送先取得部83が、記憶部41から転送先情報86を読み出して、転送先が設定されているか否かを判断する(S45)。転送先が設定されていない場合(S45にてNO)、転送先携帯電話機11bへの着呼および通話の転送を行うことができないので、上記通話処理を終了する。このとき、転送元携帯電話機11aは、図には示していないが、通常の着呼処理および通話処理を行うことになる。
一方、転送先が設定されている場合(S45にてYES)、転送適否問合せ部84は、転送先の携帯電話機11bでの着呼報知が可能か否かを、転送先クレードル12bに問い合わせる(S46)。このとき、転送先クレードル12bでは、転送適否判定部92が、上記着呼報知が可能か否かを判定して(S47)、判定結果を転送元クレードル12aに送信する(S48)。例えば、転送先クレードル12bは、転送先携帯電話機11bと通信できなかったり、転送先携帯電話機11bが既に通話中である旨が転送先携帯電話機11bから通知されたりすると、転送適否判定部92は、上記着呼報知が不可能であると判定して、その旨を転送元クレードル12aに送信することになる。
次に、転送元クレードル12aでは、転送適否問合せ部84は、転送先クレードル12bから上記判定結果を受け取ると、該判定結果に従い、上記着呼報知が可能か否かを判断する(S49)。上記着呼報知が不可能である場合(S49にてNO)、転送先携帯電話機11bへの着呼および通話の転送を行うことができないので、上記通話処理を終了する。このとき、図には示していないが、転送先クレードル12bも同様に通話処理を終了する、一方、転送元携帯電話機11aは、通常の着呼処理および通話処理を行うことになる。
一方、上記着呼報知が可能である場合(S49にてYES)、転送適否問合せ部84は、着呼情報および報知情報を転送先クレードル12bに送信する(S50)。このとき、転送先クレードル12bでは、情報転送部93が、転送元クレードル12aからの着呼情報および報知情報を転送先携帯電話機11bに転送する(S51)。
そして、転送先携帯電話機11bでは、転送先クレードル12bから着呼情報および報知情報を着呼取得部71および報知情報取得部72がそれぞれ受信すると(S52)、出力制御部73は、表示部28を制御して着呼情報を表示し(S53)、音声処理部24および表示部28を制御して、報知情報に基づく着呼報知を行う(S54)。
その後、転送先携帯電話機11bにて、操作部27のオフフックボタン(通話開始ボタン)が押されると(S55)、通話指示取得部74は、通話開始指示を転送先クレードル12bに送信する。このとき、転送先クレードル12bでは、情報転送部93が上記通話開始指示を転送元クレードル12aに転送し(S56)、転送元クレードル12aでは、情報転送部85が上記通話開始指示を転送元携帯電話機11aに転送する(S57)。
そして、転送元携帯電話機11aでは、通話指示部64が転送元クレードル12aから上記通話開始指示を受信すると、携帯電話網通信部23に対し、回線接続などの通話開始処理を行う(S58)。これにより、発呼元の電話機と転送先携帯電話機11bとの間で通話を行うことができる(S59)。
このとき、発呼元の電話機からの音声情報は、転送元携帯電話機11aの音声送受部65、転送元クレードル12aの情報転送部85、転送先クレードル12bの情報転送部93、および転送先携帯電話機11bの音声転送部75を介して、転送先携帯電話機11bの音声処理部24に転送されることにより、転送先携帯電話機11bの音声出力部26から音声が出力されることになる。反対に、転送先携帯電話機11bの音声入力部25から入力された音声情報は、転送先携帯電話機11bの音声転送部75、転送先クレードル12bの情報転送部93、転送元クレードル12aの情報転送部85、および転送元携帯電話機11aの音声送受部65を介して、転送元携帯電話機11aの携帯電話網通信部23に転送されることにより、発呼元の電話機から音声が出力されることになる。
その後、転送先携帯電話機11bにて、操作部27のオンフックボタン(通話終了ボタン)が押されると(S60)、通話指示取得部74は、通話終了指示を転送先クレードル12bに送信する。このとき、転送先クレードル12bでは、情報転送部93が上記通話終了指示を転送元クレードル12aに転送し(S61)、転送元クレードル12aでは、情報転送部85が上記通話終了指示を転送元携帯電話機11aに転送する(S62)。
そして、転送元携帯電話機11aでは、通話指示部64が転送元クレードル12aから上記通話終了指示を受信すると、携帯電話網通信部23に対し、回線切断処理を行う(S63)。なお、発呼元の電話機から回線が切断された場合、上記ステップS60〜S62は省略される。
その後、転送元携帯電話機11aでは、通話指示部64が、回線を切断した旨を示す回線切断情報を転送元クレードル12aに送信する。このとき、上記回線切断情報は、転送元クレードル12aの情報転送部85、および転送先クレードル12bの情報転送部93を介して、転送先携帯電話機11bの出力制御部73に転送されることにより、転送先携帯電話機11bの表示部28に回線切断情報が表示される(S64〜S66)。その後、携帯電話機11a・11bおよびクレードル12a・12bにおける通話処理を終了する。
なお、本実施形態では、転送元携帯電話機11aおよび転送先携帯電話機11bを異なる携帯電話機11としているが、転送元携帯電話機11aおよび転送先携帯電話機11bの両方の機能を有する携帯電話機11であってもよい。この場合、制御部20が、図5に示す各部60〜65と、図6に示す各部70〜75とを含み、記憶部21が情報66・67を記憶すればよい。
同様に、本実施形態では、転送元クレードル12aおよび転送先クレードル12bを異なるクレードル12としているが、転送元クレードル12aおよび転送先クレードル12bの両方の機能を有するクレードル12であってもよい。この場合、制御部40が、図1に示す各部80〜85と、図7に示す各部90〜93とを含み、記憶部41が情報86を記憶すればよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、携帯電話機11およびクレードル12は、I/F部34・50を介して有線通信を行っているが、該有線通信を省略してもよい。この場合、携帯電話機11がクレードル12に装着された場合でも、短距離無線通信が行われることになる。また、通信路選択部60・70・80・90および着脱検知部91が不要となる。
また、上記実施形態では、報知情報を転送しているが、これを省略してもよい。この場合、転送先携帯電話機11bに設定されたデフォルトの報知情報に基づいて、着呼報知が行われることになる。
最後に、携帯電話機11およびクレードル12の各ブロック、特に制御部20・40は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機11およびクレードル12は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機11およびクレードル12の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機11およびクレードル12に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機11およびクレードル12を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。