JP2009117049A - 組合せ端子金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】両端子本体11,51には両端子金具10,50を離脱規制状態に保持する係止孔18,58と係止突部27,67とが設けられる。そして、端子本体11,51には、この端子本体11,51の変位方向に沿って延び、その一端が係止突部27,67の受け入れ口24として開口されるとともに、その他端が係止孔18,58の係止縁部26,66を係止突部27,67との係止代を残しつつ部分的に切り欠いてこの係止孔18,58内に臨む、係止突部27,67の進入溝22,62が設けられている。
【選択図】図2
Description
両端子金具の組付け過程では、係止突部が進入溝内に進入することで操作力を低減できるため、作業性が良好となる。一方、両端子金具の組付け時には、係止突部が係止孔内に嵌ってその係止孔の係止縁に抜け止め係止されるから、両端子金具の組付け状態を維持できる。
進入溝の溝幅は受け入れ口から係止孔側に向かって除々に狭まっているから、係止突部の進入溝への進入開始時には、係止突部が係止孔側から受ける摩擦抵抗をごく小さくまたは無くすことによって操作力を十分に低減でき、係止突部が係止孔内に嵌った状態では、係止突部と係止孔の係止縁との間に十分な係止代を確保することできる。
端子本体における係止孔の係止縁は進入溝の開口によってその係止強度が脆弱となるおそれがあるが、本発明によれば、端子本体のうち進入溝を挟んだ両側に、ボルトが貫通する取付孔に向かって突出する一対の拡張部が設けられているから、係止強度が脆弱となるのを防止でき、係止突部を確実に抜け止めできる。
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態の組合せ端子金具は、金属板製の二つの端子金具10,50からなり、両端子金具10,50を組付けて、これを接地されたアース用のパネル(図示せず)に取付用のボルト(図示せず)を介して取り付け可能となっている。
第1の係合部15の右端部には前後方向に縦長の方形状をなす係止孔18が設けられている。そして、第1の係合部15には、その左端縁から平板部14との境界に沿って右方へ切欠された前後一対のスリット19が設けられ、両スリット19間に、取付孔17内に突出する前後一対の拡張部21が設けられている。この拡張部21は両スリット19によって板厚方向(上下方向)に撓み変形可能となっている。
第2の端子金具50は、端子本体51の後端縁左端部から電線接続部(図示はしないが第1の端子金具50の電線接続部12と同形状)を延出させたものである。端子本体51は、図2に示すように、前後一対の平板部54と、この両平板部54の左端(電線の位置する側と同じ側)同士を連結する第1の係合部55と、両平板部54の右端同士を連結する第2の係合部56とからなり、その中央部に、取付用のボルトが貫通する取付孔57が開口されている。第1の係合部55の左端部には、右端縁の前後両端に係止縁部66を有する係止孔58が設けられ、第1の係合部55の右端部には、前後一対のスリット59間にて取付孔57内へ向かって突出する前後一対の拡張部62が設けられており、さらに、両拡張部62間に、右端に受け入れ口64を有する進入溝62が設けられ、進入溝62の溝縁に沿って凹溝65が設けられている。以上は、第1の端子金具10と同様の構成である。
組付けに際し、まず図2に示すように、第1の端子金具10を向かって右方に、第2の端子金具50を向かって左方に、それぞれ位置させる。つまり、電線接続部12から引き出された双方の電線が互いに平行にかつ最も離れる位置関係となるようにする。この状態で、図3に示すように、第1の端子金具10における第2の係合部16を、上方から第2の端子金具50の取付孔57内に進入させて第2の端子金具50における第1の係合部55の右方に位置させるとともに、第1の端子金具10における第1の係合部15を第2の端子金具50における第2の係合部56の右方に位置させる。すると、第1の端子金具10の平板部14が第2の端子金具50の平板部54の上面に重なり、第1の端子金具10の両係合部15,16が第2の端子金具50の両係合部55,56よりも板厚分だけ下方に位置する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)係止孔及び係止突部は、端子本体の角部側に配置されてもよい。
(2)進入溝の受け入れ口は、端子本体の外縁に開口されてもよい。
(3)進入溝は長さ方向に同幅で延びる形態であってもよい。
(4)凹溝を省略して進入溝の溝縁を端子本体の板面と同一高さでフラットに構成してもよい。
(5)本発明は、アース以外を目的とする端子金具にも適用できる。
11,51…端子本体
17,57…取付孔
18,38…係止孔
21,61…拡張部
22,62…進入溝
24,64…受け入れ口
25,65…凹溝
26,66…係止縁部
27,67…係止突部
50…第2の端子金具
Claims (3)
- 互いに摺動可能な板状をなし、その板面同士を重ね合わせて組付けられる一対の端子本体と、
前記両端子本体の板面に設けられた係止孔と、
前記両端子本体の板面に設けられ、前記両端子本体の組付け過程では相手側の板面に沿って相対変位し、前記両端子本体の組付け時には相手側の係止孔内に弾性的に嵌ってこの係止孔の係止縁に抜け止め係止される係止突部とを備え、
前記端子本体には、この端子本体の変位方向に沿って延び、その一端が前記係止突部の受け入れ口として開口されるとともに、その他端が前記係止孔の係止縁を前記係止突部との係止代を残しつつ部分的に切り欠いてこの係止孔内に臨む、前記係止突部の進入溝が設けられていることを特徴とする組合せ端子金具。 - 前記進入溝の溝幅は前記受け入れ口から前記係止孔側に向かって徐々に狭まっていることを特徴とする請求項1に記載の組合せ端子金具。
- 前記端子本体には、取付用のボルトが貫通する取付孔が設けられ、前記取付孔と前記係止孔との間を前記進入溝が連通しており、かつ、
前記端子本体のうち、前記進入溝を挟んだ両側には、前記取付孔内に向けて突出する一対の拡張部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組合せ端子金具。
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