JP2009116953A - 検出装置及び検出方法 - Google Patents
検出装置及び検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009116953A JP2009116953A JP2007288980A JP2007288980A JP2009116953A JP 2009116953 A JP2009116953 A JP 2009116953A JP 2007288980 A JP2007288980 A JP 2007288980A JP 2007288980 A JP2007288980 A JP 2007288980A JP 2009116953 A JP2009116953 A JP 2009116953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pit
- detection
- land pre
- land
- section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
【課題】記録媒体の物理アドレス情報や画像・音声情報などの情報を記録する記録開始位置の検出精度を向上できるようにする。
【解決手段】グルーブトラックをある所定の周期で数え、ランドプリピットが検出されるべき範囲を数箇所に分けて、その範囲内において検出されるべき個数を予測し、検出用閾値調整の判断基準として範囲と予測個数を使用することにより、ランドプリピットの検出精度を向上させて記録再生システムの安定化を図ることができるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】グルーブトラックをある所定の周期で数え、ランドプリピットが検出されるべき範囲を数箇所に分けて、その範囲内において検出されるべき個数を予測し、検出用閾値調整の判断基準として範囲と予測個数を使用することにより、ランドプリピットの検出精度を向上させて記録再生システムの安定化を図ることができるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は検出装置及び検出方法に関し、特に、ランドプリピットの検出能力を強化するために用いて好適な技術に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクや、HDD(Hard Disc Drive)などの磁気ディスク等のランダムアクセス可能な記録媒体は、記録容量の増大化と低価格化が進行している。また、このようなランダムアクセス可能な記録媒体は、パーソナルコンピューターだけではなく、様々な電子機器に搭載されるようになってきた。例えば、携帯型の電子カメラ、据え置き型のHDDレコーダー、及び静止画像や動画像を記録する装置などが商品化されている。
ランダムアクセス可能な記録媒体、例えばDVDでは、記録媒体上の物理位置(物理アドレス)を示すために所定の周波数で蛇行したグルーブトラック(ウォブル)を埋め込む方法や、プリピットと呼ばれるピットを所定間隔で埋め込む方法等が施されている。本明細書においては、DVD−R規格などで採用されているランドに埋め込まれたピット(ランドプリピット)の検出を対象とする。
ランドプリピットは、情報が記録されるグルーブトラックに隣接したランドトラック上に、所定の間隔で形成されており、所定の個数単位で物理アドレスや記録媒体パラメーターなどの有効情報を表現することが可能である。
また、記録媒体に記録する画像や音声情報は、前記ランドプリピットによって記録単位が定められており、記録された情報に含まれる同期信号とランドプリピットは、記録媒体上での物理的位置に相関がある。DVDでは、記録情報の同期信号が記録された個所には必ず、ランドプリピット同期信号が存在する。ランドプリピットにも記録情報と同様に同期信号が存在し、ランドプリピット同期信号によって情報記録開始位置を定めている。
ランドプリピット信号を検出する際に、二値化用閾値を適応的に変化させて検出する手法で、閾値を精度良く設定することにより確実に検出を行う方法が特許文献1に示されている。特許文献1に記載の「プリピット検出装置」においては、セクター毎にアドレスが確定しているか否かを判定し、未確定の場合に次アドレスで検出されるランドプリピットの個数を予測した範囲内になるように閾値を調整するようにしている。
ランドプリピット信号には、隣接したグルーブトラックのウォブル信号成分によるクロストークや、記録媒体回転時の偏心、記録済み情報の信号重畳などにより検出を妨げる雑音成分が多々存在するので、正確に検出することが困難であった。
前述のような困難を解消するために、雑音成分を除去する方法。ランドプリピットが存在する位置を予測して検出用窓を設定する方法。さらに、検出個数を予測して検出用閾値を調整する方法など、ランドプリピット検出能力を強化することが試みられてきたが、検出精度を向上させるのに限界があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、記録媒体の物理アドレス情報や画像・音声情報などの情報を記録する記録開始位置の検出精度を向上することを目的としている。
本発明の検出装置は、ディスク状の記録媒体に対して照射したレーザーの反射光に基づいて前記ディスク状の記録媒体に予め形成されたトラックの蛇行周期に応じたウォブル信号を生成する手段と、前記ウォブル信号中の所定の信号成分を閾値と比較することにより、前記記録媒体に予め形成されたランドプリピットを検出する検出手段と、前記ウォブル情報に基づいて、前記ランドプリピットの検出結果を所定の検出区間毎に集計する集計手段と、前記集計手段の出力に基づいて前記閾値を調整する閾値調整手段とを有することを特徴とする。
本発明の検出方法は、ディスク状の記録媒体に対して照射したレーザーの反射光に基づいて前記ディスク状の記録媒体に予め形成されたトラックの蛇行周期に応じたウォブル信号を生成する工程と、前記ウォブル信号中の所定の信号成分を閾値と比較することにより、前記記録媒体に予め形成されたランドプリピットを検出する検出工程と、前記ウォブル情報に基づいて、前記ランドプリピットの検出結果を所定の検出区間毎に集計する集計工程と、前記集計工程の出力に基づいて前記閾値を調整する閾値調整工程とを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、ディスク状の記録媒体に対して照射したレーザーの反射光に基づいて前記ディスク状の記録媒体に予め形成されたトラックの蛇行周期に応じたウォブル信号を生成する工程と、前記ウォブル信号中の所定の信号成分を閾値と比較することにより、前記記録媒体に予め形成されたランドプリピットを検出する検出工程と、前記ウォブル情報に基づいて、前記ランドプリピットの検出結果を所定の検出区間毎に集計する集計工程と、前記集計工程の出力に基づいて前記閾値を調整する閾値調整工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、情報を記録する記録開始位置の検出精度を向上させることが可能となり、ランダムアクセス可能な記録媒体の物理情報及び記録タイミングの検出精度を向上させることができる。また、物理情報及び記録タイミングの検出精度を向上させることにより、記録・再生装置のシステム動作の安定化を図ることができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のランドプリピット検出装置の機能構成を説明するブロック図である。図1に示したように、本実施形態の検出装置は、ランダムアクセス可能であるディスク状の記録媒体1に対して情報の再生、記録処理を行う装置であり、記録媒体に予め形成されたランドプリピット情報を検出する機能を備えている。図1中、実線はランドプリピットの再生情報の流れを示し、破線は制御信号の流れを示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のランドプリピット検出装置の機能構成を説明するブロック図である。図1に示したように、本実施形態の検出装置は、ランダムアクセス可能であるディスク状の記録媒体1に対して情報の再生、記録処理を行う装置であり、記録媒体に予め形成されたランドプリピット情報を検出する機能を備えている。図1中、実線はランドプリピットの再生情報の流れを示し、破線は制御信号の流れを示す。
図2は、ランドプリピットの検出する概略を説明する図を示し、図3は、本実施形態のウォブル(所定の周波数で蛇行したグルーブトラック)とランドプリピット及びランドプリピット検出区間の関係を示す。図4は、本実施形態のウォブルとランドプリピットとランドプリピット検出用閾値との関係を示す。図5は、本実施形態のランドプリピット検出フローチャートである。また、図6と図7は、本実施形態の検出装置で調整する閾値とランドプリピットの関係を示している。
本実施形態のランドプリピット検出装置は、ディスク状の記録媒体1、ヘッド2、ランドプリピット検出閾値調整部3、ランドプリピット検出部4、ランドプリピット情報復号化部5、検出ランドプリピット集計部6、ウォブルPLL部7を具備する。また、制御部8、サーボ・ヘッド制御部9、スピンドルモーター10を具備する。
本実施形態のシステムにおいては、記録媒体1は、DVD―RやDVD−RWを例として説明する。記録媒体がDVD―Rの場合、記録媒体1を回転させるスピンドルモーター10と、ディスク回転を一定速度あるいは一定加速度に制御するサーボ・ヘッド制御部9を具備する。
ヘッド2は、光ピックアップ(図示せず)を具備し、レーザーを記録媒体1に照射し、記録媒体1からの反射光信号を電気信号に変換する装置である。光ピックアップの光センサーは4分割センサーを主に使用し、反射光信号をプッシュプル方式で検出する。ヘッド2の位置を移動制御するため、またモーター制御を行うために、サーボ・ヘッド制御部9を具備する。
ランドプリピット検出閾値調整部3は、ランドプリピット信号を二値化するための調整した二値化閾値をランドプリピット検出部4(第2の検出手段)に出力する。ランドプリピット検出部4は、ヘッド2で検出したプッシュプル信号中でウォブル信号中に重畳されているプリピット信号の成分を、適正なスライスレベルで二値化することによってランドプリピット信号を検出する回路である。
図2に示すように、ヘッド2から出力するレーザービームはグルーブトラック上をトラックに沿う方向に移動しながらプッシュプル信号を抽出する。前述したようにヘッド2に搭載されている光センサーは4分割されており、4個の抽出信号を得られる。それらをA信号、B信号、C信号、D信号とすると、
(A信号+B信号) ― (C信号+D信号)
がグルーブトラックのウォブル信号成分を表す。図2に表示した波形中、最大振幅個所がランドプリピット信号成分である。
(A信号+B信号) ― (C信号+D信号)
がグルーブトラックのウォブル信号成分を表す。図2に表示した波形中、最大振幅個所がランドプリピット信号成分である。
図3に示したように、ランドプリピットは、16個のウォブル中に1個から3個存在し、先頭3個のウォブルにそれぞれランドプリピットが形成されている。図3中の連続3個所のランドプリピット信号の有り、無しで情報を表現する。「有り、有り、有り」はランドプリピットの同期情報を示す。「有り、無し、有り」は二値情報「1」を示す。「有り、無し、無し」は二値情報「0」を示す。
また、本実施形態では16個のウォブルを図3に示すように、第1の区間〜第3の区間の3区間に分離し、各々の区間毎にランドプリピットを検出する。第1の区間は、ランドプリピットが必ず1個存在する。第2の区間は、ランドプリピットが0個または1個または2個存在する。第3の区間は、ランドプリピットが必ず存在しない。
図3に示すA区間(第1の区間)は、ウォブル16周期中の先頭1周期とする。また、B区間(第2の区間)はウォブル16周期中の2周期目と3周期目とする。さらに、C区間(第3の区間)はウォブル16周期中の4周期目から16周期目とする。
ランドプリピット情報復号化部5(第3の検出手段)は、検出されたランドプリピットを所定単位情報ごとに誤り訂正復号化処理を実施し、物理アドレス情報や物理情報を抽出する。検出ランドプリピット集計部6は、検出したランドプリピット信号を所定のウォブル周期毎に計測する本実施形態の特徴部分であり、詳細は後述する。
ウォブルPLL部(第1の検出手段)7は、ヘッド2から得られるウォブル情報からPLL回路(Phase Locked Loop)を用いて位相補償したウォブル情報と、PLLがロックしたタイミング情報を出力する。
制御部8は、ランドプリピット情報復号化部5から得られた物理アドレスなどの情報を元に、ランドプリピット検出状況を把握し、検出状態を調整しながら再生システム動作、記録システム動作を制御する。また、検出ランドプリピット集計部6から受信した集計結果に基づき、ランドプリピット検出用閾値を調整するため情報をランドプリピット検出閾値調整部3に出力する。
次に、本実施形態のランドプリピット検出装置において実行する、ランドプリピット検出に関する特徴部分の動作を図5のフローチャートに従って説明する。
記録または再生動作を開始すると、記録媒体1を回転させて、ヘッド2からウォブル信号とランドプリピット信号が出力される。
記録または再生動作を開始すると、記録媒体1を回転させて、ヘッド2からウォブル信号とランドプリピット信号が出力される。
ランドプリピット検出部4では、ヘッド2から出力されたランドプリピット信号からランドプリピット情報を検出する。検出においては、ランドプリピット検出閾値調整部3から受信した閾値を使用して図2や図3に示すようなランドプリピット情報の有無を検出する。初期動作時は初期設定値である基準閾値に基づき検出する。ランドプリピット検出部4が検出したランドプリピット情報は、ランドプリピット情報復号化部5及び検出に検出ランドプリピット集計部6に出力する。
ランドプリピット情報復号化部5では、ランドプリピット検出部4により検出されたランドプリピットを所定単位情報ごとに誤り訂正復号化処理を実施し、復号化した物理アドレスや記録媒体パラメーターなどの情報を抽出して制御部8に出力する。
制御部8は、ランドプリピット情報復号化部5において復号化されたランドプリピット情報や、ウォブル所定区間毎のランドプリピット検出結果からランドプリピット検出用閾値や、記録媒体の再生・記録用サーボやヘッド2を制御する。
ヘッド2から出力されるウォブル信号はウォブルPLL部7に入力され、PLL回路を用いて位相補償処理が施されたウォブル情報と、PLL回路がロックしたタイミング情報を検出ランドプリピット集計部6に出力する。
検出ランドプリピット集計部6では、まず、ウォブルPLL部7からウォブル情報とPLLロック状態信号を受信し、ロック情報を受信した時点からグルーブトラックの1周期(蛇行周期)を1つとして数え始める。そして、所定のウォブル情報毎にランドプリピット同期信号を検出し、ランドプリピット同期タイミングに基づきランドプリピット検出区間を決定する。すなわち、ある所定のグルーブトラック周期数毎(ウォブル情報毎)にランドプリピット同期信号を検出する。そして、ランドプリピット同期タイミングに基づきランドプリピット検出区間を決定して、ランドプリピット検出区間毎のランドプリピット検出結果を積算処理して、LPP同期信号の検出を行う。具体的には、ステップS51において、ウォブル16周期毎(グルーブトラック周期数毎)に発生する図3に示すA区間でランドプリピットが検出できるか否かを判断する。
ステップS51の判断の結果、A区間が検出できなかったときは、図5のフロー501に進み、閾値が大幅にずれているか再生信号品位が劣悪であると判断して大雑把な閾値調整を行う。
本実施形態では、ウォブル16周期を図3に示すように、第1の区間、第2の区間及び第3の区間の3つに分ける。そして、検出区間を決定し、その決定した検出区間毎にランドプリピットを検出する。大雑把な閾値調整の場合は、3区間まとめたウォブル16周期(A+B+C)毎のランドプリピット検出個数の総数をある所定区間を積算処理した値を使用して閾値調整を行う。
前述した所定の積算区間がウォブル16周期であれば、ランドプリピット総数の最大値は3、最小値は1となる。積算区間がウォブル32周期であれば、最大値は5、最小値は2となる。また、DVDのフォーマット上のセクターと呼ばれる単位(数kバイトの固定長領域を最小アクセス単位)だと、最大値が27、最小値が15である。
このように、所定区間毎のランドプリピット積算期待値が明らかであり、その期待値と実際に検出されたランドプリピット総数を比較する(ステップS52)。そして、検出総数が最小値より少なければステップS53に進み、閾値を図4で示した「+」側に上げて図6のように調整する。また、検出総数が最大値より多ければステップS54に進み、閾値を図4で示した「−」側に下げて、図7のように調整する。
また、ステップS52の判断の結果、検出総数が最大値と最小値の間の場合はステップS55に進み、最大値よりも小さい値(X)と最小値より大きい値(Y)と検出総数との比較を行う。この比較の結果、検出総数がXより多ければステップS56に進み、閾値を下げる。また、ステップS55の判断の結果、検出総数がYより少なければステップS57に進んで閾値を上げる。図5の閾値調整値「α」と「β」と「γ」は、α>β>γの関係がある。前述のように閾値調整を行った後はステップS501aに進み、閾値設定処理を行う。
一方、ステップS51の判断の結果、図3のA区間が検出できたときはステップS58に進み、ランドプリピット情報復号化部5が出力した復号結果が正しいか否かを判断する。この判断は、アドレス検出が可能であるか否かを判断して行う。
ステップS58の判断の結果、復号結果が正しければ、情報の誤り訂正処理を行った場合もあるが、ランドプリピットはほぼ正確に検出できていることを示しており、ランドプリピット検出用の閾値を調整する必要は無いのでステップS51に戻る。一方、ステップS58の判断の結果、復号結果が誤っている場合は、図5のフロー502に従って閾値調整を行う。
フロー502においては、図3のA区間が検出できなかった場合と同様に、3区間まとめたウォブル16周期(A+B+C)毎のランドプリピット検出総数をある所定区間積算した値を使用して大雑把な閾値調整を行う。そして、ステップS59において、ランドプリピット検出総数と期待値との比較を行う。
ステップS59の比較の結果、検出総数が期待最大値より多ければステップS60に進み、閾値を図4で示した「−」側に下げる処理を行う(―α)。また、ステップS59の判断の結果、検出総数が期待最小値より少なければステップS61に進み、閾値を図4で示した「+」側に上げる処理を行う(+α)。
また、ステップS59の判断の結果、検出総数が最大値と最小値の間の場合はステップS62に進み、C区間の検出が0であるか否かを判断する。C区間の検出期待値は0個であり、ランドプリピットが存在しない区間であるので、ランドプリピットを検出してしまった場合にはステップS63に進み、閾値を下げる(―β)処理を行う。
また、ステップS62の判断の結果、C区間で検出総数が0個あるならばステップS64に進み、次にA区間に着目し、ある所定の値(Z)とA区間でのランドプリピット検出総数の比較を行う。
ステップS64の判断の結果、検出総数がZより多ければステップS65に進み、閾値を下げる(―γ)処理を行う。また、ステップS64の判断の結果、検出総数がZより少なければステップS66に進み、閾値を上げる(+γ)処理を行う。図5の閾値調整値「α」、「β」、「γ」はα>β>γの関係があり、これは調整精度を徐々に高める効果がある。前述のように閾値調整を行った後はステップS503に進み、閾値設定処理を行う。
前述のように、本実施形態においてはウォブルを3区間に分割し、各区間でのランドプリピット存在確率の統計を取り、統計結果に基づいて検出閾値を調整してランドプリピット検出を行う。これにより、隣接したグルーブによる影響を排除して正確なLPP検出を行なうことができ、誤検出を低減することが可能となる。よって、ランドプリピットから取得できる物理アドレス情報や記録開始タイミングの取得性能を向上させることができる。これにより、記録・再生装置のシステムにおいて行われる検出動作を安定化させることができ、記録媒体1の所望のトラックへ正確にアクセスすることが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、ランドプリピット検出用閾値調整を第1の実施形態よりもさらに詳細に精度を高めて設定する方法を説明する。本実施形態の検出装置の機能構成ブロック図は、図1を適用する。
第2の実施形態では、ランドプリピット検出用閾値調整を第1の実施形態よりもさらに詳細に精度を高めて設定する方法を説明する。本実施形態の検出装置の機能構成ブロック図は、図1を適用する。
図8は、本実施形態の処理手順の一例を説明するフローチャートを示しており、記録媒体に画像や音声情報が記録されているか否かで、ランドプリピット検出用閾値調整をさらに詳細に設定している。以下に、図8を参照して本実施形態の特徴部分の動作を説明する。
記録または再生動作を開始すると、ステップS81において基準閾値が設定される。また、スピンドルモーター10が回転されることにより記録媒体1が回転され、ヘッド2からウォブル信号とランドプリピット信号が出力される。
ランドプリピット検出部4は、ヘッド2から出力されたランドプリピット信号からランドプリピット情報を検出する。
ランドプリピット検出部4は、ヘッド2から出力されたランドプリピット信号からランドプリピット情報を検出する。
ランドプリピット検出部4の検出においては、ランドプリピット検出閾値調整部3から受信した閾値を使用して、図2及び図3に示すようなランドプリピット情報の有無を検出する。初期動作時は、ステップS81において選択された初期設定値である基準閾値に基づき検出する。ランドプリピット検出部4において検出されたランドプリピット情報は、ランドプリピット情報復号化部5及び検出ランドプリピット集計部6に出力される。
ランドプリピット情報復号化部5では、検出されたランドプリピットを所定単位情報ごとに誤り訂正復号化処理を実施し、物理アドレスや記録媒体パラメーターなどの情報を抽出して制御部8に出力する。
制御部8は、復号化されたランドプリピット情報や、ウォブル所定区間毎のランドプリピット検出結果からランドプリピット検出用閾値や、記録媒体の再生・記録用サーボやヘッドを制御する。
ヘッド2から出力されるウォブル信号はウォブルPLL部7にも入力される。ウォブルPLL部7はPLL回路(図示せず)を有し、このPLL回路を用いて位相補償済みのウォブル情報とPLL回路がロックしたタイミング情報を生成し、これを検出ランドプリピット集計部6に出力する。
検出ランドプリピット集計部6は、ランドプリピット検出部4から入力されたランドプリピット情報と、ウォブルPLL部7から入力されたPLLロック状態信号とから、ロック情報を受信した時点からウォブル周期を数え始め、LPP同期信号の検出を行う。具体的には、ウォブル16周期で発生する図3のA区間でランドプリピットが検出できるか否かを判断する(ステップS82)。
ステップS82の判断の結果、図3のA区間が検出できなかったときは、図8のフロー801の閾値調整処理を実行する。フロー801で行われる閾値調整処理は、前述した第1の実施形態と同じ閾値調整方法であるため説明は省略する。
一方、ステップS82の判断の結果、図3のA区間が検出できたときは、まずはランドプリピット情報復号化部5が出力した復号結果が正しいか否かを、アドレス検出が可能であるか否かに基づいて判断する(ステップS83)。この閾値調整方法も第1の実施形態と等しいため説明は省略する。
ステップS83の判断の結果、A区間が検出できて復号結果が誤っている場合は、ステップS84において記録媒体1が記録済みか否かを判断する。記録媒体1の再生または記録している記録媒体1に画像や音声情報が記録されているか否かで、調整方法を変える。ステップS84の判断の結果、未記録の場合は、図8のフロー802に従って閾値調整を行うが、これは第1の実施形態のフロー502と同じ調整方法である。一方、既に記録されている場合は、図8のフロー803に従って閾値調整を行う。
図8のフロー803は、まずは図3のA区間が検出できなかった場合と同様に、3区間まとめたウォブル16周期(A+B+C)毎のランドプリピット検出総数をある所定区間積算した値を使用して大雑把な閾値調整を行う。
ランドプリピット検出総数と期待値とを比較し、検出総数の範囲がどの範囲であるのかをステップS85で判断する。この判断の結果、検出総数が期待最大値より多ければステップS86に進み、閾値を図4で示した「−」側に下げる処理(―α)を行う。また、検出総数が期待最小値より少なければステップS87に進み、閾値を図4で示した「+」側に上げる処理(+α)を行う。また、ステップS85の判断の結果、検出総数が期待最大値と期待最小値との間の場合にはステップS88に進み、C区間の検出総数の範囲がどの範囲であるのかを判断する。
C区間の検出期待値は0個であり、ランドプリピットが存在しない区間である。前述した第1の実施形態では、記録媒体1に情報が未記録の場合には、C区間の検出総数が0個か否かで閾値を調整した。しかし、画像や音声情報が記録されている場合は、記録済み情報の信号重畳などによりランドプリピット検出を妨げる雑音成分が存在し、未記録媒体よりも検出が困難である。
本実施形態においては、一概にC区間の検出総数が0個か否かで閾値を調整するのではなく、検出総数がある所定の値「W」よりも多ければステップS89に進み、閾値をβ値下げる処理(−β)を行う。また、ステップS88の判断の結果、検出総数が「0<cW」の場合はステップS90に進み、閾値をγ値下げる処理(−γ)を行う。
さらに、ステップS88の判断の結果、C区間で検出総数が0個であるならば、ステップS91に進み、A区間に着目する。
ステップS91においては、ある所定の値(Z)とA区間でのランドプリピット検出総数を比較する判断を行う。そして、検出総数がZより多ければステップS92に進み、閾値を下げる(―γ)処理を行う。また、検出総数がZより少なければステップS93に進み、閾値を上げる(+γ)処理を行う。
フロー802またはフロー803において閾値調整を行った後は、ステップS94において閾値設定処理を行う。なお、図8の閾値調整値「α」、「β」、「γ」は、α>β>γの関係があり、これは調整精度を徐々に高める効果がある。
前述したように、ウォブルを3区間に分割し、各区間でのランドプリピット存在確率の統計を取り、統計結果に基づいて検出閾値を調整してランドプリピット検出を行うことにより、誤検出を低減することが可能となる。よって、ランドプリピットから取得できる物理アドレス情報や記録開始タイミングの取得性能を向上させることができ、記録・再生装置のシステム動作の安定化を達成することができる。
(本発明に係る他の実施の形態)
前述した本発明の実施の形態におけるランドプリピット検出装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
前述した本発明の実施の形態におけるランドプリピット検出装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施の形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述したランドプリピット検出方法方法における各工程を実行するソフトウェアのプログラム(実施の形態では図5、図8に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては種々の記録媒体を使用することができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
1 記録媒体
2 ヘッド
3 ランドプリピット検出閾値調整部
4 ランドプリピット検出部
5 ランドプリピット情報復号化部
6 検出ランドプリピット集計部
7 ウォブルPLL部
8 制御部
9 サーボ・ヘッド制御部
10 スピンドルモーター
2 ヘッド
3 ランドプリピット検出閾値調整部
4 ランドプリピット検出部
5 ランドプリピット情報復号化部
6 検出ランドプリピット集計部
7 ウォブルPLL部
8 制御部
9 サーボ・ヘッド制御部
10 スピンドルモーター
Claims (12)
- ディスク状の記録媒体に対して照射したレーザーの反射光に基づいて前記ディスク状の記録媒体に予め形成されたトラックの蛇行周期に応じたウォブル信号を生成する手段と、
前記ウォブル信号中の所定の信号成分を閾値と比較することにより、前記記録媒体に予め形成されたランドプリピットを検出する検出手段と、
前記ウォブル情報に基づいて、前記ランドプリピットの検出結果を所定の検出区間毎に集計する集計手段と、
前記集計手段の出力に基づいて前記閾値を調整する閾値調整手段とを有することを特徴とする検出装置。 - 前記ランドプリピット検出区間は、ランドプリピットが必ず1個存在する第1の区間と、ランドプリピットが0個または1個または2個存在する第2の区間と、ランドプリピットが必ず存在しない第3の区間とに分割されていることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
- 前記第1の検出手段は、前記ウォブル信号を位相補償するウォブルPLL手段を有し、
前記集計手段は、前記ウォブルPLL手段により位相補償処理が施されたグルーブトラックの情報において、前記位相補償処理が施された時点から前記ウォブル情報の1周期を1つとして数え始め、ある所定のウォブル情報毎にランドプリピット同期信号を検出し、ランドプリピット同期タイミングに基づきランドプリピット検出区間を決定して区間毎のランドプリピット検出結果を積算処理することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。 - 前記閾値調整手段は、前記集計手段により集計されるランドプリピット検出区間毎のランドプリピット検出個数に基づいて二値化閾値を決定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
- 前記閾値調整手段は、前記ランドプリピット検出区間毎のランドプリピット検出個数に基づき、検出個数が所定の期待値よりも多い場合には二値化閾値を下げる方向に調整し、検出個数が期待値よりも少ない場合には二値化閾値を上げる方向に調整することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
- ディスク状の記録媒体に対して照射したレーザーの反射光に基づいて前記ディスク状の記録媒体に予め形成されたトラックの蛇行周期に応じたウォブル信号を生成する工程と、
前記ウォブル信号中の所定の信号成分を閾値と比較することにより、前記記録媒体に予め形成されたランドプリピットを検出する検出工程と、
前記ウォブル情報に基づいて、前記ランドプリピットの検出結果を所定の検出区間毎に集計する集計工程と、
前記集計工程の出力に基づいて前記閾値を調整する閾値調整工程とを有することを特徴とする検出方法。 - 前記ランドプリピット検出区間は、ランドプリピットが必ず1個存在する第1の区間と、ランドプリピットが0個または1個または2個存在する第2の区間と、ランドプリピットが必ず存在しない第3の区間とに分割されていることを特徴とする請求項6に記載の検出方法。
- 前記第1の検出工程においては、前記ウォブル信号を位相補償するウォブルPLL工程を有し、
前記集計工程においては、前記ウォブルPLL工程により位相補償処理が施されたグルーブトラックの情報において、前記位相補償処理が施された時点から前記ウォブル情報の1周期を1つとして数え始め、ある所定のウォブル情報毎にランドプリピット同期信号を検出し、ランドプリピット同期タイミングに基づきランドプリピット検出区間を決定して区間毎のランドプリピット検出結果を積算処理することを特徴とする請求項6に記載の検出方法。 - 前記閾値調整工程においては、前記集計工程により集計されるランドプリピット検出区間毎のランドプリピット検出個数に基づいて二値化閾値を決定することを特徴とする請求項6に記載の検出方法。
- 前記閾値調整工程においては、前記ランドプリピット検出区間毎のランドプリピット検出個数に基づき、検出個数が所定の期待値よりも多い場合には二値化閾値を下げる方向に調整し、検出個数が期待値よりも少ない場合には二値化閾値を上げる方向に調整することを特徴とする請求項6に記載の検出方法。
- ディスク状の記録媒体に対して照射したレーザーの反射光に基づいて前記ディスク状の記録媒体に予め形成されたトラックの蛇行周期に応じたウォブル信号を生成する工程と、
前記ウォブル信号中の所定の信号成分を閾値と比較することにより、前記記録媒体に予め形成されたランドプリピットを検出する検出工程と、
前記ウォブル情報に基づいて、前記ランドプリピットの検出結果を所定の検出区間毎に集計する集計工程と、
前記集計工程の出力に基づいて前記閾値を調整する閾値調整工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項11に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007288980A JP2009116953A (ja) | 2007-11-06 | 2007-11-06 | 検出装置及び検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007288980A JP2009116953A (ja) | 2007-11-06 | 2007-11-06 | 検出装置及び検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009116953A true JP2009116953A (ja) | 2009-05-28 |
Family
ID=40783938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007288980A Pending JP2009116953A (ja) | 2007-11-06 | 2007-11-06 | 検出装置及び検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009116953A (ja) |
-
2007
- 2007-11-06 JP JP2007288980A patent/JP2009116953A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4598355B2 (ja) | ディスクドライブ装置、プリピット検出方法 | |
US6757233B2 (en) | Pre-pit detecting device and binarizing level setting method | |
JP3972256B2 (ja) | 光ディスク駆動装置および方法、記録媒体、並びにプログラム | |
JP2009116953A (ja) | 検出装置及び検出方法 | |
JP4172476B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
EP1225571A2 (en) | Pre-pit detecting apparatus | |
US7813231B2 (en) | Optical disc drive apparatus | |
JP2009151888A (ja) | 検出装置及び検出方法 | |
JP2007310975A (ja) | アドレス情報検出回路 | |
JP2008140463A (ja) | ウォブル信号検出回路及びウォブル信号検出方法 | |
JP4033034B2 (ja) | プリピット検出装置及びこれを備えた光ディスク装置 | |
JP3760825B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
JP4360302B2 (ja) | ディスク再生装置、同期パターン検出方法、ディスク回転制御方法 | |
JP2008276885A (ja) | 検出装置及び検出方法 | |
WO2004090877A1 (ja) | プリピット検出方法、及びそれを用いた光ディスク装置 | |
JP2007305229A (ja) | 光ディスク装置とランドプリピット再生方法 | |
JP2007035145A (ja) | 光ディスク処理装置及び光ディスク処理方法 | |
JP2009205768A (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
JP2001266356A (ja) | プリピット再生装置 | |
JP4954051B2 (ja) | 記録装置 | |
KR100643698B1 (ko) | 랜드 프리피트 검출장치 | |
JP2009158010A (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
JP2003308664A (ja) | ディスク記録再生装置及び方法 | |
JP2005276266A (ja) | 光ディスク情報記録再生装置 | |
JP2005293803A (ja) | アドレス再生回路及びこのアドレス再生回路を有する光ディスク再生装置 |