JP2009205768A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク媒体において記録済みデータの末端から新たなデータを追記録するつなぎ記録を行う際に、再生HFクロックのPLL外れ検出を正確に行うことができるようにする。
【解決手段】所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射して、前記ディスク媒体にデータを記録する記録装置であって、前記ディスク媒体に対してつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データのエラー訂正を行った結果の遷移、及び前記記録データを再生して検出したシンク信号と、前記トラックの蛇行周期から生成されるウォブル信号との相対位相差遷移に基いて前記光ビームの照射を制御するようにして、振動やディスク汚れ、ディスク傷などの外乱下においても再生HFクロックのPLL外れ検出を正確に行うことができるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は記録装置及び記録方法に関し、特に、ディスク上に記録済みのデータに対して追記を行うために用いて好適な技術に関する。
一般的に、光ディスクは記録トラックピッチが狭く、記録されるデータ密度も極めて高い。そのため、記録装置の振動やディスク自体の汚れ、或いは傷などのサーボ外乱要因が多数有る場合には、これらの原因によって発生する誤動作を精度良く抑圧しなければならない。もし、記録状態で制御できない事態が発生すれば、隣接トラックの記録済みデータを破壊するような深刻な自体に陥ることがある。
一般的には、このような問題に対処するために、この種の装置では、振動検出手段とトラッキングサーボ外れ又はフォーカスサーボ外れの検出手段を備えている。そして、これらの手段の両方において振動及びサーボ外れが同時に検出された場合には記録を中止して、隣接するデータが破壊されるのを防ぐようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−260032号公報
ディスク記録装置で使用されるDVD−Rなどの光ディスクには、所定の周期で蛇行するトラックが予め形成されている。そして、このトラックに対して光ビームを照射することによりデータの書き込み、読み出しを実行する。
また、記録する際には、このトラックの蛇行(ウォブル)に同期した所定周波数のクロックを生成し、このクロックに従って光ビームを変調し、データを所定のトラックに書き込んでいる。また、再生時においては、再生されたデータ(HFデータ)に位相同期したクロックを生成し、この再生クロックに従ってデータを復調して検出している。
そこで、ディスク媒体において記録済みデータの末端から新たなデータを追記録するつなぎ記録動作に着目した場合、記録済みデータの再生クロックで記録動作を助走させる。そして、記録済みデータの末端からウォブルクロックへ基準タイミングを切換えて記録開始する。
このように基準タイミングの切換え制御を行うことにより、記録済みデータと追記録データのなめらかな連続再生が可能になり、かつ、追記録データを記録済みデータに上書きしてしまうことを防止することができる。しかしながら、振動やディスク汚れ、ディスク傷などの外乱下では記録済みデータの再生HFクロックを安定して生成しにくいので、再生PLLエラーが発生した場合はつなぎ記録を結果的に失敗する場合がある。
例えば、振動もディスク汚れもディスク傷も無い場合は、図7(a)に示すように、再生HFデータから検出される再生HFシンクが安定した周期で検出され、結果的に記録済みデータの末尾と追記録データの始端を合致させた記録パターンを残すことができる。
しかし、振動、あるいはディスク汚れ、またはディスク傷が有ると、図7(b)に示すように、再生HFシンクが短い周期で再生データから誤検出される場合がある。この誤検出された再生HFシンクに従って追記録データを記録した場合、記録済みデータへ追記録データを上書きしてしまう不都合が発生する。
こうした事態に起因する記録済みデータの上書き破壊を起こさないようにするためには、これまで一般的であった振動とトラッキング外れ、フォーカス外れによる記録継続/中止判定だけでは再生HFクロックのPLL外れ検出を正確に行うことが困難である。そこで、新たな判定指標が求められていた。
本発明は前述の問題点に鑑み、ディスク媒体において記録済みデータの末端から新たなデータを追記録するつなぎ記録を行う際に、再生HFクロックのPLL外れ検出を正確に行うことができるようにすることを目的としている。
本発明の記録装置は、所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射する照射手段と、前記ディスク媒体から反射する前記光ビームの反射光を受光し、前記トラックの蛇行周期に応じた周波数を有するウォブル信号と、記録データを検出するための再生HF信号とを生成する信号生成手段と、前記再生HF信号の中から所定のデータを検出するデータ検出手段と、前記照射手段による光ビームの照射を制御することにより、前記ディスク媒体に対する記録データの書き込みを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記記録データが既に記録されている前記ディスク媒体上のトラックに引続いて記録データを書き込むつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データ中の前記所定のデータの検出タイミングと前記ウォブル信号との差に基づいて、前記光ビームの照射を制御することを特徴とする。
また、本発明の記録装置の他の特徴とするところは、所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射して、前記ディスク媒体にデータを記録する記録装置であって、前記ディスク媒体に対してつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データのエラー訂正を行った結果の遷移、及び前記記録データを再生して検出したシンク信号と、前記トラックの蛇行周期から生成されるウォブル信号との相対位相差遷移に基いて前記光ビームの照射を制御することを特徴とする。
本発明の記録方法は、所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射する照射工程と、前記ディスク媒体から反射する前記光ビームの反射光を受光し、前記トラックの蛇行周期に応じた周波数を有するウォブル信号と、記録データを検出するための再生HF信号とを生成する信号生成工程と、前記再生HF信号の中から所定のデータを検出するデータ検出工程と、前記照射工程による光ビームの照射を制御することにより、前記ディスク媒体に対する記録データの書き込みを制御する制御工程とを備え、前記制御工程においては、前記記録データが既に記録されている前記ディスク媒体上のトラックに引続いて記録データを書き込むつなぎ記録を行う時において、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データ中の前記所定のデータの検出タイミングと前記ウォブル信号との差に基づいて、前記光ビームの照射を制御することを特徴とする。
また、本発明の記録方法の他の特徴とするところは、所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射して、前記ディスク媒体にデータを記録する記録方法であって、前記ディスク媒体に対してつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データのエラー訂正を行った結果の遷移、及び上記記録データを再生して検出したシンク信号と、前記トラックの蛇行周期から生成されるウォブル信号との相対位相差遷移に基いて前記光ビームの照射を制御することを特徴とする。
本発明によれば、ディスク媒体において記録済みデータの末端から新たなデータを追記録するつなぎ記録を行う際に、再生HFクロックのPLL外れ検出を正確に行うことができるようにしたので、良好なつなぎ記録を実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るディスク記録装置の構成例を示すブロック図である。
図1において、19は記録するための画像信号ソースを入力する入力部。17は画像信号を符号化する信号処理部。15は符号化データに対し、エラー訂正符号化処理、変調処理などを施す記録処理部。13は変調記録信号に応じてレーザーダイオードの照射調整を行うレーザーダイオードドライバである。
11はレーザーダイオード。12はビームスプリッタ、14は対物レンズ、16はディスク。21、23、25、27はレーザーダイオード11から照射されたレーザー光がディスク16で反射したディスク反射光を検出する分割受光センサ。31は各分割受光センサ21、23、25、27の出力値を相互演算し、HF信号やウォブル信号を生成するマトリクス演算部である。マトリクス演算部31は、ディスク上のトラックの蛇行周期に応じた周波数を有するウォブル信号と、記録データを検出するための再生HF信号とを生成する信号生成手段として機能する。
33はビタビ復号部であり、HF信号から元のデジタルデータを検出するデータ検出を行う。37は検出されたデジタルデータに対しディスク固有の復調処理を施す復調部。39は復調信号にエラー訂正処理を施すECC部。35はデジタルデータからシンク信号を検出するシンク検出部。43はHFPLL回路の位相検出部。45はHFPLL回路のループフィルタ。47はHFPLL回路のVCO。41はディスク記録装置の動作制御を行うCPUである。51はウォブル信号からウォブル周波数成分を検出するウォブル検波部。53はウォブルPLL部の位相比較部。55はウォブルPLL部のループフィルタ。57はウォブルPLL部のVCO。61はウォブルPLL部の分周器。59は検波されたウォブル信号の位相カウンタを示す。
ディスク信号の再生動作では、まずレーザーダイオード11の照射光がビームスプリッタ12、対物レンズ14を介し、ディスク16上へ到達する。そして、ディスク16上のトラック及び記録パターンによって反射され、反射光が再び対物レンズ14、ビームスプリッタ12を介し、各分割受光センサ21、23、25、27によって検出される。
各分割受光センサ21、23、25、27の検出値の総和がHF信号となる。また、各分割受光センサ21、23、25、27の検出値の相互差分がウォブル信号としてマトリクス演算部31から出力される。HF信号はビタビ復号部33で2値化され、記録データ信号が取り出される。
一方、ウォブル信号はウォブル検波部51で、トラックの蛇行周期に関連したウォブル周波数成分が取り出される。ウォブル検波部51は、ウォブル信号に関連した周波数のクロック生成を行い、生成したクロックはディスク回転制御に利用される。
ディスク16の再生動作におけるHF信号は、ビタビ復号部33で2値化信号として取り出され、復調部37で復調処理を施され、ECC訂正部39でエラー訂正を施されることにより記録されている符号化データが取出される。また、HF信号からはシンク検出部35により、再生されたデジタルデータからシンク信号が検出され、復号処理に利用される。
ここで説明した再生動作におけるHF信号を検出するための基準タイミングは、HF信号のゼロクロスにクロックを位相同期させる。すなわち、HF信号のゼロクロスとクロックとの位相差を位相検出部43が検出し、その出力をループフィルタ45を通してVCO47へ入力し発生クロックを位相検出部43へ戻すことで構成されるHFPLLループが発生するクロックをビタビ復号部33へ与える。
一方、ディスク16の再生動作におけるウォブル信号は、ウォブル検波部51でウォブル周波数成分を検出され、位相比較部53、ループフィルタ55、VCO57、分周器61の各部によってPLLループが形成される。そして、ウォブル信号位相カウンタ59でウォブル信号の位相が検出される。
ここで、ディスク16としてDVD−Rを例に説明する。
VCO57は、1ウォブル波長の1/186波長のクロックを発振し、ウォブル信号位相カウンタ59へ与えるように構成されている。1/186分周器61の出力信号がウォブル信号位相カウンタ59のリセット信号として与えられる。したがって、ウォブル信号位相カウンタ59のカウント動作は、図5に示すような動きになる。
ウォブル信号位相カウンタ59のカウント動作を図5を参照しながら更に説明する。
外乱ノイズの無いクロック状況では、ウォブル信号の270°位相付近に再生HFシンクが現れる。この位置は、ウォブル信号の1周期が186であるので、位相カウンタ値は140付近となる。
次に、記録データが既に記録されている前記ディスク媒体上のトラックに引続いて記録データを書き込むつなぎ記録を行う動作の一例について説明する。
つなぎ記録の場合、記録済みデータの再生クロックで記録動作を助走させておく。そして、記録済みデータの末端部でウォブルクロックへ基準タイミングを切換えて正確に記録を開始することにより、記録済みデータと追記録データのなめらかな連続再生が可能になるようにしている。
そこで、本実施形態では、つなぎ記録開始の判定をCPU41に負担させ、複数条件判定結果をもって記録側入力部の動作を制限するようにしている。すなわち、入力部19から入力される画像信号を信号処理部17が符号化し、記録処理部15がエラー訂正符号化処理、変調処理などを施し、レーザーダイオードドライバ13がレーザーダイオード11を点灯させる入力信号記録処理系を構成している。そこで、CPU41のつなぎ記録開始の判定結果をもってレーザーダイオードドライバ13の動作実施、非実施を制御することにより、記録側入力部の動作を制限する。
つなぎ記録開始の判定はCPU41が、次の二つの判定条件をもって最終判定を行う。一つは再生HF信号から検出されるシンク信号とウォブル位相との相対位相差遷移であり、シンク検出部35がHFデータ中のシンク信号を検出した瞬間のウォブル信号位相カウンタ59の位相カウント値をもって判定を行う。
もう一つは再生データのECC訂正結果の遷移である。
すなわち、ECC訂正部39での再生データのエラー訂正処理を実行した結果による訂正可能/不可能の判別の遷移である。本実施形態では、所定量の記録データを単位としてエラー訂正符号化(ECC)処理を施して記録しており、このエラー訂正符号化の単位をECCクラスタと呼ぶ。
そして、ここで定義する遷移とは、ECCクラスタ毎のECC訂正可能/不可能判別結果の遷移であり、図4に示す第1ECCクラスタと、第2ECCクラスタにおけるECC訂正可能/不可能判別結果の遷移である。加えて、ここで定義する第2ECCクラスタとは、図4に示すように記録済みデータの末端が含まれるECCクラスタであり、第1ECCクラスタとは、第2ECCクラスタ直前のECCクラスタである。さらに、本実施形態ではつなぎ記録の際、記録済みデータの再生クロックから未記録領域のウォブルクロックへ切換える。この切換え時点が第2ECCクラスタ末端に位置するように、切り替えタイミングを制御する。
以上説明したハード構成を使って、再生クロック外れ検出を行い、クロック外れの場合つなぎ記録を中止する記録方法の具体的実現手法について、図3のフローチャートを使って説明する。なお、図3の判定の流れを整理したものが図2の真理値を表す図である。
図3で、最初にCPU41はリトライ回数を計数するリトライカウンターに0を設定する(ステップS101)。次に、リトライカウンターをスタートする(ステップS102)。次に、第2ECCクラスタのECC訂正結果を検査する(ステップS105)。
ステップS105の検査の結果、訂正可能であれば記録済みデータの末端部の再生クロックは安定していると判断されるため、ステップS111に進み、ただちに基準タイミングをウォブルクロックへ切換え、つなぎ記録を開始する。
一方、ステップS105の検査の結果、第2ECCクラスタのECC訂正結果が訂正不可能であった場合はステップS107に進み、第1ECCクラスタのECC訂正結果を検査する。
ステップS107の検査の結果、訂正不可能であった場合は、二つのECCクラスタに渡り連続的に訂正不可能な不安定なクロック状態が継続していると判断されるので、ステップS113に進み、リトライカウンターに1を加算する。次に、ステップS115において、リトライカウンターのカウント値が所定値(所定の回数)nに達したか否かをチェックする。
ステップS115のチェックの結果、所定の値nに達していない場合にはステップS117の再生リトライ処理へ移行する。再生リトライ処理は、第1ECCクラスタ及び第2ECCクラスタのデータを再度繰り返し再生し、再生クロック外れ検出を実施するものである。本実施形態では、無限回リトライに陥らないための処置を盛込んであるので、この処置については後述する。
一方、ステップS107の検査の結果、第1ECCクラスタのECC訂正結果が訂正可能であった場合はステップS109に進み、再生HF信号から検出されるシンク信号とウォブル位相との相対位相差遷移を検査する。この検査は、さらに再生クロック外れを精査するための検査である。
ここで、図6を参照しながらシンク信号とウォブル位相との相対位相差遷移の定義について説明する。
DVD−Rでは、一つのECCクラスタの長さはウォブル長にして約3300波長程度あり、そのECCクラスタ毎に約200の再生HFシンクが記録されている。そして、安定したクロックの下に記録再生されている場合、ウォブル位相にして140/186付近に再生HFシンクが現れる。
図6は、再生HFシンクの位置とウォブル位相とを比較表示したものであり、この図6を使ってHFシンク信号とウォブル位相との相対位相差遷移値の定義を説明する。図6では、先頭二つのHFシンク位置では安定したクロックの下に記録再生されておりウォブル位相が標準値140/186で現れている。
しかしながら、次のHFシンクからは外乱の影響によりウォブル位相カウント値にして−10づつ減少していて、徐々にHFシンクの間隔が徐々に短くなっている状況が検知できる。ここで、位相差遷移値の定義は、HFシンクが現れた時点でのウォブル位相カウンタカウント値について、直前のHFシンク時点のウォブル位相カウンタカウント値との差分で表す。つまり最初の遷移値を0とすると、0、0、−10、−10、−10が遷移値である。
前述のように、安定したクロックの下に記録再生されている場合、ウォブル位相にして140/186付近に再生HFシンクが正確に現れる。しかし、ディスク16の汚れや傷、装置動作中の振動などの外乱によって、検出されるシンク位置が移動して検出されることがある。本実施形態においては、この外乱要因に起因する再生クロック外れを精査するために、再生HF信号から検出されるシンク信号とウォブル位相との相対位相差遷移をステップS109で検査する。
ステップS109では、位相カウンタのカウント値で表す位相差遷移値が閾値mとして±m未満(例えばm=14)であるか否かを判断する。この判断の結果、位相差遷移値が閾値m未満であった場合には再生クロックは安定していると判断できるのでステップS111に進み、基準タイミングをウォブルクロックへただちに切換え、つなぎ記録を開始する。
一方、ステップS109の判断の結果、位相カウンタカウント値で表す位相差遷移値が閾値mとして±m(例えばm=14)以上であった場合、不安定なクロック状態であると判断されるのでステップS113に進み、リトライカウンターに1を加算する。その後、ステップS117に進んで再生リトライ処理を実行する。
最後に、再生リトライが無限回リトライに陥らないための処置を説明する。
実施形態中のここまでの説明に従ってつなぎ記録を実施することで、一般的な外乱下では、正確な物理位置へつなぎ記録パターンを刻むことが可能である。しかし、まれに継続的な振動や大きなディスク傷なども存在するので、こうした深刻な外乱下であってもシステムがハングアップすることを避ける必要がある。
そこで、本実施形態では再生リトライルーチンの実行回数を計数し、この実行回数が規定回数(n)以上の場合は、以上に説明した再生クロック外れ検査ルーチンを無視し、強制的に記録動作へ移行させる。
具体的には、最初にCPU41はリトライ回数を計数するリトライカウンターに0を設定する(ステップS101)。そして、再生リトライルーチンに入る毎に、CPU41はリトライカウンターに1を加算する(ステップS113)。そして、CPU41はリトライカウンターの計数値と設定値nとを比較し、これがn回(nは2以上の整数)未満であれば再生リトライ処理を実行する(ステップS117)。
一方、ステップS115において、リトライカウンターの計数値と設定値nとの比較結果がn回(nは2以上の整数)以上の場合である。すなわち、所定回数を超えていたと判断した場合にはステップS118に進み、ただちに基準タイミングをウォブルクロックにして記録動作を実行する。
本実施形態でのつなぎ記録開始の判定の基本的考え方は、追記録する際の基準タイミングを記録済みデータの再生クロックから未記録領域のウォブルクロックへ切換える時点で、再生クロック外れ検出を行い、クロック外れの場合つなぎ記録を中止する。さらに、単に中止するだけでなく、記録済みデータの末端部の再生をリトライし、再度のつなぎ記録を試みる。さらに、複数回の再生リトライでもなお、クロック外れの場合は基準タイミングをウォブルクロックへ切換え、ただちに記録する。
本実施形態でのつなぎ記録開始の判定を整理すると、真理値を表す図2となる。つまり、一つの判定条件は、再生データのECC訂正結果の遷移、訂正可能/不可能の判別の遷移である。もう一つの判定条件は再生HF信号から検出されるシンク信号とウォブル位相との相対位相差遷移量である。第2ECCクラスタのECC訂正結果が、訂正可能であればただちにつなぎ記録を開始する。第2ECCクラスタのECC訂正結果が訂正不可能の場合、第1ECCクラスタのECC訂正結果を検査し、第1ECCクラスタも訂正不可能の場合は再生リトライを行う。
一方、第2ECCクラスタのECC訂正結果が訂正不可能であり、かつ、第1ECCクラスタが訂正可能の場合は、再生HFシンクとウォブル位相との相対位相差遷移量まで検査する。この場合、再生HFシンクとウォブル位相との相対位相差遷移量が閾値未満の場合はつなぎ記録をただちに開始するが、再生HFシンクとウォブル位相との相対位相差遷移量が閾値以上の場合は再生リトライを実行する。
なお、本実施形態では、再生された記録データ中のシンクデータの検出タイミングに基づいて、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録されたデータの位相変動を検出するようにしたが、シンクデータ以外のデータも用いることが可能である。
すなわち、シンクデータ以外にも、ウォブルとの位相関係が予め規定されているデータであれば、この所定のデータの検出タイミングとカウンタからの出力タイミングの差に基づいて、再生データの位相変動を検出することができる。
(本発明に係る他の実施の形態)
前述した本発明の実施の形態におけるディスク記録装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施の形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述したディスク記録方法における各工程を実行するソフトウェアのプログラム(実施の形態では図3に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては種々の記録媒体を使用することができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
第1の実施形態を示し、ディスク記録装置の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態を示し、CPU判定動作を示す真理値を表す図である。 第1の実施形態を示し、CPU動作を示すフローチャートである。 第1ECCクラスタと、第2ECCクラスタ、つなぎ追記領域、及び基準タイミングの定義の説明図である。 ウォブル信号位相カウンタのカウント動作の説明図である。 HFシンク信号とウォブル位相との相対位相差遷移の定義の説明図である。 (a)は安定したクロック下で正確なつなぎ記録が出来た場合の記録済みデータ終端位置、及びつなぎ記録を開始する位置を示した図であり、(b)は不安定なクロック下でつなぎ記録が失敗した場合の記録済みデータ終端位置、及びつなぎ記録を開始する位置を示した図である。
符号の説明
11 レーザーダイオード
12 ビームスプリッタ
13 レーザーダイオードドライバ
14 対物レンズ
15 記録処理部
16 ディスク
17 信号処理部
19 入力部
21、23、25、27 分割受光センサ
31 マトリクス演算部
33 ビタビ復号部
35 シンク検出部
37 復調部
39 ECC訂正部
41 CPU
43 位相検出部
45 ループフィルタ
47 VCO
51 ウォブル検波部
53 位相比較部
55 ループフィルタ
57 VCO
59 ウォブル信号位相カウンタ
61 分周器

Claims (12)

  1. 所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射する照射手段と、
    前記ディスク媒体から反射する前記光ビームの反射光を受光し、前記トラックの蛇行周期に応じた周波数を有するウォブル信号と、記録データを検出するための再生HF信号とを生成する信号生成手段と、
    前記再生HF信号の中から所定のデータを検出するデータ検出手段と、
    前記照射手段による光ビームの照射を制御することにより、前記ディスク媒体に対する記録データの書き込みを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記記録データが既に記録されている前記ディスク媒体上のトラックに引続いて記録データを書き込むつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データ中の前記所定のデータの検出タイミングと前記ウォブル信号との差に基づいて、前記光ビームの照射を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記ウォブル信号に同期し、前記ウォブル信号に関連した周波数のクロックを生成するクロック生成手段と、
    前記クロック生成手段にて生成したクロックをカウントするカウンタとを備え、
    前記制御手段は、前記所定のデータの検出タイミングと前記カウンタのカウント値とに基づいて、前記所定のデータの検出タイミングと前記ウォブル信号との差を検出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記カウンタは、前記ウォブル信号の周期に関連した所定値まで前記クロックをカウントした際には、カウント値をリセットすることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記差が所定値を超えていた場合、前記つなぎ記録を開始する位置の直前に記録されたデータ中の所定のデータを繰り返し検出するように、前記照射手段と前記データ検出手段とを制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記差が前記所定値を連続して所定回数を超えていることを検出した場合、前記ウォブル信号に関連した周波数のクロックに従って光ビームを前記ディスク媒体に照射して、前記つなぎ記録を開始する位置よりデータを書き込むよう、前記照射手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射して、前記ディスク媒体にデータを記録する記録装置であって、
    前記ディスク媒体に対してつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データのエラー訂正を行った結果の遷移、及び前記記録データを再生して検出したシンク信号と、前記トラックの蛇行周期から生成されるウォブル信号との相対位相差遷移に基いて前記光ビームの照射を制御することを特徴とする記録装置。
  7. 所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射する照射工程と、
    前記ディスク媒体から反射する前記光ビームの反射光を受光し、前記トラックの蛇行周期に応じた周波数を有するウォブル信号と、記録データを検出するための再生HF信号とを生成する信号生成工程と、
    前記再生HF信号の中から所定のデータを検出するデータ検出工程と、
    前記照射工程による光ビームの照射を制御することにより、前記ディスク媒体に対する記録データの書き込みを制御する制御工程とを備え、
    前記制御工程においては、前記記録データが既に記録されている前記ディスク媒体上のトラックに引続いて記録データを書き込むつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データ中の前記所定のデータの検出タイミングと前記ウォブル信号との差に基づいて、前記光ビームの照射を制御することを特徴とする記録方法。
  8. 前記ウォブル信号に同期し、前記ウォブル信号に関連した周波数のクロックを生成するクロック生成工程と、
    前記クロック生成工程にて生成したクロックをカウンタによりカウントするカウント工程とを備え、
    前記制御工程においては、前記所定のデータの検出タイミングと前記カウンタのカウント値とに基づいて、前記所定のデータの検出タイミングと前記ウォブル信号との差を検出することを特徴とする請求項7に記載の記録方法。
  9. 前記カウンタは、前記ウォブル信号の周期に関連した所定値まで前記クロックをカウントした際には、カウント値をリセットすることを特徴とする請求項8に記載の記録方法。
  10. 前記制御工程においては、前記差が所定値を超えていた場合、前記つなぎ記録を開始する位置の直前に記録されたデータ中の所定のデータを繰り返し検出するように、前記照射工程と前記データ検出工程とを制御することを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の記録方法。
  11. 前記制御工程においては、前記差が前記所定値を連続して所定回数を超えていることを検出した場合、前記ウォブル信号に関連した周波数のクロックに従って光ビームを前記ディスク媒体に照射して、前記つなぎ記録を開始する位置よりデータを書き込むよう、前記照射工程を制御することを特徴とする請求項10に記載の記録方法。
  12. 所定の周期で蛇行するトラックが形成されたディスク媒体に対して光ビームを照射して、前記ディスク媒体にデータを記録する記録方法であって、
    前記ディスク媒体に対してつなぎ記録を行う際に、つなぎ記録を開始する位置の直前に記録された記録データのエラー訂正を行った結果の遷移、及び前記記録データを再生して検出したシンク信号と、前記トラックの蛇行周期から生成されるウォブル信号との相対位相差遷移に基いて前記光ビームの照射を制御することを特徴とする記録方法。
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