JP2008004240A - 光ディスク装置およびアドレス検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2値化の閾値をフィードバック制御する方法に比してランドプリピットLPPの検出とアドレス情報の復号との処理の追従性を良好とし、閾値が適正値からずれている場合でも正しいアドレスを検出する確立を高くする。
【解決手段】光ディスクから再生されたプッシュプル信号が閾値と比較され、2値化される。2値化LPP信号の各計測期間におけるLPP幅が計測され、レジスタに記憶される。アドレスデコーダでは、ノイズと判定する制限値Wlimが最初は、1と設定され、L
PP幅がWlim以上の場合に、LPPが存在するものとして1の値とされる。このデータ
パターンが復号される。Wlimが1,2,・・・と順次大きくされ、正しいアドレス復号
結果が得られた場合に、アドレス復号の処理が終了する。
【選択図】図5

Description

この発明は、光ディスク上に記録されているアドレスをプリピットを使用して良好に検出することを可能とする光ディスク装置およびアドレス検出方法に関する。
記録可能な光ディスクシステムにおいては、主データが未記録の状態でもディスク上の位置が特定できるように、補助的なアドレス信号が記録される。読み出し専用ディスクであるDVD(Digital Versatile Disc)−ROMと高い再生互換性を持つ記録可能な光ディスクであるDVD−Rディスク、DVD−RWディスクが普及している。これらの光ディスクのプリフォーマットとして、グルーブウォブルとランドプリピットが採用されている。ディスク基板には、案内溝として、一定の振幅および空間周波数でもってうねらされたウォブルグルーブが形成され、グルーブに対してデータが記録される。また、グルーブとグルーブの間の領域がランドと呼ばれ、ランド上にピットが配されている。このピットがランドプリピット(以下、LPPと適宜略す)と呼ばれる。
ウォブルグルーブを再生した信号は、ディスクを回転させるためのスピンドルモータの制御信号を形成し、また、LPPを検出するためのゲート信号を生成するために使用される。LPPは、データ記録時の高精度の位置決めと、記録アドレスその他の記録に必要な情報を取得するために使用される。
ウォブルグルーブに対応する正弦波状のウォブル信号およびLPPに対応するLPP信号は、ディスクからのレーザ反射光をプッシュプル(差動)検出することで得られるプッシュプル信号から検出される。LPP信号は、同期信号で規定されるシンクフレームのそれぞれのウォブル信号の最初の3個の頂点に位置し、3ビットで1セットを構成している。
図1は、プッシュプル信号からLPP信号を形成する処理を概念的に示す。す。ディスクには、予め螺旋状或いは同心円状にグルーブが形成されている。図1は、グルーブの円周のごく一部を示したものであり、グルーブが直線で表現されている。DVD−R、DVD−RWにおいては光ピックアップから出射されるレーザ光のビームスポットがグルーブを案内され、グルーブ間がランドによって仕切られている。
LPPは、ランドに局所的に形成された窪みである。ディスクのアドレス情報は、2進数データとして符号化され、この2進数データにLPPの有無を対応させたパターンが一定間隔でディスク上に予め形成されている。
光ピックアップは、グルーブの延長方向を挟んで2分割された2個の光検出部の検出信号の差信号をプッシュプル信号として出力する。プッシュプル信号の振幅は、ビームスポットがグルーブの両外側にどのようなバランスでかかっているかかで変化する。光ディスクのトラッキングサーボは、このプッシュプル信号を用いてビームスポットが走査中のグルーブの両外側のランドに均等にかかるように、光ピックアップの読み取り位置を制御する。ビームスポットがLPPの横を通過する瞬間は、グルーブの両外側のランドの形状が不均等になるため、プッシュプル信号の振幅が大きく変化する。トラッキングサーボは、プッシュプル信号が常に一定値になるような制御を行うものであるが、ビームスポットがLPPの横を通過する時間は極めて短く追従できないので、LPPに対応するプッシュプル信号の変化が打ち消されることはない。
プッシュプル信号がある閾値(LPPスライスレベル)と比較され、この閾値より大きいレベルのプッシュプル信号が検出された場合は、LPP有り(論理的レベル1)、この信号が検出されなかった場合は、LPP無し(論理的レベル0)と2値化した2値化LPP信号を形成する。2値化LPP信号は、アドレス情報を符号化したデータパターンに対応し、このデータパターンをアドレスデコーダで処理することにより、アドレス情報が検出される。
LPPスライスレベルをどのような値に設定するかということは、アドレス情報を正確に検出する上で非常に重要である。実際のプッシュプル信号には様々な原因によりノイズが加算されているため、LPPスライスレベルを低く設定し過ぎると、本来LPPが存在しない部分でノイズをLPPと誤検出する場合がある。逆にLPPスライスレベルを高く設定し過ぎると、ノイズの影響や、ディスク上に形成されているLPPのばらつきで、プッシュプル信号の変化が低下した時に、本来存在するLPPを取りこぼす可能性が有る。
従来からLPPスライスレベルの制御方式が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、2値化されたLPP信号の幅が所定の基準値に一致するようにLPPスライスレベルをを制御する方式が開示されている。
特開2004−103046号公報
特許文献1に記載されたものは、2値化LPP信号をある方式によって評価した結果をLPPスライスレベル制御にフィードバックするという考えに基づいている。したがって、そのフィードバック制御が制定して適切なLPPスライスレベルが設定される前では、アドレス検出誤りを生じ易いこと、また、フィードバック帯域より速い突発的なプッシュプル信号品質の変化に追従できないという問題があった。
したがって、この発明の目的は、フィードバック制御に本質的に存在する追従遅れの問題を解決することができる光ディスク装置およびアドレス検出方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、光ディスク媒体の記録トラックの案内溝を形成するグルーブ間のランド部にプリピットが形成され、プリピットによって、アドレス情報を検出する光ディスク装置であって、
プリピットに対応するプリピット信号成分を含むプッシュプル信号を出力するプッシュプル信号出力手段と、
プッシュプル信号を閾値と比較して2値化し、2値化プリピット信号を出力する2値化手段と、
2値化プリピット信号の内でプリピットに対応するプリピット幅を検出するプリピット幅検出手段と、
少なくともアドレス情報の符号長分のプリピット幅を一時的に記憶するプリピット幅記憶手段と、
プリピット幅記憶手段によって記憶されたプリピット幅と制限値とを比較し、制限値より広い幅のプリピット幅をプリピットに対応しているものと検出するプリピット検出手段と、
検出されたプリピットを用いてアドレスを復号すると共に、復号されたアドレスのエラーの有無を検出するアドレス復号手段とを備え、
制限値を順次変化させて、アドレス復号手段によって正しくアドレスを復号できたか否かを判定し、正しくアドレスを復号できた場合の制限値を適正な値として採用することを特徴とする光ディスク装置である。
また、この発明は、光ディスク媒体の記録トラックの案内溝を形成するグルーブ間のランド部にプリピットが
形成され、プリピットによって、アドレス情報を検出するアドレス検出方法であって、
プリピットに対応するプリピット信号成分を含むプッシュプル信号を出力するプッシュプル信号出力ステップと、
プッシュプル信号を閾値と比較して2値化し、2値化プリピット信号を出力する2値化ステップと、
2値化プリピット信号の内でプリピットに対応するプリピット幅を検出するプリピット幅検出ステップと、
少なくともアドレス情報の符号長分のプリピット幅を一時的に記憶するプリピット幅記憶ステップと、
プリピット幅記憶ステップによって記憶されたプリピット幅と制限値とを比較し、制限値より広い幅のプリピット幅をプリピットに対応しているものと検出するプリピット検出ステップと、
検出されたプリピットを用いてアドレスを復号すると共に、復号されたアドレスのエラーの有無を検出するアドレス復号ステップとを備え、
制限値を順次変化させて、アドレス復号ステップによって正しくアドレスを復号できたか否かを判定し、正しくアドレスを復号できた場合の制限値を適正な値として採用することを特徴とするアドレス検出方法である。
この発明は、計測され、記憶されているプリピット幅と制限値とを比較し、制限値より広い幅のプリピット幅をプリピットに対応しているものと検出し、検出されたプリピットを用いてアドレス復号した場合に、アドレスを正しく復号できる制限値を適正な値として採用する。したがって、閾値をフィードバック制御する方法と比較して追従遅れが生じることがない。また、閾値が適正値からずれている場合にも、正しいアドレスを検出する確率を高めることができる。
以下、図面を参照してこの発明の一実施の形態の光ディスク装置について説明する。図2に示すように、アドレス方式として、ウォブルグルーブおよびLPPを採用した光ディスク1(DVD−R、DVD−RW等)がスピンドルモータ2によって回転される。光ピックアップ3には、レーザダイオードが含まれ、レーザ光によって光ディスク1に対してデータが書き込まれ、また、光ディスク1からの戻りレーザ光によってデータが再生される。
光ピックアップ3は、送りモータ4およびアクチュエータ5によってディスク径方向に送られる。スピンドルモータ2および送りモータ4がサーボ制御部6によって制御されると共に、光ピックアップ3のトラッキングおよびフォーカスがサーボ制御部6によって制御される。
光ディスク装置には、ホストインターフェース10を介して、外部のホストコンピュータ(図示せず)から光ディスク1へ記録すべきデータが入力され、光ディスク1から再生されたデータがホストインターフェース10を介して、外部のホストコンピュータに供給される。ホストインターフェース10からの記録データは、エラー訂正符号化のエンコーダ11およびディジタル変調部12を介して光ピックアップ3に供給される。光ピックアップ3により再生されたデータがディジタル変調の復調部13およびエラー訂正符号化のデコーダ14を介してホストインターフェース10に供給される。ディジタル変調方式としては、例えば8−16変調が使用される。
光ピックアップ3は、レーザダイオード、ビームスプリッタ、対物レンズ、フォトディテクタ等を含んでいる。光ピックアップ3は、記録データに応じて制御されたレーザビームを光ディスク1の書き込み位置に対して照射する。照射した光ビームの反射光がフォトディテクタによって受光される。フォトディテクタは、例えば2分割または4分割構成とされ、トラッキングの接線方向に対して平行に配された2個のフォトディテクタに対して反射光が入射される。
分割フォトディテクタの検出信号の和信号がデータ再生信号として復調部13に供給される。また、分割フォトディテクタの再生信号がサーボエラー信号生成部15に供給される。サーボエラー信号生成部15は、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等のサーボエラー信号を生成し、生成されたサーボエラー信号がサーボ制御部6に供給される。また、サーボエラー信号生成部15により生成されたプッシュプル信号がランドプリピット(LPP)検出部16に供給される。
LPP検出部16の検出信号がアドレスデコーダ17に供給され、アドレスが復号される。アドレスデコーダ17からのアドレスがマイクロコンピュータで構成されたシステムコントローラ18に供給される。システムコントローラ18は、ホストインターフェース10と接続されている。システムコントローラ18は、アドレスデコーダ17からのアドレスを受け取り、サーボ制御部6を介して光ピックアップ3を制御することによって、光ディスク1上の所望のアドレスに対してデータを書き込み、また、所望のアドレスからデータを読み出す。
LPP検出部16の構成例を図3に示す。LPP検出部16は、サーボエラー信号生成部15から供給されるプッシュプル信号が比較器21において、閾値発生回路22からの閾値(LPPスライスレベル)と比較される。閾値発生回路22は、予め設定された固定のLPPスライスレベル(後述するLPP検出方法の一例の場合)またはシステムコントローラ18によって制御されたレベルのLPPスライスレベル(後述するLPP検出方法の他の例の場合)を発生する。比較器21から2値化LPP信号が出力される。2値化LPP信号がランドプリピット(LPP)幅計測回路23に供給される。
LPP幅計測回路23は、所定周波数のクロックパルスの個数としてLPP幅を計測する。LPP幅計測回路23によって計測されたLPP幅がn個のレジスタR1,R2,・・・,Rnを含むレジスタ群24に蓄えられる。nの値は、アドレスを表現するためのビット数に対応し、各レジスタのビット長は、LPPの幅の計測値を蓄えることが可能な程度に設定されている。レジスタ群24のn個のレジスタR1〜Rnの出力がアドレスデコーダ17に供給され、アドレスデコーダ17によってアドレス情報が復号される。
DVD−R、DVD−RW等のフォーマットで採用されているLPP符号化方式は複雑であるが、この発明の本質を簡潔に説明するために、アドレス情報が8ビット(符号長)の値で表現され、8ビット中にLPPが存在する数、すなわち、2値化LPP信号において1(ハイレベル)と検出されるビット数が常に偶数となるように、符号化されているフォーマットを想定する。
図4に示すようなプッシュプル信号が比較器21に供給されると、LPPスライスレベルよりプッシュプル信号のレベルが大きい場合に1となり、そうでない場合に0となる2値化LPP信号が得られる。LPPスライスレベルは、ノイズ成分を0とし、LPP成分を1とするように設定される。但し、LPPスライスレベルを越えるような比較的大きなレベルのノイズが発生する場合もある。2値化LPP信号がLPP幅計測回路23に供給され、破線で区切って示す一定周期T毎に、1の期間の長さがクロックパルスの個数としてカウンタによってカウントされる。
LPP幅計測回路23によって計測されたLPP幅がレジスタ群24のレジスタR1〜R8のそれぞれに順次蓄えられる。図4には、(0,8,6,0,7,3,0,8)の計測値の例が示されている。各レジスタは、例えば4ビット長とされ、例えば計測値=6を蓄えるレジスタR3の内容が(0110)となる。レジスタ群24に蓄積されたLPP計測値がアドレスデコーダ17に供給され、アドレスデコーダ17が8ビットのデータパターンに基づいてアドレスを復号する。
図4に示す例では、LPPスライスレベルより大きなノイズ成分が存在するので、LPP幅計測値がLPP幅制限値例えば4以上のものをLPP成分と判定することによって、LPP成分とノイズ成分とを正しく識別することができる。すなわち、プッシュプル信号に含まれているノイズ成分は、多くの場合、LPP成分の幅よりも短いので、ある制限値以下(例えば3以下)の幅のものをノイズ成分とみなして除去することが効果的である。この例では、正しいLPPのデータパターンは、(01101001)である。しかしながら、ノイズと判定するためのLPP幅制限値を7以上に設定したと仮定すると、計測値が6のLPP成分を見落としてしまい、本当のLPP成分を見落としてしまう。
このように、計測幅と比較されて正しくLPP成分を検出するためのLPP幅制限値としては、適正範囲が存在する。実際に、適正範囲を正しく設定することは、光ディスク、光ディスク装置、温度変化、経年変化等の種々の条件によって難しい。 この発明の一実
施の形態では、レジスタ群24に蓄えられているLPP幅計測値をアドレスデコーダ17で処理し、LPPスライスレベルを制御することによって、正しくLPPのデータパターンを検出することができる。
この発明の一実施の形態におけるアドレスデコーダ17のアドレス復号処理の一例について図5のフローチャートを参照して説明する。なお、フローチャートの流れにしたがって例えばシステムコントローラ18の機能としてソフトウェア処理でアドレス復号を行うのに限らず、ハードウェア(回路構成)によってアドレス復号を行うようにしても良い。図5および以下の説明では、LPP幅計測値をLPP幅と適宜称し、LPP幅制限値をWlimと表記する。ステップS1において、Wlimが最小値の1とされる。ステップS2において、(LPP幅≧Wlim)のLPPのみを1とするように復号する。(Wlim=1)の時には、図4の例では、復号結果であるLPPのデータパターンが(01101101)となる。
ステップS3において、正しく復号できたか否かが判定される。ここでは、LPPに対応する1の個数が偶数であれば、正しく復号できたと判定される。(Wlim=1)の場合
には、1が奇数存在するので、正しく復号できなかったと判定される。この場合には、処理がステップS4に移る。なお、上述したように、DVD−R、DVD−RW等のフォーマットで採用されているLPP符号化方式では、より複雑にアドレス情報が規定されており、アドレス復号時にエラーが検出および訂正されるようになされている。この場合では、エラー検出結果から正しくアドレスが復号できたか否かが判定される。
ステップS4において、現在のWlimの値が最大値か否かが判定される。Wlimの最大値は、例えば前述した計測期間Tの全体が1の値となった場合の値であり、計測用クロックの周期をtとすると、T/tの値(整数)である。最大値でない場合には、ステップS5において、Wlimが+1され、ステップS2の処理(アドレス復号処理)がなされる。図
4の例では、Wlim=2とされた場合には、LPPのデータパターンが(Wlim=1)の場合と同一の(01101101)となる。このデータパターンも1の個数が奇数であるため、正しく復号できなかったと判定される。
(Wlim=3)とされた場合も、データパターンが (01101101)となる。(Wlim=4)とされた場合には、データパターンが(01101001)となり、1の個数
が偶数となるので、ステップS3において正しく復号できたと判定される。この場合には、ステップS6の正常終了となる。
このようなアドレス復号処理は、LPP幅制限値Wlimの適正範囲を予め設定しなくて
も、正しい復号結果を得ることが可能である。若し、順次Wlimを最大値まで増加させる
処理がなされても、ステップS3の判定結果として正しく復号できた結果が得られない場合には、ステップS7において、エラーと判定され、アドレスが復号できなかったとして処理が終了する。
図6および図7は、アドレス復号方法の他の例の処理を示す。二つの図面にフローチャートがまたがっているのは、作図スペースの制限のためであり、両者の接続箇所をAおよびBの文字でそれぞれ示す。他の例は、正しく復号できた場合でも、LPP制限値Wlim
を増加させて、Wlimの適正範囲を検出し、検出された適正範囲に応じてLPPスライス
レベルを制御するものである。すなわち、Wlimの適正範囲がLPP幅の狭い方に存在す
る場合には、LPPスライスレベルを低下させ、逆に、Wlimの適正範囲がLPP幅の広
い方に存在する場合には、LPPスライスレベルを高くさせるもので、より高性能のLPP検出装置を構成するものである。
他の例においても、フローチャートの流れにしたがってソフトウェア処理でアドレス復号を行うのに限らず、ハードウェア(回路構成)によってLPP検出およびアドレス復号を行うようにしても良い。図6のステップS11において、Wlimが最小値の1とされる
。ステップS12において、(LPP幅≧Wlim)のLPPのみを1とするように復号す
る。ステップS13において、正しく復号できたか否かが判定される。
ステップS13において、正しく復号できたか否か(LPPに対応する1の個数が偶数か)が判定される。正しく復号できなかったと判定される場合には、処理がステップS14に移る。ステップS14において、現在のWlimの値が最大値か否かが判定される。最
大値の場合には、処理が終了する。最大値でない場合には、ステップS15において、Wlimが+1され、ステップS12の処理がなされる。ステップS11〜S15の処理は、
図5におけるステップS1〜S5の処理と同様である。
Wlim=4とされた場合には、データパターンが(01101001)となり、1の個
数が偶数となるので、ステップS13において正しく復号できたと判定される。他の例では、この場合でも、処理が終了せずに、ステップS16において、現在のWlimをLPP
制限値下限Wminとして記憶する。 そして、ステップS17において、Wminが+1され
、Wmin=5とされる。
図7のステップS18において、(LPP幅≧Wlim)のLPPのみを1とするように
復号する。(Wlim=5)の時には、図4の例では、復号結果であるLPPのデータパタ
ーンが(01101001)となり、ステップS19において、正しく復号できたと判定される。ステップS20において、現在のWlimの値が最大値か否かが判定される。(Wlim=5)は最大値でないので、ステップS21において、Wminが+1され、Wmin=6とされ、ステップS18に戻る。
(Wlim=6)の場合も、復号結果であるLPPのデータパターンが(0110100
1)となり、正しく復号できたと判定され、ステップS21において、Wmin=7とされ
る。(Wlim=7)とすると、ステップS18の復号の結果、(01001001)のデ
ータパターンが得られる。このデータパターンでは、1の個数が奇数であるため、ステップS19において、正しく復号できなかったと判定される。その場合には、ステップS22において、現在のWlimから1を減じた値(Wlim−1)をLPP制限値上限Wmaxとし
て記憶する。
また、Wlimを最大値まで増加させて行き、ステップS20において、Wlimが最大値であると判定された場合には、ステップS23において、現在のWlimをLPP制限値上限
Wmaxとして記憶する。ステップS16において、LPP制限値下限Wminが求まり、ステップS22またはステップS23において、LPP制限値上限Wmaxが求まる。
そして、ステップS24において、WminおよびWmaxの平均値が最適LPP制限幅Woptとして求められる。ステップS25において、Woptが所定値より小さいか否かが判定される。所定値は、LPPを検出するのに適切な値であり、予め設定された目標値である。Woptが所定値より小さいと判定されると、ステップS26において、LPPスライスレ
ベルが1段下げられる。スライスレベルの変化の幅も予め適切な値に設定されている。そして、処理が終了する。
ステップS25において、Woptが所定値以上と判定されると、ステップS27におい
て、Woptが所定値より大きいか否かが判定される。 Woptが所定値より大きいと判定さ
れると、ステップS28において、LPPスライスレベルが1段上げられる。そして、処理が終了する。
このようなアドレス復号処理は、LPP幅制限値Wlimの適正範囲を予め設定しなくて
も、正しい復号結果を得ることが可能である。また、正しくLPPを検出できるLPP幅制限値Wlimの適正範囲または平均値が予め設定した所定値となるように制御され、LP
P検出の能力を高めることができる。
光ディスク上には、トラックに対して多数の位置にアドレスが記録されている。上述したアドレス復号処理は、ディスク上でアドレス情報が得られたら、その都度行うようにしても良く、または、最低限1回の処理を行うようにしても良い。
以上、この発明の一実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えばこの発明は、プッシュプル信号においてLPPに対応して正側に限らず、負側にパルスが発生する場合に対しても適用することができる。
この発明を適用することができる光ディスク装置におけるランドプリピットの検出の説明に用いる略線図である。 この発明の一実施の形態による光ディスク装置のブロック図である。 この発明の一実施の形態におけるLPP検出部の一例のブロック図である。 この発明の一実施の形態の動作説明に用いるプッシュプル信号、2値化LPP信号、LPP幅計測値のそれぞれの一例を示す略線図である。 この発明の一実施の形態におけるアドレス復号方法の一例を説明するためのフローチャートである。 この発明の一実施の形態におけるアドレス復号方法の他の例を説明するためのフローチャートである。 この発明の一実施の形態におけるアドレス復号方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク
3 光ピックアップ
10 ホストインターフェース
15 サーボエラー信号生成部
16 LPP検出部
17 アドレスデコーダ
18 システムコントローラ


Claims (4)

  1. 光ディスク媒体の記録トラックの案内溝を形成するグルーブ間のランド部にプリピットが形成され、プリピットによって、アドレス情報を検出する光ディスク装置であって、
    前記プリピットに対応するプリピット信号成分を含むプッシュプル信号を出力するプッシュプル信号出力手段と、
    前記プッシュプル信号を閾値と比較して2値化し、2値化プリピット信号を出力する2値化手段と、
    前記2値化プリピット信号の内でプリピットに対応するプリピット幅を検出するプリピット幅検出手段と、
    少なくともアドレス情報の符号長分の前記プリピット幅を一時的に記憶するプリピット幅記憶手段と、
    前記プリピット幅記憶手段によって記憶されたプリピット幅と制限値とを比較し、前記制限値より広い幅の前記プリピット幅を前記プリピットに対応しているものと検出するプリピット検出手段と、
    検出された前記プリピットを用いてアドレスを復号すると共に、復号されたアドレスのエラーの有無を検出するアドレス復号手段とを備え、
    前記制限値を順次変化させて、前記アドレス復号手段によって正しくアドレスを復号できたか否かを判定し、正しくアドレスを復号できた場合の前記制限値を適正な値として採用することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記正しくアドレスを復号できた場合の前記制限値が予め設定された目標値となるように、前記閾値を制御することを特徴とする請求項1記載のアドレス検出装置。
  3. 光ディスク媒体の記録トラックの案内溝を形成するグルーブ間のランド部にプリピットが形成され、プリピットによって、アドレス情報を検出するアドレス検出方法であって、
    前記プリピットに対応するプリピット信号成分を含むプッシュプル信号を出力するプッシュプル信号出力ステップと、
    前記プッシュプル信号を閾値と比較して2値化し、2値化プリピット信号を出力する2値化ステップと、
    前記2値化プリピット信号の内でプリピットに対応するプリピット幅を検出するプリピット幅検出ステップと、
    少なくともアドレス情報の符号長分の前記プリピット幅を一時的に記憶するプリピット幅記憶ステップと、
    前記プリピット幅記憶ステップによって記憶されたプリピット幅と制限値とを比較し、前記制限値より広い幅の前記プリピット幅を前記プリピットに対応しているものと検出するプリピット検出ステップと、
    検出された前記プリピットを用いてアドレスを復号すると共に、復号されたアドレスのエラーの有無を検出するアドレス復号ステップとを備え、
    前記制限値を順次変化させて、前記アドレス復号ステップによって正しくアドレスを復号できたか否かを判定し、正しくアドレスを復号できた場合の前記制限値を適正な値として採用することを特徴とするアドレス検出方法。
  4. 前記正しくアドレスを復号できた場合の前記制限値が予め設定された目標値となるように、前記閾値を制御することを特徴とする請求項3記載のアドレス検出方法。
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