JP2009116216A - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、表示画像を見る人の解像感を向上させたり、いわゆる画像ベタ面の均一性を確保できる画像表示装置及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】画素を構成する第1及び第2及び第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて画像を表示する画像表示装置であって、前記第1の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第1の色成分の光を変調する第1の光変調部と、前記第2の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第2の色成分の光を変調する第2の光変調部と、前記第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第3の色成分の光を変調する第3の光変調部とを含み、前記画像の水平方向又は垂直方向である第1の方向に、前記第1乃至第3の光変調部による変調光を用いた前記サブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように前記第1乃至第3の光変調部が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像表示装置及び画像表示方法に関する。
近年、大画面テレビジョンやプロジェクタ等の高性能な画像表示装置が広く普及しており、これらの画像表示装置においては、より一層、表示画像の高画質化が重要となっている。このような画像表示装置の高画質化にとって、表示画像を見る人の解像感を向上させることが必要である。
特許文献1には、2つのプロジェクタを組み合わせて各プロジェクタによる表示画面を合成することにより、画面の明るさや解像度を向上させる技術が開示されている。より具体的には、2つの画像のサブ画素を半画素分ずらし、各画像を重ねて1枚の画像を構成するようにした技術が開示されている。
更に特許文献2には、R、G、Bの3原色の他に、更にRのサブ画素を設け、R、G、Bの3原色のうちのRのサブ画素に対して水平方向及び垂直方向にそれぞれ半画素ずらすようにしたプロジェクタが開示されている。
特開平6−214250号公報 特開2003−322908号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、2つのプロジェクタを用いるため、コストが高くなるという問題がある。
また特許文献2に開示された技術では、いわゆる4板式となるため、液晶表示装置を4枚揃える必要があり、コストが高くなるという問題がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、低コストで、表示画像を見る人の解像感を向上させることができる画像表示装置及び画像表示方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、画素を構成する第1及び第2及び第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて画像を表示する画像表示装置であって、前記第1の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第1の色成分の光を変調する第1の光変調部と、前記第2の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第2の色成分の光を変調する第2の光変調部と、前記第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第3の色成分の光を変調する第3の光変調部とを含み、前記画像の水平方向又は垂直方向である第1の方向に、前記第1乃至第3の光変調部による変調光を用いた前記サブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように前記第1乃至第3の光変調部が設けられている画像表示装置に関係する。
本発明によれば、少なくとも3つの光変調部の画素数が1つの光変調部の画素数に制限されることがなく、空間的な解像度を向上させることができるので、低コストで、表示画像を見る人の解像感をこれまで以上に向上させることができるようになる。
本発明に係る画像表示装置では、前記画像の前記第1の方向に第1及び第2の画素が隣接する場合に、前記第1及び第2の画素を構成する前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素の境界部に、前記第1の画素を構成する前記第2又は第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がオーバーラップするように、前記第1乃至第3の光変調部が設けられていてもよい。
本発明によれば、いわゆるブラックマトリックス部分(遮光部分)を目立たなく表示できるようになるという効果が得られる。
本発明に係る画像表示装置では、1画素を構成する第1乃至第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が、隣接する同一成分の前記サブ画素間の距離の1/3ずつ前記第1の方向にずれるように前記第1乃至第3の光変調部が設けられていてもよい。
本発明によれば、オーバーラップすることで得られる部分の表示サブ画素の領域を均等にできるようになり、解像感をより一層向上させた上に、より均一な画像を表現できるようになる。
本発明に係る画像表示装置では、1画素を構成する第1乃至第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が前記第1の方向において、前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、前記第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素と並ぶ場合に、前記第2の色成分がG成分であってもよい。
本発明によれば、1画素を構成するサブ画素を第1の方向にずらして表示する場合に、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素を中心にR成分及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をずらすことで、偽色の発生を抑えることができるようになる。例えば、R成分及びB成分よりもG成分が知覚しやすいため、表示画像の端部に白又は黒の表示を行ったときにG成分が目立ちやすくなる。これに対して、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素を中心にR成分及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をずらすことで、偽色の発生を確実に抑えることができるようになる。
本発明に係る画像表示装置では、前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素の中心により構成される正方格子の格子点に、前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がオーバーラップするように、前記第1及び第2の光変調部が設けられていてもよい。
本発明によれば、少なくとも3つの光変調部の画素数が1つの光変調部の画素数に制限されることがなく、空間的な解像度を向上させることができるので、低コストで、表示画像を見る人の解像感をこれまで以上に向上させることができるようになる。
本発明に係る画像表示装置では、前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素に対して、隣接する同一成分の前記サブ画素間の距離の1/2だけ前記画像の水平方向に前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がずれ、且つ、隣接する同一成分の前記サブ画素の1/2だけ前記画像の垂直方向に前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように、前記第1及び第2の光変調部が設けられていてもよい。
本発明によれば、オーバーラップすることで得られる部分の表示サブ画素の領域を均等にできるようになり、解像感をより一層向上させた上に、より均一な画像を表現できるようになる。
本発明に係る画像表示装置では、前記第2の色成分が、G成分であってもよい。
本発明によれば、G成分が最も高輝度であるため、他の色成分の表示サブ画素の位置をずらすことで、他の色成分間の目地を見えにくくでき、画像(特にべた画像)の均一性を向上させ、画質評価の1つの指標としての粒状性を低下させることができるようになる。
また本発明は、第1〜第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて画像を表示する画像表示方法であって、前記第1の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第1の色成分の光を変調する第1の光変調ステップと、前記第2の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第2の色成分の光を変調する第2の光変調ステップと、前記第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第3の色成分の光を変調する第3の光変調ステップとを含み、前記画像の水平方向又は垂直方向である第1の方向に、前記第1〜第3の光変調ステップによる変調光を用いた前記サブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように表示する画像表示方法に関係する。
本発明によれば、少なくとも3つの光変調部の画素数が1つの光変調部の画素数に制限されることがなく、空間的な解像度を向上させることができるので、低コストで、表示画像を見る人の解像感をこれまで以上に向上させることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、本発明に係る画像表示装置としてプロジェクタを例に説明するが、本発明に係る画像表示装置がプロジェクタに限定されるものではない。
〔第1の実施形態〕
図1に、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置が適用された画像表示システムの説明図を示す。
第1の実施形態における画像表示装置が適用される画像表示システム10は、プロジェクタPJと、スクリーンSCRとを含む。プロジェクタPJは、スクリーンSCRに画像を投射して画像表示を行う。スクリーンSCRへの投射画像は複数の画素(表示画素)により構成され、各画素は、複数の色成分のサブ画素により構成される。プロジェクタPJは、各色成分の光を、色成分毎に生成された画像信号に基づいて変調してスクリーンSCRに投射する。
即ち、プロジェクタPJは、画像表示装置として機能し、サブ画素単位で、光源からの光を変調し、変調後の光を投射することで画像を表示する。
図2に、第1の実施形態におけるサブ画素の説明図を示す。
第1の実施形態では、1画素が3つのサブ画素により構成される。より具体的には、1画素が、R成分のサブ画素PR、G成分のサブ画素PG及びB成分のサブ画素PBにより構成され、スクリーンSCRに投射される画像の表示画素は、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素を含む。
なお、図2では、画素とこの画素を構成するサブ画素との関係を明確にするために、サブ画素が水平方向に並んで配置されているものとして模式的に示している。本発明に係る第1の実施形態では、1画素を構成する複数のサブ画素に対応する表示サブ画素の配置を工夫することで、低コストで、表示画像を見る人の解像感を向上させる。
これまでのプロジェクタによるR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素は、2次元的な画素配置が一致するように配置されている。そのため、サブ画素単位で行われる光変調時に必要な画素数の割に、表示画像の画素数が少ない。また、特に表示画像内に存在する画像エッジ部の解像感が、今ひとつ得られなかった。そこで、第1の実施形態では、スクリーンSCRへの投射画像の水平方向又は垂直方向である第1の方向に、1画素を構成する複数のサブ画素に対応する表示サブ画素が互いにずれるように画像を投射するようにしている。こうすることで、低コストで、これまで以上に表示画像の解像感を向上させ、各色成分の表示サブ画素が部分的にオーバーラップされた状態で表示されるため、特に表示画像内に存在する画像エッジ部の解像感をより一層向上させる効果を得ることができるようになる。
図3に、第1の実施形態における画像表示装置の構成例を示す。図3では、第1の実施形態における画像表示装置が、いわゆる3板式の図1のプロジェクタに適用された場合の構成例を示しているが、本発明は画像表示装置としてプロジェクタに適用されるものに限定されるものではない。
第1の実施形態における画像表示装置100としてのプロジェクタは、光源110、インテグレータレンズ112、114、偏光変換素子116、重畳レンズ118、R用ダイクロイックミラー120R、G用ダイクロイックミラー120G、反射ミラー122、R用フィールドレンズ124R、G用フィールドレンズ124G、R用液晶パネル130R(第1の光変調部)、G用液晶パネル130G(第2の光変調部)、B用液晶パネル130B(第3の光変調部)、リレー光学系140、クロスダイクロイックプリズム160、投射レンズ170を含む。R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bとして用いられる液晶パネルは、透過型の液晶表示装置である。リレー光学系140は、リレーレンズ142、144、146、反射ミラー148、150を含む。
光源110は、例えば超高圧水銀ランプにより構成され、少なくともR成分の光、G成分の光、B成分の光を含む光を射出する。インテグレータレンズ112は、光源110からの光を複数の部分光に分割するための複数の小レンズを有する。インテグレータレンズ114は、インテグレータレンズ112の複数の小レンズに対応する複数の小レンズを有する。重畳レンズ118は、インテグレータレンズ112の複数の小レンズから射出される部分光を重畳する。
また偏光変換素子116は、偏光分離膜とλ/2板とを有し、p偏光を透過させると共にs偏光を反射させ、p偏光をs偏光に変換する。この偏光変換素子116からのs偏光が、重畳レンズ118に照射される。
重畳レンズ118によって重畳された光は、R用ダイクロイックミラー120Rに入射される。R用ダイクロイックミラー120Rは、R成分の光を反射して、G成分及びB成分の光を透過させる機能を有する。R用ダイクロイックミラー120Rを透過した光は、G用ダイクロイックミラー120Gに照射され、R用ダイクロイックミラー120Rにより反射した光は反射ミラー122により反射されてR用フィールドレンズ124Rに導かれる。
G用ダイクロイックミラー120Gは、G成分の光を反射して、B成分の光を透過させる機能を有する。G用ダイクロイックミラー120Gを透過した光は、リレー光学系140に入射され、G用ダイクロイックミラー120Gにより反射した光はG用フィールドレンズ124Gに導かれる。
リレー光学系140では、G用ダイクロイックミラー120Gを透過したB成分の光の光路長と他のR成分及びG成分の光の光路長との違いをできるだけ小さくために、リレーレンズ142、144、146を用いて光路長の違いを補正する。リレーレンズ142を透過した光は、反射ミラー148によりリレーレンズ144に導かれる。リレーレンズ144を透過した光は、反射ミラー150によりリレーレンズ146に導かれる。リレーレンズ146を透過した光は、B用液晶パネル130Bに照射される。
R用フィールドレンズ124Rに照射された光は、平行光に変換されてR用液晶パネル130Rに入射される。R用液晶パネル130Rは、光変調素子(光変調部)として機能し、R用画像信号(第1の色成分のサブ画素の画像信号)に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従って、R用液晶パネル130Rに入射された光(第1の色成分の光)は、R用画像信号に基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
G用フィールドレンズ124Gに照射された光は、平行光に変換されてG用液晶パネル130Gに入射される。G用液晶パネル130Gは、光変調素子(光変調部)として機能し、G用画像信号(第2の色成分のサブ画素の画像信号)に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従って、G用液晶パネル130Gに入射された光(第2の色成分の光)は、G用画像信号に基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
リレーレンズ142、144、146で平行光に変換された光が照射されるB用液晶パネル130Bは、光変調素子(光変調部)として機能し、B用画像信号(第3の色成分のサブ画素の画像信号)に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従って、B用液晶パネル130Bに入射された光(第3の色成分の光)は、B用画像信号に基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
クロスダイクロイックプリズム160は、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bからの入射光を合成した合成光を出射光として出力する機能を有する。投射レンズ170は、出力画像をスクリーンSCR上に拡大して結像させるレンズである。
以上のように、図3の画像表示装置100としてのプロジェクタは、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bを第1〜第3の光変調部とすると、第1の光変調部は、第1の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて第1の色成分の光を変調し、第2の光変調部は、第2の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて第2の色成分の光を変調し、第3の光変調部は、第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて第3の色成分の光を変調する。そして、第1の実施形態では、プロジェクタのスクリーンSCRへの投射画像(表示画像)の水平方向又は垂直方向である第1の方向に、第1〜第3の光変調部による変調光を用いた画素がそれぞれずれるように第1〜第3の光変調部が設けられている。
図4(A)に、従来のプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図を示す。図4(B)に、第1の実施形態における画像表示装置100としてのプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図を示す。図4(B)では、第1の方向が、スクリーンSCRへの表示画像の水平方向であるものとして示している。
1画素がR成分のサブ画素、G成分のサブ画素及びB成分のサブ画素により構成される場合に、従来のプロジェクタにおけるサブ画素に対応する表示サブ画素は、図4(A)に示すように、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが一致するように配置されている。なお、図4(A)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBをそれぞれ画像の水平方向及び垂直方向に多少ずらして示しているが、実際にはR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが一致している。
このため、従来のプロジェクタでは、例えばいわゆる3板式の場合に色成分毎に液晶パネルをライトバルブとして用いて画素単位で光変調が行われるにもかかわらず、1つの色成分の液晶パネル分の解像度しか得られず、表示画像の解像度を向上させることができない上に、特に表示画像内に存在する画像エッジ部の解像感が、今ひとつ得られなかった。
これに対して、第1の実施形態では、図4(B)に示すように、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが、表示画像の水平方向にそれぞれずれるように配置する。これは、図3において、クロスダイクロイックプリズム160に対して、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bの位置をそれぞれ調整することで実現できる。なお、図4(B)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBをそれぞれ画像の垂直方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが垂直方向では一致させることができる。
図5に、図4(B)のサブ画素に対応する表示サブ画素配置の詳細な説明図を示す。なお、図5においても、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をそれぞれ画像の垂直方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が垂直方向では一致させることができる。
なお、図5では、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1のそれぞれが、第1の方向にずれて並ぶものとする。
ここで、表示画像の例えば水平方向である第1の方向に第1及び第2の画素P1、P2が隣接する場合に、第1の画素P1を構成するR成分(広義には第1の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1と第2の画素P2を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR2との境界部AR1に、第1の画素P1を構成するG成分(広義には第2の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1又は第1の画素P1を構成するB成分(広義のは第3の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1がオーバーラップするように、図3において、第1〜第3の変調部として、クロスダイクロイックプリズム160に対してR用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bが設けられる。
これにより、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bが同じ解像度を有する場合に、従来では1つの液晶パネル分の解像度しか得られなかったが、第1の実施形態によれば、低コストで、表示画像の解像度をより一層向上させる効果が得られる。即ち、第1の画素P1を構成するサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1をずらすことで、空間的な解像度を向上させることができるようになる。第1の画素P1を構成するサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1をずらすことで得られたオーバーラップ部分には偽色が出る場合があるものの、表示画像によって解像感を向上させることができることがわかっている。
また、上記のようにすることで、ブラックマトリックス部分(遮光部分)を目立たなく表示できるようになる上に、垂直方向の解像度を向上させやすくなるという効果が得られる。
このような第1の実施形態では、より具体的には、1画素を構成するR成分、G成分及びB成分(第1〜第3の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1が、第1の方向に1/3画素ずつずれるように、図3において、第1〜第3の変調部として、クロスダイクロイックプリズム160に対してR用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bが設けられることが望ましい。より具体的には、1画素を構成する第1乃至第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が、隣接する同一成分のサブ画素間の距離の1/3ずつ第1の方向にずれるように、第1〜第3の変調部として、クロスダイクロイックプリズム160に対してR用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bが設けられることが望ましい。
即ち、図5において、第1の方向としての表示画像の水平方向に隣接する画素(図5では第1の画素P1、第2の画素P2)の同一色成分(図5では、例えばR成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素の中心CR1、CR2間の水平方向の距離をdとすると、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1の中心CR1と第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1の中心CG1との距離がd/3となる。同様に、第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1の中心CG1と第1の画素P1を構成するB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1の中心CB1との距離がd/3となる。
これにより、オーバーラップすることで得られる部分の表示サブ画素の領域を均等にできるようになり、解像感をより一層向上させた上に、より均一な画像を表現できるようになる。
なお、ここでは、隣接する同一成分のサブ画素間の距離を単位として、その1/3単位だけずれるものとしてが、本発明は、サブ画素に対応する表示サブ画素のずれ量の単位が隣接する同一成分のサブ画素間の距離に限定されるものではない。例えば、サブ画素に対応する表示サブ画素の大きさを単位としたり、予め決められた距離を単位としてもよい。
更にまた、第1の実施形態では、図5に示すように、第1の画素P1を構成するサブ画素に対応する表示サブ画素が第1の方向に順番に並ぶ場合に、この第1の方向にサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1の順番に配置されることが望ましい。即ち、1画素を構成する第1〜第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が第1の方向に順番に並ぶ場合に、第2の色成分がG成分であることが望ましい。
このように、画素を構成するサブ画素を第1の方向にずらして表示する場合に、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素を中心にR成分及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をずらすことで、偽色の発生を抑えることができるようになる。例えば、R成分及びB成分よりもG成分が知覚しやすいため、表示画像の端部に白又は黒の表示を行ったときにG成分が目立ちやすくなる。これに対して、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素を中心にR成分及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をずらすことで、偽色の発生を確実に抑えることができるようになる。
更に、第1の実施形態では、サブ画素に対応する表示サブ画素をずらすため、該サブ画素の画像信号を以下のサンプリング処理により生成することで、より一層解像感を向上させることができるようになる。このサンプリング処理は、例えば画像表示装置としてのプロジェクタに画像信号を供給する画像処理装置において行われる。
図6に、第1の実施形態における画像表示装置を含む画像表示システムの構成例のブロック図を示す。図6において、図1又は図3と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1の実施形態における画像表示システム10は、画像信号生成装置200と、画像処理装置300と、画像表示装置100とを含む。画像表示装置100として、図3の構成を有するプロジェクタを採用できる。画像信号生成装置200は、画像表示装置100に表示させる画像(コンテンツ)に対応した画像信号を生成し、該画像信号を画像処理装置300に対して出力する。画像処理装置300は、サンプリング処理部310を有し、画像信号生成装置200からの画像信号を受け、該画像信号により表される画像の解像度に応じたサンプリング処理を行って、サンプリング処理後の画像信号を画像表示装置100に対して供給する。
サンプリング処理部310には、画像信号生成装置200から画像信号により表される画像の解像度と画像表示装置100の解像度とに対応した解像度情報が与えられると共に、画像表示装置100に対して出力する画像信号のサンプリング処理方法を指定するサンプリング処理方法指定情報とが与えられる。この解像度情報とサンプリング処理方法指定情報とは、例えば画像信号生成装置200又は画像表示装置100から与えられる。
例えば画像信号生成装置200からの画像信号により表される画像の解像度と、画像表示装置100に表示される画像の解像度とが一致するとき、解像度情報として「1」が与えられる。また、例えば画像信号生成装置200からの画像信号により表される画像の解像度に対して、画像表示装置100に表示される画像の解像度が3分の1のとき、解像度情報として「3」が与えられる。
例えばサンプリング処理部310に与えられるサンプリング処理方法指定情報としては、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等の補間処理を指定する情報がある。
サンプリング処理部310は、サンプリング処理方法指定情報で指定された処理方法で、解像度情報により指定された解像度となるように画像信号生成装置200からの画像信号を生成し、処理後の画像信号を画像表示装置100に対して出力する。
図7(A)、図7(B)に、第1の実施形態におけるサンプリング処理の第1の例の説明図を示す。
なお、図7(A)、図7(B)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をそれぞれ画像の垂直方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が垂直方向では一致させることができる。
図7(A)は、画像信号生成装置200からの画像信号と画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度が一致する場合に、従来の画像表示装置のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときの画像信号を模式的に表したものである。図7(B)は、画像信号生成装置200からの画像信号と画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度が一致する場合に、第1の実施形態における画像表示装置100のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときにニアレストネイバー法で補間された画像信号を模式的に表したものである。
従来のサブ画素配置の場合、図7(A)に示すように、1画素を構成する各サブ画素の画像信号をそのまま用いて色成分毎に光変調し、各サブ画素に対応する表示サブ画素が一致するように表示される。例えば、図7(A)に示すように、第1の画素P1に対応する画像信号を用いて、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1、第1の画素P1を構成するB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1のそれぞれが一致するように表示する。
これに対して、第1の実施形態のサブ画素配置の場合、入力された画像信号により表される画像の各画素の位置に対して、各サブ画素に対応する表示サブ画素の位置がずれる。そこで、第1の実施形態では、図7(B)に示すようにニアレストネイバー法で、最近傍の当該成分の画像信号を用いて、各サブ画素に対応する表示サブ画素が表示される。例えば、図7(B)に示すように、第1の画素P1に対応する画像信号のうちR成分の画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1を表示し、第1の画素P1に対応する画像信号のうちG成分の画像信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1を表示し、第2の画素P2に対応する画像信号のうちB成分の画像信号を用いてB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1を表示する。更に、第2の画素P2に対応する画像信号のうちR成分の画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR2を表示し、第2の画素P2に対応する画像信号のうちG成分の画像信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG2を表示し、第3の画素P3に対応する画像信号のうちB成分の画像信号を用いてB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB2を表示する。
このように、表示画像におけるサブ画素の中心位置に応じて、元画像の画像信号に対し、ニアレストネイバー法で補間した画像信号を用いてサブ画素に対応する表示サブ画素を表示するようにすることで、より一層画質を向上させることができるようになる。
図8(A)、図8(B)に、第1の実施形態におけるサンプリング処理の第2の例の説明図を示す。
なお、図8(A)、図8(B)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をそれぞれ画像の垂直方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が垂直方向では一致させることができる。
図8(A)は、画像信号生成装置200からの画像信号と画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度が一致する場合に、従来の画像表示装置のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときの画像信号を模式的に表したものである。図8(B)は、画像信号生成装置200からの画像信号と画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度が一致する場合に、第1の実施形態における画像表示装置100のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときにバイリニア法で補間された画像信号を模式的に表したものである。
従来のサブ画素配置の場合、図8(A)に示すように、1画素を構成する各サブ画素の画像信号をそのまま用いて色成分毎に光変調し、各サブ画素に対応する表示サブ画素が一致するように表示される。例えば、図8(A)に示すように、第1の画素P1に対応する画像信号を用いて、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1、第1の画素P1を構成するB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1のそれぞれが一致するように表示する。
これに対して、サンプリング処理の第2の例では、図8(B)に示すようにバイリニア法で、当該成分の2つの画像信号を補間した信号を用いて、各サブ画素に対応する表示サブ画素が表示される。例えば、図8(B)に示すように、第1の画素P1に対応する画像信号のうちR成分の画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1を表示するが、第1及び第2の画素P1、P2に対応する画像信号のうちG成分の画像信号をバイリニア法で補間した信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1を表示し、第1及び第2の画素P1、P2に対応する画像信号のうちB成分の画像信号をバイリニア法で補間した信号を用いてB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1を表示する。更に、第2及び第3の画素P2、P3に対応する画像信号のうちR成分の画像信号をバイリニア法で補間した信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR2を表示し、第2及び第3の画素P2、P3に対応する画像信号のうちG成分の画像信号をバイリニア法で補間した信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG2を表示し、第2及び第3の画素P2、P3に対応する画像信号のうちB成分の画像信号をバイリニア法で補間した信号を用いてB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB2を表示する。
このように、表示画像におけるサブ画素の中心位置に応じて、元画像の画像信号に対し、バイリニア法で補間した画像信号を用いてサブ画素に対応する表示サブ画素を表示するようにすることで、より一層画質を向上させることができるようになる。
図9(A)、図9(B)に、第1の実施形態におけるサンプリング処理の第3の例の説明図を示す。
なお、図9(A)、図9(B)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をそれぞれ画像の垂直方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が垂直方向では一致させることができる。
図9(A)は、画像信号生成装置200からの画像信号の解像度が画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度の3倍である場合に、従来の画像表示装置のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときの画像信号を模式的に表したものである。図9(B)は、画像信号生成装置200からの画像信号の解像度が画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度の3倍である場合に、第1の実施形態における画像表示装置100のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときにニアレストネイバー法で補間した画像信号を模式的に表したものである。
従来のサブ画素配置の場合、図9(A)に示すように、3画素のうち最近傍の画素の各サブ画素の画像信号をそのまま用いて色成分毎に光変調し、各サブ画素に対応する表示サブ画素が一致するように表示される。例えば、図9(A)に示すように、第1の画素P1用の3画素の中から1画素分の画像信号を用いて、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1、B成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1のそれぞれが一致するように表示する。
これに対して、サンプリング処理の第3の例では、図9(B)に示すようにニアレストネイバー法で、3画素の中から最近傍の画素の当該成分の画像信号を用いて、各サブ画素に対応する表示サブ画素が表示される。例えば、図9(B)に示すように、中心位置が最近傍の画素P10のR成分の画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1を表示し、中心位置が最近傍の画素P11のG成分の画像信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1を表示し、中心位置が最近傍の画素P12のB成分の画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1を表示する。同様に、中心位置が最近傍の画素P13のR成分の画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR2を表示し、中心位置が最近傍の画素P14のG成分の画像信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG2を表示し、中心位置が最近傍の画素P15のB成分の画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB2を表示する。
このように、表示画像におけるサブ画素の中心位置に応じて、元画像の画像信号に対し、ニアレストネイバー法で補間した画像信号を用いてサブ画素に対応する表示サブ画素を表示するようにすることで、より一層画質を向上させることができるようになる。
図10(A)、図10(B)に、第1の実施形態におけるサンプリング処理の第4の例の説明図を示す。
なお、図10(A)、図10(B)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をそれぞれ画像の垂直方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が垂直方向では一致させることができる。
図10(A)は、画像信号生成装置200からの画像信号の解像度が画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度の3倍である場合に、従来の画像表示装置のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときの画像信号を模式的に表したものである。図10(B)は、画像信号生成装置200からの画像信号の解像度が画像表示装置100に対して出力される画像信号の解像度の3倍である場合に、第1の実施形態における画像表示装置100のサブ画素に対応する表示サブ画素配置のときにバイリニア法で補間された画像信号を模式的に表したものである。
従来のサブ画素配置の場合、図10(A)に示すように、3画素分の当該成分のサブ画素の画像信号をバイリニア法で補間した信号を用いて色成分毎に光変調し、各サブ画素に対応する表示サブ画素が一致するように表示される。例えば、図10(A)に示すように、第1の画素P1用の3画素分の各色成分の画像信号を用いて、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1、B成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1のそれぞれが一致するように表示する。
これに対して、サンプリング処理の第4の例では、図10(B)に示すようにバイリニア法で、色成分毎に3画素分の画像信号を用いて、各サブ画素に対応する表示サブ画素が表示される。例えば、図10(B)に示すように、その中心画素が近い3画素P20、P21、P22のR成分の画像信号をバイリニア法で補間した画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1を表示し、その中心画素が近い3画素P21、P22、P23のG成分の画像信号をバイリニア法で補間した画像信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1を表示し、その中心画素が近い3画素P22、P23、P24のB成分の画像信号をバイリニア法で補間した画像信号を用いてB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1を表示する。同様に、その中心画素が近い3画素P23、P24、P25のR成分の画像信号をバイリニア法で補間した画像信号を用いてR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR2を表示し、その中心画素が近い3画素P24、P25、P26のG成分の画像信号をバイリニア法で補間した画像信号を用いてG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG2を表示し、その中心画素が近い3画素P25、P26、P27のB成分の画像信号をバイリニア法で補間した画像信号を用いてB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB2を表示する。
このように、表示画像におけるサブ画素の中心位置に応じて、元画像の画像信号に対し、バイリニア法で補間した画像信号を用いてサブ画素に対応する表示サブ画素を表示するようにすることで、より一層画質を向上させることができるようになる。
なお、図4(B)では、第1の方向が、スクリーンSCRへの表示画像の水平方向であるものとして、図5〜図10(A)、図10(B)について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図11(A)、図11(B)に、第1の実施形態の変形例におけるプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図を示す。なお、図11(A)は、図4(A)と同様の従来のプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図を表す。図11(B)では、第1の方向が、スクリーンSCRへの表示画像の垂直方向であるものとして示している。図11(A)、図11(B)において、図4(A)、図4(B)と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
1画素がR成分のサブ画素、G成分のサブ画素及びB成分のサブ画素により構成される場合に、従来のプロジェクタにおけるサブ画素に対応する表示サブ画素は、図11(A)に示すように、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが一致するように配置されている。なお、図11(A)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBをそれぞれ画像の水平方向及び垂直方向に多少ずらして示しているが、実際にはR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが一致している。
これに対して、第1の実施形態の変形例では、図11(B)に示すように、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが、表示画像の垂直方向にそれぞれずれるように配置する。これは、図3において、クロスダイクロイックプリズム160に対して、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bの位置をそれぞれ調整することで実現できる。なお、図11(B)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBをそれぞれ画像の水平方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが水平方向では一致させることができる。
図12に、図11(B)のサブ画素に対応する表示サブ画素配置の詳細な説明図を示す。なお、図12においても、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をそれぞれ画像の水平方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が水平方向では一致させることができる。
なお、図12では、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1のそれぞれが、第1の方向にずれて並ぶものとする。
ここで、表示画像の例えば垂直方向である第1の方向に第1及び第2の画素P1、P2が隣接する場合に、第1の画素P1を構成するR成分(広義には第1の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1と第2の画素P2を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR2との境界部AR2に、第1の画素P1を構成するG成分(広義には第2の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1又は第1の画素P1を構成するB成分(広義のは第3の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1がオーバーラップするように、図3において、第1〜第3の変調部として、クロスダイクロイックプリズム160に対してR用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bが設けられる。
これにより、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bが同じ解像度を有する場合に、従来では1つの液晶パネル分の解像度しか得られなかったが、第1の実施形態の変形例によれば、低コストで、表示画像の解像度をより一層向上させる効果が得られる。即ち、第1の画素P1を構成するサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1をずらすことで、空間的な解像度を向上させることができるようになる。例えば、第1の画素P1を構成するサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1をずらすことで得られたオーバーラップ部分には偽色が出る場合があるものの、表示画像によって解像感を向上させることができることがわかっている。
また、上記のようにすることで、ブラックマトリックス部分(遮光部分)を目立たなく表示できるようになる上に、水平方向の解像度を向上させやすくなるという効果が得られる。
より具体的には、第1の実施形態では、1画素を構成するR成分、G成分及びB成分(第1〜第3の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1が、第1の方向に1/3画素ずつずれるように、図3において、第1〜第3の変調部として、クロスダイクロイックプリズム160に対してR用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bが設けられることが望ましい。
即ち、図12において、第1の方向としての表示画像の垂直方向に隣接する画素(図12では第1の画素P1、第2の画素P2)の同一色成分(図12では、例えばR成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素の中心CR1、CR2間の水平方向の距離をdとすると、第1の画素P1を構成するR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1の中心CR1と第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1の中心CG1との距離がd/3となる。同様に、第1の画素P1を構成するG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1の中心CG1と第1の画素P1を構成するB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPB1の中心CB1との距離がd/3となる。
これにより、オーバーラップすることで得られる部分の表示サブ画素の領域を均等にできるようになり、解像感をより一層向上させた上に、より均一な画像を表現できるようになる。
更にまた、第1の実施形態の変形例では、図12に示すように、第1の画素P1を構成するサブ画素に対応する表示サブ画素が第1の方向に順番に並ぶ場合に、サブ画素に対応する表示サブ画素DPR1、DPG1、DPB1の順番であることが望ましい。即ち、1画素を構成する第1〜第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が第1の方向に順番に並ぶ場合に、第2の色成分がG成分であることが望ましい。
このように、画素を構成するサブ画素を第1の方向にずらして表示する場合に、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素を中心にR成分及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をずらすことで、偽色の発生を抑えることができるようになる。例えば、R成分及びB成分よりもG成分が知覚しやすいため、表示画像の端部に白又は黒の表示を行ったときにG成分が目立ちやすくなる。これに対して、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素を中心にR成分及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素をずらすことで、偽色の発生を確実に抑えることができるようになる。
第1の実施形態の変形例の場合であっても、サブ画素の画像信号を上記のようにサンプリング処理により生成することで、より一層解像感を向上させることができるようになる。なお、第1の実施形態の変形例におけるサンプリング処理については、第1の実施形態の水平方向の補間処理に代えて垂直方向の補間処理を行えばよいため、詳細な説明を省略する。
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態では、1画素を構成する各サブ画素に対応する表示サブ画素がそれぞれずれるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
図13(A)に、従来のプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図を示す。図13(B)に、本発明に係る第2の実施形態におけるサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図を示す。図13(B)では、第1の方向が、スクリーンSCRへの表示画像の水平方向であるものとして示している。
1画素がR成分のサブ画素、G成分のサブ画素及びB成分のサブ画素により構成される場合に、従来のプロジェクタにおけるサブ画素に対応する表示サブ画素は、図13(A)に示すように、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが一致するように配置されている。なお、図13(A)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBをそれぞれ画像の水平方向及び垂直方向に多少ずらして示しているが、実際にはR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが一致している。
このため、従来のプロジェクタでは、例えばいわゆる3板式の場合に色成分毎に液晶パネルをライトバルブとして用いて画素単位で光変調が行われるにもかかわらず、1つの色成分の液晶パネル分の解像度しか得られず、表示画像の解像度を向上させることができない上に、特に表示画像内に存在する画像エッジ部の解像感が、今ひとつ得られなかった。また、サブ画素に対応する表示サブ画素を一致させるように表示させるため、表示画像によってはざらつき感が感じされる場合があった。
これに対して、第2の実施形態では、図13(B)に示すように、G成分(広義には第2の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPGが、R成分(広義には第1の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPRに対して、表示画像の水平方向及び垂直方向にそれぞれずれるように配置される。より具体的には、R成分(第1の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素の中心により構成される正方格子の格子点に、G成分(第2の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素がオーバーラップするように配置される。これは、図3において、クロスダイクロイックプリズム160に対して、R用液晶パネル130R及びG用液晶パネル130Gの位置をそれぞれ調整することで実現できる。
なお、第2の実施形態は、B成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBの位置は表示画像の画質が劣化しない限り、表示サブ画素DPBの位置に限定されるものではなく、図13(B)では、調整工程を簡素化することで得られる低コスト化を目的として、B成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBの位置を、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPRの位置と一致させているに過ぎない。第2の実施形態では、B成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBは、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR及びG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPGとオーバーラップするように配置されることが望ましい。
なお、図13(B)では、図の理解を容易にするために、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBをそれぞれ画像の水平方向及び垂直方向に多少ずらして示しているが、例えばR成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR及びB成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPBが水平方向及び垂直方向で一致させることができる。
図14に、図13(B)のサブ画素に対応する表示サブ画素配置の詳細な説明図を示す。なお、図14においては、B成分のサブ画素に対応する表示サブ画素の図示を省略している。
ここで、表示画像の水平方向に第1及び第2の画素P1、P2が隣接すると共に第3及び第4の画素P3、P4が隣接し、表示画像の垂直方向に第1及び第3の画素P1、P3が隣接すると共に第2及び第4の画素P2、P4が隣接するものとする。このとき、第1〜第4の画素P1〜P4を構成するR成分(広義には第1の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1〜DPR4の中心CR1〜CR4により正方格子が構成される。この正方格子の格子点に、G成分(広義には第2の色成分)のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1がオーバーラップするように配置される。ここで、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1は、第1〜第4の画素P1〜P4のいずれかを構成するサブ画素に対応する表示サブ画素である。
より具体的には、第2の実施形態では、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1に対し、G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1が、表示画像の水平方向に1/2画素、該表示画像の垂直方向に1/2画素だけずれるように配置される。更に具体的には、記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素に対して、隣接する同一成分のサブ画素間の距離の1/2だけ画像の水平方向に、且つ、隣接する同一成分のサブ画素の1/2だけ画像の垂直方向に、第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように、第1及び第2の光変調部が設けられている。
即ち、正方格子を構成する4つのサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1〜DPR4の中心CR1〜CR4のうち、中心CR1、CR2の距離、中心CR3、CR4の距離をそれぞれdh、中心CR1、CR3の距離、及び中心CR2、CR4の距離をそれぞれdvとすると、R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPR1に対して、表示画像の水平方向にdh/2、垂直方向にdv/2だけずれるように中心CG1が設けられたG成分のサブ画素に対応する表示サブ画素DPG1が配置される。
こうすることで、オーバーラップすることで得られる部分の表示サブ画素の領域を均等にできるようになり、解像感をより一層向上させた上に、より均一な画像を表現できるようになる。
なお、ここでは、隣接する同一成分のサブ画素間の距離を単位として、その1/2単位だけずれるものとしてが、本発明は、サブ画素に対応する表示サブ画素のずれ量の単位が隣接する同一成分のサブ画素間の距離に限定されるものではない。例えば、サブ画素に対応する表示サブ画素の大きさを単位としたり、予め決められた距離を単位としてもよい。
なお、図14では、各サブ画素の中心間距離が水平方向及び垂直方向で異なるものとして説明したが、各サブ画素の水平方向の中心間距離と各サブ画素の垂直方向の中心間距離とが等しくても良い。
図15(A)、図15(B)に、本発明の第2の実施形態の効果の説明図を示す。図15(A)は、従来のサブ画素に対応する表示サブ画素配置における粒状度を模式的に表す。図15(B)は、本発明の第2の実施形態のサブ画素に対応する表示サブ画素配置における粒状度を模式的に示す。
図16に、図15(A)、図15(B)の粒状度の評価式を示す。
ここで、投射サイズが75インチ、画素数が1920×1080、開口率が42.25%、視距離が0.5m、画像が全白パターンという条件でのシミュレーション結果として、図15(A)では粒状度が「26.12」、図15(B)では粒状度が「13.87」となる。粒状度の値が小さいほど粒状性が低下し、画像のざらつき感を小さくできるようになる。なお、図15(B)では輝度成分のみを用いてモノクロ化した場合のシミュレーション結果を示している。
以上のように、R成分、G成分及びB成分のうちG成分が最も高輝度であるため、他のR成分及びB成分の表示サブ画素の位置をずらすことで、R成分とB成分との目地を見えにくくでき、画像(特にべた画像)の均一性を向上させ、画質評価の1つの指標としての粒状性を低下させることができるようになる。
以上、本発明に係る画像表示装置及び画像表示方法を上記の各実施形態又はその変形例に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記の各実施形態又はその変形例では、1画素を3つの色成分のサブ画素で構成されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1画素を構成する色成分数が2、又は4以上であってもよい。
(2)上記の各実施形態又はその変形例では、光変調部としてライトバルブを用いるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調部として、例えばDLP(Digital Light Processing)(登録商標)、LCOS(Liquid Cristal On Silicon)等を採用してもよい。
(3)上記の各実施形態又はその変形例では、光変調部として、いわゆる3板式の透過型の液晶パネルを用いたライトバルブを例に説明したが、4板式以上の透過型の液晶パネルを用いたライトバルブを採用してもよい。
(4)上記の各実施形態又はその変形例では、サンプリング処理方法として、ニアレストネイバー法、バイリニア法やバイキュービック法を例に挙げたが、本発明はこれらの補間処理方法に限定されるものではない。
(5)上記の各実施形態において、本発明を、画像表示装置及び画像表示方法として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明を実現するための画像表示方法の処理手順が記述されたプログラムや、該プログラムが記録された記録媒体であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置が適用された画像表示システムの説明図。 第1の実施形態におけるサブ画素の説明図。 第1の実施形態における画像表示装置の構成例を示す構成図。 図4(A)は従来のプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図。図4(B)は第1の実施形態におけるプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図。 図4(B)のサブ画素に対応する表示サブ画素配置の詳細な説明図。 第1の実施形態における画像表示装置を含む画像表示システムの構成例のブロック図。 図7(A)、図7(B)は第1の実施形態におけるサンプリング処理の第1の例の説明図。 図8(A)、図8(B)は第1の実施形態におけるサンプリング処理の第2の例の説明図。 図9(A)、図9(B)は第1の実施形態におけるサンプリング処理の第3の例の説明図。 図10(A)、図10(B)は第1の実施形態におけるサンプリング処理の第4の例の説明図。 図11(A)、図11(B)は第1の実施形態の変形例におけるプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図。 図11(B)のサブ画素に対応する表示サブ画素配置の詳細な説明図。 図13(A)は従来のプロジェクタのサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図。図13(B)は本発明に係る第2の実施形態におけるサブ画素に対応する表示サブ画素配置の説明図。 図13(B)のサブ画素に対応する表示サブ画素配置の詳細な説明図。 図15(A)、図15(B)は本発明の第2の実施形態の効果の説明図。 図15(A)、図15(B)の粒状度の評価式を示す図。
符号の説明
10…画像表示システム、100…画像表示装置、110…光源、
112,114…インテグレータレンズ、116…偏光変換素子、
118…重畳レンズ、120R…R用ダイクロイックミラー、
120G…G用ダイクロイックミラー、122,148,150…反射ミラー、
124R…R用フィールドレンズ、124G…G用フィールドレンズ、
130R…R用液晶パネル、130G…G用液晶パネル、130B…B用液晶パネル、 140…リレー光学系、142,144,146…リレーレンズ、
160…クロスダイクロイックプリズム、170…投射レンズ、
200…画像信号生成装置、300…画像処理装置、
310…サンプリング処理部、DPB…B成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、
DPG…G成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、
DPR…R成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、PB…B成分のサブ画素、
PG…G成分のサブ画素、PJ…プロジェクタ、PR…R成分のサブ画素、
SCR…スクリーン

Claims (8)

  1. 画素を構成する第1及び第2及び第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて画像を表示する画像表示装置であって、
    前記第1の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第1の色成分の光を変調する第1の光変調部と、
    前記第2の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第2の色成分の光を変調する第2の光変調部と、
    前記第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第3の色成分の光を変調する第3の光変調部とを含み、
    前記画像の水平方向又は垂直方向である第1の方向に、前記第1乃至第3の光変調部による変調光を用いた前記サブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように前記第1乃至第3の光変調部が設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記画像の前記第1の方向に第1及び第2の画素が隣接する場合に、前記第1及び第2の画素を構成する前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素の境界部に、前記第1の画素を構成する前記第2又は第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がオーバーラップするように、前記第1乃至第3の光変調部が設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1又は2において、
    1画素を構成する第1乃至第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が、隣接する同一成分の前記サブ画素間の距離の1/3ずつ前記第1の方向にずれるように前記第1乃至第3の光変調部が設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    1画素を構成する第1乃至第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素が前記第1の方向において、前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素、前記第3の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素と並ぶ場合に、前記第2の色成分がG成分であることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1において、
    前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素の中心により構成される正方格子の格子点に、前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がオーバーラップするように、前記第1及び第2の光変調部が設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項5において、
    前記第1の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素に対して、隣接する同一成分の前記サブ画素間の距離の1/2だけ前記画像の水平方向に前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がずれ、且つ、隣接する同一成分の前記サブ画素の1/2だけ前記画像の垂直方向に前記第2の色成分のサブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように、前記第1及び第2の光変調部が設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項5又は6において、
    前記第2の色成分が、G成分であることを特徴とする画像表示装置。
  8. 画素を構成する第1及び第2及び第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて画像を表示する画像表示方法であって、
    前記第1の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第1の色成分の光を変調する第1の光変調ステップと、
    前記第2の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第2の色成分の光を変調する第2の光変調ステップと、
    前記第3の色成分のサブ画素の画像信号に基づいて前記第3の色成分の光を変調する第3の光変調ステップとを含み、
    前記画像の水平方向又は垂直方向である第1の方向に、前記第1乃至第3の光変調ステップによる変調光を用いた前記サブ画素に対応する表示サブ画素がずれるように表示することを特徴とする画像表示方法。
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