JP2009115767A - 溶接品質検査装置および溶接品質検査方法 - Google Patents
溶接品質検査装置および溶接品質検査方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009115767A JP2009115767A JP2007292452A JP2007292452A JP2009115767A JP 2009115767 A JP2009115767 A JP 2009115767A JP 2007292452 A JP2007292452 A JP 2007292452A JP 2007292452 A JP2007292452 A JP 2007292452A JP 2009115767 A JP2009115767 A JP 2009115767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reflected light
- welded
- welded portion
- sound
- laser
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
【解決手段】溶接品質検査装置100に、レーザトーチ20によりレーザが照射された溶接部からの反射光を検出する反射光検出部110と、溶接部から発生する音を検出する音響検出部120と、反射光検出部110により検出された反射光および音響検出部120により検出された音に基づいて溶接部の品質を判定する品質判定部132bと、を具備した。
【選択図】図1
Description
特許文献1に記載の方法は、被溶接物においてレーザが照射される表面の反対側である裏面からの発光強度に基づいて溶接部が裏面まで貫通しているか否かを検査する方法である。
レーザが照射された溶接部からの反射光を検出する反射光検出部と、
前記溶接部から発生する音を検出する音響検出部と、
前記反射光検出部により検出された反射光および前記音響検出部により検出された音に基づいて前記溶接部の品質を判定する品質判定部と、
を具備するものである。
前記反射光検出部は、
前記溶接部に照射されるレーザの光路上に配置され、前記溶接部に照射されるレーザを透過するとともに前記溶接部からの反射光を反射する反射光検出用ミラーと、
前記反射光検出用ミラーにより反射された前記溶接部からの反射光の強度を検出する光センサと、
を具備するものである。
前記反射光検出部は、
前記反射光検出用ミラーから前記光センサまでの前記反射光の光路上に配置され、前記反射光のうち所定の波長の光を透過するバンドパスフィルタを具備するものである。
前記音響検出部は、
前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源側となる位置に配置される第一音響センサと、
前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源の反対側となる位置に配置される第二音響センサと、
を具備するものである。
前記品質判定部は、
前記反射光検出部により検出された反射光の強度が予め設定された設定強度以下である場合には前記溶接部が貫通溶接されたと判定するものである。
前記品質判定部は、
前記溶接部が貫通溶接されたと判定された場合であって、かつ前記音響検出部により検出された音の音響レベルが予め設定された設定レベル以上である場合には前記溶接部でスパッタが発生したと判定するものである。
レーザが照射された溶接部からの反射光を検出するとともに、前記溶接部から発生する音を検出する反射光・音響検出工程と、
前記反射光・音響検出工程において検出された反射光および音に基づいて前記溶接部の品質を判定する品質判定工程と、
を具備するものである。
前記反射光・音響検出工程において、
前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源側となる位置および前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源の反対側となる位置で前記溶接部から発生する音を検出するものである。
前記品質判定工程において、
前記反射光・音響検出工程において検出された反射光の強度が予め設定された設定強度以下である場合には前記溶接部が貫通溶接されたと判定するものである。
前記溶接部が貫通溶接されたと判定された場合であって、かつ前記反射光・音響検出工程において検出された音の音響レベルが予め設定された設定レベル以上である場合には前記溶接部でスパッタが発生したと判定するものである。
溶接装置10はリチウムイオン二次電池1のケース3と蓋4とを溶接する装置であり、レーザトーチ20およびターンテーブル30を具備する。
リチウムイオン二次電池1は例えば電気自動車の駆動源として用いられる電池であり、電極部材2、ケース3および蓋4を具備する。
電極部材2の正極にはアルミニウム合金からなる正極タブが溶接され、電極部材2の負極にはニッケル合金からなる負極タブが溶接される。
蓋4はケース3の上面の開口部に嵌合される。ケース3と蓋4との嵌合部5(本実施形態の場合、蓋4の下端部とケース3の上端部との境界部分)は溶接装置10により溶接され、ケース3に注入された電解液が嵌合部5からケース3の外部に漏洩しないように封止される。
レーザトーチ20はトーチ本体21、パルスYAGレーザ発生装置22、LDレーザ発生装置23、第一レンズ24、第二レンズ25、入射光用ハーフミラー26および支持部材27を具備する。
パルスYAGレーザ発生装置22はトーチ本体21の後端部に取り付けられる。主レーザはトーチ本体21の後端部からトーチ本体21の内部空間に導かれ、トーチ本体21の後端部から前端部に向かって(トーチ本体21の長手方向に)照射される。
LDレーザ発生装置23はトーチ本体21の外周面の中途部に取り付けられる。酸化膜用レーザはトーチ本体21の外周面の中途部からトーチ本体21の内部空間に導かれ、主レーザの光路に直交する方向に照射される。
入射光用ハーフミラー26はトーチ本体21の内部空間の中途部、かつ主レーザの光路と酸化膜用レーザの光路とが直交する位置に配置される。
入射光用ハーフミラー26は酸化膜用レーザをその入射方向に対して直交する方向に反射する。入射光用ハーフミラー26により反射された酸化膜用レーザは第一レンズ24および第二レンズ25を経てケース3と蓋4との嵌合部5に照射される。
このように、主レーザおよび酸化膜用レーザは同軸でケース3と蓋4との嵌合部5に照射される。
スライドベース27aは床面(あるいは周囲の固定物)に固定される部材である。スライドベース27aは長尺の部材であり、スライドベース27aの長手方向が水平面に平行となるように固定される。
スライドブロック27bはスライドベース27aに係合しつつスライドベース27aの長手方向に摺動する部材である。
支柱27cはその下端がスライドブロック27bに固定され、その上端がトーチ本体21に固定される部材である。
従って、スライドブロック27bが図示せぬボールネジの駆動によりスライドベース27aの長手方向に摺動すると、トーチ本体21はその長手方向(前後方向)に移動する。
ターンテーブル30はリチウムイオン二次電池1を支持するものであり、スライドベース30a、スライドブロック30b、支柱30cおよび載置台30dを具備する。
スライドベース30aは床面(あるいは周囲の固定物)に固定される部材である。スライドベース30aは長尺の部材であり、スライドベース30aの長手方向が水平面に平行となるように固定される。スライドベース30aはスライドベース27aの前方となる位置に配置され、スライドベース30aの長手方向はスライドベース27aの長手方向と直交する。
スライドブロック30bはスライドベース30aに係合しつつスライドベース30aの長手方向に摺動する部材である。
支柱30cは略円柱形状の部材であり、その下端がスライドブロック27bに回動可能に軸支される。
載置台30dはリチウムイオン二次電池1が載置される部材であり、支柱30cの上端に固定される。
また、支柱30cおよび載置台30dが図示せぬモータの駆動によりスライドブロック30bに対して回動すると、載置台30dに載置されたリチウムイオン二次電池1は旋回する(水平面に垂直な軸を中心に回動する)。
溶接品質検査装置100はリチウムイオン二次電池1の溶接品質、より詳細にはケース3と蓋4との嵌合部5を溶接する際に溶接部でスパッタが発生したか否かを検査する装置である。
溶接品質検査装置100は反射光検出部110、音響検出部120および判定ユニット130を具備する。
反射光検出部110は反射光用ハーフミラー111、反射光案内管112、ミラー113、バンドパスフィルタ114およびフォトダイオード115を具備する。
反射光用ハーフミラー111はトーチ本体21の内部空間において第一レンズ24と第二レンズ25とで挟まれる位置に配置される。
反射光用ハーフミラー111はパルスYAGレーザ発生装置22により発生する主レーザおよびLDレーザ発生装置23により発生する酸化膜用レーザを透過する。
反射光用ハーフミラー111は溶接装置10によるレーザ溶接の溶接部からの反射光(より厳密には、溶接装置10によるレーザ溶接の溶接部からの反射光のうち、溶接装置10によるレーザの照射方向のちょうど逆方向に反射されたもの)を下方に向かって反射する。
反射光用ハーフミラー111により反射されたレーザ溶接の溶接部からの反射光は、反射光案内管112の一端から反射光案内管112の内部空間に案内される。
ここで、バンドパスフィルタ114は、レーザ溶接の溶接部からの反射光のうち、主レーザの反射光に対応する波長帯の光を透過する。
なお、本実施形態では光センサとしてフォトダイオードを用いたが、本発明に係る光センサはこれに限定されず、例えばフォトトランジスタあるいはアバランシェフォトトランジスタ等、検出した光の強度に応じて(高速で応答して)信号を出力可能なものであれば良い。
音響検出部120はマイクロホン121およびマイクロホン122を具備する。
マイクロホン122はケース3の一対の広い側面3a・3bのうち、側面3bに貼り付けられる音響センサであり、レーザ溶接の溶接部から発生する音を検出する。マイクロホン122は検出した音の強度(音響レベル)に応じた信号を無線で送信する。
より詳細には、時刻T1から時刻T2の間に側面3aに対応する部分を溶接し、時刻T2から時刻T3の間に側面3cに対応する部分を溶接し、時刻T3から時刻T4の間に側面3bに対応する部分を溶接し、時刻T4から時刻T5の間に側面3dに対応する部分を溶接する。なお、図2では説明の便宜上、蓋4を省略している。
本実施形態における判定装置132は専用品であるが、市販のパーソナルコンピュータあるいはワークステーション等に上記プログラム等を格納したものを用いて達成することも可能である。
判定装置132は無線受信装置131に接続され、無線受信装置131が受信したマイクロホン121およびマイクロホン122からの信号、すなわちレーザ溶接の溶接部から発生する音に係る情報を取得することが可能である。
本実施形態における入力装置133は専用品であるが、例えば市販のキーボード、マウス、ポインティングデバイス、ボタン、スイッチ等を用いても良い。
本実施形態における表示装置134は専用品であるが、例えば市販の液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)やCRTディスプレイ(Cathode Ray Tube Display)等を用いても良い。
判定装置132は、機能的には記憶部132aおよび品質判定部132bを具備する。
記憶部132aは、実体的にはHDD、RAM、ROM、CD−ROMあるいはDVD−ROM等の記憶媒体からなる。
実体的には、判定装置132が、判定装置132に格納された品質判定プログラムに従って所定の演算等を行うことにより、品質判定部132bとしての機能を果たす。
従って、フォトダイオード115により検出された溶接部からの反射光の強度が低下することは、溶接部が貫通溶接されたことを示す。
ここで、「予め設定された設定強度」は、予めケース3と蓋4との嵌合部5を同じ条件下で溶接し、溶接後の嵌合部5の断面の金属組織を観察し、貫通溶接された部分と貫通溶接されなかった部分に対応する反射光の強度を比較する実験を行うことにより得られる値であり、記憶部132aに記憶される。
溶接部でスパッタが発生すると音が発生するが、スパッタとは異なる他の要因でも音が発生する場合がある。そのため、スパッタの発生に起因する音と他の要因に起因する音とを区別する必要がある。
スパッタの発生はその前提として溶接部における貫通溶接を必要とすることから、反射光検出部110のフォトダイオード115により検出された溶接部からの反射光の強度に係る経時的な情報に基づいて特定された「ケース3と蓋4との嵌合部5において溶接部が貫通溶接された位置」に係る情報と、マイクロホン121およびマイクロホン122により検出された音の音響レベルに係る情報と、を組み合わせることにより、マイクロホン121およびマイクロホン122により検出された音がスパッタの発生に起因する音か否かを精度良く判別することが可能である。また、スパッタの発生箇所を特定することも可能である。
ここで、「予め設定された設定レベル」は、予めケース3と蓋4との嵌合部5を同じ条件下で溶接し、溶接後の嵌合部5の断面の金属組織を観察し、貫通溶接された部分のうちスパッタが発生した部分とスパッタが発生しなかった部分に対応する音響レベルを比較する実験を行うことにより得られる値であり、記憶部132aに記憶される。
位置A(図4(a)参照)および位置B(図4(b)参照)については溶接部6a・6bがいずれもケース3の内周面まで到達しており、溶接部6a・6bが貫通溶接されているのに対して、位置C(図4(c)参照)については溶接部6cがケース3の内周面まで到達しておらず、溶接部6cが貫通溶接されていないことが分かった。
また、位置Aおよび位置Bについてはそれぞれケース3の内周面側にスパッタの発生により生じた付着物7a・7bが付着しているのに対して、位置Cについてはケース3の内周面側にスパッタの発生を示唆する付着物が見られなかった。
このように、品質判定部132bによる判定結果は、溶接部を切断して組織観察に基づく判定結果と良く一致することが分かる。
レーザトーチ20によりレーザが照射された溶接部からの反射光を検出する反射光検出部110と、
溶接部から発生する音を検出する音響検出部120と、
反射光検出部110により検出された反射光および音響検出部120により検出された音に基づいて溶接部の品質を判定する品質判定部132bと、
を具備する。
このように構成することにより、検査対象物(本実施形態の場合、リチウムイオン二次電池1)を破壊することなく、溶接部でスパッタが発生したか否かを精度良く判別することが可能である。
また、検査対象物の溶接と同時に溶接部の品質検査を行うことが可能であることから品質検査のための作業を別途行う必要がなく、工数削減に寄与するとともに全数検査への適用が可能である。
溶接部に照射されるレーザの光路上に配置され、溶接部に照射されるレーザを透過するとともに溶接部からの反射光を反射する反射光用ハーフミラー111と、
反射光用ハーフミラー111により反射された溶接部からの反射光の強度を検出するフォトダイオード115と、
を具備する。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、溶接部に照射されるレーザの光路上には反射光を遮るものが存在しないため、検査対象物(本実施形態の場合、リチウムイオン二次電池1)の形状に関わらず溶接部からの反射光の強度をフォトダイオード115により確実に検出することが可能である。
反射光用ハーフミラー111からフォトダイオード115までの反射光の光路上に配置され、反射光のうち所定の波長の光(本実施形態の場合、主レーザの反射光に対応する波長帯の光)を透過するバンドパスフィルタ114を具備する。
このように構成することにより、フォトダイオード115により検出される反射光の強度は溶接部が貫通溶接されたか否かをより強く反映したものとなり、溶接部が貫通溶接されたか否かをより精度良く判別することが可能である。
溶接部を基準として溶接部に照射されるレーザの発生源側となる位置に配置される第一音響センサ(ケース3と蓋4との嵌合部5のうち側面3aに対応する部分を溶接しているときはマイクロホン121、側面3bに対応する部分を溶接しているときはマイクロホン122がこれに相当する)と、
溶接部を基準として溶接部に照射されるレーザの発生源の反対側となる位置に配置される第二音響センサ(ケース3と蓋4との嵌合部5のうち側面3aに対応する部分を溶接しているときはマイクロホン122、側面3bに対応する部分を溶接しているときはマイクロホン121がこれに相当する)と、
を具備する。
このように構成することにより、スパッタの発生箇所により近い位置でスパッタの発生に起因する音を検出することが可能であり、ひいては溶接部でスパッタが発生したか否かを精度良く判別することが可能である。
また、本実施形態ではマイクロホン121およびマイクロホン122をリチウムイオン二次電池1に貼り付けたことに伴いトーチ本体21に対するリチウムイオン二次電池1の向き(姿勢)を変更したときに配線が周囲と絡まるのを防止する観点からマイクロホン121およびマイクロホン122が検出した音の強度に応じた信号を無線で送信する構成としたが、本発明はこれに限定されず、被溶接物がレーザトーチに対して相対移動する場合であっても、その移動の態様により配線が絡まる心配がない場合には第一音響センサおよび第二音響センサにより検出される音に係る情報を有線で品質判定部に送信する構成としても良い。
反射光検出部110により検出された反射光の強度が予め設定された設定強度以下である場合には溶接部が貫通溶接されたと判定する。
このように構成することにより、検査対象物(本実施形態の場合、リチウムイオン二次電池1)を破壊することなく、溶接部が貫通溶接されたか否かを精度良く判別することが可能である。
溶接部が貫通溶接されたと判定された場合であって、かつ音響検出部120により検出された音の音響レベルが予め設定された設定レベル以上である場合には溶接部でスパッタが発生したと判定する。
このように構成することにより、検査対象物(本実施形態の場合、リチウムイオン二次電池1)を破壊することなく、溶接部でスパッタが発生したか否かを精度良く判別することが可能である。
本発明に係る溶接品質検査方法の実施の一形態は図1に示す溶接品質検査装置100を用いてリチウムイオン二次電池1の溶接品質を検査する方法であり、図5に示す如く反射光・音響検出工程S1100および品質判定工程S1200を具備する。
反射光・音響検出工程S1100において、フォトダイオード115が溶接部からの反射光の強度を検出し、マイクロホン121およびマイクロホン122がレーザ溶接の溶接部から発生する音を検出する。
反射光・音響検出工程S1100が終了したら、品質判定工程S1200に移行する。
品質判定工程S1200において、品質判定部132bが反射光検出部110により検出された溶接部からの反射光および音響検出部120により検出された音に基づいて溶接部の品質を判定する。
より詳細には、品質判定部132bは反射光検出部110により検出された反射光の強度が予め設定された設定強度以下である場合には溶接部が貫通溶接されたと判定する。
また、品質判定部132bは溶接部が貫通溶接されたと判定された場合であって、かつ音響検出部120により検出された音の音響レベルが予め設定された設定レベル以上である場合には溶接部でスパッタが発生したと判定する。
レーザが照射された溶接部からの反射光を検出するとともに、溶接部から発生する音を検出する反射光・音響検出工程S1100と、
反射光・音響検出工程S1100において検出された反射光および音に基づいて溶接部の品質を判定する品質判定工程S1200と、
を具備する。
このように構成することにより、検査対象物(本実施形態の場合、リチウムイオン二次電池1)を破壊することなく、溶接部でスパッタが発生したか否かを精度良く判別することが可能である。
また、検査対象物の溶接と同時に溶接部の品質検査を行うことが可能であることから品質検査のための作業を別途行う必要がなく、工数削減に寄与するとともに全数検査への適用が可能である。
反射光・音響検出工程S1100において、
溶接部を基準として溶接部に照射されるレーザの発生源側となる位置および溶接部を基準として溶接部に照射されるレーザの発生源の反対側となる位置で溶接部から発生する音を検出する。
このように構成することにより、スパッタの発生箇所により近い位置でスパッタの発生に起因する音を検出することが可能であり、ひいては溶接部でスパッタが発生したか否かを精度良く判別することが可能である。
品質判定工程S1200において、
反射光・音響検出工程S1100において検出された反射光の強度が予め設定された設定強度以下である場合には溶接部が貫通溶接されたと判定する。
このように構成することにより、検査対象物(本実施形態の場合、リチウムイオン二次電池1)を破壊することなく、溶接部が貫通溶接されたか否かを精度良く判別することが可能である。
品質判定工程S1200において、
溶接部が貫通溶接されたと判定された場合であって、かつ反射光・音響検出工程S1100において検出された音の音響レベルが予め設定された設定レベル以上である場合には溶接部でスパッタが発生したと判定する。
このように構成することにより、検査対象物(本実施形態の場合、リチウムイオン二次電池1)を破壊することなく、溶接部でスパッタが発生したか否かを精度良く判別することが可能である。
3 ケース
4 蓋
5 嵌合部
20 レーザトーチ
100 溶接品質検査装置
110 反射光検出部
120 音響検出部
132b 品質判定部
Claims (10)
- レーザが照射された溶接部からの反射光を検出する反射光検出部と、
前記溶接部から発生する音を検出する音響検出部と、
前記反射光検出部により検出された反射光および前記音響検出部により検出された音に基づいて前記溶接部の品質を判定する品質判定部と、
を具備する溶接品質検査装置。 - 前記反射光検出部は、
前記溶接部に照射されるレーザの光路上に配置され、前記溶接部に照射されるレーザを透過するとともに前記溶接部からの反射光を反射する反射光検出用ミラーと、
前記反射光検出用ミラーにより反射された前記溶接部からの反射光の強度を検出する光センサと、
を具備する請求項1に記載の溶接品質検査装置。 - 前記反射光検出部は、
前記反射光検出用ミラーから前記光センサまでの前記反射光の光路上に配置され、前記反射光のうち所定の波長の光を透過するバンドパスフィルタを具備する請求項2に記載の溶接品質検査装置。 - 前記音響検出部は、
前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源側となる位置に配置される第一音響センサと、
前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源の反対側となる位置に配置される第二音響センサと、
を具備する請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の溶接品質検査装置。 - 前記品質判定部は、
前記反射光検出部により検出された反射光の強度が予め設定された設定強度以下である場合には前記溶接部が貫通溶接されたと判定する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の溶接品質検査装置。 - 前記品質判定部は、
前記溶接部が貫通溶接されたと判定された場合であって、かつ前記音響検出部により検出された音の音響レベルが予め設定された設定レベル以上である場合には前記溶接部でスパッタが発生したと判定する請求項5に記載の溶接品質検査装置。 - レーザが照射された溶接部からの反射光を検出するとともに、前記溶接部から発生する音を検出する反射光・音響検出工程と、
前記反射光・音響検出工程において検出された反射光および音に基づいて前記溶接部の品質を判定する品質判定工程と、
を具備する溶接品質検査方法。 - 前記反射光・音響検出工程において、
前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源側となる位置および前記溶接部を基準として前記溶接部に照射されるレーザの発生源の反対側となる位置で前記溶接部から発生する音を検出する請求項7に記載の溶接品質検査方法。 - 前記品質判定工程において、
前記反射光・音響検出工程において検出された反射光の強度が予め設定された設定強度以下である場合には前記溶接部が貫通溶接されたと判定する請求項8に記載の溶接品質検査方法。 - 前記品質判定工程において、
前記溶接部が貫通溶接されたと判定された場合であって、かつ前記反射光・音響検出工程において検出された音の音響レベルが予め設定された設定レベル以上である場合には前記溶接部でスパッタが発生したと判定する請求項9に記載の溶接品質検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007292452A JP5205926B2 (ja) | 2007-11-09 | 2007-11-09 | 溶接品質検査装置および溶接品質検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007292452A JP5205926B2 (ja) | 2007-11-09 | 2007-11-09 | 溶接品質検査装置および溶接品質検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009115767A true JP2009115767A (ja) | 2009-05-28 |
JP5205926B2 JP5205926B2 (ja) | 2013-06-05 |
Family
ID=40783043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007292452A Expired - Fee Related JP5205926B2 (ja) | 2007-11-09 | 2007-11-09 | 溶接品質検査装置および溶接品質検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5205926B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6644201B1 (ja) * | 2019-01-21 | 2020-02-12 | 三菱電機株式会社 | 加工状態検出装置、レーザ加工機および機械学習装置 |
WO2020250380A1 (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 三菱電機株式会社 | 加工不具合検出装置およびレーザ切断加工装置 |
CN117655525A (zh) * | 2023-12-29 | 2024-03-08 | 惠州市振邦精密五金有限公司 | 一种动力电池连接片的自动焊接方法及其装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08215868A (ja) * | 1995-02-09 | 1996-08-27 | Nissan Motor Co Ltd | 溶接モニタリング方法および溶接モニタリング装置 |
JP2000061672A (ja) * | 1998-08-20 | 2000-02-29 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | レーザ溶接の溶接状態検出方法 |
JP2003334679A (ja) * | 2002-05-16 | 2003-11-25 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ溶接の診断装置 |
JP2004066340A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-03-04 | Miyachi Technos Corp | レーザ溶接モニタ装置及び方法 |
-
2007
- 2007-11-09 JP JP2007292452A patent/JP5205926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08215868A (ja) * | 1995-02-09 | 1996-08-27 | Nissan Motor Co Ltd | 溶接モニタリング方法および溶接モニタリング装置 |
JP2000061672A (ja) * | 1998-08-20 | 2000-02-29 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | レーザ溶接の溶接状態検出方法 |
JP2003334679A (ja) * | 2002-05-16 | 2003-11-25 | Mitsubishi Electric Corp | レーザ溶接の診断装置 |
JP2004066340A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-03-04 | Miyachi Technos Corp | レーザ溶接モニタ装置及び方法 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
JPN6012058780; 荒田吉明 他: '溶接アーク音に関する研究(第2報)' 溶接学会全国大会講演概要 , 1978, pp.262-263 * |
JPN6012058784; Ding FAN et al.: 'Investigation of CO2 Welding Arc Sound. Correlation of Welding Arc Sound Signal with Welding Spatter' Trans. JWRI Vol.30 No.1, 2001, pp.29-33 * |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6644201B1 (ja) * | 2019-01-21 | 2020-02-12 | 三菱電機株式会社 | 加工状態検出装置、レーザ加工機および機械学習装置 |
WO2020152757A1 (ja) * | 2019-01-21 | 2020-07-30 | 三菱電機株式会社 | 加工状態検出装置、レーザ加工機および機械学習装置 |
US11351630B2 (en) | 2019-01-21 | 2022-06-07 | Mitsubishi Electric Corporation | Processing state detecting device, laser processing machine, and machine learning device |
WO2020250380A1 (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 三菱電機株式会社 | 加工不具合検出装置およびレーザ切断加工装置 |
CN117655525A (zh) * | 2023-12-29 | 2024-03-08 | 惠州市振邦精密五金有限公司 | 一种动力电池连接片的自动焊接方法及其装置 |
CN117655525B (zh) * | 2023-12-29 | 2024-05-24 | 惠州市振邦精密五金有限公司 | 一种动力电池连接片的自动焊接方法及其装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5205926B2 (ja) | 2013-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5971533B2 (ja) | 溶接方法、溶接装置、及び電池の製造方法 | |
RU2635588C2 (ru) | Устройство контроля сварного участка и способ его контроля | |
CN110722255B (zh) | 具有未熔合缺陷的奥氏体不锈钢焊缝缺陷试板的制作方法 | |
EP2886241A1 (en) | Welding system and welding method | |
JP5205926B2 (ja) | 溶接品質検査装置および溶接品質検査方法 | |
US11203085B2 (en) | Method and apparatus for laser welding | |
JPWO2019198441A1 (ja) | レーザ溶接方法 | |
CN108318800B (zh) | 一种GaN基半导体激光芯片检测装置与方法 | |
JP5846367B2 (ja) | Tofd法を用いた溶接部の探傷方法および探傷装置 | |
JP2011203126A (ja) | スポット溶接部の検査方法 | |
WO2019159660A1 (ja) | レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法 | |
JP2008151763A (ja) | 溶接部測定方法及び溶接部測定装置 | |
US20130132002A1 (en) | Method of determining a size of a defect using an ultrasonic linear phased array | |
JP6576061B2 (ja) | レーザビームの強度分布測定装置およびレーザビームの強度分布測定方法 | |
JP6596244B2 (ja) | レーザ溶接方法 | |
CN115684022A (zh) | 焊接检查装置、焊接系统及焊接检查方法 | |
WO2022207855A1 (en) | Laser welding penetration depth monitoring | |
JP2019181538A (ja) | レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法 | |
JP2010046679A (ja) | レーザ溶接品質検査方法及び装置 | |
JP2003320467A (ja) | レーザー溶接部の品質モニタリング方法およびその装置 | |
JP2010060412A (ja) | 電極チップの接触面積比評価方法、ワークの内部抵抗評価方法、超音波の減衰率評価方法及び電極チップの傾斜状態判別方法 | |
EP4378620A1 (en) | Welding machine | |
JP2015139796A (ja) | スポット溶接の検査方法及びその装置 | |
JP6137036B2 (ja) | 溶接方法、溶接検査方法及び密閉型電池の製造方法 | |
JP3136556B2 (ja) | レーザ溶接機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120229 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |