JP2009114953A - 燃料噴射装置のマイクロノズルおよび燃料噴射装置のマイクロノズルの製造方法 - Google Patents

燃料噴射装置のマイクロノズルおよび燃料噴射装置のマイクロノズルの製造方法 Download PDF

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貴文 福本
Hiroyuki Kaneko
洋之 金子
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Abstract

【課題】貫通孔の詰まりを防止しながらノズル板同士を連結することができる燃用噴射装置のマイクロノズルを提供する。
【解決手段】各ノズル板300A〜300Cに座繰りを設け、ノズル板同士を連結したときに貫通孔間にスリット部304A、304Bが形成される構成としたので、ノズル板同士を接合し貫通孔302A〜302Cを連結させる際に、ノズル板の接合時に貫通孔の位置ずれが生じたとしても、スリット部304A、304Bによって位置ずれが許容され、貫通孔の詰まりを防止しながらノズル板同士を接合することができる。また、貫通孔間にスリット部304A、304Bを設けることで、貫通孔を流れる燃料油に流れの乱れを発生させることができ、燃料油の熱交換を効率よく行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料噴射装置の先端に取り付けられるマイクロノズルおよび燃料噴射装置のマイクロノズルの製造方法に関する。
従来、インジェクタ(燃料噴射装置)によって燃料を高温高圧状態の液体状態または超臨界状態にして内燃機関の燃焼室に噴射することによって、燃焼室内に噴射した燃料の微粒化および気化を促進したり、燃焼を良好にしたりするといったことが行われていた。
このようなインジェクタとして、たとえば特開2006−183657号公報に記載のものがある。
これはインジェクタの先端に燃料が通過する複数の貫通孔が設けられたマイクロノズルを取り付け、さらにマイクロノズルに電力を供給することによってマイクロノズルを発熱させるものである。
これにより、マイクロノズルの貫通孔を通過する燃料が昇温されて燃焼室内に噴射される。
特開2006−183657号公報
ここで、燃料を高温状態(例えば、超臨界状態や気化状態)になるまで加熱するためには、貫通孔の径を100μmとした場合、少なくとも数十mm以上の貫通孔長さが必要である。しかしながら、例えばドライエッチングによって、貫通孔を形成しようとしても、貫通孔の径と貫通孔の長さのアスペクト比が大きすぎるため、所望の径や長さの貫通孔を有するマイクロノズルを作成することは困難である。
そこで、アスペクト比を小さくした基板を重ねることで、マイクロノズルを形成することも考えられるが、精度良く貫通孔の位置決めを行い、極小の径である貫通孔同士を連結することも困難であるといった問題があった。
そこで本発明はこのような問題点に鑑み、貫通孔の詰まりを防止しながらノズル板同士を連結することができる燃用噴射装置のマイクロノズルを提供することを目的とする。
本発明は、複数の貫通孔が形成されたノズル板に、貫通孔のすべての開口部を覆う窪みを設け、ノズル板を積層したときにノズル板の貫通孔間に貫通孔の方向と直交する向きに広がる隙間を設けるものとした。
本発明によれば、ノズル板を積層したときに貫通孔の位置にずれが生じたとしても、積層したノズル板の貫通孔間の隙間によって貫通孔の位置ずれが許容され、貫通孔の詰まりを防止しながらノズル板同士を接合することができる。
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
本実施例では、マイクロノズルを内燃機関の燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射装置に適用した場合について説明する。
図1は、燃料噴射装置の燃料噴射側端部近傍を示す断面図である。
燃料噴射装置1は、特に燃料噴射部分において筐体100によって外周が囲まれている。
筐体100の内部には、図示しない燃料ポンプによって加圧された燃料油を蓄える油圧室104が形成され、筐体100の底壁(図1中の下方側)には油圧室104と連通する流量調節孔105が形成されている。
油圧室104には図1中の上下方向に移動可能な針弁101が備えられ、針弁101を上下に移動させることにより針弁101の先端によって流量調節孔105を塞いだり、開口させたりすることができる。
この針弁101を上下に移動させることによって、油圧室104内から流量調節孔105を通って噴出される燃料油の流量を制御することができる。
筐体100の燃料噴射側には、流量調節孔105を覆うようにして保持構造体110が取り付けられる。
保持構造体110は、流量調節孔105の開口と対向する位置にマイクロノズル140を保持している。
なお保持構造体110は、セラミクスや石英などの熱伝導率の小さい絶縁物114を介してマイクロノズル140を保持している。
マイクロノズル140から伸びる2本の引き出し電極112a、112bは、保持構造体110および絶縁物114の内部を通って外部まで伸びている。
引き出し電極112a、112bに電圧を印加することによってマイクロノズル140が発熱し、マイクロノズル140に設けられた貫通孔302を通過する燃料油を昇温することができる、
このように、油圧室104に供給された燃料油は、針弁101の動作によって流量調節孔105から噴出される流量が制御される。
そして、流量調節孔105から噴出された燃料油はマイクロノズル140によって昇温されて高温高圧あるいは超臨界状態とされて燃焼室内(図1中における燃料噴射装置1の下方側)に噴射される。
次に、マイクロノズルの詳細について説明する。
図2に、マイクロノズルの上面を示し、図3に、図2におけるA−A部断面を示す。
マイクロノズル140は、ノズル板300A、300B、300Cを積み重ねて、四角柱形状に形成されている。
ノズル板300A〜300Cは、ステンレス、銅、ニッケル合金、アルミニウム、チタンなどの金属類や、シリコン、SiCなどの半導体、あるいはセラミックス類などの電気的に通電加熱可能な材料で構成されている。
ノズル板300A〜300Cには、それぞれ複数の貫通孔302A〜302Cが設けられている。
これらの貫通孔302A〜302Cより、図1に示す貫通孔302が構成される。
積層されたノズル板300A〜300Cの外形は矩形をしており、さらに、その左右の両辺に電極309a、309bが設けられ、引き出し電極112a、112bがそれぞれ接続されている。
引き出し電極112a、112bに電力を供給し、マイクロノズル140に過渡的にパルス電圧を与える事でノズル板300A〜300Cの急速加熱を行い、貫通孔302A〜302Cを流れる燃料油と熱交換させる。
貫通孔302A〜302Cは、燃料油と熱交換しやすいように、貫通孔の穴径をできる限り小さくし、さらにその本数はできる限り多く設ける。
図では簡略化のため、貫通孔の本数を減らして図示してある。
図2に示すように、マイクロノズル140の最上部に配置されたノズル板300Aに形成された貫通孔302Aは、縦横等間隔に格子状に設置されている。
同様に、ノズル板300B、300Cに形成された貫通孔302B、302Cも、縦横等間隔に格子状に配置されている。
なお、図3に示すように、ノズル板300Cに形成される貫通孔302Cの径は、他の貫通孔302A、302Bよりも小径に形成されている。
このようにマイクロノズル140の先端側の貫通孔302Cを他の貫通孔302A、302Bよりも絞ることにより、貫通孔302A〜302Cを通過する燃料油の圧力を高くすることができる。
ノズル板300A〜300Cの3枚のノズル板を積層することにより、燃料油を所望の温度まで上昇させるための加熱距離を確保することができる。
また、ノズル板1枚あたりの貫通孔のアスペクト比が20以下であっても、複数積層することで、マクロに見ればアスペクト比を積層枚数分、倍増させることができる。
図3に示すように、ノズル板300A、300Bは外周端近傍のみが接続され、ノズル板300Aとノズル板300Bとの間の貫通孔302A、302Bが形成された部分にはスリット部304Aが設けられている。
同様に、ノズル板300Bとノズル板300Cとは外周端近傍のみが接続されて、スリット部304Bが形成されている。
このように、スリット部304A、304Bを設けたことにより、貫通孔302A〜302Cを流れる燃料油に流れの乱れを生じさせ、燃料油の熱伝達を促進させることができる。
次に、ノズル板の製造方法について説明する。
図4の(a)〜(d)に、ノズル板300Aの製造工程を示す。なお、図4の(a)〜(d)は、ノズル板を縦方向(燃料油の流れる方向)に切った時の断面図である。
図4の(a)に示すように、ステンレス、銅、ニッケル合金、アルミニウム、チタンなどの金属類や、シリコン、SiCなどの半導体、あるいはセラミックス類からなる薄い四角柱形状の基板301を準備する。
基板301の材料の選択にあたっては、マイクロノズル140の使用環境(温度、圧力、燃料の性質等)や燃料油の噴射の粒径、形状、流量などを考慮して、単一あるいは複数の材料を組み合わせてもよい。また、ウエハ状態等のように1枚の基板上に複数個の基板301をレイアウトしてもよい。
本実施例では、ウエハ状態で複数のノズル板一度に形成するものとし、図4の(a)〜(d)では1つのノズル板のみを示している。
また基板301は、製造工程において破損、変形のないこととし、また、所望の貫通孔に加工できる程度の厚みとする。例えば、直径が100μmの貫通孔を加工する場合は、その加工アスペクト比20程度が限界であることから、基板301の厚みを2mm以内にしておくのがよい。
さらに、後の工程で基板同士を接合できるように、表面粗さはある一定以下にしておく。
次に図4の(b)に示すように、基板301に図2や図3に示した貫通孔302Aのベースとなるベース孔302A’を形成する。
ベース孔302A’の形成方法としては、フォトリソグラフィとエッチングを組み合わせた微細加工技術を用いるのが好適である。
具体的には、基板301の材料とのエッチング選択比のとれる有機膜をコーティングして、露光、現像し、開口部分に対してエッチングを行ってパターン形成することができる。
また、ここではエッチングを用いているため、ベース孔302A’は矩形や楕円など色々な形状に形成することができる。
本実施例では、ベース孔302A’を円形に形成するものとする。
次に図4の(c)に示すように、複数のベース孔302A’が形成された領域に、すべてのベース孔302A’の開口部を覆うようにしてエッチングを行い、基板301の上面に座繰り303を設ける。
座繰り303は、図2に示すようにノズル板300A(基板301が後の工程によってノズル板300Aとなる)を上方から見たときに中央部分に四角形状に設けられ、外周端近傍には設けない。
なお座繰り303を設けるためのエッチングは、ベース孔302A’を形成する工程と同様のエッチングとする。
次に図4の(d)に示すように、ベース孔302A’と座繰り303が形成された基板301全体に絶縁膜305を付ける。
例えば、基板301がSiの場合、熱酸化することで、絶縁膜を付ける。
また、この工程ではまだウエハ状態であるため、プレートの外周部側面には、絶縁膜は付いていない。
絶縁膜305を設けることにより貫通孔302Aが形成される。
以上の図4の(a)〜(d)の工程により、ノズル板300Aが形成される。
なおノズル板300B、300Cも、ノズル板300Aと同様の工程で形成される。
次に複数のノズル板を積層し、マイクロノズルを形成する工程について説明する。
図5に、ノズル板を積層した状態を示す。
図5に示すように、絶縁膜がつけられた各ノズル板300A〜300Cを重ね合わせる。
なお燃料噴射の先端側は、径の小さい貫通孔302Cが形成されたノズル板300Cが配置されるように各ノズル板を積層する。
この時、各ノズル板300A〜300Cの貫通孔302A〜302Cの位置は同じライン上にしておくことが望ましい。
また、各ノズル板300A〜300Cはダイシング済の状態で積層してもよいし、ウエハ状態のまま積層してもよい。
ただし、ウエハ状態で積層した場合には、積層のアライメントの精度を高くすることができる。さらに、最後に一括してダイシングすることで、工程数が削減できるというメリットがある。
各ノズル板には座繰りが設けられていることにより、各ノズル板の接合は、外周端近傍のみで接合される。
また、ノズル板300B、300Cに座繰りが設けられていることにより、ノズル板300A、300Bの間には、貫通孔302A、302Bと直交する方向に広がるスリット部304Aが形成される。
同様に、ノズル板300B、300Cとの間には、貫通孔302B、302Cと直交する方向に広がるスリット部304Bが形成される。
積層した各ノズル板300A〜300Cの接合方法については、例えば拡散接合、常温接合、さらにシリコンフュージョンボンディングなどの方法によって薄板同士を強固に接合する。
この時、接合される面はあらかじめ鏡面としておくことが望ましい。
ここでノズル板の各接合方法の詳細について説明する。
拡散接合とは、材料同士を融点以下の温度に加熱、加圧密着させ、互いの原子の相互拡散により固相のまま接合する方法であり、固相で接合できるので溶融接合に比べて精度の高い接合を行うことができる。
主に金属同士やセラミックスと金属の接合に用いる。
この場合にも、接合面は鏡面としておくことが望ましい。
拡散接合を利用するときは、接合強度をあげる為に、接合部についてのみ絶縁膜を取り除くことが望ましい。
常温接合とは、2つの接合面にイオンビームを照射し、原子レベルでの活性な面を露出させ、その活性を利用してそのまま接触のみで接合を行うものである。
この接合方法では加熱等は必要なく、常温で接合することができる。
このとき、わずかな金属原子を接合面に残すことで、金属のみならずガラスやサファイアなど、ほとんどの物質が常温で接合できる。
ただし接合する条件として表面粗さ1nm以下とする必要がある。
シリコンフュージョンボンディングは、親水化されたシリコンや酸化シリコン等の基板を、まず水素結合で張り合わせた後、加熱処理してSi−O−Si結合により接合する技術で、少なくともどちらかが酸化されているシリコンウエハ同士を貼り合わせる場合に主に用いる。
その際、プラズマ酸化処理等を施した後に、接合することによりプロセス温度を低下させるなどの方法を取ることもできる。
各ノズル板300A〜300Cを接合した後、積層されたノズル板をダイシングにより個辺化し、図2、図3に示すようにノズル板の両側面にそれぞれ通電用の電極309a、309bを形成する。
電極309a、309bは、金属によって形成することができる。特に電極309a、309bの表面の参加を防止するため、AuやNiで電極を形成することが望ましい。
特にSiを用いた場合には、そのままではすぐに自然酸化膜が付いてしまってコンタクトできなくなるため、側面のみを酸化膜を取り除き、Au/Ti等(再表面はAu)で電極の形成を行う。
本実施例は以上のように構成され、ノズル板に座繰りを設け、ノズル板同士を連結したときに貫通孔間に貫通孔の方向と直交する方向に広がるスリット部304A、304Bを形成する構成としたので、ノズル板同士を接合し貫通孔を連結させる際に、ノズル板の接合時に貫通孔の位置ずれが生じたとしても、スリット部304A、304Bによって位置ずれが許容され、貫通孔の詰まりを防止しながらノズル板同士を接合することができる。
また、貫通孔間にスリット部304A、304Bを設けることで、貫通孔を流れる燃料油に流れの乱れを発生させることができ、燃料油の熱交換を効率よく行うことができる。
次に第1の変形例について説明する。
本変形例は、上記実施例におけるマイクロノズル140に代えてスリット部の形状が異なるマイクロノズル140Aを備えたものであり、マイクロノズル140A以外の他の構成については実施例と同様であるので説明を省略する。
図6にマイクロノズル140Aの上面を示し、図7に、図6におけるB−B部断面を示す。
本変形例では、貫通孔312Aが形成されたノズル板310A、貫通孔312Bが形成されたノズル板310B、貫通孔312A、312Bよりも小径の貫通孔312Cが形成されたノズル板310Cを積層し、実施例と同様に側面に電極309a、309bが形成されている。
また、隣り合う貫通孔312A同士、貫通孔312B同士、貫通孔312C同士は互いに独立した状態となっている。
次に、ノズル板の製造方法について説明する。
図8の(a)〜(d)に、ノズル板310Aの製造工程を示す。なお、図8の(a)〜(d)は、ノズル板を縦方向(燃料油の流れる方向)に切った時の断面図である。
図8の(a)、(b)に示す工程では、図4の(a)、(b)と同様に、基板311にエッチングによってベース孔312A’を形成する。
次に図8の(c)に示すように、基板311の上面において、各ベース孔312A’の周りのみにエッチングを行い、座繰り313を設ける。
その後、図8の(d)に示すように、ベース孔312A’と座繰り313が形成された基板311全体に絶縁膜315を付け、貫通孔312Aを形成する。
以上の図8の(a)〜(d)の工程により、ノズル板310Aが形成される。
なおノズル板310B、310Cも、ノズル板310Aと同様の工程で形成される。
次に複数のノズル板を積層し、マイクロノズルを形成する工程について説明する。
図9に、ノズル板を積層した状態を示す。
図9に示すように、絶縁膜がつけられた各ノズル板310A〜310Cを重ね合わせる。
これにより、ノズル板310Aとノズル板310Bとの接続部分には、貫通孔312Bの径を拡大したスリット部314Aが設けられる。
同様に、ノズル板310Bとノズル板310Cとの接続部分には、貫通孔312Cの径を拡大したスリット部314Bが形成される。
また各貫通孔312A同士、貫通孔312B同士、貫通孔312C同士は互いに独立している。
本変形例は以上のように構成され、ノズル板の貫通孔の開口部の周りに座繰りを設け、ノズル板同士を連結したときに貫通孔間に貫通孔の径を拡大したスリット部314A、314Bが形成される構成としたので、ノズル板同士を接合し貫通孔を連結させる際に、ノズル板の接合時に貫通孔の位置ずれが生じたとしても、スリット部314A、314Bによって位置ずれが許容され、貫通孔の詰まりを防止しながらノズル板同士を接合することができる。
次に第2の変形例について説明する。
本変形例は、上記実施例におけるマイクロノズル140に代えてマイクロノズル140Bを備えたものであり、マイクロノズル140B以外の他の構成については実施例と同様であるので説明を省略する。
図10に、マイクロノズル140Bの上面を示し、図11に、図10におけるC−C部断面を示す。
本変形例では、実施例におけるノズル板300A〜300Cの外周部分の形状が異なるノズル板320A〜320Cを用い、各ノズル板320A〜320Cのそれぞれの上面から電極330A〜330Cおよび電極340A〜340Cを取り出したものである。
電極330A〜330Cは、引き出し電極112aに接続され、電極340A〜340Cは、引き出し電極112bに接続されている。
ノズル板330A〜330Cの両側面は、それぞれ支持部328A〜328Cによって囲まれている。
なお各電極330A〜330C、340A〜340Cは、支持部328A〜328Cによって覆われている。
貫通孔322A〜322Cの形状、およびスリット部324A、324Bの形状は実施例における貫通孔302A〜302C、およびスリット部304A、304Bと同様である。
次に、ノズル板の製造方法について説明する。
図12の(a)〜(f)に、ノズル板320Aの製造工程を示す。なお、図12の(a)〜(f)は、ノズル板を縦方向(燃料油の流れる方向)に切った時の断面図である。
また図13は、図12の(c)における基板の上面を示し、図14は、図12の(e)における基板の上面を示す。
図12の(a)、(b)に示す工程では、図4の(a)、(b)と同様に、基板321にエッチングによって貫通孔322A’を形成する。
次に図12の(c)に示すように、図4の(c)と同様に、複数のベース孔322A’が形成された領域に、エッチングによって基板321の上面に座繰り323を設ける。
さらに、基板321の左右の上面にもエッチングによって電極形成部326A、326Bを設ける(図13参照)。
ここで電極形成部326A、326Bを設けることにより、電極330A、340Aを形成するためのスペースを確保することができる。
次に図12の(d)に示すように、ベース孔322A’と座繰り323が形成された基板321全体に絶縁膜325を付け、貫通孔322Aを形成する。
次に図12の(e)に示すように、基板321の電極形成部326A、326Bが形成された部分において絶縁膜325の一部を取り除いてコンタクト孔331A、331Bを形成する。
コンタクト孔331A、331Bは、図14中、破線で示すように電極形成部326A、326Bの中央近傍部のみに形成されている。
さらにコンタクト孔331A、331Bを覆うように、電極形成部326A、326B上にAu/Ti等によって電極部330A、340Aを形成する。
次に図12の(f)に示すように、基板321の外周部分に、電極部330A、330Bを覆うようにして支持部328Aを設ける。
支持部328A内には電線329A、329Bが入っている。
電線329Aの一端が電極330Aに接続され、他端が引き出し電極112aに接続されている。同様に、電線329Bの一端が電極330Bに接続され、他端が引き出し電極112bに接続されている。
支持部328Aは、基板321からの放熱を避ける為に、できるだけ熱伝導率・熱容量が低い材質が望ましい。
また、支持部328Aの高さは基板321と同じ高さか、もしくは少し低めにしておく必要がある。
以上の図12の(a)〜(f)の工程により、ノズル板320Aが形成される。
なおノズル板320B、320Cも、ノズル板320Aと同様の工程で形成される。
各ノズル板330A〜330Cの形成後、図11に示すようにノズル板を積層する。
本変形例においても、実施例と同様に各ノズル板間にスリット部324A、324Bが形成される。
本変形例は以上のように構成され、上記実施例と同様に貫通孔の詰まりを防止しながらノズル板同士を接合可能であり、さらに、各ノズル板320A〜320Cに電極330A〜330C、340A〜340Cを設けたので、ノズル板320A〜320Cを積層したときノズル板同士にずれが生じたとしても、各ノズル板にそれぞれ電線を接続することができ、ノズル板の電極の接触不良を防止することができる。
なお上記実施例および各変形例において、貫通孔を縦横等間隔に格子状に設置したが、図15に示すように、ノズル板350に、隣接する貫通孔同士を結んだときに正三角形になるように貫通孔332を配置してもよい。
この場合には、各貫通孔332に流れる電流密度を均一にすることができる。
燃料噴射装置の燃料噴射側端部近傍を示す断面図である。 マイクロノズルの上面を示す図である。 図2におけるA−A部断面を示す図である。 ノズル板の製造工程を示す図である。 ノズル板を積層した状態を示す図である。 第1の変形例におけるマイクロノズルの上面を示す図である。 図6におけるB−B部断面を示す図である。 第1の変形例におけるノズル板の製造工程を示す図である。 第1の変形例におけるノズル板を積層した状態を示す図である。 第2の変形例のけるマイクロノズルの上面を示す図である。 図10におけるC−C部断面を示す図である。 第2の変形例におけるノズル板の製造工程を示す図である。 第2の変形例におけるノズル板の製造途中の上面を示す図である。 第2の変形例におけるノズル板の製造途中の上面を示す図である。 貫通孔の配置の変形例を示す図である。
符号の説明
1 燃料噴射装置
100 筐体
101 針弁
104 油圧室
105 流量調節孔
110 保持構造体
112a、112b 引き出し電極
114 絶縁物
140、140A、140B マイクロノズル
300A〜300C、310A〜310C、320A〜320B ノズル板
309a、309b、330A〜330C、340A〜340C 電極
302A〜302C、312A〜312C、322A〜322C 貫通孔
303、313、323 座繰り (窪み)
304A、304B、314A、324B、324A、324B スリット部 (隙間)

Claims (6)

  1. 複数の貫通孔が形成されたノズル板を積層して形成した燃料噴射装置のマイクロノズルであって、
    前記ノズル板に前記複数の貫通孔のすべての開口部を覆う窪みを設け、前記積層したノズル板の貫通孔間に前記貫通孔の方向と直交する方向に広がる隙間を設けたことを特徴とする燃料噴射装置のマイクロノズル。
  2. 複数の貫通孔が形成されたノズル板を積層して形成した燃料噴射装置のマイクロノズルであって、
    前記各貫通孔の開口部に、前記貫通孔の径を拡大する窪みを設け、前記積層したノズル板の前記貫通孔の連結部に大径部を設けたことを特徴とする燃料噴射装置のマイクロノズル。
  3. 前記窪みは、前記積層したノズル板同士のうちの一方のみに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射装置のマクロノズル。
  4. 前記各ノズル板に、それぞれ電極を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のマイクロノズル。
  5. ノズル板に複数の貫通孔を形成し、該ノズル板に形成された前記複数の貫通孔のすべての開口を覆う窪みを設け、前記ノズル板の前記貫通孔間に隙間が形成されるように、前記ノズル板を積層することを特徴とする燃料噴射装置のマイクロノズル製造方法。
  6. ノズル板に複数の貫通孔を形成し、該ノズル板に形成された前記貫通孔のそれぞれの開口部に前記貫通孔の径を拡大する窪みを設け、前記ノズル板の前記貫通孔の連結部に大径部が形成されるように前記ノズル板を積層することを特徴とする燃料噴射装置のマイクロノズル製造方法。
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