JP2009113968A - バラ荷用ヤード管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バラ積みされたバラ荷を陸上のストックヤードに一旦貯蔵し、使用時に貯蔵場所から必要量を搬出するものにおいて、ストックヤードにバラ物を貯蔵する際に、バラ荷の積み付けと同時にセンサを投入するセンサ投入装置を有するスタッカを備える。使用時に貯蔵場所からバラ荷を搬出する際に、バラ荷に混入されているセンサを分離回収するセンサ分離回収装置を有するリクレーマを備える。
【選択図】図1
Description
図において、1はチップやコークス等のバラ積みされたバラ荷7を一旦貯蔵するために陸上に設けられたストックヤード、2aは船からのバラ荷7をストックヤード1へ搬送するためのベルトコンベヤ、3はベルトコンベヤ2aにより搬送されたバラ荷7をストックヤード1上の計画した積み付け位置に落とし、銘柄毎に管理しながらストックヤード1上に積み付ける機械であるスタッカ、4は銘柄毎に管理され積み付けられたストックヤード1のバラ荷7の山の所定の位置に移動してバラ荷7を掻き取り、ベルトコンベヤ2bに乗せるためのリクレーマ、9はヤード管理建物内の中央監視システムに設置されたヤード管理計算機、10はバラ荷7の山の各種情報をヤード管理計算機9へ伝送する情報伝送路、22はストックヤード1上に積み付けられたバラ荷7の山に挿し込まれた棒状の温度検出器やガス検出器等からなる複数の有線センサ、23は複数の有線センサ22が接続された情報伝送路10上に設けられたリモート入出力装置及びヤード通信装置である。
チップやコークス等のバラ積みされたバラ荷7を船からベルトコンベヤ2aを介して、陸上のストックヤード1に搬送し、スタッカ3と呼ばれる機械で、ストックヤード1上の計画した積み付け位置にバラ荷7を落とし、銘柄毎に管理しながらストックヤード1上に、図16に示すようなバラ荷7の山を積み付ける。一旦積み付けたバラ荷7を搬出使用するときは、銘柄毎に管理されて積み付けられたバラ荷7の山の所定の位置に、リクレーマ4と呼ばれる機械を移動し、バラ荷7の山を掻き取り、ベルトコンベヤ2bに送り、目的の使用場所まで搬送する。ストックヤード1では、積み付けたバラ荷山の性質により、風による粉塵飛散、酸化・発酵や太陽光などによる自然発火などの危険性が考えられる。そのため、長いコードの付いた棒状の温度検出器やガス検出器等からなる複数の有線センサ22を積み付けたバラ荷山の主要な場所に複数本挿し込み、積み付けられたバラ荷山の温度分布やガス濃度分布等を中央監視システムのヤード管理計算機9に送り、監視している。
したがって、ストックヤード管理者が直接ストックヤードに出向いて有線センサを配備、撤去作業を行わずに、ヤード状態を管理するとともに、効率的なストックヤード操業を実現することは、危険と時間的損失を抑制するのに極めて効果的であると言える。
また、使用時に貯蔵場所からバラ荷を搬出する際に、バラ荷に混入されているセン
サを分離回収するセンサ分離回収装置を有するリクレーマを備えたものである。
図1はこの発明の実施の形態1におけるバラ荷用ヤード管理システムの全体構成を示す概略構成図、図2はこの発明の実施の形態1におけるバラ荷用ヤード管理システムのスタッカの構成例を示す側面図、図3はこの発明の実施の形態1におけるバラ荷用ヤード管理システムのリクレーマの構成例を示す側面図、図4はこの発明の実施の形態1におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサの構成例を示すブロック図である。
センサ投入装置5により投入されるセンサ6は、投入の前にセンサ識別情報、すなわち測定データ発信元を明確にするための数値、コードからなるセンサ識別情報を予め書き込まれており、そのセンサ識別情報は、ストックヤード1内に同時に複数同じものが無いように管理されているものとする。投入されバラ荷7に混入されたセンサ6は、測定データである計測情報(温度情報やガス濃度情報等)とともにこのセンサ識別情報も外部に送信する機能を有しているものとする。スタッカ3で積み付ける際に、スタッカ3の現在走行位置、積み付け量からセンサ位置を求め、センサ投入装置5でセンサ6をスタッカ3機内のコンベヤ上に投入する。センサ識別情報とセンサ投入位置情報をヤード管理計算機9に情報伝送路10を使い伝送する。ヤード管理計算機9は、その後、複数のヤード通信装置8が受信する各センサ6から送られてくる温度情報やガス濃度情報などの計測情報をセンサ識別情報及びセンサ投入位置情報と関連付けして管理することができる。
銘柄毎に管理され積み付けられたストックヤード1のバラ荷7の山からリクレーマ4によりバラ荷7を掻き取り、バラ荷7とともに混入しているセンサ6をリクレーマ4機内のコンベア上を搬出される。リクレーマ4の中でセンサ6を回収したい場合は、図3に示すように、ヤードベルトコンベヤ2bに積むまでの途中で、センサ分離回収装置11を有するリクレーマ4を適用することで、センサ6が不純物同様無視できない場合には、効率良くバラ荷7から排除することができる。回収方法は、センサ6の材質に対応し、磁力、電磁力、振動など公知の技術でバラ荷7から分離するよう構成すればよく、その構成は特に限定されない。なお、この形式では、リクレーマ4に分離回収装置11を設けたが、設備によっては、ヤードベルトコンベヤ2bで搬送する途中過程に同様の機能を有する分離回収装置を設けることもできる。
自己電池内蔵型のセンサ駆動用電源13の種類は、有効時間や環境により最適な電池あるいはコンデンサ、さらに周囲のガスを使用して発電する電池などで構成されればよく、その構成は限定されない。
図5はこの発明の実施の形態2におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサの構成例を示すブロック図である。
図5において、センサ6は、以下の構成要素12〜17から構成される。すなわち、12はセンサ制御回路、13は他励式電源型のセンサ駆動用電源、14は外部に情報を送信するセンサ通信回路、15は識別情報などを格納しておく書き換え可能なメモリ、16は測定対象用のセンシング回路、17はバラ荷7からセンサ6を分離しやすいように、センサ分離回収装置11に合った鉄又はアルミニュウム素材を用いた分離用材料であり、センサ6の本体構成部品であるケースあるいは部分的に付けられる構成である。
他励式電源型のセンサ駆動用電源13は、少なくとも外部からのエネルギーを受信するエネルギー受信回路13aと電力変換回路13bとで構成されていればよく、その構成は限定されない。
図6はこの発明の実施の形態3におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサとセンサメンテナンス装置の構成例を示すブロック図である。
図6において、6はセンサ、12はセンサ制御回路、13は自己電池型のセンサ駆動用電源、14は外部に情報を送信するセンサ通信回路、15は識別情報などを格納しておく書き換え可能なメモリ、16は測定対象用のセンシング回路、17はバラ荷7からセンサ6を分離しやすいように、センサ分離回収装置11に合った鉄又はアルミニュウム素材を用いた分離用材料であり、センサ6の本体構成部品であるケースあるいは部分的に取り付けられる構成である。18はセンサメンテナンス装置である。センサ通信回路14とセンサ制御回路12とメモリ15によって、センサメンテナンス装置18と外部通信を行い、識別情報の書き込みや周囲の所望のデータを測定する機能と測定したデータを外部に送信する機能の設定が行えるようにしたものである。センサメンテナンス装置18は、識別情報として少なくとも同一ヤード内で同じものが無いよう管理されたコードとし、その他必要により、日時、投入場所などの情報を書き込める。測定機能は、少なくとも1つ以上の温度、圧力、湿度、ガス濃度など要求に応じたセンサを入れるものとする。外部に送信する手段は、電波、光、音など公知の技術による伝送媒体で構成すればよく、電源があるときに伝文開始情報と識別情報と測定データと伝文終了情報を外部に送信し続ける。
図7はこの発明の実施の形態4におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサとセンサメンテナンス装置の信号の流れを示すブロック図、図8はこの発明の実施の形態4におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサとヤード通信装置の警報送信時の構成を示すブロック図、図9はこの発明の実施の形態4におけるバラ荷用ヤード管理システムの警報送信時の処理を説明するためのフローチャーである。
図7はセンサ6の構成とセンサメンテナンス装置18との信号の流れを表しており、識別情報の書き込み機能と周囲の所望のデータを測定する機能と測定したデータを外部に送信する機能を持っている。識別情報は、少なくとも同一ヤード内で同じものが無いよう管理されたコードとし、その他必要により、日時、投入場所などの情報を書き込める。測定機能は、少なくとも1つ以上の温度、圧力、湿度、ガス濃度など要求に応じたセンサを入れるものとする。
また、判定条件と判定値を書き込める機能を持ち、測定データと比較出力機能を有する。外部から識別情報と一致するリセット信号を受信した場合、警報出力を一旦クリアする機能を有する。制御回路12の中に、図9に示すような警報送信時の処理19を有している。
外部に送信する手段は、電波、光、音など公知の技術による伝送媒体で構成すればよく、電源があるときに伝文開始情報と識別情報と比較検出情報、あるいは測定データと比較検出情報、および伝文終了情報を外部に送信し続ける。
図10はこの発明の実施の形態5におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサとヤード通信装置と管理計算機とのデータ受信の構成を示すブロック図、図11はこの発明の実施の形態5におけるバラ荷用ヤード管理システムの情報排他処理を説明するためのフローチャーである。
図10は、ヤード管理計算機9の受信部分の機能を示しており、ヤードのセンサ6からの情報で、不要となったセンサ6の情報を排除するために、有効な識別情報と比較して、無効なものは読み込まない処置を設けたことを特徴とする。ヤード管理計算機9の中に、図11に示すような情報排他処理20を有している。
図12はこの発明の実施の形態6におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサとセンサメンテナンス装置の信号の流れを示すブロック図、図13はこの発明の実施の形態6におけるバラ荷用ヤード管理システムに用いられるセンサとヤード通信装置の送受信の構成を示すブロック図、図14はこの発明の実施の形態6におけるバラ荷用ヤード管理システムの送信停止の処理を説明するためのフローチャーである。
図13はセンサ6の機能を示しており、外部からの送信停止命令信号を受信する機能を有しており、不要となったセンサの送信を停止するため、外部から送信される識別情報を含む送信停止伝文を受信した場合、送信機能は送信を停止するよう、制御回路12の中に、図14に示すような送信停止処理21を有している。
2a、2b ベルトコンベヤ
3 スタッカ
4 リクレーマ
5 センサ投入装置
6 センサ
7 バラ荷
8 ヤード通信装置
9 ヤード管理計算機
10 情報伝送路
11 センサ分離回収装置
12 センサ制御回路
13 センサ駆動用電源
14 センサ通信回路
15 メモリ
16 センシング回路
17 分離用材料
18 センサメンテナンス装置
19 警報送信時の処理
20 情報排他処理
21 送信停止の処理
22 有線センサ
23 リモート入出力装置とヤード通信装置
Claims (8)
- バラ積みされたバラ荷を陸上のストックヤードに一旦貯蔵し、使用時に貯蔵場所から必要量を搬出するバラ荷用ヤード管理システムにおいて、
前記ストックヤードにバラ物を貯蔵する際に、バラ荷の積み付けと同時にセンサを投入
するセンサ投入装置を有するスタッカを備えたことを特徴とするバラ荷用ヤード管理シス
テム。 - 使用時に貯蔵場所からバラ荷を搬出する際に、前記バラ荷に混入されているセンサを分
離回収するセンサ分離回収装置を有するリクレーマを備えたことを特徴とする請求項1記
載のバラ荷用ヤード管理システム。 - センサは、自己電池内蔵型でありかつセンサの分離回収を容易とするために不純物回収
装置に合わせて、鉄又はアルミニュウムを本体構成部品に含む構造のセンサを用いたこと
を特徴とする請求項2記載のバラ荷用ヤード管理システム。 - センサは、他励式電源型でありかつセンサの分離回収を容易とするために不純物回収装
置に合わせ、鉄又はアルミニュウムを本体構成部品に含む構造のセンサを用いたことを特
徴とする請求項2記載のバラ荷用ヤード管理システム。 - センサは、投入前に識別情報を書き込む機能と周囲の所望のデータを測定する機能を有
し、投入後に識別情報と測定情報を外部に送信する機能を持っており、前記センサからの
情報を受信してヤード管理に運用することを特徴とする請求項3又は請求項4記載のバラ
荷用ヤード管理システム。 - センサは、投入前に識別情報及び判定条件と判定値を書き込む機能と周囲の所望のデータを測定する機能を有し、また、測定データと比較出力機能を有し、判定条件に合致したときに識別情報と該当比較検出信号を発報する機能を持っており、前記センサからの情報を受信してヤード管理に運用することを特徴とする請求項3又は請求項4記載のバラ荷用ヤード管理システム。
- ヤードのセンサからの情報で、不要となったセンサの情報を排除するために、有効な識別情報と比較して、無効なものは読み込まない受信情報排他処理を行うことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載のバラ荷用ヤード管理システム。
- ヤードのセンサからの情報で、不要となったセンサの送信を停止するために、外部からの信号を受けると情報発信を停止する送信停止処理を行うことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載のバラ荷用ヤード管理システム。
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