JP2009113764A - 車両用追従装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不要に移動体が先行車として設定されることを低減し、制御精度の向上が図られた車両用追従装置を提供すること。
【解決手段】追越車線判定手段によって、利用可能な追越車線108が有ると判定された場合に、利用可能な追越車線108が有ると判定されなかった場合に比して、移動体102を先行車と設定し難くするように設定条件を変更する設定条件変更手段を設ける。これにより、追越車線108を利用して追越し行うことができる場合に、移動体102を先行車と設定し難くする。そのため、運転者が自車両100より前方の移動体102を追い越す可能性が高いにも関わらず、不要に移動体102を先行車として設定することを防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用追従装置に関する。
従来、例えば高速道路走行における運転者の運転操作の低減などを目的として、自車両の速度を調整する車両用走行制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の車両用追従装置では、先行車を認識した場合には、先行車に追従する追従走行を行い、先行車を認識していない場合には、定速走行を行うことで、運転者の運転操作低減を図っている。
特開平5−156977号公報
ここで、近年にあっては、更なる制御精度の向上が望まれている。例えば、自車両より遅い速度で走行する他車両に、自車両が後方から接近した場合、運転者が他車両を追い越そうとしても、他車両が先行車として設定され、自車両が他車両に追従するように減速してしまい、運転者が煩わしさを感じる虞があった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、不要に移動体が先行車として設定されることを低減し、制御精度の向上が図られた車両用追従装置を提供することを目的とする。
本発明による車両用追従装置は、自車両の周辺の移動体に関する情報である周辺移動体情報を取得する周辺移動体情報取得手段と、周辺移動体情報取得手段によって取得された周辺移動体情報に基づいて、移動体を先行車と設定するため設定条件が成立しているか否かを判定し、設定条件が成立している場合に、移動体を先行車と設定する先行車設定手段と、先行車設定手段によって先行車と設定された移動体を追従する追従制御を行う追従制御手段とを備える車両用追従装置において、自車両前方の移動体を追い越す際に利用可能な追越車線があるか否かを判定する追越車線判定手段と、追越車線判定手段によって、利用可能な追越車線が有ると判定された場合に、利用可能な追越車線が有ると判定されなかった場合に比して、移動体を先行車と設定し難くするように設定条件を変更する設定条件変更手段とを備えることを特徴としている。
このような車両用追従装置によれば、追越車線判定手段によって、利用可能な追越車線が有ると判定された場合に、利用可能な追越車線が有ると判定されなかった場合に比して、移動体を先行車と設定し難くするように設定条件を変更する設定条件変更手段を備えているため、追越車線を利用して追越し行うことができる場合には、移動体を先行車と設定し難くすることができる。これにより、運転者が自車両より前方の移動体を追い越す可能性が高いにも関わらず、不要に移動体が先行車として設定されることが低減される。また、移動体が先行車として設定されている場合には、先行車としての設定を解除し易くすることができる。
ここで、設定条件は、移動体と自車両との距離に関するものであり、設定条件変更手段は、移動体を先行車と設定し難くするように設定条件を小さく変更することが好ましい。これにより、利用可能な追越車線が有る場合に、先行車を設定するための距離(設定条件)を小さく変更することで、移動体を先行車と設定し難くすることができる。
また、設定条件は、移動体と自車両とが衝突するまで想定時間である衝突到達時間に関するものであり、設定条件変更手段は、移動体を先行車と設定し難くするように設定条件を小さく変更することが好ましい。これにより、利用可能な追越車線が有る場合に、先行車を設定するための衝突到達時間(設定条件)を小さく変更することで、移動体を先行車と設定し難くすることができる。
なお、衝突到達時間としては、例えば、移動体と自車両との距離を、移動体と自車両との相対速度で除することで算出してもよい。
また、設定条件変更手段は、移動体と自車両との距離が長い場合には、移動体と自車両との距離が短い場合に比して、移動体を先行車と設定し難くするように設定条件を変更してもよい。これにより、利用可能な追越車線が有る場合に、移動体と自車両との距離が長い場合には、移動体と自車両との距離が短い場合に比して、移動体が先行車と設定され難くなる。
また、設定条件変更手段は、移動体の速度が自車両の速度より遅い場合には、移動体の速度が自車両の速度より遅くない場合に比して、移動体を先行車と設定し難くするように前記設定条件を変更することが好ましい。移動体の速度が自車両の速度より遅い場合には、自車両が移動体を追い越す可能性が高い。従って、利用可能な追越車線が有る場合に、不要に移動体が先行車として設定されることを低減することができる。
本発明によれば、運転者が自車両より前方の移動体を追い越す可能性が高いにも関わらず、不要に移動体が先行車として設定されることが防止される。その結果、不要に自車両が先行車に追従して減速してしまうことを防止し、運転者が煩わしさを感じることが防止される。
以下、本発明による車両用追従装置の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用追従装置を示すシステム構成図、図2は、走行車線を走行する自車両、及び自車両の前方を走行する他車両を示す平面図であり、追越車線に他車両が存在する場合を示すものである。
(第1実施形態)
図1に示す車両用追従装置10は、先行車が設定されていない場合には、定速走行制御を行い、先行車が設定されている場合には、先行車に追従する追従走行制御を行うものである。車両用追従装置10は、自車両100(図2参照)の走行制御を行う走行制御ECU12を備え、この走行制御ECU12には、車速センサ14、ミリ波レーダ16、前方撮像カメラ18、画像処理ECU20、ナビゲーションシステム22、方向指示器操作検出スイッチ24、ブレーキアクチュエータ32、及びスロットルアクチュエータ34が電気的に接続されている。
車速センサ14は、車両の4輪にそれぞれ設けられ、車輪の回転速度(車輪の回転に応じたパルス数)を検出するセンサである。車速センサ14では、所定時間毎の車輪の回転パルス数を検出し、その検出した車輪回転パルス数を走行制御ECU12に送信する。走行制御ECU12では、各車輪の回転速度から車輪速をそれぞれ算出し、各輪の車輪速から車体速(車速)を算出する。
ミリ波レーダ16は、ミリ波を利用して自車両100周辺の物体(移動体)を検出するレーダである。ミリ波レーダ16は、自車両100の前面、両側面、及び後面に各々設けられ、自車両100の前方を走行する他車両102、隣接する追越車線108を走行する他車両104等を検出することができる。ミリ波レーダ16では、他車両102,104の位置情報(方位及び距離に関する情報)及び相対速度を他車両102,104に関する情報(移動体情報)として、走行制御ECU12に出力する。
前方撮像カメラ18は、車両の車室前方中央に配置され、フロントガラス越しに車両前方の路面の画像を取得するものである。画像処理ECU20は、入力された映像信号に基づいて、画像処理を行い、自車両100が走行している車線106,108の両端を区画する道路区画線110(道路に描かれた白線、黄色線や道路上に配置、または埋め込まれたブロック等の場合があるが、以下、「白線」という。)を検出し、自車両100が走行する車線106を認識する。画像処理ECU20は、認識した車線106,108に関する情報を走行制御ECU12に出力する。
ナビゲーションシステム22は、自車両100の現在位置や進行方向の推定及び目的地までの経路案内などを行うシステムである。特に、ナビゲーションシステム22では、地図データベースから現在走行中の道路の形状情報を読み出し、その道路形状情報を走行制御ECU12に送信する。道路の形状情報には、追越車線108の有無、車線106,108の数量等の情報が含まれている。また、ナビゲーションシステム22では、自車両100の走行予定経路を示す経路案内情報を走行制御ECU12に送信する。
方向指示器操作検出スイッチ24は、運転者によって操作される方向指示器に設けられ、方向指示器の作動状態に関する情報を走行制御ECU12に送信する。
ブレーキアクチュエータ32は、ブレーキペダルの踏み込み量及び走行制御ECU12からの指令信号に応じて、制動油圧を発生させて、各車輪に制動力を付与する。スロットルアクチュエータ34は、アクセルペダルの踏み込み量及び走行制御ECU12からの指令信号に応じて、スロットル開度を調節する。
走行制御ECU12は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。走行制御ECU12では、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、移動体情報取得部42、道路情報取得部44、先行車設定部46、追越車線判定部48、方向指示器操作検出部50、設定条件変更部52、及び制御部54が構築されている。
移動体情報取得部42は、車速センサ14、ミリ波レーダ16、前方撮像カメラ18、及びナビゲーションシステム22からの情報に基づいて、他車両102,104の位置、他車両102と自車両100との相対速度、他車両102と自車両100との車間距離d等の移動体情報を取得する。
道路情報取得部44は、前方撮像カメラ18及びナビゲーションシステムからの情報に基づいて、自車両100が走行する車線106、道路形状、車線数量、及び追越車線108の有無等の道路情報を取得する。
先行車設定部46は、移動体情報取得部42で取得した移動体情報、及び道路情報取得部44で取得した道路情報に基づいて、追従走行制御の対象となる先行車を設定する。先行車設定部46では、後述する設定条件が成立しているか否かを判定し、設定条件が成立する他車両(移動体)を先行車として設定する。
設定条件としては、他車両102の位置、他車両102と自車両100との車間距離に関するものがある。先行車設定部46では、所定の設定範囲内に他車両102が存在するか否かを判定し、設定範囲内に他車両102が存在する場合には、他車両102を先行車と設定する。先行車設定部46では、図2に示すように、例えば、自車両100の前方を走行する他車両102が、予め設定された設定距離Dの範囲内で、自車両100と同一車線内に存在する場合には、他車両102を先行車として設定する。図2では、自車両100と他車両102との車間距離dが、設定距離D以下であり、他車両102が自車両100と同じ車線106を走行しているため、他車両102は、先行車として設定される。
また、設定条件には、時間要素が含まれている。すなわち、他車両102が設定範囲内に、予め設定された設定時間T存在している場合に、他車両102が先行車として設定される。先行車設定部46では、先行車を設定する場合に、時間的なヒステリズム(少しぐらいレーンから外れても先行車と設定し続けるための許容範囲)を持っているため、簡単には、先行車として外れないようになっている。
また、設定条件としては、自車両100前方の他車両102と自車両100とが衝突するまでの想定時間である衝突到達時間(TTC)に関するものでもよい。この場合、先行車設定部46では、TTCが設定条件である設定基準値より小さい他車両102が存在するか否かを判定し、TTCが設定基準値より小さい他車両102を先行車と設定する。
追越車線判定部48は、自車両100前方の他車両102を追い越す際に利用可能な追越車線108があるか否かを判定する。追越車線判定部48は、道路情報取得部によって取得された道路情報に基づいて、自車両100が走行する走行車線106に隣接する追越車線108が存在するか否かを判定する。また、追越車線判定部48では、ミリ波レーダ16からの情報に基づいて、追越車線108に他車両104が存在するか否かを判定する。また、追越車線判定部48では、追越車線108が存在し、追越車線108を走行する他車両104を検出しなかった場合には、利用可能な追越車線108があると判定する。また、追越車線108上の他車両を検出した場合であっても、自車両と他車両とが接触する虞が無い場合、他車両の走行に悪影響を及ぼすことなく追越可能である場合には、利用可能な追越車線108が存在すると判定してもよい。
方向指示器操作検出部50は、方向指示器操作検出スイッチ24からの情報に基づいて、方向指示器の作動状態を検出する。走行制御ECU12では、方向指示器の作動状態に基づいて、運転者が先行車を追い越そうとする意思を認識することができる。
設定条件変更部52は、追越車線判定部48によって、利用可能な追越車線108が有ると判定された場合に、利用可能な追越車線108が有ると判定されなかった場合(通常時)より、他車両102を先行車と設定し難くするように設定条件を変更する。設定条件変更部52では、先行車を設定するための設定条件を緩和することで、他車両102を先行車と設定されないように設定条件を変更する。
図3は、走行車線を走行する自車両、及び自車両の前方を走行する他車両を示す平面図であり、追越車線に他車両が存在しない場合を示すものである。図3に示すように、利用可能な追越車線有りと判定された場合には、例えば、設定条件の範囲と時間的なヒステリズムを通常時より小さく変更して、先行車を設定(選択)する。これにより、早期に先行車の設定を解除することが可能となる。また、方向指示器操作検出部50に、運転者の追越動作の意思を認識した場合に、自車両100前方の他車両102を先行車として設定しないように、設定条件を変更してもよい。
制御部54は、ブレーキアクチュエータ32及びスロットルアクチュエータ34に指令信号を送信して、制動力及びスロットル開度を調節する。走行制御ECU12は、自車両100前方に他車両を検出していない状態では、設定車速での定速走行制御を行う。また、走行制御ECU12は、先行車が設定されている状態では、先行車と自車両との車間距離を設定車間距離に維持するように車間制御を行う。また、走行制御ECU12は、自車両100の前方に他車両を検出し、この他車両が先行車と設定されていいない状態では、設定車速まで加速を行う加速走行制御を行う。
次に、走行制御ECU12で実行される制御処理について図4のフローチャートに沿って説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係る車両用追従装置で実行される制御処理を示すフローチャートである。まず、走行制御ECU12は、車速センサ14、ミリ波レーダ16、前方撮像カメラ18、及びナビゲーションシステム22から各種情報の読み込みを行い、移動体情報及び道路情報を取得する(S1)。
次に、走行制御ECU12は、車速センサ14からの情報に基づいて、自車速が予め設定された設定車速より小さいか否かを判定する(S2)。自車速が設定車速より小さいと判定された場合には、ステップ3に進み、自車速が設定車速より小さいと判定されなかった場合には、ステップ11に進む。
ステップ3では、走行制御ECU12は、移動体情報、道路情報に基づいて、自車両100が追越車線108を走行中であるか否かを判定する。自車両100が追越車線108を走行中であると判定された場合には、ステップ7に進み、自車両100が追越車線108を走行中であると判定されなかった場合には、ステップ4に進む。
ステップ4では、走行制御ECU12は、方向指示器操作検出スイッチ24からの情報に基づいて、右ウィンカ作動中であるか否かを判定する。右ウィンカ作動中である場合には、ステップ5に進み、右ウィンカ作動中ではない場合には、ステップ7に進む。すなわち、運転者の追越操作の意思が確認できた場合には、ステップ5に進む。
ステップ5では、走行制御ECU12は、移動体情報および道路情報に基づいて、追越車線108に他車両104が存在するか否かを判定する。走行制御ECU12では、追越車線108を走行する他車両104を検出しなかった場合には、ステップ6に進む。一方、追越車線108を走行する他車両104を検出した場合には、ステップ7に進む。なお、追越車線108において他車両を検出した場合であっても、自車両100が追越を行う際に妨げにならない場合、安全に追越を行える場合には、ステップ6に進む。
ステップ6では、走行制御ECU12は、先行車を設定する際の設定範囲と時間的なヒステリズムを通常時より小さく設定変更を行い、先行車を設定する。すなわち、利用可能な追越車線が存在すると判定された場合であり、先行車を設定し難くするように設定条件を変更して、先行車の設定を行う。例えば、先行車を設定する際の設定範囲(車幅方向)を1レーン相当(1.75m)から1.5mに、設定条件の変更を行う。また、先行車を設定するための時間的ヒステリズムを、例えば、0.5秒から0.1秒に、設定条件の変更を行う。
ステップ7では、走行制御ECU12は、通常の設定範囲と時間的なヒステリズムで先行車を設定する。ここでは、例えば、先行車を設定する際の設定範囲を1.75mとし、先行車を設定するための時間的ヒステリズムを0.5秒として、先行車の設定を行う。
続く、ステップ8では、走行制御ECU12は、先行車が設定されているか否かを判定する。先行車が設定されている場合には、ステップ9に進み、先行車が設定されていない場合には、ステップ10に進む。
ステップ9では、走行制御ECU12は、ブレーキアクチュエータ32及びスロットルアクチュエータ34に指令信号を送信して、先行車に対して設定車間距離を維持するように車間制御を行う。
ステップ10では、走行制御ECU12は、ブレーキアクチュエータ32及びスロットルアクチュエータ34に指令信号を送信して、設定車速まで加速するように加速走行制御を行う。
ステップ11では、ステップ2で自車速が設定車速より小さいと判定されなかった場合であり、走行制御ECU12は、ブレーキアクチュエータ32及びスロットルアクチュエータ34に指令信号を送信して、設定車速で走行するように定速走行制御を行う。
このような車両用追従装置10では、追越車線判定部48によって、利用可能な追越車線108が有ると判定された場合(図3)に、利用可能な追越車線108が有ると判定されなかった場合(図2)より、他車両102を先行車と設定し難くするように設定条件を変更することができる。これにより、追越車線108を利用して追越し行うことができる場合には、他車両102が先行車として設定され難くなる。そのため、運転者が自車両100より前方の他車両102を追い越す可能性が高いにも関わらず、不要に他車両102が先行車として設定されることが低減される。すなわち、先行車が設定されている場合にあっては、先行車としての設定が解除されやすくなる。その結果、不要に自車両100が先行車に追従して減速してしまうことが防止され、運転者が煩わしさを感じることが低減される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用追従装置について説明する。図1に示すように、第2実施形態に係る車両用追従装置60は、第1実施形態に係る車両用追従装置10と同様の装置構成であり、制御内容の一部が異なっている。
第2実施形態の走行制御ECU12の設定条件変更部52では、追越車線判定部48によって、利用可能な追越車線108が有ると判定され、運転者の追越操作の意思が確認された場合に、運転者の追越操作の意思が確認されなかった場合より、他車両102を先行車と設定し難くするように設定条件を変更する。
設定条件変更部52では、図3に示すように、追越車線108が他車両102を追い越す際に利用可能であり、右ウィンカが作動中ではない場合に、先行車を設定するための設定距離を通常時より短くすることで、他車両102を先行車として設定し難くするように設定条件を変更している。例えば、通常時では、設定距離が120m(設定距離D、図2参照)であったものを、設定距離を70m(設定距離α)にすることで、設定条件を小さく変更する。この設定距離αを自車速に依存させることで、より人間の感性に近くすることができる。
また、設定条件変更部52では、図5に示すように、追越車線108が他車両102を追い越す際に利用可能であり、右ウィンカが作動中である場合に、先行車を設定するための設定距離を、追越車線108が利用可能であり、且つ、右ウィンカが作動中でない場合(図3に示す状態)より短くすることで、他車両102を先行車として設定し難くするように設定条件を変更している。例えば、追越車線108が利用可能であり、且つ右ウィンカが作動中ではない場合では、設定距離が70m(設定距離α)であったものを、図5に示すように、右ウィンカが作動中である場合に、設定距離を40m(設定距離β)にすることで、設定条件を小さく変更する。この設定距離βを自車速に依存させることで、より人間の感性に近くすることができる。なお、設定距離βを0mとすることで、追越車線108が利用可能であり、且つ、右ウィンカが作動中である場合に、他車両102を先行車として設定しないように、設定条件を変更してもよい。
また、制御部54は、追越車線108が利用可能であり、且つ、右ウィンカが作動中であって、先行車が設定された(設定条件が成立した)場合には、追越車線108が利用可能ではない場合(通常時)より、減速勾配を緩和して、車間距離制御を行う。このような場合には、運転者が追越操作の意思を表している状態なので、先行車に対して減速する際に減速を緩くすることで、即座の加速に好適に対応することが可能となり、運転者の違和感を低減することができる。
図6は、車間制御の通常時における加速度の一例を示すグラフ、図7は、車間制御の減速勾配緩和時における加速度の一例を示すグラフである。図6及び図7では、縦軸に加速度を示し、横軸に時間を示している。図7では、先行車を設定(検出)後、通常時(図6参照)より、減速勾配を緩やかにして、減速を行っている。
次に、本発明の第2実施形態に係る走行制御ECU12で実行される制御処理について図面を参照して説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る車両用追従装置で実行される制御処理を示すフローチャートである。
まず、走行制御ECU12は、車速センサ14、ミリ波レーダ16、前方撮像カメラ18、及びナビゲーションシステム22から各種情報の読み込みを行い、移動体情報及び道路情報を取得する(S21)。
次に、走行制御ECU12は、移動体情報及び道路情報に基づいて、自車両100の前方の所定の範囲(設定距離D、例えば、120m)で同一車線内に他車両102が存在するか否かを判定する(S22)。同一車線で自車両100より前方の設定距離D内に他車両102が存在すると判定した場合には、ステップ23に進み、同一車線で設定距離D内に他車両が存在すると判定しなかった場合には、ステップ33に進む。
ステップ23では、走行制御ECU12は、移動体情報及び道路情報に基づいて、自車両100が追越車線108を走行中であるか否かを判定する。自車両100が追越車線110を走行中であると判定された場合には、ステップ29に進み、自車両100が追越車線110を走行中であると判定されなかった場合には、ステップ24に進む。
ステップ24では、走行制御ECU12は、方向指示器操作検出スイッチ24からの情報に基づいて、右ウィンカ作動中であるか否かを判定する。右ウィンカ作動中である場合には、ステップ27に進み、右ウィンカ作動中ではない場合には、ステップ25に進む。すなわち、運転者の追越操作の意思が確認できた場合には、ステップ27に進む。
ステップ25では、走行制御ECU12は、移動体情報および道路情報に基づいて、追越車線108に他車両104が存在するか否かを判定する。走行制御ECU12では、追越車線108を走行する他車両104を検出しなかった場合には、ステップ26に進む。一方、追越車線108を走行する他車両104を検出した場合には、ステップ29に進む。なお、追越車線108において他車両を検出した場合であっても、自車両100が追越を行う際に妨げにならない場合、安全に追越を行える場合には、ステップ26に進む。
ステップ26では、自車両100と他車両102との車間距離dが設定距離α以下であるか否かを判定する。車間距離dが設定距離α以下であると判定された場合には、ステップ29に進み、車間距離dが設定距離α以下であると判定されなかった場合には、ステップ33に進む。
ステップ27では、自車両100の右ウィンカが作動中であり、走行制御ECU12は、移動体情報および道路情報に基づいて、追越車線108に他車両104が存在するか否かを判定する。走行制御ECU12では、追越車線108を走行する他車両104を検出しなかった場合には、ステップ28に進む。一方、追越車線108を走行する他車両104を検出した場合には、ステップ26に進む。なお、追越車線108において他車両を検出した場合であっても、自車両100が追越を行う際に妨げにならない場合、安全に追越を行える場合には、ステップ28に進む。
ステップ28では、自車両100と他車両102との車間距離dが設定距離β以下であるか否かを判定する。車間距離dが設定距離β以下であると判定された場合には、ステップ30に進み、車間距離dが設定距離β以下であると判定されなかった場合には、ステップ33に進む。
ステップ29,30では、走行制御ECU12は、同一車線106の他車両102を先行車と設定し、ステップ31,32に進む。続く、ステップ31,32では、走行制御ECU12は、ブレーキアクチュエータ32及びスロットルアクチュエータ34に指令信号を送信して、先行車に対して設定車間距離を維持するように車間制御を行う。走行制御ECU12は、ステップ32では減速勾配を通常時より緩和して、車間制御を行う。また、ステップ32において、加速する場合に、加速勾配を通常時よりきつくするようにしてもよい。これにより、運転者が追越を行う場合に、即座に加速して円滑に先行車を追い越すことができる。
ステップ33では、先行車が設定されていない場合であり、走行制御ECU12は、ブレーキアクチュエータ32及びスロットルアクチュエータ34に指令信号を送信して、設定車速で走行するように定速走行制御を行う。
このような第2実施形態の車両用追従装置60にあっても、第1実施形態の車両用追従装置10と同様に、運転者が自車両100より前方の他車両102を追い越す可能性が高いにも関わらず、不要に他車両102が先行車として設定されることが低減され、自車両100が先行車に追従して、不要に減速してしまうことが防止される。
また、自車両100が走行車線を単独走行中に、遠い距離から自車両より遅い他車両に追いつくような場面において、運転者が遅い他車両を追い越そうとしているときに、不要な強い減速が実行されることが無くなる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、自車両が走行する車線の右側に隣接する車線を利用して追越を行う場合について説明しているが、自車両の左側に隣接する車線を利用して追越を行う場合に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、運転者のウィンカ操作を検出して、運転者の追越操作の意思を認識しているが、例えば、運転者のハンドル操作、運転者の視線方向、運転者の顔向き角度、車両の挙動等を検出して、運転者の追越操作の意思を認識してもよい。
また、先行車を設定するための設定条件は、TTCに関するものでも良く、利用可能な追越車線が存在する場合に、利用可能な追越車線が存在しない場合と比較して、他車両102を先行車と設定し難くするように、設定条件を小さく変更する。
また、先行車を解除するための条件のみを変更してもよい。すなわち、利用可能な追越車線が存在すると判定された場合に、先行車を解除しやすくすることで、その後の追越(加速)を円滑に実行し、運転者の煩わしさを低減させる。
また、設定条件変更手段は、他車両102と自車両100との車間距離dが長い場合には、車間距離dが短い場合に比して、他車両102を先行車と設定し難くするように設定条件を変更してもよい。
また、設定条件変更手段は、他車両102の速度が自車両100の速度より遅い場合には、他車両102の速度が自車両100の速度より遅くない場合と比較して、他車両102を先行車と設定し難くするように設定条件を変更してもよい。
本発明の実施形態に係る車両用追従装置を示すシステム構成図である。 走行車線を走行する自車両、及び自車両の前方を走行する他車両を示す平面図であり、追越車線に他車両が存在する場合を示すものである。 走行車線を走行する自車両、及び自車両の前方を走行する他車両を示す平面図であり、追越車線に他車両が存在しない場合を示すものである。 本発明の第1実施形態に係る車両用追従装置で実行される制御処理を示すフローチャートである。 走行車線を走行する自車両、及び自車両の前方を走行する他車両を示す平面図であり、追越車線に他車両が存在せず、自車両の右ウィンカが作動中である場合を示すものである。 車間制御の通常時における加速度の一例を示すグラフである。 車間制御の減速勾配緩和時における加速度の一例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る車両用追従装置で実行される制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10,60…車両用追従装置、12…走行制御ECU、14…車速センサ、16…ミリ波レーダ、18…前方撮像カメラ、20…画像処理ECU、22…ナビゲーションシステム、24…方向指示器操作検出スイッチ、32…ブレーキアクチュエータ、34…スロットルアクチュエータ、42…移動体情報取得部、44…先行車設定部、46…追越車線判定部、48…設定条件変更部、50…追従制御部、100…自車両、102,104…他車両、106…走行車線、108…追越車線、110…道路区画線。

Claims (5)

  1. 自車両の周辺の移動体に関する情報である周辺移動体情報を取得する周辺移動体情報取得手段と、
    前記周辺移動体情報取得手段によって取得された前記周辺移動体情報に基づいて、前記移動体を先行車と設定するため設定条件が成立しているか否かを判定し、前記設定条件が成立している場合に、前記移動体を先行車と設定する先行車設定手段と、
    前記先行車設定手段によって先行車と設定された前記移動体を追従する追従制御を行う追従制御手段とを備える車両用追従装置において、
    自車両前方の前記移動体を追い越す際に利用可能な追越車線があるか否かを判定する追越車線判定手段と、
    前記追越車線判定手段によって、利用可能な追越車線が有ると判定された場合に、利用可能な追越車線が有ると判定されなかった場合に比して、前記移動体を先行車と設定し難くするように前記設定条件を変更する設定条件変更手段とを備えることを特徴とする車両用追従装置。
  2. 前記設定条件は、前記移動体と自車両との距離に関するものであり、
    前記設定条件変更手段は、前記移動体を先行車と設定し難くするように前記設定条件を小さく変更することを特徴とする請求項1記載の車両用追従装置。
  3. 前記設定条件は、前記移動体と自車両とが衝突するまでの想定時間である衝突到達時間に関するものであり、
    前記設定条件変更手段は、前記移動体を先行車と設定し難くするように前記設定条件を小さく変更することを特徴とする請求項1記載の車両用追従装置。
  4. 前記設定条件変更手段は、前記移動体と自車両との距離が長い場合には、前記移動体と自車両との距離が短い場合に比して、前記移動体を先行車と設定し難くするように前記設定条件を変更することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用追従装置。
  5. 前記設定条件変更手段は、前記移動体の速度が自車両の速度より遅い場合には、前記移動体の速度が自車両の速度より遅くない場合に比して、前記移動体を先行車と設定し難くするように前記設定条件を変更することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用追従装置。
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