JP2009113147A - ロボット及びロボット制御方法 - Google Patents

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卓磨 中村
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Abstract

【課題】人間の動作に良好に追従することができるロボット及びロボットの制御方法を提供する。
【解決手段】複数のリンク部材11と、リンク部材11を連結する関節部材12と、関節部材12に設けられ、関節部材12に所定の関節トルクを発生させるモータ13と、連結されたリンク部材11の先端に設けられた先端部材14と、関節トルクを設定する制御回路16と、を有し、制御回路16は、外力によって各関節部材12に負荷される負荷トルクに応じて、負荷トルクと供に、関節トルクを生成する自己発生トルクを生成し、負荷トルク及び自己発生トルクに基づいて関節トルクを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット及びロボットの制御方法に関する。
従来より、人間と空間を共有しながら人間の作業支援等を行う人間共存型ロボットが知られている。人間共存型ロボットとしては、(1)人間からの力や動作に合わせて動作形態を変化させる人間追従や、(2)自己干渉を含む環境による干渉を回避するための環境回避、(3)作業内容に応じて作業を遂行する作業遂行、といった機能を果たすことが求められる。
非特許文献1には、各機能を満足させるように力ベクトルを算出し、この力ベクトルに基づいてロボットの各関節に負荷するトルクを制御することが開示されている。具体的には、人間追従のために設定される人間追従トルク、環境による干渉を回避するために設定される環境回避トルク、及びタスクを実行するために設定される作業遂行トルクを、それぞれ別々の算出方法で求める。そして、これらを足し合わせた合成トルクに基づいて、ロボットの各関節に負荷するトルクを設定する(非特許文献1、図3参照)。
菅岩泰亮、中村卓磨、九谷俊行、菅野重樹著、「人間共存ロボットの接触適応行動」、第24回日本ロボット学会学術講演論文、2006年9月14日、3K14
しかしながら、非特許文献1に開示されたロボット及びロボットの制御方法では、環境回避トルクは、ロボットの身体同士の距離等に応じて一様に作用するよう構成されている。すなわち、従来のロボット及びロボットの制御方法では、人間追従トルクの大きさや方向に関わらず環境回避トルクが作用していた。そのため、図4に示すように、ロボットのロボットボディ41と、リンク部材42が接近すると、環境回避トルクによって、ロボットボディ41とリンク部材42が離れる方向に、各関節部材44、45(矢印方向)に制御トルクが負荷される。これにより、ロボットのリンク部材43に触れているだけの人間に対しても、環境回避トルクが作用することで、ロボットから人間に力が負荷されることとなる。
このように、従来のロボット及びロボットの制御方法では、姿勢を維持していれば人間に対して力を作用させることがないような場合であっても、環境回避トルクが作用することで、人間が予期しない動きをロボットに表出させてしまうことがあった。
本発明に係るロボットに1態様は、複数のリンク部材と、前記リンク部材を連結する関節部材と、前記関節部材に設けられ、前記関節部材に所定の関節トルクを発生させるモータと、連結された前記リンク部材の先端に設けられた先端部材と、前記関節トルクを設定する制御回路と、を有し、前記制御回路は、外力によって前記各関節部材に負荷される負荷トルクと供に、前記関節トルクを生成する自己発生トルクを生成し、前記負荷トルク及び前記自己発生トルクに基づいて前記関節トルクを生成する、ことを特徴とする。
このように、外力によって各関節に生じる負荷トルクを考慮して自己発生トルクを設定することにより、人間からロボットに負荷される外力に応じて、人間に作用する力を調整することができる。これにより、人間から加わる外力に応じて自己発生トルクを生成することで、人間が予期しない動きをロボットに表出させることを防止することができる。
また、上記のロボットにおいて、前記制御回路は、前記リンク部材及び前記先端部材の相対位置に応じて算出される仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きに応じて前記自己発生トルクを生成する、ことを特徴とする。このように、自己発生トルクを設定するために用いられる仮想反力トルクを算出することによって、負荷トルク及び仮想反力トルクに応じて自己発生トルクを生成することができる。
また、上記のロボットにおいて、前記制御回路は、前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが逆方向であり、かつ、前記仮想反力トルクが前記負荷トルクよりも大きいときは、前記自己発生トルクを、前記負荷トルクと逆向き、かつ、同じ大きさを有する値に設定し、前記関節トルクを零に設定する、ことを特徴とする。このように、仮想反力トルクと、負荷トルクの向きが逆方向であり、かつ、自己発生トルクが負荷トルクよりも大きいときは、関節トルクを零に設定することで、ロボットに殆ど力を負荷していないような人間に対し、ロボットから人間にとって不意な力を作用させることを防止することができる。
また、上記のロボットにおいて、前記制御回路は、前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが同じ方向であるときは、前記自己発生トルクを零に設定し、前記関節トルクを前記負荷トルクに設定する、ことを特徴とする。このように、前記仮想反力トルクと、前記負荷トルクの向きが同方向であるときは、仮想反力トルクを作用させる必要がないため、ロボットの動作が、人間が意図した以上の速さで動作することを防止することができる。
また、上記のロボットにおいて、前記制御回路は、前記仮想反力トルクの向きと前記外部トルクが逆向きであり、かつ、前記仮想反力トルクが前記外部トルクよりも小さいときは、前記自己発生トルクを前記仮想反力トルクに設定し、前記関節トルクを前記外部トルク及び前記仮想反力トルクを足し合わせた値に設定する、ことを特徴とする。このように、仮想反力トルクの向きと、外部トルクが逆向きであり、かつ、仮想反力トルクが外部トルクよりも小さいときは、関節トルクを外部トルク及び仮想反力トルクを足し合わせた値に設定することで、人間の動作にロボットを追従させると共に、ロボットに生じる自己干渉を回避することができる。
また、上記のロボットにおいて、前記外力を検出する力センサを備え、前記負荷トルクは、前記力センサによって検出された前記外力に応じて、順運動学に基づいて求められる、ことを特徴とする。このように、順運動学によって環境回避や人間追従の演算処理を行うことで、個別の制御則を用意する手間を省くことができる。
また、上記のロボットにおいて、前記外力は、人間が当該ロボットに接触することにより当該ロボットに作用する力である、ことを特徴とする。このように、人間からロボットに負荷される外力に応じて、ロボットを制御することで、ロボットを人間の動作に自然な動きで追従させることができる。
本発明に係るロボットの制御方法の1態様は、外力を検出する工程と、前記外力によって前記関節部材に負荷される負荷トルクに応じて、ロボットに自然な動作を表出させるために仮想的に設定される自己発生トルクを設定する工程と、前記負荷トルク及び前記自己発生トルクに基づいて前記関節部材に関節トルクを発生させる工程と、を有することを特徴とする。このように、外力によって各関節に生じる負荷トルクを考慮して自己発生トルクを設定することにより、人間からロボットに負荷される外力に応じて、人間に作用する力を制御することができる。
また、上記のロボットの制御方法において、更に、前記リンク部材及び前記先端部材の相対位置に応じて算出される仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きに応じて前記自己発生トルクを生成する、ことを特徴とする。このように、自己発生トルクを設定するために用いられる仮想反力トルクを算出することによって、仮想反力トルク及び負荷トルクに基づいて自己発生トルクを生成することができる。
また、上記のロボットの制御方法において、前記自己発生トルクを生成する工程では、前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが逆方向であり、かつ、前記仮想反力トルクが前記負荷トルクよりも大きいときは、前記自己発生トルクを、前記負荷トルクと逆向き且つ同じ大きさに設定し、前記関節トルクを零に設定する、ことを特徴とする。これにより、ロボットに殆ど力を負荷していないような人間に対し、ロボットから人間にとって不意な力を作用させることを防止することができる。
また、上記のロボットの制御方法において、前記自己発生トルクを生成する工程では、前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが同じ方向であるときは、前記自己発生トルクを零に設定し、前記関節トルクを前記負荷トルクの値に設定する、ことを特徴とする。これにより、ロボットの動作が、人間が意図した以上の速さで動作することを防止することができる。
また、上記のロボットの制御方法において、前記自己発生トルクを生成する工程では、前記仮想反力トルクの向きと前記負荷トルクが逆向きであり、かつ、前記仮想反力トルクが前記負荷トルクよりも小さいときは、前記自己発生トルクを前記仮想反力トルクに設定し、前記関節トルクを前記負荷トルク及び前記仮想反力トルクを足し合わせた値に設定する、ことを特徴とする。これにより、人間の動作にロボットを追従させると共に、ロボットに生じる自己干渉を回避することができる。
また、上記のロボットの制御方法において、前記自己発生トルクを生成する工程では、前記負荷トルクを、前記外力に応じて順運動学に基づいて求める、ことを特徴とする。このように、順運動学によって環境回避や人間追従の演算処理を行うことで、個別の制御則を用意する手間を省くことができる。
本発明に係るロボットによれば、ロボットに接触している人間が意図しない動作をロボットに表出させることを防止することで、自然な動作を表出させることができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態に係るロボットは、例えば、人間の動作に追従するよう構成された人間共存型ロボットに適用される。このような人間共存型ロボットにおいては、人間がロボットに対して負荷する外力に対して動作を追従させる人間追従、障害物や自己干渉等を回避するための環境回避、及び所定のタスクを実行させるための作業遂行といった機能を備えている。本実施形態の説明では、所定のタスクを実行させるための作業遂行についての制御については言及しないこととする。しかしながら、作業遂行の機能については、適宜所定の制御則を本発明と組み合わせることで、実施することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るロボットの構成を示す概要図である。図1に示すように、本発明に係るロボット10は、複数のリンク部材11と、リンク部材11を連結する関節部材12と、関節部材12に設けられ、関節部材12に所定の関節トルクを発生させるモータ13と、連結されたリンク部材11の先端に設けられた先端部材14と、先端部材14に加えられる外力を検出する力センサ15と、制御トルクを算出する制御回路16と、を有している。
隣接するリンク部材11は、関節部材12によって連結されている。リンク部材11及び関節部材12は、交互に連結され、開ループリンク機構を構成している。モータ13は、関節部材12毎に設けられ、関節部材12に所定の関節トルクを発生させるよう構成されている。関節トルクの制御は、例えば、モータ13を直流サーボモータによって構成し、この直流サーボモータに流れる電流を制御することにより、電流に比例した関節トルクを発生させることができる。また、モータ13に減速器を組み合わせ、減速器の減速比を制御することによって、関節トルクを調整することもできる。また、各関節部材12や先端部材14には、位置検出を行う位置センサであるエンコーダ(図示せず)が設けられている。エンコーダは、リンク部材11や先端部材14の位置を検出し、制御回路16に出力するよう構成されている。
連結されたリンク部材11の先端には、先端部材14が設けられている。先端部材14には、力センサ15が設けられている。力センサ15は、人間から先端部材14に負荷される外力FEXTを検出するよう構成されている。力センサ15によって検出された外力FEXTは、制御回路16に出力される。制御回路16は、力センサ15、関節毎に設けられたモータ13、及びエンコーダに接続されている。また、制御回路16には、エンコーダによって検出されたそれぞれの部材の位置情報が入力される。制御回路16は、それぞれの部材の位置関係に基づいて、部材同士のなす角度θを算出する。制御回路16は、入力されるパラメータである外力FEXT及び部材同士のなす角度θに基づいて、関節毎に設定される制御トルクである関節トルクTSUMを算出する。そして、制御回路16は、算出された関節トルクTSUMをそれぞれのモータ13に出力する。
図2は、本発明の実施形態に係るロボットが有する制御回路の構成を示す図である。なお、図2は、関節毎に設定されるそれぞれの関節トルクTSUMの演算処理について示してある。制御回路16は、外力FEXTによって各関節部材12に負荷される負荷トルクTEXTに応じて、ロボットに自然な動作を表出させるために仮想的に設定される自己発生トルクTSELF1を生成し、負荷トルクTEXT及び前記自己発生トルクTSELF1に基づいて関節トルクTSUMを生成するよう構成されている。ここで、負荷トルクTEXTは、検出した外力から計算される実際にロボットに発生しているトルクである。自己発生トルクTSELF1は、仮想反力に応じて算出される仮想的なトルクである。関節トルクTSUMは、負荷トルクTEXT及び自己発生トルクTSELF1に応じて生成される仮想的なトルクである。
算出された関節トルクTSUMは、ロボットに与える角速度を設定するための制御トルクである。例えば、ロボットの関節を、単純に関節トルクTSUMに比例した角速度で制御する。ただし、実際のモータに与えるモータートルクは、ロボットの自重やロボットに負荷される外力を考慮した上で、設定された角速度を実現するのに必要なだけ出力される。以下の説明において、関節トルクTSUMは、関節毎に設けられたモータ13を制御する制御トルクを示す。また、外力FEXTによって各関節に負荷されるトルクを負荷トルクTEXTとして示す。
制御回路16は、関節トルクTSUMを設定するための条件となる仮想反力トルクTSELFを算出する。この仮想反力トルクTSELFは、リンク部材11及び先端部材14の相対位置に応じて算出される仮想反力FSELFに基づいて生成される。制御回路16は、負荷トルクTEXT及び仮想反力トルクTSELFの大小関係や向きに応じて、ロボットに自然な動作を表出させるために仮想的に設定される自己発生トルクTSELF1を生成する。そして、この自己発生トルクTSELF1及び負荷トルクTEXTに基づいて、関節トルクTSUMを設定する。
制御回路16は、仮想反力演算部21、順運動学演算部22、及びトルク合成部23、及び関節角速度調整部24、仮想反力トルク生成部26、及び負荷トルク生成部27を備えている。仮想反力演算部21は、ロボット10を構成するリンク部材11等の部材同士の距離に応じて、仮想反力トルク(TSELF)を算出するよう構成されている。仮想反力演算部21は、それぞれのエンコーダによって検出された位置から求められる角度θが入力されている。なお、エンコーダが直接それぞれの部材同士のなす角度θを検出するように構成されている場合には、エンコーダによって検出された角度θが直接仮想反力演算部21に入力される。
順運動学演算部22は、角関節部材12に設けられたエンコーダによって検出された位置情報に基づいて算出された部材同士のなす角度θが入力される。順運動学演算部22は、入力された部材同士のなす角度θを用いて、ロボット10の姿勢によって定まるヤコビ行列Jを算出する。
ここで、仮想仕事の原理より、各関節に負荷される力FとトルクTの関係は、ヤコビ行列Jを用いて以下の式によって表すことができる。
Figure 2009113147

仮想反力トルク生成部26は、順運動学演算部22によって求められたヤコビ行列Jお呼び仮想反力FSELFを用いて、仮想反力(FSELF)を発生させるために、関節に負荷するべき関節毎の仮想反力トルクTSELFを、以下の式によって算出する。
Figure 2009113147

これと同様に、負荷トルク生成部27は、順運動学演算部22によって求められたヤコビ行列J及び力センサ15によって検出された外力FEXTを用いて、外力FEXTに追従させるために関節に負荷するべき関節毎の負荷トルクTEXTを、以下の式によって算出する。
Figure 2009113147

トルク合成部23は、仮想反力トルク生成部26よって求められた仮想反力トルクTSELFと、負荷トルク生成部27によって求められた負荷トルクTEXTに基づいて、関節毎に設けられたモータ13に設定する関節トルクTSUMを算出する。このトルク合成部23によって生成された関節トルクTSUMは、関節角速度調整部24に出力される。関節角速度調整部24は、与えられた関節トルクTSUMに応じて出力信号のゲインを調整することにより、関節トルクTSUMを関節角速度目標値に設定する。関節角速度調整部24の出力信号は、モータアンプ25に出力される。モータアンプ25は、入力された制御信号に応じて、モータ13の出力する電流値を制御する。これにより、モータ13に所定の関節トルクTSUMが設定される。なお、モータアンプ25は、制御回路16に設けられていても、モータ13毎に設けられていてもよい。ここで、モータ13は、設定された関節トルクTSUMを単純に出力しているのではない。モータ13によって生成されるモータートルクは、ロボット自身の自重や、外力などを考慮した上で、関節トルクTSUMに応じた角速度を実現できるトルクを出力するよう制御される。
図3は、本発明の実施形態に係るロボットのトルク合成部の演算処理を示す図である。トルク合成部23は、負荷トルクTEXTに応じて(条件1〜3)、自己発生トルクTSELF1を設定するよう構成されている。なお、この条件1〜3は、仮想反力トルクTSELFと、負荷トルクTEXTの大小関係や向きによって場合分けされている。
(条件1)に示すように、仮想反力トルクTSELFと負荷トルクTEXTが同じ向きである(TEXT×TSELF≧0)場合には、自己発生トルクTSELF1を0に設定する。そして、設定された自己発生トルクTSELF1と負荷トルクTEXTを足し合わせて関節トルクTSUMを生成する。すなわち、条件1では、関節トルクTSUMは、負荷トルクTEXTに設定される。
(条件2)に示すように、仮想反力トルクTSELFと負荷トルクTEXTの向きが反対であり(TEXT×TSELF<0)、且つ、仮想反力トルクTSELFが負荷トルクTEXTよりも小さい場合(TEXT>TSELF)には、自己発生トルクTSELF1を、前述した仮想反力トルクTSELFと同じ大きさ及び向きを有するように設定する。そして、設定された自己発生トルクTSELF1及び負荷トルクTEXTを足し合わせて関節トルクTSUMを生成する。
(条件3)に示すように、仮想反力トルクTSELFと負荷トルクTEXTの向きが反対であり(TEXT×TSELF<0)、且つ、仮想反力トルクTSELFが負荷トルクTEXTよりも大きい場合(TEXT>TSELF)には、自己発生トルクTSELF1を−TEXTに設定し、関節トルクTSUMを0に設定する。そして、設定された自己発生トルクTSELF1と負荷トルクTEXTを足し合わせて関節トルクTSUMを生成する。すなわち、条件3では、関節トルクTSUMは、0に設定される。
このように、本実施形態に係るロボット10は、負荷トルクTEXTの向きや大きさに応じて、自己発生トルクTSELF1を生成する。(条件1)のように、仮想反力トルクTSELFと負荷トルクTEXTの向きが同じ向きである場合(TEXT×TSELF≧0)には、リンク部材11に自己干渉が生じないため、自己干渉を回避させるためにトルクを発生させる必要がない。そのため、関節トルクTSUMを負荷トルクTEXTに設定する。これにより、外力に応じた速度でロボット10の動作を追従させることができる。
また、(条件3)のように、仮想反力トルクTSELFと負荷トルクTEXTの向きが反対であり(TEXT×TSELF<0)、且つ、仮想反力トルクTSELFが負荷トルクTEXTよりも大きい場合(TEXT<TSELF)には、自己干渉を回避するためのトルクを発生させると、接触している人間に不要な力を負荷してしまうおそれがある。そのため、このような場合には、自己発生トルクTSELF1を負荷トルクTEXTと同じ大きさで逆向きのトルク(−TEXT)に設定し、関節トルクTSUMを0に設定する。これにより、ロボット10に触れているだけのような人間に対して、その人間が予期しないような力をロボット10が人間に加えてしまうことを防止することができる。
また、(条件2)のように、仮想反力トルクTSELFと負荷トルクTEXTの向きが反対であり(TEXT×TSELF<0)、且つ、仮想反力トルクTSELFが負荷トルクTEXTよりも小さい場合(TEXT>TSELF)には、負荷トルクTEXT及び自己発生トルクTSELF1を足し合わせて関節トルクTSUMを生成する。これによって、自己干渉を回避しながら、ロボットの動作を人間の動作に追従させる。
このように、人間から加わる外力に応じて、関節トルクTSUMを制御することにより、人間が予期しないような動作をロボットが表出してしまうことを防止することができる。これにより、ロボット10に自然な動作を表出させることができる。
また、力センサ15を先端部材14に設け、負荷トルクTEXTを検出された外力FEXTに基づいて、順運動学によって求めることで、負荷トルクTEXTの演算を簡易化し、順運動学によって環境回避や人間追従の演算処理を行うことで、個別の制御則を用意する手間を省くことができる。
なお、本発明は、上記に示された実施の形態に限られず、いわゆる当業者によって種々の設計変更を行うことができるのは勿論である。例えば、力センサは、関節毎に設けるように構成することもできる。
本発明の実施形態に係るロボットの構成を示す概要図である。 本発明の実施形態に係るロボットが有する制御回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るロボットの制御方法を示す図である。 従来のロボットの問題点を示す図である。
符号の説明
10 ロボット
11 リンク部材
12 関節部材
13 モータ
14 先端部材
15 力センサ
16 制御回路
17 エンコーダ
21 仮想反力演算部
22 順運動学演算部
23 トルク合成部
24 関節角速度調整部
25 モータアンプ
26 仮想反力トルク生成部
27 負荷トルク生成部
41 ロボットボディ
42、43 リンク部材
EXT 外力
J ヤコビ行列
EXT 負荷トルク
SELF 仮想反力トルク
SELF1 自己発生トルク
SUM 関節トルク

Claims (13)

  1. 複数のリンク部材と、
    前記リンク部材を連結する関節部材と、
    前記関節部材に設けられ、前記関節部材に所定の関節トルクを発生させるモータと、
    連結された前記リンク部材の先端に設けられた先端部材と、
    前記関節トルクを設定する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、外力によって前記各関節部材に負荷される負荷トルクと共に、前記関節トルクを生成する自己発生トルクを生成し、
    前記負荷トルク及び前記自己発生トルクに基づいて前記関節トルクを生成する
    ロボット。
  2. 前記制御回路は、
    前記リンク部材及び前記先端部材の相対位置に応じて算出される仮想反力トルクと前記負荷トルクの大きさ及び向きに応じて前記自己発生トルクを生成する
    請求項1記載のロボット。
  3. 前記制御回路は、
    前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが逆方向であり、かつ、前記仮想反力トルクが前記負荷トルクよりも大きいときは、前記自己発生トルクを、前記負荷トルクと逆向きで、かつ、同じ大きさに設定し、前記関節トルクを零に設定する
    請求項2記載のロボット。
  4. 前記制御回路は、
    前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが同じ方向であるときは、前記自己発生トルクを零に設定し、前記関節トルクを前記負荷トルクに設定する
    請求項2又は3記載のロボット。
  5. 前記制御回路は、
    前記仮想反力トルクの向きと前記外部トルクが逆向きであり、かつ、前記仮想反力トルクが前記外部トルクよりも小さいときは、前記自己発生トルクを前記仮想反力トルクに設定し、前記関節トルクを前記外部トルク及び前記仮想反力トルクを足し合わせた値に設定する
    請求項2乃至4のうちいずれか1項に記載のロボット。
  6. 前記外力を検出する力センサを備え、
    前記負荷トルクは、前記力センサによって検出された前記外力に応じて、順運動学に基づいて求められる
    請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のロボット。
  7. 前記外力は、人間が当該ロボットに接触することにより当該ロボットに作用する力である
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のロボット。
  8. 外力を検出する工程と、
    前記外力によって前記関節部材に負荷される負荷トルクに応じて、ロボットに自然な動作を表出させるために仮想的に設定される自己発生トルクを設定する工程と、
    前記負荷トルク及び前記自己発生トルクに基づいて前記関節部材に関節トルクを発生させる工程と、を有する
    ロボットの制御方法。
  9. 前記自己発生トルクを生成する工程では、前記リンク部材及び前記先端部材の相対位置に応じて算出される仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きに応じて前記自己発生トルクを生成する
    請求項8記載のロボットの制御方法。
  10. 前記自己発生トルクを生成する工程では、前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが逆方向であり、かつ、前記仮想反力トルクが前記負荷トルクよりも大きいときは、前記自己発生トルクを、前記負荷トルクと逆向き、かつ、同じ大きさに設定し、前記関節トルクを零に設定する
    請求項9記載のロボットの制御方法。
  11. 前記自己発生トルクを生成する工程では、前記仮想反力トルクと前記負荷トルクの向きが同じ方向であるときは、前記自己発生トルクを零に設定し、前記関節トルクを前記負荷トルクの値に設定する
    請求項9又は10記載のロボットの制御方法。
  12. 前記自己発生トルクを生成する工程では、前記仮想反力トルクの向きと前記負荷トルクが逆向きであり、かつ、前記仮想反力トルクが前記負荷トルクよりも小さいときは、前記自己発生トルクを前記仮想反力トルクに設定し、前記関節トルクを前記負荷トルク及び前記仮想反力トルクを足し合わせた値に設定する
    請求項9乃至11のうちいずれか1項に記載のロボットの制御方法。
  13. 前記自己発生トルクを生成する工程では、前記負荷トルクを、前記外力に応じて順運動学に基づいて求める
    請求項8乃至12のうちいずれか1項に記載のロボットの制御方法。
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