JP2009112966A - 塵埃回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳物工場や溶接工場内で広く大量に排出される塵埃、特に鋳物廃砂を含む塵埃を回収し、再利用を図るのに好適な、経済的で保守点検が容易な塵埃回収装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る塵埃回収装置は、集塵装置10と、集塵装置10の吸引口13に接続され工場内で発生した塵埃を取り入れる塵埃受け40と、集塵装置10の排出口18に接続され回収された塵埃を固気混相流にして固気分離手段70を備える貯留槽85に移送する移送手段60と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、バグフィルタ式の集塵機を利用した籾殻の回収、工場内で排出されるゴミ、塵埃、粉塵、鋳物廃砂等を回収する塵埃回収装置に係り、特に鋳物廃砂を回収し、再利用に供するのに好適に用いることができる塵埃回収装置に関する。
バグフィルタを利用した集塵機は、経済性が高く、後処理及び保守点検が容易である等の理由から粉塵、ゴミ、塵埃等の清掃・回収に広く使用されている。このような集塵機は、一般に微細な粉塵やゴミの清掃・回収に使用されるものであり、比較的大きなゴミ、塵埃等を処理対象とする場合はバグフィルタの損傷が問題になるため、専用の処理装置が提案されている。
例えば、特許文献1に、バグフィルタの負担を軽減するため、粉塵を微粉体と粗粉体に分離し、バグフィルターでは微粉体を回収するようにした集塵機が提案されている。すなわち、ハウジング内にバッフルプレートにより区画される粗粉体集塵用の第1処理室と、微粉体集塵用の第2処理室を形成するとともに、ハウジングの底部を前記第1処理室の下方に位置する粗粉体排出用の第1ホッパーと、第2処理室の下方に位置する微粉体排出用の第2ホッパーとに形成した集塵機が提案されている。
また、特許文献2に、図9に示すような、ダストボックス90の上部側壁91の吸引口96から集塵ホース97を延設し、該集塵ホース97により工場内のダストを収集して前記ダストボックス90で粗ゴミを分離収集し、粉塵は前記ダストボックス90の上壁92の排出口99を経てバグフィルター型集塵機に収集するように構成したダストボックス90であって、前記集塵ホース97に繋がるダストボックス90の吸引口96に対向して、ダストボックス90の上壁92から下方に向けて衝突画壁95を延設し、以て、吸引口96が位置する一次分離室93と排出口99が位置する二次分離室94とを形成し、前記衝突画壁95の下方に、迂回流路98を形成してある、ダストボックス90が提案されている。
また、特許文献3に、鋳物工場や溶接工場では塵埃が広く床面のいたる所に落下、堆積しており、そのような塵埃を経済的な設備で容易に回収することができるダストボックスによる総合集塵システムが提案されている。すなわち、吸引ポンプに繋がったメインパイプを工場内の所要箇所に配置し、工場内の集塵所要の複数箇所においてメインパイプから枝管を延設し、該枝管にダストボックスの上部を接続し、該ダストボックスの側壁に、前記枝管よりも小径の可撓性の集塵ホースを着脱自在に繋ぎ、該集塵ホースにより吸引した重量ダストをダストボックスの負圧減少により落下させて回収し、軽量ダストを各ダストボックスからメインパイプを経て総合して回収するように構成したダストボックスによる総合集塵システムが提案されている。
実公平7-17370号公報 特開2001-170428号公報 登録実用新案第2548560号公報
しかし、特許文献1に提案された集塵機は、工場内の床等に堆積する粉塵の回収を目的と、特許文献2に提案されたダストボックスは、鋳造工場における砂、スケール等の粗ダストの回収を目的とするものであるが、いわゆるゴミとして鋳造工場の床や各種機器の上に堆積する砂、スケール等の粗ダストの回収を目的とするものである。したがって、特許文献1又は2に提案された装置により鋳物廃砂を回収するには、バグフィルタの負担が大きく損傷のおそれがあるので、そのような従来装置を鋳物廃砂回収装置として使用するのは難しいという問題がある。
特許文献3に提案されたダストボックスによる総合集塵システムは、鋳物工場や溶接工場内で広く大量に排出される塵埃を処理できる利点はあるが、ダストボックス内で回収される粗ダストは相当粒径が大きいか又は重いものに限られるおそれがあり、多くの塵埃はメインパイプ側に流入し、これをバグフィルタ等により大量に処理しなければならならず、特許文献1又は2と同様な問題がある。
また、これらの特許文献1〜3に提案された集塵機又は集塵システムは回収された塵埃等を廃棄処分することを目的としており、鋳物工場や溶接工場内で広く大量に排出される塵埃を回収し、回収された塵埃を再利用に供することは考慮されていない。近年重要性を増している省資源、環境に優しい取り組みを進めるためには、回収された塵埃の再利用を図るため、再利用を図りやすい形態で塵埃を回収することが求められている。
本発明は、かかる従来の問題点や社会的要請を考慮し、鋳物工場や溶接工場内で広く大量に排出される塵埃、特に鋳物廃砂を含む塵埃を回収し、再利用を図るのに好適な、経済的で保守点検が容易な塵埃回収装置を提供することを目的とする。
本発明に係る塵埃回収装置は、集塵装置と、前記集塵装置の吸引口に接続され工場内で発生した塵埃を取り入れる塵埃受けと、前記集塵装置の排出口に接続され回収された塵埃を固気混相流にして固気分離手段を備える貯留槽に移送する移送手段と、を有している。
上記塵埃回収装置において、回収された塵埃を分別し、分別された塵埃をそれぞれに応じた貯留槽に移送させる分別回収手段を設けるのがよい。
本発明に係る集塵装置は、吸引槽と、前記吸引槽の下部に連接された回収槽と、前記吸引槽に連通された吸引手段とからなる集塵装置であって、前記吸引槽は、その吸引口に対向して設けられた衝突板と、前記衝突板の法線方向とほぼ直交する方向に立設された風路規制板群と、前記風路規制板群の下流側に連接して設けられた整流板と、バグフィルタと、を有してなる。
上記集塵装置において、衝突板の前面部に空気の流動が抑えされる淀み空間部を有するように構成するのがよく、吸引槽に吸引された塵埃がそのまま風路規制板群又は回収槽に流入するのを防止する捕集手段を設けるのがよい。
また、回収槽は、捕集手段のみにより、前記捕集手段及び風路規制板群により、または、前記捕集手段、風路規制板群及びバグフィルタにより捕集された塵埃を回収することができるようにすることができ、そして、捕集手段、風路規制板群又はバグフィルタにより捕集された塵埃を分別回収できるようにすることができる。
本発明に係る塵埃受けは、長手方向に傾斜部とこれに続く凹み部とを有し、吸引手段に接続されて工場内で発生した塵埃を取り入れる塵埃受けであって、前記凹み部は、前記塵埃受けの長手方向に並設された振分壁により区画されており、その区画された凹み部底部に前記振分壁に沿って並設され周面に多数の吸引孔を備えた塵埃吸引管を有している。
本発明に係る固気分離手段は、円筒体と、その上端部に設けられた多孔性天板の中央部から垂下する内部筒と、前記多孔性天板の上方に設けられその多孔孔部と前記内部筒の孔部を通じて前記円筒体に連通する連結体と、その連結体に開口するバグフィルタと、を有し、前記円筒体は、その上部の内周面と前記内部筒の外周面の間に塵埃と空気との混相流を受け入れる開口部と、空気と分離された塵埃を回収する回収部と、を有するサイクロン式の固気分離手段である。
上記固気分離手段において、バグフィルタは、複数個設けられており、それらの軸線は円筒体の軸線に対して上方に傾斜するように、かつ、同心円上等間隔に連結体に取り付けられているのがよい。また、バグフィルタを覆うとともに、バグフィルタから斜め上方に排出される空気を下方の地面方向に方向転換させるカバーを設けるのがよい。
本発明に係る塵埃回収装置は、鋳物工場や溶接工場内で広く大量に排出される塵埃、特に鋳物廃砂を含む塵埃を回収し、再利用を図るのに好適に用いることができる。また、本発明に係る集塵装置は、コンパクトで耐久性に優れ、経済性が高く、保守点検を容易に行うことができる。そして、塵埃受けは、鋳物工場や溶接工場内の所要の箇所に設置することができ、また、排出される塵埃を効率的に取り入れて集塵装置に送り込むことができる。固気分離手段は、簡単な構造であり、固気混相移送された塵埃を大量、効率的に固気分離させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を基に説明する。図1は、本発明に係る塵埃回収装置の一実施例の説明図である。本塵埃回収装置は、図1に示すように、集塵装置10と、集塵装置10の吸引口13に接続され工場内で発生した塵埃を取り入れる塵埃受け40と、集塵装置10の排出口18に接続され回収された塵埃を固気混相流にして固気分離手段70を備える貯留槽85に移送する移送手段60と、を有している。
本塵埃回収装置は、複数個の塵埃受け40を設けることができ、所要個数を工場内の必要な箇所に設置することにより広範な範囲の塵埃を容易に回収することができる。また、本塵埃回収装置は、回収された塵埃を固気混相流にして必要な箇所に移送することができる移送手段60を有しているので、分別回収手段を備えた集塵装置10と所要の貯留槽85を設け、分別回収された塵埃を所定の貯留槽85ごとに移送し、そのまま再利用に供するようにすることができる。
集塵装置10は、図1及び2に示すように、吸引槽11と、吸引槽11の下部に連接された回収槽12と、吸引槽11に連通された吸引手段37と、を有している。塵埃受け40に取り入れられた塵埃は、吸引手段37により吸引槽11の上隅部に設けられた吸引口13から本集塵装置10に吸引され、回収槽12の下端に設けられた排出口18から移送手段60に送り込まれるようになっている。
吸引槽11は、図2に示すように、その吸引口13に対向して設けられた衝突板15と、衝突板15の法線方向とほぼ直交する方向に立設された風路規制板群20と、風路規制板群20の下流側に並設して設けられた整流板31と、バグフィルタ35と、を有している。
衝突板15は、図2に示すように、吸引口13に対向する位置に設けられているから、塵埃受け40から吸引された塵埃が吸引口13より流入すると、慣性力の大きいものが衝突板15に衝突するようになっている。例えば、鋳物廃砂が主体の塵埃の場合は、比較的大きな粒径の鋳物砂、塊状の鋳物砂、鋳バリ、鉄片、中子片等が衝突板15に衝突するようになっている。これにより、塊状の鋳物廃砂を衝突板15に当てて崩壊・分離させることができ、鋳バリ、鉄片、中子片等は衝突板15に当たって慣性力を失わせ、落下させることができる。従って、吸引口13から衝突板15までの距離は、回収する塵埃の特性を考慮して決定する必要がある。また、衝突板15は、鋳物廃砂等により強い打撃力を受け、鋳バリ等の金属片による損傷も受けるので、その表面は弾性がありかつ交換容易な弾性部材に覆われているのがよい。弾性部材としては、例えば、ナイロン製樹脂板を使用することができる。
風路規制板群20は、図3に示すように、衝突板15の法線方向とほぼ直交する方向に並設された風路規制板21(21A、21B)により構成されており、本例の場合は風路規制板21A、21Bが二段に設けられている。風路規制板21は、図3(b)に示すように、凹形形状をした多数のミゾ形鋼が上枠23及び下枠24に等間隔に取り付けられた構造をしている。これにより、ミゾ形鋼により形成される面部27及び壁部28により風受部26が構成され、相隣るミゾ形鋼の間に形成される空間部により風穴部29が構成されている。本風路規制板群20において、この風受部26と風穴部29とは、相隣る風路規制板21(21A、21B)についてそれぞれの風受部26と風穴部29とが対向するようになっている。すなわち、風路規制板21Aの風受部26は風路規制板21Bの風穴部29と対向するようになっており、風路規制板21Aの風受部26と風路規制板21Bの風受部26、または、風路規制板21Aの風穴部29と風路規制板21Bの風穴部29とは対向しないようになっている。なお、風受部26の形状はV字状の形状であってもよい。また、風路規制板21の形状、段数等は、回収される塵埃の性状、処理量等により最適なものが選ばれる。
風路規制板群20の最前列の風路規制板21(21A)は、図3(a)に示すように、風路規制板21Aの風受部26が吸引槽11の側壁に当接するようになっている。これにより、吸引手段37により吸引槽11の内部には、図3(a)の矢印Wで示す向きの空気流(風路)を生じ、衝突板15の前面部には空気の流れがほとんど無い淀み空間部16が形成される。この淀み空間部16の存在により、衝突板15に当った塵埃や崩壊・分離した塵埃を速やかに落下させることができる。
また、風路規制板21は、図2に示すように、衝突板15に向かっていくらか前屈み状態に取り付けられている。すなわち、風路Wに対して前傾方向に設けられている。これにより、衝突板15に衝突し崩壊・分離した鋳物廃砂や衝突板15に衝突しないで流入した塵埃等が風路規制板21に当たったとき、より落下しやすくなる。この風路規制板21は、風路方向に対し、垂直方向から45°未満の前屈み状態にすることができる。通常の鋳物廃砂の場合は、垂直方向から15°以内(0〜15°)の前屈み状態にするのが好ましい。なお、風路規制板21は吸引槽11に脱着可能に取り付けられるようになっているのがよい。これにより集塵装置10の保守点検を容易にすることができる。
本集塵装置10において、整流板31は、風路規制板群20により捕捉・落下させることができなかった塵埃を捕捉・落下させるとともに、その下流側に設けられたバグフィルタ35に塵埃を含んだ空気が均等に当たるようにさせる機能を有する。整流板31は、例えば、パンチングメタルを利用することができる。
バグフィルタ35は、公知のものを使用することができる。吸引手段37は、例えば、公知のモータ及び吸引ファンから構成されるものを使用することができる。また、吸引手段37は、工場設備として設けられた吸気システムを使用することができる。
回収槽12は、風路規制板群20、整流板31、バグフィルタ35等により捕捉され落下する塵埃を回収し、回収された塵埃を移送手段60に送り込む機能を有する。回収槽12は、吸引槽11と着脱可能になっているのが保守点検上好ましい。
上記集塵装置10においては、図2に示すように、捕集手段33及び専用の排出口19を設けるのがよい。これにより、衝突板15に衝突してもなお崩壊・分離しない所定以上の大きさの鋳物廃砂の塊、鋳バリ、鉄片、中子片等を、廃棄物として容易に処理できるようになる。捕集手段33は、例えば、パンチングメタル、金網等から構成することができ、回収される塵埃の性状によってはその上側部分33aと下側部分33bの目開きの大きさを変えることができる。
また、本集塵装置10においては、風路規制板群20を構成する風路規制板21の形状や段数、あるいはバグフィルタ35の仕様を調整することによって、回収槽12に回収される塵埃の粒径とその落下位置を調整することができる。従って、図2に示すような仕切板34を設けることによって、例えば、粒径の異なる鋳物廃砂を分別回収することができる。なお、仕切板34を設ける場合は、仕切板34により分別された塵埃ごとにそれぞれ別個に回収できるように、排出口18は仕切板34に対応した分割型にするのがよい。
次に、上記集塵装置10の吸引口13に連結して使用される塵埃受け40について説明する。本塵埃受け40は、図4に示すように、塵埃を取り入れる枠体41と、枠体41と集塵装置10を連結する管路48とからなっている。枠体41は、長手方向に傾斜部42とこれに続く凹み部43とを有しており、凹み部43は、塵埃受け40の長手方向に並設された振分壁44により区画されている。その区画された凹み部43の底部に振分壁44に沿って、塵埃吸引管45(45A、45B)が並設されている。そして、塵埃吸引管45の周面には、多数の吸引孔46が設けられている。振分壁44は、図4(b)に示すように山形をしており、凹み部43内の塵埃が振分壁44により吸引孔46の近辺に集積するようになっている。
なお、本例の塵埃吸引管45の周面に設けられた吸引孔46は、図4に示すように、塵埃吸引管45の最下端部、等間隔一列に設けられているが、塵埃吸引管45の下端部に複数列に設けてもよい。また、振分壁44及び塵埃吸引管45は、処理する塵埃の量に応じて必要数を設けることができる。
上述のように、本塵埃受け40は、傾斜部42と凹み部43とにより塵埃を取り入れることができるようになっているから、広い受け入れ面積を確保することができるとともに、比較的小さな吸込力により取り入れた塵埃を集塵装置10に吸い込ませることができる。一定の吸込力を確保し、一定の処理時間で取り入れた塵埃を集塵装置10に吸い込ませるには、塵埃受け40に、図4に示すようなレベルセンサ47と電磁弁49を設け、取り入れた塵埃が一定量になったとき、電磁弁49を所定時間作動させるようにするのがよい。
この塵埃受け40に取り入れられた塵埃は、集塵装置10により回収されて移送手段60を介して貯留槽85に送られる。移送手段60は、図5に示すように、集塵装置10の排出口18に連接された混相手段61と、混相手段61に送気する送気手段68と、送気手段68から貯留槽85に至る管路69(69A、69B)とを有している。送気手段68は、モータ及び吸引ファンから構成することができ、あるいは、工場設備として設けられた送気システムから構成することができる。
混相手段61は、図5に示すように、混相部62、整流部63、流れ規制板64、排出筒65を有しており、それぞれ管路69Aを通じて送気手段68に、管路69Bを通じて貯留槽85に連通している。整流部63は、混相部62の下部から下流側に突出し、空間部が次第に狭くなる形に形成されている。排出筒65は、その軸線が管路69Aの軸線より下方にずれるように配設され、その端部の上方周面は整流部63に開口している。流れ規制板64は、その上端部がヒンジ支持されており、管路69Aから混相部に入流する空気によりその開度が変化するようになっている。
本混相手段61は、上記のように構成されているから、送気手段68から混相部62に流入する空気は図5の矢印で示すように流れ、集塵装置10の排出口18から落下してくる塵埃を滑らかに排出筒65に送り込むことができる。また、塵埃が、混相部62の壁部等に衝突して粉砕され、微細化するのを防止することができる。このような塵埃微細化防止機能により、鋳物廃砂を回収する場合は、均質な粒径の鋳物砂を回収することができる。
貯留槽85は、図6に示すように、貯留槽本体86に固気分離手段70を備えた構成をしている。移送手段60により貯留槽85に送り込まれ塵埃は、固気分離手段70を経て貯留槽本体86に回収されるようになっている。
本固気分離手段70は、図6に示すように、円筒体71と、その上端部に設けられた多孔性天板73の中央部から垂下する内部筒75と、多孔性天板73の上方に設けられその多孔孔部74と内部筒75の孔部76を通じて円筒体71に連通する連結体80と、その連結体80に開口するバグフィルタ84と、を有している。そして、円筒体71は、その上部の内周面と内部筒75の外周面の間に塵埃と空気との混相流を受け入れる開口部78と、空気と分離された塵埃が回収される回収部72とを有している。
バグフィルタ84は、公知のものを使用することができるが、図6に示すように、その軸線が円筒体71の軸線に対して上方に傾斜するように配設するのがよい。これにより、必要に応じて複数のバグフィルタ84を取り付けることができる。また、多孔性天板73の多孔孔部74又は内部筒75の孔部76、連結体80を通ってバグフィルタ84に至る風路を屈曲させることができるので、その風路を空気とともに上昇する塵埃をバグフィルタ84に至る前に補足・落下させることができ、バグフィルタ84の負担を少なくすることができる。
バグフィルタ84を複数個設ける場合は、それらが同心円上等間隔に連結体80に取り付けられるようにするのがよい。これにより、各バグフィルタ84の負担を均一にすることができる。なお、本例の場合は、2つのバグフィルタ84が同心円上180°間隔に設けられており、それらの軸線の傾斜角は、円筒体71の軸線に対して45°である。
本固気分離手段70において、多孔性天板73はパンチングメタル又は金網を使用することができる。また、固気分離手段70において、図6に示すように、バグフィルタ84を覆うとともに、バグフィルタ84から斜め上方に排出される空気を下方の地面方向に方向転換させるカバー87を設けるのがよい。
貯留槽本体86は、回収された塵埃の所定量を貯留できるものであればよい。固気分離手段70の回収部72に回収された塵埃は、回収部72に一時的に貯えられた後、また、回収部72からそのまま貯留槽本体86に貯留することができる。貯留槽本体86は、本例のように主として保管を目的とする形態のものとすることができ、また、工場内の設備等に付設させ、回収された塵埃をそのまま利用に供する形態のものにすることができる。また、貯留槽本体86に図6に示すような排出装置88を設けることにより、回収された塵埃の利用の便を図ることができる。
以上、本塵埃回収装置の構成について説明した。次に、本塵埃回収装置を用いた塵埃の回収方法について説明する。塵埃回収装置が、図7に示すように、工場内の所要箇所に3台の塵埃受け40A、40B、40Cを有し、管路48を介して各塵埃受け40に取り入れられた塵埃が集塵装置10により吸引されるようになっている場合について説明する。例えば、塵埃受け40A内の塵埃が一定量に達し、レベルセンサ47Aが作動すると、吸引手段37及び電磁弁49Aが作動し、塵埃受け40A内の塵埃が集塵装置10に吸引され始める。吸引時間は、タイマーで所定時間に設定することによって管理することができる。また、塵埃受け40Aに設けたレベルセンサ47A、塵埃受け40A内の塵埃が排出されたことを検知するセンサ及び制御装置(図示せず)を設けることによって吸引時間を管理することができる。
塵埃受け40A内の塵埃が集塵装置10によりすべて回収されると、次に、塵埃受け40内の塵埃が一定量に達し、レベルセンサ47が作動した塵埃受け40、例えば塵埃受け40Bの塵埃の回収を始める。このようにして、一定量に達した塵埃得受け40(40A、40B、40C)の塵埃を次々に回収することができる。なお、1つの塵埃受けに複数個のレベルセンサ47を設け、各レベルセンサ47からの信号に基づき、各塵埃受け40に取り入れられる塵埃の取り入れ速度を算出し、その速度に応じて集塵装置10により吸引される塵埃受け40の選択及び吸引時間の制御を行いつつ、次から次に工場内の塵埃を回収するようにすることもできる。
次に、塵埃受け40から集塵装置10に吸引された塵埃は、図8に示すように、吸引槽11内に形成された風路Wに従って流動する。先ず、吸引口13から流入した塵埃の多くは衝突板15に衝突して慣性力を失い、淀み空間部16の作用もあって落下が促進され、回収槽12に回収される。落下しなかった塵埃は、風路Wに従って下流側の捕集手段33を通って風路規制板群20に流れ込む。このとき、図8に示すように、塵埃(白丸印)は、一部が捕集手段33に捕捉され、残りが風路wに従って風路規制板群20の内部に流れ込む。風路規制板群20の内部に流れ込んだ塵埃は、並立する風路規制板21に次々に捕捉され回収槽12に回収される。風路規制板群20に捕捉されなかった塵埃は、その一部が整流板31に捕捉されるとともに、整流板31により均一な流れになってバグフィルタ35に流れ込む。このようにして、本集塵装置10においては、バグフィルタ35に流入する塵埃を少なくすることができ、バグフィルタ35の負担を軽減することができる。
本集塵装置10の回収槽12に回収された塵埃は、移送手段60により所定の貯留槽85に移送される。本集塵装置10に回収された塵埃を分別回収する場合は、所要の貯留槽85とそれぞれに分岐する管路69、電磁弁等(図示せず)が設けられ、本集塵装置10に回収された塵埃が所定の貯留槽85に移送される。
移送手段60により貯留槽85に移送された塵埃は、先ず、空気とともに固気分離手段70の開口部78から円筒体71内に流入し、円筒体71の内周面と内部筒75の外周面により構成される風路を通り、円筒体の内周面を周回する。このとき多くの塵埃は落下し回収部72に回収される。回収部72に回収されなかった微細な塵埃は、多孔性天板73の多孔孔部74又は内部筒75の孔部76、連結体80を通ってバグフィルタ84に至る風路に沿って上昇するが、その一部は多孔性天板73、内部筒75及び連結体80により捕捉され、残りがバグフィルタ84で捕捉される。バグフィルタ84を通過した上昇空気は、カバー87により地面方向に流れを変えられカバー87の下端部より大気中に開放される。
本固気分離手段70は、上述のように、固気分離が行われる円筒体71が円筒形状をしており、通常のサイクロン分離器のような円錐部分がないので、円筒体71の内周面を周回する粉塵の周速は増速されることなく次第に減速される。このため、大量の塵埃を効率よく回収することができる。
本発明に係る塵埃回収装置の説明図である。 図1に示す集塵装置部分の正面一部断面図である。 図2に示す集塵装置の平面一部断面図(a)及び風路規制板部分の斜視図(b)である。 図1に示す塵埃受け部分の正面一部断面図である。 図1に示す移送手段の正面一部断面図(a)及び底面一部断面図(b)である。 図1に示す固気分離手段を備える貯留槽部分の説明図である。 複数台の塵埃受けを有する塵埃回収装置の作動説明図である。 集塵装置の吸引槽内部の塵埃及び空気の流れを示す説明図である。 従来の塵埃回収装置(ダストボックス)の実施例の説明図である。
符号の説明
10 集塵装置
11 吸引槽
12 回収槽
13 吸引口
15 衝突板
18、19 排出口
20 風路規制板群
21、21A、21B 風路規制板
23 上枠
24 下枠
26 風受部
27 面部
28 壁部
29 風穴部
31 整流板
33 捕集手段
34 仕切板
35 整流板
37 吸引手段
40、40A、40B、40C 塵埃受け
41 枠体
42 傾斜部
43 凹み部
44 振分壁
45、45A、45B 塵埃吸引管
46 吸引孔
47、47A、47B、47C レベルセンサ
48 管路
49、49A、49B、49C 電磁弁
60 移送手段
61 固気混相手段
62 混相部
63 整流部
64 流れ規制板
65 排出筒
68 送気手段
69、69A、69B 管路
70 固気分離手段
71 円筒体
72 回収部
73 多孔性天板
74 多孔孔部
75 内部筒
76 孔部
78 開口部
80 連結体
84 バグフィルタ
85 貯留槽
86 貯留槽本体
87 カバー
88 排出装置

Claims (11)

  1. 集塵装置と、前記集塵装置の吸引口に接続され工場内で発生した塵埃を取り入れる塵埃受けと、前記集塵装置の排出口に接続され回収された塵埃を固気混相流にして固気分離手段を備える貯留槽に移送する移送手段と、を有する塵埃回収装置。
  2. 回収された塵埃を分別し、分別された塵埃をそれぞれに応じた貯留槽に移送させる分別回収手段を有することを特徴とする請求項1に記載の塵埃回収装置。
  3. 吸引槽と、前記吸引槽の下部に連接された回収槽と、前記吸引槽に連通された吸引手段とからなる集塵装置であって、
    前記吸引槽は、その吸引口に対向して設けられた衝突板と、前記衝突板の法線方向とほぼ直交する方向に立設された風路規制板群と、前記風路規制板群の下流側に連接して設けられた整流板と、バグフィルタと、を有する集塵装置。
  4. 衝突板の前面部に空気の流動が抑えされる淀み空間部を有することを特徴とする請求項3に記載の集塵装置。
  5. 吸引槽に吸引された塵埃がそのまま風路規制板群又は回収槽に流入するのを防止する捕集手段を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載の集塵装置。
  6. 回収槽は、捕集手段のみにより、前記捕集手段及び風路規制板群により、または、前記捕集手段、風路規制板群及びバグフィルタにより捕集された塵埃を回収することができるようになっていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の集塵装置。
  7. 回収槽は、捕集手段、風路規制板群又はバグフィルタにより捕集された塵埃を分別回収できるようになっていることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の集塵装置。
  8. 長手方向に傾斜部とこれに続く凹み部とを有し、吸引手段に接続されて工場内で発生した塵埃を取り入れる塵埃受けであって、
    前記凹み部は、前記塵埃受けの長手方向に並設された振分壁により区画されており、その区画された凹み部底部に前記振分壁に沿って並設され周面に多数の吸引孔を備えた塵埃吸引管を有する塵埃受け。
  9. 円筒体と、その上端部に設けられた多孔性天板の中央部から垂下する内部筒と、前記多孔性天板の上方に設けられその多孔孔部と前記内部筒の孔部を通じて前記円筒体に連通する連結体と、その連結体に開口するバグフィルタと、を有し、
    前記円筒体は、その上部の内周面と前記内部筒の外周面の間に塵埃と空気との混相流を受け入れる開口部と、空気と分離された塵埃を回収する回収部と、を有するサイクロン式の固気分離手段。
  10. バグフィルタは、複数個設けられており、それらの軸線は円筒体の軸線に対して上方に傾斜するように、かつ、同心円上等間隔に連結体に取り付けられていることを特徴とする請求項9に記載の固気分離手段。
  11. バグフィルタを覆うとともに、バグフィルタから斜め上方に排出される空気を下方の地面方向に方向転換させるカバーを設けたことを特徴とする請求項9又は10に記載の固気分離手段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012115794A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 集塵装置
CN114225572A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 安徽国能亿盛环保科技有限公司 一种低阻低排放直通均流式布袋除尘设备及其方法

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